JP3500705B2 - 共回り型スクロール流体機械 - Google Patents

共回り型スクロール流体機械

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JP3500705B2
JP3500705B2 JP16244294A JP16244294A JP3500705B2 JP 3500705 B2 JP3500705 B2 JP 3500705B2 JP 16244294 A JP16244294 A JP 16244294A JP 16244294 A JP16244294 A JP 16244294A JP 3500705 B2 JP3500705 B2 JP 3500705B2
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    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C18/00Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
    • F04C18/02Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
    • F04C18/0207Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
    • F04C18/023Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、共回り型のスクロール
流体機械に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、駆動軸を突設した駆動スクロール
と、従動軸を突設した従動スクロールとから成るスクロ
ール要素部を備え、前記従動軸を前記駆動スクロールの
駆動軸に対し偏心した位置で回転可能に支持して、前記
駆動スクロールを前記駆動軸の回転に伴って回転させる
と共に、該駆動スクロールの回転に伴って、前記従動ス
クロールを前記従動軸を中心に、従動させる共回り型ス
クロール流体機械として例えば特開平4−76287号
公報に記載のものが知られている。 【0003】この共回り型スクロール流体機械は、図3
に示すように、密閉ケーシングA内に、モータMに連結
される駆動軸1の軸端部に一体に形成される駆動スクロ
ール2と、前記駆動軸1の軸心に対し偏心した位置で回
転可能に支持される従動軸3を有する従動スクロール4
と、軸方向規制部材5と、伝達継手6から成るスクロー
ル要素部7を内装しており、前記各スクロール2,4
は、鏡板21,41と該鏡板21,41に突設される渦
巻体22,42とから成り、これら渦巻体22,42を
互いに噛み合わせた状態で、さらに、前記従動スクロー
ル4の背面側に、前記軸方向規制部材5と伝達継手6と
を重ね合わせ、これら各スクロール2,4、軸方向規制
部材5、伝達継手6を複数のコ字状片8で挟み込んで、
前記駆動スクロール2の前記駆動軸1による回転駆動に
伴って、前記伝達継手6を介して前記従動スクロール4
を従動回転させながら旋回運動させて、前記各渦巻体2
2,42間に形成される作用室に取り入れるガス流体を
例えば圧縮するようにしている。 【0004】また、前記駆動軸1は、駆動側軸受ハウジ
ングBの第1軸受部91で、該駆動軸1の駆動スクロー
ル側端部を軸受支持し、この駆動軸1の反駆動スクロー
ル側端部を前記モータMの反スクロール要素側に配設す
る第2軸受部(図示せず)で軸受支持すると共に、前記
従動軸3は、従動側軸受ハウジングDの第3軸受部93
で軸受支持するようにしている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の共回
り型スクロール流体機械では、前記駆動スクロール2ま
たは従動スクロール4の一方の鏡板21または41を、
他方の従動スクロール4または駆動スクロール2と、こ
のスクロール4または2に固定される前記軸方向規制部
材5とにより挟み込んだ抱えこみ構造としているため、
図1の前記スクロール要素部7の基本構造に示すよう
に、抱え込まれるスクロールを、例えば従動スクロール
4とすると、この従動スクロール4は、前記駆動スクロ
ール2の回転に伴って自由に旋回運動できるように、そ
の鏡板41を前記軸方向規制部材5に対し所定の隙間δ
を介して前記駆動スクロール2と軸方向規制部材5との
間に介装させるようにしている。 【0006】さらに、前記駆動軸1は、図1に示すよう
に前記第1軸受部91をすべり軸受とする場合、この第
1軸受部91に軸受支持される際は、該第1軸受部91
と前記駆動軸1との間の全体隙間C11、即ち、前記第1
軸受部91の内径をD11、前記駆動軸1の前記第1軸受
部91に軸受支持される部分の外径をd11とすると、 【0007】 【数2】C11=D11−d11 の式で表される全体隙間C11を介して軸受支持されてお
り、前記第2軸受部92もすべり軸受とする場合、この
第2軸受部92においても、該第2軸受部92と前記駆
動軸1との間の全体隙間C12、即ち、前記第2軸受部9
2の内径をD12、前記駆動軸1の前記第2軸受部92に
軸受支持される部分の外径をd12とすると、 【0008】 【数3】C12=D12−d12 の式で表される全体隙間C12を介して軸受支持されてい
る。 【0009】また、前記従動軸3は、前記第3軸受部9
3を同じくすべり軸受とする場合、該第3軸受部93に
軸受支持される際、該第3軸受部93と前記従動軸3と
の間の全体隙間C2、即ち、前記第3軸受部93の内径
をD2、前記従動軸3の前記第3軸受部93に軸受支持
される部分の外径をd2とすると、 【0010】 【数4】C2=D2−d2 の式で表される全体隙間C2を介して軸受支持されてい
る。 【0011】その結果、図1に示すように、前記従動ス
クロール4は、前記駆動スクロール2と軸方向規制部材
5とに、所定隙間δを介して挟持されているので、前記
従動スクロール4の鏡板41の直径をDとすると、該従
動スクロール4は、前記駆動スクロール2及び軸方向規
制部材5に対し、傾きδ/Dまで最大に傾くことにな
る。 【0012】さらに、前記駆動軸1は、前記第1軸受部
91と第2軸受部92とにより軸受支持されることか
ら、図1に示すように、前記第1軸受部91における駆
動スクロール側端部から、前記第2軸受部92における
反駆動スクロール側端部までの長さが、前記駆動軸1の
軸受長さL1となり、前記駆動軸1は、回転駆動によ
り、 【0013】 【数5】α1=(C11+C12)/2L1 で表される各軸受部91,92による許容最大傾きα1
までの範囲で傾くことになる。 【0014】従って、前記駆動軸1は、図2に示すよう
に、前記第1軸受部91の駆動スクロール側端部と第2
軸受部92の反スクロール側端部に接触したときに、最
大に傾くことになる。 【0015】また、前記従動軸3は、前記第3軸受部9
3により軸受支持されることから、図1に示すように、
該第3軸受部93の長さL2が軸受長さとなり、図2に
示すように、前記従動軸3は、回転駆動により、 【0016】 【数6】α2=C2/L2 で表される前記第3軸受部93による許容最大傾きα2
までの範囲で傾くことになる。 【0017】従って、前記従動軸3が、前記許容最大傾
きα2まで傾くことになると、前記従動軸3が前記第3
軸受部93の両端部で接触することとなる。 【0018】また、前記従動スクロール4は、前記駆動
スクロール2に対して、傾きδ/Dだけ最大に傾くの
で、前記従動軸3は、回転駆動に伴い前記駆動軸1の最
大傾きα1よりもさらにδ/Dだけ大きく傾くことにな
る。 【0019】その結果、前記従動スクロール4が、前記
駆動スクロール2に対し最大δ/D傾くこととなると、
図2に示すように、前記各スクロール2,4の渦巻体2
2,42の先端における隙間が拡大し、漏れ損失が多く
なって性能低下が生じることとなるし、また、前記従動
軸3が、前記駆動軸1の傾きよりも大きくなるので、前
記従動軸3が前記許容最大傾きα2まで傾くことにな
り、該従動軸3が前記第3軸受部93に対し強い片当た
りを起こして、前記従動軸3が破損する問題が生じてい
た。 【0020】また、すべり軸受だけでなく、ころがり軸
受においても軸受隙間が生じ、この軸受隙間によって前
記従動軸3の傾きによる問題が生ずるのであって、具体
的には、図4に示すように、前記駆動軸1を軸受支持す
る前記第1軸受部91及び第2軸受部92をころがり軸
受により構成すると共に、前記従動軸3を軸受支持する
第3軸受部93もころがり軸受により構成する場合、各
軸受部91,92,93は、その外輪を軸受ユニットE
に圧入して固定させるか、または、その内輪を前記駆動
軸1または、従動軸3に圧入して固定させて、前記各軸
受ユニットEに支持させるようにしている。 【0021】そこで、図4に示すように第1軸受部91
を前記駆動軸1に圧入し、前記第2軸受部92を軸受ユ
ニットEに圧入し、第3軸受部93を前記従動軸3に圧
入して固定するような場合、まず、前記第1軸受部91
における前記駆動軸1の軸受支持は、前記第1軸受部9
1と前記駆動軸1との間の全体隙間C11を介して軸受支
持される。 【0022】このとき、前記第1軸受部91は、その内
輪Fを前記駆動軸1に圧入することから、前記第1軸受
部91が前記駆動軸1と一体となるため、軸受の全体隙
間は、主に前記外輪Gと軸受ユニットEとの間に形成さ
れることになる。 【0023】従って、前記第1軸受部91の外輪Gを嵌
合する軸受ユニットEの嵌合部内径をD11、前記第1軸
受部91の外輪Gの外径をd11とし、また、軸受内のこ
ろHは、前記外輪G及び内輪Fとの間に所定の隙間を介
して介在させていることから、ある一部のころHを外輪
Gで内輪F側に押しつけたとき、180度反対側のころ
Hと前記外輪G内周面との間に所定の最大隙間CB11
生じ、この隙間CB11を考慮して前記駆動軸1と第1軸
受部91を支持する軸受ユニットEとの間に形成される
全体隙間C11は 【0024】 【数7】C11=(D11−d11)+CB11 となり、この式で表される全体隙間C11を介して前記駆
動軸1が前記第1軸受部91によって軸受支持される。 【0025】また、前記第2軸受部92に前記駆動軸1
を軸受支持する場合、前記第2軸受部92は、その外輪
Gを前記軸受ユニットEに圧入することから、前記第2
軸受部92が前記軸受ユニットEと一体となるため、軸
受隙間は、前記内輪Fと駆動軸1との間に主に形成され
ることになる。従って、前記第2軸受部92の内輪Fの
内径をD12、前記駆動軸1の第2軸受部92での支持部
外径をd12、軸受内のころHと前記外輪Gとの間の最大
隙間をCB12とすると、前記駆動軸1と第2軸受部92
を支持する軸受ユニットEとの間に形成される全体隙間
12は 【0026】 【数8】C12=(D12−d12)+CB12 となり、この式で表される全体隙間C12を介して前記駆
動軸1が、前記第2軸受部92によって軸受支持され
る。 【0027】また、前記第3軸受部93に前記従動軸3
を軸受支持する場合、前記第3軸受部93は、その内輪
Fを前記従動軸3に圧入することから、前記第3軸受部
93が前記従動軸3と一体となるため、軸受隙間は、前
記外輪Gと軸受ユニットEとの間に主に形成されること
になる。従って、前記第3軸受部93の外輪Gを嵌合す
る軸受ユニットEの嵌合部内径をD2、前記第3軸受部
93の外輪Gの外径をd2、軸受内のころHと前記外輪
Gとの間の最大隙間をCB2とすると、前記従動軸3と第
3軸受部93を支持する軸受ユニットEとの間に形成さ
れる全体隙間C11は 【0028】 【数9】C2=(D2−d2)+CB2 となり、この式で表される全体隙間C2を介して前記従
動軸3が前記第3軸受部93に軸受支持されることにな
る。 【0029】その結果、ころがり軸受においても、その
軸受隙間により前記駆動軸1及び従動軸3に傾きが生ず
ることになる。 【0030】つまり、前記駆動軸1は、前記第1軸受部
91と第2軸受部92とにより軸受支持されることか
ら、図4に示すように、前記第1軸受部91における駆
動スクロール側端部から、前記第2軸受部92における
反駆動スクロール側端部までの長さが、前記駆動軸1の
軸受長さL1となり、前記駆動軸1は、前記したすべり
軸受と同様に回転駆動により、 【0031】 【数5】α1=(C11+C12)/2L1 で表される各軸受部91,92による許容最大傾きα1
までの範囲で傾くことになる。 【0032】また、前記従動軸3は、前記第3軸受部9
3により軸受支持されることから、図4に示すように、
該第3軸受部93の長さL2が軸受長さとなり、この場
合も前記すべり軸受と同様に前記従動軸3は、回転駆動
により、 【0033】 【数6】α2=C2/L2 で表される前記第3軸受部93による許容最大傾きα2
までの範囲で傾くことになる。 【0034】また、図4に示すように、前記従動スクロ
ール4は、前記駆動スクロール2と軸方向規制部材5と
に、所定隙間δを介して挟持されているので、前記従動
スクロール4の鏡板41の直径をDとすると、該従動ス
クロール4は、前記駆動スクロール2及び軸方向規制部
材5に対し、傾きδ/Dまで最大に傾くことになる。 【0035】従って、前記従動スクロール4が、前記駆
動スクロール2に対し最大δ/D傾くこととなると、前
記従動軸3が、前記駆動軸1の傾きよりも大きくなるの
で、前記従動軸3が前記許容最大傾きα2まで傾くこと
になり、図5に示すように、該従動軸3に前記第3軸受
部93を圧入する場合には、該第3軸受部93の内輪F
がころHに対し強い片当たりを起こして、ころがり軸受
においてフレーキング等の現象が発生し、軸受の寿命低
下を招く問題が生ずるし、前記第3軸受部93を前記軸
受ユニットEに圧入する場合には、さらに、前記従動軸
3の内輪Fへの片当たりが生ずる問題が生ずるのであ
る。 【0036】本発明は、上記問題を解決するために成し
たもので、その目的は、駆動軸が軸受内で回転駆動時に
傾いたときでも、従動軸の傾きを軽減して、渦巻体の隙
間を軽減し、前記従動軸の軸受部への片当たり、また
は、軸受部の寿命低下を防止することにある。 【0037】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、請求項1記載の発明は、渦巻体22を突
設した鏡板21と駆動軸1とをもつ駆動スクロール2
と、前記駆動スクロール2の渦巻体22と噛み合う渦巻
体42を突設した鏡板41と従動軸3とをもつ従動スク
ロール4と、前記駆動スクロール2または従動スクロー
ル4の一方に一体に結合される軸方向規制部材5とを備
え、前記一方のスクロール2または4と前記軸方向規制
部材5との間に、前記従動スクロール4または駆動スク
ロール2の他方を介装し、前記駆動軸1を第1軸受部9
1及び第2軸受部92により軸受支持すると共に、前記
従動軸3を第3軸受部93により軸受支持した共回り型
スクロール流体機械において、前記他方のスクロール4
または2の鏡板41または21と軸方向規制部材5との
間の軸方向隙間をδ、前記他方のスクロール4または2
の鏡板41または21の直径をD、前記第1軸受部91
の前記駆動軸1との間の全体隙間をC11、前記第2軸受
部92の前記駆動軸1との間の全体隙間をC12、前記第
3軸受部93の前記従動軸3との間の全体隙間をC2
前記第1軸受部91と第2軸受部92との軸受間長さを
1、前記第3軸受部93の長さをL2としたとき、前記
他方のスクロール4または2の前記軸方向規制部材5に
対する最大傾きδ/Dが、 【0038】 【数1】 δ/D < (C2/L2)−(C11+C12)/2L1 の条件を満足するように、前記軸方向隙間δ及び前記他
方のスクロール4または2の鏡板41または21の直径
Dを設定したのである。 【0039】 【作用】請求項1記載の発明では、数式1を満足するよ
うに、前記軸方向隙間δと前記他方のスクロール4また
は2の鏡板41または21の直径をDを設定したから、
前記従動スクロール4の前記駆動スクロール2に対する
傾きを軽減することができるので、前記各スクロール
2,4の渦巻体22,42の先端における隙間を軽減で
き、漏れ損失を軽減して各スクロール2,4の性能の低
下を防止することができるのである。 【0040】さらに、前記従動スクロール4の前記駆動
スクロール2に対する傾きを数式1を満たすように軽減
したから、前記従動軸3が、運転中に最大に傾いたとき
でも、この最大傾きを、前記第3軸受部93における前
記従動軸3の許容最大傾きα2よりも小さくできるの
で、前記従動軸3が、最大に傾いたときでも、該従動軸
3が前記第3軸受部93にその両端部で接触するのを防
止でき、特に、ころがり軸受の場合には、ころの強い片
当たりを防止することができるので、その結果、前記駆
動軸1の前記第3軸受部93での片当たりを防止して、
前記従動軸3の破損を防止することができるので、前記
従動スクロール4は、機能が低下することなく、安定し
た運転を行うことができるし、軸受の寿命低下も防止で
きるのである。 【0041】 【実施例】本発明の第1実施例について図1に基づいて
説明する。図1は、前記したように、共回り型スクロー
ル流体機械における、スクロール要素部7の基本構造の
概略図を示しており、該スクロール要素部7は、駆動軸
1と渦巻体22を突設した鏡板21とをもつ駆動スクロ
ール2と、従動軸3と、前記駆動スクロール2の渦巻体
22と噛み合う渦巻体42を突設した鏡板41とをもつ
従動スクロール4と、前記駆動スクロール2の一方に一
体に結合される軸方向規制部材5とから構成され、前記
駆動スクロール2と、前記軸方向規制部材5との間に、
前記従動スクロール4を介装している。 【0042】さらに、前記駆動軸1の駆動スクロール側
端部を、第1軸受部91により軸受支持し、前記駆動軸
1の反駆動スクロール側端部を第2軸受部92により軸
受支持すると共に、前記従動軸3を第3軸受部93によ
り軸受支持している。 【0043】さらに、前記駆動スクロール2と前記軸方
向規制部材5とにより抱えこまれる前記従動スクロール
4を、その鏡板41が、前記軸方向規制部材5との間に
軸方向隙間δを介して介装するようにしている。 【0044】また、前記駆動軸1は、前記第1軸受部9
1に軸受支持される際、前記数式2に示す全体隙間C11
を介して軸受支持され、かつ、前記第2軸受部92に軸
受支持される際、前記数式3に示す全体隙間C12を介し
て軸受支持されるようにしており、また、前記従動軸3
は、前記第3軸受部93に軸受支持される際、前記数式
4に示す全体隙間C2を介して軸受支持されるように成
している。 【0045】しかして、以上のスクロール要素部7につ
いて、前記従動スクロール4の鏡板41の直径をDとす
ると、前記従動スクロール4の前記軸方向規制部材5に
対する最大傾きはδ/Dとなり、前記従動軸3が第3軸
受部93に片当たりしないようにするためには、前記数
式5で示した前記駆動軸1の許容最大傾きα1に、前記
従動スクロール4の前記軸方向規制部材5に対する最大
傾きδ/Dを足した傾きが、前記従動軸3の前記第3軸
受部93における許容最大傾きα2よりも小さくなるよ
うに、すなわち、 【0046】 【数10】 (δ/D)+(C11+C12)/2L1<(C2/L2) を満足すればよく、従って、 【0047】 【数1】 δ/D < (C2/L2)−(C11+C12)/2L1 の条件を満足するように、前記軸方向隙間δ及び前記従
動スクロール4の鏡板41の直径Dを設定するのであ
る。 【0048】斯くして、数式1を満足するように、前記
軸方向隙間δと従動スクロール4の鏡板41の直径Dを
設定したので、前記従動スクロール4の前記駆動スクロ
ール2に対する傾きを軽減することができるので、前記
各スクロール2,4の渦巻体22,42の先端における
隙間を軽減でき、漏れ損失を軽減して各スクロール2,
4の性能の低下を防止することができるのである。 【0049】さらに、前記従動スクロール4の前記駆動
スクロール2に対する傾きを数式1を満たすように軽減
したから、前記従動軸3が、運転中に最大に傾いたとき
でも、この最大傾きが、前記第3軸受部93における前
記従動軸3の許容最大傾きα2よりも小さくできるの
で、前記従動軸3が、最大に傾いたときでも、該従動軸
3が前記第3軸受部93にその両端部で接触するのを防
止でき、その結果、前記駆動軸1の前記第3軸受部93
での強い片当たりを防止でき、前記従動軸3の破損を防
止することができるので、前記従動スクロール4は、機
能が低下することなく、安定した運転を行うことができ
るのである。 【0050】また、前記実施例では、前記第3軸受部9
3をすべり軸受により構成したが、、図6に示すよう
に、第3軸受部93をころがり軸受により構成する場合
の実施例について説明する。図6に示す実施例は、第1
軸受部91をすべり軸受に、第2軸受部92及び第3軸
受部93を転がり軸受により構成し、第2軸受部92
は、軸受ユニットEに圧入し、第3軸受部93は、従動
軸3に圧入するようにしている。 【0051】従って、前記第1軸受部91においては、
前記した数式2で表される軸受隙間C11が、前記第2軸
受部92においては、前記した数式8で表される軸受隙
間C12が、前記第3軸受部93においては、前記した数
式9で表される軸受隙間C2が形成されることになる。 【0052】そこで、従動スクロール4の鏡板41の直
径をDとすると、前記従動スクロール4の前記軸方向規
制部材5に対する最大傾きはδ/Dとなり、前記従動軸
3の傾きによって前記第3軸受部93の内輪がころに強
く片当たりしないようにするためには、前記数式5で示
した前記駆動軸1の許容最大傾きα1に、前記従動スク
ロール4の前記軸方向規制部材5に対する最大傾きδ/
Dを足した傾きが、前記従動軸3の前記第3軸受部93
における許容最大傾きα2よりも小さくなるように、す
なわち、 【0053】 【数10】 (δ/D)+(C11+C12)/2L1<(C2/L2) を満足すればよく、従って、ころがり軸受の場合でも、 【0054】 【数1】 δ/D < (C2/L2)−(C11+C12)/2L1 の条件を満足するように、前記軸方向隙間δ及び前記従
動スクロール4の鏡板41の直径Dを設定することによ
り、前記第3軸受部93でのころへの強い片当たりを防
止できるので、軸受の寿命低下を防止することができる
のである。 【0055】尚、前記実施例では、抱え込まれる側を駆
動スクロール2としている。 【0056】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、数式1を
満足するように、前記軸方向隙間δと前記他方のスクロ
ール4または2の鏡板41または21の直径をDを設定
したから、前記従動スクロール4の前記駆動スクロール
2に対する傾きを軽減することができるので、前記各ス
クロール2,4の渦巻体22,42の先端における隙間
を軽減でき、漏れ損失を軽減して各スクロール2,4の
性能の低下を防止することができるのである。 【0057】さらに、前記従動スクロール4の前記駆動
スクロール2に対する傾きを数式1を満たすように軽減
したから、前記従動軸3が、運転中に最大に傾いたとき
でも、この最大傾きを、前記第3軸受部93における前
記従動軸3の許容最大傾きα2よりも小さくできるの
で、前記従動軸3が、最大に傾いたときでも、該従動軸
3が前記第3軸受部93にその両端部で接触するのを防
止でき、特に、ころがり軸受の場合には、ころの強い片
当たりを防止することができるので、その結果、前記駆
動軸1の前記第3軸受部93での片当たりを防止して、
前記従動軸3の破損を防止することができるので、前記
従動スクロール4は、機能が低下することなく、安定し
た運転を行うことができるし、軸受の寿命低下も防止で
きるのである。
【図面の簡単な説明】 【図1】共回り型スクロール流体機械におけるスクロー
ル要素部の基本構造を示し、軸受としてすべり軸受を用
いた概略図。 【図2】図1のスクロール要素部における駆動軸及び従
動軸の傾きの状態を示す説明図。 【図3】従来の共回り型スクロール流体機械を示す断面
図。 【図4】共回り型スクロール流体機械におけるスクロー
ル要素部の基本構造を示し、軸受としてころがり軸受を
用いた概略図。 【図5】図4のスクロール要素部における従動軸の傾き
の状態を示す説明図。 【図6】共回り型スクロール流体機械の他の実施例を示
す縦断面図。 【符号の説明】 1 駆動軸 2 駆動スクロール 21 鏡板 22 渦巻体 3 従動軸 4 従動スクロール 41 鏡板 42 渦巻体 5 軸方向規制部材 91 第1軸受部 92 第2軸受部 93 第3軸受部
フロントページの続き (72)発明者 谷和 弘通 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工 業株式会社堺製作所金岡工場内 (56)参考文献 特開 平4−350375(JP,A) 特開 昭58−110887(JP,A) 特開 平5−126067(JP,A) 実開 昭59−184389(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04C 18/02 311

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】渦巻体(22)を突設した鏡板(21)と
    駆動軸(1)とをもつ駆動スクロール(2)と、前記駆
    動スクロール(2)の渦巻体(22)と噛み合う渦巻体
    (42)を突設した鏡板(41)と従動軸(3)とをも
    つ従動スクロール(4)と、前記駆動スクロール(2)
    または従動スクロール(4)の一方に一体に結合される
    軸方向規制部材(5)とを備え、前記一方のスクロール
    (2または4)と前記軸方向規制部材(5)との間に、
    前記従動スクロール(4)または駆動スクロール(2)
    の他方を介装し、前記駆動軸(1)を、第1軸受部(9
    1)及び第2軸受部(92)により軸受支持すると共
    に、前記従動軸(3)を第3軸受部(93)により軸受
    支持した共回り型スクロール流体機械において、 前記他方のスクロール(4または2)の鏡板(41)と
    軸方向規制部材(5)との間の軸方向隙間をδ、前記他
    方のスクロール(4または2)の鏡板(41)の直径を
    D、前記第1軸受部(91)の前記駆動軸(1)との間
    の全体隙間をC11、前記第2軸受部(92)の前記駆動
    軸(1)との間の全体隙間をC12、前記第3軸受部(9
    3)の前記従動軸(3)との間の全体隙間をC2、前記
    第1軸受部(91)と第2軸受部(92)との軸受間長
    さをL1、前記第3軸受部(93)の長さをL2としたと
    き、前記他方のスクロール(4または2)の前記軸方向
    規制部材(5)に対する最大傾きδ/Dが、 【数1】 δ/D < (C2/L2)−(C11+C12)/2L1 の条件を満足するように、前記軸方向隙間δ及び前記他
    方のスクロール(4または2)の鏡板(41)の直径D
    を設定していることを特徴とする共回り型スクロール流
    体機械。
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