JP3498876B2 - 感光性樹脂組成物及びそれを用いた感光性樹脂積層フィルム - Google Patents

感光性樹脂組成物及びそれを用いた感光性樹脂積層フィルム

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JP3498876B2
JP3498876B2 JP30392195A JP30392195A JP3498876B2 JP 3498876 B2 JP3498876 B2 JP 3498876B2 JP 30392195 A JP30392195 A JP 30392195A JP 30392195 A JP30392195 A JP 30392195A JP 3498876 B2 JP3498876 B2 JP 3498876B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なサンドブラ
スト用感光性樹脂組成物、さらに詳しくは弾性、柔軟性
が高く、アルカリ現像性に優れ、基材への密着性が良い
とともに、サンドブラスト加工中に静電気による放電や
落雷のないサンドブラスト用感光性樹脂組成物及び該サ
ンドブラスト用感光性樹脂組成物層を有するサンドブラ
スト用感光性樹脂積層フィルムに関する。
【0002】
【従来技術】従来、ガラス、大理石、プラスチック、陶
磁器、皮革、木質材等の基材の表面に図柄を形成する加
工方法の1つとしてサンドブラスト加工法が知られてい
る。前記加工法にあっては基材の表面にサンドブラスト
レジストを設け、レジストの露出部に研磨材等を吹き付
けて選択的に研磨するか、または試薬により食刻し図柄
を形成するのが一般的である。特にサンドブラストレジ
ストとして感光性樹脂層を設け、ホトリソグラフィーに
よりマスクパターンを形成させたのち、研磨材等を吹き
付けて選択的に研磨するか、または試薬により食刻する
方法は微細加工方法として金属パターンと絶縁パターン
が混在する回路基板、特にプラズマディスプレイの金属
配線パターンやセラミック、蛍光体等の絶縁パターンの
形成に応用されている。前記精密サンドブラスト加工法
で使用される感光性樹脂組成物としては、硬化後の該樹
脂組成物に耐サンドブラスト性がありサンドブラスト加
工でマスクに損傷が発生しない上に、パターン露光後の
現像が弱アルカリ水溶液で容易にでき、作業環境、廃水
処理等に問題を起すことがなく、さらに帯電している静
電気、あるいは加工中研磨材微粒子の摩擦により発生し
た静電気による放電又は落雷に基づく基材の損傷、例え
ばガラスや大理石にあってはしみや欠け、割れの発生、
回路基板にあっては配線パターン、または絶縁層の損傷
による短絡がないことが要求される。こうした要求に応
えるサンドブラストレジスト用感光性樹脂組成物とし
て、例えば不飽和ポリエステル、不飽和モノマー及び光
重合開始剤を含有する感光性樹脂組成物が特開昭55ー
103554号公報に、またポリビニルアルコールとジ
アゾ樹脂からなる感光性樹脂組成物が特開平2ー697
54号公報にそれぞれ提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記サ
ンドブラストレジスト用感光性樹脂組成物は、耐サンド
ブラスト性等に優れているものの、帯電性を有するた
め、それを用いて微細加工を行うと、帯電した静電気に
よる放電、落雷が起こり基材を損傷することが起こっ
た。特に回路基板の形成においては配線パターンや絶縁
層に修復不能な欠陥部分を生じ、それが原因で不良品の
発生が屡々起る等の欠点があった。
【0004】そこで、本発明者等は上記問題点を解決す
べく鋭意研究を重ねたところ、少なくとも2個以上のア
クリロイル基又はメタクリロイル基を有する光重合可能
なウレタン(メタ)アクリレート化合物、酸価が50〜
250mg/KOHのアルカリ可溶性高分子化合物、光
重合開始剤、及び有機溶剤に可溶で光照射によりルイス
酸を発生するルイス酸塩を含有する感光性樹脂組成物を
用いると、光硬化後においてサンドブラスト加工中に静
電気が帯電しにくく、放電、落雷による損傷の発生が起
こらない感光性樹脂組成物層が容易に得られることを見
出した。さらに前記サンドブラスト用感光性樹脂組成物
を可撓性フィルム上に積層すると精密加工が容易なサン
ドブラスト用感光性積層フィルムが得られることをも見
出した。こうした知見に基づいて本発明は完成したもの
である。
【0005】すなわち、本発明は、弾性、柔軟性が高
く、アルカリ現像性に優れ、基材への密着性が良く、か
つサンドブラスト加工中に放電、落雷による基材の損傷
のないサンドブラスト用感光性樹脂組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0006】また、本発明は、上記感光性樹脂組成物を
積層してなるサンドブラスト用感光性積層フィルムを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、(A)少なくとも2個以上のアクリロイル基又は
メタクリロイル基を有する光重合可能なウレタン(メ
タ)アクリレート化合物、(B)酸価が50〜250m
g/KOHのアルカリ可溶性高分子化合物、(C)光重
合開始剤及び(D)有機溶剤に可溶で光照射によりルイ
ス酸を発生するルイス酸塩を含有することを特徴とする
サンドブラスト用感光性樹脂組成物並びに前記感光性樹
脂組成物層を有するサンドブラスト用感光性積層フィル
ムに係る。
【0008】本発明の(A)成分の少なくとも2個以上
のアクリロイル基又はメタクリロイル基を有する光重合
可能なウレタン(メタ)アクリレート化合物とは、ジオ
ール化合物とジイソシアネート化合物とが反応した末端
イソシアネート基(−NCO基)を有する化合物と、ヒ
ドロキシル基を有する(メタ)アクリレート化合物との
反応生成物をいう。前記ジオール化合物としては、末端
に水酸基を有するポリエステル類、ポリエール類等が挙
げられるが、ポリエステル類としては、ラクトン類が開
環重合したポリエステル類、ポリカーボネート類、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリ
コール等のアルキレングリコールと、マレイン酸、フマ
ル酸、グルタル酸、アジピン酸等のジカルボン酸との縮
合反応で得られたポリエステル類等が挙げられる。特に
ラクトン類が開環重合したポリエステル類及びポリカー
ボネート類は絶縁抵抗値が低く、サンドブラスト加工時
に放電が起こりにくく好適である。前記ラクトン類とし
ては、具体的にδ−バレロラクトン、ε−カプロラクト
ン、β−プロピオラクトン、α−メチル−βプロピオ
ラクトン、β−メチル−βプロピオラクトン、α−メ
チル−β−プロピオラクトン、β−メチル−β−プロピ
オラクトン、α,α−ジメチル−β−プロピオラクト
ン、β,β−ジメチル−β−プロピオラクトン等が挙げ
られる。また、ポリカーボネート類としては、具体例的
にビスフェノールA、ヒドロキノン、ジヒドロキシシク
ロヘキサン等のジオールと、ジフェニルカーボネート、
ホスゲン、無水コハク酸等のカルボニル化合物との反応
生成物が挙げられる。
【0009】また、ポリエーテル類としては、具体的に
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、
ポリテトラメチレングリコール、ポリペンタメチレング
リコール等を挙げることができる。前記ポリエステル及
びポリエーテル中に2,2−ビス(ヒドロキシメチル)
プロピオン酸、2,2−ビス(2−ヒドロキシエチル)
プロピオン酸、2,2−ビス(3−ヒドロキシプロピ
ル)プロピオン酸の残基、特に2,2−ビス(ヒドロキ
シメチル)プロピオン酸の残基を有するとアルカリ溶液
に対する溶解性に優れたウレタン化合物が合成でき好適
である。前記ポリエステル又はポリエーテルは単独でも
又2種以上の混合物でも使用できる。
【0010】上記ジオール化合物と反応するジイソシア
ネート化合物としては、具体的にジメチレンジイソシア
ネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ペンタメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、ヘプタメチレン
ジイソシアネート、2,2−ジメチルペンタン−1,5
−ジイソシアネート、オクタメチレンジイソシアネー
ト、2,5−ジメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネ
ート、2,2,4−トリメチルペンタン−1,5−ジイ
ソシアネート、ノナメチレンジイソシアネート、2,
2,4−トリメチルヘキサンジイソシアネート、デカメ
チレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
等の脂肪族又は脂環式のジイソシアネート化合物を挙げ
ることができ、その化合物の単独又は2種以上の混合物
が使用できる。
【0011】さらに、ヒドロキシル基を有する(メタ)
アクリレート化合物としては、具体的にヒドロキシメチ
ルアクリレート、ヒドロキシメチルメタクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピルアクリレー
ト、3−ヒドロキシプロピルメタクリレート、エチレン
グリコールモノアクリレート、エチレングリコールモノ
メタクリレート、グリセロールアクリレート、グリセロ
ールメタクリレート、ジペンタエリトリトールモノアク
リレート、ジペンタエリトリトールモノメタクリレート
を挙げることができ、その単独又は2種以上が混合して
使用できる。
【0012】上記各成分の反応生成物であるウレタン
(メタ)アクリレート化合物は、その平均分子量が10
00〜10000の範囲が好ましい。平均分子量が10
00未満では硬化後の被膜の結合力が大きくなり硬度が
増し、耐サンドブラスト性が低下し、また平均分子量が
10000を超えると粘度が上昇し塗膜性が悪くなり、
作業性が悪化する上に、電気絶縁抵抗値も上昇し好まし
くない。前記ウレタン(メタ)アクリレート化合物はカ
ルボキシル基を含有していともよいがその酸価が70m
g/KOH以下、好ましくは20〜50mg/KOHの
範囲にあるのがよい。
【0013】本発明の感光性樹脂組成物に含有される
(B)成分のアルカリ可溶性高分子化合物としては、ア
クリル酸又はメタクリル酸の共重合体やカルボキシル基
含有セルロース樹脂等が好適である。前記(B)成分の
酸価は50〜250mg/KOH、好ましくは80〜2
00mg/KOHの範囲がよい。酸価が50mg/KO
H未満では現像不良をおこすことがあり、また、250
mg/KOHを超えると、柔軟性がなくなるとともに耐
水性に劣る。
【0014】上記アクリル酸又はメタクリル酸共重合体
の共重合成分としては、フマル酸、マレイン酸、クロト
ン酸、ケイ皮酸、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、メタクリル酸エチル、アクリル
酸ブチル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸イソブチ
ル、メタクリル酸イソブチル、フマル酸モノメチル、フ
マル酸モノエチル、フマル酸モノプロピル、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノプ
ロピル、ソルビン酸、ヒドロキシメチルアクリレート、
ヒドロキシメチルメタクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、エチレングリコールモノ
アクリレート、エチレングリコールモノメタクリレー
ト、グリセロールアクリレート、グリセロールメタクリ
レート、ジペンタエリトリトールモノアクリレート、ジ
ペンタエリトリトールモノメタクリレート、アクリル酸
ジメチルアミノエチルエステル、メタクリル酸ジメチル
アミノエチルエステル、テトラヒドロフルフリルアクリ
レート、テトラヒドロフルフリルメタクリレート、アク
リル酸アミド、メタクリル酸アミド、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等を挙げることができる。特に
アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、メタクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタク
リル酸ブチル、アクリル酸イソブチル、メタクリル酸イ
ソブチルが好ましい。
【0015】また、カルボキシル基含有セルロース樹脂
としては、具体的にヒドロキシエチル・カルボキシメチ
ルセルロース、セルロースアセテートフタレート等を挙
げることができ、特にセルロースアセテートフタレート
がよい。該セルロースアセテートフタレートはウレタン
(メタ)アクリレート化合物との相容性がよく、しかも
ドライフィルムとしたときの被膜形成能に優れ、かつア
ルカリ現像性も良好である。
【0016】本発明の(C)成分である光重合開始剤と
しては、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−
1−オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェ
ニル]−2−モルフォリノプロパン−1−オン、2−ベ
ンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モリフォリノ
フェニル)−ブタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキシ
ド、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]
−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オ
ン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオ
キントン、2,4−ジメチルチオキサントン、3,3−
ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、ベンゾフェノ
ン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、1−
(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−
メチルプロパン−1−オン、1−(4−ドデシルフェニ
ル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オ
ン、4−ベンゾイル−4’−メチルジメチルスルフィ
ド、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ
安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、
4−ジメチルアミノ安息香酸ブチル、4−ジメチルアミ
ノ安息香酸−2−エチルヘキシル、4−ジメチルアミノ
安息香酸−2−イソアミル、2,2−ジエトキシアセト
フェノン、ベンジルジメチルケタール、ベンジル−β−
メトキシエチルアセタール、1−フェニル−1,2−プ
ロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシ
ム、o−ベンゾイル安息香酸メチル、ビス(4−ジメチ
ルアミノフェニル)ケトン、4,4’−ビスジエチルア
ミノベンゾフェノン、4,4’−ジクロロベンゾフェノ
ン、ベンジル、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテ
ル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピ
ルエーテル、ベンゾイン−n−ブチルエーテル、ベンゾ
インイソブチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、
p−ジメチルアミノアセトフェノン、p−tert−ブ
チルトリクロロアセトフェノン、p−tert−ブチル
ジロロアセトフェノン、チオキサントン、2−メチルチ
オキサントン、2−イソプロピルチオキサントン、ジベ
ンゾスベロン、α,α−ジクロロ−4−フェノキシアセ
トフェノン、ペンチル−4−ジメチルアミノベンゾエー
ト等を挙げることができる。前記化合物は単独又は2種
以上を混合して用いることができる。前記光光重合開始
剤は感光性樹脂固形分100重量部中に、0.1〜20
重量部の範囲で含有することができる。
【0017】本発明は、上記(A)成分と(B)成分と
を重量比で5:95〜95:5の範囲、好ましくは1
0:90〜85:15の範囲で含有し、かつ(C)成分
の含有量を感光性樹脂組成物の固形分100重量部に対
して、0.1〜20重量部の範囲で含有する。前記感光
性樹脂組成物において(B)成分の含有量が95重量%
を超えると、耐ブラスト性が低下し、また5重量%未満
では、フィルム状とした時に形成能に欠けコールドフロ
ー等の問題点が生ずる。
【0018】本発明は、上記(A)〜(C)成分に加え
てさらに(D)成分として有機溶剤に可溶で光照射後に
ルイス酸を発生するルイス酸塩を含有する。前記ルイス
酸塩は、通常10 15 〜10 18 Ω・cmの電気絶縁抵
抗値を示す光硬化後の感光性樹脂組成物を1/10〜1
/1000程度の電気絶縁抵抗値にまで低下する作用を
有し、感光性樹脂組成物の光硬化後の電気絶縁抵抗値
(体積固有抵抗値)を8.0×10 〜1.0×10
14 Ω・cmの範囲、好ましく8.0×10 Ω・cm
以上、1.0×10 13 Ω・cm以下の範囲に容易に設
定できる。前記電気絶縁抵抗値が1.0×10 14 Ω・
cmを超えるとサンドブラスト加工時に静電気が帯電し
やすく、放電、落雷が起こり基材が損傷しやすくなる。
また、電気絶縁抵抗値を8.0×10 Ω・cm未満と
するには金属粉等を添加することが考えられるが耐サン
ドブラスト性の低下や硬化不良を起こすため好ましくな
い。
【0019】上記電気絶縁抵抗値は、ガラス−エポキシ
積層板上にPZT配線を厚さ45μm、線幅625μ
m、ピッチ1825μmで設け、その上に感光性樹脂組
成物を塗布乾燥して形成した塗膜50μmを超高圧水銀
灯により露光し、硬化させたのちハイ・レジスタンス・
メーター(High Resistance Mete
r)4339 A(ヒューレットパッカード社製)測定
器で測定した値である。
【0020】上記ルイス酸塩としては、具体的には次の
化1〜10の化合物を挙げることができる。
【0021】
【化1】
【0022】
【化2】
【0023】
【化3】
【0024】
【化4】
【0025】
【化5】
【0026】
【化6】
【0027】
【化7】
【0028】
【化8】
【0029】
【化9】
【0030】
【化10】 (式中、R、R、R、Rは炭素数1〜3のアル
キル基を表わし、R、R、R、Rは炭素数1〜
5のアルキル基又はアルコキシ基を表わす。またX
BF 、AsF 、SbF 又はPF を表わ
す。)
【0031】ルイス酸塩の含有割合は、感光性樹脂組成
物の固形分100重量部に対して0.05〜10重量部
の範囲が好ましい。含有量が0.05重量部未満では電
気絶縁抵抗値低下の効果がなく、また10重量部を超え
ると保存安定性が悪くなる。
【0032】本発明の感光性樹脂組成物は、さらに感度
を向上させ、現像時の膜減りや膨潤を防ぐため必要に応
じて光重合性単量体を含有することができる。前記光重
合性単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、フマ
ル酸、マレイン酸、フマル酸モノメチル、フマル酸モノ
エチル、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート、エチレングリコールモノ
メチルエーテルアクリレート、エチレングリコールモノ
メチルエーテルメタクリレート等の単官能モノマー、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリメタクリレート、テトラメチロールプロ
パンテトラアクリレート、テトラメチロールプロパンテ
トラメタクリレート、ペンタエリトリトールトリアクリ
レート、ペンタエリトリトールトリメタクリレート、ペ
ンタエリトリトールテトラアクリレート、ペンタエリト
リトールテトラメタクリレート、ジペンタエリトリトー
ルペンタアクリレート等の多官能モノマーを挙げること
ができる。これらの化合物の単独又は2種以上を混合し
て使用できる。
【0033】上記光重合性単量体は、ウレタン(メタ)
アクリレート化合物100重量部に対し、20重量部を
超えない範囲で配合するのが良い。配合量が20重量部
を超えるとドライフィルム状としたときにコールドフロ
ーが起こり易くなるとともに、紫外線照射硬化後の感光
性樹脂組成物の弾性が少なくなり耐サンドブラスト性が
低下する。
【0034】本発明の感光性樹脂組成物においてアルカ
リ可溶性性高分子化合物として(メタ)アクリル酸と
(メタ)アクリル酸エステルとの共重合物を使用した場
合には、特にウレタン(メタ)アクリレート化合物:
(メタ)アクリル酸と(メタ)アクリル酸エステル+光
重合性単量体の配合量を重量比で5:95〜95:5の
範囲にすることが好ましい。
【0035】本発明はその使用に当り、溶剤に溶解して
使用することができる。前記溶剤としては具体的にエチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチル
エーテル、2−メトキシブチルアセテート、3−メトキ
シブチルアセテート、4−メトキシブチルアセテート、
2−メチル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチ
ル−3−メトキシブチルアセテート、3−エチル−3−
メトキシブチルアセテート、2−エトキシブチルアセテ
ート、4−エトキシブチルアセテートを挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。
【0036】また、染料、重合禁止剤、電気絶縁抵抗値
調整のためのカーボンや金属粒子などの導電性物質、カ
チオン系、アニオン系または両性界面活性剤等も任意に
添加することができる。
【0037】本発明の感光性樹脂組成物は用途に応じ
て、液状のまま基材の上に塗布する方法、基材の上にス
クリーン印刷する方法等が適用されるが、電子部品の製
造等精密加工を必要とする技術分野では前記感光性樹脂
組成物を可撓性支持フィルム上に塗布、乾燥した感光性
樹脂積層フィルムの使用がよい。前記感光性樹脂積層フ
ィルムの使用により精密な位置合わせが容易となり精度
の高い切削が実現できる。
【0038】上記感光性樹脂積層フィルムの例を図1に
示す。図1において、1は可撓性支持フィルムでありそ
の上に本発明の感光性樹脂組成物が塗布され、感光性樹
脂組成物層2を形成する。さらに前記感光性樹脂組成物
層2の上には離型フィルム3が被着され、一体化されて
いる。
【0039】上記可撓性支持フィルム1は本発明の感光
性樹脂組成物層2を支持する層であるところから、膜厚
15〜125μmのフィルムがよい。前記フィルムの具
体例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビ
ニル等の合成樹脂フィルムを挙げることができる。特に
ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムが可撓
性、こしの点から好ましい。感光性樹脂組成物層2は、
感光性樹脂組成物を前述の溶剤に溶解した溶液をアプリ
ケーター、バーコーター、ロールコーター、カーテンフ
ローコーター等を用いて乾燥膜厚10〜100μmとな
るように塗布して形成することができる。
【0040】また、離型フィルム3は、未使用時に感光
性樹脂組成物層2を安定に保護する層であり、使用時に
は容易に剥ぎ取れるが、未使用時には剥がれない適度の
離型性を有するフィルムが使用される。前記離型フィル
ム3としては、シリコーンをコーティングまたは焼き付
けした厚さ15〜125μm程度のPETフィルム、ポ
リプロピレンフィルム、ポリエチレンフィルム等が好適
である。
【0041】上記感光性樹脂積層フィルムにおいて、酸
素減感作用を防ぐとともに、露光時に密着されるマスク
パターンの粘着防止のため、可撓性支持フィルムと感光
性樹脂組成物層との間に水溶性樹脂層を設けることがで
きる。前記水溶性樹脂層としては、ポリビニルアルコー
ル又は部分けん化ポリ酢酸ビニルの水溶性ポリマーの5
〜20重量%水溶液を乾燥膜厚1〜10μmに塗布乾燥
した層がよい。前記水溶性樹脂層を形成する水溶性ポリ
マー溶液にさらにエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ポリエチレングリコール等を添加すると、水溶
性樹脂層の可撓性が増すとともに、離型性が向上するの
で好適である。また、前記水溶性ポリマー溶液の調製に
おいて、メタノール、エチレングリコールモノメチルエ
ーテル、アセトン、水性消泡剤を添加し液の粘度、消泡
性等を改善することもできる。
【0042】次に、感光性樹脂積層フィルムの好適な使
用方法の1例を図2の(a)〜(e)に示す。図1の離
型フィルム3を図2(a)に示すように剥し、露出した
感光性樹脂組成物層を基材4上に密着する。前記密着に
際しては基材4を予め加熱しておき、この上にドライフ
ィルムを置いて押圧する、いわゆる熱圧着方式を採るの
がよい。前記押圧したのち可撓支持性フィルム1を剥
し、図2(b)に示されるように露出した感光性樹脂層
2の上に所定のマスクパターンを備えたマスク7を密着
させ、そのマスクパターンの上から低圧水銀灯、高圧水
銀灯、超高圧水銀灯、アーク灯、キセノンランプ等を用
いて露光する。前記露光光線としては紫外線の他にエキ
シマレーザ、X線、電子線等も使用できる。露光後、マ
スクパターン7を取り去り、現像を行う。前記現像によ
って、図2(c)に示すように感光性樹脂層2で紫外線
に未露光部は除去され、露光部の樹脂層9のみが残留す
る。現像に用いる現像剤としては、汎用のアルカリ現像
液を用いることができる。現像処理した基材をサンドブ
ラスト加工し図2(d)に示すように研磨しパターンに
忠実な図柄を形成する。前記サンドブラスト加工で使用
するブラスト材としては2〜500μmのガラスビー
ズ、SiC、SiO 、Al 、ZrO等の無
機微粒子等が好適に用いられる。
【0043】サンドブラスト加工された基材から残留す
る樹脂層9をアルカリ水溶液で溶解し図2(e)に示す
ように基材表面に図柄を形成する。
【0044】次に実施例に基づいて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定さ
れるものではない。
【0045】
【発明の実施の形態】実施の形態で使用するウレタンア
クリレート樹脂の電気絶縁抵抗値の測定 (i)ダイセル化学社製カルボキシル基含有ウレタンア
クリレート「KRM7222」(重量平均分子量1万、
酸価20、溶剤として酢酸エチル20%含有)40重量
部に、2,4−ジエチルチオキサントン2重量部を加え
たカルボキシル基含有ウレタンアクリレート樹脂組成物
の光露光後の電気絶縁抵抗値を測定した。その結果、
1.54×1012Ω・cmであった。
【0046】(ii)日本合成化学社製カルボキシル基
含有ウレタンアクリレート「紫光UT−2313」(重
量平均分子量約1万、酸価40、溶剤として酢酸エチル
30%含有)40重量部に、2,4−ジエチルチオキサ
ントン2重量部を加えたカルボキシル基含有ウレタンア
クリレート樹脂組成物について同様に測定したところ、
その電気絶縁抵抗値は4.42×1012Ω・cmであ
った。
【0047】実施例1 感光性樹脂組成物の調製 以下に示す化合物をよく攪拌、混練し感光性樹脂組成物
の溶液(a)を調製した。
【0048】調製した感光性樹脂組成物(a)につい
て、光硬化後の電気絶縁抵抗を測定したところ、電気絶
縁抵抗値は2.60×1011Ω・cmであった。
【0049】上記感光性樹脂組成物溶液(a)を乾燥後
の膜厚が50μmとなるように、ポリエチレンテレフタ
レート(PET)支持フィルム上に塗布し乾燥させて感
光性樹脂組成物層を形成した。前記感光性樹脂組成物層
の上にPETの離型フィルムを被着して感光性樹脂積層
フィルムを作成した。この感光性樹脂積層フィルムの離
型フィルムを剥し、露出した感光性樹脂組成物層を平坦
化され80℃に加熱されたプラズマディスプレイパネル
上に真空密着した。次いでPET支持フィルムを剥し、
露出した感光性樹脂組成物層の上に、60μmのライン
/スペースを有するマスクを密着させ、このマスクを介
して、超高圧水銀灯を用い、200mJ/cmのエネ
ルギー線量で露光を行った。露光後、0.2%炭酸ナト
リウム水溶液を用いて1.5kg/cmのスプレー圧
で現像し、得られたプラズマディスプレイパネルを研磨
剤としてガラスビーズ#800を使用し、ブラスト圧4
kg/cmで180秒間のサンドブラスト加工を行っ
た。加工中に放電現象は全く観察されず、加工後のプラ
ズマディスプレイパネルを観察したところ、基材の損傷
はみられず、レジストパターンの膜減りも少ない優れた
ものであった。
【0050】比較例1 感光性樹脂組成物の調製 以下に示す化合物をよく攪拌、混練し感光性樹脂組成物
の溶液(b)を調製した。
【0051】調製した感光性樹脂組成物(b)につい
て、実施例1と同様にして光硬化後の電気絶縁抵抗を測
定したところ、電気絶縁抵抗値は1.23×1014Ω
・cmであった。
【0052】次に、調整した感光性樹脂組成物溶液
(b)について、実施例1と同様にドライフィルム状に
成形し、プラズマディスプレイパネルの絶縁層の切削に
使用した。すなわち、上記感光性樹脂組成物(b)を乾
燥後の膜厚が50μmとなるように、PET支持フィル
ム上に塗布し乾燥させて感光性樹脂組成物層を形成し
た。前記感光性樹脂組成物層の上にPETの離型フィル
ムを被着して感光性樹脂積層フィルムを作成した。この
感光性樹脂積層フィルムの離型フィルムを剥し、露出し
た感光性樹脂組成物層を平坦化され80℃に加熱された
プラズマディスプレイパネル上に真空密着した。次いで
PET支持フィルムを剥し、露出した感光性樹脂組成物
層の上に、60μmのライン/スペースを有するマスク
を密着させ、このマスクを介して、超高圧水銀灯を用
い、200mJ/cmのエネルギー線量で露光を行っ
た。露光後、0.2%炭酸ナトリウム水溶液を用いて
1.5kg/cmのスプレー圧で現像し、得られたプ
ラズマディスプレイパネルを研磨剤としてガラスビーズ
#800を使用し、ブラスト圧4kg/cmで180
秒間のサンドブラスト加工を行った。膜減りは実施例1
と同様に少なかったものの、放電によるプラズマディス
プレイパネルの損傷(静電気によるガラスの貫通孔)が
みられた。
【0053】実施例 比較例1において、さらにイルガキュア261(チバガ
イギー社製、(η−2,4− シクロペンタジエン−
1−イル)[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−
メチルエチル)ベンゼン]−アイアン(1+)−ヘキサ
フルオロホスフェート(1−)1重量部を加えてよく攪
拌、混練し感光性樹脂組成物の溶剤()を調製した。
【0054】調製した感光性樹脂組成物()につい
て、実施例1と同様にして光硬化後の電気絶縁抵抗を測
定したところ、電気絶縁抵抗値は1.58×1012Ω
・cmであった。
【0055】次に、調整した感光性樹脂組成物溶液
)について、実施例1と同様にドライフィルム状に
成形し、プラズマディスプレイパネルの絶縁層の切削に
使用した。すなわち、上記感光性樹脂組成物()を乾
燥後の膜厚が50μmとなるように、PET支持フィル
ム上に塗布し乾燥させて感光性樹脂組成物層を形成し
た。前記感光性樹脂組成物層の上にPETの離型フィル
ムを被着して感光性樹脂積層フィルムを作成した。この
感光性樹脂積層フィルムの離型フィルムを剥し、露出し
た感光性樹脂組成物層を平坦化され80℃に加熱された
プラズマディスプレイパネル上に真空密着した。次いで
PET支持フィルムを剥し、露出した感光 性樹脂組成
物層の上に、60μmのライン/スペースを有するマス
クを密着させ、このマスクを介して、超高圧水銀灯を用
い、200mJ/cmのエネルギー線量で露光を行っ
た。露光後、0.2%炭酸ナトリウム水溶液を用いて
1.5kg/cmのスプレー圧で現像し、得られたプ
ラズマディスプレイパネルを研磨剤としてガラスビーズ
#800を使用し、ブラスト圧4kg/cmで180
秒間のサンドブラスト加工を行った。加工中に放電現象
は全く観察されず、加工後のプラズマディスプレイパネ
ルを観察したところ、基材の損傷はみられず、レジスト
パターンの膜減りも少ない優れたものであった。
【0056】実施例 調製した感光性樹脂組成物()について、サンドブラ
スト処理によるガラス板の化粧模様のレリーフ作製に使
用した。
【0057】まず、35cm×25cm、厚さ5mmの
透明ガラス板を用意し、これに前記感光性樹脂組成物
)を乾燥後の膜厚が60μmとなるようにバーコー
ターを用いて塗布、乾燥させて感光性樹脂組成物層を形
成し、この上に化粧模様の描かれたネガマスクを介し、
超高圧水銀灯を用い、200mJ/cmのエネルギー
線量で投影露光した。しかる後、0.2%炭酸ナトリウ
ム水溶液を用いて1.5kg/cmのスプレー圧で現
像した。
【0058】さらに、研磨剤としてアルミナ#200を
使用し、ブラスト圧4kg/cmで250秒間のサン
ドブラスト処理をした。加工中に放電現象は全く観察さ
れず、加工後のガラス板を観察したところ、基材の損傷
はみられず、レジストパターンの膜減りも少ない優れた
ものであった。
【0059】実施例4 (1)感光性樹脂組成物の調製 以下に示す化合物をよく攪拌、混練し感光性樹脂組成物
の溶液()を調製した。
【0060】調製した感光性樹脂組成物()につい
て、実施例1と同様にして光硬化後の電気絶縁抵抗を測
定したところ、電気絶縁抵抗値は8.66×1010Ω
・cm であった。
【0061】次に、この感光性樹脂組成物溶液()に
ついて、実施例1と同様にドライフィルム状に成形し、
プラズマディスプレイパネルの絶縁層の切削に使用し
た。すなわち、上記感光性樹脂組成物()を乾燥後の
膜厚が50μmとなるように、PET支持フィルム上に
塗布し乾燥させて感光性樹脂組成物層を形成した。前記
感光性樹脂組成物層の上にPETの離型フィルムを被着
して感光性樹脂樹脂積層フィルムを作成した。この感光
性樹脂積層フィルムの離型フィルムを剥し、露出した感
光性樹脂組成物層を平坦化され80℃に加熱されたプラ
ズマディスプレイパネル上に真空密着した。次いでPE
T支持フィルムを剥し、露出した感光性樹脂組成物層の
上に、60μmのライン/スペースを有するマスクを密
着させ、このマスクを介して、超高圧水銀灯を用い、2
00mJ/cmのエネルギー線量で露光を行った。露
光後、0.2%炭酸ナトリウム水溶液を用いて1.5k
g/cmのスプレー圧で現像し、得られたプラズマデ
ィスプレイパネルを研磨剤としてガラスビーズ#800
を使用し、ブラスト圧4kg/cmで180秒間のサ
ンドブラスト加工を行った。加工中に法で現象は観察さ
れたものの、加工後のプラズマディスプレイパネルを観
察したところ、基材の損傷はみられず、レジストパター
ンの膜減りも少なかった。
【0062】
【発明の効果】本発明の感光性樹脂組成物は耐サンドブ
ラスト性が高く、高感度でありまた静電気が帯電しにく
いので、帯電した静電気による放電や落雷によって処理
基材に損傷が発生しない。特に本発明の感光性樹脂組成
物を用いて形成した感光性樹脂積層フィルムを用いると
電子部品等の微細加工が静電気の放電、落雷なく行え、
歩留良く製品を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性樹脂積層フィルムの断面拡大図
である。
【図2】本発明の表面食刻方法の手順を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 たわみ性フィルム 2 感光性樹脂組成物層 3 離型フィルム 4 絶縁層 5 導体パターン 6 基材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 7/004 - 7/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)少なくとも2個以上のアクリロイル
    基又はメタクリロイル基を有する光重合可能なウレタン
    (メタ)アクリレート化合物、(B)酸価が50〜25
    0mg/KOHのアルカリ可溶性高分子化合物、(C)
    光重合開始剤、及び(D)有機溶剤に可溶で光照射によ
    りルイス酸を発生するルイス酸塩を含有することを特徴
    とするサンドブラスト用感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】光硬化後の電気絶縁抵抗値が8.0×10
    〜1.0×1014Ω・cmであることを特徴とする
    請求項1記載のサンドブラスト用感光性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】撓み性フィルム上に(A)少なくとも2個
    以上のアクリロイル基又はメタクリロイル基を有する光
    重合可能なウレタン(メタ)アクリレート化合物、
    (B)酸価が50〜250mg/KOHのアルカリ可溶
    性高分子化合物(C)光重合開始剤及び(D)有機溶
    剤に可溶で光照射によりルイス酸を発生するルイス酸塩
    を含有する感光性樹脂組成物であって、光硬化後の電気
    絶縁抵抗値が8.0×10〜1.0×1014Ω・c
    となる感光層を設け、さらにその上に離型フィルム層
    を積層したことを特徴とするサンドブラスト用感光性樹
    脂積層フィルム。
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