JP3499112B2 - キルン炉の燃焼制御方法 - Google Patents
キルン炉の燃焼制御方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ゴミや廃棄物
の焼却処理に用いられるキルン炉に係り、キルン炉の燃
焼制御方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の廃棄物焼却処理に使用するロー
タリーキルン炉では、プッシャによって固形廃棄物を炉
内に投入し、廃油を補助燃料としてバーナで焚いて処理
している。炉内において、被燃焼物は、燃焼しながら、
キルン炉自体の回転運動により転動あるいは滑動しつつ
順次出口部の方向へ移送する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来のロータ
リーキルン炉では、プッシャが前進動作して固形廃棄物
を炉内に押し出し供給する際に、バーナで燃焼している
廃油の火炎が押し出し中の固形廃棄物に直接に着火する
ことがあり、着火した火炎がプッシャ内の固形廃棄物を
伝って逆流し、プッシャ内で固形廃棄物の燃焼が始まっ
てしまう問題があった。この結果、プッシャの外壁が高
温化して作業者に危険が及ぶことや、プッシャに接続し
たホッパ内の固形廃棄物に引火する危険があり、さらに
はプッシャ自体の劣化を招いていた。 【0004】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、プッシャによって押し出し中の固形廃棄物への着火
を防止するキルン炉の燃焼制御方法を提供することを目
的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のキルン炉の燃焼制御方法は、炉内に被
燃焼物をプッシャによって押し出して供給し、バーナに
おいて補助燃料を焚くキルン炉において、プッシャの前
進動作時にバーナに供給する油量を最低油量に抑制し、
プッシャの後退時にバーナに供給する油量を通常制御モ
ードにおいて制御するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、ロータリーキルン
炉1は、炉体2が軸心周りに回転運動することにより、
炉体2の内部において被燃焼物が転動あるいは滑動しつ
つ順次出口部の方向へ移動するものである。炉体2の投
入口側には、プッシャ3とバーナ4と空気ノズル5が設
けてある。プッシャ3は固形廃棄物を炉内に押し出して
供給するものであり、バーナ4は補助燃料として廃油を
燃焼するものであり、空気ノズル5は炉内に燃焼用の空
気を供給するものである。 【0007】バーナ4には油供給系6を介してポンプ7
が接続してあり、ポンプ7には吐出する油量を制御する
油量制御装置8を接続している。空気ノズル5には空気
供給系9を介してファン10が接続してあり、ファン1
0には送風する空気量を制御する空気量制御装置11が
接続している。プッシャ3には出退動作を制御するプッ
シャ制御装置12が接続してあり、プッシャ制御装置1
2は信号系を介して油量制御装置8および空気量制御装
置11に接続している。 【0008】以下、上記した構成における作用を説明す
る。炉体2の内部に固形廃棄物を投入するに際して、プ
ッシャ制御装置12はプッシャ3を前進動作するととも
に、その情報を信号系を通して油量制御装置8および空
気量制御装置11に指示する。プッシャ3の前進動作に
よって固形廃棄物を押し出す状態において、油量制御装
置8はポンプ7を制御してバーナ4に供給する油量をバ
ーナ燃焼が維持できる最低油量に抑制する。空気量制御
装置11は、ファン10を制御して空気ノズル5から炉
内に供給する燃焼用の空気量を増加し、バーナ4に接続
したバーナ用空気供給手段(図示せず)を制御してバー
ナ4への燃焼用空気量を抑制する。 【0009】したがって、プッシャ3から固形廃棄物が
炉内に落下する間は、バーナ4において燃焼する火炎は
小さくなるので、プッシャ3の内部に引火することを防
止でき、バーナ4から供給する油量と空気量は減少する
ものの、空気ノズル5から供給する空気量を増加させ、
燃焼開始時に十分な量の空気を供給してあるので、トー
タルの押込空気量としは変動が少なく、安定した炉内圧
力制御および燃焼の継続を行なうことができる。 【0010】プッシャ制御装置12はプッシャ3を後退
するに際して、その情報を信号系を通して油量制御装置
8および空気量制御装置11に指示する。プッシャ3が
後退する状態において、油量制御装置8は通常制御モー
ドでポンプ7を制御してバーナ4に必要量の廃油を供給
する。通常制御モードにおける油量の制御は、負荷とし
ての廃油処理量、炉内温度等を指標して行なう。空気量
制御装置11は、ファン10を制御して空気ノズル5か
ら炉内に供給する燃焼用の空気量を抑制し、バーナ4に
接続したバーナ用空気供給手段(図示せず)を制御して
バーナ4への燃焼用空気量を増加する。 【0011】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
ッシャの前進動作時にバーナに供給する油量を最低油量
に抑制し、プッシャの後退時にバーナに供給する油量を
通常制御モードにおいて制御するので、プッシャによっ
て押し出し中の固形廃棄物への着火を防止することがで
きる。
の焼却処理に用いられるキルン炉に係り、キルン炉の燃
焼制御方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】この種の廃棄物焼却処理に使用するロー
タリーキルン炉では、プッシャによって固形廃棄物を炉
内に投入し、廃油を補助燃料としてバーナで焚いて処理
している。炉内において、被燃焼物は、燃焼しながら、
キルン炉自体の回転運動により転動あるいは滑動しつつ
順次出口部の方向へ移送する。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上記した従来のロータ
リーキルン炉では、プッシャが前進動作して固形廃棄物
を炉内に押し出し供給する際に、バーナで燃焼している
廃油の火炎が押し出し中の固形廃棄物に直接に着火する
ことがあり、着火した火炎がプッシャ内の固形廃棄物を
伝って逆流し、プッシャ内で固形廃棄物の燃焼が始まっ
てしまう問題があった。この結果、プッシャの外壁が高
温化して作業者に危険が及ぶことや、プッシャに接続し
たホッパ内の固形廃棄物に引火する危険があり、さらに
はプッシャ自体の劣化を招いていた。 【0004】本発明は上記した課題を解決するものであ
り、プッシャによって押し出し中の固形廃棄物への着火
を防止するキルン炉の燃焼制御方法を提供することを目
的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のキルン炉の燃焼制御方法は、炉内に被
燃焼物をプッシャによって押し出して供給し、バーナに
おいて補助燃料を焚くキルン炉において、プッシャの前
進動作時にバーナに供給する油量を最低油量に抑制し、
プッシャの後退時にバーナに供給する油量を通常制御モ
ードにおいて制御するものである。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において、ロータリーキルン
炉1は、炉体2が軸心周りに回転運動することにより、
炉体2の内部において被燃焼物が転動あるいは滑動しつ
つ順次出口部の方向へ移動するものである。炉体2の投
入口側には、プッシャ3とバーナ4と空気ノズル5が設
けてある。プッシャ3は固形廃棄物を炉内に押し出して
供給するものであり、バーナ4は補助燃料として廃油を
燃焼するものであり、空気ノズル5は炉内に燃焼用の空
気を供給するものである。 【0007】バーナ4には油供給系6を介してポンプ7
が接続してあり、ポンプ7には吐出する油量を制御する
油量制御装置8を接続している。空気ノズル5には空気
供給系9を介してファン10が接続してあり、ファン1
0には送風する空気量を制御する空気量制御装置11が
接続している。プッシャ3には出退動作を制御するプッ
シャ制御装置12が接続してあり、プッシャ制御装置1
2は信号系を介して油量制御装置8および空気量制御装
置11に接続している。 【0008】以下、上記した構成における作用を説明す
る。炉体2の内部に固形廃棄物を投入するに際して、プ
ッシャ制御装置12はプッシャ3を前進動作するととも
に、その情報を信号系を通して油量制御装置8および空
気量制御装置11に指示する。プッシャ3の前進動作に
よって固形廃棄物を押し出す状態において、油量制御装
置8はポンプ7を制御してバーナ4に供給する油量をバ
ーナ燃焼が維持できる最低油量に抑制する。空気量制御
装置11は、ファン10を制御して空気ノズル5から炉
内に供給する燃焼用の空気量を増加し、バーナ4に接続
したバーナ用空気供給手段(図示せず)を制御してバー
ナ4への燃焼用空気量を抑制する。 【0009】したがって、プッシャ3から固形廃棄物が
炉内に落下する間は、バーナ4において燃焼する火炎は
小さくなるので、プッシャ3の内部に引火することを防
止でき、バーナ4から供給する油量と空気量は減少する
ものの、空気ノズル5から供給する空気量を増加させ、
燃焼開始時に十分な量の空気を供給してあるので、トー
タルの押込空気量としは変動が少なく、安定した炉内圧
力制御および燃焼の継続を行なうことができる。 【0010】プッシャ制御装置12はプッシャ3を後退
するに際して、その情報を信号系を通して油量制御装置
8および空気量制御装置11に指示する。プッシャ3が
後退する状態において、油量制御装置8は通常制御モー
ドでポンプ7を制御してバーナ4に必要量の廃油を供給
する。通常制御モードにおける油量の制御は、負荷とし
ての廃油処理量、炉内温度等を指標して行なう。空気量
制御装置11は、ファン10を制御して空気ノズル5か
ら炉内に供給する燃焼用の空気量を抑制し、バーナ4に
接続したバーナ用空気供給手段(図示せず)を制御して
バーナ4への燃焼用空気量を増加する。 【0011】 【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、プ
ッシャの前進動作時にバーナに供給する油量を最低油量
に抑制し、プッシャの後退時にバーナに供給する油量を
通常制御モードにおいて制御するので、プッシャによっ
て押し出し中の固形廃棄物への着火を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるキルン炉の全体構
成を示す摸式図である。 【符号の説明】 1 ロータリーキルン炉 2 炉体 3 プッシャ 4 バーナ 5 空気ノズル 7 ポンプ 8 油量制御装置 10 ファン 11 空気量制御装置 12 プッシャ制御装置
成を示す摸式図である。 【符号の説明】 1 ロータリーキルン炉 2 炉体 3 プッシャ 4 バーナ 5 空気ノズル 7 ポンプ 8 油量制御装置 10 ファン 11 空気量制御装置 12 プッシャ制御装置
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フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平4−225783(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F23G 5/50
F23N 5/00
F23G 5/44
F27B 5/00 - 7/42
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 炉内に被燃焼物をプッシャによって押し
出して供給し、バーナにおいて補助燃料を焚くキルン炉
において、プッシャの前進動作時にバーナに供給する油
量を最低油量に抑制し、プッシャの後退時にバーナに供
給する油量を通常制御モードにおいて制御することを特
徴とするキルン炉の燃焼制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23316497A JP3499112B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | キルン炉の燃焼制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23316497A JP3499112B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | キルン炉の燃焼制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1172217A JPH1172217A (ja) | 1999-03-16 |
JP3499112B2 true JP3499112B2 (ja) | 2004-02-23 |
Family
ID=16950734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23316497A Expired - Fee Related JP3499112B2 (ja) | 1997-08-29 | 1997-08-29 | キルン炉の燃焼制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3499112B2 (ja) |
-
1997
- 1997-08-29 JP JP23316497A patent/JP3499112B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1172217A (ja) | 1999-03-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |