JP3500237B2 - 冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用プレス加工兼洗浄防錆油組成物 - Google Patents

冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用プレス加工兼洗浄防錆油組成物

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JP3500237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車産業、家電
産業等において使用される洗浄用防錆油を調製するため
の潤滑油組成物に関するものである。
【0002】詳しくは、鉄鋼メーカーで製造された冷延
鋼板、亜鉛めっき鋼板(電気めっき・溶融めっき・合金
化めっき・合金めっき鋼板等)を自動車部品や家電部品
などにプレス成形し、成形部品として保存するために、
鋼板の洗浄及び成形部品の防錆を目的とする洗浄用防錆
油として使用されると共に、冷延鋼板、亜鉛めっき鋼板
の成形プレス加工工程にもそのまま使用できる、プレス
加工性を付与した洗浄用防錆油組成物に関する。
【0003】
【従来の技術】
1.背景 自動車の車体や家電部品等の材料としては、これ迄、冷
延鋼板が用いられてきた。しかし、近年、自動車産業を
中心として、車体や部品自体の防食性、防錆性の向上が
求められている。このため、冷延鋼板に電気めっき(電
気亜鉛めっき、電気亜鉛系合金めっき)、溶融めっき
(溶融亜鉛めっき、合金化溶融亜鉛めっき、2層形成合
金化溶融亜鉛めっき等)や有機被覆めっきが施された表
面処理鋼板、特に、亜鉛めっき鋼板が広く用いられてい
る。更に、最近では、亜鉛めっき鋼板の厚めっき化が一
段と進められている。
【0004】ところで、冷延鋼板や亜鉛めっき鋼板に
は、鉄鋼メーカーから出荷される段階で鋼板用防錆油
(出荷用防錆油)が塗油され、自動車産業、家電産業等
に供給される。この鋼板用防錆油は、鋼板の保管期間及
び自動車・家電産業等での鋼板洗浄工程に入る迄の間の
防錆性、積層状態におけるオイルステイン防止性、脱脂
性などに重点が置かれている。
【0005】そして、これらの要求性能に適合させるた
め、及び、これに加えて、油の持ち出しによる経済性や
ハンドリング時における作業性の観点から、鋼板用防錆
油は40℃における粘度が30mm/s以下のものが
求められている(例えば、本出願人の先提案に係る特開
平4−275399号公報参照)。しかし、粘度があま
り低くなると、塗油後の油膜の厚さが薄くなり、防錆性
に悪影響を及ぼす。このため、鋼板用防錆油の粘度の下
限値は、40℃で10mm/sとされている。
【0006】因みに、鋼板用防錆油(出荷用防錆油)に
プレス加工性(成形プレス加工工程における潤滑性)を
付与した鋼板用防錆油が提案されている。しかし、自動
車メーカー等への納入段階で、洗浄用防錆油で鋼板に付
着しているゴミなどを洗浄すると、鋼板に塗油されてい
た鋼板用防錆油はその大部分がゴミなどと共に洗い流さ
れてしまう。また、鋼板用防錆油と洗浄用防錆油とは、
用途や要求性能が異なる。このため、鋼板用防錆油(出
荷用防錆油)は、そのまま洗浄用防錆油として使用する
ことが困難である。 2.洗浄用防錆油の一般性能 鉄鋼メーカーから供給された冷延鋼板や亜鉛めっき鋼板
は、自動車・家電部品の成形プレス加工工程に入る前
に、洗浄用防錆油で洗浄される。
【0007】自動車・家電産業等に納入された冷延鋼板
や亜鉛めっき鋼板の表面には、ゴミやシャーリング時の
切り屑が付着している。これらのゴミや切り屑が付着し
ていると、成形プレス時に小さな押し傷がついたり、塗
装表面の仕上がりが悪くなる。
【0008】このため、洗浄用防錆油の一般性能として
は、これらのゴミや切り屑を簡単に洗浄できること、更
に、成形プレスされた成形部品の防錆性、変色防止性、
脱脂性、化成・塗装工程における油のにじみ出し防止性
が要求されている。 3.プレス加工兼洗浄用防錆油の開発の背景 近年、鋼鉄メーカーにおいては、自動車産業、家電産業
からの亜鉛めっき鋼板自体の耐久性向上の要請に応える
ために、亜鉛めっき鋼板の厚めっき化が進められてい
る。
【0009】しかし、例えば、最近の合金化溶融亜鉛め
っき鋼板は、従来の冷延鋼板と比較して難加工材である
ため、成形プレス加工工程段階で、プレス割れや押し傷
等が発生しやすく、生産性が低下傾向にある。このた
め、鉄鋼メーカーからは、合金化溶融亜鉛めっき鋼板等
の生産性を向上させるために、また、表面処理鋼板の用
途拡大を図るために、洗浄用防錆油にプレス加工性を付
与した、プレス加工兼洗浄用防錆油の開発が要請されて
いる。
【0010】また、プレス加工兼洗浄用防錆油の開発
は、自動車産業、家電産業の側からも求められている。
【0011】特に、最近の自動車産業においては、車体
などの成形プレス加工工程を簡略化するために、一体成
形による複雑な形状をした部品の成形が行われている。
【0012】このため、従来の洗浄用防錆油だけでは対
処できず、40℃における粘度が50〜100mm
sの高粘度のプレス油が使用される場合もある。このよ
うな高粘度プレス油が加わると、防錆性、経済性、作業
性はもとより、特に、脱脂性や亜鉛めっき鋼板特有の変
色に悪影響が見られる。
【0013】また、車体メーカーにおいては、トランス
ファプレス等の大型プレス機の導入や厚亜鉛めっき鋼板
の採用が急速に進められている。
【0014】このため、従来の洗浄用防錆油に関する知
見では、洗浄性、防錆性、脱脂性だけでなく、特にプレ
ス加工性(成形プレス加工時の潤滑性)への対応が立ち
行かないところ迄来ているのが現状である。 4.プレス加工兼洗浄用防錆油に関する従来技術 現在、市場に現れている亜鉛めっき鋼板用の洗浄用防錆
油で、プレス加工用防錆油として十分な性能を兼ね備え
たものは見当たらない。これ迄の洗浄用防錆油の基油組
成及び添加剤組成では、若干の油性効果があるだけであ
り、プレス加工時における十分な潤滑効果は期待できな
い。
【0015】また、最近では、プレス加工性を付与した
洗浄用防錆油が市販されているが、これも十分な性能を
有する迄には至っていない。
【0016】例えば、活性タイプの硫黄系極圧剤を配合
した市販油では、単板、積層状態におけるオイルステイ
ン防止性が著しく劣る。また、ある種の硫黄系極圧剤を
配合した市販油では、他の添加剤の選択及び配合割合な
どに問題があり、大気暴露性能や脱脂性能の低下が認め
られる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】洗浄用防錆油としての
一般性能を満足させるためには、洗浄性、防錆性、変色
防止性、脱脂性、更に、経済性や作業性の観点から、製
品粘度を40℃で10mm/より下に押えなければな
らない。
【0018】このような低粘度の性状の下では、基油組
成や防錆剤等による増粘効果は期待できず、油膜の厚さ
が薄いままの状態となる。そして、プレス加工性を付与
するためには、様々な極圧添加剤(塩素、りん、硫黄、
有機モリブデン等、以下、「極圧剤」という。)の添加
が考えられる。
【0019】しかし、これらの極圧剤は活性タイプが多
く、正しい選択と配合組成を持たない場合には、冷延鋼
板や亜鉛めっき鋼板表面でのオイルステイン、変色、脱
脂性能の極端な低下などのトラブルのもととなる。
【0020】更に、亜鉛めっき鋼板に対するプレス加工
性能としては、めっき被膜の柔らかな純めっき材の凝着
摩耗防止性、被膜の固い合金化材のめっき層剥離(パウ
ダリング、フレーキング)防止性、各種厚めっき材によ
るプレス割れ防止性から、成形プレス加工時に従来以上
の潤滑性能が求められている。
【0021】本発明は、冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用
洗浄防錆油にプレス加工性能(成形プレス加工時におけ
る潤滑性能)を付与した、プレス加工兼洗浄用防錆油を
調製するための潤滑油組成物を提供することを目的とす
る。
【0022】特に、本発明は、防錆性能、脱脂性能、プ
レス加工性能等をバランス良く備えた、冷延鋼板及び亜
鉛めっき鋼板用のプレス加工兼洗浄用防錆油組成物を提
供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、洗浄用防
錆油の製品粘度を40℃で10mm/sより下に押え
なければならない命題の下に、これに適合する様々な添
加剤を探索し、不活性タイプの硫黄系極圧剤と高塩基性
スルホネートの選択、組合わせを検討し、防錆性能、変
色防止性能、脱脂性能及びプレス加工性能のバランス
上、最も良好な配合量を見出すために実験と検討を重ね
た結果、新たな知見を得て、本発明を完成することがで
きた。 (1)新たな知見本発明者らは、研究過程で次に示す新
たな知見を得た。 (a)防錆性能、脱脂性能、プレス加工性能の3性能の
満足性に関する知見冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用のプ
レス加工兼洗浄用防錆油に求められる基本性能は、防錆
性能、脱脂性能、プレス加工性能の3性能である。しか
し、これらの性能は互いに根本的に相反するものであ
る。
【0024】そこで、これらの性能全てを満足させるた
めには、適切な添加剤を選択し、その相加作用、相乗作
用によって効果を発揮させるように、これらをいかにバ
ランス良く配合するかがポイントとなる。
【0025】主成分としては、基油、防錆添加剤、不活
性タイプ硫黄系極圧剤及び高塩基性スルホネートが必要
であり、補助成分として脱脂助剤、酸化防止剤、流動点
降下剤等が考えられる。
【0026】特に、不活性タイプ硫黄系極圧剤は、硫黄
結合化合物の種類、活性硫黄の含有量が重要である。ま
た、高塩基性スルホネートは、全塩基価、アルカリ土類
金属の種類が重要である。
【0027】本発明者らは、不活性タイプ硫黄系極圧剤
及び高塩基性スルホネートの種類、配合量を適切に選択
することにより、上記の基本性能を十分達成することが
できることを見出した。 (b)プレス割れ防止性、めっき層剥離防止性に関する
知見亜鉛めっき鋼板は、成形プレス加工工程において、
めっき層の柔らかな純めっき材の場合には凝着摩耗によ
ってプレス割れが発生する。また、めっき層の固い合金
化材の場合にはめっき層が剥離する。
【0028】本発明者らは、これらのプレス割れ防止性
やめっき層剥離防止性などに対しても、不活性タイプ硫
黄系極圧剤と高塩基性スルホネートに最適配合量がある
ことを見出した。
【0029】なお、深絞り加工では、加工速度が低速に
なるほどプレス割れが生じる。そして、純めっき材は、
合金化材に比べて、凝着摩耗を起こし易く、プレス割れ
を起こす。この現象は、加工速度が低速になればなるほ
ど、加工面への潤滑剤の引き込み効果が少ないために生
じるものと考えられる。
【0030】これとは逆に、合金化材は、純めっき材に
比べて、加工速度が高速になるほどめっき層剥離(パウ
ダリング、フレーキング)を起こす。これは、合金化材
のめっき被膜は、純めっき材のめっき被膜に比べて密着
性が悪いため、加工速度に追従できなくなるために起き
るものと考えられる。
【0031】更に、実ラインでの連続プレスを想定した
治具・鋼板の高温実験では、一般的に加工性能が低下す
る傾向にあるが、本発明者らは、不活性タイプ硫黄系極
圧剤の選択及びその最適配合組成によって、室温よりも
高温の方が加工性が向上することを見出した。これは、
不活性タイプ硫黄系極圧剤の反応性が温度により活性化
するためと考えられる。
【0032】このように、最近の自動車産業を中心とし
た高速プレスラインを考えた場合、プレス割れ防止性、
めっき層剥離防止性のバランスからも、不活性タイプ硫
黄系極圧剤と高塩基性スルホネートの組合わせに最適値
のあることが認められた。 (c)白錆防止性、変色防止性、脱脂性に関する知見白
錆防止性、変色防止性に対しては、不活性タイプ硫黄系
極圧剤の添加量の増加は、悪い方向に向う。また、高塩
基性スルホネートは、鉄面(片面めっき材)、合金化
材、鉄・亜鉛合金材の防食性、特に脱脂性に対して、添
加量の増加と共に悪影響が現れる。
【0033】このことから、防錆性、脱脂性に対して
も、不活性タイプ硫黄系極圧剤と高塩基性スルホネート
の配合には最適バランス点があることが認められた。 (2)本発明の構成 本発明は、冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用のプレス加工
兼洗浄用防錆油組成物である。
【0034】そして、主たる構成は、(A)潤滑油基油
と、(B)C16以上のアルキルスルホン酸のアルカリ
土類金属塩又はアミン塩、C12以上のカルボン酸、C
12以上のカルボン酸のアルカリ土類金属塩又はアミン
塩の内から選択された1種又は2種以上の防錆添加剤
と、(C)不活性タイプ硫黄系極圧剤と、(D)アルカ
リ土類金属の油溶性スルホン酸塩に、これらの金属の水
酸化物、酸化物又は炭酸塩を過剰に含有させた高塩基性
スルホネートを配合してなり、組成物全量に対して上記
(A)潤滑油基油65〜85質量%、上記(B)防錆添
加剤5〜20質量%、上記(C)不活性タイプ硫黄系極
圧剤と(D)アルカリ土類金属の油溶性スルホン酸塩と
の混合物5〜20質量%の各範囲内で合計100質量%
以下となるように配合され、かつ、上記(C)不活性タ
イプ硫黄系極圧剤の1〜4容量部に対して上記(D)ア
ルカリ土類金属の油溶性スルホン酸塩が1容量部であ
り、組成物の40℃における粘度が1mm/s以上〜
10mm/s未満、全塩基価が20mgKOH/g以
下である。
【0035】本発明の好ましい実施態様は、不活性タイ
プ硫黄系極圧剤が、硫黄分15%以下で、活性硫黄分5
%以下の、硫化ラード、硫化植物油エステル、合成ポリ
サルファイドの内から選択された1種又は2種以上であ
ること、また、高塩基性スルホネートは、アルカリ土類
金属がMg、Ca、Baの内少なくとも1種以上を含む
ものであって、全塩基価が50〜500mgKOH/g
であることを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
1.潤滑油基油 本発明の潤滑油基油としては、鉱油又は合成油、もしく
は鉱油と合成油を混合したものが使用できる。
【0037】鉱油としては、通常、軽質油炭化水素類と
重質油炭化水素類とを2種又は3種以上組合わせたもの
が使用される。軽質油炭化水素類は、重質油炭化水素類
と混合せず、単独で使用しても良い。
【0038】軽質油炭化水素類(高引火点溶剤)は、4
0℃における粘度が1〜3mm/s、引火点70℃以
上のものが好ましい。そして、本組成物の溶解と製品の
粘度調整に役立ち、後工程のプレス加工時にも他の成分
の働きに悪影響を与えないものとする。
【0039】重質油炭化水素類は、80ニュートラルか
ら250ニュートラル留分までのものが好ましい。15
0ニュートラル留分がより好ましい。ナフテン系鉱油の
場合には、更に良好なものを使用する。いずれも、後工
程の成形プレス加工時には、潤滑油組成分の基油として
十分に働き、防錆油被膜材として存在し続け、防錆性、
脱脂性等に悪影響を与えないものとする。
【0040】軽質油炭化水素類と重質油炭化水素類とを
組合わせて使用する場合は、基油中の配合比を、軽質油
炭化水素類85〜100質量%、重質油炭化水素類0〜
15質量%とするのが好ましい。
【0041】合成油としては、例えば、ポリ−α−オレ
フィン、アルキルベンゼン、アルキルナフタレン、ジエ
ステル、ポリオールエステル、ポリフェニールエーテル
その他が挙げられる。
【0042】本組成物全量に占める潤滑油基油の配合割
合は、65〜85質量%である。
【0043】潤滑油基油が65質量%未満の場合には、
防錆油被膜を形成する防錆添加剤及び極圧剤の配合量が
増加し、塗油後の油膜が添加剤リッチとなり、高膜厚に
なるため、物理的にも、油膜の吸着能力の増大からも悪
影響を受け、脱脂性や、化成処理に悪影響を及ぼす。ま
た、潤滑油基油が85質量%を超える場合には、防錆添
加剤の配合量が低下するため、防錆性に悪影響を及ぼ
す。更に、極圧剤の配合量も低下するため、プレス加工
性にも悪影響を及ぼす。2.防錆添加剤本発明において
は、防錆添加剤として、C16以上のアルキルスルホン
酸のアルカリ土類金属塩又はアミン塩、C12以上のカ
ルボン酸、C12以上のカルボン酸のアルカリ土類金属
塩又はアミン塩の内から選択された1種又は2種以上が
使用される。これらは、単体でも混合使用しても差支え
ない。
【0044】アルキルスルホン酸塩(C16以上のアル
キルスルホン酸のアルカリ土類金属塩又はアミン塩)と
しては、例えば、アルキルベンゼンスルホン酸、アルキ
ルナフタレンスルホン酸、石油系スルホン酸のアルカリ
土類金属塩、アミン塩が挙げられる。
【0045】C12以上のカルボン酸としては、例え
ば、オレイルザルコシン酸その他が挙げられる。
【0046】カルボン酸塩(C12以上のカルボン酸の
アルカリ土類金属塩又はアミン塩)としては、例えば、
12以上のカルボン酸、酸化ワックス、ラノリン脂肪
酸のアルカリ土類金属塩、アミン塩が挙げられる。ま
た、防錆性と共に脱脂性の見地からは、ソルビタン酸エ
ステルのタイプとして、脂肪酸がオレェート、ステアレ
ート、ラウレートのものが挙げられる。
【0047】なお、合成スルホネートBa塩、酸化ワッ
クスBa塩、ソルビタン脂肪酸エステルを使用すること
が好ましい。
【0048】本組成物全量に占める上記防錆添加剤の配
合割合は、他の成分とのバランスから、5〜20質量%
である。
【0049】防錆添加剤が5質量%未満の場合には、防
錆性能に悪影響を及ぼす。これは、腐食性物質やこれを
含んだ水分等から金属表面を保護するに十分な、防錆添
加剤による緻密な吸着膜が形成されないためである。ま
た、防錆添加剤が20質量%を超える場合には、脱脂性
に悪影響を及ぼす。これは、防錆添加剤の防錆性能と脱
脂性能とは、添加剤の吸着能力によって金属表面を保護
するという性質からも、相反する関係にあるためであ
る。20質量%を超えると、本発明で使用する極圧剤の
添加効果が抑制される。3.潤滑性向上剤本発明では、
下記の不活性タイプ硫黄系極圧剤と高塩基性スルホネー
トの混合物が、プレス加工時の潤滑性向上剤、即ちプレ
ス加工性向上剤として使用される。
【0050】不活性タイプ硫黄系極圧剤と高塩基性スル
ホネートを最適割合で配合すると、プレス加工性を向上
させる作用がある。
【0051】本組成物に占める上記混合物の配合割合
は、他の成分とのバランスから、5〜20質量%であ
る。5質量%未満の場合には、十分なプレス加工性能が
得られない。また、20質量%を超える場合には、防錆
性、脱脂性に悪影響を与える。 (1)不活性タイプ硫黄系極圧剤 本発明で使用される不活性タイプ硫黄系極圧剤は、不飽
和油脂、不飽和脂肪酸及びオレフィンから、メルカプタ
ン、硫化水素を用いて硫化して得られる、硫黄結合を持
つ化合物である。
【0052】そして、その好ましい実施態様は、硫黄分
15%以下で、活性硫黄分5%以下の、硫化ラード、硫
化植物油エステル、合成ポリサルファイドから選ばれ
た、少なくとも1種以上の極圧剤である。これらは、単
体でも混合使用しても差支えない。 (2)高塩基性スルホネート 本発明で使用される高塩基性スルホネートは、アルカリ
土類金属の油溶性スルホン酸塩に、これらの金属の水酸
化物、酸化物又は炭酸塩を過剰に含有させたものであ
る。
【0053】上記高塩基性スルホネートの好ましい実施
態様は、アルカリ土類金属がMg、Ca、Baの内少な
くとも1種以上を含むものであって、全塩基価が50〜
500mgKOH/g、好ましくは300〜400mg
KOH/gのものである。 (3)不活性タイプ硫黄系極圧剤と高塩基性スルホネー
トの配合割合 不活性タイプ硫黄系極圧剤と高塩基性スルホネートの配
合割合は、凝着摩耗、腐食摩耗からのプレス割れ防止
性、めっき被膜の剥離防止性から、不活性タイプ硫黄系
極圧剤1〜4容量部に対して、高塩基性スルホネート1
容量部である。
【0054】なお、不活性タイプ硫黄系極圧剤の活性硫
黄含有量が3質量%以下の硫化植物油エステルと、全塩
基価が300mgKHO/gで、アルカリ土類金属がC
aの高塩基性スルホネートを用い、配合比1:1、組成
物全量に占める配合量8〜12質量%のものがより好ま
しい。 4.組成物の粘度及び全塩基価 (1)組成物の粘度 本発明の組成物は、40度における粘度が1mm/s
以上〜10mm/s未満であることを必須要件とす
る。
【0055】本発明はプレス加工性を付与した洗浄用防
錆油組成物であるため、防錆性能、脱脂性能、加工性能
の基本3性能のバランスに加え、洗浄性能を要し、製品
としての適性粘度が必要となる。
【0056】軽質油炭化水素類と重質油炭化水素類を混
合したものを潤滑油基油とした場合、組成物の粘度が1
mm/s未満のときには、防錆油被膜を形成する重質
油炭化水素類(重質油基油)の油性効果(粘度効果)に
悪影響がでる他、良好な膜厚を持った被膜が得られない
ため、防錆性能にも悪影響を及ぼす。また、組成物の粘
度が10mm/s以上のときには、重質油基油の配合
量が多くなるか、重質油基油が更に高粘度となり、油膜
の膜厚が大きくなるため、塗油鋼板のベタ付き等から洗
浄性に悪影響を及ぼす。変色防止性及び脱脂性も、高膜
厚、高粘度化によって物理的にも悪影響を受ける。
【0057】軽質油炭化水素類だけを潤滑油基油とした
場合、組成物の粘度が1mm/s未満のときには、防
錆油被膜を形成する添加剤の効果に悪影響を及ぼす。ま
た、組成物の粘度が10mm/s以上のときには、添
加剤の配合量が多くなるため、油膜の膜厚が大きくな
り、洗浄性、変色防止性、脱脂性に悪影響を及ぼす。 (2)組成物の全塩基価 本組成物の全塩基価は、20mgKOH/g以下である
ことを要する。
【0058】組成物の全塩基価が20mgKOH/gを
超えた場合には、本発明の構成要件とする高塩基性スル
ホネートが防錆性、脱脂性に悪影響を及ぼす。5.その
他の配合可能な添加剤本発明の目的を達成する限りにお
いて、冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用の洗浄用防錆油と
して通常使用される、脱脂助剤、酸化防止剤、油性剤、
水置換剤その他の添加剤を適宜配合することができる。
【0059】
【実施例】以下、本発明の実施例と比較例を述べる。但
し、本発明は、これらの実施例に限定されものではな
い。 1.組成 表1及び表2に、本発明の実施例、比較例の質量%によ
る組成を示す。
【0060】基油の軽質油炭化水素は40℃における粘
度2mm/sの鉱油を、重質油炭化水素は40℃にお
ける粘度25mm/sの鉱油を使用した。
【0061】なお、比較例8、9は、自動車産業用の薄
鋼板に塗油されるプレス兼洗浄用防錆油の市販油であ
る。比較例10は、上記薄鋼板用の洗浄用防錆油の市販
油である。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】2.試験結果 表3に試験結果を示す。なお、試験法は後述する。
【0065】
【表3】
【0066】3.評価 (1)実施例1〜10 実施例は、防錆性、変色防止性、脱脂性、潤滑性(プレ
ス加工性)のいずれも優れており、バランスがとれてい
る。特に、実プレス加工ラインを想定した60℃加温下
でも、プレス加工性が良好である。 (2)比較例1、2 比較例1(潤滑油基油50質量%、防錆添加剤30質量
%)は、潤滑性(プレス加工性)は良いが、軒下暴露条
件下での防錆性、変色防止性及び脱脂性が劣る。
【0067】比較例2(潤滑油基油88質量%)は、軒
下暴露条件下での防錆性、変色防止性が劣る。また、6
0℃における潤滑性(プレス加工性)は17.1KNで
あり、目標値の19.0KN以下であった。
【0068】比較例1、2と実施例1、5から、本発明
の潤滑油基油の配合割合は65〜85質量%が良いこと
が分かる。 (3)比較例3、4 比較例3(防錆添加剤4質量%)は、脱脂性及び潤滑性
(プレス加工性)は良いが、防錆性、変色防止性が劣
る。
【0069】比較例4(防錆添加剤25質量%)は、脱
脂性が不良である。
【0070】比較例3、4と実施例6、7から、本発明
の防錆添加剤の配合割合は5〜20質量%が良いことが
分かる。 (4)比較例5、6 比較例5(潤滑性向上剤4質量%)は、潤滑性(プレス
加工性)が室温(25℃)条件下でも、高温(60℃)
条件下でも不良である。
【0071】比較例6(潤滑性向上剤30質量%)は、
潤滑性(プレス加工性)は良いが、軒下暴露条件下での
防錆性、変色防止性及び脱脂性が劣る。
【0072】比較例5、6と実施例8、9から、本発明
の不活性タイプ硫黄系極圧剤と高塩基性スルホネートと
の混合物の配合割合は5〜20質量%が良いことが分か
る。 (5)比較例7 比較例7(組成物の40℃における粘度11.0mm
/s)は、潤滑性(プレス加工性)は良いが、変色防止
性及び脱脂性が劣る。
【0073】比較例7と実施例10(組成物の40℃に
おける粘度9.0mm/s)から、本発明の組成物の
粘度は40℃において10.0mm/s未満が良いこ
とが分かる。 (6)比較例8〜10 比較例8の市販油のプレス兼洗浄用防錆油(組成物の活
性硫黄分0.8%)は、防錆性、変色防止性、脱脂性、
潤滑性(プレス加工性)が全て不良である。
【0074】比較例9の市販油のプレス兼洗浄用防錆油
(組成物の活性硫黄分は検出されず)は、軒下暴露条件
下での防錆性が劣る。また、脱脂性及び高温(60℃)
条件下のプレス加工性が悪い。
【0075】比較例10の市販油の洗浄用防錆油は、防
錆性、変色防止性、脱脂性は良いが、プレス加工性が付
与されていないため、プレス加工性は極めて不良であ
る。 4.試験法 (1)試験鋼板 冷延鋼板 :CR材 板厚0.8mm 合金化溶融亜鉛めっき鋼板:GA材 めっき厚60/6
0(g/m)板厚0.75mm なお、試験油は、試験鋼板に浸漬塗油した。 (2)防錆性試験 1)湿潤試験 a.試験鋼板:GA材 めっき厚60/60(g/
) 板厚0.75mm寸法80×90(cm) b.試験方法:JIS K 2246に準拠し、240
時間後の白錆、赤錆の発生度を測定した。 c.判定 :A級;0〜1%未満 B級;1%以上〜10%未満 C級;10%以上〜25%未満 D級;25%以上〜50%未満 E級;50%以上 2)軒下暴露試験 a.試験鋼板:CR材 板厚0.8mm 寸法80×9
0(cm) b.試験方法:浸漬塗油後、一昼夜放置したものを軒下
暴露し、暴露日数30日目に錆発生度及び変色度を評価
した。 c.判定 :錆発生度 ○;なし △;0〜10%未
満 ×;10%以上変色度 ○;なし △;少し変色
×;著しく変色 (3)脱脂性試験 a.試験鋼板:GA材 めっき厚60/60(g/
) 板厚0.75mm寸法80×90(cm) b.試験方法:浸漬塗油後、室内放置1週間暴露したも
のを、脱脂剤ファインクリーナー4326T(日本パー
カライジング社製)を用い、スプレー脱脂法によってア
ルカリ脱脂し、水洗を30秒した後、60°の角度で立
て掛け、一定時間経過後の水濡れ面積を求めた。 c.試験条件:温度 45℃ 濃度2% 時間 30、60、90、120秒 d.判定 :○;30秒で98%以上水濡れした。
【0076】△;60〜120秒未満で98%以上水濡
れした。
【0077】×;120秒で98%以上水濡れした。 (4)潤滑性試験(プレス加工性試験) 高速深絞り試験 a.試験鋼板:GA材 めっき厚60/60(g/
) 板厚0.75mm直径84φmm b.試験機 :高速円筒深絞り試験機(東京試験機製) c.試験条件:治具 ポンチ径:40mm ダイ
ス径:42.5mm ポンチ層半径:4R ダイス層半径:8R 絞り比 2.1 絞り速度 1.0mm/s しわ押え力 4.2KN〜50KN 温度 室温(25℃)、60℃ d.判定 :しわ押え荷重2.1KN単位で増加し、
1回でも破断を起こさなかった最大しわ押え力(KN)
を破断限界とし、19.0KN以上を目標値とした。
【0078】
【発明の効果】本発明は、自動車産業、家電産業等にお
いて使用される洗浄用防錆油を調製するための潤滑油組
成物であり、鉄鋼メーカーから供給される冷延鋼板及び
亜鉛めっき鋼板を容易に洗浄し、成形部品を防錆すると
共に、成形プレス加工工程でもそのまま使用できるよう
にプレス加工性を付与した、プレス加工用兼用の洗浄用
防錆油組成物である。
【0079】本発明の組成物は、40℃における粘度が
1mm/s以上〜10mm/s未満であり、発明者
らが得た新しい知見に基づき、潤滑油基油と防錆添加
剤、不活性タイプ硫黄系極圧剤及び高塩基性スルホネー
トとが最適割合で配合された構成となっている。
【0080】このため、本発明は、これらの相加・相乗
作用により、優れた洗浄性、防錆性、変色防止性、脱脂
性、成形性、特に高温でのプレス加工性がある。
【0081】とりわけ、プレス加工性については、プレ
ス割れ防止性能及びめっき層剥離防止性能が付与されて
いるので、亜鉛めっき鋼板の洗浄、防錆、変色防止とプ
レス加工を1種類の潤滑油で行うことができ、仕上がり
の良い製品を得ることができる。
【0082】また、本発明で調製されたプレス加工兼洗
浄用防錆油を用いれば、鉄鋼メーカーにおける生産、用
途の拡大、自動車・家電産業等における工程の簡略化、
合理化、生産性の向上、プレス成形部品の品質向上、省
資源、作業環境の改善等に貢献するところが大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C10M 159:24) C10N 10:04 C10N 10:04 20:02 20:02 30:00 A 30:00 30:04 30:04 30:06 30:06 30:12 30:12 40:24 Z 40:24 (56)参考文献 特開 平4−275399(JP,A) 特開 平7−18281(JP,A) 特開 昭61−26695(JP,A) 特開 平5−339589(JP,A) 特開 平2−270975(JP,A) 特開 昭62−297390(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10M 163/00 C10M 129/26 - 129/66 C10M 135/00 - 135/36 C10M 159/24 C10N 10:04 C10N 20:02 C10N 30:00 C10N 30:04 - 30:06 C10N 30:12 C10N 40:24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)潤滑油基油と、(B)C16以上の
    アルキルスルホン酸のアルカリ土類金属塩又はアミン
    塩、C12以上のカルボン酸、C12以上のカルボン酸
    のアルカリ土類金属塩又はアミン塩の内から選択された
    1種又は2種以上の防錆添加剤と、(C)不活性タイプ
    硫黄系極圧剤と、(D)アルカリ土類金属の油溶性スル
    ホン酸塩に、これらの金属の水酸化物、酸化物又は炭酸
    塩を過剰に含有させた高塩基性スルホネートを配合して
    なり、 組成物全量に対して上記(A)潤滑油基油65〜85質
    量%、 上記(B)防錆添加剤5〜20質量%、 上記(C)不活性タイプ硫黄系極圧剤と(D)アルカリ
    土類金属の油溶性スルホン酸塩との混合物5〜20質量
    %の各範囲内で合計100質量%以下となるように配合
    され、 かつ、上記(C)不活性タイプ硫黄系極圧剤の1〜4容
    量部に対して上記(D)アルカリ土類金属の油溶性スル
    ホン酸塩が1容量部であり、 組成物の40℃における粘度が1mm/s以上〜10
    mm/s未満、 全塩基価が20mgKOH/g以下であることを特徴と
    する冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用プレス加工兼洗浄防
    錆油組成物。
  2. 【請求項2】不活性タイプ硫黄系極圧剤が、硫黄分15
    %以下で、活性硫黄分5%以下の、硫化ラード、硫化植
    物油エステル、合成ポリサルファイドの内から選択され
    た1種又は2種以上であることを特徴とする、請求項1
    記載の冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板用プレス加工兼洗浄
    防錆油組成物。
  3. 【請求項3】アルカリ土類金属が、Mg、Ca、Baの
    内少なくとも1種以上を含むものであって、全塩基価が
    50〜500mgKOH/gの高塩基性スルホネートで
    あることを特徴とする、請求項1又は2記載の冷延鋼板
    及び亜鉛めっき鋼板用プレス加工兼洗浄防錆油組成物。
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