JP2665825B2 - 調理食品製造装置 - Google Patents

調理食品製造装置

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昭 若林
久寿郎 菊池
宏 中澤
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、調理食品製造装置に関する。詳細には本発
明は、食用材料およびまたは食品(以下食材料というこ
ともある)を、減圧下固液共存状態で加熱・回転撹拌・
急冷することによって、超短時間の調味濃縮を可能なら
しめた調味食品製造装置に関する。
従来の技術 減圧加熱による調理食品濃縮装置は公知である。
真空ニーダは、例えば羊羹等の高粘性の食品を対象
に、素材の風味や香りを、できるだけ逃がさないように
しながら、減圧下で余剰水分を蒸散させ加熱混練し調味
濃縮している。
ニーダ、即ち混練機には、食材料の磨砕、練り込み、
切断、粉砕作用がある。混練のための撹拌機構は金属製
密閉容器本体とは別個に形成され、容器本体を貫通して
回転駆動装置に連結しているため、容器本体は簡単に着
脱分離できない構造である。
加熱は2重構造の減圧容器壁への熱媒体の供給によ
る。均一加熱が困難なため局部加熱による食材料の焦げ
つき、褐変、熱分解トラブルが発生する。そのためニー
ダ回転撹拌機構の主たる目的の一つは、処理食材料に致
命的なダメージを与える焦げつきを回避すること、高粘
食材に対して、焦げつきの時間的余裕を与えずに器壁か
ら徹底的にこすりとることにある。焦げつき回避と効率
的な混合磨砕期待のため撹拌羽根の回転軌跡に色々と工
夫をこらした改良装置もある。遠心式薄膜真空加熱濃縮
装置は酵素、抗生物質などの熱に弱い液体や高粘性液、
発泡性液、結晶析出液などの濃縮・脱ガス・香気成分の
回収等に利用される。真空容器内では傘状の遠心伝熱薄
膜面板が高速に回転している。加熱媒体は回転軸を経由
して供給され、処理を受ける高粘液は高速回転薄膜面に
供給され、そこで加熱蒸発されて濃縮液として集液され
る。真空ニーダや真空加熱濃縮装置は、いずれも据置型
で、真空容器本体を簡単に着脱できないため、このまま
可搬にすることはできない。
減圧系で加熱処理後、大気開放系で食材料を取出すた
め、雑菌や異物混入の機会は増大し、長期保存に適した
衛生的な食品管理は困難である。
閉鎖系の管通路を経由して包装系へ未開放のまま、処
理食材料を移送することも可能であるが、移送装置が特
殊で高価である。搬送食材料の種類も制限される。
多種類の食材料の同時処理には、従来の調理法では長
時間の調味が必要なので、種類に応じた基数が必要とな
り、装置経済的にもまたスペース的にも無駄である。
本発明者等はかかる問題を解決するため実開平2-1079
77〜9号として既に提案した。出願当時の認識では、減
菌化のために炭酸ガス封入が最適で必須とされ、回転撹
拌による調味速度向上効果は認められていたが、加熱脱
水処理による大幅な調味速度の向上までは全く考えおよ
ばなかった。また非加熱での減圧回転撹拌を主としたも
のでもあった。
発明が解決しようとする問題点 本発明は従来の真空加熱濃縮装置、真空ニーダの前記
欠点を除去し、複数の異なる食材料の同時処理・超短時
間調味濃縮が可能な、シンプル構造で且つ経済的な調理
食品製造装置を提供しようとするものである。
本発明の他の目的は、炭酸ガス置換工程の省略にもか
かわらず、なお一層の短時間滅菌化、実質無菌の状態が
可能な装置の提供である。
また、本発明は、実質無菌化調味後の円筒状金属製密
閉容器(以下単に容器ということもある)を使用するこ
とによって、無菌状態のままでの抗菌包装機への運搬を
可能とし、調味食品製造後の殺菌処理の省略、合成保存
料等の添加を必要としないシステム構築が可能な食品製
造装置の提供にある。
問題点を解決するための手段 これらの目的達成のために本発明は以下の構成からな
っている。
1 蓋部および胴部で構成された回転可能な円筒状金属
密閉容器、温度制御可能な前記容器の加熱機構、排気冷
却凝縮機構、該排気冷却凝縮機構を介して前記容器に連
通する減圧装置、前記容器の強制冷却機構および前記容
器の回転機構からなる装置であって、前記容器の胴部内
の弧状周壁面に撹拌板を設けたこと、ならびに、胴部全
体を前記加熱機構および前記強制冷却機構の一部分を構
成している熱交換器としたことを特徴とする調理食品製
造装置。
2 減圧装置が圧力制御可能な減圧装置である請求項1
記載の調理食品製造装置。
3 排気冷却凝縮機構の排出側に脱水量計をもつ請求項
1または2記載の調理食品製造装置。
4 円筒状金属製密閉容器が回転可能に支承され、器壁
に熱・冷媒通路を巡らせたステンレス製容器である請求
項1、2または3記載の調理食品製造装置。
次に本発明の構成をより詳細に説明すると、円筒状金
属製密閉容器は蓋部および胴部で構成され気密シールで
きるようにしている。蓋部および胴部は気密性さえ保証
できれば円筒状容器を長軸方向に半裁して中心軸で開閉
できる様な構造としてもよい。
密閉容器は円筒状形状に基づき回転が可能であり、任
意の回転機構を具備している。
機械的な接触による回転方向を採用する場合には、容
器の外周壁はできるだけ平滑外周面になるように形成す
る。容器本体には、その適宜箇所に器内監視窓を設け
て、器内食材料の固液混合状態、調味液残量、気化離脱
状況等が監視できるようにするとよい。
台形に連続的に折曲げた、例えば、SUS444ステンレス
鋼製波板を、同じ材質の円筒状金属製密閉容器の外周器
壁にシーム溶接して熱・冷媒通路を巡らせた場合には、
容器外周面は凹凸となるので、スムーズな回転を可能に
するために、器壁外周の台形面上に外周リング板を、取
りつけるとよい。
回転装置は、円筒状金属製密閉容器を乗せたままで起
立、倒伏および着脱ができるような構成にしておくと作
業が容易となり、生産性の向上に役立つ。回転は、出来
るだけ水平状態での、ゆるやかな連続定速回転が一般的
であるが、所定角度範囲内で、間欠的な正転逆転ローリ
ング等が選択できるような構成としても良い。円筒状金
属製密閉容器の回転手段を複数とし、内容積の異なる複
数の容器本体を搭載すれば、多品種・適量生産システム
が可能である。強力な一つの共通減圧ポンプの管路に複
数の円筒状金属製密閉容器を回転可能に連結せしめた構
成も可能である。
本発明において回転駆動機構は任意のものを採用でき
るが、実用的にはローラー方式を推奨する。ベルト駆動
方式等の機械的手段その他電磁気的手段、非接触流体浮
上手段等の流体手段を利用することも可能である。場合
によっては加熱媒体浴面上に円筒状容器を浮上させなが
ら回転させることもある。いずれの方式でも円筒状金属
製密閉容器は、回転装置への搭載離脱が容易になるよう
に設計することが肝要である。こうすれば、円筒状金属
製密閉容器を非汚染運搬器として抗菌包装機へ運搬で
き、極めて衛生的であるし、また複数の円筒状金属製密
閉容器を待機させ順次処理の完了した回転装置に搭載す
るようにすれば稼働率は高くなる。
例えば、食材料を収納したままの完全密閉状態で、搬
送しうるから、処理後の、実質無菌の食材料は、そのま
ま、無菌管理およびまたは低酸素濃度あるいは窒素など
の不活性雰囲気に維持されている包装系に移送すること
ができる。そこでパッキング(必要に応じて冷凍処理を
行うこともある)すれば、極めて長時間の品質保証が実
現できる。
可搬な冷却装置を付加し移送中の円筒状金属製密閉容
器外周壁の熱・冷媒循環路に冷却媒体を供給できるよう
にしておけば、最適の器内温度が維持できる。従って衛
生面はもとより、風味、香り、色合い、食感などの品質
保存に充分に管理された、非常に高品質食材料のスピー
ド輸送も可能になる。
本発明においては容器胴部内の弧状周壁面に撹拌板を
設けたことを特徴とする。容器内部には、容器と一体的
の固着あるいは着脱自在に、容器内の弧状周壁面に撹拌
板を取り付けている。この場合、後者のように撹拌板
を、着脱自在に設計すれば、撹拌板取り外し後の容器内
壁面は、ほぼ完全な円周平坦面とすることもできるた
め、極めて高い洗浄性が約束され、器内滅菌も完璧に行
え、短時間に効率よく、容器の洗浄作業を完了させるこ
とができる。
撹拌板は容器回転中心に対して放射状に、等間隔に、
複数配置したり、調味食品に適する形状の撹拌板が選択
できるようにしてもよい。回転速度は、できれば、分当
たり0(非回転・非回動)〜5回転のゆるやかな連続定
速回転を行わせる。
容器、撹拌板いずれも耐蝕性金属の、例えばSUS444の
ステンレス薄鋼板製にしておくことが食品衛生上から
も、また容器の軽量化・可搬性・耐久性等の面からも好
ましい。
円筒状金属製密閉容器の回転中空軸の一端には、この
中空軸を貫通経由して減圧装置の管路と円筒状金属製密
閉容器とが連結している。減圧装置の真空ポンプと金属
製密閉容器との間には強制排気冷却方式の凝縮器を設け
て離脱ガス成分を液体にもどして、低容量の真空ポンプ
により経済的に能率よく減圧することができる。
円筒状金属製密閉容器の回転中空軸の他端は、液面が
大気系に露出している調味液タンクに導かれる調味液供
給管路と連結している。なお同一回転軸内において、調
味液供給タンクに連結する管路と前記減圧装置に連結す
る管路とをそれぞれ区画しても設け、回転軸片側端部に
集約整理することも可能である。
調味液は食材料とともに予め容器内に投入しておいて
もよいが、調味処理すべき食材料だけを容器内に予め投
入しておき、所定の減圧処理段階毎に、例えば投入食材
料からの離脱水分量を、排気冷却凝縮機構の出口側に設
けてある脱水量計で指示される液量を調味液供給量およ
び、または供給時点の判断基準とすることによって調味
液供給管路のバルブ開閉操作により、調味液を投入さ
せ、容器内に必要適正量に供給されるようにすることが
できる。
従って前記脱水量計の基準水量検出信号またはタイマ
ーにより調味液供給バルブの開閉作動信号を出力する制
御装置を設けることによって調味液の自動供給制御が行
えるようになる。
本発明においては食材料等からの気化脱水量に見合っ
た必要最小限の調味液の供給と実質的に残液のない調味
もおこなえるため、高価な調味液の過剰残余はなく、常
に衛生的な作業環境が維持でき、また凝縮水は1種の蒸
留水であるので排液処理のための費用のかかる環境処理
設備、コストは一切不要になる。なお閉鎖減圧処理系内
において調味液は、できれば、野菜等の固形食材料との
共存状態で、固形物と調味液とが出来るだけ長く接触す
る時間が維持される充分量とすることが好ましい。
脱水量計は、基本的には、調味液の投入管理と調味管
理に利用できるもので、極めて単純な構成にもかかわら
ず調味の正確な管理が容易に行え、調味濃度のバラツキ
をなくし、一定品質の製品を提供できる実用効果は極め
て大きいものと言えよう。
容器本体と減圧装置や加熱機構あるいは冷却機構との
着脱分離にはジョイント開口部の自動迅速閉栓がおこな
えるようにするとよい。
本発明においては容器の胴部全体を温度制御可能な容
器の加熱機構および容器の強制冷却機構の一部分を構成
している熱交換器としたことを特徴としている。
本発明の円筒状金属製密閉容器の回転軸の中心部はワ
ンタッチ回転ジョイント構造(必要数の)により気密接
合とする。円筒状金属製密閉容器の端部回転軸の中心部
において、第一の接合ジョイントは、過熱水蒸気(強制
冷却の場合は、たとえば冷水機で冷却した冷水を提供す
る)配管路から円筒状金属製密閉容器の外壁の熱交換器
を構成する熱・冷却媒体循環通路入口に連結させる。
同様にして第二のジョイントを設け、密閉容器の外壁
の熱・冷却媒体循環通路出口に連結させる。あるいは、
熱・冷却媒体循環通路を、円筒状金属製密閉容器外周壁
面で軸方向に2以上に分割し、回転軸片側には熱・冷却
媒体循環通路の出口用接合ジョイントと入口用接合ジョ
イントに取付け、反対側回転軸も同様な構成とし、容器
外周壁を適当な区分に分割し、効率よく容器周壁全面の
均一加熱・冷却が出来るようにしてもよい。加熱と冷却
とは同一の媒体循環通路を利用するのが一般的である。
熱媒と冷媒の切換えにより短時間に加熱から強制冷却に
よる急冷作業に移行することができる様になる。
円筒状金属製密閉容器の外周にステンレス鋼板製台形
波板をシーム溶接したハニカム様構造とし、軽量であり
ながら減圧真空時に座屈しないように容器本体の剛性を
高めると同時に新たに形成された閉鎖細幅管路を加熱用
媒体循環路(冷却用媒体循環路としても使用することも
ある)とし、そこへ過熱蒸気を供給するようにしておけ
ば、受熱は、伝熱管を螺旋状に巻き付けた線状伝熱と異
なり、面状に拡大された伝熱面に、しかも熱・冷却媒体
が直接缶表面に流れて伝熱されていくため、伝熱効率に
優れ、熱感受性は極めて高い。従って円筒状金属製密閉
容器の温度制御は的確に実行できる。
加熱・冷却媒体は、回転軸から容器本体の全外周壁に
密に蛇行した台形ハニカム構造の媒体循環通路内へ供給
され、例えば、過熱水蒸気流量・圧力をコントロール
し、スピーディーに器内壁全面を均一加熱するから、信
頼性の高い温度制御が可能となる。
容器本体の熱感受性が極めて高いため、減圧加熱する
場合は、器内ガスの熱膨張量よりも減圧吸引量が小さい
と、減圧作業が加圧になる場合がある。熱感受性の高い
容器を使用する場合には、容器外周からの加熱伝熱によ
る器内熱膨張量よりも常に減圧吸引量が大きくなるよう
に減圧下、真空引きと加熱媒体との供給バランスの調整
により、より小型の減圧ポンプで経済的に圧力制御が行
えるように留意することが必要である。このため本発明
の排気冷却凝縮機構は不可欠である。
回転撹拌時点の器内調味液貯留量や器内圧力に対応し
て器壁外周の媒体循環通路への加熱・冷却媒体の温度、
圧力、流量等を正確に把握し、更に排気冷却凝縮機構の
排出側に前記した様に、脱水量計を取付け、この脱水量
との見合いにおける追加供給すべき調味液量の関係を把
握しておけば、調味液供給の自動制御は容易であり、容
器壁外周の台形ハニカム様循環通路への供給媒体温度、
圧力、流量、密閉容器回転数等の比較的単純な制御因子
の制御により起動から停止まで、半自動あるいは完全自
動運転が可能である。
また台形ハニカム様構造の媒体循環通路の配置は、加
熱・冷却に適した順路配置を考慮して設計し、例えば板
厚1.5〜3mm程度のステンレス薄鋼板をシーム溶接すれば
器内の高い伝熱感受性と高剛性の溶接を得ることが出来
る。比較的大口径(350〜800mm)でありながら(−)76
0mmHg(ゲージ圧)の減圧にも耐え、各種調理目的に最
適な各種の媒体通路デザイン設計も容易で、かつ軽量な
本発明に適した容器となる。
作用 次に図面を参照して本発明の作用を説明する。円筒状
金属製密閉容器(第1図1)の内壁に撹拌板16が回転軸
に平行に設置されている。当該容器外壁に設計されたハ
ニカム様台形断面の熱・冷媒通路2に熱媒を通入して加
熱するとき、当該容器が回転するにともないこの撹拌板
によって当該容器の内壁部分にある食材料が当該容器の
内壁にそって持ち上げられてある回転角度に達すると食
材料の山が崩落して内容物である食材料と調味液が緩や
かに撹拌される。これにより、食材料の局部的な高温化
を防止しながら、加熱効率(冷却も同様)を向上させる
こととなる。
円筒状金属製密閉容器(第1図)は独立しており可搬
である。ここで「可搬」とは、回転容器本体が減圧装置
や加熱機構等から簡単に着脱分離でき、必要なら食材料
収納状態のまま搬送可能なことを意味する。当該容器は
回転装置等と独立であるため運搬器としても使用でき
て、複数の容器を準備することにより材料の投入を事前
に行い、調味終了後減菌された調味終了製品を落下菌な
どにより汚染されること無く包装室へ運搬できて生産効
率のよい調味作業が実現できる。
円筒状金属製密閉容器は円筒状金属製密閉容器の回転
装置、加熱機構、強制冷却機構および排気冷却凝縮機構
と容易に着脱できる機構となっている。円筒状金属製密
閉容器の外周リング3部を回転ロール第2図17にのせて
回転ロール17をモーターで駆動して摩擦力により回転さ
せており、回転時の上側の押さえアイドルロール18を取
り外せば円筒状金属製密閉容器は回転装置から脱着は容
易である。円筒状金属製密閉容器の外壁に設置されたハ
ニカム様台形断面の熱・冷媒通路への熱・冷媒供給は、
円筒状金属製密閉容器の蓋部中央回転ジョイント第1図
5にワンタッチカプラー6,7で加熱機構・強制冷却機構
と連結されているので着脱は容易である。同様に、排気
冷却凝縮機構は回転ジョイント5のワンタッチカプラー
8で、調味液供給は回転ジョイント5のワンタッチカプ
ラー9で着脱容易であり、温度センサー11は回転ジョイ
ント5のコネクターにより着脱を容易にしている。回転
ジョイント5の採用により円筒状金属製密閉容器の回転
にも関わらず回転無しに円筒状金属製密閉容器と外部と
の接続が可能となっている。
食材料の投入および搬出は円筒状金属製密閉容器1の
蓋4から行う。
過熱水蒸気を熱源としてた加熱機構の制御は、第3図
19,20の圧力計と22の減圧弁により供給量を定め、調味
温度を円筒状金属製密閉容器内の温度センサー11を用い
て蒸気バルブ21のオンオフ制御を行う。過熱水蒸気は減
圧弁22で所定圧力に調整され、円筒状金属製密閉容器回
転ジョイント5のワンタッチカプラー6から回転ジョイ
ントを経由して供給パイプ12を通り13のジョイントから
円筒状金属製密閉容器の外壁に設置されたハニカム様台
形断面の熱・冷媒通路へ供給され、熱を放出した熱媒は
14のジョイントから戻りパイプ15を経由して円筒状金属
製密閉容器回転ジョイント5のワンタッチカプラー7を
通り排水される。
強制冷却機構は、蒸気バルブ21を閉じて冷却水バルブ
39を開くことにより、加熱機構の過熱水蒸気の代わりに
冷却水を通入することにより作動する。実際の冷却は、
強制冷却機構による強制冷却と排気冷却凝縮機構による
真空冷却とが単独でまたは併用される。調味終了後冷却
の過程でフレーバー等を投入したときは排気冷却凝縮機
構の冷却は用いず強制冷却機構の冷却のみを使用する。
排気冷却凝縮機構は、円筒状金属製密閉容器内の気体
が円筒状金属製密閉容器回転ジョイント5のワンタッチ
カプラー8から排気管23・バルブ24を経由して凝縮器26
より脱水タンク29に導かれる系で成り立っている。この
とき凝縮器は脱水タンクよりも高い位置に設置し、凝縮
水が脱水タンクの中に流れ落ちるようにする。凝縮器26
は熱交換器であり冷却水は冷却水バルブ33からパイプ34
を経由して凝縮器を冷却し、冷却を終えた冷却水はパイ
プ35を経由して排水される。凝縮器26の後に連結パイプ
28を通り凝縮水と未凝縮気体が脱水タンク29に導かれ凝
縮水は脱水タンクに貯留する。脱水タンクには脱水レベ
ルセンサー付きの脱水計30が装着されており、脱水量の
管理と脱水量による自動運転のための信号を出す。凝縮
器26の性能をよくすれば殆ど全ての蒸気を凝縮すること
ができて、円筒状金属製密閉容器1からの脱水量は脱水
計30で計測できる。気化した水蒸気は液体の1000倍以上
の容積であり、加熱している円筒状金属製密閉容器の減
圧を真空ポンプのみで吸引することは困難である。凝縮
器を送致することではじめて加熱中の円筒状金属製密閉
容器の減圧度を制御することも、円筒状金属製密閉容器
から脱水することも可能となる。
減圧装置は、脱水タンクの上部からパイプ31を経由し
た真空ポンプ32により作動する。調味中の円筒状金属製
密閉容器内圧力を凝縮器前後につけた圧力計25,27によ
り感知し真空ポンプのオンオフまたはパルブ24の開閉に
より制御する。
調味液は食用固形材料と共に調味前に投入しておくこ
とも可能であるが、希薄な調味液を大量に使用する場合
には設置した調味液タンク38に追加投入用の調味液を入
れておき、タイマーや脱水量の信号によりバルブ37を開
閉してパイプ36と円筒状金属製密閉容器の回転ジョイン
トのワンタッチカプラー9を経由して調味液の供給が可
能である。この場合円筒状金属製密閉容器が負圧である
ためバルブ37の開閉だけで供給できる。
調味液は基本的に食塩分があり、円筒状金属製密閉容
器は極軟鋼では耐久性が不足でありステンレス鋼製が望
ましい。円筒状金属製密閉容器は高減圧度による坐屈に
耐える必要があり円筒外周に設置されたハニカム様台形
断面の熱・冷媒通路は容器の剛性を高めるため高価なス
テンレス板の厚みを薄くすることができる。また熱・冷
媒通路を容器内部に設置したり蛇管様のものを内部に設
置するのでは調味材料の撹拌に不便であり、容器内の掃
除も困難となる。
発明の効果 減圧下固液共存状態で加熱・回転撹拌・急冷するとい
う簡単な原理の、食材料の超短時間の調味濃縮を可能な
らしめた調味食品製造装置を提供することができる。
回転容器本体は減圧装置や加熱機構等から簡単に着脱
分離でき、必要なら食材料収納状態のまま搬送可能であ
り、また、容器本体の極めて高い洗浄性が約束されてお
り、極めて衛生的な調理食品製造装置を提供できる。
さらに完全密閉系の輸送中いおいても保温、冷却保持
機能を簡単に付与できるため、冷凍輸送等にも適し、今
日の流通変革に十分対応できる装置を提供できる。
本発明の調味食品製造装置を使用した場合、短時間調
味で収得率が高く、かつ必要最小限の調味液での生産と
廃水コストを必要としない調味が可能となる。また、炭
酸ガス等の不活性ガスの封入置換なしに、実質無菌を可
能にすることができる。マクロな組織破壊や食材料のく
ずれが殆どなく、保水性がよい製品を製造できる。さら
にまた、長期間保存しても品質変化の殆ど無い調理食品
が製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の円筒状金属製密閉容器の模式的説明
図、第2図は該円筒状金属製密閉容器を駆動させる回転
ロール及び押さえアイドルロールとの関係を示す模式的
断面説明図、第3図は本発明の装置の加熱機構、冷却機
構、排気冷却凝縮機構、減圧装置及び調味液投入装置を
示すための説明図である。 〔符号の説明〕 1……円筒状金属製密閉容器、2……熱・冷媒通路、3
……外周リング部、5……蓋部回転ジョイント、6,7,8,
9,10……ワンタッチカプラー、11……温度センサー、12
……供給パイプ、13,14……ジョイント、15……戻りパ
イプ、16……撹拌板、17……回転ロール、18……押さえ
アイドルロール、19,20……圧力計、21……蒸気バル
ブ、22……減圧弁、23……排気管、26……凝縮器、29…
…脱水タンク、30……脱水計、32……真空ポンプ、39…
…冷却バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 久寿郎 新潟県三条市大字北入蔵字家の腰62―14 番地 (72)発明者 中澤 宏 東京都江戸川区小松川3丁目5番地 東 邦テクノ株式会社内 (72)発明者 藤島 嶺樹 新潟県西蒲原郡吉田町大字下中野1447番 地4 株式会社エム・ワイ・エンジニア リング内

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋部および胴部で構成された回転可能な円
    筒状金属密閉容器、温度制御可能な前記容器の加熱機
    構、排気冷却凝縮機構、該排気冷却凝縮機構を介して前
    記容器に連通する減圧装置、前記容器の強制冷却機構お
    よび前記容器の回転機構からなる装置であって、前記容
    器の胴部内の弧状周壁面に撹拌板を設けたこと、ならび
    に、胴部全体を前記加熱機構および前記強制冷却機構の
    一部分を構成している熱交換器としたことを特徴とする
    調理食品製造装置。
  2. 【請求項2】減圧装置が圧力制御可能な減圧装置である
    請求項1記載の調理食品製造装置。
  3. 【請求項3】排気冷却凝縮機構の排出側に脱水量計をも
    つ請求項1または2記載の調理食品製造装置。
  4. 【請求項4】円筒状金属製密閉容器が回転可能に支承さ
    れ、器壁に熱・冷媒通路を巡らせたステンレス製容器で
    ある請求項1、2または3記載の調理食品製造装置。
JP2323526A 1990-11-27 1990-11-27 調理食品製造装置 Expired - Fee Related JP2665825B2 (ja)

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