JP3498396B2 - ガスケット固定具 - Google Patents
ガスケット固定具Info
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- JP3498396B2 JP3498396B2 JP32672994A JP32672994A JP3498396B2 JP 3498396 B2 JP3498396 B2 JP 3498396B2 JP 32672994 A JP32672994 A JP 32672994A JP 32672994 A JP32672994 A JP 32672994A JP 3498396 B2 JP3498396 B2 JP 3498396B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ナイフエッジ型メタル
シールフランジの金属ガスケット固定具に関する。
シールフランジの金属ガスケット固定具に関する。
【０００２】
【従来の技術】ナイフエッジ型メタルシールフランジが
垂直および垂直に近い位置にあると、金属ガスケット
（以下単にガスケット）をフランジに装着して手を離せ
ばガスケットは脱落する。ガスケットを脱落させないた
めには、円形のガスケットを叩いて楕円にし、溝の中に
はめ込んで固定するか、もしくはガスケットの外周近く
にポンチを打ち、その時できる突起を溝の中にはめ込む
ことで固定する。
垂直および垂直に近い位置にあると、金属ガスケット
（以下単にガスケット）をフランジに装着して手を離せ
ばガスケットは脱落する。ガスケットを脱落させないた
めには、円形のガスケットを叩いて楕円にし、溝の中に
はめ込んで固定するか、もしくはガスケットの外周近く
にポンチを打ち、その時できる突起を溝の中にはめ込む
ことで固定する。
【０００３】またはガスケットをフランジに装着し、ポ
リイミドフィルムテープをフランジの直径方向に１〜２
枚貼ってガスケットを固定し、相手側のフランジを０.
２ 〜０.３mm 程度まで近付けた後、テープを除去す
る。もしくはガスケットを溝の中にはめ込み、ガスケッ
トの外周面とフランジにセロハン粘着テープを貼ってガ
スケットを固定し、前述の方法と同様に相手側のフラン
ジを０.２〜０.３mm程度まで近付けた後にテープを除去
する。
リイミドフィルムテープをフランジの直径方向に１〜２
枚貼ってガスケットを固定し、相手側のフランジを０.
２ 〜０.３mm 程度まで近付けた後、テープを除去す
る。もしくはガスケットを溝の中にはめ込み、ガスケッ
トの外周面とフランジにセロハン粘着テープを貼ってガ
スケットを固定し、前述の方法と同様に相手側のフラン
ジを０.２〜０.３mm程度まで近付けた後にテープを除去
する。
【０００４】あるいは、折り曲げた板ばねをナイフエッ
ジ型メタルシールフランジのリーク溝にはめ込んで使用
するガスケット固定具があり、日電アネルバ株式会社の
「真空機器総合カタログ」Vol.４(1994)、第２２８頁に
「ガスケットクリップ」として記載されている。
ジ型メタルシールフランジのリーク溝にはめ込んで使用
するガスケット固定具があり、日電アネルバ株式会社の
「真空機器総合カタログ」Vol.４(1994)、第２２８頁に
「ガスケットクリップ」として記載されている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で述
べたガスケットを変形させて固定する方法では、ガスケ
ットそのものを使用不能にすることが多いという問題が
あった。またテープを用いて固定する方法では、テープ
が切れてガスケットが脱落したり、切れ端が装置内に残
るという問題や、テープを除去する際にテープの糊がガ
スケットやフランジに残るという問題があった。
べたガスケットを変形させて固定する方法では、ガスケ
ットそのものを使用不能にすることが多いという問題が
あった。またテープを用いて固定する方法では、テープ
が切れてガスケットが脱落したり、切れ端が装置内に残
るという問題や、テープを除去する際にテープの糊がガ
スケットやフランジに残るという問題があった。
【０００６】折り曲げた板ばねを使用する方法では、フ
ランジのリーク溝にはめ込んで使用するため、リーク溝
のないナイフエッジ型メタルシールフランジには使用で
きないという問題があった。さらに、結合する２枚のフ
ランジのリーク溝位置を合わせて使用する必要がある
が、組立ての都合上、リーク溝位置を合わせることがで
きない場合もあるという問題があった。
ランジのリーク溝にはめ込んで使用するため、リーク溝
のないナイフエッジ型メタルシールフランジには使用で
きないという問題があった。さらに、結合する２枚のフ
ランジのリーク溝位置を合わせて使用する必要がある
が、組立ての都合上、リーク溝位置を合わせることがで
きない場合もあるという問題があった。
【０００７】本発明の目的は、ナイフエッジ型メタルシ
ールフランジにガスケットを装着したとき、ガスケット
を変形させることなく、またテープを用いることなく、
リーク溝のないフランジにも確実にガスケットを固定す
る、ガスケット固定具を提供することにある。
ールフランジにガスケットを装着したとき、ガスケット
を変形させることなく、またテープを用いることなく、
リーク溝のないフランジにも確実にガスケットを固定す
る、ガスケット固定具を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明はナイフエッジ型メタルシールフランジのボ
ルト孔にガスケット固定具を通し、ガスケットを装着し
た後、ガスケット固定具によりガスケットの軸芯に対し
て直角方向の力を発生させ、フランジに対してガスケッ
トを押し付けて固定するようにした。
め、本発明はナイフエッジ型メタルシールフランジのボ
ルト孔にガスケット固定具を通し、ガスケットを装着し
た後、ガスケット固定具によりガスケットの軸芯に対し
て直角方向の力を発生させ、フランジに対してガスケッ
トを押し付けて固定するようにした。
【０００９】 また、フランジを合わせて固定するため
に、ガスケットを押し付ける部分の寸法を、ガスケット
の厚みよりも薄くした。具体的には２ｍｍ以下とした。
に、ガスケットを押し付ける部分の寸法を、ガスケット
の厚みよりも薄くした。具体的には２ｍｍ以下とした。
【００１０】
【作用】ガスケット固定具は、フランジのボルト孔を通
す部分を二重軸とし、外側の軸芯に対し内側の軸芯を偏
芯させている。また固定具のガスケット押さえ側は、二
重軸の外側の外径と同じ径とし、厚みはガスケットの厚
みより薄くする。これにより、外側の軸を固定しながら
内側の軸を回転させると、ガスケット押さえ部は偏芯し
ていることにより、外側の軸より飛び出してガスケット
を押し付けることができる。
す部分を二重軸とし、外側の軸芯に対し内側の軸芯を偏
芯させている。また固定具のガスケット押さえ側は、二
重軸の外側の外径と同じ径とし、厚みはガスケットの厚
みより薄くする。これにより、外側の軸を固定しながら
内側の軸を回転させると、ガスケット押さえ部は偏芯し
ていることにより、外側の軸より飛び出してガスケット
を押し付けることができる。
【００１１】
【実施例】図１はナイフエッジ型メタルシールフランジ
１１のボルト孔１２に、ガスケット固定具を取り付ける
前の状態を示す。ガスケット固定具は、ガスケット押し
付け部１，偏芯軸２，回転摘み３，固定軸４，回転止め
レバー５から成る。ここでガスケット押し付け部１の外
径は固定軸４の径とほぼ等しくなっている。偏芯軸２は
ガスケット押し付け部１と固定軸４に対して偏芯させて
いる。ガスケット押し付け部１，偏芯軸２，回転摘み３
は一体となって動く。
１１のボルト孔１２に、ガスケット固定具を取り付ける
前の状態を示す。ガスケット固定具は、ガスケット押し
付け部１，偏芯軸２，回転摘み３，固定軸４，回転止め
レバー５から成る。ここでガスケット押し付け部１の外
径は固定軸４の径とほぼ等しくなっている。偏芯軸２は
ガスケット押し付け部１と固定軸４に対して偏芯させて
いる。ガスケット押し付け部１，偏芯軸２，回転摘み３
は一体となって動く。
【００１２】図２はガスケット固定具をナイフエッジ型
メタルシールフランジ１１に取り付け、またガスケット
１３を装着した状態を示す。ここで固定軸４に取り付け
られた回転止めレバー５を手で固定しながら、回転摘み
３をおよそ１８０度回転させる。
メタルシールフランジ１１に取り付け、またガスケット
１３を装着した状態を示す。ここで固定軸４に取り付け
られた回転止めレバー５を手で固定しながら、回転摘み
３をおよそ１８０度回転させる。
【００１３】図３はガスケット固定具でガスケット１３
を固定し、結合相手のナイフエッジ型メタルシールフラ
ンジ１４を近付けた状態を示す。ガスケット押し付け部
１がおよそ１８０度回転すると、ガスケット押し付け部
１の軸芯に対し偏芯軸２の軸芯が偏芯しているため、ガ
スケット押し付け部１はガスケット１３に近付き、ガス
ケットの側面を押し付けることによりガスケット１３が
固定される。そして結合する相手のナイフエッジ型メタ
ルシールフランジ１４を近付け、ガスケット押し付け部
１を挟み込む状態にし、ボルト孔にボルトを通し、フラ
ンジを仮止めする。回転摘み３を１８０度ほど回して戻
し、ガスケット固定具をボルト孔１２より抜く。
を固定し、結合相手のナイフエッジ型メタルシールフラ
ンジ１４を近付けた状態を示す。ガスケット押し付け部
１がおよそ１８０度回転すると、ガスケット押し付け部
１の軸芯に対し偏芯軸２の軸芯が偏芯しているため、ガ
スケット押し付け部１はガスケット１３に近付き、ガス
ケットの側面を押し付けることによりガスケット１３が
固定される。そして結合する相手のナイフエッジ型メタ
ルシールフランジ１４を近付け、ガスケット押し付け部
１を挟み込む状態にし、ボルト孔にボルトを通し、フラ
ンジを仮止めする。回転摘み３を１８０度ほど回して戻
し、ガスケット固定具をボルト孔１２より抜く。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、ガスケットを変形させ
ることなく、またテープを用いることなくガスケットを
固定できるので、ガスケットを無駄にすることがなく経
済性が向上する。さらにガスケット固定具の取り付けは
短時間に確実に行うことができるので、作業時間を短縮
することができる。
ることなく、またテープを用いることなくガスケットを
固定できるので、ガスケットを無駄にすることがなく経
済性が向上する。さらにガスケット固定具の取り付けは
短時間に確実に行うことができるので、作業時間を短縮
することができる。
【図１】本発明の一実施例のガスケット固定具とナイフ
エッジ型メタルシールフランジの断面図。
エッジ型メタルシールフランジの断面図。
【図２】図１のガスケット固定具をナイフエッジ型メタ
ルシールフランジに取り付けた状態を示す断面図。
ルシールフランジに取り付けた状態を示す断面図。
【図３】図２のガスケット固定具でガスケットを固定
し、結合相手のナイフエッジ型メタルシールフランジを
近付けた状態を示す断面図。
し、結合相手のナイフエッジ型メタルシールフランジを
近付けた状態を示す断面図。
１…ガスケット押し付け部、２…偏芯軸、３…回転摘
み、４…固定軸、１１…ナイフエッジ型メタルシールフ
ランジ、１３…ガスケット。
み、４…固定軸、１１…ナイフエッジ型メタルシールフ
ランジ、１３…ガスケット。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 松原 利之
東京都国分寺市東恋ケ窪１丁目280番地
株式会社 日立製作所 中央研究所内
(56)参考文献 実開 昭56−76381（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B25B 25/00 - 33/00
F16L 23/00 - 23/04
F16J 15/00 - 15/14
Claims (5)
- 【請求項１】金属ガスケットをナイフエッジ型メタルシ
ールフランジに固定するためのガスケット固定具であっ
て、前記フランジおよび前記金属ガスケットの軸芯に対
して直角方向の力を発生する手段を有し、前記フランジ
のボルト孔を通して使用することを特徴とするガスケッ
ト固定具。 - 【請求項２】 請求項１において、前記ボルト孔を通す部
分の軸を二重軸とし、前記二重軸の外側の軸芯に対し内
側の軸芯を偏芯させ、前記二重軸の外側の外径と内側の
軸の一端部の外径とが同じ径になるようにしたことを特
徴とするガスケット固定具。 - 【請求項３】 請求項２において、前記二重軸の外側を固
定し前記二重軸の内側を回転させることにより、前記一
端部が前記フランジおよび前記金属ガスケットの軸芯に
対して直角方向の力を発生させることを特徴とするガス
ケット固定具。 - 【請求項４】 請求項２又は３において、前記一端部での
円筒部の厚みは２ｍｍ以下であることを特徴とするガス
ケット固定具。 - 【請求項５】請求項２又は３において、前記一端部での
円筒部の厚みは前記金属ガスケットの厚みよりも小さい
ことを特徴とするガスケット固定具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32672994A JP3498396B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ガスケット固定具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32672994A JP3498396B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ガスケット固定具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08174442A JPH08174442A (ja) | 1996-07-09 |
| JP3498396B2 true JP3498396B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=18191029
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32672994A Expired - Fee Related JP3498396B2 (ja) | 1994-12-28 | 1994-12-28 | ガスケット固定具 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3498396B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102016015190A1 (de) * | 2016-12-21 | 2018-06-21 | Forschungszentrum Jülich GmbH | Montagevorrichtung für eine Flachdichtung einer Flanschverbindung |
-
1994
- 1994-12-28 JP JP32672994A patent/JP3498396B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08174442A (ja) | 1996-07-09 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |