JP3501311B2 - 揺動式誘導加熱装置 - Google Patents

揺動式誘導加熱装置

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JP3501311B2
JP3501311B2 JP06379895A JP6379895A JP3501311B2 JP 3501311 B2 JP3501311 B2 JP 3501311B2 JP 06379895 A JP06379895 A JP 06379895A JP 6379895 A JP6379895 A JP 6379895A JP 3501311 B2 JP3501311 B2 JP 3501311B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、金属材料を高周波誘導
加熱する装置に関するものである。特に、本発明はこの
種の加熱装置を揺動自在とし、例えば金属インゴットの
如き被加熱材料を、加熱装置を横向きとして投入し、爾
後加熱装置を揺動させて垂直縦向きとし、被加熱材料を
加熱し、後工程へ被加熱材料を供給し得るようにした揺
動式の誘導加熱装置を、簡素な構成、作動の円滑、確実
を図って実現することができるようにした技術に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】本出願人は、先に特開平5―28562
5号公報において「金属成形体用射出成形装置」を提案
した。この技術によれば、連続的にインゴットを半凝固
スラリ化し、生産性を高めることができる。この技術の
概要を図11で説明する。図11は、従来の金属成形体
用射出成形装置の全体概略図である。金属成形体用射出
成形装置100は、スクリューシャフト式射出機101
と、材料供給室102とからなる。材料供給室102
は、上から下にインゴット導入室103、加熱室10
4、加熱材料供給室である保温室105、破砕カッター
106を備えた破砕材蓄積室107とで構成される。材
料供給室102は、真空、又は不活性ガス雰囲気に維持
され、各室103,104,105間は、シャッタ10
8,109で仕切る構造である。 【0003】以上の従来技術は、インゴット110を加
熱室104で加熱し、適宜保温室105へ移し、破砕カ
ッター106で破砕し、破砕材蓄積室107を介してス
クリュー111で直接、又は間接的に金型112のキャ
ビティ113に射出する。インゴット110はマグネシ
ウム(Mg)合金等の金属であり、加熱室104で加熱
することにより半溶融状態となり、この状態で射出する
ことに特徴がある。この技術においては、加熱室104
で加熱し、保温室105へ移し、破砕カッター106で
破砕するため、連続処理が可能となり、生産性が高い。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】以上の金属成形体用射
出成形装置において、装置の上流部の加熱室でインゴッ
トを高周波誘導加熱するが、インゴットの加熱室への投
入は、上から落下させる方式を用い、このため、誘導加
熱装置への材料供給時に、加熱装置、インゴットの双方
に落下衝撃を与え、好ましくない。又加熱装置を内装す
る加熱室の上に、背が高い材料供給室、この上に材料供
給機構が付与されることとなり、成形装置全体の高さが
極めて高くなる。 【0005】そこで、加熱装置を縦、横に揺動可能に構
成し、材料を横方向から投入し、爾後垂直縦向きに揺動
させれば、上記した不都合を解決することが可能であ
る。ところで、従来の高周波誘導加熱装置は、例えば、
特開平2―267215号に開示されている如くで、加
熱コイルはリング枠状に構成され、この内部に被加熱材
料を保持具でセットし、通電加熱するように構成されて
いる。一般的にコイルは、被加熱材料の周囲、或いは両
側に配設されているので、前記した課題を解決するため
に揺動させることは実質上困難で、揺動させようとする
と、コイルの支持機構、揺動機構、構造が極めて大型化
する。又大型化の結果重量が極めて大きくなり、且つ構
造も複雑化する。 【0006】本発明者等は、以上の課題を解決すべく本
発明をなしたものである。本発明者等は、筒部材に高周
波誘導コイルを巻回して加熱装置を構成し、筒部材内に
被加熱材料を収容して高周波加熱を実行する構造を採用
し、この筒部材を揺動自在に軸支すれば、加熱装置を揺
動させることが可能であることに着目し、本発明をなし
たものである。 【0007】本発明は、筒部材外周に高周波誘導コイル
を巻回して高周波誘導加熱装置を構成し、筒部材をこれ
の軸方向と直交する回転軸で支持し、回転軸を中空軸と
し、この内部通路を着目して絶縁材を介してコイル基部
を通して保持し、回転軸を揺動手段で揺動させ、加熱装
置を横向きから垂直縦向き等に姿勢転換可能とした。従
って、加熱装置の揺動支持構造を簡単化し、又加熱装置
を含む揺動支持構造を軽量に構成することができ、且つ
加熱装置の円滑、確実な揺動姿勢転換が行える等の利点
がある、揺動式誘導加熱装置を提供することを目的とす
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、中空の筒部材の外周に高周波加熱コイルを
巻回し、給電手段を介して前記コイルに給電し、筒部材
内の被加熱部材を半溶融状態に高周波加熱するようにし
た誘導加熱装置において、前記筒部材の軸方向の略中央
部に直交するように回転軸を固着し、該回転軸は中空軸
で構成し、内部に絶縁材を介して前記コイルの一部を挿
通させ、該回転軸を揺動させる揺動手段と、前記被加熱
部材が半溶融状態に加熱されるまで、前記筒状部材内に
保持する可動ストッパを備えることを特徴とする。 【0009】 【作用】上記手段によれば、誘導コイルを巻回した中空
筒部材が、中空軸で構成された回転軸に支持され、回
転軸を支点として揺動することができる。このため、
溶融状態に高周波加熱する被加熱材料を中空部内で可動
ストッパで保持する中空の筒部材からなる加熱装置は、
垂直縦向き、水平横向き等に揺動することが可能であ
る。加熱装置は、これの材料保持部である中空の筒部材
が回転軸で軸支され、揺動させるので、加熱装置の揺動
は円滑、確実、容易に行える。又回転軸は、加熱装置を
収容した容器等に軸受部材で軸支するので、揺動、支持
構造は簡単な構造で足りる。また中空の筒状部材内の被
加熱材料は可動ストッパで保持され、被加熱材料の加熱
後に可動ストッパの下方への揺動で該材料を下方に供給
することができる。 【0010】 【実施例】以下に本発明の一実施例を、添付した図面に
従って詳述する。図1は本発明にかかる揺動式誘導加熱
装置の縦断側面図で、部分的に模式図を含む図、図2は
図1の2―2線断面図、図3は加熱部の背面斜視図、図
4は揺動式誘導加熱装置の分解図で、縦断側面図、図5
は加熱装置の揺動機構を含む平面図、図6は図5の矢視
6方向の図、図7は本発明が実施される一例としての金
属成形体用射出成形装置の下半部を示す要部を断面とし
た縦断側面図、図8は図7の装置の上半部を示す要部を
断面とした縦断側面図、図9は図7の9―9線断面図、
図10は加熱部の参考例の縦断面図である。 【0011】図1は本発明にかかる揺動式誘導加熱装置
の縦断側面図で、揺動式誘導加熱装置1(以下単に「誘
導加熱装置1」又は「加熱装置1」と記す。)は、例え
ば、Mg合金の金属インゴット(以下単に「インゴッ
ト」と記す。)を被加熱材料として加熱する装置として
用いられる。加熱装置1は真空容器3で構成される室2
内に配設され、室2は真空容器3で構成され、外側の容
器本体、内側の磁気シールド材等で構成され、内部を真
空引きし、不活性ガス雰囲気内でインゴットを加熱す
る。図1で示される3a,3bは、容器3の壁面であ
る。 【0012】加熱装置1の加熱部4は、セラミック等の
筒部材5、及びこの外周にスパイラル状に巻回された高
周波誘導コイル6で構成される。筒部材5は、実施例で
は、軸方向の両端部が完全に開口した筒部材で構成し、
筒部材5は外形が円筒状で、図3に示すように内部に被
加熱材料であるインゴットの断面よりも大きい矩形の通
路5aを備える。筒部材5の外周に巻回されたコイル6
の巻回部6aの上下端部は、各後方に延設され、この端
部6b,6cは、対称的に、対向するように筒部材5の
軸方向に屈曲延設され、筒部材5の背面中央部に位置さ
せる。 【0013】コイル6は、縦部6d,6eを筒部材5の
軸線に対して直角に屈曲して屈曲部6f,6gとし、後
方へ長い2本の延出基部6h,6iとして容器3の壁面
3a外に導出する。筒部材5の背面には、図2、図3で
示したように、側面視がコ字型で、平面視が凹型の支持
スティ7を固着する。支持スティ7は、背面視が矩形板
状をなし、四隅をボルト8…で筒部材5の背面に固着さ
れている。前記コイル6の縦部6d,6eは、スティ内
側の空間に上下の凹部7a,7bを介して収容される。 【0014】スティ7の中央部には、中空ボス部7cを
背面方向に突設する。ボス部7cの内部には、先部に嵌
挿孔7dを、又この後部に雌ネジ7eを設ける。このボ
ス部7c内に、回転、揺動軸を構成する中空軸状の回転
軸9の先部を嵌挿、螺合する。回転軸9の最先部9a
は、前記ボス部7cの嵌挿孔7d内に緊密に嵌合し、最
先部9aの後方外周には雄ネジ9bを設け、これを前記
ボス部7cの雌ネジ7eに螺合する。回転軸9の雄ネジ
9bは長めに形成し、前記ボス部7cの後端面にワッシ
ャ10を介装し、ナット11で螺締、結合し、スティ7
と回転軸9とを一体化する。 【0015】前記したコイル6の、対向する屈曲部6
f,6g以降の直線状の延出基部6h,6iは、絶縁材
12で覆われ、絶縁材12は前記筒部材5の軸方向と直
交する方向で、後方へ延設される円柱状をなす。図4に
示すように円柱状絶縁材12には、上下に通路12a,
12bがその軸方向に形成されおり、この通路12a,
12b内に、前記コイルの延出基部6h,6iが嵌挿さ
れ、コイル延出基部6h,6i周を絶縁材で覆うように
構成されている。 【0016】前記回転軸9の軸方向の形成された中空通
路9c内に、以上の円柱状絶縁材12を嵌挿し、図1は
嵌挿、組付状態を、又図4は分解した状態を示した。前
記した壁面3aには、開口孔部3cを形成し、この部分
に軸受部材13の先端内側突出部13aを嵌合して接合
し、又先部13bの外周部を壁面3aの外側面に接合
し、軸受部材13を容器3の壁面外側に固着する。 【0017】前記回転軸9を軸受部材13内に嵌合し、
これの後半部を軸方向前後に設けたベアリング14,1
4で回転自在に支持する。軸受部材13は気密構造と
し、内部にシール機構15を内装し、ベアリング14の
後方のものは、回転軸9の中間後部に設けた段部9dに
係合し、又前部のものは、回転軸9の前半部周に嵌合し
たカラー23後端部に係合し、ベアリング14,14に
対して回転軸9は位置決めされる。又軸受部材13の前
部には、冷却水通路16を環状に設け、冷却水を供給、
吐出し、軸受部材13への加熱時の熱影響を防止する。 【0018】回転軸9の後部9eは、軸受部材13の後
端部から後方へ突出し、後端部にフランジ部9gを設
け、この外周に後述する揺動手段24の揺動アーム29
の基部29aを固定し、固定は回転軸9の後部9e周に
設けた雄ネジ9fにナット17、ワッシャ18で行っ
た。前記コイル6の延出基部6h,6iの後端部6j,
6kは、絶縁材12の後端部12cとともに回転軸9の
後端部から外に導出させ、後端部6j,6kを、給電ケ
ーブル20,20の給電端子19,19に接続する。給
電ケーブル20,20は、フレキシブルなものを用い
る。これら、給電ケーブル20及び給電端子19を「給
電手段」と呼ぶことにする。又コイル6は中空部材で構
成され、後端部6j,6kの端部をフレキシブルホース
からなる冷却水ホース21,21に連結し、冷却水源2
2から冷却水の供給を受ける。 【0019】以上により、回転軸9、これの先端部と結
合されたスティ7、これに固着された筒部材5、誘導コ
イル6からなる加熱部4、回転軸9内に嵌挿され、コイ
ル延出基部6h,6iを含む円柱状絶縁材12は一体化
される。そして、回転軸9は、軸受部材13に回転自在
に支承されているので、回転軸9を支点とし、この回転
軸9廻りに加熱部4は揺動することとなる。図1乃至図
4は、何れも加熱部4が垂直縦向き位置にあり、回転軸
9の後述する揺動手段24の作動で、図の状態から加熱
部4を、水平横向きに揺動させることができる。 【0020】次に回転軸9の揺動手段24について説明
する。前記容器3の前記壁面3aには、支持プレート2
5を固設し、支持プレート25の端部側上に支持スティ
26を起設する。支持スティ26にシリンダユニット2
7をピン27aで枢着し、これのロッド27bに連結さ
れたフォーク27cにリンクプレート28の一端部をピ
ン28aで枢着する。一方、回転軸9の後端部に揺動ア
ーム29の基部29aを固定、連結し、揺動アーム29
の先端部を、前記リンクプレート28の他端部に、ピン
28bで枢着する。 【0021】以上においては、シリンダユニット27を
図5、図6の後退、縮小状態から伸張動させることで、
ロッド27bは伸張し、リンクプレート28を介して揺
動アーム29を図6の実線位置aから想像線bの位置に
揺動させ、これに連結された前記回転軸9は所定角度揺
動する。この結果、図1の垂直縦向きの加熱部4は、水
平横向きにその姿勢を転換することができる。尚、図
1、図5の中で示される30は、垂直縦向きの加熱部筒
部材5内の通路5a内に収容されたインゴットを下から
保持する可動ストッパーである。可動ストッパー30
は、図5の如く、容器3の外側に設けたロータリーアク
チュエータ31の容器内に導入したロッド31a先端部
に固着されており、ロッド31aの揺動で、図1の想像
線cに示すように下方に揺動し、インゴットの下からの
支持、拘束を解除し、加熱後のインゴットを下方に供給
する。 【0022】ところで、加熱装置1のメンテナンスは、
前記したナット11を弛め、加熱部4を回転させて回転
軸9と筒部材5のスティ7とのネジ結合を外す。これに
より、筒部材5、スティ7、コイル6、円柱状絶縁材1
2のユニットは回転軸9から抜出すことができる。セッ
トする場合には、図4の矢印のように、円柱状絶縁材1
2を回転軸9内に挿入し、ネジ7e,9bを螺合し、ナ
ット11で締着する。これにより、図1のように回転軸
9に加熱部4は結合、一体化されることとなる。 【0023】以下に本発明にかかる揺動式誘導加熱装置
1を実施した一例としての金属成形体用射出成形装置4
0について説明する。図7乃至図9はこれを示し、装置
40は支持基台41に支持された射出機42を備える。
射出機42は、シリンダ43、これに嵌挿されたスクリ
ューシャフト44、シリンダ外周の保温材42a、外側
の断熱材42b、シリンダの軸方向の温度分布を計測す
る温度計45…等からなる。 【0024】射出機42の上には、シリンダ43の一部
に連通、開口する保温された破砕材蓄積室46、この上
に破砕カッター47,47を内装した保温破砕室48、
この上に保温された加熱材料供給室49を備える。図7
において50,50は、破砕材蓄積室46内の破砕材の
レベルを検出する上下のセンサ、51は加熱材料供給室
49以下の系路の真空引き、及び不活性ガスの導入を行
う配管である。破砕カッター47,47は、支持基台4
1の上面41a上に配置、支持された駆動装置52で駆
動される。駆動装置52は、各カッター駆動軸47a、
自在軸53、入力軸1本―出力軸2本の出力分配器をな
す二軸ギヤケース54、減速機55、モータ56で構成
される。カッター47,47は、互いに逆向きに回転
し、真上の加熱材料供給室49に導入されたインゴット
を破砕する。尚、図9において、57,57は、インゴ
ットの破砕室48への供給をモニターする受・発光装置
である。 【0025】支持基台41上には、支持ポスト41b、
支持部41c間に架設した支持プレート41dに、支持
フレーム58の後端部を自在輪58aで支持し、支持フ
レーム58の前端部58bは金型112のプラテン部1
12aに支持し、この上に、レール58cを介して加熱
室60を車輪59…で支持する。加熱室60は、前記し
た真空容器3で構成し、内部に前記した揺動式誘導加熱
装置1を内装する。誘導加熱装置1関連の構造は前記と
同様なので、該当部分に同一符号を付し、説明は省略す
る。 【0026】加熱室60を構成する容器3の底板3dに
は、室内の図9では縦向きの加熱部4の直下に、開閉自
在なシャッター61を設け、この下にインゴット導出部
62を連設し、直下の加熱材料供給室48と蛇腹材等の
密封ジョイント63で連通、接続する。以上の真空容器
3で構成される加熱室60の室2内を真空引きし、不活
性ガスの導入を行う配管64が容器側壁の一部に設けら
れ、又加熱装置1で加熱されるインゴットの温度をモニ
ターする放射温度計65が、同様に設けられており、こ
れを図9で示し、図1では放射温度計65を模式的に示
した。 【0027】加熱室60内に配置された前記加熱部4の
揺動方向の軌跡外側には、図8に示すように弧状の固定
ストッパー66を設ける。このストッパー66で、加熱
部4の図8における想像線位置、即ち水平横向きの位置
dから図中反時計方向(左方向)へ揺動させ、実線で示
す垂直縦向きの位置eへの揺動時に、筒部材5内の加熱
インゴットが脱落するのを防止し、垂直縦向きの位置e
では、真下に前記可動ストッパー30が臨んで、インゴ
ットを筒部材5内に保持する。 【0028】加熱室60をなす真空容器3の側壁3eに
は、水平横向きの加熱部4の端部と対向するようにイン
ゴット投入口67を設け、これの外側に投入室68を連
通するように設ける。投入室68の外側には、インゴッ
トの押出し、投入で想像線gに示すように開らく扉69
を前端部に有するインゴット供給室70を連設し、これ
の内側後端部には、インゴット供給室70を押圧するプ
ッシュロッド71の前端部が臨む。プッシュロッド71
は、側壁3eの外側に、これ等室68,70と平行して
設置したシリンダユニット72のロッド72aと連結板
73で連結し、上面の蓋体70aを開けて供給室70内
に導入したインゴットを、ロッド72aの縮小作動で、
ロッド71を前進させ、インゴットを水平横向き位置d
にある加熱部筒部材5内に投入する。 【0029】以上のようにインゴットは、水平横向きの
状態で前記した投入装置により加熱室60内に投入さ
れ、インゴットは、投入口67の室内側に突出したブリ
ッジ74を通って水平横向きの加熱部筒部材5内に投入
される。爾後、加熱部4を想像線dの位置から、前記揺
動手段24で垂直縦向きに揺動させ、この位置fで加熱
し、加熱後前記した導出室62を介して加熱材料供給室
49、破砕室48へ加熱インゴットを供給し、破砕して
蓄積室46からシリンダ43内に破砕材を投入する。破
砕材は、スクリューシャフト44の回転で、攪拌、混練
され、スラリ化されてシリンダ先端部内に送られ、所定
量蓄積後金型112に金属成形材料を射出する。 【0030】図10は加熱装置の加熱部の参考例を示
す。参考例では、筒部材を底81のある有底筒部材80
とし、この外周にコイル6を巻回して加熱部4を構成し
た。スティ7、回転軸9、絶縁材12以下の構造は、有
底筒部材80以外は全く同様の構造なので、同一部分に
は同一符号を付し、説明は省略し、又図では要部のみを
示した。尚、図8、図9において、加熱室60の天板3
fに設けられた74は、インゴット下方送り用のプッシ
ュロッドで、天板3f上に設けられた支持枠75に支持
されたシリンダユニット76で上下動する。 【0031】 【発明の効果】以上の構成からなる本発明は次の効果を
発揮する。請求項1の誘導加熱装置は、中空の筒部材の
外周に高周波加熱コイルを巻回し、給電手段を介して前
記コイルに給電し、筒部材内の被加熱部材を半溶融状態
高周波加熱するようにした誘導加熱装置において、筒
部材の軸方向の略中央部に直交するように回転軸を固着
し、該回転軸は中空軸で構成し、内部に絶縁材を介して
コイルの一部を挿通させ、該回転軸を揺動させる揺動手
と、被加熱部材が半溶融状態に加熱されるまで、筒状
部材内に保持する可動ストッパを備えるので、加熱コイ
ルを含む筒部材は揺動自在となり、従って、回転軸を支
点として、筒部材を、例えば、水平横向き位置から垂直
縦向き位置に揺動させて姿勢転換させることができる。
また筒部材を中空筒としたので、筒部材の一方の開口か
らインゴットを入れ、他方の開口から加熱されたインゴ
ットを出す如くの連続処理に好適である。そして、中空
の筒状部材内の被加熱材料は可動ストッパで保持され、
被加熱材料の加熱後に可動ストッパの下方への揺動で該
材料を下方に供給することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明にかかる揺動式誘導加熱装置の縦断側面
図で、部分的に模式図を含む図 【図2】図1の2―2線断面図 【図3】加熱部の背面斜視図 【図4】揺動式誘導加熱装置の分解図で、縦断側面図 【図5】加熱装置の揺動機構を含む平面図 【図6】図5の矢視6方向の図 【図7】本発明が実施される一例としての金属成形体用
射出成形装置の下半部を示す要部を断面とした縦断側面
図 【図8】図7の装置の上半部を示す要部を断面とした縦
断側面図 【図9】図7の9―9線断面図 【図10】加熱部の参考例の縦断面図 【図11】図11は本発明が実施される一例としての金
属成形体用射出成形装置の従来例の概略を示す縦断側面
図 【符号の説明】 1…高周波誘導加熱装置(誘導加熱装置、加熱装置)、
5…筒部材、6…高周波誘導コイル(誘導コイル)、9
…回転軸(中空な回転軸)、12…円筒状絶縁材、19
…給電手段としての給電端子、20…給電手段としての
給電ケーブル、24…揺動手段、30…可動ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜添 宣正 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−128322(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F27D 11/06 B22D 17/00 B22D 17/20 B22D 17/28 B22D 17/30

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 中空の筒部材の外周に高周波加熱コイル
    を巻回し、給電手段を介して前記コイルに給電し、筒部
    材内の被加熱部材を半溶融状態に高周波加熱するように
    した誘導加熱装置において、 前記筒部材の軸方向の略中央部に直交するように回転軸
    を固着し、該回転軸は中空軸で構成し、内部に絶縁材を
    介して前記コイルの一部を挿通させ、該回転軸を揺動さ
    せる揺動手段と、 前記被加熱部材が半溶融状態に加熱されるまで、前記筒
    状部材内に保持する可動ストッパを備える、 ことを特徴とする揺動式誘導加熱装置。
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