JP3499609B2 - Ct装置 - Google Patents

Ct装置

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JP3499609B2
JP3499609B2 JP25691494A JP25691494A JP3499609B2 JP 3499609 B2 JP3499609 B2 JP 3499609B2 JP 25691494 A JP25691494 A JP 25691494A JP 25691494 A JP25691494 A JP 25691494A JP 3499609 B2 JP3499609 B2 JP 3499609B2
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俊之 猪山
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ジーイー横河メディカルシステム株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガントリと、床上に置
かれるベース,該ベースに対して上下方向に移動可能に
設けられた上部構造体,被検者が載置され、前記上部構
造体上に摺動可能に設けられ、ガントリに対して接近/
離反可能なクレードルからなるテーブルとを備えたCT装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図面を用いて従来例を説明する。図3は
X線CT装置の側面構成図、図4は図3におけるA方向矢視
図、図5は図4における操作スイッチパネルの説明図で
ある。
【0003】図3及び図4において、1は被検体挿入穴
2内の被検体の周りを回転しながら被検体に対してX線
を照射するX線管及び被検体を透過したX線を検出する検
出部を内部に有するガントリである。
【0004】3はテーブルである。このテーブル3は、
床上に置かれるベース4と、ベース4に対して上下方向
に移動可能に設けられた上部構造体5と、被検者が載置
され、上部構造体5上に摺動可能に設けられ、ガントリ
1に対して接近/離反可能なクレードル6とからなって
いる。
【0005】又、ガントリ1はテーブル3方向に傾動可
能となっている。ガントリ1のテーブル3と対向する面
側の被検体挿入穴の円錐状の開口部には、天部及び左右
の3ヵ所に、十字形の光を出射し、スキャン原点位置を
示すポジショニングライト7が設けられている。
【0006】更に、ガントリ1のテーブル3と対向する
面の上部には、被検体挿入穴を介して両側にテーブル3
の駆動を指示するスイッチパネル8が設けられている。
又、ベース4にテーブル3の上部構造体5の下降と、上
昇を指示するダウンスイッチ25,アップスイッチ26
が設けられている。
【0007】尚、スイッチパネル8は、テーブル3の側
面に設ける場合もある。次に、図5を用いてスイッチパ
ネル8の説明を行なう。10は上部構造体5の上昇を指
示するアップスイッチ、11は上部構造体5の下降を指
示するダウンスイッチ、12は現在の上部構造体5の高
さを表示部13に表示させるハイトスイッチである。
【0008】14はクレードル6をガントリ1対して接
近する方向に駆動するインスイッチ、15はクレードル
6をガントリ1より離反する方向に駆動するアウトスイ
ッチ、16はクレードル6の駆動速度を高速とするファ
ーストスイッチである。
【0009】17はガントリ1の天部側をテーブル3方
向に傾動させるフォワードスイッチ、18はガントリ1
の天部側をテーブル3から離反する方向に傾動させるバ
ックワードスイッチ、19は現在のガントリ1の傾動可
能範囲角度を表示部13に表示させるガントリチルトレ
ンジスイッチである。
【0010】20は原点にある被検体の患部をガントリ
1のスキャン位置へ移動させるスキャン位置移動スイッ
チ、21は原点設定スイッチ、22はポジショニングラ
イト7の点灯を指示するポジショニングライトスイッ
チ、23はテーブル3の上部構造体5及びクレードル6
をホームポジションに戻すホームポジションスイッチ、
24は非常停止スイッチである。
【0011】次に、上記構成の作動を説明する。 (1) テーブル3の上部構造体5を床近く迄下げた状態
で、被検体をクレードル6上に載置し、固定帯を用いて
被検体をクレードル6に固定する。
【0012】(2) アップスイッチ10、又はアップスイ
ッチ26をオンして、上部構造体5をスキャン高さ付近
まで上昇させる。 (3) インスイッチ14をオンして、クレードル6をガン
トリ1に接近する方向に駆動する。
【0013】(4) ポジショニングライトスイッチ22を
オンする。 (5) 4つのスイッチ即ち、アップスイッチ10,アップ
スイッチ26,ダウンスイッチ11,ダウンスイッチ2
5,インスイッチ14及びアウトスイッチ15を操作し
て、ポジショニングライト7が示すスキャン原点位置に
被検体の患部を位置決めする。
【0014】(6) 位置決めが終了したならば、原点設定
スイッチ21をオンしてスキャン原点位置として設定す
る。 (7) スキャン位置移動スイッチ20をオンし、その後、
インスイッチ14をオンすると、クレードル6がガント
リ1に接近する方向に駆動され、原点位置にある被検体
の患部をスキャンセンタへ移動させて、自動的に停止す
る。この際、スキャン位置移動スイッチ20をオンする
ことにより、インスイッチ14は、その操作力を解除す
ると、クレードル6の駆動がオフとなる所謂「デッドマ
ンスイッチ」となっている。
【0015】(8) 被検体の患部をスキャンする。 (9) スキャンが終了したならば、ホームポジションスイ
ッチ23をオンして、被検体をホームポジションへ戻
す。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成のCT
装置においては、(5)の被検体の患部をスキャン原点位
置に位置決めする際に、技師はアップスイッチ10(ア
ップスイッチ26),ダウンスイッチ11(ダウンスイッ
チ25),インスイッチ14及びアウトスイッチ15の計
4つのスイッチを操作しなければならない。
【0017】これら4つのスイッチは各々独立している
ので、技師がそれぞれのスイッチを操作する際には、確
認のため、視線を被検者からスイッチパネル8へ移動し
なければならず、操作に手間がかかり、更に、被検者に
対する注意も散漫になるという問題点がある。
【0018】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、テーブルの上部構造体のベースに対
する上下方向の駆動指示、及び、クレードルのガントリ
に対して接近/離反方向の駆動指示が簡単に行なえるCT
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する発明
は、ガントリと、床上に置かれるベース,該ベースに対
して上下方向に移動可能に設けられた上部構造体,被検
者が載置され、前記上部構造体上に摺動可能に設けら
れ、ガントリに対して接近/離反可能なクレードルから
なるテーブルとを備えたCT装置において、前記テーブル
の上部構造体の前記ベースに対する上下方向の駆動指
示、及び、前記クレードルの前記ガントリに対して接近
/離反方向の駆動指示を1つの操作スイッチで行なうも
のである。
【0020】操作スイッチは、操作のやりやすさの観点
より、前記ガントリの前記CTテーブルとの対向面に設け
るか、前記テーブルの上部構造体のガントリ側に設ける
ことが望ましい。
【0021】又、操作スイッチとして、二軸方向に傾動
可能で、一軸方向は上部構造体のベースに対する上下方
向の駆動指示、他の一軸方向は前記クレードルの前記ガ
ントリに対して接近/離反方向の駆動指示であるレバー
スイッチがある。
【0022】更に、操作のやりやすさの点から、このレ
バースイッチの各傾動方向と前記上部構造体及び前記ク
レードルの移動方向とを略一致させることが望ましい。
【0023】
【作用】本発明のCT装置において、テーブルの上部構造
体の前記ベースに対する上下方向の駆動指示、及び、ク
レードルのガントリに対して接近/離反方向の駆動指示
を1つの操作スイッチで行なうことにより、技師が被検
体から視線を移動することなく簡単に操作できる。
【0024】操作スイッチをガントリのCTテーブルとの
対向面に設けるか、テーブルの上部構造体のガントリ側
に設けることにより、ポジショニングライトのマーカが
見やすくなり、被検体の患部の原点への位置決めが容易
となる。
【0025】又、操作スイッチとして、二軸方向に傾動
可能で、一軸方向は上部構造体のベースに対する上下方
向の駆動指示、他の一軸方向は前記クレードルの前記ガ
ントリに対して接近/離反方向の駆動指示であるレバー
スイッチを用いた場合、このレバースイッチの各傾動方
向と前記上部構造体及び前記クレードルの移動方向とを
略一致させることにより、操作がやりやすくなる。
【0026】
【実施例】次に図面を用いて本発明の一実施例を説明す
る。図1は本発明の一実施例の側面構成図、図2は図1
におけるB方向矢視図である。
【0027】図1及び図2において、31は被検体挿入
穴32内の被検体の周りを回転しながら被検体に対して
X線を照射するX線管及び被検体を透過したX線を検出す
る検出部を内部に有するガントリである。
【0028】33はテーブルである。このテーブル33
は、床上に置かれるベース34と、ベース34に対して
上下方向に移動可能に設けられた上部構造体35と、被
検者が載置され、上部構造体35上に摺動可能に設けら
れ、ガントリ31対して接近/離反可能なクレードル3
6とからなっている。
【0029】又、ガントリ31はテーブル33方向に傾
動可能となっている。ガントリ31のテーブル33と対
向する面側の被検体挿入穴32の円錐状の開口部には、
天部及び左右の3ヵ所に、十字形の光を出射し、スキャ
ン原点位置を示すポジショニングライト37が設けられ
ている。
【0030】更に、ガントリ31のテーブル33と対向
する面の上部には、被検体挿入穴32を介して両側にテ
ーブル3の駆動を指示するスイッチパネル38が設けら
れている。
【0031】ガントリ31のテーブル33との対向する
面のスイッチパネル38の下方には、被検体挿入穴32
を介して両側にレバースイッチ40が設けられている。
このレバースイッチ40は、二軸方向に傾動可能で、一
軸方向は上部構造体35のベース34に対する上下方向
の駆動指示、他の一軸方向はクレードル36のガントリ
31に対して接近/離反方向の駆動指示を行なうように
なっている。
【0032】又、レバースイッチ40の各傾動方向とテ
ーブル38上部構造体35及びガントリ31の移動方向
とを略一致させている。又、スイッチパネル38には、
従来例で説明を行なった図5のスイッチパネル8と同様
なスイッチを設けてもよいし、レバースイッチ40の機
能、つまり、アップスイッチ10,ダウンスイッチ11,
インスイッチ14及びアウトスイッチ15はスイッチパ
ネル38から除外してもよい。
【0033】更に、本実施例では、レバースイッチ40
のグリップ41のガントリ31と対向する斜線部分に感
圧センサ42を設け、技師がこのレバースイッチ40の
グリップ41を握らなければ、テーブル33の上部構造
体35の駆動及びクレードル36の駆動は行なえないよ
うになっている。
【0034】次に、上記構成の作動を説明する。 (1) テーブル33の上部構造体5を床近く迄下げた状態
で、被検体をクレードル36上に載置し、固定帯を用い
て被検体をクレードル36に固定する。
【0035】(2) スイッチパネル38のアップスイッチ
をオンして、上部構造体35をスキャン高さ付近まで上
昇させる。 (3) スイッチパネル38のインスイッチ又はベース34
のアップスイッチをオンして、クレードル36をガント
リ31方向に接近する方向に駆動する。
【0036】(4) ポジショニングライトスイッチ22を
オンする。 (5) レバースイッチ40を操作して、ポジショニングラ
イト37が示すスキャン原点位置に被検体の患部を位置
決めする。
【0037】(6) 位置決めが終了したならば、スイッチ
パネル38の原点設定スイッチをオンしてスキャン原点
位置として設定する。 (7) スイッチパネル38のスキャン位置移動スイッチを
オンし、その後、インスイッチをオンすると、クレード
ル36がガントリ方向に駆動され、原点位置にある被検
体の患部をスキャンセンタへ移動すると、自動的に停止
する。この際、スイッチパネル38のスキャン位置移動
スイッチをオンすることにより、インスイッチは、その
操作力を解除するとクレードル36の駆動がオフとなる
所謂「デッドマンスイッチ」となっている。
【0038】(8) 被検体の患部をスキャンする。 (9) スキャンが終了したならば、スイッチパネル38の
ホームポジションスイッチをオンして、被検体をホーム
ポジションへ戻す。
【0039】上記構成によれば、(5)の作業で、技師は
一本のレバースイッチ40を操作するだけで、被検体の
患部をスキャン原点位置に位置決めすることができる。
よって、従来のように、アップスイッチ,ダウンスイッ
チ,インスイッチ及びアウトスイッチの計4つのスイッ
チを操作することがなくなり、確認のため、視線を被検
者からスイッチパネルへ移動することもなくなり、操作
に手間がかからなくなる。
【0040】又、このレバースイッチ40の各傾動方向
とテーブル38の上部構造体35及びクレードル36の
移動方向とを略一致させることにより、操作方向と駆動
方向とが一致し、操作がやりやすくなる。
【0041】レバースイッチ40をガントリ31のテー
ブル33との対向する面のスイッチパネル38の下方
で、被検体挿入穴32を介して両側に設けたことによ
り、被検体の患部の原点への位置決めが容易となる。
【0042】又、レバースイッチ40のグリップ41に
感圧センサ42を設け、技師がこのレバースイッチ40
のグリップ41を握らなければ、テーブル33の上部構
造体35の駆動及びクレードル36の駆動は行なえない
ようにしたことにより、位置決め作業終了後、何かがレ
バースイッチ40に当たり、テーブル33の上部構造体
35やクレードル36が駆動され、位置決め位置がずれ
たりするトラブルを防止することができる。
【0043】尚、本発明は、上記実施例に限るものでは
ない。上記実施例では、レバースイッチ40をガントリ
31に設けたが、テーブル33の上部構造体35に設け
てもよい。
【0044】又、レバースイッチ40に感圧センサ42
を設けたが、他に、光センサでもよい。更に、レバース
イッチ40のグリップ41の頂部や、レバースイッチ4
0の近傍にボタンを設け、このボタンを押しながらでな
いと、レバースイッチ40を傾動させても、テーブル3
3の上部構造体35やクレードル36が駆動されないよ
うにしても、同様の効果を得ることができる。
【0045】更に、スペースに余裕がある場合は、レバ
ースイッチ40の近傍に、原点にある被検体の患部をガ
ントリ31のスキャン位置へ移動させるスキャン位置移
動スイッチや、原点設定スイッチや、ポジショニングラ
イト37の点灯を指示するポジショニングライトスイッ
チ等を設けてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように本発明のCT装置によれ
ば、テーブルの上部構造体の前記ベースに対する上下方
向の駆動指示、及び、クレードルのガントリに対して接
近/離反方向の駆動指示を1つの操作スイッチで行なう
ことにより、技師が被検体から視線を移動することなく
簡単に操作できる。
【0047】又、操作スイッチをガントリのCTテーブル
との対向面に設けるか、テーブルの上部構造体のガント
リ側に設けることにより、ポジショニングライトのマー
カが見やすくなり、被検体の患部の原点への位置決めが
容易となる。
【0048】又、操作スイッチとして、二軸方向に傾動
可能で、一軸方向は上部構造体のベースに対する上下方
向の駆動指示、他の一軸方向は前記クレードルの前記ガ
ントリに対して接近/離反方向の駆動指示であるレバー
スイッチを用いた場合、このレバースイッチの各傾動方
向と前記上部構造体及び前記クレードルの移動方向とを
略一致させることにより、操作がやりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の側面構成図である。
【図2】図1におけるB方向矢視図である。
【図3】X線CT装置の側面構成図である。
【図4】図3におけるA方向矢視図である。
【図5】図4における操作スイッチパネルの説明図であ
る。
【符号の説明】
31 ガントリ 32 被検体挿入穴 33 テーブル 34 ベース 35 上部構造体 36 クレードル 40 レバースイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 6/03

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガントリと、床上に置かれるベース、前
    記ベースに対して上下方向に移動可能に設けられた上部
    構造体、及び、被検者が載置され、前記上部構造体上に
    摺動可能に設けられ、ガントリに対して接近/離反可能
    なクレードルを有するテーブルと、を備えたCT装置に
    おいて、 前記ガントリの被検体挿入穴に向けて傾斜した面におけ
    る外側の縁が形成する、前記ガントリの正面における円
    形の外側近傍であって、前記ガントリの正面から見て前
    記被検体挿入穴の中心よりも下側の位置に左右それぞれ
    一つずつ備えられたレバースイッチであって、前記レバ
    ースイッチのレバーが傾動して動くレバースイッチ操作
    面が前記クレードルにおける被検体載置面と平行な面に
    おける前記ガントリの正面から見た外側を下に傾斜させ
    た面と平行であり、前記レバースイッチ操作面から垂直
    に突出した前記レバーを上下に傾動することにより前記
    テーブルにおける上部構造体の前記ベースに対する上下
    方向の駆動指示を行うことともに、前記レバースイッチ
    操作面から垂直に突出した前記レバーを左右に傾動する
    ことにより前記テーブルにおけるクレードルの前記ガン
    トリに対する接近/離反方向の駆動指示を行って、前記
    レバースイッチの各傾動方向と前記上部構造体の上下方
    向及び前記クレードルのガントリに対する接近/離反方
    向とを一致させたレバースイッチを備えたことを特徴と
    するCT装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のCT装置において、 前記レバースイッチのグリップに感圧センサを設け、オ
    ペレータが前記グリップを握って前記感圧センサが圧力
    を検出した場合のみ、前記テーブルにおける上部構造体
    の駆動及びクレードルの駆動が可能になることを特徴と
    するCT装置。
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