JP3501064B2 - クロスフィンコイルの拡管方法 - Google Patents

クロスフィンコイルの拡管方法

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JP3501064B2
JP3501064B2 JP2000026189A JP2000026189A JP3501064B2 JP 3501064 B2 JP3501064 B2 JP 3501064B2 JP 2000026189 A JP2000026189 A JP 2000026189A JP 2000026189 A JP2000026189 A JP 2000026189A JP 3501064 B2 JP3501064 B2 JP 3501064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、クロスフィンコ
イルの拡管方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、クロスフィンコイルは、所定間
隔をもって対向配置された多数のフィンに対してこれら
を貫通させた状態で伝熱管を配置して構成される。
【0003】このクロスフィンコイルの製造に際して
は、図13に鎖線図示するように、所定間隔をもって直
線状に対向配置された多数のフィン1,1,・・の各フ
ィンカラー1a,1a,・・(図15を参照)内に、そ
の一端側のフィンから他端側のフィンに向けて上記伝熱
管2を挿通させ、この状態で、該伝熱管の内部にマンド
レルを挿入して該伝熱管を拡管し、該伝熱管の外周面を
上記フィンカラーの内周面に密着させてこれら両者を固
定する拡管加工が行われる。そして、このような拡管加
工を経て得られた平板状形態をもつクロスフィンコイル
Zは、そのまま平板状形態のまま、又は図13に実線図
示するように、例えばこれを板厚方向に適宜折曲して略
口字状形態等、種々の形態に成形して使用される。この
場合、上記伝熱管2としては、製造コスト等の観点か
ら、通常、U字形伝熱管2が採用される。また、上記ク
ロスフィンコイルZにおける上記伝熱管2の管列数とし
ては、2列のものが基本形とされ、実際の使用に際して
は、これを単一で、又は適数個組み合わせて用いるよう
になっている。
【0004】ところで、図13に実線図示するように、
2列配管のクロスフィンコイルZを略口字状形態に折曲
させて使用する場合には、折曲形態において折曲方向内
側に位置する伝熱管2と折曲方向外側に位置する伝熱管
2との間ではその全長が異なる。このため、拡管加工前
の平板状形態のクロスフィンコイルZ0においては、こ
れら両伝熱管の全長を予め異なる長さに設定し、この長
さが異なる両伝熱管に対してそれぞれ拡管加工を行うこ
とになる。
【0005】この場合、先ず、上記伝熱管2としては、
通常、U字形伝熱管2が採用され、また、この伝熱管2
の開放端はロウ付け端となることから切り落とし形態の
まま使用される。
【0006】さらに、クロスフィンコイルにおける上記
伝熱管の拡管方法としては、大きく分けて、U字形伝熱
管の一端のU字形管部のみを固定して他端の開放端側か
らマンドレルを挿入して拡管する一端固定拡管法(例え
ば、特開昭60−27428号公報参照)と、U字形伝
熱管の開放端側とU字形管部側の双方において固定し、
該開放端側からマンドレルを挿入して拡管する両端固定
拡管法(例えば、特公平6−65415号公報参照)と
が知られているが、前者においては拡管に伴う伝熱管の
軸方向への縮みが生じるのに対して、後者においてはか
かる伝熱管の縮みが生じないという利点がある。従っ
て、加工精度等を重視すれば、両端固定拡管法を採用す
ることになるが、この場合には伝熱管の配置構造に適し
た両端固定手段を設けることが必要となる。
【0007】これらのことから、従来一般には、図14
に示すように、拡管加工が施される被加工クロスフィン
コイルZ0として、同長の直管部2a,2bとこれら各
直管部2a,2bの一端同士を連続させるU字管部2c
とを備えたU字形伝熱管2を二種類(即ち、上記直管部
2a,2bの管長が大きいものと小さいものの二種類)
用意し、直管部2a,2bの管長が大きい伝熱管2はそ
の二つの直管部2a,2bがフィン1の長手方向に並ぶ
ようにして第1フィン群1Aに、また直管部2a,2b
の管長が小さい伝熱管2はその二つの直管部2a,2b
がフィン1の長手方向に並ぶようにして第2フィン群1
Bに、それぞれ貫通状態で取付けるとともに、該第1フ
ィン群1A側の各伝熱管2,2,・・の開放端部2d,
2eと第2フィン群1B側の各伝熱管2,2,・・の開
放端部2d,2eとを伝熱管軸方向の同一位置に設定し
た構成のものが採用される。
【0008】従って、この被加工クロスフィンコイルZ
0に対して両端固定拡管法によって拡管加工を施す場合
には、図15に示すように、上下方向に二段に並んだ上
記第1フィン群1Aに属する各伝熱管2,2,・・の両
開放端部2d,2eと、上記第2フィン群1Bに属する
各伝熱管2,2,・・の両開放端部2d,2eとを共に
第1クランプ手段51によって同時に固定するととも
に、伝熱管軸方向にオフセットした状態で上下方向に並
ぶ上記第1フィン群1Aに属する各伝熱管2,2,・・
のU字形管部2c,2c,・・と上記第2フィン群1B
に属する各伝熱管2,2,・・のU字形管部2c,2
c,・・とをそれぞれ第2クランプ手段52,52によ
って固定し、この状態で、上記第1クランプ手段51側
から上記各伝熱管2,2,・・の各直管部2a,2a,
・・、同2b,2b,・・にマンドレル54,54,・
・を挿入してこれを拡管させるようにしている。
【0009】この場合、上記第1クランプ手段51側に
おいては、上記各伝熱管2,2,・・の各開放端部2
d,2eが伝熱管軸方向の同一位置に位置しており、上
記第1フィン群1A側に位置する各開放端部2d,2e
と第2フィン群1B側に位置する各開放端部2d,2e
との間に比較的大きなスペースが確保できる。このた
め、上記第1クランプ手段51を、例えば図15及び図
16に示すように、相互に嵌合可能な凹凸形態をもつ下
クランプ刃51aと上クランプ刃51bとで構成し、上
記各開放端部2d,2eを該各クランプ刃51a,51
bの嵌合部に形成されるクランプ孔53,53,・・に
よって同時にクランプすることが可能となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14に示
す従来の被加工クロスフィンコイルZ0は、各フィン群
1A,1BにそれぞれU字形の伝熱管2,2,・・が、
その直管部2a,2bを同一第1フィン群に位置させた
構成であって、該被加工クロスフィンコイルZ0をその
フィンの長手方向を上下方向に向けた立設状態で使用さ
れる場合、空気流れ方向の前後に位置する上記第1フィ
ン群1A側と第2フィン群1Bのそれぞれにおいて縦方
向に並んだ各伝熱管2,2,・・を冷媒が縦方向に流れ
る所謂「縦配列」のクロスフィンコイルである。従っ
て、この「縦配列」のクロスフィンコイルにおいては、
所謂「斜め配列」の被加工クロスフィンコイル、即ち、
図11に示すように、U字形の各伝熱管2,2,・・
が、その一対の直管部2a,2bを第1フィン群1Aと
第2フィン群1Bとにそれぞれ別々に貫通し、冷媒が上
記第1フィン群1A側と第2フィン群1B側とに交互に
流れるように構成したクロスフィンコイルの場合に比し
て、熱交換効率が低いという構造上不可欠な問題があ
り、このような事情から「斜め配列」の配管構造をもつ
クロスフィンコイルの開発が要請されているところであ
る。
【0011】ところが、図11に示す「斜め配列」の配
管構造をもつ被加工クロスフィンコイルZ1において
は、拡管加工後にこれを図13に示すようにその厚さ方
向に折曲させて使用(図13を参照)する関係から、こ
れに用いられる伝熱管2は、第1フィン群1Aに貫通配
置される一方の直管部2aと第2フィン群1Bに貫通配
置される他方の直管部2bとではその管長が異なってい
る。従って、上記第1フィン群1Aと第2フィン群1B
とに跨がって取り付けられる上記各伝熱管2,2,・・
の各開放端部2d,2eのうち、上記第1フィン群1A
側に位置する各開放端部2d,2d,・・で構成される
第1管端列2Aと、上記第2フィン群1B側に位置する
各開放端部2e,2e,・・で構成される第2管端列2
Bとは、図11及び図12に示すように、クロスフィン
コイル長手方向に大きくオフセットした状態で上下方向
に対向し、且つ上記第2管端列2B側の各開放端部2
e,2e,・・は上下方向において上記第1フィン群1
Aの一部と重合している。
【0012】この結果、上記被加工クロスフィンコイル
1においては、上記各伝熱管2,2,・・の直管部2
a,2bの拡管加工に際して、該各伝熱管2,2,・・
の両端部、即ち、上記各開放端部2d,2d,・・、同
2e,2e,・・と、上記各U字形管部2c,2c,・
・の双方を固定しようとした場合、上記各U字形管部2
c,2c,・・側においては該各U字形管部2c,2
c,・・がクロスフィンコイル長手方向の同一位置に位
置しているためにその固定は容易である。しかし、上記
各開放端部2d,2d,・・、同2e,2e,・・側に
おいては、第1管端列2Aと第2管端列2Bとがクロス
フィンコイル軸方向に大きくオフセットし且つ上記第2
管端列2Bの各開放端部2e,2e,・・は第1フィン
群1Aに近接対向していることから、該第1管端列2A
に属する各開放端部2d,2d,・・と第2管端列2B
に属する各開放端部2e,2e,・・とを、例えば図1
5に示すような上下方向に開閉動する一対のクランプ刃
をもつクランプ手段にて同時に固定することはその構造
上困難であり、また、仮にクランプ手段による同時固定
が可能であるとしても上記第2フィン群1B側の開放端
部2eと第1フィン群1Aのフィン1との隙間Sが極め
て小さいため、該開放端部2e部分にその下側から装着
されるクランプ刃の厚さが小さくならざるを得ず、拡管
加工時に必要な強度性能を確保することが困難で、実際
的には実現不可能なものである。
【0013】そこで本願発明では、斜め配列の配管構造
をもつクロスフィンコイルに対して両端固定拡管法によ
り確実に拡管加工を行うことを可能とするクロスフィン
コイルの拡管方法を提案することを目的としてなされた
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0015】本願の第1の発明では、多数のフィン1,
1,・・を所定間隔で順次対向配置してなる第1フィン
群1Aと第2フィン群1Bに対して、略平行に延びる管
長の大きい第1直管部2aと管長の小さい第2直管部2
bとをこれらの一端においてU字管部2cで連続させて
なる略U字形の多数の伝熱管2,2,・・を、上記第1
直管部2aを上記第1フィン群1Aに、上記第2直管部
2bを上記第2フィン群1Bにそれぞれ貫通せしめた状
態で取り付けて構成された被加工クロスフィンコイルZ
1における上記各第1直管部2a,2a,・・及び上記
各第2直管部2b,2b,・・内にそれぞれその開放端
部2d,2d,・・、同2e,2e,・・側からマンド
レル7,7,・・を挿入してこれを拡管するクロスフィ
ンコイルの拡管方法において、上記各伝熱管2,2,・
・の上記各直管部2a,2a,・・,同2b,2b,・
・の開放端部2d,2d,・・、同2e,2e,・・側
を第1クランプ手段4によって、上記各U字形管部2
c,2c,・・側を第2クランプ手段5によって、それ
ぞれクランプするとともに、上記第1クランプ手段4側
においては、上記各第1直管部2a,2a,・・の開放
端部2d,2d,・・で構成される第1管端列2Aと上
記各第2直管部2b,2b,・・の開放端部2e,2
e,・・で構成される第2管端列2Bとの間を、該各開
放端部2d,2d,・・、同2e,2e,・・の近傍の
所定範囲において拡開させてそれぞれ独立にクランプさ
せることを特徴としている。
【0016】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかるクロスフィンコイルの拡管方法において、上記第
1管端列2Aと上記第2管端列2Bとの間の拡開を、該
第1管端列2Aと第2管端列2Bの何れか一方の管端列
2A又は2Bを固定するとともに何れか他方の管端列2
B又は2Aに属する上記各直管部2b,2b,・・又は
2a.2a,・・を上記固定側の管端列2A又は2Bか
ら引き離す方向に弾性撓曲させて、又は該第1管端列2
Aと第2管端列2Bにそれぞれ属する上記各直管部2
a,2a,・・と同2b,2b,・・の双方をそれぞれ
離間方向に弾性撓曲させて行うことを特徴としている。
【0017】本願の第3の発明では、上記第2の発明に
かかるクロスフィンコイルの拡管方法において、拡開に
より弾性撓曲される上記各直管部2a,2a,・・、同
2b,2b,・・に上記マンドレル7,7,・・をその
撓りを利用して挿入し拡管を行うことを特徴としてい
る。
【0018】本願の第4の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかるクロスフィンコイルの拡管方法におい
て、上記第1管端列2Aと上記第2管端列2Bとの拡開
部位に楔部材3を装着して拡開状態を保持させることを
特徴としている。
【0019】本願の第5の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかるクロスフィンコイルの拡管方法におい
て、上記被加工クロスフィンコイルZ1はこれを、拡管
加工後、管長の大きい上記各直管部2a,2a,・・が
位置する上記第1フィン群1Aを折曲方向外側に、管長
の小さい上記各直管部2b,2b,・・が位置する上記
第2フィン群1Bを折曲方向内側にしてその厚さ方向に
折曲成形して用いるものとし、上記第1管端列2Aと第
2管端列2Bとの間における拡開部分の終端位置を上記
被加工クロスフィンコイルZ1の折曲点の近傍に対応さ
せるように予め設定することを特徴としている。
【0020】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0021】 本願の第1の発明にかかるクロスフィ
ンコイルの拡管方法では、上記各伝熱管2,2,・・の
各直管部2a,2a,・・,同2b,2b,・・の開放
端部2d,2d,・・、同2e,2e,・・側を第1ク
ランプ手段4によって、各U字形管部2c,2c,・・
側を第2クランプ手段5によって、それぞれクランプす
るとともに、上記第1クランプ手段4側においては、上
記各第1直管部2a,2a,・・の開放端部2d,2
d,・・で構成される第1管端列2Aと上記各第2直管
部2b,2b,・・の開放端部2e,2e,・・で構成
される第2管端列2Bとの間を、該各開放端部2d,2
d,・・、同2e,2e,・・の近傍の所定範囲におい
て拡開させてそれぞれ独立にクランプさせるようにして
いる。
【0022】従って、この発明のクロスフィンコイルの
拡管方法によれば、例え、上記クロスフィンコイルの成
形時形態において上記各伝熱管2,2,・・の上記第1
管端列2Aに属する各開放端部2d,2d,・・と上記
第2管端列2Bに属する各開放端部2e,2e,・・と
の間隔が小さく且つ管長の小さい上記第2管端列2Bに
属する上記各開放端部2e,2e,・・が上記第1フィ
ン群1Aに近接していることで、上記第1管端列2Aに
属する各開放端部2d,2d,・・はその上下方向に十
分なクランプ用スペースが確保されているのに対して、
上記第2管端列2Bに属する各開放端部2e,2e,・
・の下方側には上記第1フィン群1Aの存在によって十
分なクランプ用スペースが確保しにくいというこれら両
者間のスペース的な条件の相違にもかかわらず、拡管加
工に際しては上記第1管端列2Aと第2管端列2Bとの
間が強制的に拡開されその間隔が拡大され上記スペース
的な条件の相違が可及的に解消され、しかも該第1管端
列2Aと第2管端列2Bとが独立してクランプ可能とさ
れ、該第1管端列2Aと第2管端列2Bとを上記第1ク
ランプ手段4により確実に固定することができる。
【0023】この結果、斜め配列の配管構造をもつクロ
スフィンコイルに対して両端固定拡管法によって確実な
拡管加工を行うことができ、延いては斜め配列の配管構
造をもつクロスフィンコイルに特有の効果、即ち、熱交
換効率の向上による能力向上を、例えば縦配列の配管構
造をもつクロスフィンコイルの如くサイズの大型化によ
らずに実現することができることからコストダウンに寄
与し得ることにもなる。
【0024】 本願の第2の発明にかかるクロスフィ
ンコイルの拡管方法によれば、上記第1の発明にかかる
クロスフィンコイルの拡管方法において、上記第1管端
列2Aと上記第2管端列2Bとの間の拡開を、該第1管
端列2Aと第2管端列2Bの何れか一方の管端列2A又
は2Bを固定するとともに何れか他方の管端列2B又は
2Aに属する上記各直管部2b,2b,・・又は2a.
2a,・・を上記固定側の管端列2A又は2Bから引き
離す方向に弾性撓曲させて、又は該第1管端列2Aと第
2管端列2Bにそれぞれ属する上記各直管部2a,2
a,・・と同2b,2b,・・の双方をそれぞれ離間方
向に弾性撓曲させて行うようにしているので、上記前者
及び後者の何れの拡開方法においてもマンドレル7,
7,・・による拡管加工の完了後に拡開力を解除するこ
とで、弾性撓曲された部分が弾性復帰し、適正形状のク
ロスフィンコイルを得ることができる。また、特に上記
前者の拡開方法によれば、上記第1管端列2Aと第2管
端列2Bのうちの何れかのみを弾性撓曲させれば良いこ
とから、例えば両者を共に弾性撓曲させる場合に比し
て、拡開操作及び拡開手段の構成が簡略化され、それだ
け作業性の向上とコストダウンが実現されることにな
る。
【0025】 本願の第3の発明にかかるクロスフィ
ンコイルの拡管方法によれば、上記第2の発明にかかる
クロスフィンコイルの拡管方法において、拡開により弾
性撓曲される上記各直管部2a,2a,・・、同2b,
2b,・・に上記マンドレル7,7,・・をその撓りを
利用して挿入し拡管を行うようにしているので、上記各
直管部2a,2a,・・、同2b,2b,・・の弾性撓
曲に対応して上記マンドレル7,7,・・部分に上記各
直管部2a,2a,・・、同2b,2b,・・の弾性撓
曲に対応して特別な機構を設ける必要がなく、拡管加工
コストを低く抑えることが可能となる。
【0026】 本願の第4の発明にかかるクロスフィ
ンコイルの拡管方法によれば、上記第1又は第2の発明
にかかるクロスフィンコイルの拡管方法において、上記
第1管端列2Aと上記第2管端列2Bとの拡開部位に楔
部材3を装着して拡開状態を保持させるようにしている
ので、上記第1管端列2Aと上記第2管端列2Bに対す
る拡開状態でのクランプ作業に際して、該作業を容易且
つ安定的に行うことができ、作業性の向上に寄与し得る
ものである。
【0027】 本願の第5の発明にかかるクロスフィ
ンコイルの拡管方法によれば、上記第1又は第2の発明
にかかるクロスフィンコイルの拡管方法において、上記
被加工クロスフィンコイルZ1はこれを、拡管加工後、
管長の大きい上記各直管部2a,2a,・・が位置する
上記第1フィン群1Aを折曲方向外側に、管長の小さい
上記各直管部2b,2b,・・が位置する上記第2フィ
ン群1Bを折曲方向内側にしてその厚さ方向に折曲成形
して用いるものとし、上記第1管端列2Aと第2管端列
2Bとの間における拡開部分の終端位置を上記被加工ク
ロスフィンコイルZ1の折曲点の近傍に対応させるよう
に予め設定するようにしているので、拡管加工の完了後
において拡開状態を解除したとき、例え拡開部分の終端
位置付近に拡開に起因する変形(例えば、開き変形)が
多少残ったとしても、上記被加工クロスフィンコイルZ
1が上記終端位置で折曲形成されることで上記残留変形
が可及的に修正され、良好な品質と精度が確保される。
【0028】
【発明の実施の形態】図1には、本願発明にかかる拡管
方法によって「斜め配列」の配管構造をもつ被加工クロ
スフィンコイルZ1に対して拡管加工を行う場合の作業
状態を示している。
【0029】この拡管方法によって拡管加工が行われる
被加工クロスフィンコイルZ1は、拡管加工後に図13
に実線図示するように略口状に折曲成形されて用いられ
るものであって、図11及び図12に示すものと同様の
構造をもっている。即ち、図11及び図12に示すよう
に、多数のフィン1,1,・・を所定間隔をもって順次
対向配置してなる第1フィン群1Aと第2フィン群1B
とに対して、管長の大きい第1直管部2aと管長の小さ
い第2直管部2bとをこれらの一端側においてU字管部
2cで連続させてなる多数のU字形伝熱管2,2,・・
を、該第1直管部2aが上記第1フィン群1Aの各フィ
ン1,1,・・を貫通し、該第2直管部2bが上記第2
フィン群1Bの各フィン1,1,・・を貫通し、且つ該
第1直管部2aと第2直管部2bとがフィン長手方向に
適宜オフセットするようにして上記第1フィン群1Aと
第2フィン群1Bの双方に跨がって取り付けて構成され
ている。そして、この被加工クロスフィンコイルZ1
おいては、上記第1フィン群1Aと第2フィン群1Bと
に跨がって取り付けられる上記各伝熱管2,2,・・の
各開放端部2d,2eのうち、上記第1フィン群1A側
に位置する各開放端部2d,2d,・・で構成される第
1管端列2Aと、上記第2フィン群1B側に位置する各
開放端部2e,2e,・・で構成される第2管端列2B
とは、クロスフィンコイル長手方向に大きくオフセット
した状態で上下方向に対向し、且つ上記第2管端列2B
側の各開放端部2e,2e,・・は上下方向において上
記第1フィン群1Aの一部と重合している。また、上記
各伝熱管2,2,・・の各U字形管部2c,2c,・・
は、クロスフィンコイル長手方向において略同一位置に
位置し、これら各U字形管部2c,2c,・・によって
U字形管端列2Cを構成している。
【0030】このような構造及び形態をもつ上記被加工
クロスフィンコイルZ1においては、その成形時の形態
のままでは、上記第1管端列2Aと第2フィン群1Bと
がクロスフィンコイル長手方向に大きくオフセットし且
つ該第2管端列2B側の各開放端部2e,2e,・・と
その下側に位置する上記第1フィン群1Aとの隙間Sが
小さいことから、該第1管端列2Aと第2管端列2Bと
を一体構成のクランプ手段によって同時にクランプする
ことは困難であり、従って、上記各伝熱管2,2,・・
に対して両端固定拡管法によって拡管加工を行うことが
できないものであり、かかる問題点は既述の通りであ
る。
【0031】そこで、この実施形態においては本願発明
にかかる拡管方法を適用することで、上述の如き特有の
構造形態をもつ上記被加工クロスフィンコイルZ1に対
して両端固定拡管法により拡管加工を行うことを可能と
したものである。
【0032】即ち、この実施形態においては、図1に示
すように、上記被加工クロスフィンコイルZ1の両端を
それぞれ固定するに際し、先ずその前段階として、該被
加工クロスフィンコイルZ1の上記第1管端列2Aと第
2管端列2Bとの間を拡開してこれら両者間の対向方向
(上下方向)の間隔を拡大する。具体的には、上記第1
フィン群1Aを固定した状態で、上記第2フィン群1B
をその端部側から上方へ引き上げて該第2管端列2Bに
属する各第2直管部2b,2b,・・を適度に弾性撓曲
させて上記第1フィン群1A側から上方へ離間させる。
この拡開作業によって上記第1管端列2Aと第2管端列
2Bとの間に、これらの端部側から内部側へ向けて次第
に拡開寸法が漸減する楔状の隙間が形成されるので、こ
の隙間に楔状形態をもつ楔部材3を挿入配置し、該楔部
材3によって上記第1管端列2Aと第2管端列2Bとの
間の拡開状態を保持させる。このようにその第1管端列
2Aと第2管端列2Bとの間が拡開され且つその拡開保
持がなされた状態で、該各管端列2A,2B側はこれを
次述の第1クランプ手段4によって、また上記U字形管
端列2C側はこれを次述の第2クランプ手段5によっ
て、それぞれクランプして固定する(正確には、上記第
1クランプ手段4は拡管加工の開始後に初めてクランプ
状態となる)。
【0033】上記第1クランプ手段4は、上記被加工ク
ロスフィンコイルZ1の第1管端列2Aと第2管端列2
Bとをそれぞれ独立に固定するものであって、次述の第
1クランプ部4Aと第2クランプ部4Bとを備えてな
る。
【0034】上記第1クランプ部4Aは、図2に示すよ
う、その上面に多数の半割溝25a,25a,・・が所
定間隔(上記被加工クロスフィンコイルZ1における上
記各伝熱管2,2,・・の配置ピッチに相当する寸法)
で開口形成され、且つ上下方向(矢印a方向)に移動可
能とされた下クランプ刃21と、その下面に多数の半割
溝25b,25b,・・が、上記下クランプ刃21側の
上記各半割溝25a,25a,・・と同間隔で開口形成
され、且つ上下方向(矢印b方向)に移動可能とされた
上クランプ刃22とを備えて構成される。そして、図3
に示すように、上記下クランプ刃21の上面と上記上ク
ランプ刃22の下面とが衝合した状態においては、これ
ら両者の衝合面に、上記半割溝25a,25a,・・と
半割溝25b,25b,・・とが合体して多数のクラン
プ孔25,25,・・が形成される。このクランプ孔2
5の径寸法は、上記伝熱管2の拡管前の外径より大き
く、且つ拡管後の外径よりも小さい寸法に設定されてい
る。さらに、このクランプ孔25の内面には、伝熱管表
面に対するクランプ性を高める目的で、周方向に延びる
多数のセレーションが設けられている。
【0035】また、上記上クランプ刃22には、多数の
通口27,27,・・が、上記各半割溝25b,25
b,・・より上方で且つ溝列設方向において上記各半割
溝25b,25b,・・の中間に位置するようにして設
けられている。
【0036】上記第2クランプ部4Bは、図2に示すよ
う、その上面を凹凸状とするとともに各凹部の底部には
それぞれ半割溝26a,26a,・・が所定間隔(上記
被加工クロスフィンコイルZ1における上記各伝熱管
2,2,・・の配置ピッチに相当する寸法)で形成され
且つ固定配置される下クランプ刃23と、その下面を凹
凸状とするとともに各凸部の先端にそれぞれ半割溝26
b,26b,・・が、上記下クランプ刃23側の上記各
半割溝26a,26a,・・と同間隔で開口形成され、
且つ上下方向(矢印c方向)に移動可能とされた上クラ
ンプ刃24とを備えて構成される。そして、図3に示す
ように、上記下クランプ刃23と上記上クランプ刃24
とが凹凸嵌合した状態においては、これら両者の嵌合面
に、上記半割溝26a,26a,・・と半割溝26b,
26b,・・とが合体して多数のクランプ孔26,2
6,・・が形成される。このクランプ孔26の径寸法
は、上記伝熱管2の拡管前の外径より大きく、且つ拡管
後の外径よりも小さい寸法に設定されている。さらに、
このクランプ孔26の内面には、伝熱管表面に対するク
ランプ性を高める目的で、周方向に延びる多数のセレー
ションが設けられている。
【0037】以上のように構成された第1クランプ部4
Aと第2クランプ部4Bとは、相前後して、且つ該第1
クランプ部4A側の各通口27,27,・・と上記第2
クランプ部4B側の上記各クランプ孔26,26,・・
とが同軸上に位置するように配置されて上記第1クラン
プ手段4を構成する。そして、この第1クランプ手段4
は、上記被加工クロスフィンコイルZ1の拡開保持され
た上記第1管端列2Aと第2管端列2Bとをそれぞれ独
立してクランプする。
【0038】即ち、後述するように上記第1クランプ手
段4は、上記被加工クロスフィンコイルZ1に対してそ
の長手方向手前から進入する。この際、上記第1クラン
プ部4Aにおいてはその下クランプ刃21が下方へ、上
クランプ刃22が上方へ、それぞれ移動することで開状
態とされている。また、上記第2クランプ部4Bにおい
ては、上記下クランプ刃23は固定されたままで、上記
上クランプ刃24が上方へ移動することで開状態とされ
ている。従って、上記第1クランプ手段4が上記被加工
クロスフィンコイルZ1側に進入することで、上記第1
管端列2Aは上記第1クランプ部4Aの開部分に、上記
第2管端列2Bは上記第2クランプ部4Bの開部分に、
それぞれ対応することになる。この状態で、上記第1ク
ランプ部4Aと第2クランプ部4Bとが共に閉じられる
ことで、上記第1管端列2Aの各開放端部2d,2d,
・・は上記第1クランプ部4Aの各クランプ孔25,2
5,・・の内部に遊嵌状態でセットされ、また上記第2
管端列2Bの各開放端部2e,2e,・・は上記第2ク
ランプ部4Bの各クランプ孔26,26,・・の内部に
遊嵌状態でセットされる。
【0039】一方、上記第2クランプ手段5は、図1に
示すように、上記伝熱管2のU字管部2cの内側に斜め
方向から掛止ピン31を挿通させることで該U字管部2
c部分をクランプするものであって、その具体的構造は
図4に示す通りである。即ち、上記第2クランプ手段5
は、上記被加工クロスフィンコイルZ1の一端側におい
て上記各U字形管部2c,2c,・・でなる上記U字形
管端列2Cを上下方向に挟んだ状態で対向配置される下
クランプ台33と上クランプ台34と、多数の掛止ピン
31,31,・・を斜め方向(即ち、上記伝熱管2のU
字管部2cに直交する方向)に向けて取り付けるととも
に、該掛止ピン31の軸方向(矢印d方向)へ進退自在
とされたピン基台32とを備える。上記下クランプ台3
3には、上記掛止ピン31の傾斜角度に対応する傾斜角
度で多数のピン受孔33a,33a,・・が、また上記
上クランプ台34には上記掛止ピン31の傾斜角度に対
応する傾斜角度で多数のピン受孔34a,34a,・・
が、それぞれ形成されている。
【0040】そして、この第2クランプ手段5において
は、上記ピン基台32が矢印d方向に進退移動すること
で上記各掛止ピン31,31,・・によって上記U字形
管端列2Cの各U字形管部2c,2c,・・がクランプ
され、あるいはクランプ解除されるようになっている。
【0041】上記第1クランプ手段4及び第2クランプ
手段5を上記被加工クロスフィンコイルZ1の両端にそ
れぞれセットした状態で、該第1クランプ手段4の後方
側から、その先端に拡管ヘッド6を備えた多数のマンド
レル7,7,・・をセットし、上記被加工クロスフィン
コイルZ1の第1管端列2A側の各第1直管部2a,2
a,・・にはその開放端部2d,2d,・・側から直接
に、また第2管端列2B側の各第2直管部2b,2b,
・・にはその開放端部2e,2e,・・側から上記上ク
ランプ刃22の各通口27,27,・・を介して、それ
ぞれ挿入し上記各直管部2a,2a,・・,同2b,2
b,・・を所定径に拡管させる。
【0042】この場合、上記被加工クロスフィンコイル
1の上記U字形管端列2C部分は上記第2クランプ手
段5によってクランプされ、また上記第1管端列2A及
び第2管端列2B側は上記拡管ヘッド6が上記第1管端
列2Aのクランプ孔25及び上記第2管端列2Bのクラ
ンプ孔26を通過し、該各クランプ孔25,26に対応
する位置において上記各直管部2a,2bが拡管される
ことで該第1クランプ部4A及び第2クランプ部4Bに
よりクランプされる。従って、上記各マンドレル7,
7,・・がさらに挿入され上記各第1直管部2a,2
a,・・、同2b,2b,・・が拡管される際には、該
各第1直管部2a,2a,・・、同2b,2b,・・は
その両端の軸方向への移動が規制された状態で拡管加工
が行われ、これにより上記伝熱管2の拡管に起因する縮
み変形が防止され、両端固定拡管法の効果が発揮される
ものである。
【0043】拡管加工の完了後には、上記第1クランプ
手段4の第1クランプ部4Aと第2クランプ部4Bを共
に開き、これらによる上記第1管端列2A及び第2管端
列2Bニ対するクランプ作用を解除し、しかる後、上記
第1クランプ手段4を後退させる。また、上記第2クラ
ンプ手段5によるクランプ作用も解除する。
【0044】次に、上記被加工クロスフィンコイルZ1
から上記楔部材3を取り外し、上記第2フィン群1Bの
第2直管部2b,2b,・・を弾性復帰させる。以上で
拡管加工が完了する。
【0045】この場合、上記被加工クロスフィンコイル
1から上記楔部材3を取り除くと、上記第2管端列2
B側の第2直管部2b,2b,・・はその弾性力によっ
て当初形状(即ち、直管状態)に復帰するが、場合によ
っては多少変形が残ることも有り得る。この場合、例え
ば、被加工クロスフィンコイルZ1を折曲して図13に
示すような形態とする場合には、上記楔部材3により拡
開された部分の終端Pの位置が折曲成形後のクロスフィ
ンコイルの折曲点に略合致するように、該終端Pの位置
を予め設定しておけば、被加工クロスフィンコイルZ1
の折曲によって拡開終端部分に残留する変形(開き変
形)を修正することができ、何ら問題が生じることはな
い。
【0046】以上のように、本願発明にかかる拡管方法
を採用することで、「斜め配列」の配管構造をもつクロ
スフィンコイルに対して両端固定拡管法で拡管加工を行
うことが可能となるものである。
【0047】続いて、図5〜図10を参照して、実際の
拡管加工を作業工程順に説明する。
【0048】第1工程(図5参照) 第1工程は、上記第1クランプ手段4と第2クランプ手
段5とが同軸上に対向配置された拡管加工ベッド12の
側方位置に被加工クロスフィンコイルZ1を搬入する。
この第1工程においては、上記第1クランプ手段4及び
第2クランプ手段5はともに後退位置で待機している。
【0049】第2工程(図6参照) 第2工程では、上記拡管加工ベッド12の側方位置に搬
入された被加工クロスフィンコイルZ1の第1管端列2
A及び第2管端列2B部分を拡開手段8によって拡開さ
せる。
【0050】第3工程(図7参照) 第3工程では、第1管端列2A及び第2管端列2B部分
が拡開された被加工クロスフィンコイルZ1を上記拡管
加工ベッド12上の所定位置(即ち、上記第1クランプ
手段4と第2クランプ手段5の移動範囲)にセットする
とともに、上記被加工クロスフィンコイルZ1の拡開部
分に楔部材3を装着し、拡開状態を保持させる。
【0051】第4工程(図8参照) 第4工程では、上記拡管加工ベッド12上にセットされ
た上記被加工クロスフィンコイルZ1を、上クランプ手
段9とサイドクランプ手段10とによって上側と側方と
からクランプして固定する。しかる後、上記第1クラン
プ手段4と第2クランプ手段5を共に上記被加工クロス
フィンコイルZ1側に向けて前進移動させる。
【0052】第5工程(図9参照) 第5工程では、上記被加工クロスフィンコイルZ1の上
記第1管端列2A及び第2管端列2Bを上記第1クラン
プ手段4の第1クランプ部4A及び第2クランプ部4B
によってクランプ(実際には、遊嵌状態にセット)する
とともに、U字形管端列2C部分を上記第2クランプ手
段5によってクランプする。
【0053】第6工程(図10参照) 第6工程では、上記第1クランプ手段4の後方側へ拡管
手段11をセットし、該拡管手段11に備えられたマン
ドレル7,7,・・を上記被加工クロスフィンコイルZ
1の各伝熱管2,2,・・の各直管部2a,2a,・
・、同2b,2b,・・に挿入してこれを拡管させる。
【0054】拡管加工の完了後は、上記拡管手段11を
後退させるとともに、上記第1クランプ手段4及び第2
クランプ手段5を上記被加工クロスフィンコイルZ1
対するクランプ状態をそれぞれ解除して後方へ退避させ
る。また、上記上クランプ手段9及びサイドクランプ手
段10のクランプも解除する。しかる後、拡管完了後の
クロスフィンコイルZを次工程(例えば、折曲工程)へ
移送する。
【0055】以上でクロスフィンコイルの拡管作業が完
了する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかるクロスフィンコイルの拡管方
法による拡管加工状態説明図である。
【図2】図1に示した第1クランプ手段の分解斜視図で
ある。
【図3】図1に示した第1クランプ手段の作動状態を示
す斜視図である。
【図4】図1に示した第2クランプ手段の要部正面図で
ある。
【図5】本願発明に係るクロスフィンコイルの拡管方法
による拡管加工の第1工程説明図である。
【図6】本願発明に係るクロスフィンコイルの拡管方法
による拡管加工の第2工程説明図である。
【図7】本願発明に係るクロスフィンコイルの拡管方法
による拡管加工の第3工程説明図である。
【図8】本願発明に係るクロスフィンコイルの拡管方法
による拡管加工の第4工程説明図である。
【図9】本願発明に係るクロスフィンコイルの拡管方法
による拡管加工の第5工程説明図である。
【図10】本願発明に係るクロスフィンコイルの拡管方
法による拡管加工の第6工程説明図である。
【図11】斜め配管をもつ被加工クロスフィンコイルの
斜視図である。
【図12】図11に示した被加工クロスフィンコイルの
側面図である。
【図13】クロスフィンコイルの使用形態の一例を示す
斜視図である。
【図14】従来の拡管方法による拡管対象となる被加工
クロスフィンコイルの斜視図である。
【図15】図14に示した被加工クロスフィンコイルに
対する拡管加工状態説明図である。
【図16】図15のXVI−XVI拡大断面図である。
【符号の説明】
1はフィン、1A及び1Bはフィン群、2は伝熱管、2
Aは第1管端列、2Bは第2管端列、2CはU字形管端
列、3は楔部材、4は第1クランプ手段、4Aは第1ク
ランプ部、4Bは第2クランプ部、5は第2クランプ手
段、6は拡管ヘッド、7はマンドレル、8は拡開手段、
9は上クランプ手段、10はサイドクランプ手段、11
は拡管手段、12は拡管加工ベッド、21は下クランプ
刃、22は上クランプ刃、23は下クランプ刃、24は
上クランプ刃、25及び26はクランプ孔、27は通
口、31は掛止ピン、32はピン基台、33は下クラン
プ台、34は上クランプ台、Zはクロスフィンコイル、
1は被加工クロスフィンコイルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−341788(JP,A) 特開 平6−347186(JP,A) 特開 昭60−238046(JP,A) 特公 平6−65415(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 39/06 B21D 39/20 B21D 53/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数のフィン(1),(1),・・を所
    定間隔で順次対向配置してなる第1フィン群(1A)と
    第2フィン群(1B)に対して、略平行に延びる管長の
    大きい第1直管部(2a)と管長の小さい第2直管部
    (2b)とをこれらの一端においてU字管部(2c)で
    連続させてなる略U字形の多数の伝熱管(2),
    (2),・・を、上記第1直管部(2a)を上記第1フ
    ィン群(1A)に、上記第2直管部(2b)を上記第2
    フィン群(1B)にそれぞれ貫通せしめた状態で取り付
    けて構成された被加工クロスフィンコイル(Z1)にお
    ける上記各第1直管部(2a),(2a),・・及び上
    記各第2直管部(2b),(2b),・・内にそれぞれ
    その開放端部(2d),(2d),・・、同(2e),
    (2e),・・側からマンドレル(7),(7),・・
    を挿入してこれを拡管するクロスフィンコイルの拡管方
    法であって、 上記各伝熱管(2),(2),・・の上記各直管部(2
    a),(2a),・・,同(2b),(2b),・・の
    開放端部(2d),(2d),・・、同(2e),(2
    e),・・側を第1クランプ手段(4)によって、上記
    各U字形管部(2c),(2c),・・側を第2クラン
    プ手段(5)によって、それぞれクランプするととも
    に、上記第1クランプ手段(4)側においては、上記各
    第1直管部(2a),(2a),・・の開放端部(2
    d),(2d),・・で構成される第1管端列(2A)
    と上記各第2直管部(2b),(2b),・・の開放端
    部(2e),(2e),・・で構成される第2管端列
    (2B)との間を該各開放端部(2d),(2d),・
    ・、同(2e),(2e),・・の近傍の所定範囲にお
    いて拡開させてそれぞれ独立にクランプさせることを特
    徴とするクロスフィンコイルの拡管方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記第1管端列(2A)と上記第2管端列(2B)との
    間の拡開を、該第1管端列(2A)と第2管端列(2
    B)の何れか一方の管端列(2A又は2B)を固定する
    とともに何れか他方の管端列(2B又は2A)に属する
    上記各直管部(2b),(2b),・・又は(2a).
    (2a),・・を上記固定側の管端列(2A又は2B)
    から引き離す方向に弾性撓曲させて、又は該第1管端列
    (2A)と第2管端列(2B)にそれぞれ属する上記各
    直管部(2a),(2a),・・と同(2b).(2
    b),・・の双方をそれぞれ離間方向に弾性撓曲させて
    行うことを特徴とするクロスフィンコイルの拡管方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 拡開により弾性撓曲される上記各直管部(2a),(2
    a),・・、同(2b),(2b),・・には上記マン
    ドレル(7),(7),・・をその撓りを利用して挿入
    し拡管を行うことを特徴とするクロスフィンコイルの拡
    管方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、 上記第1管端列(2A)と上記第2管端列(2B)との
    拡開部位に楔部材(3)を装着して拡開状態を保持させ
    ることを特徴とするクロスフィンコイルの拡管方法。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2において、 上記被加工クロスフィンコイル(Z1)はこれを、拡管
    加工後、管長の大きい上記各直管部(2a),(2
    a),・・が位置する上記第1フィン群(1A)を折曲
    方向外側に、管長の小さい上記各直管部(2b),(2
    b),・・が位置する上記第2フィン群(1B)を折曲
    方向内側にしてその厚さ方向に折曲成形して用いるもの
    とし、上記第1管端列(2A)と第2管端列(2B)と
    の間における拡開部分の終端位置を上記被加工クロスフ
    ィンコイル(Z1)の折曲点の近傍に対応させるように
    予め設定することを特徴とするクロスフィンコイルの拡
    管方法。
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