JP3500716B2 - 電子部品収納カセット - Google Patents
電子部品収納カセットInfo
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- JP3500716B2 JP3500716B2 JP20240494A JP20240494A JP3500716B2 JP 3500716 B2 JP3500716 B2 JP 3500716B2 JP 20240494 A JP20240494 A JP 20240494A JP 20240494 A JP20240494 A JP 20240494A JP 3500716 B2 JP3500716 B2 JP 3500716B2
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- cassette
- case
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-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K13/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
- H05K13/0084—Containers and magazines for components, e.g. tube-like magazines
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、電子部品をマウント
するための装置に複数個の電子部品を供給するために用
いられる、複数個の電子部品をケースに収納した形態を
有する、電子部品収納カセットに関するもので、特に、
ケースの改良に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】この発明にとって興味ある電子部品収納
カセットが、たとえば、特公平６−２０９１０号公報に
記載されている。この従来の電子部品収納カセットにつ
いて、図１７ないし図２０を参照して説明する。 【０００３】電子部品収納カセット１は、たとえば樹脂
からなるケース２を備える。ケース２は、好ましくは、
透明とされる。ケース２は、その内部に収納空間３を備
える。収納空間３には、図２０に示すように、複数個の
たとえばチップ状の電子部品４が収納される。また、ケ
ース２には、これら電子部品４を排出するための排出口
５が収納空間３に連通するように形成される。 【０００４】このようなケース２は、たとえば、１１０
ｍｍ×３６ｍｍ×１２ｍｍの大きさを有していて、その
肉厚は、特定的な構造の部分を除いて、１．２ｍｍ程度
とされている。 【０００５】前述した排出口５は、蓋６によって開閉可
能に閉じられる。蓋６は、たとえば金属薄板や樹脂薄板
のような可撓性を有する板材から構成される。蓋６は、
ケース２に設けられたスリット７に沿ってスライド可能
であり、それによって、図１８に示すような排出口５を
閉じた状態と図１９に示すような排出口５を開いた状態
とを実現する。 【０００６】このような蓋６の開閉操作を行なうため、
開閉操作部材８が設けられる。開閉操作部材８は、蓋６
の一方端に固定され、突起９を形成している。他方、ケ
ース２側には、突起１０および１１が設けられる。図８
に示した蓋６の閉じた状態は、突起９が突起１０を乗越
えることによって維持され、他方、図１９に示した蓋６
の開いた状態は、突起９が突起１１を乗越えることによ
って維持される。 【０００７】このようなカセット１は、図２０に示すよ
うに、電子部品４をマウントするための装置すなわちマ
ウント機に電子部品４を供給するため、マウント機に備
えるホッパ１２に装着される。このホッパ１２への装着
に際しては、図１７に示した１対のリブ１３（一方のみ
が図示されている。）が用いられる。すなわち、ホッパ
１２側には、図示しないが、１対のリブ１３をそれぞれ
スライド可能に受入れる溝が設けられている。 【０００８】カセット１は、ホッパ１２に装着されたと
き、その長手方向が約４５度に傾斜しながら、排出口５
が下方へ向けられる。このようにカセット１をホッパ１
２に装着した後、開閉操作部材８が操作され、蓋６が開
かれる。これによって、電子部品４は、排出口５を通っ
て、ホッパ１２内にある貯留空間１４内に一時的に貯留
される。貯留空間１４の下端部に連通して、整列通路１
５が設けられる。整列通路１５は、電子部品４を所定の
方向に向けながら１列に配列する機能を果たす。なお、
マウント機に供給される電子部品４の種類を変更する場
合などにおいて、ホッパ１２に残留している電子部品４
を容易に除去できるようにするため、ホッパ１２は、マ
ウント機本体に対して着脱可能とされている。 【０００９】ホッパ１２の整列通路１５から出た電子部
品４は、一定の方向を向いている。この電子部品４は、
たとえば真空吸引チャック（図示せず）等により保持さ
れながら、適宜の回路基板上にまで運ばれ、この回路基
板上にマウントされる。マウント機においては、複数種
類の電子部品４を順次回路基板上にマウントできるよう
にするため、図２０に示したホッパ１２が複数個配列さ
れていて、それぞれにカセット１が装着されている。ホ
ッパ１２およびカセット１は、それぞれの厚み方向（図
２０の紙面に対して直角方向）に重なるように一定間隔
をおいて配列されていて、真空吸引チャック等による電
子部品４の取出し位置に所望の電子部品４を供給するた
め、これら複数のホッパ１２は、厚み方向に移動され
る。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】電子部品４のマウント
工程を能率的に進めるためには、上述したホッパ１２の
移動をできるだけ高速で行なうことが望ましく、また、
移動後の停止までの時間もできるだけ短縮されることが
望ましい。したがって、ホッパ１２に対しては、高速移
動および急激な停止が繰返され、これに伴って、カセッ
ト１に対しても同様の動作が与えられる。 【００１１】しかしながら、カセット１に対して、上述
したような高速での移動および急激な停止のための衝撃
が与えられると、ケース２の収納空間３内の電子部品４
は、収納空間内で躍るなどして大きく動かされる。この
ような現象は、収納空間３内における電子部品４の充填
率がより低くなるほど、より顕著に生じる。その結果、
次のような問題に時として遭遇することがあった。 【００１２】電子部品４相互が激しく衝突し合うため、
電子部品４に欠けや割れが生じることがある。また、相
互に衝突し合うため、電子部品４の表面に形成された電
極が汚れたり、電極が形成されない部分で汚れが生じた
りして、半田付け不良、絶縁抵抗特性の劣化、さらに
は、最悪の場合には、電気的短絡のような不良が発生す
る。また、電極の汚れがケース２に付着して、透明なケ
ース２の外観不良を招いたり、ケース２の内面に傷が多
く発生したりして、ケース２の品質を著しく低下させる
ことがあり、ケース２の再使用が不可能になる。 【００１３】なお、上述のような問題は、カセット１を
マウント機に装着している場合だけに限らず、カセット
１を輸送する場合にも、遭遇し得る。 【００１４】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ような問題を解決し得る電子部品収納カセットを提供し
ようとすることである。 【００１５】 【課題を解決するための手段】この発明は、電子部品を
マウントするための装置に複数個の電子部品を供給する
ため前記装置に装着されるものであって、複数個の電子
部品と、これら複数個の電子部品を収納する収納空間を
内部に備えるとともに、電子部品を排出するための排出
口が収納空間に連通して形成された、ケースとを備え
る、電子部品収納カセットに向けられるものであって、
上述した技術的課題を解決するため、ケースは、長手方
向が傾斜された姿勢で用いられるものとなっており、前
記ケースには、収納空間内の電子部品が排出口に至るま
での傾斜方向に沿った移動経路が複数存在するように、
収納空間を一部において遮るための複数の邪魔壁が収納
空間の全域に渡って分布して設けられていることを特徴
とするものである。 【００１６】 【作用】上述した邪魔壁は、収納空間内での電子部品の
動きを抑制するとともに、電子部品相互の接触の頻度を
低下させる。 【００１７】 【発明の効果】したがって、この発明によれば、相互の
衝突を緩和できるので、電子部品の割れ、欠けを防止で
きるとともに、電子部品の表面における電極が形成され
た部分および電極が形成されていない部分の双方におい
て汚れが生じることを低減できるので、半田付け不良、
絶縁抵抗特性の劣化、または電気的短絡のような不良の
発生を低減することができる。また、ケース側において
も、汚れが付着したり、傷が生じたりして、外観不良ま
たは品質低下を招くことを抑制でき、ケースの再使用で
きる回数を増加させることができる。その結果、電子部
品収納カセットにおいてケースが占めるコストを低減す
ることができる。 【００１８】 【実施例】この発明のいくつかの実施例が図１ないし図
１６に示されている。これらの図面に示された電子部品
収納カセット１６〜３０は、それぞれ、図１７〜図１９
に示した電子部品収納カセット１に備える要素と実質的
に同じ要素を備えながら、新たに邪魔壁を加えた構成と
なっている。したがって、図１〜図１６において、図１
７〜図１９に示した要素に相当する要素には、同様の参
照符号を付し、重複する説明は省略する。また、図１〜
図１６では、電子部品４の図示や、蓋６および開閉操作
部材８ならびにこれらに関連の要素の図示が省略されて
いる。 【００１９】図１〜図１６にそれぞれ示したカセット１
６〜３０は、収納空間３を一部において遮るための邪魔
壁がケース２に設けられているという共通の構成を有し
ている。 【００２０】図１に示したカセット１６では、収納空間
３を厚み方向に横切るように、複数の板状の邪魔壁３１
が設けられている。各々の邪魔壁３１は、カセット１６
の長手方向が約４５度に傾斜された姿勢において、垂直
方向に延びている。カセット１６の傾斜した姿勢におい
て、電子部品４が水平方向に自由に動き得る範囲は、こ
れら邪魔壁３１によって効果的に規制され、したがっ
て、収納空間３内での電子部品４の動きが抑制される。 【００２１】図２に示したカセット１７では、複数の板
状の邪魔壁３２がケース２の長手方向に延びるように３
列に配列されている。このような邪魔壁３２の配列方向
によれば、ケース２を再使用するとき、排出口５から電
子部品４を円滑に充填することができる。図２の線ＩＩ
Ｉ−ＩＩＩに沿う断面図である図３に示すように、邪魔
壁３２は、収納空間３の厚みの全範囲にわたって延びて
いる。 【００２２】図４は、図３に相当の図である。図４に示
したカセット１８では、邪魔壁３３は、収納空間３の厚
み範囲の一部において延びている。邪魔壁３３は、この
ように収納空間３の厚みの全範囲にわたって延びていな
くてもよいが、好ましくは、収納空間３の厚みの半分以
上の範囲において延びるようにされる。 【００２３】図５に示したカセット１９では、ケース２
の長手方向に一連に延びる邪魔壁３４が３列に配列され
ている。 【００２４】図６に示したカセット２０では、ケース２
の長手方向とは直交する方向に延びる複数の邪魔板３５
が設けられている。 【００２５】 【００２６】図８に示したカセット２２では、断面Ｘ字
状の柱状の複数の邪魔壁３７が収納空間３内に設けられ
ている。 【００２７】図９に示したカセット２３では、円柱状の
複数の邪魔壁３８が収納空間３内に設けられている。 【００２８】図１０に示したカセット２４では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、垂直方向に延
びる板状の複数の邪魔壁３９ａおよび水平方向に延びる
板状の複数の邪魔壁３６ｂがそれぞれ別の列をなして配
列されている。 【００２９】図１１に示したカセット２５では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、それぞれ垂直
方向に延びる、板状の複数の比較的短い邪魔壁４０ａお
よび比較的長い邪魔壁４０ｂと、それぞれ水平方向に延
びる、板状の複数の比較的長い邪魔壁４０ｃおよび比較
的短い邪魔壁４０ｄとが設けられている。邪魔壁４０ａ
および４０ｂと邪魔壁４０ｃおよび４０ｄとは、互いに
異なる列をなすように配列され、また、比較的長い邪魔
壁４０ａおよび４０ｃの分布領域の隙間を埋めるよう
に、比較的短い邪魔壁４０ａおよび４０ｄが分布されて
いる。 【００３０】図１２に示したカセット２６では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、垂直方向に延
びる板状の複数の邪魔壁４１が設けられている。これら
邪魔壁４１は、図１に示した邪魔壁３１のうち同一平面
上に延びるものを連続させた形態に相当する形態を有し
ている。 【００３１】図１３に示したカセット２７では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、垂直方向に延
びる板状の複数の邪魔壁４２ａ、およびケース２の長手
方向に延びる板状の複数の邪魔壁４２ｂが設けられてい
る。邪魔壁４２ａと邪魔壁４２ｂとは、互いに異なる列
をなすように配列されている。 【００３２】以上、図１〜図１３に示した実施例では、
邪魔壁が収納空間３の厚み方向に延びるように設けられ
ていたが、以下に図１４〜図１６に示す実施例のよう
に、邪魔壁は、収納空間３の長手方向または幅方向に延
びるように設けられていてもよい。 【００３３】図１４に示したカセット２８では、板状の
複数の邪魔壁４３が収納空間３の幅方向に延びるように
設けられている。複数の邪魔壁４３は、収納空間３の厚
み方向での位置を交互に異ならせてジクザグ状に配置さ
れている。 【００３４】図１５に示したカセット２９では、比較的
広い面積の板状の複数の邪魔壁４４ａ、４４ｂおよび４
４ｃが、ケース２の主面と平行に延びるように設けられ
ている。邪魔壁４４ａおよび４４ｂは互いに重なり合う
ように配置され、邪魔壁４４ｃの一部はこれら邪魔壁４
４ａおよび４４ｂの間に位置されている。 【００３５】図１６に示したカセット３０では、円柱状
の複数の邪魔壁４５が、収納空間３の幅方向に延びるよ
うに設けられている。 【００３６】これら図１４〜図１６に示した実施例で
は、特に、収納空間３の厚み方向にカセット２８、２９
または３０が動かされる場合における電子部品の動きを
抑制するのにより効果的である。 【００３７】以上、この発明を図示した実施例に関連し
て説明したが、邪魔壁の形状、方向、数等は、排出口５
を介しての電子部品の排出および充填を妨げない限り、
任意に変更することができる。
するための装置に複数個の電子部品を供給するために用
いられる、複数個の電子部品をケースに収納した形態を
有する、電子部品収納カセットに関するもので、特に、
ケースの改良に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】この発明にとって興味ある電子部品収納
カセットが、たとえば、特公平６−２０９１０号公報に
記載されている。この従来の電子部品収納カセットにつ
いて、図１７ないし図２０を参照して説明する。 【０００３】電子部品収納カセット１は、たとえば樹脂
からなるケース２を備える。ケース２は、好ましくは、
透明とされる。ケース２は、その内部に収納空間３を備
える。収納空間３には、図２０に示すように、複数個の
たとえばチップ状の電子部品４が収納される。また、ケ
ース２には、これら電子部品４を排出するための排出口
５が収納空間３に連通するように形成される。 【０００４】このようなケース２は、たとえば、１１０
ｍｍ×３６ｍｍ×１２ｍｍの大きさを有していて、その
肉厚は、特定的な構造の部分を除いて、１．２ｍｍ程度
とされている。 【０００５】前述した排出口５は、蓋６によって開閉可
能に閉じられる。蓋６は、たとえば金属薄板や樹脂薄板
のような可撓性を有する板材から構成される。蓋６は、
ケース２に設けられたスリット７に沿ってスライド可能
であり、それによって、図１８に示すような排出口５を
閉じた状態と図１９に示すような排出口５を開いた状態
とを実現する。 【０００６】このような蓋６の開閉操作を行なうため、
開閉操作部材８が設けられる。開閉操作部材８は、蓋６
の一方端に固定され、突起９を形成している。他方、ケ
ース２側には、突起１０および１１が設けられる。図８
に示した蓋６の閉じた状態は、突起９が突起１０を乗越
えることによって維持され、他方、図１９に示した蓋６
の開いた状態は、突起９が突起１１を乗越えることによ
って維持される。 【０００７】このようなカセット１は、図２０に示すよ
うに、電子部品４をマウントするための装置すなわちマ
ウント機に電子部品４を供給するため、マウント機に備
えるホッパ１２に装着される。このホッパ１２への装着
に際しては、図１７に示した１対のリブ１３（一方のみ
が図示されている。）が用いられる。すなわち、ホッパ
１２側には、図示しないが、１対のリブ１３をそれぞれ
スライド可能に受入れる溝が設けられている。 【０００８】カセット１は、ホッパ１２に装着されたと
き、その長手方向が約４５度に傾斜しながら、排出口５
が下方へ向けられる。このようにカセット１をホッパ１
２に装着した後、開閉操作部材８が操作され、蓋６が開
かれる。これによって、電子部品４は、排出口５を通っ
て、ホッパ１２内にある貯留空間１４内に一時的に貯留
される。貯留空間１４の下端部に連通して、整列通路１
５が設けられる。整列通路１５は、電子部品４を所定の
方向に向けながら１列に配列する機能を果たす。なお、
マウント機に供給される電子部品４の種類を変更する場
合などにおいて、ホッパ１２に残留している電子部品４
を容易に除去できるようにするため、ホッパ１２は、マ
ウント機本体に対して着脱可能とされている。 【０００９】ホッパ１２の整列通路１５から出た電子部
品４は、一定の方向を向いている。この電子部品４は、
たとえば真空吸引チャック（図示せず）等により保持さ
れながら、適宜の回路基板上にまで運ばれ、この回路基
板上にマウントされる。マウント機においては、複数種
類の電子部品４を順次回路基板上にマウントできるよう
にするため、図２０に示したホッパ１２が複数個配列さ
れていて、それぞれにカセット１が装着されている。ホ
ッパ１２およびカセット１は、それぞれの厚み方向（図
２０の紙面に対して直角方向）に重なるように一定間隔
をおいて配列されていて、真空吸引チャック等による電
子部品４の取出し位置に所望の電子部品４を供給するた
め、これら複数のホッパ１２は、厚み方向に移動され
る。 【００１０】 【発明が解決しようとする課題】電子部品４のマウント
工程を能率的に進めるためには、上述したホッパ１２の
移動をできるだけ高速で行なうことが望ましく、また、
移動後の停止までの時間もできるだけ短縮されることが
望ましい。したがって、ホッパ１２に対しては、高速移
動および急激な停止が繰返され、これに伴って、カセッ
ト１に対しても同様の動作が与えられる。 【００１１】しかしながら、カセット１に対して、上述
したような高速での移動および急激な停止のための衝撃
が与えられると、ケース２の収納空間３内の電子部品４
は、収納空間内で躍るなどして大きく動かされる。この
ような現象は、収納空間３内における電子部品４の充填
率がより低くなるほど、より顕著に生じる。その結果、
次のような問題に時として遭遇することがあった。 【００１２】電子部品４相互が激しく衝突し合うため、
電子部品４に欠けや割れが生じることがある。また、相
互に衝突し合うため、電子部品４の表面に形成された電
極が汚れたり、電極が形成されない部分で汚れが生じた
りして、半田付け不良、絶縁抵抗特性の劣化、さらに
は、最悪の場合には、電気的短絡のような不良が発生す
る。また、電極の汚れがケース２に付着して、透明なケ
ース２の外観不良を招いたり、ケース２の内面に傷が多
く発生したりして、ケース２の品質を著しく低下させる
ことがあり、ケース２の再使用が不可能になる。 【００１３】なお、上述のような問題は、カセット１を
マウント機に装着している場合だけに限らず、カセット
１を輸送する場合にも、遭遇し得る。 【００１４】それゆえに、この発明の目的は、上述した
ような問題を解決し得る電子部品収納カセットを提供し
ようとすることである。 【００１５】 【課題を解決するための手段】この発明は、電子部品を
マウントするための装置に複数個の電子部品を供給する
ため前記装置に装着されるものであって、複数個の電子
部品と、これら複数個の電子部品を収納する収納空間を
内部に備えるとともに、電子部品を排出するための排出
口が収納空間に連通して形成された、ケースとを備え
る、電子部品収納カセットに向けられるものであって、
上述した技術的課題を解決するため、ケースは、長手方
向が傾斜された姿勢で用いられるものとなっており、前
記ケースには、収納空間内の電子部品が排出口に至るま
での傾斜方向に沿った移動経路が複数存在するように、
収納空間を一部において遮るための複数の邪魔壁が収納
空間の全域に渡って分布して設けられていることを特徴
とするものである。 【００１６】 【作用】上述した邪魔壁は、収納空間内での電子部品の
動きを抑制するとともに、電子部品相互の接触の頻度を
低下させる。 【００１７】 【発明の効果】したがって、この発明によれば、相互の
衝突を緩和できるので、電子部品の割れ、欠けを防止で
きるとともに、電子部品の表面における電極が形成され
た部分および電極が形成されていない部分の双方におい
て汚れが生じることを低減できるので、半田付け不良、
絶縁抵抗特性の劣化、または電気的短絡のような不良の
発生を低減することができる。また、ケース側において
も、汚れが付着したり、傷が生じたりして、外観不良ま
たは品質低下を招くことを抑制でき、ケースの再使用で
きる回数を増加させることができる。その結果、電子部
品収納カセットにおいてケースが占めるコストを低減す
ることができる。 【００１８】 【実施例】この発明のいくつかの実施例が図１ないし図
１６に示されている。これらの図面に示された電子部品
収納カセット１６〜３０は、それぞれ、図１７〜図１９
に示した電子部品収納カセット１に備える要素と実質的
に同じ要素を備えながら、新たに邪魔壁を加えた構成と
なっている。したがって、図１〜図１６において、図１
７〜図１９に示した要素に相当する要素には、同様の参
照符号を付し、重複する説明は省略する。また、図１〜
図１６では、電子部品４の図示や、蓋６および開閉操作
部材８ならびにこれらに関連の要素の図示が省略されて
いる。 【００１９】図１〜図１６にそれぞれ示したカセット１
６〜３０は、収納空間３を一部において遮るための邪魔
壁がケース２に設けられているという共通の構成を有し
ている。 【００２０】図１に示したカセット１６では、収納空間
３を厚み方向に横切るように、複数の板状の邪魔壁３１
が設けられている。各々の邪魔壁３１は、カセット１６
の長手方向が約４５度に傾斜された姿勢において、垂直
方向に延びている。カセット１６の傾斜した姿勢におい
て、電子部品４が水平方向に自由に動き得る範囲は、こ
れら邪魔壁３１によって効果的に規制され、したがっ
て、収納空間３内での電子部品４の動きが抑制される。 【００２１】図２に示したカセット１７では、複数の板
状の邪魔壁３２がケース２の長手方向に延びるように３
列に配列されている。このような邪魔壁３２の配列方向
によれば、ケース２を再使用するとき、排出口５から電
子部品４を円滑に充填することができる。図２の線ＩＩ
Ｉ−ＩＩＩに沿う断面図である図３に示すように、邪魔
壁３２は、収納空間３の厚みの全範囲にわたって延びて
いる。 【００２２】図４は、図３に相当の図である。図４に示
したカセット１８では、邪魔壁３３は、収納空間３の厚
み範囲の一部において延びている。邪魔壁３３は、この
ように収納空間３の厚みの全範囲にわたって延びていな
くてもよいが、好ましくは、収納空間３の厚みの半分以
上の範囲において延びるようにされる。 【００２３】図５に示したカセット１９では、ケース２
の長手方向に一連に延びる邪魔壁３４が３列に配列され
ている。 【００２４】図６に示したカセット２０では、ケース２
の長手方向とは直交する方向に延びる複数の邪魔板３５
が設けられている。 【００２５】 【００２６】図８に示したカセット２２では、断面Ｘ字
状の柱状の複数の邪魔壁３７が収納空間３内に設けられ
ている。 【００２７】図９に示したカセット２３では、円柱状の
複数の邪魔壁３８が収納空間３内に設けられている。 【００２８】図１０に示したカセット２４では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、垂直方向に延
びる板状の複数の邪魔壁３９ａおよび水平方向に延びる
板状の複数の邪魔壁３６ｂがそれぞれ別の列をなして配
列されている。 【００２９】図１１に示したカセット２５では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、それぞれ垂直
方向に延びる、板状の複数の比較的短い邪魔壁４０ａお
よび比較的長い邪魔壁４０ｂと、それぞれ水平方向に延
びる、板状の複数の比較的長い邪魔壁４０ｃおよび比較
的短い邪魔壁４０ｄとが設けられている。邪魔壁４０ａ
および４０ｂと邪魔壁４０ｃおよび４０ｄとは、互いに
異なる列をなすように配列され、また、比較的長い邪魔
壁４０ａおよび４０ｃの分布領域の隙間を埋めるよう
に、比較的短い邪魔壁４０ａおよび４０ｄが分布されて
いる。 【００３０】図１２に示したカセット２６では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、垂直方向に延
びる板状の複数の邪魔壁４１が設けられている。これら
邪魔壁４１は、図１に示した邪魔壁３１のうち同一平面
上に延びるものを連続させた形態に相当する形態を有し
ている。 【００３１】図１３に示したカセット２７では、ケース
２が約４５度に傾けられた状態において、垂直方向に延
びる板状の複数の邪魔壁４２ａ、およびケース２の長手
方向に延びる板状の複数の邪魔壁４２ｂが設けられてい
る。邪魔壁４２ａと邪魔壁４２ｂとは、互いに異なる列
をなすように配列されている。 【００３２】以上、図１〜図１３に示した実施例では、
邪魔壁が収納空間３の厚み方向に延びるように設けられ
ていたが、以下に図１４〜図１６に示す実施例のよう
に、邪魔壁は、収納空間３の長手方向または幅方向に延
びるように設けられていてもよい。 【００３３】図１４に示したカセット２８では、板状の
複数の邪魔壁４３が収納空間３の幅方向に延びるように
設けられている。複数の邪魔壁４３は、収納空間３の厚
み方向での位置を交互に異ならせてジクザグ状に配置さ
れている。 【００３４】図１５に示したカセット２９では、比較的
広い面積の板状の複数の邪魔壁４４ａ、４４ｂおよび４
４ｃが、ケース２の主面と平行に延びるように設けられ
ている。邪魔壁４４ａおよび４４ｂは互いに重なり合う
ように配置され、邪魔壁４４ｃの一部はこれら邪魔壁４
４ａおよび４４ｂの間に位置されている。 【００３５】図１６に示したカセット３０では、円柱状
の複数の邪魔壁４５が、収納空間３の幅方向に延びるよ
うに設けられている。 【００３６】これら図１４〜図１６に示した実施例で
は、特に、収納空間３の厚み方向にカセット２８、２９
または３０が動かされる場合における電子部品の動きを
抑制するのにより効果的である。 【００３７】以上、この発明を図示した実施例に関連し
て説明したが、邪魔壁の形状、方向、数等は、排出口５
を介しての電子部品の排出および充填を妨げない限り、
任意に変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の第１の実施例による電子部品収納
カセット１６の縦断面を示す正面図である。 【図２】 この発明の第２の実施例による電子部品収納
カセット１７を示す、図１に相当の図である。 【図３】 図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿う断面図であ
る。 【図４】 この発明の第３の実施例による電子部品収納
カセット１８を示す、図３に相当の図である。 【図５】 この発明の第４の実施例による電子部品収納
カセット１９を示す、図１に相当の図である。 【図６】 この発明の第５の実施例による電子部品収納
カセット２０を示す、図１に相当の図である。 【図７】 この発明の参考となる電子部品収納カセット
２１を示す、図１に相当の図である。 【図８】 この発明の第６の実施例による電子部品収納
カセット２２を示す、図１に相当の図である。 【図９】 この発明の第７の実施例による電子部品収納
カセット２３を示す、図１に相当の図である。 【図１０】 この発明の第８の実施例による電子部品収
納カセット２４を示す、図１に相当の図である。 【図１１】 この発明の第９の実施例による電子部品収
納カセット２５を示す、図１に相当の図である。 【図１２】 この発明の第１０の実施例による電子部品
収納カセット２６を示す、図１に相当の図である。 【図１３】 この発明の第１１の実施例による電子部品
収納カセット２７を示す、図１に相当の図である。 【図１４】 この発明の第１２の実施例による電子部品
収納カセット２８を示す、図３に相当の図である。 【図１５】 この発明の第１３の実施例による電子部品
収納カセット２９を示す、図３に相当の図である。 【図１６】 この発明の第１４の実施例による電子部品
収納カセット３０を示す、図３に相当の図である。 【図１７】 従来の電子部品収納カセット１の外観を示
す斜視図である。 【図１８】 図１７に示した電子部品収納カセット１の
一部を縦断面で示す拡大正面図であり、蓋６を閉じた状
態を示す。 【図１９】 図１８に相当の図であって、蓋６を開いた
状態を示す。 【図２０】 図１７に示した電子部品収納カセット１を
マウント機のホッパ１２に装着した状態の縦断面を示す
正面図である。 【符号の説明】 ２ ケース ３ 収納空間 ４ 電子部品 ５ 排出口 １２ ホッパ １６〜３０ 電子部品収納カセット ３１〜３８，３９ａ，３９ｂ，４０ａ，４０ｂ，４０
ｃ，４０ｄ，４１，４２ａ，４２ｂ，４３，４４ａ，４
４ｂ，４４ｃ，４５ 邪魔壁
カセット１６の縦断面を示す正面図である。 【図２】 この発明の第２の実施例による電子部品収納
カセット１７を示す、図１に相当の図である。 【図３】 図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩに沿う断面図であ
る。 【図４】 この発明の第３の実施例による電子部品収納
カセット１８を示す、図３に相当の図である。 【図５】 この発明の第４の実施例による電子部品収納
カセット１９を示す、図１に相当の図である。 【図６】 この発明の第５の実施例による電子部品収納
カセット２０を示す、図１に相当の図である。 【図７】 この発明の参考となる電子部品収納カセット
２１を示す、図１に相当の図である。 【図８】 この発明の第６の実施例による電子部品収納
カセット２２を示す、図１に相当の図である。 【図９】 この発明の第７の実施例による電子部品収納
カセット２３を示す、図１に相当の図である。 【図１０】 この発明の第８の実施例による電子部品収
納カセット２４を示す、図１に相当の図である。 【図１１】 この発明の第９の実施例による電子部品収
納カセット２５を示す、図１に相当の図である。 【図１２】 この発明の第１０の実施例による電子部品
収納カセット２６を示す、図１に相当の図である。 【図１３】 この発明の第１１の実施例による電子部品
収納カセット２７を示す、図１に相当の図である。 【図１４】 この発明の第１２の実施例による電子部品
収納カセット２８を示す、図３に相当の図である。 【図１５】 この発明の第１３の実施例による電子部品
収納カセット２９を示す、図３に相当の図である。 【図１６】 この発明の第１４の実施例による電子部品
収納カセット３０を示す、図３に相当の図である。 【図１７】 従来の電子部品収納カセット１の外観を示
す斜視図である。 【図１８】 図１７に示した電子部品収納カセット１の
一部を縦断面で示す拡大正面図であり、蓋６を閉じた状
態を示す。 【図１９】 図１８に相当の図であって、蓋６を開いた
状態を示す。 【図２０】 図１７に示した電子部品収納カセット１を
マウント機のホッパ１２に装着した状態の縦断面を示す
正面図である。 【符号の説明】 ２ ケース ３ 収納空間 ４ 電子部品 ５ 排出口 １２ ホッパ １６〜３０ 電子部品収納カセット ３１〜３８，３９ａ，３９ｂ，４０ａ，４０ｂ，４０
ｃ，４０ｄ，４１，４２ａ，４２ｂ，４３，４４ａ，４
４ｂ，４４ｃ，４５ 邪魔壁
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭62−28376（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−22813（ＪＰ，Ａ)
実開 平４−8499（ＪＰ，Ｕ)
特公 平６−26973（ＪＰ，Ｂ２)
特公 昭60−950（ＪＰ，Ｂ２)
特公 平７−121724（ＪＰ，Ｂ２)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65D 85/00
B65D 85/86
H05K 13/02
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 電子部品をマウントするための装置に複
数個の電子部品を供給するため前記装置に装着されるも
のであって、 複数個の電子部品と、 前記複数個の電子部品を収納する収納空間を内部に備え
るとともに、前記電子部品を排出するための排出口が前
記収納空間に連通して形成された、ケースとを備える、
電子部品収納カセットにおいて、前記ケースは、長手方向が傾斜された姿勢で用いられる
ものであり、 前記ケースには、前記収納空間内の前記電子部品が前記
排出口に至るまでの傾斜方向に沿った移動経路が複数存
在するように、前記収納空間を一部において遮るための
複数の邪魔壁が前記収納空間の全域に渡って分布して設
けられていることを特徴とする、電子部品収納カセッ
ト。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20240494A JP3500716B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 電子部品収納カセット |
| US08/833,117 US5735408A (en) | 1994-08-26 | 1997-04-04 | Cassette storing electronic components capable of inhibiting electronic components from mutual contact |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20240494A JP3500716B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 電子部品収納カセット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0872952A JPH0872952A (ja) | 1996-03-19 |
| JP3500716B2 true JP3500716B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=16456951
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20240494A Expired - Lifetime JP3500716B2 (ja) | 1994-08-26 | 1994-08-26 | 電子部品収納カセット |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5735408A (ja) |
| JP (1) | JP3500716B2 (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| US6459544B1 (en) | 1998-11-20 | 2002-10-01 | Bruce M. Harper | Removable cartridge for data-storage medium |
| FR2791862B1 (fr) * | 1999-03-31 | 2001-06-29 | Legrand Sa | Boite distributrice pour accessoires de cablage, et chargeur correspondant |
| US20070108213A1 (en) * | 2005-11-16 | 2007-05-17 | Pacific Handy Cutter, Inc. | Pin bank |
| JP5012714B2 (ja) * | 2008-07-25 | 2012-08-29 | 富士通株式会社 | ねじ供給装置及びねじ充填装置 |
| KR102062303B1 (ko) * | 2018-07-17 | 2020-02-20 | 전원 | 전자부품 보관용 휴대용 멀티 키트 어셈블리 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US3355002A (en) * | 1965-10-11 | 1967-11-28 | American Flange & Mfg | Method and apparatus for dividing the flow of articles |
| US3393797A (en) * | 1965-12-15 | 1968-07-23 | Corning Glass Works | Electrical component handling device |
| US3430809A (en) * | 1967-07-13 | 1969-03-04 | Harold J Vanstrom | Metered parts dispensing cartridge |
| US3508639A (en) * | 1968-02-16 | 1970-04-28 | Illinois Tool Works | Article orienting feeder bowl |
| US4037267A (en) * | 1976-05-24 | 1977-07-19 | Rca Corporation | Package for semiconductor components |
| DE2929716A1 (de) * | 1979-07-21 | 1981-02-12 | Philips Patentverwaltung | Verpackung zur aufnahme einer vielzahl von plaettchenfoermigen teilen |
| US4353481A (en) * | 1979-10-23 | 1982-10-12 | Tokyo Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha | Magazine for storing and supplying circuit elements |
| US4706812A (en) * | 1982-12-13 | 1987-11-17 | Texas Instruments Incorporated | Shipping and dispensing package for a series of articles |
| CH664781A5 (it) * | 1985-07-23 | 1988-03-31 | Eigenmann Ludwig | Procedimento per la formazione di mezzi di segnalazione stradale ottenuti dall'addensamento di elementi retroriflettenti singoli. |
| JPS63110182A (ja) * | 1986-10-29 | 1988-05-14 | 株式会社村田製作所 | 電子部品チツプ収納カセツト |
| JPH0620910B2 (ja) * | 1987-04-20 | 1994-03-23 | 株式会社村田製作所 | 電子部品チツプ収納カセツト |
| GB2226547B (en) * | 1988-12-29 | 1992-12-23 | Murata Manufacturing Co | Apparatus for delivering components in a desired orientation |
-
1994
- 1994-08-26 JP JP20240494A patent/JP3500716B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1997
- 1997-04-04 US US08/833,117 patent/US5735408A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5735408A (en) | 1998-04-07 |
| JPH0872952A (ja) | 1996-03-19 |
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Legal Events
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