JP3499416B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP3499416B2
JP3499416B2 JP28550397A JP28550397A JP3499416B2 JP 3499416 B2 JP3499416 B2 JP 3499416B2 JP 28550397 A JP28550397 A JP 28550397A JP 28550397 A JP28550397 A JP 28550397A JP 3499416 B2 JP3499416 B2 JP 3499416B2
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慎哉 牛之濱
恵一 東口
健一 藤本
義親 石川
武久 岡本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貯蔵室の底板に貯
蔵品収納部が設けられた冷蔵庫に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】冷蔵庫には、冷蔵室の
扉の内面にポケットを突設し、ポケット内に缶入飲料等
を収納する構成のものがある。この構成の場合、貯蔵品
容器を冷蔵室内の後部に収納してポケットと貯蔵品容器
との干渉を避けている都合上、冷蔵室の底板のうちポケ
ットの下方に位置する前部がデッドスペースになってい
る。このため、底板の前部に下方へ突出する容器状の貯
蔵品収納部を設け、貯蔵品容器の前方のデッドスペース
を有効利用している。
【0003】しかしながら、従来では、貯蔵品容器を冷
蔵室の後部に出入れするにあたって、貯蔵品容器が貯蔵
品収納部の蓋上を摺接し、蓋が傷付く虞れがあった。こ
の蓋は、貯蔵品収納部の上面を開閉するためのものであ
り、貯蔵品収納部内を透視可能な透明なプラスチックに
より形成されているため、蓋が傷付くと、貯蔵品収納部
内の貯蔵品を見難くなる。
【0004】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、貯蔵品収納部の蓋の傷付きを防止で
きる冷蔵庫を提供することにある。
【0005】
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の冷蔵庫
は、前面が開口する貯蔵室と、この貯蔵室の底板に左右
方向へ間隔を置いて設けられ前後方向へ延びる一対のガ
イドレールと、前記貯蔵室内の後部に収納され前記一対
のガイドレールにスライド可能に嵌合された一対のスラ
イドレールを有する貯蔵品容器と、前記貯蔵室の底板に
前記貯蔵品容器の前方に位置して設けられ上面が開口す
る容器状の貯蔵品収納部と、この貯蔵品収納部の上面を
開閉する蓋とを備え、前記貯蔵室の底板のうち前記蓋の
外周部に突部が設けられ、前記蓋の上面が前記突部の上
端に対して下方へ凹んでいるところに特徴を有してい
る。
【0008】上記手段によれば、貯蔵品容器を出入れす
る際に貯蔵品容器の一対のスライドレールが底板の突部
に乗上げ、蓋の上面を摺接することが防止されるので、
蓋が傷付いて貯蔵品収納部内の貯蔵品を見難くなること
が防止される。
【0009】 請求項2記載の冷蔵庫は、蓋が貯蔵室の
底板に後端部を中心に前後方向へ回動可能に装着され、
貯蔵品容器が蓋を後方へ回動し且つ扉のポケットから離
間した状態に支えるところに特徴を有している。上記手
段によれば、蓋を後方へ回動操作して貯蔵品収納部の上
面を開放すると、蓋が貯蔵品容器によって支えられ、扉
のポケットから離間する。このため、蓋の回動状態で扉
が開閉操作された場合でも、扉のポケットが蓋に干渉す
ることが防止されるので、蓋の変形や破損が防止され
る。
【0010】 請求項3記載の冷蔵庫は、蓋が貯蔵室の
底板にスライド可能に装着され、貯蔵品収納部の上面が
蓋のスライドに伴い開閉されるところに特徴を有してい
る。上記手段によれば、蓋をスライド操作すると、貯蔵
品収納部の上面が開閉されるので、蓋が底板の上面から
大幅に突出することがなくなる。このため、扉のポケッ
トが蓋に干渉することが確実に防止されるので、蓋の変
形や破損が確実に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例を図1
ないし図3に基づいて説明する。まず、図2において、
冷蔵庫本体1は、前面が開口する矩形箱状をなすもので
あり、プラスチック製の内箱2と鋼板製の外箱3との間
にウレタンフォーム等の発泡性断熱材4を現場発泡方式
で充填することから構成されている。
【0012】冷蔵庫本体1内には、上から順に貯蔵室に
相当する冷蔵室5,野菜室6,冷凍室7が設けられてい
る。これら冷蔵室5,野菜室6,冷凍室7は、冷蔵庫本
体1内を仕切壁8および断熱仕切壁9で区画することか
ら形成されたものであり、仕切壁8は、図3に示すよう
に、後方に位置するプラスチック製の後板10と前方に
位置するプラスチック製の前板11とから構成され、断
熱仕切壁9は、プラスチック製の外殻内に発泡スチロー
ルを収納することから構成されている。尚、仕切壁8
は、冷蔵室5の底板に相当するものである。
【0013】冷蔵庫本体1の右側部には、冷蔵室5の上
下端部に位置してヒンジ金具(図示せず)が取付けられ
ている。これら両ヒンジ金具には、図2に示すように、
扉12の軸(図示せず)が回動可能に装着されており、
冷蔵室5の前面開口部は、扉12の回動に伴い開閉され
る。
【0014】扉12は、鋼板製の外板12aとプラスチ
ック製の内板12bとの間に発泡スチロール等の断熱材
12cを収納してなるものであり、内板12bには、冷
蔵室5内に突出するプラスチック製のポケット12dが
複数段に設けられている。尚、各ポケット12dは、ジ
ュース缶等の貯蔵品を収納するためのものである。
【0015】内箱2の左右内側面には、野菜室6内に位
置して前後方向へ延びるガイドレール13が装着されて
おり、各ガイドレール13には、前後方向へ延びる扉支
え14がスライド可能に装着されている。これら両扉支
え14の前端部には扉15が連結されており、野菜室6
の前面開口部は、両扉支え14が扉15と一体的に両ガ
イドレール13に沿って前後方向へスライドすることに
伴い開閉される。
【0016】冷凍室7の前面開口部には扉16が装着さ
れている。この扉16は、野菜室6の扉15と同一構成
で前後方向へスライド可能にされたものであり、冷凍室
7の前面開口部は、扉16のスライドに伴い開閉され
る。
【0017】仕切壁8の後板10には、図1の(b)に
示すように、左右方向へ間隔を存する一対のガイドレー
ル10aが一体形成されている。これら各ガイドレール
10aは、前後方向へ延びる直線状をなすものであり、
各ガイドレール10aには、チルドケース17のスライ
ドレール17aがスライド可能に嵌合されている。
【0018】チルドケース17は、貯蔵品を収納する貯
蔵品容器に相当するものであり、チルドケース17を前
方へ引張ったり、後方へ押込んだりすると、各スライド
レール17aがガイドレール10aに沿って前後方向へ
スライドし、チルドケース17が冷蔵室5内の後部に出
入れされる。尚、スライドレール17aは、チルドケー
ス17に一体形成されたものである。
【0019】仕切壁8の前板11には、両ガイドレール
10a間に位置して小物収納部11aが一体形成されて
いる。この小物収納部11aは、貯蔵品収納部に相当す
るものであり、上面が開口する矩形容器状をなし、前板
11に対して下方へ突出している。また、前板11の下
面には、プラスチック製のカバー18が装着されてお
り、小物収納部11aは、カバー18により野菜室6側
から覆われている。また、小物収納部11aの前部に
は、図1の(a)に示すように、上方へ突出する段差部
11bが一体形成されており、段差部11bの左右端部
には、上方へ突出する段差部11cが一体形成されてい
る。
【0020】前板11には、小物収納部11aの後端部
に位置して蓋19の回転軸19a,19a(図3参照)
が回動可能に装着されている。この蓋19は、透明なプ
ラッチックを板状に形成してなるものであり、蓋19が
矢印A方向へ回動した状態では、蓋19の左右端部が段
差部11cにより下方から支えられ、蓋19の上面が前
板11の上面と面一になり、小物収納部11aの上面が
閉塞されている。これと共に、蓋19と両段差部11c
との間に冷気通路が形成され、矢印Bで示すように、冷
蔵室5内の冷気が冷気通路を通して小物収納部11a内
に侵入する。
【0021】また、冷気通路を通して蓋19に手を掛
け、二点鎖線で示すように、蓋19を反矢印A方向へ回
動操作すると、蓋19がチルドケース17により支えら
れ、小物収納部11aの上面が開放される。これと共
に、蓋19と扉12の最下段のポケット12dとの間に
隙間が形成される。尚、蓋19の左右端部には、下方へ
垂直に突出する板部19bが一体形成されており、各回
転軸19aは板部19bに装着されている。
【0022】上記実施例によれば、チルドケース17を
前方へ引張ったり、後方へ押込んだりすると、チルドケ
ース17の一対のスライドレール17aが仕切壁8の一
対のガイドレール10aに沿ってスライドし、チルドケ
ース17が冷蔵室5内の後部に出入れされる。この場
合、一対のガイドレール10a間に小物収納部11aを
形成したので、チルドケース17を出入れするにあたっ
て、一対のスライドレール17aが蓋19を避けるよう
に一対のガイドレール10aにより案内される。従っ
て、一対のスライドレール17aが蓋19の上面を摺接
することが防止されるので、蓋19が傷付いて小物収納
部11a内の貯蔵品を見難くなることが防止される。
【0023】また、蓋19をチルドケース17により支
えることに伴い、扉12の最下段のポケット12dと蓋
19との間に隙間を形成した。このため、蓋19の回動
状態で扉12が開閉操作された場合でも、最下段のポケ
ット12dが蓋19に干渉することがなくなるので、蓋
19の変形や破損が防止される。
【0024】次に本発明の第2実施例を図4に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。仕切壁8の前板11には蓋20
が装着されている。この蓋20は、透明なプラスチック
を板状に形成してなるものであり、蓋20の前端部は、
前板11の両段差部11c上に載置されている。
【0025】前板11には、小物収納部11aの後端部
に位置して開口部11dが形成されており、蓋20の後
端部は開口部11d内に挿入され、小物収納部11aの
後壁により下方から支えられている。これにより、蓋2
0の上面が前板11の上面と面一になり、小物収納部1
1aの上面が閉塞されている。これと共に、蓋20と両
段差部11cとの間に冷気通路が形成され、矢印Bで示
すように、冷蔵室5内の冷気が冷気通路を通して小物収
納部11a内に侵入する。
【0026】カバー18には、小物収納部11aの後方
に位置して略三角形状をなす複数のガイド板18aが一
体形成されており、冷気通路を通して蓋20に手を掛
け、二点鎖線で示すように、蓋20を後方へスライド操
作すると、蓋20が複数のガイド板18aに沿ってカバ
ー18内に隠れ、小物収納部11aの上面が開放され
る。尚、蓋20の後端部には、下方へ向うに従って下降
する傾斜部20aが形成されており、蓋20の後方への
スライド時には、傾斜部20aが開口部11dに沿って
カバー18内に案内される。
【0027】上記実施例によれば、仕切壁8に蓋20を
スライド可能に装着し、小物収納部11aの上面を蓋2
0のスライド操作に伴い開閉したので、蓋20を回動さ
せる場合とは異なり、蓋20が仕切壁8の上面から大幅
に突出することが防止される。このため、最下段のポケ
ット12dが蓋20に干渉することが確実になくなるの
で、蓋20の変形や破損が確実に防止される。
【0028】尚、上記第2実施例においては、蓋20を
仕切壁8に前後方向へスライド可能に装着したが、これ
に限定されるものではなく、例えば左右方向へスライド
可能に装着しても良く、要は、仕切壁8の上面から大幅
に突出しない略水平方向へスライド可能に装着されてい
れば良い。
【0029】次に本発明の第3実施例を図5に基づいて
説明する。尚、上記第1実施例と同一の部材については
同一の符号を付して説明を省略し、以下、異なる部材に
ついてのみ説明を行う。前板11の上面には、突部に相
当するリブ11eが一体形成されている。このリブ11
eは、蓋19の外周部を囲む矩形枠状をなすものであ
り、蓋19の上面は、リブ11eの上端に対して下方へ
凹んでいる。
【0030】上記実施例によれば、蓋19の外周部にリ
ブ11eを突設し、蓋19の上面をリブ11eの上端よ
り下方に配置した。このため、チルドケース17を出入
れする際にスライドレール17aがリブ11eに乗上
げ、蓋19の上面を摺接することが防止されるので、透
明な蓋19が傷付いて小物収納部11a内の貯蔵品を見
難くなることが防止される。
【0031】尚、上記第3実施例においては、前板11
に蓋19を回動可能に装着したが、これに限定されるも
のではなく、例えば上記第2実施例のように、スライド
可能に装着しても良い。
【0032】また、上記第3実施例においては、小物収
納部11aを一対のガイドレール10a間に配置した
が、これに限定されるものではなく、例えば、一対のガ
イドレール10a間から外れる部分に形成しても良い。
この構成の場合でも、チルドケース17の両スライドレ
ール17aがリブ11eに乗上げ、蓋19の上面を摺接
することが防止されるので、蓋19の傷付きが防止され
る。
【0033】また、上記第1〜第3実施例においては、
最下段に冷凍室7が配置されたボトムフリーザータイプ
の冷蔵庫に本発明を適用したが、これに限定されるもの
ではなく、例えば冷凍室7が中段に形成されたミッドフ
リーザータイプの冷蔵庫あるいは冷凍室7が最上段に形
成されたトップフリーザータイプの冷蔵庫に本発明を適
用しても良い。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の冷蔵庫は次の効果を奏する。請求項1記載の手段によ
れば、蓋の外周部に突部を設け、蓋の上面を突部の上端
より下方に配置した。このため、貯蔵品容器を出入れす
る際に一対のスライドレールが突部に乗り上げ、蓋の上
面を摺接することが防止されるので、蓋が傷付いて貯蔵
品収納部内の貯蔵品を見難くなることが防止される。
【0035】 請求項2記載の手段によれば、蓋を貯蔵
品容器で支えることに伴い、扉のポケットと蓋との間に
隙間を形成した。このため、蓋が回動状態で扉が開閉操
作された場合でも、ポケットが蓋に干渉することがなく
なるので、蓋の変形や破損が防止される。請求項3記載
の手段によれば、貯蔵室の底板に蓋をスライド可能に装
着したので、蓋が底板の上面から大幅に突出することが
防止される。このため、扉のポケットが蓋に干渉するこ
とが確実になくなるので、蓋の変形や破損が確実に防止
される。請求項3記載の手段によれば、貯蔵室の底板に
蓋をスライド可能に装着したので、蓋が底板の上面から
大幅に突出することが防止される。このため、扉のポケ
ットが蓋に干渉することが確実になくなるので、蓋の変
形や破損が確実に防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す図(aは要部を示す
縦断側面図、bはX−X線に沿う断面図)
【図2】全体構成を示す縦断側面図
【図3】冷蔵庫本体,蓋を示す分解斜視図
【図4】本発明の第2実施例を示す図1の(a)相当図
【図5】本発明の第3実施例を示す図1の(a)相当図
【符号の説明】
5は冷蔵室(貯蔵室)、8は仕切壁(底板)、10aは
ガイドレール、11aは小物収納部(貯蔵品収納部)、
11eはリブ(突部)、12は扉、12dはポケット、
17はチルドケース(貯蔵品容器)、17aはスライド
レール、19および20は蓋を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 義親 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式 会社東芝 大阪工場内 (72)発明者 岡本 武久 大阪府茨木市太田東芝町1番6号 株式 会社東芝 大阪工場内 (56)参考文献 特開 平8−193782(JP,A) 特開 平6−294567(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 25/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が開口する貯蔵室と、 この貯蔵室の底板に左右方向へ間隔を置いて設けられ、
    前後方向に延びる一対のガイドレールと、 前記貯蔵室内の後部に収納され、前記一対のガイドレー
    ルにスライド可能に嵌合された一対のスライドレールを
    有する貯蔵品容器と、 前記貯蔵室の底板に前記貯蔵品容器の前方に位置して設
    けられ、上面が開口する容器状の貯蔵品収納部と、 この貯蔵品収納部の上面を開閉する蓋とを備え、 前記貯蔵品の底板には、前記蓋の外周部に位置して突部
    が設けられ、 前記蓋の上部は、前記突起の上端に対して下方へ凹んで
    いることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 蓋は、貯蔵室の底板に後端部を中心に前
    後方向へ回動可能に装着され、 貯蔵品容器は、蓋を後方へ回動し且つ扉のポケットから
    離間した状態に支えることを特徴とする請求項1記載の
    冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 蓋は、貯蔵室の底板にスライド可能に装
    着され、 貯蔵品収納部の上面は、蓋のスライドに伴い開閉される
    ことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
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