JP3498540B2 - 血圧計 - Google Patents

血圧計

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JP3498540B2
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は本体とカフ帯とが一
体化されている血圧計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血圧計で本体がカフ帯に取り付けられて
いるものでは、図5に示すように、カフ帯2内に内蔵さ
せた合成樹脂製の連結板20から複数本のフック21を
突設し、本体1のケース10側には上記フック21が差
し込み係止される係止孔12を設けて、フック21を係
止孔12に通して係止孔12の孔縁に係止することで本
体をカフ帯に取り付けている。
【0003】この時、カフ帯と本体との間のがたつきを
無くすために、先端突起の方向が相反する方向となって
いるフック21を対(図示例では2対)で設けていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合、カフ帯から
本体を外す必要が生じた時、対のフック21が相互に突
っ張るように係止しているために、フック21の係止を
外すのが困難であり、特に突っ張り合うフック21が2
対ある図示例のものでは尚更困難である。図5に示すよ
うに、1本のフック21に代えてビス止め用固定片22
を設けて、該固定片22を挿通孔13を通じてケース1
0内に挿入して受座14にビス15で固定したもので
は、突っ張り合うフック21が1対だけとなるために、
上記従来例よりも取り外しが容易となるものの、依然と
してフック21の係止を外すのが困難である。
【0005】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところはフックを利用した取り
付けであるにもかかわらずカフ帯への本体の取り付け取
り外しが容易である血圧計を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、カフ
帯に本体を取り付けて両者を一体化している血圧計にお
いて、カフ帯側から突設された複数のフックを係止用の
先端突起がほぼ直交する方向を向くとともに相反する方
向を向いた対のものが無い2種のものとするとともに、
カフ側と本体部とのビス止め固定部におけるビスによる
締付方向を上記2種のうちの一方のフックの先端突起の
方向とほぼ同方向としていることに特徴を有している。
相反する方向に先端突起を向けたフックを無くすこと
で、フックによる突っ張り合う状態を無くし、さらにビ
ス止め固定部のビスの締め付けにより、フックが本体側
に係止されるようにしたものである。
【0007】ビス止め固定部とこのビス止め固定部のビ
ス締付方向に先端突起を向けているフックとはビス締付
方向の一直線上に配置しておくことが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例につい
て説明すると、図3に示す血圧計は手首に装着されるタ
イプのもので、手首への装着を容易とするための断面円
弧状に形成された合成樹脂製の連結板20を内蔵してい
るカフ帯2の外面には、連結板20から突出されたフッ
ク21による係止と固定片22のビス止めとによって本
体1が取り付けられている。
【0009】表面側に液晶ディスプレーからなる表示部
37が設けられた本体1は、ポンプ31や電源30等を
内蔵したもので、電源30である2つの電池はケース1
0の前後に振り分けられて配設されている。図中11は
電池ケースである。ここにおいて、図1に示すようにカ
フ帯2の連結板20からは3つのフック21(21a,
21b,21c)と1つの固定片22とが突設され、本
体1のケース10の底面には上記3つのフック21a,
21b,21cに対応する3つの係止孔12と、上記固
定片22が挿通される挿通孔13と固定片22のビス止
めのための受座14とが設けられているのであるが、3
つのうちの2つのフック21a,21bは同一方向に先
端突起を向けたものとして形成され、他の1つのフック
21cは上記2つのフック21a,21bとは90°異
なる方向に先端突起を向けたものとして形成され、さら
に固定片22の受座14へのビス15による固定方向
(図2中のF方向)が、上記1つのフック21cが係止
孔12に係止する方向となるようにされている。
【0010】従って、ビス15で固定片22を受座14
に固定している状態では、上記3つのフック21a,2
1b,21cはいずれも係止孔12の孔縁に深く係止し
た状態を保っており、このために連結板20とケース1
0との間にがたつきが生じることはない。しかし、ビス
15を外したならば、上記F方向の力が働かなくなり、
上記1つのフック21cを図2(b)に示すように係止孔
12の孔縁から離すことができるために、固定片22と
上記1つのフック21cとを夫々挿通孔13と係止孔1
2とから抜き出すことができるものであり、これに伴っ
て残る2つのフック21a,21bを係止孔12との係
止状態から簡単に外すことができる。
【0011】連結板20にケース10を固定するには、
まず同方向を向く2つのフック21a,21bを夫々係
止孔12に差し込み、この部分を軸にケース10に対し
て連結板20を回動させるようにして残るフック21c
を係止孔12に差し込むとともに固定片22を挿通孔1
3に挿通すれば、フック21a,21bが係止孔12の
孔縁に係止するものであり、さらにビス15によって固
定片22を受座14に締め付ければ、フック21cが係
止孔12の孔縁に係止する。
【0012】ビス15による締付方向に先端突起を向け
ているフック21cは、ビス15から見て一直線上に位
置するようにしておくことが、締付力がフック21の係
止力として確実に作用することになって好ましい。な
お、上記ビス15は、本体1におけるケース10から電
池カバー11を外せば外面に露出する。従って、カフ帯
2への本体1の組み付け及び取り外しの作業は、電池カ
バー11を外すことによって簡単に行うことができる。
【0013】
【発明の効果】以上のように本発明においては、カフ帯
側から突設された複数のフックを係止用の先端突起がほ
ぼ直交する方向を向くとともに相反する方向を向いた対
のものが無い2種のものとし、相互に突っ張り合うフッ
クを無くしている上に、カフ側と本体部とのビス止め固
定部におけるビスによる締付方向を上記2種のうちの一
方のフックの先端突起の方向とほぼ同方向としているた
めに、ビス止め固定部のビスの締め付けにより、フック
本体側に係止されるものであり、このためにがたつき
のない固定を行うことができると同時に、ビスを緩める
だけで容易に取り外しを行うことができるものである。
【0014】そしてビス止め固定部とこのビス止め固定
部のビス締付方向に先端突起を向けているフックとをビ
ス締付方向の一直線上に配置しておくと、より確実な固
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の要部の分解斜視図
である。
【図2】(a)(b)は同上の部分平面図であり、(a)はビス
止め固定状態を、(b)はビスを外した状態を示す。
【図3】同上の全体構成を示す縦断面図である。
【図4】従来例の要部の分解斜視図である。
【図5】他の従来例の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ケース 12 係止孔 13 挿通孔 14 受座 15 ビス 20 連結板 21 フック 22 固定片

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カフ帯に本体を取り付けて両者を一体化
    している血圧計において、カフ帯側から突設された複数
    のフックを係止用の先端突起がほぼ直交する方向を向く
    とともに相反する方向を向いた対のものが無い2種のも
    のとするとともに、カフ側と本体部とのビス止め固定部
    におけるビスによる締付方向を上記2種のうちの一方の
    フックの先端突起の方向とほぼ同方向としていることを
    特徴とする血圧計。
  2. 【請求項2】 ビス止め固定部とこのビス止め固定部の
    ビス締付方向に先端突起を向けているフックとをビス締
    付方向の一直線上に配置していることを特徴とする請求
    項1記載の血圧計。
JP20112997A 1997-07-28 1997-07-28 血圧計 Expired - Fee Related JP3498540B2 (ja)

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