JP3496974B2 - 位置検出装置及び方法 - Google Patents

位置検出装置及び方法

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    • G06F3/00Input arrangements for transferring data to be processed into a form capable of being handled by the computer; Output arrangements for transferring data from processing unit to output unit, e.g. interface arrangements
    • G06F3/01Input arrangements or combined input and output arrangements for interaction between user and computer
    • G06F3/03Arrangements for converting the position or the displacement of a member into a coded form
    • G06F3/041Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means
    • G06F3/046Digitisers, e.g. for touch screens or touch pads, characterised by the transducing means by electromagnetic means

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、位置指示器を用いて指
定位置の座標値等を求める位置検出装置及び方法に関
し、特に高精度と低コストが要求される大型の位置検出
装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】位置指示器との電磁作用により生じる受
信信号を解析することにより、その位置指示器の指定し
た位置の座標等を求める位置検出装置が、コンピュータ
関連分野等で広く利用されている。位置検出装置の構造
の一例を挙げると、多数のループコイルを位置検出方向
に並設してなるセンサ部と同調回路を内蔵する位置指示
器とを有するものがある。この位置検出装置では、これ
らのループコイルを適宜選択して交流信号を加えて電磁
波を発生させ、該電磁波により位置指示器に内蔵した同
調回路を励振させる。この際、該同調回路から発振され
る電磁波を前記ループコイルに受信させて誘導電圧を発
生させる。この誘導電圧を受信信号として検出する。さ
らに、選択するループコイルを順次切替えて繰返し、各
ループコイルに発生する誘導電圧、すなわち受信信号の
振幅及び位相角を検出した後、これらのデータに基づい
て演算することにより指定位置の座標値等を求める。
【0003】受信信号の振幅及び位相角を検出する方法
としては、アナログ位相検波によるもの(特開昭63−
70326号)、高速AD変換と離散フーリエ変換によ
るもの(特開平3−147012号)等が知られてい
る。上記構造のセンサ部についてさらに詳細に述べる。
従来のセンサ部は、略長方形の1本のループコイル(巻
数は任意)を位置検出方向(例えばX軸方向)に多数本
並設した構造となっている。2軸(例えばX軸とY軸)
についての位置検出を行う場合は、この構造をそれぞれ
の軸方向について設ける。このセンサ部の各ループコイ
ルについて、これと信号の送受信を行う1つの送信装置
及び1つの受信装置があり、これらはそれぞれ、1本の
ループコイルの長手方向のいずれかの端に設置される。
従って、1本のループコイルのいずれか一端の送信装置
から信号が送られ、もしこのループコイルの上に受信機
構を有する位置指示器があれば電磁相互作用が生じ、そ
の結果発生した信号がやはりループコイルのいずれか一
端の受信装置にて検出される。
【0004】別の位置検出装置では、ループコイル側に
送信装置又は受信装置のいずれか一方のみが設置される
場合もある。ループコイル側に送信装置のみが設置され
る場合は、位置指示器側に受信機構が設けられる。送信
装置は、ループコイルの長手方向の一端に設置される。
従って、1本のループコイルの一端の送信装置から信号
が送られ、もしこのループコイルの上に位置指示器があ
れば電磁相互作用が生じ、その結果位置指示器に発生し
た信号が、位置指示器側の受信機構により検出される。
ループコイル側に受信装置のみが設置される場合は、位
置指示器側に送信機構が設けられる。受信装置は、ルー
プコイルの長手方向の一端に設置される。従って、位置
指示器側の送信機構から位置指示器のコイルへ信号が送
られ、その下に位置する1本のループコイルとの電磁相
互作用が生じ、その結果発生した信号が、このループコ
イルの一端の受信装置にて検出される。さらに、特開平
第5−241722号では、位置指示器が、互いには結
合しない2つの結合手段とそれぞれ電磁的結合をすると
き、増幅器の正帰還ループを形成させることにより自己
発振を生じさせ、この発振を指示器の位置の検出信号と
する装置が開示されている。
【0005】このような位置検出装置には、例えば、コ
ンピュータの入力装置としてのタブレットやタッチ・デ
ィスプレイがあるが、これらにおけるセンサ部は一般的
に日本工業規格B列5番(B5版)から同A列4番(A
4版)程度の大きさ(面積)である。このような一般的
な大きさのセンサ部をもつ位置検出装置の他に、さらに
大面積の、例えば電子黒板等に適用するための位置検出
装置もある。そのような位置検出装置においては、セン
サ部として例えば同A列2番(A2版)から同A列0番
(A0版)の大面積のものが必要とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図22は従来の信号検
出の例であり、P点において位置指示器との電磁作用に
より誘導された信号VCをループコイルの一端O点にお
いて信号Vとして受信する様子を示している。一般的に
上記のような位置検出装置においては、1つのループコ
イルが一方の軸方向に長いループから構成されている。
このようなループコイルは一様な分布定数回路として扱
うことができる。一様な分布定数回路を電圧又は電流が
伝わる場合は、距離とともにその大きさ(レベル)が次
第に減衰し、同時に位相が変わっていく。レベルの減衰
の程度を表すものが減衰定数α、位相の変化の程度を表
すものが位相定数βであり、さらに両者を合わせて扱う
ものが伝搬定数
【0007】
【数1】
【0008】である。式(1)において、R[Ω/
m]、L[H/m]、C[F/m]及びG[S/m]
は、このループコイルの分布定数であり、ループコイル
の材料により決定される値である。ω=2πf(fは周
波数[Hz])である。
【0009】図22の場合において受信される信号V
は、分布定数回路の計算により、 V=A・exp(−2αd)・exp(−2jβd) (2) と表される。Aは、送受信における変換定数を含む定数
である。exp(−2αd)は減衰量を表す項、exp
(−2jβd)は位相遅延量を表す項、及びdはOP間
の距離である。式(2)で表されるように、受信装置に
より受信されるレベル及び位相はループコイル上の信号
受信位置に依存し、受信装置から遠ざかる程、レベルの
減衰及び位相の遅延が大きくなる。図23はこの様子
を、レベルと位相についてグラフで示したものである。
図23(a)は、図22と同様に受信を左側から行う配
置におけるグラフである。大面積の位置検出装置におい
ては、dが長くなるため特にこの影響が大きくなる。さ
らに各ループコイルの分布定数には僅かにばらつきがあ
るため、遠い位置からの信号ほど図23にΔLで示すよ
うにばらつきが大きくなる。図23(b)は、受信を右
側から行う配置におけるグラフであり、変化の様子が図
23(a)と左右対称となっている。
【0010】上記のことは、図22のO点から送信しP
点の位置指示器と電磁相互作用をする場合における、P
点での送信された信号のレベルと位相についても同様で
あり、やはり遠い位置ほど減衰と遅延の程度が大きくな
る。上記のように、ループコイル上の異なる位置からの
受信信号及び異なる位置への送信信号のレベルの減衰と
位相の遅延及びばらつきは、受信された信号の誤差とな
る結果、正確な座標等の算出ができなくなる。これらの
誤差は、ループコイルの長さが長くなるほど大きくな
る。通常ループコイルは、基板上に導電性材料によるパ
ターンを蒸着又は印刷等の技術により形成することによ
って得られる。一般的な大きさの位置検出装置の場合、
銅、銀等の金属を用いて印刷によりパターン形成する
が、これらは比較的高インピーダンスであるため上記の
伝搬定数の影響が大きくなり使用できなくなる。そこ
で、大面積の位置検出装置では、インピーダンスの小さ
いアルミニウムを用いて蒸着等によりパターン形成して
いるが、非常にコストが高くなるという問題点がある。
【0011】本発明の目的は、大面積の位置検出装置に
おけるループコイルの信号レベルの減衰及び不均一並び
に位相の遅延による検出誤差を解消し、位置指示器の座
標等を精度よく求めることである。さらに本発明の目的
は、大面積の位置検出装置における前記信号レベルの減
衰や位相遅延による検出誤差の解消を簡単な構成で実現
することである。さらに本発明の目的は、大面積の位置
検出装置における前記信号レベルの減衰や位相遅延によ
る検出誤差の解消を簡素な処理回路等で実現することで
ある。さらに本発明の目的は、大面積の位置検出装置に
おけるループコイルのループ端の磁気作用の影響を避け
る構成を提供することである。さらに本発明の目的は、
大面積の位置検出装置において安価にループコイルを形
成することである。
【0012】1)位置指示器を含む位置検出装置におい
て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設され
た電磁結合手段と、前記電磁結合手段の前記第1の軸と
直交する第2の軸方向の両端位置にそれぞれ配置され、
前記電磁結合手段上にて前記位置指示器との間の電磁作
用により発生する信号をそれぞれの位置にて受ける一対
の受信手段と、前記一対の受信された信号を加算する加
算処理手段を含みかつ前記位置指示器の座標等を算出す
る信号処理手段とを有し、前記電磁結合手段の各々が、
2本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関して
互いに対称位置に近接して配置した一対のループコイル
であり、各ループコイルが前記一対の受信手段にそれぞ
れ接続される。 2)上記1)の位置検出装置において、 前記第2の軸方
向の両端位置にそれぞれ設置された選択スイッチの切換
えにより、一方の受信手段に一方のループコイルが接続
された状態と、他方の受信手段に他方のループコイルが
接続された状態との間で切換わる3) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検出
面に含まれる第1の軸方向に多数並設された電磁結合手
段と、前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2
の軸方向の両端位置にそれぞれ配置され、前記電磁結合
手段上にそれぞれの位置から信号を送る一対の送信手段
と、前記送信された一対の信号と前記位置指示器との間
の電磁作用により発生する信号に対して信号処理を行う
ことにより前記位置指示器の座標等を算出する信号処理
手段とを有し、前記電磁結合手段の各々が、2本のルー
プコイルを前記位置検出面の中心線に関して互いに対称
位置に近接して配置された一対のループコイルであり、
各ループコイルが前記一対の送信手段にそれぞれ接続さ
れる
【0013】4)上記3)の位置検出装置において、
記第2の軸方向の両端位置にそれぞれ設置された選択ス
イッチの切換えにより、一方の送信手段に一方のループ
コイルが接続された状態と、他方の送信手段に他方のル
ープコイルが接続された状態との間で切換わる5) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検出
面に含まれる第1の軸方向に多数並設された電磁結合手
段と、前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2
の軸方向の両端位置にそれぞれ配置され、該電磁結合手
段上にそれぞれの位置から信号を送る一対の送信手段
と、前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2の
軸方向の両端位置にそれぞれ配置され、該電磁結合手段
上にて前記位置指示器との間の電磁作用により発生する
信号をそれぞれの位置にて受ける一対の受信手段と、前
記両端位置のそれぞれに配置された送信手段と受信手段
のいずれかを選択する選択手段と、前記一対の受信され
た信号を加算する加算処理手段を含みかつ前記位置指示
器の座標等を算出する信号処理手段とを有し、前記電磁
結合手段の各々が、2本のループコイルを前記位置検出
面の中心線に関して互いに対称位置に近接して配置され
た一対のループコイルであり、各ループコイルが前記送
信手段と前記受信手段のいずれかに前記選択手段により
接続される6)上記5)の位置検出装置において、 前記第2の軸方
向の両端位置にそれぞれ設置された選択スイッチの切換
えにより、一方の送信手段又は受信手段のいずれかが一
方のループコイルへ接続された状態と、他方の送信手段
又は受信手段のいずれかが他方のループコイルへ接続さ
れた状態との間で切換わる
【0014】7)位置指示器を含む位置検出装置におい
て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並列さ
、2本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関
して互いに対称位置に近接して配置した第1のループコ
イルの対と、第1の軸と直行する第2の軸方向に多数並
列され、2本のループコイルを前記位置検出面の別の中
心線に関して互いに対称位置に近接して配置した第2の
ループコイルの対と、前記第2のループコイルの対の前
記第1の軸方向の両端位置にそれぞれ配置され、該第2
のループコイルの対をなす各ループコイルへそれぞれ接
続されることにより、各ループコイル上に信号を送る一
対の送信手段と、前記第1のループコイルの対の前記第
2の軸方向の両端位置にそれぞれ配置され、該第1のル
ープコイルの対をなす各ループコイルへそれぞれ接続さ
れることにより、各ループコイル上にて前記位置指示器
との間の電磁作用により発生する信号を受ける一対の受
信手段と、前記一対の受信された信号を加算する加算処
理手段を含みかつ前記位置指示器の座標等を算出する信
号処理手段とを有する。8) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検出
面に含まれる第1の軸方向に多数並設され、2本のルー
プコイルを前記位置検出面の中心線に関して互いに対称
位置に近接して配置した一対のループコイルと、第1の
軸と直交する第2の軸方向に多数並設されたループコイ
ルと、前記一対のループコイルの前記第2の軸方向の両
端位置のそれぞれに配置され、該一対のループコイルの
対をなす各ループコイルへそれぞれ接続されることによ
り、各ループコイル上に信号を送る一対の送信手段と、
前記ループコイルの前記第1の軸方向の一方の端に配置
され、該ループコイルへ接続されることにより、該ルー
プコイル上にて前記位置指示器との間の電磁作用により
発生する信号を受ける受信手段と、前記受信された信号
に対して信号処理を行うことにより前記位置指示器の座
標等を算出する信号処理手段とを有する。9) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検出
面に含まれる第1の軸方向に多数並設され、2本のルー
プコイルを前記位置検出面の中心線に関して互いに対称
位置に近接して配置した一対のループコイルと、第1の
軸と直交する第2の軸方向に多数並設されたループコイ
ルと、前記ループコイルの前記第1の軸方向の一方の端
に配置され、該ループコイル上に信号を送る送信手段
と、前記一対のループコイルの前記第2の軸方向の両端
位置にそれぞれ配置され、該一対のループコイルの対を
なす各ループコイルへそれぞれ接続されることにより、
各ループコイル上にて前記位置指示器との間の電磁作用
により発生する信号をそれぞれの位置にて受ける一対の
受信手段と、前記一対の受信された信号を加算する加算
処理手段を含みかつ前記位置指示器の座標等を算出する
信号処理手段とを有する。
【0015】10)位置指示器を含む位置検出装置にお
いて、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設さ
れた第1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と
電磁的に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2
の軸方向に多数並設された第2の電磁結合手段と、前記
第1の電磁結合手段の一方の端に入力が接続されかつ前
記第2の電磁結合手段の一方の端に出力が接続され、前
記位置指示器と該第1の電磁結合手段と該第2の電磁結
合手段とともに形成される正帰還ループにより発振する
第1の増幅手段と、前記第1の電磁結合手段の他方の端
に入力が接続されかつ前記第2の電磁結合手段の他方の
端に出力が接続され、前記位置指示器と該第1の電磁結
合手段と該第2の電磁結合手段とともに形成される正帰
還ループにより発振する第2の増幅手段と、前記一対の
発振信号を前記第1及び前記第2の増幅器のそれぞれの
入力端より得て加算する加算処理手段を含みかつ前記位
置指示器の座標等を算出する信号処理手段とを有し、前
記第1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記位
置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して配
置した一対のループコイルからなり、対をなす一方のル
ープコイルに前記第1の増幅手段の前記入力が接続さ
れ、他方のループコイルに前記第2の増幅手段の前記
力が接続され、前記第2の電磁結合手段が、2本のルー
プコイルを前記位置検出面の別の中心線に関して互いに
対称位置に近接して配置した一対のループコイルからな
り、対をなす一方のループコイルに前記第1の増幅手段
前記出力が接続され、他方のループコイルに前記第2
の増幅手段の前記出力が接続される。11) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検
出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第1の電
磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合
せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に多
数並設された第2の電磁結合手段と、前記位置指示器と
前記第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループ
を形成することにより発振する増幅器と、前記第1の電
磁結合手段における前記第2の軸方向の両端からの信号
を加算して前記増幅器に入力するための加算手段と、前
記増幅器の出力を前記第2の電磁結合手段における前記
第1の軸方向の両端へ出力するための出力手段と、前記
発振による信号を前記増幅器の入力端より得て処理する
ことにより、前記位置指示器の座標等を算出する信号処
理手段とを有し、前記第1の電磁結合手段が、2本のル
ープコイルを前記位置検出面の中心線に関して互いに対
称位置に近接して配置した一対のループコイルからな
り、対をなす各ループコイルの前記第2の軸方向の異な
る各端が前記加算手段の入力に接続され、前記第2の電
磁結合手段が、2本のループコイルを前記位置検出面の
別の中心線に関して互いに対称位置に近接して配置した
一対のループコイルからなり、対をなす各ループコイル
前記第1の軸方向の異なる各端が前記増幅器の出力に
接続される。12) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検
出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第1の電
磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合
せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に多
数並設された第2の電磁結合手段と、前記位置指示器と
前記第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループ
を形成することにより発振する増幅器と、前記第1の電
磁結合手段における前記第2の軸方向の両端のいずれか
からの信号を選択して前記増幅器に入力するための第1
の切換え手段と、前記第2の電磁結合手段における前記
第1の軸方向の両端のいずれかを選択して前記増幅器か
ら信号を出力するための第2の切換え手段と、前記第1
の切換え手段により前記第1の電磁結合手段の一方の端
を選択しかつ前記第2の切換え手段により前記第2の電
磁結合手段の一方の端を選択する場合に得られる前記発
振による信号、及び、該第1の切換え手段により該第1
の電磁結合手段の他方の端を選択しかつ該第2の切換え
手段により該第2の電磁結合手段の他方の端を選択する
場合に得られる前記発振による信号を前記増幅器の入力
端から得て加算する処理を含む信号処理を行うことによ
り前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段とを
有し、前記第1の電磁結合手段が、2本のループコイル
を前記位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近
接して配置した一対のループコイルからなり、対をなす
各ループコイルの前記第2の軸方向の異なる各端がそれ
ぞれ前記第1の切換え手段の選択端子に接続され、前記
第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記位置
検出面の別の中心線に関して互いに対称位置に近接して
配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
プコイルの前記第1の軸方向の異なる各端がそれぞれ前
記第2の切り換え手段の選択端子に接続される。13) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検
出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第1の電
磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合
せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に多
数並設された第2の電磁結合手段と、前記位置指示器と
前記第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループ
を形成することにより発振し、かつ出力が該第2の電磁
結合手段における前記第1の軸方向の一方の端に接続さ
れる増幅器と、前記第1の電磁結合手段における前記第
2の軸方向の両端からの信号を加算して前記増幅器に入
力するための加算手段と、前記発振による信号を前記増
幅器の入力端から得て処理することにより、前記位置指
示器の座標等を算出する信号処理手段とを有し、前記第
1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記位置検
出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して配置し
一対のループコイルからなり、対をなす各ループコイ
ルの前記第2の軸方向の異なる各端が前記加算手段の入
力に接続され、前記第2の電磁結合手段が1本のループ
コイルからなる。14) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検
出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第1の電
磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合
せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に多
数並設された第2の電磁結合手段と、前記位置指示器と
前記第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループ
を形成することにより発振し、かつ出力が該第2の電磁
結合手段における前記第1の軸方向の一方の端へ接続さ
れる増幅器と、前記第1の電磁結合手段における前記第
2の軸方向の両端のいずれかからの信号を選択して前記
増幅器に入力するための切換え手段と、前記切換え手段
により前記第1の電磁結合手段の一方の端を選択する場
合に得られる前記発振による信号、及び、該第1の電磁
結合手段の他方の端を選択する場合に得られる前記発振
による信号を前記増幅器の入力端から得て加算する処理
を含む信号処理を行うことにより前記位置指示器の座標
等を算出する信号処理手段とを有し、前記第1の電磁結
合手段が、2本のループコイルを前記位置検出面の中心
線に関して互いに対称位置に近接して配置した一対のル
ープコイルからなり、対をなす各ループコイルの前記第
2の軸方向の異なる各端がそれぞれ前記切換え手段の選
択端子に接続され、前記第2の電磁結合手段が、1本の
ループコイルからなる。
【0016】15)位置指示器を含む位置検出装置にお
いて、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設さ
れた第1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と
電磁的に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2
の軸方向に多数並設された第2の電磁結合手段と、前記
位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とともに
正帰還ループを形成することにより発振し、かつ入力が
該第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の一方
の端に接続される増幅器と、前記増幅器の出力を前記第
2の電磁結合手段における前記第1の軸方向の両端の双
方へ出力するための出力手段と、前記発振による信号を
前記増幅器の入力端から得て処理することにより、前記
位置指示器の座標等を算出する信号処理手段とを有し、
前記第1の電磁結合手段が1本のループコイルからな
り、前記第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを
前記位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接
して配置した一対のループコイルからなり、対をなす各
ループコイルの前記第1の軸方向の異なる各端が前記増
幅器の出力に接続される。16) 位置指示器を含む位置検出装置において、位置検
出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第1の電
磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合
せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に多
数並設された第2の電磁結合手段と、前記位置指示器と
前記第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループ
を形成することにより発振し、かつ入力が該第1の電磁
結合手段における前記第2の軸方向の一方の端に接続さ
れる増幅器と、前記第2の電磁結合手段における前記第
1の軸方向の両端のいずれかを選択して前記増幅器から
信号を出力するための切換え手段と、前記切換え手段に
より前記第2の電磁結合手段の一方の端を選択する場合
に得られる前記発振による信号、及び、該第2の電磁結
合手段の他方の端を選択する場合に得られる前記発振に
よる信号を前記増幅器の入力端から得て加算する処理を
含む信号処理を行うことにより前記位置指示器の座標等
を算出する信号処理手段とを有し、前記第1の電磁結合
手段が1本のループコイルからなり、前記第2の電磁結
合手段が、2本のループコイルを前記位置検出面の中心
線に関して互いに対称位置に近接して配置した一対のル
ープコイルからなり、対をなす各ループコイルの前記第
1の軸方向の異なる各端がそれぞれ前記切り換え手段の
選択端子に接続される。17)上記1)、5)、7)、9)、11)又は13)
の位置検出装置において、 前記受信手段を両端位置に配
置した前記電磁結合手段が、互いに逆向きの巻き方向を
有する近接して配置された一対のループコイル又は切換
えにより互いに逆向きの巻き方向に入れ替る1本のルー
プコイルであって、前記受信された一対の信号が互いに
反転関係にあり、前記加算処理手段が該一対の信号を2
つの入力として入力する差動増幅器である。18)上記2)、3)又は6)の位置検出装置におい
て、 前記一方の送信手段と前記他方の送信手段とが、前
記電磁結合手段の両端位置のそれぞれへの伝送ラインを
有する共通の送信装置であり、又は、前記一方の受信手
段と前記他方の受信手段とが前記電磁結合手段の両端位
置のそれぞれからの伝送ラインを有する共通の受信装置
である。19) 位置指示器と位置検出方向に多数並設された電磁
結合手段との電磁作用により発生する信号を検出し、信
号処理を行うことにより、該位置指示器の座標等を算出
する位置検出装置において、前記電磁結合手段の1つ
が、信号の送信又は受信のための接続端と折返し端とを
それぞれが有する互いに近接して配置された一対のルー
プコイル又は切換えにより該接続端と該折返し端が入れ
替る2つの切換え状態をもつ1本のループコイルからな
り、前記一対のループコイルの双方又は前記2つの切換
え状態の双方を用いた送信又は受信による位置指示器の
位置検出結果により、又は該一対のループコイル又は該
1本のループコイルと直行する方向のループコイルを選
択的に用いて送信又は受信する場合における該選択され
た直交するループコイルの位置により、前記位置指示器
の概略的位置を判別する判別手段と、前記位置指示器
が、一方のループコイル又は一方の切換え状態の少なく
とも折返し部分を含む領域上にある場合に、他方のルー
プコイル又は他方の切換え状態により前記発生する信号
を受ける受信手段又は該信号を発生するために送信する
送信手段とを有する。20)上記19)の位置検出装置において、 前記少なく
とも折返し部分を含む頷域が、前記電磁結合手段の中央
から該折返し部分までの領域である。
【0017】21)位置指示器を用いる位置検出方法に
おいて、位置検出面に含まれる第1の軸方向に電磁結合
手段を多数並設し、前記電磁結合手段の各々が、2本の
ループコイルを前記位置検出面の中心線に関して互いに
対称位置に近接して配置した一対のループコイルであ
り、前記第1の軸と直交する第2の軸方向の両端位置の
それぞれにて、各ループコイルから前記位置指示器との
間の電磁作用により発生する信号を同時又は交互に受信
し、前記一対の受信された信号の加算処理を含む信号処
理を行うことにより、前記位置指示器の座標等を算出す
る。22) 位置指示器を用いる位置検出方法において、位置
検出面に含まれる第1の軸方向に電磁結合手段を多数並
設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイル
を前記位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近
接して配置した一対のループコイルであり、前記第1の
軸と直交する第2の軸方向の両端位置のそれぞれにて、
各ループコイル上に同時又は交互に送信し、前記送信さ
れた一対の信号と前記位置指示器との電磁作用により発
生する信号に対して信号処理を行うことにより、前記位
置指示器の座標等を算出する。23) 位置指示器を用いる位置検出方法において、位置
検出面に含まれる第1の軸方向に電磁結合手段を多数並
設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイル
を前記位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近
接して配置した一対のループコイルであり、前記電磁結
合手段上で前記位置指示器との間の電磁作用により発生
する信号を受信すべく、前記第1の軸と直交する第2の
軸方向の両端位置の双方から各ループコイル上へ同時に
送信しかつ同時に受信し、又は該両端位置の一端にて一
方のループコイルに送受信した後他端にて他方のループ
コイルに送受信し、前記一対の受信された信号に対して
加算処理を含む信号処理を行うことにより前記位置指示
器の座標等を算出する。
【0018】24)位置指示器を用いる位置検出方法に
おいて、位置検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電
磁結合手段を多数並設し、第1の軸と直交する第2の軸
方向に第2の電磁結合手段を多数並設し、前記電磁結合
手段の各々が、2本のループコイルを前記位置検出面の
中心線に関して互いに対称位置に近接して配置した一対
のループコイルであり、前記第2の電磁結合手段の前記
第1の軸方向の両端位置の双方から各ループコイルへ
時に送信し、かつ前記位置指示器との電磁作用により発
生する信号を前記第1の電磁結合手段の前記第2の軸方
向の両端位置の双方にて各ループコイルから同時に受信
し、前記一対の受信された信号の加算処理を含む信号処
理を行うことにより前記位置指示器の座標等を算出す
る。25) 位置指示器を用いる位置検出方法において、位置
検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手段を
多数並設し、前記第1の軸に直交する第2の軸方向に第
2の電磁結合手段を多数並設し、前記電磁結合手段の各
々が、2本のループコイルを前記位置検出面の中心線に
関して互いに対称位置に近接して配置した一対のループ
コイルであり、前記第2の電磁結合手段の前記第1の軸
方向の両端位置の一端から一方のループコイルへ送信
し、かつ前記位置指示器との電磁作用により発生する信
号を前記第1の電磁結合手段の前記第2の軸方向の両端
位置の双方にて各ループコイルから同時に受信し、前記
一対の受信された信号の加算処理を含む信号処理を行う
ことにより前記位置指示器の座標等を算出する。26) 位置指示器を用いる位置検出方法において、位置
検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手段を
多数並設し、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合せ
ずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に第2
の電磁結合手段を多数並設し、前記電磁結合手段の各々
が、2本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関
して互いに対称位置に近接して配置した一対のループコ
イルであり、第1の増幅器の入力を前記第1の電磁結合
手段の一方のループコイルへ接続しかつ出力を前記第2
の電磁結合手段の一方のループコイルへ接続し、前記位
置指示器と該第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰
還ループを形成することにより該第1の増幅器を発振さ
せ、第2の増幅器の入力を前記第1の電磁結合手段の
方のループコイルへ接続しかつ出力を前記第2の電磁結
合手段の他方のループ コイルへ接続し、前記位置指示器
と該第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループ
を形成することにより該第2の増幅器を発振させ、前記
一対の発振信号を前記増幅器の入力端から得て加算する
処理を含む信号処理を行うことにより前記位置指示器の
座標等を算出する。27) 位置指示器を用いる位置検出方法において、位置
検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手段を
多数並設し、前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合せ
ずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方向に第2
の電磁結合手段を多数並設し、前記電磁結合手段の各々
が、2本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関
して互いに対称位置に近接して配置した一対のループコ
イルであり、前記第1の電磁結合手段の各ループコイル
の異なる端からの信号を加算して入力しかつ前記第2の
電磁結合手段の各ループコイルの異なる端へ出力する増
幅器を、前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合
手段とともに正帰還ループを形成することにより発振さ
せ、前記発振による信号を前記増幅器の入力端から得て
信号処理することにより、前記位置指示器の座標等を算
出する。28) 位置指示器と位置検出方向に多数並設された電磁
結合手段との電磁作用により発生する信号を検出し、信
号処理を行うことにより、該位置指示器の座標等を算出
する位置検出方法において、前記電磁結合手段の1つと
して、信号の送信又は受信のための接続端と折返し端と
をそれぞれが有する互いに近接して配置された一対のル
ープコイル又は切換えにより該接続端と該折返し端が入
れ替る2つの切換え状態をもつ1本のループコイルを設
置し、前記位置指示器が、一方のループコイル又は一方
の切換え状態の少なくとも前記折返し端を含む領域上に
ある場合に、他方のループコイル又は他方の切換え状態
により前記発生する信号を受信し、又は該信号を発生す
るために送信する。29)上記28)の位置検出方法において、 前記少なく
とも折返し端を含む領域が、前記電磁結合手段の中央か
ら該折返し端までの領域である。
【0019】
【作用】前記1)のように、位置検出面において位置検
出方向である第1の軸方向に電磁結合手段を多数並設
し、該多数の電磁結合手段のそれぞれが第1の軸方向と
直交する第2の軸方向の両端位置に一対の受信装置を配
置した構成において、位置指示器と電磁結合手段との電
磁作用により該電磁結合手段上に発生した信号を該両端
位置において受信する。これらの受信信号により第1の
軸方向の座標等が算出される。しかしながら、このよう
にして得られた一対の受信信号には、電磁結合手段の伝
搬定数によるレベル低下と位相のずれによる誤差が含ま
れる。それぞれの受信信号に含まれる誤差の第2の軸方
向についての特性は、電磁結合手段の中央に関して互い
に対称的な特性となるため、これら一対の受信信号を加
算することにより電磁結合手段上の位置に依らずレベル
及び位相における誤差がほぼ相殺される。
【0020】前記)にあるように電磁結合手段の両端
位置から送信する場合にも、これら一対の送信信号のそ
れぞれに含まれる伝搬定数によるレベルと位相の誤差の
特性が、電磁結合手段の中央に関して互いに対称的とな
る。従って、両端から同時に送信する場合は電磁結合手
段上のいずれの位置においても双方の送信信号が重ね合
されることにより、レベル及び位相の誤差がほぼ相殺さ
れた上で位置指示器と電磁作用することになる。交互に
送信する場合は、受信された後に一対の受信信号を加算
することによりレベル及び位相の誤差がほぼ相殺され
る。この場合も第1の軸方向の座標等が算出される。
【0021】上記1)における受信信号及び上記)に
おける送信信号についての加算処理又は加算効果は、電
磁結合手段の両端位置において送信と受信の双方を行う
上記)の場合にもその送信信号及び受信信号に対して
同様の作用がある。)の場合、第1の軸方向の座標等
が算出される。また、上記)乃至)のように、一方
の軸方向から送信しかつ他方の軸方向にて受信する交差
型の位置検出を行うの場合においても、)における送
信信号及び受信信号、)における受信信号並びに
における送信信号に対して同様の作用がある。
【0022】また、上記10)乃至16)のように、2
うtの電磁結合手段と位置指示器と増幅器との正帰還ル
ープすなわち発振機構の形成による発振信号を検出信号
として位置検出を行う場合においても、該発振信号を電
磁結合手段の両端位置から得て、適宜加算等の処理を行
うことにより、伝搬定数によるレベル及び位相の誤差を
相殺することができる。上記構成の中で、送信、受信、
送信かつ受信、又は発振を電磁結合手段の両端位置のそ
れぞれについて同時に行う場合は、位置検出を高速で行
うことができる。また上記構成の中で、送信、受信、送
信かつ受信、又は発振を電磁結合手段の両端位置のそれ
ぞれについて交互にすなわち順次行う場合は、電磁結合
手段の構成を簡素にすることができる。上記17)のよ
うに、電磁結合手段の両端位置におけるそれぞれの受信
信号が、同相ノイズを含む互いに反転した信号となるよ
うに受信した後、それぞれの信号を差動増幅器の2っの
入力端子に入力することにより、互いに反転した信号の
差すなわち絶対値の加算された信号を出力として得られ
るとともに同相ノイズを除去することができる。上記
)のように、両端位置における送信、受信、若しくは
発振を交互に行う場合、又は、各ループコイルを使い分
ける場合に、送信装置、受信装置、又は発振機構におけ
る増幅器を両端位置の双方に配置せず、1つのみ設けて
それぞれの位置に対する切換えにより実現することで、
これらの回路構成を簡素にすることができる。上記
)及び20)のように、電磁結合手段が、一対のルー
プコイル又は切換えにより異なる2つの接続状態を形成
するループコイルであって、ループ端すなわち折返し部
分を有する場合に、いずれか一方のループコイルの折返
し部分の近傍に位置指示器があるときは、他方のループ
コイル上の信号を用いるように、ループコイル又はルー
プコイルの接続状態を使い分けることにより、該折返し
部分の磁気作用の影響による信号の誤差を避けることが
できる。
【0023】
【実施例】図1は、本発明を実施した位置検出装置の一
例の全体構成図である。図中、10はセンサ部、20及
び21はセンサ部の両側に配置された複数のサイドボー
ドであり、それぞれループコイル選択部22、23及び
送受信部24、25を設置している。30は位置指示
器、40は加算機構、50は信号検出部、60は信号発
生部、70は制御部、80は処理部、90はインターフ
ェース部、100は、コンピュータである。センサ部1
0は、例えば、互いに近接して配置された一対のループ
コイル12を、図1の矢印で示す位置検出方向に多数組
並設して形成される。図2は、一対のループコイル12
の周辺の概要を示したものである。ループコイル対12
を構成する各ループコイル14、16はセンサ部10の
中心線に関して互いに対称位置に配置されている。図で
は説明を容易にするためにループコイル14と16を離
して描いてあるが、実際には、実質的に重ねられている
ものとみなせる程度に近接している。以降、全てのルー
プコイル対について同様とする。スイッチS1、S2
は、それぞれループコイル14、16を選択するための
コイル選択部22、23におけるスイッチである。スイ
ッチS3、S4は、それぞれ送信装置又は受信装置を選
択するための送受信部24、25におけるスイッチであ
る。対を構成する一方のループコイル14は、スイッチ
S1を介して送受信部24の送信装置201又は受信装
置203へスイッチS3により選択的に接続される。他
方のループコイル16は、スイッチS2を介して送受信
部25の送信装置202又は受信装置204へスイッチ
S4により選択的に接続される。
【0024】センサ部10は、例えばフレキシブル基板
上に導電性材料をパターン蒸着又はスクリーン印刷して
形成される。このような多数のループコイル対をX軸方
向とY軸方向に互いに直交させて設けることにより2つ
の軸方向の指定位置の座標値を検出する。送信装置20
1、202は信号発生部から送られる送信信号をループ
コイルへ伝送し、受信装置203、204はループコイ
ルからの受信信号を信号検出部50へ伝送する。ループ
コイル切換部22、23の選択動作並びに信号発生部6
0及び信号検出部50との間の送受信信号の伝送は、処
理部80からの指令に基づいて制御部70がそのタイミ
ングを制御する。位置指示器30はいわゆるカーソル又
は入力ペンであり、筺体の内部にコイル、コンデンサ及
びスイッチ等から構成される同調回路が一体的に組み込
まれている。コイルとコンデンサは所定の共振周波数を
もつ共振回路を構成している。カーソルでは、スイッチ
を押すと該共振回路のコンデンサ容量を変化させる構造
になっており、また、入力ペンでは、スイッチは位置指
示器30をセンサ部10に押しつけたとき該共振回路の
コンデンサ容量を変化させる構造となっており、該共振
周波数を低くする作用をする。信号発生部60は、例え
ば、交流信号データを記憶したランダムアクセスメモリ
(RAM)、デジタル・アナログ(DA)変換器及び低
域フィルタ(LPF)を利用して任意の周波数と位相を
もつ交流信号を発生し、出力する。信号検出部50は、
受信信号を処理して目的の周波数成分の実数部及び虚数
部の値を得た後、この値に基づいて該周波数成分の振幅
及び位相角を算出する。受信信号の処理方法としては、
アナログ位相検波(特公平第2−53805号)あるい
はデジタルフーリエ変換(特公平第3−147012
号)等の方法がある。信号検出部50に含まれる加算機
構40は、ループコイル14、16からの各受信信号に
対して加算処理を行うためのものである。この機構は、
ループコイルの長さに起因する各受信信号中のレベル及
び位相誤差を相殺する。加算機構40の動作及び具体的
構成については後に詳述する。
【0025】制御部70は、処理部80からの指令に基
づいて動作し、予め設定されたシーケンスに従って各部
のタイミングを制御する。インターフェース部90は、
ホストコンピュータ100との間でデータをやりとりす
るためのもので、ホストコンピュータ100のバスライ
ンに直結した少なくとも2つのFIFO構造のレジスタ
からなっている。ホストコンピュータ100はこのレジ
スタにアクセスすることによりデータを読出す。処理部
80は、指定位置の座標等の計算を行うとともに、ホス
トコンピュータとのデータ伝送及び各部の総合的な制御
を行う。処理部80において、信号検出部50から送ら
れた振幅及び位相角情報に基づいて位置指示器30の座
標が算出され、また位置指示器30のスイッチ状態が判
断される。次に、本装置全体の動作の流れを簡単に述べ
る。先ず、処理部80が、信号発生部60に対して所定
の周波数f0、例えば500kHzの正弦波を32μS
ec送出する指令を送り、制御部70に対してループコ
イル対を選択するための切換えデータを送った後、制御
部70がループコイル切換部22、23における切換え
と送受信部24、25における信号(電磁波)の送受信
を実行させる。次に、信号検出部50において加算処理
を含む受信信号の処理が行われ、受信信号中の500k
Hzの成分の振幅と位相角のデータが処理部80に送ら
れる。以上の動作を選択するループコイル対を順次切換
えて繰返し、振幅データのパターンを得る。処理部80
はそのパターンから位置指示器30が位置するループコ
イル対を判別した後、その位置の座標を算出してその結
果を位相情報とともにインターフェース部90へ転送す
る。
【0026】次に、図1の信号検出部50における加算
機構40の機能を説明する。簡単にするため、図3に示
すような両端に受信装置のみを配置した別の実施例を用
いる。図3は、例えば送信手段が位置指示器にある場合
の構成であるが、受信信号の加算処理を含む信号処理に
ついては図2と同様に考えることができる。図5は、図
3のループコイル配置における各ループコイル14、1
6からの受信信号の加算処理を説明するグラフである。
図5の横軸は、ループコイル対の一端から位置指示器の
存在する位置までの距離であり、縦軸は電磁作用により
発生した信号のレベル(任意の単位)と位相を示してい
る。このグラフは、ループコイル14と16のそれぞれ
について式(2)により得られた受信信号を加算したも
のである。前述の図23においては、距離が遠くなる
程、受信信号のレベルが低下し位相がずれていくのに対
し、図5では、この加算を行うことにより距離に依らず
ほぼ一定のレベルと位相が得られることがわかる。図5
に示す曲線は、いずれも両端がわずかに上昇する、ルー
プコイル対の中央に対して対称な曲線である。本発明の
全ての実施例において、信号発生部60と送信装置又は
受信装置との間のライン間の伝搬定数は予めキャリブレ
ーションを行うことにより補正されているため無視でき
るものとする。
【0027】図4は、両端に送信装置のみを配置した別
の実施例を示す。図4は、例えば受信装置が位置指示器
に設けられている場合の構成である。両方の送信装置か
らそれぞれのループコイルに同時に送信した場合、ルー
プコイル対上の各位置における信号レベルと位相は双方
からの信号が加算されるため図5と同様に表される。従
って、位置指示器はループコイル対上の位置に依らずほ
ぼ一定の送信信号と電磁作用することになる。図2の実
施例は、図3と図4の実施例を組合わせた構成となって
おり、加算された受信信号は定性的に図5と同じ特性を
有する。図6は、加算機構を用いずに一定の受信信号を
得る構成の実施例である。この例では、一方のループコ
イル14の一端の送信装置から送信し、位置指示器との
電磁作用による信号を他方のループコイル16の反対側
の一端の受信装置において受信する。この場合の、ルー
プコイル対上の各位置からの受信信号のレベルと位相は
図7のように表される。この場合は、距離に依らず完全
に一定のレベルと位相が得られる。
【0028】表1は、図22(1.と2.)、図2(2.と3.)、
図3及び図4(3.と4.)、並びに図6(5.と6.)の実施例に
ついてそれぞれパターン材料として金属材料(銀、銅
等)とAlを用いた場合の信号レベル及び位相を比較し
た表である。比較のために、加算を行う3.、4.、5.及び
6.のレベルのデータについては1/2の値とし、従来例
(1.と2.)の距離0mでの値を1として相対値により示
している。( )内は位相であり、やはり従来例(1.と
2.)の距離0mでの値を0度として相対的なずれを示し
ている。従来例(1.と2.)では、距離の増加とともにレ
ベル、位相ともに単調に変化しており、特に距離2mに
おける金属パターン(1.)のレベル低下と位相遅延が顕
著である。本発明による実施例(3.乃至8.)では、レベ
ル、位相ともに距離に依らず一定の又はほぼ一定の値が
得られている。特に本発明の実施例では、金属パターン
であっても距離に依らないほぼ一定のレベルと位相が得
られることを注記する(3.、5.、7.)。これにより、大
型の位置検出装置においてコストの低い金属パターンの
利用が可能になる。
【0029】 表1:実施例における距離とレベル及び位相の関係 ( )内は位相(度) 距離(m) 0 1 2 1.従来例:金属 1(0) 0.92(-5.2) 0.84(-10.4) 2.従来例:Al 1(0) 0.98(-2.1) 0.96(-4.1) 3.両端送受信:金属 0.92+ΔV1(-5.0) 0.92(-5.2) 0.92+ΔV1(-5.0) 4.両端送受信:Al 0.98+ΔV1(-2.08) 0.98(-2.1) 0.98+ΔV1(-2.08) 5.送信又は受信:金属 0.96+ΔV2(-2.5) 0.96(-2.6) 0.96+ΔV2(-2.5) 6.送信又は受信:Al 0.99+ΔV2(-0.09) 0.99(-1.0) 0.99+ΔV2(-0.09) 7.送信と受信:金属 0.92(-5.2) 0.92(-5.2) 0.92(-5.2) 8.送信と受信:Al 0.98(-5.2) 0.98(-5.2) 0.98(-5.2) (ΔV1=-2×10-4、ΔV2=-1×10-4)
【0030】上記の実施例において、図2及び図4の例
では、送信信号を同時に送信することも、交互にそれぞ
れのループコイルに順次送信することも可能である。交
互に送信する場合についても、それぞれの送信信号に対
応する一対の受信信号を加算機構により加算処理すれば
同時送受信の場合と全く同じ結果が得られる。図3の場
合は、位置指示器側の送信手段から2回送信し、それぞ
れのループコイルが交互に受信し、これら一対の受信信
号に対して加算処理することもできる。交互送信又は受
信の場合は、回路とループコイルのいずれか又は両方を
簡素にできる。上記の実施例において加算処理する場合
は、レベルのばらつきもある程度相殺することが可能で
ある。レベルのばらつきは、送受信器に近い位置では少
なく遠い位置ほど大きくなるため、加算によって近い位
置におけるばらつきと遠い位置におけるばらつきとが足
し合わされる結果、ばらつきが距離に依らず平均化され
るからである。
【0031】次に、図8にループコイルの配置の別の実
施例を示す。これらは全て交互送信又は受信の場合に用
い、ループコイルを簡素にしたタイプである。図8の
a)及びa’)は、図2に対応する交互送受信タイプで
ある。a)は、先ずこの状態でスイッチS1を切換えて
左側において送信受信を順次行い、次にスイッチS1、
S2により左側のループを閉じかつスイッチS3を接地
側に切換え、スイッチS4を切換えて右側において送信
受信を順次行う。a’)は、a)の並設されたループコ
イルにおいて、ループコイルのリターン線を共通にした
構成例である。このa’)の構成例では、一方の送受信
信号は、他方の送受信信号に対し反転信号で取扱う。
b)及びb’)は、図3に対応する交互受信タイプであ
る。b)は、先ずこの状態で左側において受信をし、次
にスイッチS1乃至S4を切換えてから右側において受
信する。また、b’)はb)の並設されたループコイル
において、ループコイルのリターン線を共通にした構成
例である。この構成例では、一方の受信信号は、他方の
受信信号に対し反転信号で取扱う。c)及びc’)は、
図4に対応する交互送信タイプである。c)は、先ずこ
の状態で左側において送信をし、次にスイッチS1乃至
S4を切換えてから右側において送信する。また、
c’)は、c)の並設されたループコイルにおいて、ル
ープコイルのリターン線を共通にした構成例である。こ
の構成例では、一方の受信信号は、他方の受信信号に対
し反転信号で取扱う。以上においては左右いずれを先に
動作させてもよい。d)は図6に対応する一方送信他方
受信の交互タイプである。図8に示した交互送信又は受
信のタイプは、ループコイル1本で構成できるためパタ
ーン構成が簡単になる。また、図8の構成においてはル
ープコイルのパターンの太さなどのむらがあって、伝搬
定数にむらが生じても送受信することにより完全に誤差
を相殺することができる。この様子を図9に示す。図9
では、ループコイルのパターンのむらを幅の太い部分R
1と細い部分R2により極端に表現している。送信側か
ら見れば、幅の太い部分R1ではインピーダンスが小さ
いためレベル勾配が緩やかで、幅の細い部分R2ではイ
ンピーダンスが大きいためレベル勾配が急である。一
方、受信側から見ても、幅の細い部分R2ではレベル勾
配が急で、幅の太い部分R1ではレベル勾配が緩やかで
ある。従って、送信レベルと受信レベルの加算により太
さのむら、すなわち伝搬定数のむらに依らず一定のレベ
ルが得られる。本発明における信号誤差の相殺、軽減方
法は、それぞれ別の周波数に対して相互作用する複数の
位置指示器を備える位置検出装置においても同様に利用
することができる。
【0032】また本発明は、図2の実施例のようにセン
サ部のループコイルから送信信号を発し同調回路を備え
た位置指示器との相互作用によりセンサ部のループコイ
ルが受信信号を受取る位置検出装置においてのみ利用可
能なものではなく、図3及び図4の実施例で示したよう
に、位置指示器から送信しセンサ部にて受信する態様に
おいても、またセンサ部から送信し位置指示器にて受信
する態様においても同様に適用できる。すなわち、本発
明はループコイルと少なくともコイルを有する位置指示
器との間の電磁作用に起因してループコイル又は位置指
示器のコイル上に発生する信号に基づいて位置指示器の
座標等を求める装置であれば、どのような装置であって
も適用可能である。以下にさらに別のループコイル配置
の実施例を挙げる。図10は、例えばX軸方向から送信
し、Y軸方向から受信する交差タイプの位置検出装置に
おける実施例を示している。図10a)は、位置指示器
のX座標を求めるための構成であり、Y軸方向からの受
信に対して本発明を適用している。送信装置A1による
X軸方向からの送信信号は図10a’)のグラフに示す
ようにループコイル100上において距離によりレベル
が低下するが、グラフに1乃至3で示すように、ループ
コイル対402の近隣の数本のループコイル対からの受
信信号を座標算出に用いるため、これらの間の送信信号
のレベル差は僅かであり、X座標の算出には問題がな
い。従ってY軸方向の受信信号についてのみ両端からの
信号を受信装置A2及びA3で受けて加算すればよい。
図10b)は、同じくX座標を求める構成であるが、Y
軸方向からの送信に対して本発明を適用している。この
場合、送信信号は重ね合わせにより誤差が相殺される。
X軸方向での受信信号は図10a’)と同様の特性とな
るが、座標算出には近隣の数本のループコイルへの送信
信号により発生した信号を用いるため、これらの受信信
号間のレベル差は僅かであり、X座標の算出には問題が
ない。図10c)は、両軸に対して本発明を適用した例
であり、2本のループコイルをそれぞれ用いた同時送信
受信タイプである。この場合は、送信信号と受信信号の
誤差がともに相殺される。
【0033】図11は、さらに別のループコイルの配置
の実施例である。図11a)は、2本のコイルを用いた
一方送信他方受信タイプの1つであるが、受信信号の同
相磁気ノイズを相殺するために、又は、送信と受信を同
時に行えるよう送信信号を相殺するために、受信側のコ
イルが中央で反転されている。図11b)は、図11
a)を同時送受信タイプとしたものである。図11c)
は、2本のコイルと用いた一方送信他方受信タイプの1
つであるが、各ループコイル面同士が直交しかつそれぞ
れのループコイル面が位置検出面に対して45度の角度
をなしている。図11d)は、図11c)を同時送受信
タイプとしたものである。図10及び図11に示された
ループコイルの配置は、いずれも送信側コイルと受信側
コイルが電磁的に結合しない構造となっている。さらに
それぞれのコイルは、位置指示器がある場合にこれと電
磁作用をする。特開平第5−214722号では、図1
0及び図11のような互いに電磁的に結合しない2本の
ループコイルの配置を利用して増幅器と位置指示器との
間に正帰還ループを形成することにより発振信号を得
て、これを検出信号とする例が開示されている。
【0034】図12a)に発振信号により検出する構成
の従来例を示す。図12a)は、ループコイル100、
102は互いに電磁的に結合しないが、位置指示器30
がある場合、それぞれが位置指示器30と電磁作用をす
る。このとき、位置指示器とループコイル100、10
2は増幅器Aの正帰還ループを形成し、発振する。しか
しながらこのような検出原理による信号であっても、ル
ープコイルが長くなると、本発明が課題とする伝搬定数
の影響が大となり、正確な位置検出はできなくなる。従
って、図12b)に示すように、ループコイル対40
0、402を設けて本発明を適用し、増幅器A1及びA
2の双方についての正帰還ループにより各軸の両端から
発振信号を得た後それらを加算することによって、レベ
ル及び位相の誤差を相殺することができる。実施例にお
いては、増幅器に自動利得制御(AGC)機能又は出力
制限機能が設けられているため、発振信号の取出しは増
幅器の入力端から行う。以下、図13に示す実施例につ
いても同様に信号を取り出す。従って、増幅器A1、A
2の入力端からそれぞれ発振信号を検出した後、これら
の加算処理が行なわれる。
【0035】図13は、図12b)と同様に発振信号に
より位置検出する構成に本発明を適用した別のいくつか
の実施例であり、増幅器を1つだけ設置する構成例を示
している。図13a)は、ループコイル対400の両端
から対をなす各ループコイル上の信号を同時に受けて、
これら一対の信号を加算した上で増幅器Aに入力し、増
幅器Aの出力をループコイル対402の両端の双方へ同
時に出力する構成である。位置指示器がループコイル対
400、402のそれぞれと電磁作用をするとき、増幅
器Aの正帰還ループが形成され発信する。ループコイル
対400の両端からの信号の加算及びループコイル対4
02の両端の双方への信号の出力により、ループコイル
対400、402を構成する各ループコイルの伝搬定数
による誤差が相殺された発振信号が得られる。図13
b)は、ループコイル対400の両端からの入力及びル
ープコイル対402の両端への出力をそれぞれ一端ずつ
切換えて、順次発振信号を得る構成である。一定の時間
間隔を置いて得られた一対の発振信号を信号処理におい
て加算することにより各ループコイルの伝搬定数による
誤差が相殺される。加算処理は増幅器Aの入力端から順
次信号を取出した後、行われる。図13c)及び図13
d)は、一方の軸のみをループコイル対で構成し、他方
の軸は1本のループコイルとした実施例である。図13
c)は、ループコイル対400の両端からの信号を加算
して増幅器Aに入力し、1本のループコイル102の一
端に出力する構成である。図13d)は、ループコイル
対400の両端からの信号を順次切換えて所定の時間間
隔を置いて一対の発振信号を得る構成であり、増幅器A
の入力端から発振信号を順次取り出した後、これらの発
振信号を加算する。図13e)及び図13f)は、一方
の軸のみをループコイル対で構成し、他方の軸は1本の
ループコイルとした別の実施例である。図13e)は、
1本のループコイル100の一端からの信号を増幅器A
に入力し、ループコイル対402の両端の双方へ同時に
出力する構成である。図13f)は、ループコイル対4
02の両端への信号を順次切換え、所定の時間間隔を置
いて一対の発振信号を得る構成であり、増幅器Aの入力
端から発振信号を順次取り出した後、これらの発振信号
を加算する。
【0036】次に、図14を用いてループコイルを二重
巻とする効果について説明する。ループコイルを二重巻
にすることは、絶対的な感度が向上するだけでなく、巻
き方によってはある程度ループコイル上の位置による信
号の誤差を相殺する効果がある。一般的な大きさのルー
プコイルでは図14a)の二重巻による誤差相殺効果で
も十分実用的であった。しかしながら、ループコイルが
長くなると二重巻による誤差相殺効果では伝搬定数の影
響を相殺するには不十分となる。そこで、図14c)で
示すように、本発明を二重巻のループコイルに対して適
用することにより、伝搬定数の影響を相殺することがで
きる。14c)の場合、二重巻による絶対的な感度の向
上と誤差相殺効果が得られ、さらに一方送信他方受信タ
イプの交互タイプによる誤差相殺効果が付加できる。ま
た、この場合、ループコイルのパターン構成が簡単にも
なる。本発明では、2本のループコイルを用いる構成で
はパターンが複雑化するために不利であるが、1本のル
ープコイルを用いる構成では二重巻を実施する余裕があ
るため利用することができる。二重巻は図8のいずれの
構成についても適用可能である。図15は、2本のルー
プコイルを用いる場合の改良された重ね方を示す図であ
る。図15a)に示す重ね方の場合、本来、ループコイ
ル対L1、L2の幅の中心に一致すべきである加算レベ
ルのピーク位置の座標が、図15の中央から左側の位置
に位置指示器がある場合は、左側のグラフで示すように
上方向にずれ、中央から右側の位置に位置指示器がある
場合は、右側のグラフで示すように下方向にずれてしま
う。図15b)に示す重ね方の場合は、加算されたレベ
ルのピーク位置がループコイル対L1、L2上の位置に
依らず常にループコイル対の幅の中心と一致させること
ができる。図14の二重巻においても、図15と同様な
ことが生じる。図14b)に示す重ね方をした場合、本
来、ループコイル対の幅の中心に一致すべきであるレベ
ルのピーク位置の座標が、図14の中央から左側の位置
に位置指示器がある場合は上方にずれ、中央から右側の
位置に位置指示器ある場合は下方にずれてしまう。図1
4a)に示す重ね方をした場合、レベルのピーク位置の
座標がループコイル対上の位置に依らず常にループコイ
ル対の幅の中心と一致させることができる。
【0037】図16は、ループコイルのループ端(折返
し部分)における外部との磁気作用による磁束の漏れ等
に起因する信号誤差を示す図である。図16は、両端か
ら送信する場合であるが、双方の送信信号ともそのルー
プ端近傍(←→部分)において、単調に低下してきたレ
ベルが増加している。この部分については前述のような
両信号の加算効果による誤差の相殺が期待できない。そ
の1つの対策として、位置指示器がループコイルL2の
ループ端を含む領域d1にある場合には、送信装置1か
らの送信信号を用い、位置指示器がループコイルL1の
ループ端を含む領域d2にある場合には、送信装置2か
らの送信信号を用いて、位置検出を行う方法がある。こ
の領域d1、d2の分け方は、例えばループコイル対の
中央から右半分と左半分に分ける等、任意であるが、少
なくとも一方のループコイルのループ端上に位置指示器
がある場合には、他方のループコイルを送信又は受信に
用いるようにする。受信においても同様に両端の受信装
置を領域により使い分けることにより、ループ端の影響
を避けることができる。また、図8a)乃至図8c)に
示した切換えにより送受信端とループ端とが入れ替わる
1本のループコイルの場合についても、一方の切換え状
態において位置指示器がそのループ端上にある場合には
他方の切換え状態を用いて送信又は受信を行うことによ
り、切換え状態の使い分けを行うことができる。上記の
使い分け法を用いる場合は、交差型以外の位置検出構成
については、一旦概略的な位置検出を行って位置指示器
の概略位置を求めた上でいずれのループコイルにより送
信又は受信を行うかを判断する。交差型の位置検出構成
については、図10a)を例として説明する。ループコ
イル対402と直交する選択されたループコイル100
が図の上半分すなわち受信装置A2に近い方にあって送
信装置A1から送信する場合には受信装置A2で受信
し、選択されたループコイル100が図の下半分すなわ
ち受信装置A3に近い方にある場合には受信装置A3で
受信するようにする。図17は、図7や図8d)のよう
な一方送信他方受信タイプの場合における上記のループ
端における誤差の相殺方法を示す図である。図7や図8
d)の構成は、送信装置と受信装置がいずれか一端にし
かないため、図16について説明したような領域による
装置の使い分けはこのままではできない。そこで図8
d)の場合については、図17a)のように、同じ構成
をもう1組逆方向に配置する。図が煩雑となるため双方
のループコイルを離して描いているが実際には近接して
重ねられている。領域d1においては送受信装置の組1
を用い、領域d2については送受信装置の組2を用いる
ことにより、ループ端における信号を避けることができ
る。図17b)は、図17a)の差動受信型であり同相
磁気ノイズを相殺する効果がある。さらに、図17c)
は、ループコイルの折返し部分自体を含まない構成の例
である。この場合の各センサは1本のラインであり、リ
ターン線として共通の接地線が設けられている。
【0038】図18は、ループコイルのループ端におけ
る磁気作用対策の別の例を示したものである。図18
a)の例では、ループコイル12の折返し部分をサイド
ボード20上すなわちプリント基板上に設けているため
磁束の出入りが生じない。また、このプリント基板上に
送受信配線を設けることもできる。図18b)の例で
は、ループコイル12のループ端部分及び端子部分の周
囲を磁気シールド効果のあるもの又は接地された導体3
01、302で囲むことで磁気シールドを形成してい
る。図19は、送信装置又は受信装置の配置方法の例を
示す図である。上記の実施例の中で、交互送信又は交互
受信のタイプは、両端に送信装置又は受信装置をそれぞ
れ設けてもよいが、一時に使用する装置は1つだけであ
る。そこで、図19a)又は図19b)のように1つの
装置を両側に切換えて使用すれば、装置を節約できる。
また、送受信を両端で交互に行うタイプは、一対の送信
装置と一対の受信装置を設けてもよいが、一時に使用す
る装置は一方の送信装置と一方の受信装置だけである。
従って、図19c)のように1つの送信装置と1つの受
信装置を両端に切換えて使用すれば、装置を節約でき
る。図19の構成は、図16及び図17で示した実施例
のように、左右の送信装置又は受信装置を使い分けする
方法においても適用することができる。図20及び図2
1に、受信信号の加算手段の具体例について示す。図2
0は、信号検出部50の信号入力部である前段アンプに
おいて加算する方法であり、同時受信の場合に有効であ
る。図20a)は、ループコイル対のそれぞれのループ
コイルから同相信号を得る場合の加算方法である。これ
らの信号を演算増幅器の同じ入力端子に同時に入力する
ことにより両信号が加算される。加算された信号が適宜
増幅されて出力され、後段の位相検波器等に渡される。
図20b)は、ループコイル対の各ループコイルの巻き
方を逆にして互いに位相の反転した信号を得る場合の加
算方法である。これらの信号を演算増幅器の同相入力端
子と逆相入力端子にそれぞれ入力することにより、それ
ぞれの信号に同相で含まれるノイズを除去すると同時に
加算することができる。この演算増幅器は差動増幅器を
構成する。加算された信号は適宜増幅されて、後段の処
理にすすむ。
【0039】図21は、信号検出部50の位相検波部に
おいて加算する方法であり、交互受信の場合に有効であ
る。図21a)は、アナログ位相検波を行う場合の例で
ある。アナログ位相検波器は、受信信号と0゜検波信号
との乗算の後、積分することにより目的の周波数成分の
実数部を、90゜検波信号との乗算の後、積分すること
により虚数部を得る信号処理回路である。交互受信によ
る受信信号には、それぞれのループコイルからの一対の
信号が一定の時間間隔を置いて含まれている。これら連
続する一対の信号を積分器において続いて積分すること
により、加算された位相検波器出力が得られる。この後
信号はAD変換され、演算装置により振幅と位相角が算
出される。あるいは、それぞれの信号を位相検波し、A
D変換した後、演算装置において累積的に加算演算を行
ってもよい。図21b)は、デジタル位相検波を行う場
合の例である。デジタル位相検波では、受信信号は高速
サンプリングによりAD変換された後、乗算器において
離散フーリエ変換して目的の周波数成分の実数部及び虚
数部を得る。交互受信による一対の受信信号は、離散フ
ーリエ変換された後、累積加算器により加算される。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の態様の1つは、位
置指示器との電磁結合手段の両端から信号を送り、又は
該両端において電磁作用により発生した信号を受信する
構成としたので、一対の受信信号を互いに加算すること
により電磁結合手段の伝搬定数に起因する信号レベルの
低下及び位相の遅れを軽減することができる。また、本
発明の別の態様の1つは、位置指示器との電磁結合手段
の一方の端から信号を送りかつ他方の端から電磁作用に
より発生した信号を受信する構成としたので、電磁結合
手段の伝搬定数に起因する信号レベルの低下及び位相の
遅れを相殺することができる。さらに、1本のループコ
イルのインピーダンスのばらつきによる信号レベルのむ
らを低減でき、位置検出器の位相検出精度が向上する。
さらに、本発明の別の態様の1つは、ループコイルの折
り返し部分の磁気作用によって生じる誤差を避ける構成
としたので、位置検出精度をさらに向上させることがで
きる。また、対をなす電磁結合手段の両端における送信
や受信を同時に行えば高速な検出ができ、交互に行えば
パターン構成、回路構成とも簡単にすることができる。
本発明の様々な態様により、誤差の相殺された又は軽減
された受信信号が得られるので、位置指示器の座標算出
及びオンオフ判別の精度が向上する。特に大型で高イン
ピーダンスの電磁結合手段においてこの効果が顕著とな
る。従って電磁結合手段例えばループコイルの導電性材
料として、高価なアルミニウムではなく安価な金属材料
を用いることができる。形成方法についてもコストの高
い蒸着ではなくスクリーン印刷の手法を採ることが可能
になる。すなわち、本発明により大面積で検出精度のよ
い位置検出装置を安価に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の位置検出装置の一実施例を表す全体的
な構成図である。
【図2】送受信装置をループコイル対の両端に配置した
本発明の実施例の構成図である。
【図3】受信装置をループコイル対の両端に配置した本
発明の実施例の構成図である。
【図4】送信装置をループコイル対の両端に配置した本
発明の実施例の構成図である。
【図5】図2のループコイル構成における信号のレベル
と位相の特性図である。
【図6】送信装置を一端に、受信装置を他端に配置した
本発明の実施例の構成図である。
【図7】図6のループコイル構成における信号のレベル
と位相の特性を示す図である。
【図8】交互に送信又は受信を行うループコイル配置の
本発明の実施例の構成図である。
【図9】ループコイル上のインピーダンスのむらの相殺
効果を説明する図である。
【図10】交差型検出法における本発明の実施例の構成
図である。
【図11】種々のループコイル配置において本発明を適
用した実施例の構成図である。
【図12】自己発振型検出法における従来例(a)と本
発明を適用した実施例(b)の構成図である。
【図13】自己発振型検出法において本発明を実施した
別の実施例の構成図である。
【図14】2重巻構成の説明図(a)、(b)及び本発
明との組合わせによる実施例(c)の構成図である。
【図15】一対のループコイルの重ね方の改善例を示す
構成図である。
【図16】ループコイルのループ端の磁気作用による信
号誤差を示す図である。
【図17】交互送信又は受信を行うループコイル配置に
おいてループ端の磁気作用を解消する実施例を示す構成
図である。
【図18】ループコイルのループ端における磁気作用を
解消する実施例を示す図である。
【図19】交互送信又は受信を行う構成において送信装
置又は受信装置の配置例を示す図である。
【図20】信号検出部の前段アンプ部において信号の加
算処理を行う実施例の構成図である。
【図21】信号検出部の位相検波部において信号の加算
処理を行う実施例の構成図である。
【図22】一般的な1本のループコイルの構成及び送受
信方法を示す図である。
【図23】一般的なループコイルにおける信号のレベル
と位相特性を示す図である。
【符号の説明】
10 センサ部 12 ループコイル対 14、16 ループコイル 20 サイドボード 30 位置指示器(入力ペン) 40 加算機構 50 信号検出部 60 信号発生部 70 制御部 80 処理部 90 インターフェース部 22、23 ループコイル切換部 24、25 送受信部 201、202 送信装置 203、204 受信装置

Claims (29)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された電
    磁結合手段と、 前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2の軸方
    向の両端位置にそれぞれ配置され、前記電磁結合手段上
    にて前記位置指示器との間の電磁作用により発生する信
    号をそれぞれの位置にて受ける一対の受信手段と、 前記一対の受信された信号を加算する加算処理手段を含
    みかつ前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段
    とを有し、 前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、各ループコイルが
    前記一対の受信手段にそれぞれ接続されることを 特徴と
    する位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の軸方向の両端位置にそれぞれ
    設置された選択スイッチの切換えにより、一方の受信手
    段に一方のループコイルが接続された状態と、他方の受
    信手段に他方のループコイルが接続された状態との間で
    切換わることを特徴とする請求項1に記載の位置検出装
    置。
  3. 【請求項3】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された電
    磁結合手段と、 前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2の軸方
    向の両端位置にそれぞれ配置され、前記電磁結合手段上
    にそれぞれの位置から信号を送る一対の送信手段と、 前記送信された一対の信号と前記位置指示器との間の電
    磁作用により発生する信号に対して信号処理を行うこと
    により前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段
    とを有し、 前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置された一対のループコイルであり、各ループコイル
    が前記一対の送信手段にそれぞれ接続されることを特徴
    とする 位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の軸方向の両端位置にそれぞれ
    設置された選択スイッチの切換えにより、一方の送信手
    段に一方のループコイルが接続された状態と、他方の送
    信手段に他方のループコイルが接続された状態との間で
    切換わることを特徴とする請求項に記載の位置検出装
    置。
  5. 【請求項5】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された電
    磁結合手段と、 前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2の軸方
    向の両端位置にそれぞれ配置され、該電磁結合手段上に
    それぞれの位置から信号を送る一対の送信手段と、 前記電磁結合手段の前記第1の軸と直交する第2の軸方
    向の両端位置にそれぞれ配置され、該電磁結合手段上に
    て前記位置指示器との間の電磁作用により発生する信号
    をそれぞれの位置にて受ける一対の受信手段と、 前記両端位置のそれぞれに配置された送信手段と受信手
    段のいずれかを選択する選択手段と、 前記一対の受信された信号を加算する加算処理手段を含
    みかつ前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段
    とを有し、 前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置された一対のループコイルであり、各ループコイル
    が前記送信手段と前記受信手段のいずれかに前記選択手
    段により接続される ことを特徴とする位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の軸方向の両端位置にそれぞれ
    設置された選択スイッチの切換えにより、一方の送信手
    段又は受信手段のいずれかが一方のループコイルへ接続
    された状態と、他方の送信手段又は受信手段のいずれか
    が他方のループコイルへ接続された状態との間で切換わ
    ことを特徴とする請求項に記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並列され、2
    本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関して互
    いに対称位置に近接して配置した第1のループコイルの
    対と、 第1の軸と直行する第2の軸方向に多数並列され、2本
    のループコイルを前記 位置検出面の別の中心線に関して
    互いに対称位置に近接して配置した第2のループコイル
    の対と、 前記第2のループコイルの対の前記第1の軸方向の両端
    位置にそれぞれ配置され、該第2のループコイルの対を
    なす各ループコイルへそれぞれ接続されることにより、
    各ループコイル上に信号を送る一対の送信手段と、 前記第1のループコイルの対の前記第2の軸方向の両端
    位置にそれぞれ配置され、該第1のループコイルの対を
    なす各ループコイルへそれぞれ接続されることにより、
    各ループコイル上にて前記位置指示器との間の電磁作用
    により発生する信号を受ける一対の受信手段と、 前記一対の受信された信号を加算する加算処理手段を含
    みかつ前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段
    とを有することを特徴とする位置検出装置。
  8. 【請求項8】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設され、
    本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関して互
    いに対称位置に近接して配置した一対のループコイル
    と、 第1の軸と直交する第2の軸方向に多数並設されたルー
    プコイルと、 前記一対のループコイルの前記第2の軸方向の両端位置
    のそれぞれに配置され、該一対のループコイルの対をな
    す各ループコイルへそれぞれ接続されることにより、各
    ループコイル上に信号を送る一対の送信手段と、 前記ループコイルの前記第1の軸方向の一方の端に配置
    され、該ループコイルへ接続されることにより、該ルー
    プコイル上にて前記位置指示器との間の電磁作用により
    発生する信号を受ける受信手段と、 前記受信された信号に対して信号処理を行うことにより
    前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段とを有
    することを特徴とする位置検出装置。
  9. 【請求項9】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設され、
    本のループコイルを前記位置検出面の中心線に関して互
    いに対称位置に近接して配置した一対のループコイル
    と、 第1の軸と直交する第2の軸方向に多数並設されたルー
    プコイルと、 前記ループコイルの前記第1の軸方向の一方の端に配置
    され、該ループコイル上に信号を送る送信手段と、 前記一対のループコイルの前記第2の軸方向の両端位置
    にそれぞれ配置され、該一対のループコイルの対をなす
    各ループコイルへそれぞれ接続されることにより、各ル
    ープコイル上にて前記位置指示器との間の電磁作用によ
    り発生する信号をそれぞれの位置にて受ける一対の受信
    手段と、 前記一対の受信された信号を加算する加算処理手段を含
    みかつ前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段
    とを有することを特徴とする位置検出装置。
  10. 【請求項10】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記第1の電磁結合手段の一方の端に入力が接続されか
    つ前記第2の電磁結合手段の一方の端に出力が接続さ
    れ、前記位置指示器と該第1の電磁結合手段と該第2の
    電磁結合手段とともに形成される正帰還ループにより発
    振する第1の増幅手段と、 前記第1の電磁結合手段の他方の端に入力が接続されか
    つ前記第2の電磁結合手段の他方の端に出力が接続さ
    れ、前記位置指示器と該第1の電磁結合手段と該第2の
    電磁結合手段とともに形成される正帰還ループにより発
    振する第2の増幅手段と、 前記一対の発振信号を前記第1及び前記第2の増幅手段
    のそれぞれの入力端より得て加算する加算処理手段を含
    みかつ前記位置指示器の座標等を算出する信号処理手段
    とを有し、 前記第1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす一方の
    ループコイルに前記第1の増幅手段の前記入力が接続さ
    れ、他方のループコイルに前記第2の増幅手段の前記
    力が接続され、 前記第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の別の中心線に関して互いに対称位置に近接
    して配置した一対のループコイルからなり、対をなす一
    方のループコイルに前記第1の増幅手段の前記出力が接
    続され、他方のループコイルに前記第2の増幅手段の
    出力が接続されることを特徴とする位置検置装置。
  11. 【請求項11】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とと
    もに正帰還ループを形成することにより発振する増幅器
    と、 前記第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の両
    からの信号を加算して前記増幅器に入力するための加
    算手段と、 前記増幅器の出力を前記第2の電磁結合手段における前
    記第1の軸方向の両端へ出力するための出力手段と、 前記発振による信号を前記増幅器の入力端より得て処理
    することにより、前記位置指示器の座標等を算出する信
    号処理手段とを有し、 前記第1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
    プコイルの前記第2の軸方向の異なる各端が前記加算手
    段の入力に接続され、 前記第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の別の中心線に関して互いに対称位置に近接
    して配置した一対のループコイルからなり、対をなす各
    ループコイルの前記第1の軸方向の異なる各端が前記増
    幅器の出力に接続されることを特徴とする位置検出装
    置。
  12. 【請求項12】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とと
    もに正帰還ループを形成することにより発振する増幅器
    と、 前記第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の
    端のいずれかからの信号を選択して前記増幅器に入力す
    るための第1の切換え手段と、 前記第2の電磁結合手段における前記第1の軸方向の
    端のいずれかを選択して前記増幅器から信号を出力する
    ための第2の切換え手段と、 前記第1の切換え手段により前記第1の電磁結合手段の
    一方の端を選択しかつ前記第2の切換え手段により前記
    第2の電磁結合手段の一方の端を選択する場合に得られ
    る前記発振による信号、及び、該第1の切換え手段によ
    り該第1の電磁結合手段の他方の端を選択しかつ該第2
    の切換え手段により該第2の電磁結合手段の他方の端を
    選択する場合に得られる前記発振による信号を前記増幅
    器の入力端から得て加算する処理を含む信号処理を行う
    ことにより前記位置指示器の座標等を算出する信号処理
    手段とを有し、 前記第1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
    プコイルの前記第2の軸方向の異なる各端がそれぞれ前
    記第1の切換え手段の選択端子に接続され、 前記第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の別の中心線に関して互いに対称位置に近接
    して配置した一対のループコイルからなり、対をなす各
    ループコイルの前記第1の軸方向の異なる各端がそれぞ
    れ前記第2の切り換え手段の選択端子に接続されること
    を特徴とする位置検出装置。
  13. 【請求項13】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とと
    もに正帰還ループを形成することにより発振し、かつ出
    力が該第2の電磁結合手段における前記第1の軸方向の
    一方の端に接続される増幅器と、 前記第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の
    端からの信号を加算して前記増幅器に入力するための加
    算手段と、 前記発振による信号を前記増幅器の入力端から得て処理
    することにより、前記位置指示器の座標等を算出する信
    号処理手段とを有し、 前記第1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
    プコイルの前記第2の軸方向の異なる各端が前記加算手
    段の入力に接続され、 前記第2の電磁結合手段が1本のループコイルからなる
    ことを特徴とする位置検出装置。
  14. 【請求項14】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とと
    もに正帰還ループを形成することにより発振し、かつ出
    力が該第2の電磁結合手段における前記第1の軸方向の
    一方の端へ接続される増幅器と、 前記第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の
    端のいずれかからの信号を選択して前記増幅器に入力す
    るための切換え手段と、 前記切換え手段により前記第1の電磁結合手段の一方の
    端を選択する場合に得られる前記発振による信号、及
    び、該第1の電磁結合手段の他方の端を選択する場合に
    得られる前記発振による信号を前記増幅器の入力端から
    得て加算する処理を含む信号処理を行うことにより前記
    位置指示器の座標等を算出する信号処理手段とを有し、 前記第1の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
    プコイルの前記第2の軸方向の異なる各端がそれぞれ前
    記切換え手段の選択端子に接続され、 前記第2の電磁結合手段が、1本のループコイルからな
    ることを特徴とする位置検出装置。
  15. 【請求項15】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、 前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とと
    もに正帰還ループを形成することにより発振し、かつ入
    力が該第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の
    一方の端に接続される増幅器と、 前記増幅器の出力を前記第2の電磁結合手段における前
    記第1の軸方向の両端の双方へ出力するための出力手段
    と、 前記発振による信号を前記増幅器の入力端から得て処理
    することにより、前記位置指示器の座標等を算出する信
    号処理手段とを有し、 前記第1の電磁結合手段が1本のループコイルからな
    り、 前記第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
    プコイルの前記第1の軸方向の異なる各端が前記増幅器
    の出力に接続されることを特徴とする位置検出装置。
  16. 【請求項16】 位置指示器を含む位置検出装置におい
    て、位置検出面に含まれる第1の軸方向に多数並設された第
    1の電磁結合手段と、前記第1の電磁結合手段と電磁的
    に結合せずかつ前記第1の軸方向と直交する第2の軸方
    向に多数並設された第2の電磁結合手段と、 前記位置指示器と前記第1及び第2の電磁結合手段とと
    もに正帰還ループを形成することにより発振し、かつ入
    力が該第1の電磁結合手段における前記第2の軸方向の
    一方の端に接続される増幅器と、 前記第2の電磁結合手段における前記第1の軸方向の
    端のいずれかを選択して前記増幅器から信号を出力する
    ための切換え手段と、 前記切換え手段により前記第2の電磁結合手段の一方の
    端を選択する場合に得られる前記発振による信号、及
    び、該第2の電磁結合手段の他方の端を選択する場合に
    得られる前記発振による信号を前記増幅器の入力端から
    得て加算する処理を含む信号処理を行うことにより前記
    位置指示器の座標等を算出する信号処理手段とを有し、 前記第1の電磁結合手段が1本のループコイルからな
    り、 前記第2の電磁結合手段が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルからなり、対をなす各ルー
    プコイルの前記第1の軸方向の異なる各端がそれぞれ前
    記切り換え手段の選択端子に接続されることを特徴とす
    る位置検出装置。
  17. 【請求項17】 前記受信手段を両端位置に配置した前
    記電磁結合手段が、互いに逆向きの巻き方向を有する近
    接して配置された一対のループコイル又は切換えにより
    互いに逆向きの巻き方向に入れ替る1本のループコイル
    であって、前記受信された一対の信号が互いに反転関係
    にあり、前記加算処理手段が該一対の信号を2つの入力
    として入力する差動増幅器であることを特徴とする請求
    1、5、7、9、11又は13のいずれかに記載の位
    置検出装置。
  18. 【請求項18】 前記一方の送信手段と前記他方の送信
    手段とが、前記電磁結合手段の両端位置のそれぞれへの
    伝送ラインを有する共通の送信装置であり、 又は、前記一方の受信手段と前記他方の受信手段とが前
    記電磁結合手段の両端位置のそれぞれからの伝送ライン
    を有する共通の受信装置であることを特徴とする請求項
    2、3又は6のいずれかに記載の位置検出装置。
  19. 【請求項19】 位置指示器と位置検出方向に多数並設
    された電磁結合手段との電磁作用により発生する信号を
    検出し、信号処理を行うことにより、該位置指示器の座
    標等を算出する位置検出装置において、 前記電磁結合手段の1つが、信号の送信又は受信のため
    の接続端と折返し端とをそれぞれが有する互いに近接し
    て配置された一対のループコイル又は切換えにより該接
    続端と該折返し端が入れ替る2つの切換え状態をもつ1
    本のループコイルからなり、 前記一対のループコイルの双方又は前記2つの切換え状
    態の双方を用いた送信又は受信による位置指示器の位置
    検出結果により、又は該一対のループコイル又は該1本
    のループコイルと直行する方向のループコイルを選択的
    に用いて送信又は受信する場合における該選択された直
    交するループコイルの位置により、前記位置指示器の概
    略的位置を判別する判別手段と、 前記位置指示器が、一方のループコイル又は一方の切換
    え状態の少なくとも折返し部分を含む領域上にある場合
    に、他方のループコイル又は他方の切換え状態により前
    記発生する信号を受ける受信手段又は該信号を発生する
    ために送信する送信手段とを有することを特徴とする位
    置検出装置。
  20. 【請求項20】 前記少なくとも折返し部分を含む頷域
    が、前記電磁結合手段の中央から該折返し部分までの領
    域である請求項19に記載の位置検出装置。
  21. 【請求項21】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に電磁結合手段を多
    数並設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、前記第1の軸と直
    交する第2の軸方向の両端位置のそれぞれにて、各ルー
    プコイルから 前記位置指示器との間の電磁作用により発
    生する信号を同時又は交互に受信し、 前記一対の受信された信号の加算処理を含む信号処理を
    行うことにより、前記位置指示器の座標等を算出するこ
    とを特徴とする位置検出方法。
  22. 【請求項22】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に電磁結合手段を多
    数並設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、前記第1の軸と直
    交する第2の軸方向の両端位置のそれぞれにて、各ルー
    プコイル 上に同時又は交互に送信し、 前記送信された一対の信号と前記位置指示器との電磁作
    用により発生する信号に対して信号処理を行うことによ
    り、前記位置指示器の座標等を算出することを特徴とす
    る位置検出方法。
  23. 【請求項23】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に電磁結合手段を多
    数並設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、 前記電磁結合手段
    上で前記位置指示器との間の電磁作用により発生する信
    号を受信すべく、前記第1の軸と直交する第2の軸方向
    の両端位置の双方から各ループコイル上へ同時に送信し
    かつ同時に受信し、又は該両端位置の一端にて一方のル
    ープコイルに送受信した後他端にて他方のループコイル
    送受信し、 前記一対の受信された信号に対して加算処理を含む信号
    処理を行うことにより前記位置指示器の座標等を算出す
    ることを特徴とする位置検出方法。
  24. 【請求項24】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手
    段を多数並設し、 第1の軸と直交する第2の軸方向に第2の電磁結合手段
    を多数並設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、 前記第2の電磁結
    合手段の前記第1の軸方向の両端位置の双方から各ルー
    プコイルへ同時に送信し、かつ前記位置指示器との電磁
    作用により発生する信号を前記第1の電磁結合手段の前
    記第2の軸方向の両端位置の双方にて各ループコイル
    ら同時に受信し、 前記一対の受信された信号の加算処理を含む信号処理を
    行うことにより前記位置指示器の座標等を算出すること
    を特徴とする位置検出方法。
  25. 【請求項25】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、 位置検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手
    段を多数並設し、 前記第1の軸に直交する第2の軸方向に第2の電磁結合
    手段を多数並設し、前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、 前記第2の電磁結
    合手段の前記第1の軸方向の両端位置の一端から一方の
    ループコイルへ送信し、かつ前記位置指示器との電磁作
    用により発生する信号を前記第1の電磁結合手段の前記
    第2の軸方向の両端位置の双方にて各ループコイルから
    同時に受信し、 前記一対の受信された信号の加算処理を含む信号処理を
    行うことにより前記位置指示器の座標等を算出すること
    を特徴とする位置検出方法。
  26. 【請求項26】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、位置検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手
    段を多数並設し、 前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合せずかつ前記第
    1の軸方向と直交する第2の軸方向に第2の電磁結合手
    段を多数並設し、 前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に 関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、 第1の増幅器の入
    力を前記第1の電磁結合手段の一方のループコイルへ
    続しかつ出力を前記第2の電磁結合手段の一方のループ
    コイルへ接続し、前記位置指示器と該第1及び第2の電
    磁結合手段とともに正帰還ループを形成することにより
    該第1の増幅器を発振させ、 第2の増幅器の入力を前記第1の電磁結合手段の他方の
    ループコイルへ接続しかつ出力を前記第2の電磁結合手
    段の他方のループコイルへ接続し、前記位置指示器と該
    第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループを形
    成することにより該第2の増幅器を発振させ、 前記一対の発振信号を前記増幅器の入力端から得て加算
    する処理を含む信号処理を行うことにより前記位置指示
    器の座標等を算出することを特徴とする位置検出方法。
  27. 【請求項27】 位置指示器を用いる位置検出方法にお
    いて、位置検出面に含まれる第1の軸方向に第1の電磁結合手
    段を多数並設し、 前記第1の電磁結合手段と電磁的に結合せずかつ前記第
    1の軸方向と直交する第2の軸方向に第2の電磁結合手
    段を多数並設し、 前記電磁結合手段の各々が、2本のループコイルを前記
    位置検出面の中心線に関して互いに対称位置に近接して
    配置した一対のループコイルであり、 前記第1の電磁結
    合手段の各ループコイルの異なる端からの信号を加算し
    て入力しかつ前記第2の電磁結合手段の各ループコイル
    の異なる端へ出力する増幅器を、前記位置指示器と前記
    第1及び第2の電磁結合手段とともに正帰還ループを形
    成することにより発振させ、 前記発振による信号を前記増幅器の入力端から得て信号
    処理することにより、前記位置指示器の座標等を算出す
    る位置検出方法。
  28. 【請求項28】 位置指示器と位置検出方向に多数並設
    された電磁結合手段との電磁作用により発生する信号を
    検出し、信号処理を行うことにより、該位置指示器の座
    標等を算出する位置検出方法において、 前記電磁結合手段の1つとして、信号の送信又は受信の
    ための接続端と折返し端とをそれぞれが有する互いに近
    接して配置された一対のループコイル又は切換えにより
    該接続端と該折返し端が入れ替る2つの切換え状態をも
    つ1本のループコイルを設置し、 前記位置指示器が、一方のループコイル又は一方の切換
    え状態の少なくとも前記折返し端を含む領域上にある場
    合に、他方のループコイル又は他方の切換え状態により
    前記発生する信号を受信し、又は該信号を発生するため
    に送信することを特徴とする位置検出方法。
  29. 【請求項29】 前記少なくとも折返し端を含む領域
    が、前記電磁結合手段の中央から該折返し端までの領域
    である請求項28に記載の位置検出方法。
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