JP3500144B2 - 実像式ファインダ - Google Patents

実像式ファインダ

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JP3500144B2
JP3500144B2 JP2002111987A JP2002111987A JP3500144B2 JP 3500144 B2 JP3500144 B2 JP 3500144B2 JP 2002111987 A JP2002111987 A JP 2002111987A JP 2002111987 A JP2002111987 A JP 2002111987A JP 3500144 B2 JP3500144 B2 JP 3500144B2
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幸生 蓮下
孝之 伊藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、実像式ファインダに関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】従来、正の対物レンズ群
と正のコンデンサレンズ群によって形成される倒立像を
正立光学系で正立させ、これを正の接眼レンズ群で観察
する実像式ファインダが知られている。ところが従来装
置では、コンデンサレンズ群が対物レンズ群の焦点位置
付近に配置されており、このため、コンデンサレンズ群
は、倒立像を形成するためのパワーを殆ど与えられてい
ない。つまり、対物レンズ群のみが1次結像のパワーを
負担しなければならず、その結果、ファインダの小型
化、高変倍比化に伴い、1次結像の収差補正をすること
が困難になってきた。
【0003】
【発明の目的】本発明は従って、実像式ファインダにお
いて、小型化、高変倍比化を図っても、十分な収差補正
を行なうことができる装置を目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、正の対物レンズ群と、正のコ
ンデンサレンズ群と、この対物レンズ群とコンデンサレ
ンズ群によって形成される倒立像を正立させる正立光学
系と、この正立像を観察する正の接眼レンズ群とを備え
た実像式ファインダにおいて、倒立像の結像面位置と対
物レンズ群との間に、コンデンサレンズ群を配置し、さ
らに、該コンデンサレンズ群と上記倒立像の結像面との
間に、対物レンズ群及びコンデンサレンズ群による像面
湾曲を補正するためのフィールドフラットナーを配設し
たことを特徴としている。このコンデンサレンズ群とフ
ィールドフラットナーは、条件式を満足することが好ま
しい。 −0.7<fco/fFF<0 但し、fco;コンデンサレンズ群の焦点距離、fFF;フ
ィールドフラットナーの焦点距離、である。あるいは、
フィールドフラットナーは、周辺部で負のパワーを持つ
非球面レンズからなり、下記条件式を満足することが好
ましい。 −0.7<fco/fFF<0.3 但し、fco;コンデンサレンズ群の焦点距離、fFF;フ
ィールドフラットナーの焦点距離、である。
【0005】コンデンサレンズ群は、下記条件式を満足
する位置に配置するのが好ましい。0.65<s/fow
<1.2但し、s;結像面からコンデンサレンズ群の物
体側の第1面迄の空気換算距離、fow;対物レンズ群と
コンデンサレンズ群の合成焦点距離(対物レンズが変倍
光学系の場合はその最短焦点距離状態においてのコンデ
ンサレンズ群との合成焦点距離)、である。
【発明の実施例】
【0006】図1は、本発明の実像式ファインダの最も
単純な構成図で、正の対物レンズ群11と、正のコンデ
ンサレンズ群12とで構成される倒立像が1次結像面1
3に結像され、この倒立像がポロプリズム、ミラー等か
らなる正立光学系14に正立され、正の接眼レンズ群1
5を介して観察される。コンデンサレンズ群12は、1
次結像面13から距離sだけ離間している。
【0007】このようにコンデンサレンズ群を1次結像
面から離隔させると、コンデンサレンズ群が対物レンズ
群のパワーを負担することとなる。このため、対物レン
ズ群とコンデンサレンズ群の双方にパワー負担を分担さ
せることができ、収差補正が容易になる。
【0008】図2は、対物レンズ群11とコンデンサレ
ンズ群12のパワーの分担を説明する図である。対物レ
ンズ群11とコンデンサレンズ群12のパワーをそれぞ
れφOB、φCOとし、対物レンズ群11とコンデンサレン
ズ群12の間の距離をdとすると、対物レンズ群11と
コンデンサレンズ群12の合成パワーφは、φ=φOB
φCO−φOB・φCO・(1/d)で与えられる。従来装置
では、d≒1/φOBであるので、φ≒φOBであった。こ
れに対し、本発明は、d<1/φOBとなるので、φ>φ
OBである。このことは、1次結像を得るためのパワー
を、対物レンズ群11のみでなく、コンデンサレンズ群
12にも負担させることができることを意味する。
【0009】対物レンズ群は、物体側から順に、光軸方
向に可動の負のレンズ群と正のレンズ群とから構成し、
この負のレンズ群と正のレンズ群により変倍光学系を構
成することにより、実像式ファインダを変倍化すること
ができる。
【0010】図3は、本発明による実像式変倍ファイン
ダの最も単純な構成図で、図1の対物レンズ群11に代
えて、可動の負のレンズ群11nと正のレンズ群11p
から構成される変倍対物レンズ群11Zを用いている。
他の構成は、図1と同じである。
【0011】コンデンサレンズ群12の結像面位置から
の離隔量は、具体的には、 (1)0.65<s/fow<1.2 但し、s;結像面13からコンデンサレンズ群12の物
体側の第1面迄の空気換算距離、fow;対物レンズ群1
1とコンデンサレンズ群12の合成焦点距離(対物レン
ズが変倍対物レンズ群11Zの場合はその最短焦点距離
とコンデンサレンズ群12の合成焦点距離)、を満足す
ることが好ましい。
【0012】この値が0.65未満では、1次結像面と
コンデンサレンズ群との間隔が近すぎて、本発明の目的
が達成できない。この値が1.2を越えると、逆にコン
デンサレンズ群にパワーが集中してしまい、コンデンサ
レンズ群内での収差補正が困難になる。また変倍ファイ
ンダとする場合には、変倍に必要なレンズ移動量を確保
することが困難になる。
【0013】1次結像面には、該結像面と一面を一致さ
せた透明な平行平面板を配置することが好ましい。本実
像式ファインダをカメラのファインダとして利用する場
合には、測距ゾーンを示す測距マーク、近距離撮影時の
撮影光軸とファインダ光軸とのパララックスの補正マー
ク等をこの結像面に位置する平面に描くことができる。
【0014】図4は、図3の実像式ファインダの1次結
像面に平行平面板を配設した実施例を示すもので、
(A)は、平行平面板16の後面を1次結像面13に一
致させた例、(B)は同前面を1次結像面13に一致さ
せた例を示している。 さらに、この平行平面板16の
空気換算厚tは、 (2)t/fe >0.07 但し、fe ;接眼レンズ群15の焦点距離、を満足する
ことが好ましい。
【0015】平行平面板の厚さをこのように設定するこ
とにより、その結像面とは別の表面に付着した異物(ゴ
ミ)の視度を、1次結像した倒立像及び視野枠の視度か
らずらして、目立たなくすることができる。すなわち、
この視度差をΔdptとすると、Δdpt=1000×Δd/fe 2
(Δdは、一次結像面(視野枠)位置と、ゴミ付着位置
との空気換算間隔)で与えられるから、接眼レンズfe
の焦点距離に関して平行平面板16の厚さを上記範囲に
設定すると、付着したゴミが目立たない。なお1次結像
面13側の表面に付着した異物については、本発明は論
じていない。 コンデンサレンズ群は、少なくともその
1面を非球面とすることにより、コンデンサレンズ群内
の収差をさらに低く抑えることができる。
【0016】さらに、コンデンサレンズ群を1次結像面
から離したことにより、コンデンサレンズ群と結像面の
間には隙間が生じる。本発明はさらに、この隙間内に、
対物レンズ群及びコンデンサレンズ群による像面湾曲を
補正するためのフィールドフラットナーを配設したこと
を特徴としている。このフィールドフラットナーによ
り、より良好に収差を補正することができる。
【0017】すなわち、実像式ファインダを小型化、高
変倍比化すると、対物レンズ群(変倍ファインダの場合
は正レンズ群)とコンデンサレンズ群の正のパワーが強
くなるため、特に変倍ファインダでは高倍率時に、ペッ
ツバール和がプラス方向に大きくなり、視野周辺での像
面湾曲が大きくなる。そこで、1次結像面付近にフィー
ルドフラットナーを配置することにより、諸収差を発生
させることなく、像面湾曲を補正することができる。特
に、フィールドフラットナーを負のパワーとすることに
より、ペッツバール和を容易に小さくすることができる
が、非球面を用いることによって、若干のプラスのパワ
ーを持たせても、像面湾曲を補正することができる。
【0018】図5は、図1の実像式ファインダにさら
に、フィールドフラットナー17を設けた実施例を示し
ている。このフィールドフラットナー17は、コンデン
サレンズ群12と1次結像面13の間に位置している。
【0019】本発明に用いるフィールドフラットナー1
7は、より具体的には、 (3)−0.7<fco/fFF<0 但し、fco;コンデンサレンズ群の焦点距離、fFF;フ
ィールドフラットナーの焦点距離、を満足することが好
ましい。この値が−0.7未満では、像面湾曲補正が過
剰になり、逆に0を越えると、フィールドフラットナー
が正レンズとなり、非球面を使わない場合は、像面湾曲
補正不足となる。
【0020】また本発明に用いるフィールドフラットナ
ーを、周辺部で負のパワーを持つ非球面レンズから構成
する場合には、 (4)−0.7<fco/fFF<0.3、 但し、fco;コンデンサレンズ群の焦点距離、fFF;フ
ィールドフラットナーの焦点距離、を満足することが好
ましい。この値が−0.7未満では、像面湾曲補正が過
剰になり、逆に0.3を越えると、非球面によって周辺
に負のパワーを持たせて像面湾曲を補正しても、その補
正が困難になる。
【0021】フィールドフラットナー17はその一面を
略平面から構成し、この平面を1次結像面13に一致さ
せることが好ましい。平行平面板の場合と同様に、測距
ゾーンを示す測距マーク、近距離撮影時の撮影光軸とフ
ァインダ光軸とのパララックスの補正マーク等をこの結
像面に位置する平面にこれらマークを描くことができ
る。
【0022】さらに、このフィールドフラットナーの空
気換算厚Tは、 (5)T/fe >0.07 但し、fe ;接眼レンズ群15の焦点距離、を満足する
ことが好ましい。この条件式は、平行平面板の場合と同
様であり、その理由も同様である。
【0023】また、前述のように、対物レンズ群11と
コンデンサレンズ群12のパワーの分担は、対物レンズ
群11とコンデンサレンズ群12の合成パワーをφ対物
レンズ群11のみのパワーをφOBとすると、従来装置で
は、φ≒φOBであった。これに対し、本発明は、φ>φ
OBであり、特に、 (6)1.36≦φ/φOB≦1.8 但し、φ;対物レンズ群とコンデンサレンズ群との合成
パワー(対物レンズ群が変倍する場合は最低倍率時のパ
ワー)、φOB;対物レンズ群のみのパワー(対物レンズ
群が変倍する場合は最低倍率時のパワー)、を満足する
ことが好ましい。
【0024】下限値を越えると、対物光学系にパワーが
集中してしまい、ファインダ系を小型化、高変倍比化す
ると、収差補正が困難となる。従来品のパワー配置は、
この下限を越えている。さらに、1.4以上とすること
で、対物レンズ系とコンデンサレンズ系とのパワー分担
が最適となり、より収差補正が容易になる。上限値を越
えると、コンデンサ系にパワーが集中してしまい、コン
デンサ系内での収差補正が困難になる。さらに、1.7
以下とすることで、対物レンズ系とコンデンサレンズ系
とのパワー分担が最適となり、より収差補正が容易にな
る。つまり、より好ましくは、1.4≦φ/φOB≦1.
7の範囲がよい。
【0025】さらに、本発明者らは、コンデンサレンズ
群を1次結像面から離したことにより、コンデンサレン
ズ群を光軸と直交する方向に移動させた場合の視差調整
感度(視野移動感度)が高まることを見出し、これを利
用して、組立時の視差の調整を行なうようにしたことを
特徴としている。
【0026】図6は、本発明による視差調整の原理を示
すもので、コンデンサレンズ群12を光軸と直交する方
向にΔ12だけ移動させたとき、1次結像面13上で生じ
る視差調整量をΔyとすると、 Δy=(m’−m)Δ12 但し、m;コンデンサレンズ群12と、コンデンサレン
ズ群12から1次結像面13の間に位置する光学要素と
による合成倍率、m’;コンデンサレンズ群12を含ま
ずに、コンデンサレンズ群12から1次結像面13の間
に位置する光学要素による合成倍率、で与えられる。
【0027】コンデンサレンズ群12を1次結像面13
から離隔させる程、この(m’−m)の値は大きくな
る。つまり、視差調整感度が増すため、コンデンサレン
ズ群12の光軸と直交する方向への僅かな移動調整(偏
心調整)により、視差(視野位置)を簡単に調整するこ
とができる。僅かな偏心移動で調整ができるため、歪曲
収差、コマ収差の発生も少ない。この調整は、コンデン
サレンズ群12が複数レンズ群からなる場合には、その
一部によっても可能である。コンデンサレンズ群12の
偏心調整するレンズ群は、少なくともその一面を非球面
から構成することにより、偏心させたときに発生する歪
曲収差、コマ収差をより少なくすることができる。な
お、対物レンズ群11が変倍対物レンズ群11Zからな
るとき、コンデンサレンズ群12を偏心調整すると、正
確には、変倍範囲での平均的な視差ずれを補正している
こととなる。
【0028】さらに、変倍対物レンズ群11Zの少なく
とも一部(負のレンズ群11n又は(及び)正のレンズ
群11p)を、コンデンサレンズ群12とは別に光軸と
直交する方向に移動調整可能とすると、低倍率時の視差
と高倍率時の視差とを両方同時に調整することができる
という利点が得られる。図7はその概念図を示してい
る。
【0029】さらに、図8は、コンデンサレンズ群12
を光軸と直交する方向へ移動調整するための具体的な機
構例を示す。矩形のレンズ保持枠22には、隣り合う二
辺の枠体に互いに直交する調整ねじ24、25が螺合さ
れており、他の二辺の枠体に、板ばね23が支持されて
いる。枠体21に一体にされたコンデンサレンズ群12
は、この板ばね23により、調整ねじ24、25に当接
している。従って、調整ねじ24、25の螺合量を調整
することにより、コンデンサレンズ群12の光軸と直交
する方向の位置を調整することができる。
【0030】コンデンサレンズ群12の1次結像面13
からの離隔量については、前記の (1)0.65<s/fow<1.2 但し、s;結像面からコンデンサレンズ群の物体側の第
1面迄の空気換算距離、fow;対物レンズ群とコンデン
サレンズ群の合成焦点距離(対物レンズが変倍対物レン
ズ群の場合はその最短焦点距離状態においてのコンデン
サレンズ群との合成焦点距離)、を適用することが好ま
しい。この値が0.65未満では、十分な視差調整を行
なうことができず、この値が1.2を越えると、ファイ
ンダが大型化してしまう。
【0031】次に、具体的な数値実施例について説明す
る。次の実施例1ないし6はいずれも、対物レンズ群1
1が変倍対物レンズ群11Zからなっている。そして、
実施例1〜6は、フィールドフラットナー17を含んで
いる。変倍対物レンズ群11Zの負のレンズ群11n
は、単レンズからなり、正のレンズ群11pはレンズ群
11p1、11p2の2群からなり、コンデンサレンズ
群12及びフィールドフラットナー17はそれぞれ単レ
ンズからなっている。接眼レンズ群15は、レンズ群1
5a、15bの2群からなっている。対物レンズ群11
の負のレンズ群11nの前にはカバーガラスCGが位置
しているが、これはレンズ系を構成しない(但し、レン
ズデータ中には、記載されている)。また、これらの実
施例1〜6では、一次結像面13はすべてフィールドフ
ラットナー17または平行平面板16のr12面に略一
致させている。レンズデータ中、rはレンズ各面の曲率
半径(mm)、Dはレンズ厚又はレンズ間隔(mm)、nは各レ
ンズのd線の屈折率、νは各レンズのアッベ数である。
【0032】[実施例1] 図9、図11にそれぞれ低倍率時、高倍率時のレンズ構
成を示し、図10、図12にそれぞれの諸収差図を示し
た。表1は、この実施例1のレンズデータである。
【0033】
【表1】
【0034】[実施例2] 図13、図15にそれぞれ低倍率時、高倍率時のレンズ
構成を示し、図14、図16にそれぞれの諸収差図を示
した。表2は、この実施例2のレンズデータである。
【0035】
【表2】
【0036】[実施例3] 図17、図19にそれぞれ低倍率時、高倍率時のレンズ
構成を示し、図18、図20にそれぞれの諸収差図を示
した。表3は、この実施例3のレンズデータである。
【0037】
【表3】
【0038】[実施例4] 図21、図23にそれぞれ低倍率時、高倍率時のレンズ
構成を示し、図22、図24にそれぞれの諸収差図を示
した。表4は、この実施例4のレンズデータである。
【0039】
【表4】
【0040】[実施例5] 図25、図27にそれぞれ低倍率時、高倍率時のレンズ
構成を示し、図26、図28にそれぞれの諸収差図を示
した。 表5は、この実施例5のレンズデータである。
【0041】
【表5】
【0042】[実施例6] 図29、図31にそれぞれ低倍率時、高倍率時のレンズ
構成を示し、図30、図32にそれぞれの諸収差図を示
した。 表6は、この実施例6のレンズデータである。
【0043】
【表6】
【0044】表7は、以上の実施例1ないし6につい
て、コンデンサレンズ群12の離隔量s、フィールドフ
ラットナー17の厚さT(又は平行平面板16の厚さ
t)、変倍対物レンズ群の最短焦点距離とコンデンサレ
ンズ群の合成焦点距離fow、及び接眼レンズ15の焦点
距離fe を調べた表である。
【0045】
【表7】
【0046】これらの数値から、T/fe 及びt/fe
の数値を求めると、表8の通りである。合わせて、φ/
φOBの値を示す。
【表8】
【0047】これらの数値はいずれも本発明の条件式
0.65<s/fow<1.2、及びT/fe >0.07
(t/fe >0.07)内の数値である。
【0048】また表9は、図7の実施例に対応するもの
で、以上の実施例1ないし6について、対物レンズ群1
1の負のレンズ群11n、正のレンズ群11p及びコン
デンサレンズ群12の各レンズ群につき、光軸から1m
m偏心(DECENTER) させたときの視差調整感度(m’−
m)×1mmを調べた結果を示す。負のレンズ群11n
及び正のレンズ群11pについてのm’及びmは、コン
デンサレンズ群12について説明したのと同様に、対象
とするレンズ群(負のレンズ群11n又は正のレンズ群
11p)と、これより後方で1次結像面13迄の間に位
置する光学要素との合成倍率をm、対象とするレンズ群
(負のレンズ群11n又は正のレンズ群11p)を含ま
ず、これより後方で1次結像面13迄の間に位置する光
学要素との合成倍率をm’としたものである。この数値
の絶対値が大きい程、視野調整感度が高いことを意味す
る。
【0049】
【表9】
【0050】さらに表10は、上記各実施例についての
ファインダ倍率、実視界(2ω、アイレリーフ、アイリ
ング、及び視度(3m)のデータである。
【表10】
【0051】
【発明の効果】以上のように本発明よれば、実像式ファ
インダにおいて、小型化、高変倍比化を図っても、良好
に収差を補正することができる。また本発明によれば、
組立時の視差調整を簡単に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実像式ファインダの実施例を示す光学
構成図である。
【図2】本発明の実像式ファインダのパワー配置を説明
する図である。
【図3】本発明の実像式ファインダを変倍ファインダと
した光学構成図である。
【図4】図3の実像式ファインダの1次結像面に平行平
面板を配設した実施例を示す光学構成図で、(A)は平
行平面板の後面を1次結像面に一致させた例、(B)は
同前面を1次結像面に一致させた例を示している。
【図5】図1の実像式ファインダにさらにフィールドフ
ラットナーを設けた実施例を示す光学構成図である。
【図6】図1の実像式ファインダのコンデンサレンズ群
による視差調整感度を説明する図である。
【図7】同じく図3の実像式ファインダの対物レンズ群
及びコンデンサレンズ群による視差調整感度を説明する
図である。
【図8】コンデンサレンズ群を光軸と直交する方向に偏
心調整するための具体的な機構を示す断面図である。
【図9】本発明による実像式変倍ファインダの具体的な
第1の実施例を示す、低倍率時のレンズ構成図である。
【図10】図9のファインダの諸収差図である。
【図11】同第1の実施例の高倍率時のレンズ構成図で
ある。
【図12】図11のファインダの諸収差図である。
【図13】本発明による実像式変倍ファインダの具体的
な第2の実施例を示す、低倍率時のレンズ構成図であ
る。
【図14】図13のファインダの諸収差図である。
【図15】同第2の実施例の高倍率時のレンズ構成図で
ある。
【図16】図15のファインダの諸収差図である。
【図17】本発明による実像式変倍ファインダの具体的
な第3の実施例を示す、低倍率時のレンズ構成図であ
る。
【図18】図17のファインダの諸収差図である。
【図19】同第3の実施例の高倍率時のレンズ構成図で
ある。
【図20】図19のファインダの諸収差図である。
【図21】本発明による実像式変倍ファインダの具体的
な第4の実施例を示す、低倍率時のレンズ構成図であ
る。
【図22】図21のファインダの諸収差図である。
【図23】同第4の実施例の高倍率時のレンズ構成図で
ある。
【図24】図23のファインダの諸収差図である。
【図25】本発明による実像式変倍ファインダの具体的
な第5の実施例を示す、低倍率時のレンズ構成図であ
る。
【図26】図25のファインダの諸収差図である。
【図27】同第5の実施例の高倍率時のレンズ構成図で
ある。
【図28】図27のファインダの諸収差図である。
【図29】本発明による実像式変倍ファインダの具体的
な第6の実施例を示す、低倍率時のレンズ構成図であ
る。
【図30】図29のファインダの諸収差図である。
【図31】同第6の実施例の高倍率時のレンズ構成図で
ある。
【図32】図31のファインダの諸収差図である。
【符号の説明】
11 対物レンズ群 12 コンデンサレンズ群 13 1次結像面 14 正立光学系 15 接眼レンズ群 16 平行平面板 17 フィールドフラットナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−226616(JP,A) 特開 昭64−65520(JP,A) 特開 平3−4217(JP,A) 特開 平3−236051(JP,A) 特開 平4−338910(JP,A) 特開 昭61−241717(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 9/00 - 17/08 G02B 21/02 - 21/04 G02B 25/00 - 25/04 G03B 13/00 - 13/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正の対物レンズ群と; 正のコンデンサレンズ群と; この対物レンズ群とコンデンサレンズ群によって形成さ
    れる倒立像を正立させる正立光学系と; この正立像を観察する正の接眼レンズ群と; を備えた実像式ファインダにおいて、 上記倒立像の結像面位置と対物レンズ群との間に、上記
    コンデンサレンズ群を配置し、 該コンデンサレンズ群と上記倒立像の結像面との間に、
    対物レンズ群及びコンデンサレンズ群による像面湾曲を
    補正するためのフィールドフラットナーを配設し、 該コンデンサレンズ群と該フィールドフラットナーは、
    下記条件式を満足することを特徴とする実像式ファイン
    ダ。 −0.7<fco/fFF<0 但し、 fco;コンデンサレンズ群の焦点距離、 fFF;フィールドフラットナーの焦点距離。
  2. 【請求項2】 正の対物レンズ群と; 正のコンデンサレンズ群と; この対物レンズ群とコンデンサレンズ群によって形成さ
    れる倒立像を正立させる正立光学系と; この正立像を観察する正の接眼レンズ群と; を備えた実像式ファインダにおいて、 上記倒立像の結像面位置と対物レンズ群との間に、上記
    コンデンサレンズ群を配置し、 該コンデンサレンズ群と上記倒立像の結像面との間に、
    対物レンズ群及びコンデンサレンズ群による像面湾曲を
    補正するためのフィールドフラットナーを配設し、 該フィールドフラットナーは、周辺部で負のパワーを持
    つ非球面レンズからなり、下記条件式を満足することを
    特徴とする実像式ファインダ。 −0.7<fco/fFF<0.3 但し、 fco;コンデンサレンズ群の焦点距離、 fFF;フィールドフラットナーの焦点距離。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の実像式フ
    ァインダにおいて、フィールドフラットナーはその一面
    が略平面からなり、該平面が上記結像面に一致している
    実像式ファインダ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の実像式ファインダにおい
    て、フィールドフラットナーの空気換算レンズ厚Tは、
    下記条件式を満足する実像式ファインダ。 T/fe >0.07 但し、fe ;接眼レンズの焦点距離。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項記載の
    実像式ファインダにおいて、対物レンズ群は、物体側か
    ら順に、光軸方向に可動の負のレンズ群と正のレンズ群
    とから構成されていて、この負のレンズ群と正のレンズ
    群により変倍光学系が構成されている実像式ファイン
    ダ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項記載の
    実像式ファインダにおいて、コンデンサレンズ群は、下
    記条件式を満足する位置に配置されている実像式ファイ
    ンダ。 0.65<s/fow<1.2 但し、 s;結像面からコンデンサレンズ群の物体側の第1面迄
    の空気換算距離、 fow;対物レンズ群とコンデンサレンズ群の合成焦点距
    離(対物レンズが変倍光学系の場合はその最短焦点距離
    状態においてのコンデンサレンズ群との合成焦点距
    離)。
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