JP3497808B2 - 揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置 - Google Patents

揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置

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JP3497808B2
JP3497808B2 JP2000300972A JP2000300972A JP3497808B2 JP 3497808 B2 JP3497808 B2 JP 3497808B2 JP 2000300972 A JP2000300972 A JP 2000300972A JP 2000300972 A JP2000300972 A JP 2000300972A JP 3497808 B2 JP3497808 B2 JP 3497808B2
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rotating
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勉 山本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品や医薬品等の
内容物を容器(パウチ、缶詰、瓶詰等)内に密封充填し
た製品を、揺動又は回転させながら昇温、加熱、冷却の
レトルトサイクルプロセスで加熱殺菌処理する揺動・回
転型スプレー式レトルト殺菌装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レトルトサイクルプロセスの加熱
殺菌処理には、スプレー式レトルト殺菌機が提供されて
いる。このスプレー式レトルト殺菌機は、製品を載置し
たトレーを複数段積み重ねて殺菌槽内に収容し、トレー
間の隙間に向けて配置したスプレーノズルから熱水ある
いは蒸気等を噴霧して製品を加熱殺菌した後、スプレー
ノズルから冷却水を噴霧して製品を冷却するものである
(実公平3−3197号公報等参照)。
【0003】このスプレー式レトルト殺菌装置には、略
円筒形状で横倒し状態に載置した殺菌槽内に、複数段積
み重ねたトレーを複数組収容する回転体を設け、殺菌槽
内に設けたころ部材によりこの回転体を回転自在に支持
し、駆動装置により回転体を揺動又は回転させながら殺
菌処理を行う揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置
がある(特開平9−215732号公報,特開平9−2
15733号公報)。
【0004】揺動又は回転させながら殺菌処理を行うメ
リットは、製品の内容物(主として液体)が揺り動か
されることにより昇温・降温速度が速まる、トレイや
パレットが水平に対し傾斜する事により付着水を早期に
除去できる等であり、全体として殺菌処理に要する時間
を短縮することができることにある。
【0005】この場合、回転体を揺動又は回転させる駆
動手段60は、例えば、図11(A)に示すように、殺
菌槽1の基台5上で、かつ、殺菌槽1の一端外部に設置
したモータ61から減速機62、歯車63、64、を介
して回転体2の一端に固着した回転軸65を回転させる
ように構成されている。この装置は、駆動手段60が取
付けられる片側の蓋部材1bを開閉せずに、反対側の蓋
部材(図示省略)を開閉してトレー3の搬入・搬出を行
うものである。
【0006】また、他の形態の駆動手段70は、図11
(B)に示すように、殺菌槽1内において回転体2の外
周に形成した環状歯車71と環状歯車71に噛合するピ
ニオン72を設け、殺菌槽1の外周上部に設置したモー
タ73の出力軸をピニオン72に連結して、回転体2を
揺動・回転させるように構成されている。また、同様
に、環状歯車71に換えて回転体2にチェーンスプロケ
ットを構成し、かつピニオン72に換えて小型のチェー
ンスプロケットを構成して、モータ73の出力軸を小型
のチェーンスプロケットに連結してチェーン伝動により
回転体を揺動又は回転させるものもある(図示省略)。
【0007】この装置は、殺菌槽1の両側の蓋部材(1
a,1b)が開閉可能であり、殺菌槽1の両側からトレ
ー3の出し入れが可能である。即ち、殺菌加工処理にお
いて殺菌槽1の片側から回転体2にトレー3を搬入し、
処理後に殺菌槽1の反対側で回転体2からトレー3を搬
出することが可能であり、トレー3の出し入れが同時に
行えて作業効率を向上させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図11(B)に示す装
置は、モータの駆動力を伝達する動力伝達手段として、
回転体外周に環状歯車やチェーンスプロケットを形成し
ているが、環状歯車やチェーンスプロケットが大型であ
るので、加工コストや交換コストなど多大なコストが掛
かり、動力伝達手段のメンテナンスも殺菌槽内部に及ぶ
のでメンテナンス作業が大変である。また、温度や圧力
などが激しく変化する殺菌槽内に動力伝達手段が設けら
れるので、環状歯車やチェーンスプロケットは所定の強
度が必要となる。
【0009】そこで、本発明は、殺菌槽の前後両側から
トレーの搬入・搬出が可能で、かつ、モータの駆動力を
伝達する動力伝達手段を簡易な構成とし、メンテナンス
の容易化を図ると共に、設備コストや部品の交換コスト
を低減させた揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した揺動
・回転型スプレー式レトルト殺菌装置は、製品を載置し
たトレーを複数段積み重ねて収容し、中心に回転軸を備
える円筒形状の回転体と、前記回転体を横置き状態で内
装する殺菌槽と、前記回転体の回転軸方向から見た水平
方向両側の下部外周面にそれぞれ配設されるとともに回
転軸方向にも複数配設されて回転体の回転を支持するこ
ろ部材と、前記殺菌槽の内部に配設され前記トレー間の
隙間に向けて熱水、冷却水等を噴出するスプレーノズル
とを備えて成る揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装
置において、前記ころ部材のうち、少なくとも前記回転
体の回転軸方向から見た水平方向片側の下部外周面に配
設され、かつ、回転軸方向に複数配設されたころ部材を
互いに同期回転させる駆動手段とを備えていることを特
徴とする。
【0011】請求項2に記載した揺動・回転型スプレー
式レトルト殺菌装置は、前記駆動手段が回転体の回転軸
方向から見た水平方向両側の下部外周面に配設されたこ
ろ部材を回転駆動させることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載した揺動・回転型スプレー
式レトルト殺菌装置は、前記駆動手段が、殺菌槽の前後
に配設したころ部材の中間部において、回転体の回転軸
と直交する向きに出力軸を配設した駆動装置と、駆動装
置の出力軸と交差軸歯車で連結し、回転体の回転軸と平
行な回転軸を持って回転可能に配設され、その前後両端
に連結部を備えた駆動軸と、前記駆動軸の前後両端の連
結部と、殺菌槽の左右片側の前後に配設したころ部材の
回転軸とを連結するユニバーサルジョイントとを備えて
いることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置Aを図面に基
づいて説明する。
【0014】この揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌
装置Aを示す図1及び図2において、1は殺菌槽、2は
回転体、11〜14はころ部材、8は動力伝達部、9は
減速機、10は駆動装置となるモータである。減速機9
はモータ10に連結してあり、図2に示すように、動力
伝達部8を通じて手前側のころ部材(12,14)を回
転駆動させて、回転体2を揺動又は回転させるものであ
る。
【0015】殺菌槽1は円筒形状の容器であって、図1
に示すように基台5の上に水平状態で固定されている。
殺菌槽1の前後両端には蓋部材(1a,1b)が気密
に、かつ、開閉可能に装着されている。この装置は、両
側の蓋部材(1a,1b)を開閉可能として作業効率を
向上させたもので、例えば、殺菌槽1内で加熱殺菌処理
をした後、搬出側の蓋部材1bを開けてトレー3を回転
体2から搬出し、同時に搬入側の蓋部材1aを開けて製
品aを載置したトレー3を回転体2に搬入することがで
きるようになっている。
【0016】回転体2は、図3(A)に示すように、複
数の円板2aと、各円板2aを適宜の間隔で連結する複
数の連結バー2bとで円筒形状に骨組みを形成したもの
である。各円板2aには、トレー3を段積みした台車3
a(図3(B)参照)を収納するための略矩形の開口部
2cが形成されている。各円板2aの開口部2cの底部
には、ころコンベアによる案内レール2dを施設して台
車3aの搬入路2hを形成している。また、搬入路2h
の側面には側面案内ロール2eを設けており、搬入路2
hの上部には、搬入されたトレー3を上から抑えるトレ
ー押え部材2fと、トレー押え部材2fを昇降させる手
段2g(エアシリンダなど)を設けている(トレー押え
部材2f、エアシリンダ2g及び搬入路2hについては
図11参照)。
【0017】トレー3は、図3(B)に示すように、台
車3a上に段積み可能であり、トレー3上で、複数個の
製品aが相互に重ならず、また移動しないように仕切板
3bで区画して、製品a毎に位置決めして収容してい
る。また、トレー3は4隅3dを高く形成しており、段
積みされたトレー3の間に隙間3cを形成して、周囲か
ら熱水等を製品aに噴霧可能としている。また、トレー
3の底部は排水を可能とするためにパンチングメタル等
の適宜の排水構造(図示省略)を採用している。
【0018】ヘッダーパイプ4は、図3(A)に示すよ
うに、回転体2の搬入路2hに縦方向(又は横方向)に
所定の間隔で設置したものであって、図4に示すよう
に、多数のスプレーノズル4aを有しており、図5
(A)(B)に示すように、回転体2と一体的に回転す
る。スプレーノズル4aは、回転体2の搬入路2h内に
搬入された段積み状態の各トレー3の隙間3cから製品
aに向けて、ヘッダーパイプ4に供給された熱水、冷却
水等の殺菌処理媒体を噴霧するものである。
【0019】ヘッダーパイプ4への熱水、冷却水等の殺
菌処理媒体の供給は、図4に示すように、回転体2の両
側に配設された主配管4bから分岐管4cを介してそれ
ぞれ分岐供給される。
【0020】殺菌槽1には、図4に示すように、循環ポ
ンプ41及び熱交換器42を備えた熱水又は冷却水の循
環供給配管43が接続してある。殺菌槽1の底部に溜ま
った水は、殺菌槽1の底部に接続してある循環ポンプ4
1の吸入管43aを通して循環ポンプ41に送り、循環
ポンプ41で加圧して循環ポンプ41の吐出管43bを
通して熱交換器42に供給している。熱交換器42に送
られた水は、熱交換器42で熱交換されて熱水又は冷却
水となり、循環供給配管43、主配管4bを通って再び
回転体2の各ヘッダパイプ4に供給される。
【0021】熱交換器42は、殺菌槽1の底部に溜まっ
た水その他適宜の液体を加熱蒸気s又は冷却水cにより
加熱又は冷却(熱交換)して熱水又は冷却水を作り出す
もので、熱交換用の加熱蒸気と冷却水とを配管44,4
5から切換弁46,47で適時に切換えて供給し、ま
た、蒸気ドレン配管48と冷却水出口配管49を切換弁
50、51で適時に切換えて接続して加熱蒸気と冷却水
を排出している。また、殺菌槽1には、必要に応じて真
空脱気手段52と乾燥用熱風供給及び排気手段53を接
続する。なお、ヘッダーパイプ4への熱水又は冷却水の
供給は、熱交換器42を介さずに直接、加熱蒸気又は冷
却水を切換供給するようにしても良い。
【0022】回転体2は、図1に示すように、殺菌槽1
内に収容し、殺菌槽1の底部内周の下面において前後左
右の4個所に配設したころ部材(11〜14)で、回転
自在に支持されている。各ころ部材(11〜14)は、
図6に示すように、回転体2の回転軸方向から見て、円
板2aの水平方向両側の下部外周面に左右対称に、それ
ぞれ回転軸方向に2つずつ配設してあり、回転体2の自
重を水平方向両側から均等に支持している。
【0023】各ころ部材(11〜14)は、図7に示す
ように、殺菌槽1の外周面に装着したケース7に収容し
てある。ころ部材(11〜14)の中心には軸部材15
を挿着する挿通穴16が形成してある。挿通穴16の内
周面には突起17がある。軸部材15には軸つば18b
が形成してあり、テーパー状の外形面を備え軸方向にス
リット18aを形成したスリーブ部材18が被してあ
る。そして、スリーブ部材18の小径側から軸部材15
を、ころ部材(11〜14)の挿通穴16に挿入し、挿
通穴16の突起17をスリーブ部材18のスリット18
aに挿着して、ねじ部材19でころ部材(11〜14)
を軸部材15に締付けて固着している。
【0024】この軸部材15の両端部は、ケース7の両
側面を貫通しており、ケース7の外に配設した軸受20
によって回転自在に軸支されている。軸部材15とケー
ス7との間は、シール部材21でシールしてあり、ま
た、ケース7の底部開口はパッキン部材22を介してめ
くら板23で密閉している。このため、殺菌槽1の底部
に溜まった熱水や冷却水が殺菌槽1の外部に漏れること
はない。
【0025】ころ部材(11〜14)は、殺菌槽1内に
僅かに突出し、回転体2の円板2aの外周面全周に装着
したリング状の接触板2a1に接触させて、回転体2を
回転可能に支持している。
【0026】図2中、殺菌槽1の手前側の前後に装着し
てあるころ部材(12,14)は、その軸部材15に自
在継手31の一方の継手部15aが形成してあり、動力
伝達部8の減速機9を介して駆動装置10に連結して回
転駆動するようにしてある。
【0027】動力伝達部8は、図8及び図9に示すよう
に、殺菌槽1の中央部に配設してある減速機9の出力軸
9aにローラチェーンカップリング24を介して連結し
た第1駆動軸25と、第1駆動軸25に交差軸歯車26
を介して連結した第2駆動軸27と、第2駆動軸27と
前後のころ部材(12,14)の軸部材15との間に配
設した第3駆動軸(28,29)と、第2駆動軸27、
第3駆動軸(28,29)及び軸部材15をそれぞれ連
結する自在継手(30,31)(等速自在継手)とを備
えている。
【0028】第1駆動軸25は、回転体2の回転軸tと
直交する向きに配設してあり、交差軸歯車26の歯車ケ
ース32に軸支してある。第1駆動軸25の一端は、減
速機9の出力軸9aにローラチェーンカップリング24
を介して連結してある。第1駆動軸25の他端には交差
軸歯車26の歯車ケース32内の交差軸歯車26の一方
の歯車25aを取り付けてある。なお、図8〜図10
は、歯車ケース32の内部構造が分るように歯車ケース
32内を実線で図示してある。
【0029】第2駆動軸27は、回転体2の回転軸tに
平行に配設してあり、交差軸歯車26の歯車ケース32
に軸支してある。第2駆動軸27には、歯車ケース32
内で第1駆動軸25の歯車25aと噛合う歯車27aを
取り付けてある。第2駆動軸27の両端は、歯車ケース
32の外側に延在しており、自在継手30の一方の継手
部27bが形成してある。
【0030】第3駆動軸(28,29)は、それぞれ第
2駆動軸27ところ部材(12,14)の軸部材15と
を自在継手(30,31)を介して連結するユニバーサ
ルジョイントの中間軸である。第3駆動軸(28,2
9)の一端には、第2駆動軸27の継手部27bと自在
継手30を構成する継手部(28a,29a)が形成し
てある。また、第3駆動軸(28,29)の他端には、
ころ部材(12,14)の軸部材15の継手部15aと
自在継手31を構成する継手部(28b、29b)が形
成してある。この動力伝達部8は、高さの異なる第2駆
動軸27ところ部材(12,14)の軸部材15との連
結に、ユニバーサルジョイントを採用しているので、第
2駆動軸27及びころ部材(12,14)の軸部材15
の取付誤差をある程度許容することができ、第2駆動軸
27ところ部材(12,14)の軸部材15の取付が容
易である。
【0031】この動力伝達部8によれば、殺菌槽1の手
前側の前後に装着してあるころ部材(12,14)は、
互いに同じ方向に同期回転するものとなる。なお、殺菌
槽1の奥側の前後に装着してあるころ部材(11,1
3)は、それぞれ回転体2の円板2aの接触板2a1
(図7参照)と接触して回転するものである。
【0032】以下、この装置における回転体2の回転駆
動について説明する。
【0033】回転体2は、図6に示すように、常時ころ
部材(11〜14)で接触支持している。殺菌槽1の手
前側のころ部材(12,14)は、図8に示すように、
動力伝達部8で回転駆動し、回転体2の円板2aの外周
に装着した接触板2a1に摩擦接触して回転体2を回転
させる。即ち、駆動装置(図示省略)の駆動力は、減速
機9、第1駆動軸25、第2駆動軸27、第3駆動軸
(28,29)、軸部材15を順に伝達されて殺菌槽1
の手前側のころ部材(12,14)を回転させる。この
とき殺菌槽1の手前側のころ部材(12,14)を、同
じ方向に等速で回転するように連結しているから、両方
のころ部材(12,14)が均一に力を作用して回転体
2を回転させることができる。このとき、殺菌槽1の奥
側のころ部材(11,13)は、手前側のころ部材(1
2,14)による回転体2の回転を支持しつつ、回転体
2の円板2aの接触板2a1と接触して従動的に回転す
る。
【0034】回転体2を反対方向に回転させる場合は、
駆動装置(図示省略)からの伝達を切換えて、第1駆動
軸25を逆方向に回転させれば良い。即ち、この装置
は、回転体2を正逆何れの方向にも回転駆動させること
ができ、回転体2を正逆何れかの方向に回転させて回転
型のスプレー式レトルト殺菌処理装置としたり、所定の
周期でころ部材(12,14)の回転方向を逆転させて
揺動型のスプレー式殺菌処理装置とすることができる。
【0035】また、回転体2を停止させる場合は、回転
体2の回転慣性力を殺菌槽1の手前側のころ部材(1
2,14)から減速機9に伝えてブレーキが掛かるよう
にしても良い。これにより、例えば、摩擦ブレーキなど
の停止装置の負担を軽減させることができる。
【0036】なお、回転体2の回転角速度t2は、駆動
装置(図示省略)から減速機9を介してころ部材(1
2,14)に伝達される回転角速度をt1、ころ部材
(12,14)の直径をL1、回転体2の円板2aの接
触板2a1の外径をL2とすると、t2=(t1×L
1)/L2 となる。
【0037】これより、回転体2の回転角速度t2をこ
ろ部材の回転角速度t1により調整することができる。
即ち、例えば、減速機9の減速比を変更することによ
り、また、駆動装置(図示省略)の出力を増減すること
により、回転体2の回転角速度t2を調整することがで
きる。
【0038】この装置は、回転体2を駆動させる部材に
おいて、ころ部材(11〜14)と、ころ部材(11〜
14)に接触する円板2aの接触板2a1が摩耗により
適時に交換が必要となるが、ころ部材(11〜14)や
接触板2a1はピニオンやチェーンスプロケットに比べ
安価で交換コストは少なくて済む。
【0039】また、ピニオンやチェーンスプロケットは
所要の強度を確保するため相当の大きさが必要であった
が、ころ部材(11〜14)はより小型に形成できるの
で、殺菌槽1の省スペース化を図ることができる。
【0040】また、ころ部材(11〜14)及び接触板
2a1は、ケース7のめくら板23を取り除くと外部か
ら摩耗状態が把握できるので、チェーンスプロケットに
よる場合に比べてメンテナンスが容易である。
【0041】以上、本発明の一実施形態に係る揺動・回
転型スプレー式レトルト殺菌処理装置を説明したが、本
発明は上記に限定されない。
【0042】例えば、上記の実施形態では、殺菌槽1の
手前側の前後に装着したころ部材(12,14)が駆動
するように構成されているが、図10に示すように、殺
菌槽1の奥側の前後に装着したころ部材(11,13)
の軸部材15に上記と同様の動力伝達部8’と減速機
9’を連結して駆動装置(図示省略)の回転駆動力が、
殺菌槽1の手前側のころ部材(12,14)及び殺菌槽
1の奥側のころ部材(11,13)に同様に作用するよ
うにしてもよい。殺菌槽1の奥側の動力伝達部8’は、
殺菌槽1の手前側の動力伝達部8を線対称で配設した構
成となっているが(図10に示す揺動・回転型スプレー
式レトルト殺菌装置A’おいて、殺菌槽1の奥側の動力
伝達部8’の各部材には、手前側の動力伝達部8の対応
する部材の符号にダッシュを付けた符号を付してい
る。)、殺菌槽1の手前側のころ部材(12,14)と
殺菌槽1の奥側のころ部材(11,13)が同じ向きで
回転するようにしてある。
【0043】なお、上記の動力伝達部(8,8’)の構
成は、上記実施形態のものに限定されない。
【0044】
【発明の効果】請求項1に記載した揺動・回転型スプレ
ー式レトルト殺菌装置は、製品を載置したトレーを複数
段積み重ねて収容し、中心に回転軸を備える円筒形状の
回転体と、前記回転体を横置き状態で内装する殺菌槽
と、前記回転体の回転軸方向から見た水平方向両側の下
部外周面にそれぞれ配設されるとともに回転軸方向にも
複数配設されて回転体の回転を支持するころ部材と、前
記殺菌槽の内部に配設され前記トレー間の隙間に向けて
熱水、冷却水等を噴出するスプレーノズルとを備えて成
る揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置において、
前記ころ部材のうち、少なくとも前記回転体の回転軸方
向から見た水平方向片側の下部外周面に配設され、か
つ、回転軸方向に複数配設されたころ部材を互いに同期
回転させる駆動手段とを備えているので、殺菌槽の少な
くとも左右片側のころ部材が回転駆動して回転体の回転
軸方向の前部と後部に回転駆動力を付与することができ
る。これにより、回転体が回転軸方向の前後に回転駆動
力を受けて回転するので、回転体に捻じれが生じ難く回
転体の前後で均一な回転を与えることができる。また、
この揺動・回転型スプレー式殺菌装置は、殺菌槽の下部
に配設したころ部材から回転駆動力を受けるので、殺菌
槽の前後両側に蓋部材を取り付けることができ、殺菌槽
の前後両側からトレーを搬入・搬出することが可能とな
る。また、回転体にチェーンスプロケットを形成する必
要がないので、設備コストが低減し、メンテナンス時の
作業性が良く、部品交換のコストが低減する。
【0045】請求項2に記載した揺動・回転型スプレー
式レトルト殺菌装置は、駆動手段が回転体の回転軸方向
から見た水平方向両側の下部外周面に配設されたころ部
材を回転駆動させるので、殺菌槽の左右両側のころ部材
が回転し、回転体に左右両側から回転駆動力を付与する
ことができる。この駆動手段によれば、特に回転体が大
型である場合にも回転体に捻じれが生じ難くなり、回転
体に不都合が生じ難い。
【0046】請求項3に記載した揺動・回転型スプレー
式レトルト殺菌装置は、前記駆動手段が、殺菌槽の前後
に配設したころ部材の中間部において、回転体の回転軸
と直交する向きに出力軸を配設した駆動装置と、駆動装
置の出力軸と交差軸歯車で連結し、回転体の回転軸と平
行な回転軸を持って回転可能に配設され、その前後両端
に連結部を備えた駆動軸と、前記駆動軸の前後両端の連
結部と、殺菌槽の左右片側の前後に配設したころ部材の
回転軸とを連結するユニバーサルジョイントとを備えて
いるので、殺菌槽の左右片側のころ部材に均等な回転駆
動力を付与することができ、回転体にねじれが生じ難
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る揺動・回転型スプレー式レトル
ト殺菌装置の回転体の駆動構造の概略を示す側面図。
【図2】 本発明に係る揺動・回転型スプレー式レトル
ト殺菌装置の回転体の駆動構造の概略を示す平面図。
【図3】 (A)は回転体の概略構造を示す斜視図、
(B)はトレーの概略斜視図。
【図4】 本発明に係る揺動・回転型スプレー式レトル
ト殺菌装置の概略構造を示す縦断正面図。
【図5】 (A)(B)は左右に揺動させた状態を示す
動作状態の説明図である。
【図6】 回転体の支持構造を示す正面図。
【図7】 ころ部材の取付構造を示す断面図。
【図8】 動力伝達部の構造を示す平面図。
【図9】 動力伝達部の構造を示す側面図。
【図10】 本発明の他の実施形態に係る動力伝達部の
構造を示す平面図。
【図11】 (A)は回転駆動手段の第1実施例を示す
概略側面図、(B)は回転駆動手段の第2実施例を示す
概略側面図、(C)はその縦断面正面図を示している。
【符号の説明】
A 揺動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置 1 殺菌槽 2 回転体 2a 円板 2a1 接触板 2c 開口部 2d 案内レール 3 トレー 4 ヘッダーパイプ 4a スプレーノズル 5 基台 7 ケース 8 動力伝達部 9 減速機 10 駆動装置 11〜14 ころ部材 15 軸部材 16 挿通穴 17 突起 18 スリーブ部材 19 スリット 20 軸受 21 シール部材 22 パッキン部材 23 めくら板 24 ローラチェーンカップリング 25 第1駆動軸 26 交差軸歯車 27 第2駆動軸 28,29 第3駆動軸 30,31 自在継手 32 歯車ケース
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−215732(JP,A) 特開 平9−215733(JP,A) 特開2001−231520(JP,A) 特開2001−231521(JP,A) 特開2001−299301(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 3/14 A23L 3/12 A61L 2/04 A61L 2/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製品を載置したトレーを複数段積み重ねて
    収容し、中心に回転軸を備える円筒形状の回転体と、前
    記回転体を横置き状態で内装する殺菌槽と、前記回転体
    の回転軸方向から見た水平方向両側の下部外周面にそれ
    ぞれ配設されるとともに回転軸方向にも複数配設されて
    回転体の回転を支持するころ部材と、前記殺菌槽の内部
    に配設され前記トレー間の隙間に向けて熱水、冷却水等
    を噴出するスプレーノズルとを備えて成る揺動・回転型
    スプレー式レトルト殺菌装置において、 前記ころ部材のうち、少なくとも前記回転体の回転軸方
    向から見た水平方向片側の下部外周面に配設され、か
    つ、回転軸方向に複数配設されたころ部材を互いに同期
    回転させる駆動手段とを備えていることを特徴とする揺
    動・回転型スプレー式レトルト殺菌装置。
  2. 【請求項2】前記駆動手段が回転体の回転軸方向から見
    た水平方向両側の下部外周面に配設されたころ部材を回
    転駆動させることを特徴とする請求項1記載の揺動・回
    転型スプレー式レトルト殺菌装置。
  3. 【請求項3】前記駆動手段が、殺菌槽の前後に配設した
    ころ部材の中間部において、回転体の回転軸と直交する
    向きに出力軸を配設した駆動装置と、 駆動装置の出力軸と交差軸歯車で連結し、回転体の回転
    軸と平行な回転軸を持って回転可能に配設され、その前
    後両端に連結部を備えた駆動軸と、 前記駆動軸の前後両端の連結部と、殺菌槽の左右片側の
    前後に配設したころ部材の回転軸とを連結するユニバー
    サルジョイントとを備えていることを特徴とする請求項
    1又は請求項2記載の揺動・回転型スプレー式レトルト
    殺菌装置。
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