JP3500982B2 - 電子錠操作用携帯機 - Google Patents

電子錠操作用携帯機

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JP3500982B2
JP3500982B2 JP26510598A JP26510598A JP3500982B2 JP 3500982 B2 JP3500982 B2 JP 3500982B2 JP 26510598 A JP26510598 A JP 26510598A JP 26510598 A JP26510598 A JP 26510598A JP 3500982 B2 JP3500982 B2 JP 3500982B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子錠操作用携帯機
に関し、車両等の移動体用の機器の遠隔制御を行う電子
錠操作用携帯機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ユーザが無線装置を携帯して
車両に対し接近/離間するだけで車両のドアの開錠/施
錠を行う、いわゆるスマートエントリーシステムがあ
る。例えば特開平5−156851号公報には、車両に
取付けられ、携帯機サーチ用の電波を間欠的に発生する
送受信機と、このサーチ用の電波を受信することにより
所定のコードをもつ送信電波を送信する携帯機とからな
り、送信電波のもつコードが特定のコードと合致してい
ることが送受信機側で判別された場合にドアをアンロッ
クする車両用ワイヤレスドアロック制御装置が記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のスマートエント
リシステムでは、携帯機から送信される送信電波の所定
のコードを送受信機で特定のコードと照合できない場合
にそなえて、既存のボタン操作によりドアロック/ドア
アンロックを制御するワイヤレスシステムを併せ持つた
め、携帯機にワイヤレスシステムのスイッチを持たせる
ことが考えられる。
【0004】スマートエントリシステムの携帯機は常
時、送信要求信号を受信して車両の検出を行っているた
め、電池容量に対し、無視できない程度の電流を消費す
る。この場合、携帯機の単一の電源で両システムを動作
させるとすると、上記の電流消費によって電池が消耗す
るとスマートエントリシステムの機能が使えなくなるだ
けではなく、ワイヤレスシステムの機能も使えなくなる
という問題があった。
【0005】また、消費電流低減のために携帯機の受信
部は単純な構成とせざるを得ず、この場合、強電界地域
や妨害波がある地域では携帯機がサーチ用の電波を受信
したと誤って、送信電波の誤送信をし続ける。妨害波が
ある地域としては高圧送電線近傍の強電界域や、電子レ
ンジや医療機器等のマイクロ波発生源の近傍等である。
このため、電池の消耗が更に速くなるという問題があっ
た。
【0006】ここで、スマートエントリシステムの送信
要求信号受信部と、スマートエントリシステム及びワイ
ヤレスシステムの信号送信部とをそれぞれ別電源で駆動
することが考えられるが、この場合には、送信要求信号
受信部の電源だけが消耗したときはワイヤレスシステム
で開錠/施錠を行うことができるものの、信号送信部の
電源だけが消耗したときは両システムで開錠/施錠を行
うことができないという問題があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みなされたもの
で、携帯機の送信要求信号受信手段と識別信号送信手段
とに電力を供給する電源を独立させることにより、バッ
テリーの消耗でスマートエントリシステムが動作不能と
なってもワイヤレスシステムを動作できる電子錠操作用
携帯機を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、送信要求信号を送信する送信手段と、使用者に携帯
される携帯機から送信された識別信号を受信する受信手
段と、前記受信手段での識別信号の受信に応じて、移動
体に搭載された電子錠を制御する電子錠制御手段とを、
移動体に設け、前記送信手段から送信された送信要求信
号を受信する送信要求信号受信手段と、前記送信要求信
号受信手段で送信要求信号を受信したとき、あるいは、
使用者の操作時に識別信号を送信する識別信号送信手段
とを、携帯機に設け構成されたシステムの電子錠操作用
携帯機において、前記送信要求信号受信手段に電力を供
給する第1の電源と、前記第1の電源から独立してお
り、前記識別信号送信手段に電力を供給する第2の電源
と、前記第2の電源が消耗したとき前記第1の電源から
前記識別信号送信手段に電力を供給する電力供給手段を
有する。
【0009】このように、送信要求信号受信手段に電力
を供給する第1の電源と、第1の電源から独立して識別
信号送信手段に電力を供給する第2の電源とを有するた
め、第1の電源が先に消耗してスマートエントリシステ
ムが制御動作が不能となっても、第2の電源によってワ
イヤレスシステムの制御動作を行うことができ、また、
第2の電源が消耗したとき第1の電源から識別信号送信
手段に電力を供給する電力供給手段を有するため、第2
の電源が先に消耗したとき電力供給手段を通して第1の
電源から識別信号送信手段に電力を供給することがで
き、識別信号送信手段の動作を確保できる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
電子錠操作用携帯機において、前記第2の電源が消耗し
たとき前記第1の電源から前記電力供給手段を通して前
記第2の電源に電流が逆流するのを阻止する逆流阻止手
段を有する。このように、第2の電源が消耗したとき第
1の電源から電力供給手段を通して第2の電源に電流が
逆流するのを阻止するため、上記第2の電源に電流が逆
流することによる第1の電源の消耗を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の一実施例のブ
ロック図を示す。同図中、ボデー多重ECU(電子制御
装置)10は車両のヘッドランプやメータ類の照明の自
動点灯の制御、エアコン装置の制御、ドアロックの制御
等の車体関係の各種制御を行うマイクロコンピュータで
あり、照度センサ(図示せず)、温度センサ(図示せ
ず)等の検出信号を供給されると共に、操作盤11から
時間帯設定を行われ、乗員センサ12の検出信号を供給
され、更に運転者がスマートエントリを禁止する際に操
作するスイッチ13の信号を供給される。ドアロックモ
ータ14はボデー多重ECU10の制御により駆動され
て車両のドアのロック/アンロックを行う。
【0012】送信機16は車両に設けられ、ボデー多重
ECU10からの制御に従ってオン/オフし、オン時に
例えば周波数2.45GHzの送信要求信号を生成してアン
テナ18から送信する。受信機20は車両に設けられ、
携帯機24から送信される例えば周波数300MHzの
返送信号をアンテナ22で受信し、これを復調してボデ
ー多重ECU10に供給する。
【0013】携帯機24は送信機16からの送信要求信
号をアンテナ26で受信し、検波部28で検波した後、
増幅部29で増幅して送信部30に供給する。送信部3
0は増幅部29の出力、又はスイッチ36のオンにより
動作を開始し、例えば周波数300MHzの搬送波を特
定コードで変調した返送信号を生成してアンテナより送
信する。
【0014】図2は送信機16の一実施例の回路構成図
を示す。同図中、端子40にはボデー多重ECU10よ
り制御信号が供給される。制御信号はハイレベルがオ
ン、ローレベルがオフを指示する。端子40はトランジ
スタ42のベースに接続され、このベースは共振素子4
4を介して接地されている。トランジスタ42のエミッ
タはコンデンサC1及び抵抗R1を介して接地され、コ
レクタは負荷43を介して電源V1に接続されている。
また、ベース・エミッタ間にはコンデンサC0が接続さ
れている。アンテナ18はトランジスタ42のコレクタ
に接続されている。
【0015】ここで、端子40に供給される制御信号が
ローレベルのときはトランジスタ42がオフのため送信
は行われない。制御信号がハイレベルのとき、トランジ
スタ42がオンとなり、共振素子44によってトランジ
スタ42の出力は例えば周波数2.45GHzで発振し、ア
ンテナ18より送信される。図3は携帯機24の第1実
施例の回路構成図を示す。同図中、アンテナ26で受信
された信号は検波部28に供給され、ここで周波数2.45
GHzの信号が検波される。この検波出力は増幅器29
で増幅されて送信部30内のID発生部54に供給され
る。ここでは、周波数2.45GHzの信号が受信された場
合に増幅器29はハイレベルのトリガ信号を出力し、受
信されない場合には増幅器29の出力はローレベルとな
る。
【0016】また、スイッチ36は常開のスイッチであ
り、ユーザに押されたとき直流電源50よりのハイレベ
ルの信号をID発生部54に供給する。ID発生部54
は増幅部29又はスイッチ36からハイレベルのトリガ
信号を供給されると、内蔵するレジスタに格納されてい
る識別コードをシリアルに読み出し、これに増幅部29
よりのトリガの場合ビットk1を1とし、スイッチ36
よりのトリガの場合ビットk2を1としてビットk0〜
k1を付加してトランジスタ56のベースに供給する。
【0017】この識別コードは携帯機24を特定するた
めのデータであり、受信部20又はボデー多重ECU1
0にも同一の識別コードが格納されている。識別コード
は値1がハイレベル、値0がローレベルとされている。
トランジスタ56のベースは共振素子58を介して接地
されている。トランジスタ56のエミッタはコンデンサ
C11及び抵抗R11を介して接地され、コレクタは負
荷57を介して電源V1に接続されると共にアンテナ6
0に接続されている。また、ベース・エミッタ間にはコ
ンデンサC10が接続されている。
【0018】ここで、識別コードがローレベルのときは
トランジスタ56がオフのため発振は行われない。制御
信号がハイレベルのとき、トランジスタ56がオンとな
り、ベース・エミッタ間に接続された共振素子58によ
ってトランジスタ56の出力は例えば周波数300MH
zで発振し、アンテナ60より送信される。つまり、こ
の返送信号(識別信号)は周波数300MHzの搬送波
を識別データでAM変調した被AM変調波である。
【0019】図4は携帯機24の第2実施例の回路構成
図を示す。同図中、アンテナ26で受信された信号は検
波部28に供給され、ここで周波数2.45GHzの信号が
検波される。この検波出力は増幅部29で増幅されてI
D発生部54に供給される。ここでは、周波数2.45GH
zの信号が受信された場合に増幅部29はハイレベルの
信号を出力し、受信されない場合には増幅部29の出力
はローレベルとなる。
【0020】また、スイッチ36は常開のスイッチであ
り、ユーザに押されたとき直流電源50よりのハイレベ
ルの信号をID発生部54に供給する。ID発生部54
は増幅部29又はスイッチ36からハイレベルのトリガ
信号を供給されると、内蔵するレジスタに格納されてい
る識別コードをシリアルに読み出し、これに増幅部29
よりのトリガの場合ビットk0を1とし、スイッチ36
よりのトリガの場合ビットk1を1としてビットk0〜
k1を付加してトランジスタ56のベースに供給する。
【0021】この識別データは携帯機24を特定するた
めのデータであり、受信部20又はボデー多重ECU1
0にも同一の識別データが格納されている。識別データ
は値1がハイレベル、値0がローレベルであるが、所定
電圧のオフセットをつけて出力される。ID発生部54
の出力端子は共振素子62を介してトランジスタ56の
ベースに接続されると共に、バリキャップダイオード
(可変容量ダイオード)64を介して接地されている。
このため識別データが値1のときと値0のときとでバリ
キャップダイオード64の容量が変化する。トランジス
タ56のエミッタはコンデンサC21及び抵抗R21を
介して接地され、コレクタはアンテナ60の一端に接続
されている。また、ベース・エミッタ間にはコンデンサ
C20が接続されている。アンテナ60の他端は電源V
1に接続されている。
【0022】ここで、識別データがローレベル/ハイレ
ベルに拘らず、トランジスタ56はオン状態であり、識
別データのレベル変化によって共振素子62の負荷容量
が変化し、発振周波数が300±αMHzと変化してア
ンテナ60から送信される。つまり、この返送信号(識
別信号)は周波数300MHzの搬送波を識別データで
FM変調した被FM変調波である。
【0023】図5は、受信機20の第1実施例の回路構
成図を示す。同図中、アンテナ22で受信した信号はバ
ンドパスフィルタ100,プリアンプ102,バンドパ
スフィルタ104を通して周波数300MHz近傍の信
号のみが取り出され、かつ増幅されてミキサ106に供
給される。局部発振器108は周波数300MHz程度
の局部発振信号を発生してミキサ106に供給し、ミキ
サ106で受信信号と局部発振信号とが混合されて周波
数455kHzの中間周波信号が得られる。
【0024】この中間周波信号はバンドパスフィルタ1
10で不要周波数成分を除去され、リミッタアンプ11
2で振幅制限されて増幅される。リミッタアンプ112
の出力するRSSI(受信信号電界強度)信号がAM検
波信号としてローパスフィルタ116で不要高域成分を
除去された後、コンパレータ118で基準レベルと比較
されて2値化される。これによって携帯機24から送信
された識別コードが得られ、端子120からボデー多重
ECU10に供給される。
【0025】図6は受信機20の第2実施例の回路構成
図を示す。同図中、アンテナ22で受信した信号はバン
ドパスフィルタ120,プリアンプ122,バンドパス
フィルタ124を通して周波数300MHz近傍の信号
のみが取り出され、かつ増幅されてミキサ126に供給
される。局部発振器128は周波数300MHz程度の
局部発振信号を発生してミキサ126に供給し、ミキサ
126で受信信号と局部発振信号とが混合されて周波数
455kHzの中間周波信号が得られる。
【0026】この中間周波信号はバンドパスフィルタ1
30で不要周波数成分を除去され、リミッタアンプ13
2で振幅制限されて増幅された後、検波器134に供給
される。検波器134はFM検波を行う。この検波出力
はローパスフィルタ136で不要高域成分を除去された
後、コンパレータ138で基準レベルと比較されて2値
化される。これによって携帯機24から送信された識別
コードが得られ、端子140からボデー多重ECU10
に供給される。
【0027】なお、ボデー多重ECU10は受信機20
から供給される識別コードを自装置内に格納している識
別コードと比較し、両者が一致したときビットk0〜k
1の値に応じてドアロックモータ14を駆動してドアロ
ックの施錠/解錠を行う。図7は図1に示すボデー多重
ECU10が実行するスマートエントリ処理のフローチ
ャートを示す。図7の処理は例えば数100msec等の所
定時間毎に実行される。同図中、ステップS10では送
信要求を行う所定のタイミングか否かを判別する。送信
要求は図7の処理の数回に1回の割合で実行される。こ
こで、所定タイミングであればステップS12に進み、
送信機16に所定パターンでハイレベルの制御信号を供
給して送信機16から送信信号を送出して携帯機24に
送信要求を行い、次にステップS14に進んでドアロッ
ク/アンロック処理を行う。
【0028】ステップS14では受信機20で受信した
携帯機24の識別コードがボデー多重ECU10に予め
格納している識別コードと一致するか否かを判別し、一
致すればステップS16で車両のドアがロック状態か否
かを判別し、ロック状態ならばステップS18でドアロ
ックモータ14を駆動して解錠を行い、処理を終了す
る。ステップS24でロック状態でなければそのまま処
理を終了する。
【0029】ステップS14で携帯機24の識別コード
が得られなかった場合はステップS20で車両のドアが
アンロック状態か否かを判別し、アンロック状態ならば
ステップS22でドアロックモータ14を駆動して施錠
を行い、処理を終了する。ステップS20でアンロック
状態でなければそのまま処理を終了する。これによって
送信機16から携帯機24に対する送信要求時に携帯機
24からの識別コードが受信機20で受信された場合に
車両のドアが解錠され、上記識別コードが受信されない
場合に車両のドアが施錠されるスマートエントリ/スマ
ートロックが実行される。
【0030】一方、ステップS10で所定タイミングで
ない場合はステップS22に進む。ステップS22では
受信機20で携帯機24の識別コードが受信され、これ
がボデー多重ECU10に予め格納している識別コード
と一致するか否かを判別し、一致すれば携帯機24のス
イッチ36が操作されたためのドアロック/アンロック
操作であるため、ステップS24で車両のドアがロック
状態か否かを判別し、ロック状態であればステップS1
8に進み解錠を行う。また、ロック状態でなければステ
ップS22に進み施錠を行う。つまり、携帯機24のス
イッチ36を操作する毎にロック状態/アンロック状態
が反転する。
【0031】図8は携帯機24の電源供給の第1実施例
を説明するためのブロック図を示す。図8においては、
携帯機24内に2つのバッテリ150,152が設けら
れる。第1の電源であるバッテリ150は、負極の電源
端子を接地され、正極の電源端子を電圧レギュレータ1
54の一端及びダイオード156のアノードに接続され
ている。電圧レギュレータ154の他端は、検波部28
と増幅部29の電源端子に接続されている。また、第2
の電源であるバッテリ152は、負極の電源端子を接地
され、正極の電源端子をダイオード156のカソード及
び送信部30の電源端子及びスイッチ36の一端それぞ
れに接続されている。スイッチ36の他端は送信部30
に接続されている。2つのバッテリ150,152の出
力電圧は略同一とされている。
【0032】ここで、バッテリ150,152が共に消
耗していない状態ではダイオード156はオフしてお
り、バッテリ150は電圧レギュレータ154を介して
検波部28と増幅部29に電源を供給し、バッテリ15
2は送信部30に電源を供給すると共に、図3に示す直
流電源50としてスイッチ36に電源を供給する。これ
により、スマートエントリシステム及びワイヤレスシス
テムが共に動作する。
【0033】ところで、検波部28と増幅部29は常時
電流を消費しており、この電流を例えば10μAとし、
バッテリ150の電流容量を100mAhとすると、寿
命は約1.14年である。送信部30は送信要求信号受
信時、または、スイッチ36操作時に電流を消費し、こ
の電流を例えば5mAとし、バッテリ150の電流容量
を50mAhとし、1日当たり50回の送信を行うとす
ると、寿命は約1.98年であるが、1日当たり50回
の送信回数はユーザの使用頻度によって大きく異なる。
【0034】バッテリ150,152のうち、バッテリ
150だけが消耗した状態では、ダイオード156はオ
フしており、送信要求信号を受信できず、スマートエン
トリシステムは動作しなくなるが、バッテリ152によ
って送信部30及びスイッチ36の電源が確保されてい
るためワイヤレスシステムとして動作する。つまり、ス
イッチ36を押すことによりアンテナ60から識別コー
ドの被変調波の信号を送信できる。
【0035】一方、バッテリ150,152のうち、バ
ッテリ152だけが消耗した状態では、ダイオード15
6がオンしてバッテリ150は電圧レギュレータ154
を介して検波部28と増幅部29に電源を供給すると共
に、ダイオード156を通して送信部30及びスイッチ
36に電源を供給する。これにより、スマートエントリ
システム及びワイヤレスシステムが共に動作する。
【0036】図9は携帯機24の電源供給の第2実施例
を説明するためのブロック図を示す。同図中、図8と同
一部分には同一符号を付す。図9においては、携帯機2
4内に2つのバッテリ150,152が設けられる。第
1の電源であるバッテリ150は、負極の電源端子を接
地され、正極の電源端子を電圧レギュレータ154の一
端及びダイオード156のアノードに接続されている。
電圧レギュレータ154の他端は、検波部28と増幅部
29の電源端子に接続されている。また、第2の電源で
あるバッテリ152は、負極の電源端子を接地され、正
極の電源端子をダイオード158のアノードに接続され
ている。ダイオード156,158のカソードは共通接
続されて、送信部30の電源端子及びスイッチ36の一
端それぞれに接続されている。スイッチ36の他端は送
信部30に接続されている。2つのバッテリ150,1
52の出力電圧は略同一とされている。また、好ましく
はダイオード158は順方向電圧降下がダイオード15
6の順方向電圧降下より小さいものを用いる。
【0037】ここで、バッテリ150,152が共に消
耗していない状態ではダイオード156はオフし、ダイ
オード158はオンしており、バッテリ150は電圧レ
ギュレータ154を介して検波部28と増幅部29に電
源を供給し、バッテリ152はダイオード158を通し
て送信部30に電源を供給すると共に、図3に示す直流
電源50としてスイッチ36に電源を供給する。これに
より、スマートエントリシステム及びワイヤレスシステ
ムが共に動作する。
【0038】バッテリ150,152のうち、バッテリ
150だけが消耗した状態では、ダイオード156はオ
フしており、送信要求信号を受信できず、スマートエン
トリシステムは動作しなくなるが、バッテリ152がダ
イオード158を通して送信部30及びスイッチ36に
電源を供給するためワイヤレスシステムは動作する。つ
まり、スイッチ36を押すことにより携帯機24のアン
テナ60から識別コードの被変調波の信号を送信でき
る。
【0039】一方、バッテリ150,152のうち、バ
ッテリ152だけが消耗した状態では、ダイオード15
6がオンしてバッテリ150は電圧レギュレータ154
を介して検波部28と増幅部29に電源を供給すると共
に、ダイオード156を通して送信部30及びスイッチ
36に電源を供給する。このとき、ダイオード158が
オフすることで、バッテリ150からバッテリ152に
電流が逆流することが防止される。これにより、スマー
トエントリシステム及びワイヤレスシステムが共に動作
する。
【0040】図8,図9においては、バッテリ150か
ら電圧レギュレータ154を介して検波部28と増幅部
29に電源を供給し、また、バッテリ150から送信部
30及びスイッチ36に電源を供給する構成としたが、
バッテリ150から電圧レギュレータを介して送信部3
0及びスイッチ36に電源を供給する構成としても良
い。
【0041】なお、バッテリ150からバッテリ152
への電流の逆流は、バッテリ152が消耗してしまった
ときだけでなく、バッテリ150の電池容量がバッテリ
152の電池容量より小さい場合や、使用状態によりバ
ッテリ150とバッテリ152との間に電位差が生じた
場合にも起こり得、このような場合にも、ダイオード1
58はバッテリ150からバッテリ152への電流の逆
流を防止できる。
【0042】なお、図8,図9において、ダイオード1
56として発光ダイオード(LED)を用いても良い。
この場合には、バッテリ150から電圧レギュレータ1
54を介して検波部28と増幅部29に電源を供給する
ときにダイオード156が発光することでバッテリ15
2の消耗状態を確認することができる。なお、送信機1
6が送信手段に対応し、受信機20が受信手段に対応
し、ボデー多重ECU10,ドアロックモータ14が電
子錠制御手段に対応し、検波部28,増幅部29が送信
要求信号受信手段に対応し、送信部30が識別信号送信
手段に対応し、ダイオード156が電力供給手段に対応
し、ダイオード158が逆流阻止手段に対応する。
【0043】なお、本実施例については、電子錠制御手
段として実用的なスマートエントリーシステムを前提に
説明したが、これ以外にも車両に搭載されるスマートイ
グニッションシステム等の各種遠隔制御システムに適応
できる。また、スマートエントリーシステムのドアの施
錠/解錠の他、トランクドアの施錠/解錠にも適応で
き、更に、船舶その他の移動体にも適応できることはい
うまでもない。
【0044】
【発明の効果】上述の如く、請求項1に記載の発明は、
送信要求信号受信手段に電力を供給する第1の電源と、
前記第1の電源から独立しており、前記識別信号送信手
段に電力を供給する第2の電源と、前記第2の電源が消
耗したとき前記第1の電源から前記識別信号送信手段に
電力を供給する電力供給手段を有する。
【0045】このように、送信要求信号受信手段に電力
を供給する第1の電源と、第1の電源から独立して識別
信号送信手段に電力を供給する第2の電源とを有するた
め、第1の電源が先に消耗してスマートエントリシステ
ムが制御動作が不能となっても、第2の電源によってワ
イヤレスシステムの制御動作を行うことができ、また、
第2の電源が消耗したとき第1の電源から識別信号送信
手段に電力を供給する電力供給手段を有するため、第2
の電源が先に消耗したとき電力供給手段を通して第1の
電源から識別信号送信手段に電力を供給することがで
き、識別信号送信手段の動作を確保できる。
【0046】請求項2に記載の発明は、第2の電源が消
耗したとき前記第1の電源から前記電力供給手段を通し
て前記第2の電源に電流が逆流するのを阻止する逆流阻
止手段を有する。このように、第2の電源が消耗したと
き第1の電源から電力供給手段を通して第2の電源に電
流が逆流するのを阻止するため、上記第2の電源に電流
が逆流することによる第1の電源の消耗を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例のブロック図である。
【図2】送信機の回路構成図である。
【図3】携帯機の第1実施例の回路構成図である。
【図4】携帯機の第2実施例の回路構成図である。
【図5】受信機の第1実施例の回路構成図である。
【図6】受信機の第2実施例の回路構成図である。
【図7】ボデー多重ECU10が実行するスマートエン
トリ処理のフローチャートである。
【図8】本発明の電源供給の第1実施例を説明するため
のブロック図である。
【図9】本発明の電源供給の第2実施例を説明するため
のブロック図である。
【符号の説明】
10 ボデー多重ECU 11 操作盤 12 乗員センサ 13 スイッチ 14 ドアロックモータ 16 送信機 18,22,26 アンテナ 20 受信機 24 携帯機 28 検波部 29 増幅部 30 送信部 36 スイッチ 54 ID発生部 150,152 バッテリ 154 電圧レギュレータ 156,158 ダイオード
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00 - 49/04 E05B 65/12 - 65/42 B60R 25/00 - 25/10 H04Q 9/00 - 9/16 H04B 1/02 - 1/04 H03J 9/00 - 9/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信要求信号を送信する送信手段と、 使用者に携帯される携帯機から送信された識別信号を受
    信する受信手段と、 前記受信手段での識別信号の受信に応じて、移動体に搭
    載された電子錠を制御する電子錠制御手段とを、移動体
    に設け、 前記送信手段から送信された送信要求信号を受信する送
    信要求信号受信手段と、 前記送信要求信号受信手段で送信要求信号を受信したと
    き、あるいは、使用者の操作時に識別信号を送信する識
    別信号送信手段とを、携帯機に設け構成されたシステム
    電子錠操作用携帯機において、 前記送信要求信号受信手段に電力を供給する第1の電源
    と、 前記第1の電源から独立しており、前記識別信号送信手
    段に電力を供給する第2の電源と、 前記第2の電源が消耗したとき前記第1の電源から前記
    識別信号送信手段に電力を供給する電力供給手段を有す
    ることを特徴とする電子錠操作用携帯機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子錠操作用携帯機にお
    いて、 前記第2の電源が消耗したとき前記第1の電源から前記
    電力供給手段を通して前記第2の電源に電流が逆流する
    のを阻止する逆流阻止手段を有することを特徴とする電
    子錠操作用携帯機。
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