JP3496821B2 - 脈波伝播速度情報測定用の脈波検出装置および脈波伝播速度情報測定装置 - Google Patents

脈波伝播速度情報測定用の脈波検出装置および脈波伝播速度情報測定装置

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JP3496821B2
JP3496821B2 JP34418299A JP34418299A JP3496821B2 JP 3496821 B2 JP3496821 B2 JP 3496821B2 JP 34418299 A JP34418299 A JP 34418299A JP 34418299 A JP34418299 A JP 34418299A JP 3496821 B2 JP3496821 B2 JP 3496821B2
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清幸 成松
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体の動脈内を伝
播する脈波の伝播速度に関連する脈波伝播速度情報、た
とえば脈波伝播速度或いは脈波伝播時間を測定する脈波
伝播速度情報測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生体内を脈波が伝播する脈波伝播速度に
関連する脈波伝播速度情報を測定する脈波伝播速度情報
測定装置が種々提案されている。脈波伝播速度情報は、
血圧値、動脈硬化度、末梢抵抗などを推定するために用
いることができるからである。
【0003】前述したように脈波伝播速度情報には、脈
波伝播速度および脈波伝播時間が含まれるが、脈波伝播
速度を求めるには、伝播経路(距離)を脈波伝播時間で
割る必要があるため、いずれにしてもまず脈波伝播時間
を求める必要がある。その脈波伝播時間は以下のように
して測定できる。まず、生体の所定の2部位において心
拍同期信号を検出するために、その2部位に心拍同期波
センサをそれぞれ装着する。そして、一方の心拍同期波
センサにより所定の心拍同期信号が検出された時間と、
他方の心拍同期波センサにより所定の心拍同期信号が検
出された時間との時間差を測定する。この時間差が脈波
伝播時間である。
【0004】ここで上記2つの心拍同期波センサは生体
の異なる部位に装着される必要があるので、心拍同期波
センサの少なくとも一方は心臓(最上流部位)よりも下
流側に装着される。従って、心拍同期波センサの少なく
とも一方は動脈における心拍同期波すなわち脈拍同期波
を検出する脈波センサが用いられる。たとえば、脈波セ
ンサとして、比較的安価であるとの理由から、脈拍検出
用の光電脈波センサや酸素飽和度測定用の光電脈波検出
プローブ等が用いられる場合が多かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、手術中の患者
を監視する目的で測定される脈波伝播速度情報や、距離
が短い2部位間における脈波伝播速度情報など、高精度
な脈波伝播速度情報が要求される場合には、前記脈波セ
ンサとして上記光電脈波を検出する形式のセンサを用い
て測定される脈波伝播速度情報では精度が不十分であっ
た。
【0006】本発明は以上のような事情を背景として為
されたものであり、その目的とするところは、高精度な
脈波伝播速度情報を得ることができる脈波伝播速度情報
測定装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、以上の事情
を背景として種々研究を重ねるうち、以下のような知見
を見いだした。すなわち、前記脈波センサとして、押圧
面に配列された複数の感圧素子から複数の圧脈波信号を
出力する形式の圧脈波センサを用い、それぞれの圧脈波
信号に基づいて複数の脈波伝播速度情報を求めたとこ
ろ、同じ動脈において同じ時間に測定された圧脈波信号
に基づいて得られた脈波伝播速度情報であるにもかかわ
らず、かなりのばらつきがあることを見いだした。従っ
て、高精度な脈波伝播速度情報を得るためには、上記複
数の脈波伝播速度情報から最も正確な脈波伝播速度情報
を選択する必要があるとの考えに至った。本発明はこの
ような知見に基づいて為されたものである。なお、上記
目的を達成するためには、前記圧脈波センサの装着状態
が適切であることが必要となるため、本発明者は、前記
圧脈波センサの装着状態が適切であることを判定する手
段も発明した。
【0008】
【課題を解決するための第1の手段】すなわち、前記課
題を解決するための第1発明の要旨とするところは、生
体内を脈波が伝播する脈波伝播速度に関連する脈波伝播
速度情報を測定するために、その生体の所定部位に装着
されて、その部位に発生する脈波を検出する脈波伝播速
度情報測定用の脈波検出装置であって、(a) 前記生体の
動脈から発生する圧脈波を検出するためにその動脈の幅
方向に配列された複数の感圧素子を押圧面に有し、表皮
上から動脈を押圧した状態でその複数の感圧素子から圧
脈波信号を逐次出力する圧脈波センサと、(b) 前記圧脈
波センサの複数の感圧素子のうち最大脈圧を検出する最
大脈圧検出素子が配列の内側範囲内にあり、且つ、その
最大脈圧が予め設定された最低脈圧以上であること、お
よび、その最大脈圧検出素子を含む最大脈圧検出範囲の
感圧素子により検出される圧脈波の静圧成分が、予め設
定された所定範囲内であることに基づいて、その圧脈波
センサの装着状態が適切であると判定する装着状態判定
手段とを、含むことにある。
【0009】
【第1発明の効果】装着状態が適切な場合には、最大脈
圧検出素子は配列の端部に位置せず、且つ、その最大脈
圧が所定の大きさ以上となり、さらに、その最大脈圧検
出素子を含む所定範囲の感圧素子が生体を押圧する押圧
力は一定の範囲内(すなわち、最大脈圧を検出する感圧
素子を含む所定範囲の感圧素子により検出される圧脈波
の静圧成分が所定の範囲内)にあることから、装着状態
判定手段により、圧脈波センサの複数の感圧素子のうち
最大脈圧検出素子が配列の内側範囲にあり、且つ、その
最大脈圧が予め設定された最低脈圧以上であり、その最
大脈圧検出素子を含む最大脈圧検出範囲の感圧素子によ
り検出される圧脈波の静圧成分が、予め設定された所定
範囲内であることに基づいて圧脈波センサの装着状態の
適否を判定することができる。
【0010】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記課題を
解決するための第2発明の要旨とするところは、生体内
を脈波が伝播する脈波伝播速度に関連する脈波伝播速度
情報を測定する脈波伝播速度情報測定装置であって、
(a) 前記生体の動脈から発生する圧脈波を検出するため
にその動脈の幅方向に配列された複数の感圧素子を押圧
面に有し、表皮上から動脈を押圧した状態でその複数の
感圧素子から圧脈波信号を逐次出力する圧脈波センサ
と、(b) その圧脈波センサとは異なる所定部位に装着さ
れる心拍同期波センサと、(c) その心拍同期波センサか
ら逐次出力される信号が表す心拍同期波の所定部位が検
出された時間と、前記複数の感圧素子から逐次出力され
る圧脈波信号が表す圧脈波の所定部位が検出された時間
との時間差に基づいて前記脈波伝播速度情報を逐次算出
する脈波伝播速度情報算出手段と、(d) 前記圧脈波セン
サの複数の感圧素子のうち最大脈圧を検出する最大脈圧
検出素子を含む所定範囲の感圧素子により検出される圧
脈波を用いて前記脈波伝播速度情報算出手段により算出
される複数の脈波伝播速度情報が、予め設定された狭範
囲内であることに基づいて、前記圧脈波センサの装着状
態が適切であると判定する装着状態判定手段とを、含む
ことにある。
【0011】
【第2発明の効果】このようにすれば、脈波伝播速度情
報算出手段により、複数の感圧素子毎に脈波伝播速度情
報が算出され、装着状態判定手段により、最大脈圧検出
素子を含む所定範囲の感圧素子により検出される圧脈波
に基づいて算出される脈波伝播速度情報が、予め設定さ
れた狭範囲内であることに基づいて、圧脈波センサの装
着状態が適切であると判定される。装着状態が適切であ
る場合には、最大脈圧検出素子を含む所定範囲の感圧素
子により検出される圧脈波に基づいて算出される脈波伝
播速度情報は、略一定の値となることから、装着状態判
定手段により、圧脈波センサの装着状態が判定できる。
【0012】
【課題を解決するための第3の手段】前記課題を解決す
るための第3発明の要旨とするところは、生体内を脈波
が伝播する脈波伝播速度に関連する脈波伝播速度情報を
測定する脈波伝播速度情報測定装置であって、(a) 前記
生体の動脈から発生する圧脈波を検出するためにその動
脈の幅方向に配列された複数の感圧素子を押圧面に有
し、表皮上から動脈を押圧した状態でその複数の感圧素
子から圧脈波信号を逐次出力する圧脈波センサと、(b)
その圧脈波センサとは異なる所定部位に装着される心拍
同期波センサと、(c) その心拍同期波センサから逐次出
力される信号が表す心拍同期波の所定部位が検出された
時間と、前記複数の感圧素子から逐次出力される圧脈波
信号が表す圧脈波の所定部位が検出された時間との時間
差に基づいて前記脈波伝播速度情報を逐次算出する脈波
伝播速度情報算出手段と、(d) その脈波伝播速度情報算
出手段により逐次算出される脈波伝播速度情報の所定期
間の期間平均値を素子位置別に算出する期間平均値算出
手段と、(e) 前記脈波伝播速度情報算出手段により逐次
算出される脈波伝播速度情報の変動値を素子位置別に算
出する変動値算出手段と、(f) 前記圧脈波センサの複数
の感圧素子から出力される圧脈波信号が表す圧脈波の脈
圧をそれぞれ算出する脈圧算出手段と、(g) その脈圧算
出手段により算出される脈圧の素子位置毎の所定期間の
期間平均脈圧を算出する期間平均脈圧算出手段と、(h)
その期間平均脈圧算出手段により算出される素子位置毎
の期間平均脈圧の最大期間平均脈圧を決定し、その最大
期間平均脈圧に基づいて基準脈圧を決定する基準脈圧決
定手段と、(i) 前記脈波伝播速度情報の期間平均値が前
記基準脈圧以上の前記期間平均脈圧を検出する素子位置
において算出されたことに基づいて、正脈波伝播速度情
報の候補を決定する候補決定手段と、(j) その候補決定
手段により決定された複数の正脈波伝播速度情報の候補
から、前記変動値算出手段により算出された変動値が最
小であるものを正脈波伝播速度情報に決定する正脈波伝
播速度情報決定手段とを、含むことにある。
【0013】
【第3発明の効果】このようにすれば、期間平均脈圧算
出手段により、脈圧算出手段によって算出された脈圧の
素子位置毎の期間平均脈圧が算出され、基準脈圧決定手
段により、その素子位置毎の期間平均脈圧における最大
期間平均脈圧に基づいて基準脈圧が算出され、候補決定
手段により、その基準脈圧以上の期間平均脈圧を検出す
る素子位置において算出された脈波伝播速度情報の期間
平均値が正脈波伝播速度情報の候補に決定される。そし
て、正脈波伝播速度情報決定手段により、候補決定手段
によって決定された正脈波伝播速度情報の候補の中で、
変動値が最小であるものが正脈波伝播速度情報に決定さ
れるので、高精度な脈波伝播速度情報を得ることができ
る。
【0014】
【発明の他の態様】ここで、好適には、前記第3発明に
係る脈波伝播速度情報測定装置は、前記脈圧算出手段に
より各感圧素子毎に逐次算出される脈圧のうち最大脈圧
を逐次決定し、その最大脈圧を検出する最大脈圧検出素
子を中心とした感圧素子の相対素子位置を前記素子位置
として逐次決定する素子位置決定手段を、さらに含むも
のである。このようにすれば、素子位置決定手段によ
り、素子位置が、最大脈圧検出素子を中心とした相対素
子位置とされ、最大脈圧検出素子は圧脈波センサに押圧
される動脈の真上に位置する感圧素子であることから、
期間平均値算出手段は、常にその動脈に対して同じ位置
における脈波伝播速度情報を平均し、期間平均脈圧算出
手段は、常にその動脈に対して同じ位置における期間平
均脈圧を算出し、基準脈圧決定手段は、その期間平均脈
圧の最大期間平均脈圧に基づいて基準脈圧を決定し、候
補決定手段は、前記脈波伝播速度情報の期間平均値が前
記基準脈圧以上の前記期間平均脈圧を検出する相対素子
位置において算出されたことに基づいて正脈波伝播速度
情報の候補を決定し、正脈波伝播速度情報決定手段は、
候補決定手段により決定された複数の正脈波伝播速度情
報の候補から、前記変動値算出手段により算出された変
動値が最小であるものを正脈波伝播速度情報に決定する
ので、体動等により圧脈波センサの装着位置がずれて
も、高精度な正脈波伝播速度情報が決定できる。
【0015】また、好適には、前記第3発明に係る前記
脈波伝播速度情報測定装置は、前記基準脈圧以上の前記
期間平均脈圧を検出する素子位置において算出された前
記脈波伝播速度情報の期間平均値を前記素子位置間で平
均した素子間平均値に基づいて、前記素子位置別の脈波
伝播速度情報の期間平均値の正常範囲を決定する正常範
囲決定手段をさらに含み、前記候補決定手段は、前記脈
波伝播速度情報の期間平均値から、その脈波伝播速度情
報の期間平均値が前記基準脈圧以上の前記期間平均脈圧
を検出する素子位置において算出されたものであり、且
つ、その脈波伝播速度情報の期間平均値が前記正常範囲
内にあるものを正脈波伝播速度情報の候補に決定するも
のである。このようにすれば、変動値算出手段により算
出された素子位置別の脈波伝播速度情報の変動値が最小
であっても、その素子位置別の脈波伝播速度情報の期間
平均値が、正常範囲決定手段により決定される正常範囲
内にない場合には、その脈波伝播速度情報の期間平均値
は候補決定手段により正脈波伝播速度情報の候補に決定
されないので、その脈波伝播速度情報の期間平均値は正
脈波伝播速度情報には決定されない。すなわち、素子位
置別の脈波伝播速度情報の変動が、前記基準脈圧以上の
期間平均脈圧を検出する素子位置において算出された変
動の中で最小であっても、その脈波伝播速度情報の期間
平均値が前記基準脈圧以上の期間平均脈圧を検出する素
子位置において算出された他の脈波伝播速度情報の期間
平均値から大きく離れている場合には、その脈波伝播速
度情報の期間平均値は正脈波伝播速度情報に決定されな
いので、より高精度な正脈波伝播速度情報を決定するこ
とができる。
【0016】
【発明の好適な実施の形態】以下、本発明の一実施例を
図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明が適用された脈波伝播速度
情報測定装置10の回路構成を示すブロック図である。
図において、脈波伝播速度情報測定装置10は、心音マ
イク12と、図3に詳しく示す圧脈波検出プローブ14
とを備えている。上記心音マイク12は、生体の胸部表
皮上の所定部位に装着されて、心音を表す心音信号SH
を検出して出力する。心音マイク12から出力された心
音信号SHは、A/D変換器16を介して演算制御装置
18へ供給される。上記心音信号SHが表す心音は、生
体の心拍に同期して発生する心拍同期信号であることか
ら、本実施例では、心音信号SHを出力する心音マイク
12が心拍同期波センサとして機能している。
【0018】圧脈波検出プローブ14は、図2に示すよ
うに、生体の頸20に装着バンド22により装着され、
図3に詳しく示すように、容器状を成すセンサハウジン
グ24を収容するケース26と、このセンサハウジング
24を頸動脈28の幅方向に移動させるためにそのセン
サハウジング24に螺合され且つケース26内に設けら
れた図示しないモータによって回転駆動されるねじ軸3
0とを備えている。この圧脈波検出プローブ14は、前
記装着バンド22により、センサハウジング24の開口
端が生体の頸20の体表面32に対向する状態で取り付
けられている。
【0019】上記センサハウジング24の内部には、ダ
イヤフラム34を介して圧脈波センサ36が相対移動可
能かつセンサハウジング24の開口端からの突出し可能
に設けられており、これらセンサハウジング24および
ダイヤフラム34等によって圧力室38が形成されてい
る。この圧力室38内には、図1に示すように、空気ポ
ンプ40から調圧弁42を経て圧力空気が供給されるよ
うになっており、これにより、圧脈波センサ36は圧力
室38内の圧力(Pa)に応じた押圧力で前記体表面32に
押圧される。
【0020】上記センサハウジング24およびダイヤフ
ラム34は、圧脈波センサ36を頸動脈28に向かって
押圧する押圧装置44を構成しており、上記ねじ軸30
および図示しないモータは、圧脈波センサ36が押圧さ
れる押圧位置をその頸動脈28の幅方向に移動させて変
更する押圧位置変更装置すなわち幅方向移動装置46を
構成している。
【0021】上記圧脈波センサ36の押圧面48には、
多数の半導体感圧素子(以下、感圧素子という)Eが、
頸動脈28の幅方向すなわちねじ軸30と平行な圧脈波
センサ36の移動方向において、その頸動脈28の直径
よりも長くなるように、且つ一定の間隔で配列されてお
り、たとえば、図4に示すように、配列間隔が0.6mm
程度とされた15個の感圧素子E(a)、E(b)、…
E(o)が配列されている。
【0022】このように構成された圧脈波検出プローブ
14が、頸20の体表面32の頸動脈28上に押圧され
ることにより、頸動脈28から発生して体表面32に伝
達される圧力振動波すなわち圧脈波を検出し、その圧脈
波を表す圧脈波信号SMをA/D変換器50を介して前
記演算制御装置18へ供給する。図5は、圧脈波センサ
36により逐次検出される圧脈波信号SMの一例を示し
ている。
【0023】演算制御装置18は、CPU52、ROM
54、RAM56、および図示しないI/Oポート等を
備えた所謂マイクロコンピュータにて構成されており、
CPU52は、ROM54に予め記憶されたプログラム
に従ってRAM56の記憶機能を利用しつつ信号処理を
実行することにより、空気ポンプ40および調圧弁42
へ図示しない駆動回路を介して駆動信号を出力して圧力
室38内の圧力を調節し、また、心音マイク12から供
給される心音信号SHおよび圧脈波センサ36から供給
される圧脈波信号SMに基づいて、脈波伝播速度情報の
算出等を実行し、その算出した脈波伝播速度情報を表示
器58に表示する。
【0024】図6は、上記脈波伝播速度情報測定装置1
0における演算制御装置18の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。図6において、最適押圧位
置制御手段70は、初回の装着時など、押圧面48に配
列された感圧素子Eのうちの最大脈圧PMmaxを検出する
感圧素子Eすなわち最大脈圧検出素子の配列位置が、配
列の端を基準として、それから所定数または所定距離内
側までに位置するものであることを条件とする押圧位置
更新条件が成立した場合には、以下の押圧位置更新作動
を実行する。すなわち、押圧位置更新作動は、圧脈波セ
ンサ36を体表面32から一旦離隔させるとともに、幅
方向移動装置46により押圧装置44および圧脈波セン
サ36を所定距離移動させた後、押圧装置44により圧
脈波センサ36を比較的小さい予め設定された第1押圧
値P1 で押圧させ、その状態で再び上記押圧位置更新条
件が成立するか否かを判断し、押圧位置更新条件が成立
しなくなるまで、より好ましくは、最大脈圧検出素子が
配列位置の略中央に位置するまで上記の作動および判断
を実行する。なお、上記脈圧PM とは、図5にも示すよ
うに、一拍毎の圧脈波のピークbにおける圧力と立ち上
がり点a(または最小点)における圧力との差である。
また、上記押圧位置更新条件における配列の端からの所
定数または所定距離は、圧脈波センサ36により押圧さ
れる動脈(本実施例では頸動脈28)の直径に基づいて
決定され、たとえば、その直径の1/4に設定される。
【0025】脈圧算出手段72は、圧脈波センサ36の
押圧面48に配列された複数の感圧素子Eから出力され
る圧脈波信号SMが表す圧脈波の脈圧PM を、各感圧素
子E毎に逐次算出する。
【0026】装着状態判定手段74は、圧脈波センサ3
6の装着状態が適切であるか否か、すなわち、予め定め
られた一定の状態となったか否かを以下の3つの条件に
基づいて判定する。第1の条件は、前記最大脈圧検出素
子が感圧素子Eの配列の内側範囲内にあること。上記内
側範囲内とは、最低押圧位置制御手段70において押圧
位置更新条件が成立しない範囲である。第2の条件は、
最大脈圧検出素子により検出される脈圧PM が予め設定
された最低脈圧PL 以上であること。この最低脈圧PL
は、脈圧PM が小さすぎると圧脈波が不明瞭になり、脈
波伝播速度情報を算出するための基準点の決定精度が低
下することから、実験に基づいて、圧脈波が明確に検出
できるように程度の大きさに設定される。第3の条件
は、最大脈圧検出素子を含む最大脈圧検出範囲の感圧素
子Eにより検出される圧脈波の静圧成分すなわち直流成
分PDCが、予め設定された所定範囲内であること。上記
静圧成分PDCとは、図5に示すように、一拍毎の圧脈波
の最小値の大きさである。この第3の条件は、圧脈波セ
ンサ36の押圧力が押圧面48の幅方向において不均一
であり、そのために装着状態が不安定である場合に、装
着状態が不適切であると判定するためのものであり、上
記最大脈圧検出素子を含む最大脈圧検出範囲とは、たと
えば、感圧素子の配列の長さの1/2乃至2/3程度に
設定され、その静圧成分PDCの予め設定される所定範囲
は、たとえば、最大脈圧検出素子により検出される圧脈
波の静圧成分の±30%に設定される。なお、本実施例
では、圧脈波センサ36および上記装着状態判定手段7
4を備えた演算制御装置18により脈波検出装置が構成
されている。
【0027】押圧力制御手段76は、装着状態判定手段
74により圧脈波センサ36の押圧力が不適切であると
判定された場合に、すなわち、前記第2の条件が満たさ
れないことにより装着状態が不適切であると判定された
場合に、調圧弁42を制御して圧脈波センサ36の押圧
力を変更する。
【0028】脈波伝播速度情報算出手段78は、生体の
動脈内を脈波が伝播する脈波伝播速度情報を算出するた
めに、心音マイク12により逐次検出される心音信号S
Hと、圧脈波センサ36に配設された複数の感圧素子E
により逐次検出される複数の圧脈波信号SMとを用い
て、心音信号SHが表す心音波形の周期的に繰り返す所
定部位が検出された時間と、一つの圧脈波信号SMが表
す圧脈波の周期的に繰り返す所定部位が検出された時間
との時間差(脈波伝播時間)DT(msec)を、複数の感圧
素子Eにより検出される圧脈波信号SMについて算出す
る脈波伝播時間算出手段を備えており、たとえば、その
脈波伝播時間算出手段は、第2心音IIの立ち上がりが検
出された時間と圧脈波センサ36の一つの感圧素子Eに
より圧脈波のノッチが検出された時間との時間差(脈波
伝播時間)DTを、複数の感圧素子Eについて算出す
る。ここで、上記ノッチとは、図5にも示すように、圧
脈波のピーク以降における極小値であり、切痕ともい
う。このノッチは、大動脈弁の閉鎖によるものであるこ
とから、大動脈弁の閉鎖時に発生する心音である第2心
音に対応する。さらに、脈波伝播速度情報算出手段54
は、その脈波伝播時間算出手段により逐次算出されるそ
れぞれの脈波伝播時間DTに基づいて、予め記憶される
式1から、被測定者の動脈内を伝播する脈波の伝播速度
PWV (m/sec)を逐次算出する。尚、式1において、L
(m)は左心室から大動脈を経て圧脈波センサ36が装着
される部位までの距離であり、予め実験に基づいて求め
られた一定値が用いられる。
【0029】(式1) PWV =L/DT
【0030】期間平均値算出手段80は、脈波伝播速度
情報算出手段78により逐次算出される脈波伝播速度情
報を所定期間(すなわち所定拍数間(たとえば30拍
間)或いは所定時間(たとえば30秒間))平均した期
間平均値を、絶対素子位置別に算出する。ここで、上記
絶対素子位置とは、前記押圧面48に配列させられた感
圧素子Eの配列位置を意味し、本実施例では、a〜oの
英小文字により表される。たとえば、感圧素子E(h)
から逐次出力される圧脈波信号SM(h) を例にして説明
すると、期間平均値算出手段80は、その感圧素子E
(h)から逐次出力された圧脈波信号SM(h) に基づい
て逐次算出された脈波伝播時間DT(h) のみを平均する
ことにより、期間平均脈波伝播時間DT(h)av を算出す
る。図7は、脈波伝播速度情報算出手段78により全て
の感圧素子Eについて脈波伝播時間DTが算出された場
合に、上記期間平均値算出手段80により算出された期
間平均脈波伝播時間DTavの一例を示す図である。
【0031】期間平均脈圧算出手段82は、前記脈圧算
出手段72により逐次算出された感圧素子E毎の脈圧P
M をその感圧素子位置毎すなわち上記絶対素子位置毎
に、所定期間平均した期間平均脈圧PMav を、逐次算出
する。すなわち、期間平均脈圧算出手段82は、感圧素
子E(a)について逐次決定される脈圧PM(a)のみを所
定期間平均することにより期間平均脈圧PM(a)avを算出
し、感圧素子E(b)について逐次決定される脈圧P
M(b)のみを所定期間平均することにより期間平均脈圧P
M(b)avを算出し、他の感圧素子E(c)〜E(o)につ
いても同様にして期間平均脈圧PMav をそれぞれ算出す
る。なお、期間平均脈圧PMav が平均される期間は、上
記期間平均値算出手段80により脈波伝播速度情報の平
均値が算出される期間と同じ期間とされる。図8は、期
間平均脈圧算出手段82により、絶対素子位置毎に算出
された期間平均脈圧PMav の一例を示す図である。
【0032】基準脈圧決定手段84は、上記期間平均脈
圧算出手段82により算出される絶対素子位置毎の期間
平均脈圧PMav の最大値すなわち最大期間平均脈圧MA
Pを決定し、その最大期間平均脈圧MAXP に基づい
て基準脈圧PSTを決定する。たとえば、最大期間平均脈
圧MAXP と、予め0.8以上(より好ましくは0.9
以上)に設定された一定値αとの積を基準脈圧PSTに決
定する。或いは、最大期間平均脈圧MAXP から予め設
定された一定値β(但しβは正の数)を引くことにより
基準脈圧PSTを決定する。図8には、上記最大期間平均
脈圧MAXP および基準脈圧PSTの一例を示してある。
【0033】正常範囲決定手段86は、前記期間平均脈
圧PMav が基準脈圧PST以上である絶対素子位置におい
て、前記期間平均値算出手段80により算出された脈波
伝播速度情報の期間平均値を絶対素子位置間で平均した
素子間平均値を算出し、その素子間平均値に基づいて、
脈波伝播速度情報の期間平均値の正常範囲を決定する。
たとえば、図8に示すように、感圧素子E(a)〜E
(i)において算出された9個の期間平均脈圧PMav
基準脈圧PST以上である場合、上記素子間平均値は、そ
の感圧素子E(a)〜E(i)において算出された9個
の脈波伝播速度情報を平均することにより算出され、正
常範囲は、たとえばその素子間平均値の±γ(γは1以
下の比較的小さい数値、たとえばγ=0.1)の範囲に
決定される。図7のDTmin およびDTmax は、そのよ
うにして決定された正常範囲の最小値および最大値の一
例を示している。
【0034】候補決定手段88は、脈波伝播速度情報の
期間平均値が、基準脈圧PST以上の期間平均脈圧PMav
を検出する素子位置において算出されたものであり、さ
らに、上記正常範囲決定手段86により決定された正常
範囲にあるものを、正脈波伝播速度情報の候補に決定す
る。換言すれば、候補決定手段88は、期間平均値算出
手段80により算出された期間平均値から、基準脈圧P
STより低い期間平均脈圧PMav を検出する素子位置にお
ける期間平均値を除外し、さらに、正常範囲決定手段8
6により決定された正常範囲外の期間平均値を除外した
ものを、正脈波伝播速度情報の候補に決定する。ここ
で、正脈波伝播速度情報とは、前記期間平均値算出手段
80により算出される素子位置別の脈波伝播速度情報の
期間平均値の中で最も正確な脈波伝播速度情報を表して
いると推定される値である。
【0035】変動値算出手段90は、前記脈波伝播速度
情報算出手段78により逐次算出される脈波伝播速度情
報の所定期間の絶対素子位置別の変動値を算出する。上
記所定期間は、前記期間平均値算出手段80により脈波
伝播速度情報の平均値が算出される期間と同じ期間であ
り、上記変動値とは、その所定期間の絶対素子位置別の
脈波伝播速度情報の変動を表す値であり、たとえば、標
準偏差σ、分散V、CV値、最小値と最大値との差など
が用いられる。図7の各感圧素子E毎に示す線分91
は、各感圧素子E毎の期間平均脈波伝播時間DTav±
1.96σの範囲を示している。
【0036】正脈波伝播速度情報決定手段92は、前記
候補決定手段88により決定された正脈波伝播速度情報
の候補のうちで、変動値算出手段90で算出された変動
値が最小のものを正脈波伝播速度情報に逐次決定する。
正脈波伝播速度情報表示手段94は、上記正脈波伝播速
度情報決定手段92により決定された正脈波伝播速度情
報を表示器58に逐次表示させる。
【0037】図9および図10は、図6の機能ブロック
線図に示した演算制御装置18の制御作動をさらに具体
的に説明するためのフローチャートであって、図9は、
圧脈波センサ36の装着状態を判定する装着状態判定ル
ーチンであり、図10は、正脈波伝播速度情報を逐次決
定するメインルーチンである。
【0038】図9において、ステップSA1(以下、ス
テップを省略する。)では、初回の装着時、或いは、押
圧面48に配列された感圧素子Eのうちの最大脈圧P
Mmaxを検出する感圧素子E(すなわち最大脈圧検出素
子)の配列位置が、配列の端から所定数または所定距離
内側までに位置するものであるかを条件とする押圧位置
更新条件(APS起動条件)が成立したか否かが判断さ
れる。この判断が否定された場合には、後述するSA6
以降が実行される。
【0039】一方、SA1の判断が肯定された場合に
は、すなわち、圧脈波センサ36の頸動脈28に対する
装着位置が不適切である場合には、続く最適押圧力制御
手段70に対応するSA2において、APS制御ルーチ
ンが実行される。このAPS制御ルーチンは、最大脈圧
検出素子が感圧素子の配列の略中央位置となる最適押圧
位置を決定するため、幅方向移動装置46により押圧装
置44および圧脈波センサ36を所定距離移動させた
後、押圧装置44により圧脈波センサ36を予め設定さ
れた第1押圧力P1 で押圧させた状態における最大脈圧
検出素子が配列略中央位置にある感圧素子か否かが判断
され、この判断が肯定されるまで上記作動が繰り返し実
行される。
【0040】上記SA2において圧脈波センサ36の押
圧位置が最適押圧位置に制御されると、続いて、SA3
において、各感圧素子Eから出力される圧脈波信号SM
が読み込まれ、続くSA4では、一拍分の圧脈波信号S
Mが読み込まれたか否かが判断される。このSA4の判
断が否定された場合は前記SA3が実行され圧脈波信号
SMがさらに読み込まれる。
【0041】しかし、上記SA4の判断が肯定された場
合は、続く脈圧算出手段72に対応するSA5におい
て、前記SA3で読み込まれた各感圧素子Eからの一拍
分の圧脈波信号SMについて、最大値および最小値がそ
れぞれ決定され、その最大値と最小値との差から各感圧
素子E毎の脈圧PM が算出される。
【0042】続くSA6では、上記SA5または後述す
る図10のSB6で決定された感圧素子E毎の脈圧PM
のうちの最大脈圧PMmaxが予め設定された最低脈圧PL
以上であるか否かが判断される。この判断が否定された
場合は、圧脈波センサ36の押圧力が小さすぎて圧脈波
信号SMを大きく検出できていない場合であるので、続
く押圧力制御手段76に対応するSA7において、圧脈
波センサ36の押圧力が所定値増加させられた後、前記
SA3以下が実行される。
【0043】一方、上記SA6の判断が肯定された場合
は、続くSA8において、前記SA5または後述する図
10のSB6において各感圧素子Eの脈圧PM を決定す
る際に決定された最小値すなわち圧脈波の直流成分PDC
のうち、前記最大脈圧検出素子を中心として配列の全長
の1/2の範囲内にある感圧素子Eにより検出される直
流成分PDCの大きさが、その最大脈圧検出素子により検
出される直流成分PDCを中心として±30%の範囲内に
あるか否かが判断される。
【0044】上記SA8の判断も肯定された場合は、圧
脈波センサ36の装着状態は適切であると判定されて、
続いて図10のメインルーチンが実行される。すなわ
ち、前記SA1、SA6、SA8により圧脈波センサ3
6の装着状態が判定されるので、SA1、SA6、SA
8が装着状態判定手段74に対応する。一方、上記SA
8の判断が否定された場合は、圧脈波センサ36の装着
状態が不安定な場合であるので、前記SA2のAPS制
御ルーチン以降が再び実行されて、圧脈波センサ36の
装着状態が再決定される。
【0045】次に図10のメインルーチンを説明する。
まず、SB1では、心音マイク12から供給される心音
信号SHおよび圧脈波センサ36の各感圧素子Eから供
給される圧脈波信号SMが読み込まれる。
【0046】続くSB2では、心音信号SHおよび圧脈
波信号SMが一拍分読み込まれたか否かが、たとえば、
圧脈波の立ち上がり点が検出されたか否かに基づいて判
断される。このSB2の判断が否定された場合は、前記
SB1が実行されて心音信号SHおよび圧脈波信号SM
がさらに読み込まれる。
【0047】しかし、上記SB2の判断が肯定された場
合は、続く脈波伝播速度情報算出手段78に対応するS
B3乃至SB5において脈波伝播時間DTが各感圧素子
E毎にそれぞれ算出される。すなわち、SB3では、上
記SB1で読み込まれた心音信号SHに基づいて、第2
心音IIの立ち上がり点が検出された時間が決定され、続
くSB4では、上記SB1で読み込まれた各感圧素子E
からの圧脈波信号SMに基づいて頸動脈波のノッチが検
出された時間が各感圧素子E毎に決定され、続くSB5
では、上記SB3で決定された第2心音IIの立ち上がり
時点と、上記SB4で決定された各感圧素子E毎のノッ
チ発生時点との時間差から各感圧素子E毎の脈波伝播時
間DTがそれぞれ算出される。図11は、上記SB3乃
至SB5により算出される脈波伝播時間DTを示してい
る。
【0048】続いて、脈圧算出手段72に対応するSB
6において、前記SB1で読み込まれた各感圧素子Eか
らの一拍分の圧脈波信号SMから、図9のSA5と同様
にして、各感圧素子E毎の脈圧PM が算出される。
【0049】続くSB7では、測定が開始されてから、
たとえば30秒に予め設定された所定期間が経過したか
否かが判断される。測定開始当初は、このSB7の判断
が否定されてSB1以下が繰り返されるが、一旦この判
断が肯定された後はSB8以降が実行される。
【0050】そのSB8は期間平均脈圧算出手段82に
対応し、過去30秒間に前記SB6で算出された脈圧P
M が各感圧素子E毎に平均されて、図8に示すように、
各感圧素子E毎の期間平均脈圧PMav が算出される。そ
して続く基準脈圧決定手段84に対応するSB9では、
上記SB8で算出された各感圧素子E毎の期間平均脈圧
Mav のうちの最大値である最大期間平均脈圧MAXP
と、予め0.9程度に設定されたαとの積が算出され
て、その積が基準脈圧PSTに決定される。
【0051】続く期間平均値算出手段80に対応するS
B10では、過去30秒間に前記SB5で算出された脈
波伝播時間DTが各感圧素子E毎に平均されて、図7に
示すように、各感圧素子E毎に期間平均脈波伝播速度D
avが算出され、続く変動値算出手段90に対応するS
B11では、過去30秒間に前記SB5で算出された脈
波伝播時間DTの各感圧素子E毎の標準偏差σが算出さ
れる。前述したように、図7において線分91は、各感
圧素子E毎の期間平均脈波伝播時間DTav±1.96σ
の範囲を示している。
【0052】続く正常範囲決定手段86に対応するSB
12では、前記SB8で算出された平均脈圧PMav が、
前記SB9で算出された基準脈圧PST以上である感圧素
子Eについて、前記SB10で算出された期間平均脈波
伝播時間DTavが平均されて素子間平均値が算出される
とともに、図7にも示すように、その素子間平均値の−
10%が正常範囲の最小値DTmin に決定され、その素
子間平均値の+10%が正常範囲の最大値DTmax に決
定される。
【0053】続く候補決定手段88に対応するSB13
では、前記SB10で算出された感圧素子E毎の期間平
均脈波伝播時間DTavから、前記SB8で算出された平
均脈圧PMav が前記SB9で算出された基準脈圧PST
上であり、且つ、上記SB12で算出された正常範囲内
にある期間平均脈波伝播時間DTavが正脈波伝播時間T
DTの候補に決定される。前記正常範囲と各期間平均脈
波伝播時間DTavとが図7に示す関係にあり、期間平均
脈圧PMav と基準脈圧PSTとが図8に示す関係にある場
合には、感圧素子E(a)、E(b)、E(c)、E
(d)、E(f)、E(g)、E(h)、E(i)にお
ける期間平均脈波伝播時間DT(a)av 、DT(b)av 、D
(c)av 、DT(d)av 、DT(f)av 、DT(g)av 、DT
(h)av 、DT(i)av が候補に決定される。
【0054】続く正脈波伝播速度情報決定手段92に対
応するSB14では、前記SB13で決定された候補の
中で、前記SB11において算出された標準偏差σが最
も小さいものが正脈波伝播時間TDTに決定される。図
7に示すように、感圧素子E(h)における標準偏差σ
が最も小さいので、その感圧素子E(h)における期間
平均脈波伝播時間DT(h)av が正脈波伝播時間TDTに
決定される。なお、感圧素子E(e)における標準偏差
σは、感圧素子E(h)における標準偏差σよりも小さ
いが、その平均値DT(e)av が正常範囲内にないことか
ら、正脈波伝播時間TDTに決定されない。
【0055】続く正脈波伝播速度情報表示手段94に対
応するSB15では、患者の容体の変化を監視する目的
で、上記SB14で決定された正脈波伝播時間TDT
が、数値或いはトレンドグラフ形式で表示器58に表示
される。
【0056】上述のように、本実施例によれば、装着状
態判定手段74(SA1、SA6、SA8)により、圧
脈波センサ36の複数の感圧素子Eのうち最大脈圧検出
素子が配列の内側範囲内にあり、且つ、最大脈圧PMmax
が予め設定された最低脈圧P L 以上であり、その最大脈
圧PMmaxを検出する最大脈圧検出素子を中心とした配列
の全長の1/2の範囲の感圧素子Eにより検出される圧
脈波の静圧成分PDCが、最大脈圧検出素子により検出さ
れる直流成分PDCを中心として±30%の範囲内にある
か否かを判定することにより、圧脈波センサ36の装着
状態が判定できる。
【0057】また、本実施例によれば、期間平均脈圧算
出手段82(SB8)により、脈圧算出手段72(SB
6)によって算出された脈圧PM の感圧素子E毎の期間
平均脈圧PMav が算出され、基準脈圧決定手段84(S
B9)により、その感圧素子E毎の期間平均脈圧PMav
における最大期間平均脈圧MAXP に基づいて基準脈圧
STが算出され、候補決定手段88(SB13)によ
り、その基準脈圧PST以上の期間平均脈圧PMav を検出
する感圧素子Eにおいて算出された期間平均脈波伝播時
間DTavが正脈波伝播時間TDTの候補に決定される。
そして、正脈波伝播速度情報決定手段92(SB14)
により、候補決定手段88(SB13)によって決定さ
れた正脈波伝播時間TDTの候補の中で、標準偏差σが
最小であるものが正脈波伝播時間TDTに決定されるの
で、高精度な脈波伝播時間DTを得ることができる。
【0058】また、本実施例によれば、変動値算出手段
90(SB11)により算出された感圧素子E別の脈波
伝播時間DTの標準偏差σが最小であっても、その感圧
素子E別の期間平均脈波伝播時間DTavが、正常範囲決
定手段86(SB12)により決定される正常範囲内に
ない場合には、その期間平均脈波伝播時間DTavは候補
決定手段88(SB13)により正脈波伝播時間TDT
の候補に決定されないので、その期間平均脈波伝播時間
DTavは正脈波伝播時間TDTには決定されない。すな
わち、感圧素子E別の標準偏差σが、基準脈圧PST以上
の期間平均脈圧PMav を検出する感圧素子Eにおいて算
出された標準偏差σの中で最小であっても、その期間平
均脈波伝播時間DTavが基準脈圧PST以上の期間平均脈
圧PMavを検出する感圧素子Eにおいて算出された他の
期間平均脈波伝播時間DTavから大きく離れている場合
には、その期間平均脈波伝播時間DTavは正脈波伝播時
間TDTに決定されないので、より高精度な正脈波伝播
時間TDTを決定することができる。
【0059】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の実施例において前述の実施例と共通する部分
は同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0060】図12は、前述の実施例とは別の実施例に
おける脈波伝播速度情報測定装置の要部を説明する機能
ブロック線図である。本実施例の脈波伝播速度情報測定
装置では、装置の機構および回路構成は前述の図1の実
施例と共通するが、演算制御装置18における制御作動
が相違する。以下、その相違点を説明する。
【0061】図12において、脈波伝播速度情報算出手
段100は、心音波形の周期的に繰り返す所定部位が検
出された時間と、一つの圧脈波信号SMが表す圧脈波の
周期的に繰り返す所定部位が検出された時間との時間差
(脈波伝播時間)DT(msec)を、押圧面48に配列され
た感圧素子Eの全てについて算出する脈波伝播時間算出
手段を備えており、さらに、その脈波伝播時間算出手段
により逐次算出されるそれぞれの脈波伝播時間DTに基
づいて、予め記憶される前記式1から、被測定者の動脈
内を伝播する脈波の伝播速度PWV (m/sec)を逐次算出
する。
【0062】装着状態判定手段102は、前記脈圧算出
手段72により各感圧素子E毎に算出された脈圧PM
基づいて前記最大脈圧検出素子を逐次決定し、その最大
脈圧検出素子を含む所定範囲の脈波伝播速度情報の所定
の狭範囲内であることに基づいて、圧脈波センサ36の
装着状態が適切であると判定する。圧脈波センサ36の
装着状態が適切である場合、すなわち、圧脈波センサ3
6の装着位置および押圧力が適切である場合、その状態
で前記脈波伝播速度情報算出手段100により各感圧素
子E毎に算出される脈波伝播速度情報は、相互に近接し
た値となる。図13は、圧脈波センサ36の装着位置は
適切(すなわち頸動脈28の直上)な状態で押圧力を変
化させた場合に、各感圧素子E毎に算出される脈波伝播
時間PWVを示す分布図である。図13(a)の押圧力
をP1 、図13(b)の押圧力をP2 、図13(c)の
押圧力をP3 とすると、P1 >P2 >P3 であって、図
13(a)および図13(b)に示す場合が押圧力が適
切な場合である。すなわち、装着状態が適切である場合
には、分布図に略平坦な部分が存在する。従って、最大
脈圧検出素子を含む所定範囲とは、少なくとも配列の全
長の1/5に設定される。また、上記狭範囲とは、脈波
伝播速度情報を分布図にした場合に略平坦とみなすこと
ができる範囲であり、たとえば、最大脈圧検出素子を含
む所定範囲の脈波伝播速度情報の平均値を算出し、その
平均値の±10%の範囲に設定される。
【0063】素子位置決定手段104は、脈圧算出手段
72により各感圧素子E毎に逐次算出される脈圧PM
基づいて前記最大脈圧検出素子を逐次決定し、その最大
脈圧検出素子を相対中心素子E(0)とする各感圧素子
Eの相対素子位置E(x)(xは整数)を逐次決定す
る。圧脈波センサ36と頸動脈28との位置関係は常に
変化するため、頸動脈28の真上に位置する感圧素子E
(絶対素子位置)は常に同じではない。そこで、頸動脈
28の真上に位置する感圧素子Eである最大脈圧検出素
子を相対中心素子E(0)とした相対素子位置E(x)
を逐次決定するのである。図14は、素子位置決定手段
104により逐次決定される相対素子位置E(x)を経
時的に表した図であり、相対中心素子E(0)を中心と
して、一方の側の相対素子位置E(x)を正とし、他方
の側の相対素子位置E(x)を負としている。
【0064】期間平均脈圧算出手段106は、前記脈圧
算出手段72により逐次算出された感圧素子E毎の脈圧
M を、上記素子位置決定手段104により逐次決定さ
れた相対素子位置E(x)毎に所定期間平均した期間平
均脈圧PMav を逐次算出する。たとえば、相対素子位置
E(1)について逐次決定される脈圧PM(1)のみを所定
期間平均することにより、期間平均脈圧PM(1)avを逐次
算出する。なお、上記所定期間については前述の実施例
と同様である。
【0065】基準脈圧決定手段108は、上記期間平均
脈圧算出手段108により算出される相対素子位置E
(x)毎の期間平均脈圧PMav の最大値すなわち最大期
間平均脈圧MAXP を決定し、その最大期間平均脈圧M
AXP に基づいて基準脈圧PSTを決定する。
【0066】期間平均値算出手段110は、脈波伝播速
度情報算出手段100により逐次算出される脈波伝播速
度情報を所定期間平均した期間平均値を、前記素子位置
決定手段104により逐次決定される相対素子位置別に
に逐次算出する。なお、上記所定期間は、前述の実施例
の期間平均値算出手段80と同様である。
【0067】正常範囲決定手段112は、前記期間平均
脈圧PMav が基準脈圧PST以上である相対素子位置E
(x)において、前記期間平均値算出手段110により
算出された脈波伝播速度情報の期間平均値を相対素子位
置E(x)間で平均した素子間平均値を算出し、その素
子間平均値に基づいて、脈波伝播速度情報の期間平均値
の正常範囲を決定する。
【0068】候補決定手段114は、期間平均値算出手
段110により逐次算出された脈波伝播速度情報の期間
平均値が、前記基準脈圧決定手段108により逐次決定
された基準脈圧PST以上の期間平均脈圧PMav を検出す
る相対素子位置E(x)において算出されたものであ
り、且つ、上記正常範囲決定手段112により決定され
た正常範囲であるものを、正脈波伝播速度情報の候補に
決定する。
【0069】変動値算出手段116は、前記脈波伝播速
度情報算出手段100により逐次算出される脈波伝播速
度情報の所定期間の相対素子位置E(x)別の変動値を
算出する。なお、上記所定期間は前述の実施例の変動値
算出手段90と同様である。
【0070】図15および図16は、図12の機能ブロ
ック線図に示した演算制御装置18の制御作動をさらに
具体的に説明するためのフローチャートであって、図1
5は、圧脈波センサ36の装着状態を判定する装着状態
判定ルーチンであり、図16は、正脈波伝播速度情報を
逐次決定するメインルーチンである。
【0071】図15において、SC1では、前述の実施
例のSA1と同様の押圧位置更新条件(APS起動条
件)が成立したか否かが判断される。この判断が否定さ
れた場合には、後述するSC9が実行される。一方、S
C1の判断が肯定された場合には、圧脈波センサ36の
頸動脈28に対する装着位置が不適切であるので、続く
SC2において図9のSA2と同様のAPS制御ルーチ
ンが実行される。
【0072】続くSC3では、心音マイク12から出力
される心音信号SH、および各感圧素子Eから出力され
る圧脈波信号SMが読み込まれ、続くSC4では、一拍
分の心音信号SHおよび圧脈波信号SMが読み込まれた
か否かが判断される。このSC4の判断が否定された場
合は前記SC3が実行されて心音信号SHおよび圧脈波
信号SMがさらに読み込まれる。
【0073】しかし、上記SC4の判断が肯定された場
合は、続く脈波伝播速度情報算出手段100に対応する
SC5乃至SC7において各感圧素子E毎の脈波伝播時
間DTがそれぞれ算出される。まず、SC5では、第2
心音IIの立ち上がり点が検出された時間が決定され、続
くSC6では、頸動脈波のノッチが検出された時間が各
感圧素子E毎に決定され、続くSC7では、上記SC5
で決定された第2心音IIの立ち上がり時点と、上記SC
6で決定された各感圧素子E毎のノッチ発生時点との時
間差から各感圧素子E毎の脈波伝播時間DTがそれぞれ
算出される。
【0074】続く脈圧算出手段72に対応するSC8で
は、前記SC3で読み込まれた各感圧素子Eからの一拍
分の圧脈波信号SMに基づいて各感圧素子E毎の脈圧P
M が算出される。そして、続くSC9では、上記SC8
または後述する図16のSB6で算出された各感圧素子
E毎の脈圧PM に基づいて、最大脈圧検出素子を中心と
する配列の全長の1/3の範囲が決定され、さらに、そ
の範囲内の感圧素子Eにおいて前記SC7で決定された
脈波伝播時間DTの平均値およびその平均値に対する相
対値(%)が算出される。
【0075】続くSC10では、上記SC9で算出され
た相対値が、そのSC9で算出された平均値の±10%
の範囲内にあるか否かにより、圧脈波センサ36の押圧
力Pが適切であるか否かが判断される。このSC10の
判断が肯定された場合は、圧脈波センサ36の装着状態
が適切な場合である。すなわち、SC1、SC10によ
り圧脈波センサ36の装着状態が判定されるので、SC
1、SC10が装着状態判定手段102に対応する。そ
して上記SC10の判断が肯定された場合は、続いて図
16のメインルーチンが実行される。一方、上記SC1
0の判断が否定された場合は、圧脈波センサ36の押圧
力が不足している場合なので、続く押圧力制御手段76
に対応するSC11において、圧脈波センサ36の押圧
力が所定値増加させられた後、前記SC3以下が再び実
行される。
【0076】次に図16のメインルーチンを説明する。
まず、SD1乃至SD2では、図15のSC3乃至SC
4と同様の処理が実行されることにより、一拍分の心音
信号SHおよび圧脈波信号SMが読み込まれる。そして
続く脈波伝播速度情報算出手段100に対応するSD3
乃至SD5では、図15のSC5乃至SC7と同様の処
理が実行されることにより各感圧素子E毎の脈波伝播時
間DTが算出され、続く脈圧算出手段72に対応するS
D6では、図15のSC8と同様にして各感圧素子E毎
の脈圧PM が算出される。
【0077】続く素子位置決定手段104に対応するS
D8では、上記SD6で決定された各感圧素子E毎の脈
圧PM に基づいて最大脈圧検出素子が決定され、且つ、
その最大脈圧検出素子を相対中心素子E(0)とする各
感圧素子Eの相対素子位置E(x)が決定される。
【0078】続くSD8では、測定が開始されてから、
たとえば30秒に予め設定された所定期間が経過したか
否かが判断される。測定開始当初は、このSD8の判断
が否定されてSD1以下が繰り返されるが、一旦この判
断が肯定された後はSD9以降が実行される。
【0079】SD9は期間平均脈圧算出手段106に対
応し、過去30秒間に前記SD6で算出された脈圧PM
が前記SD7で決定された相対素子位置E(x)毎に平
均された期間平均脈圧PMav が算出される。そして続く
基準脈圧決定手段108に対応するSD10では、上記
SD9で算出された各相対素子位置E(x)毎の期間平
均脈圧PMav のうちの最大値である最大期間平均脈圧M
AXP と、予め0.8程度に設定されたαとの積が算出
されて、その積が基準脈圧PSTに決定される。
【0080】続く期間平均値算出手段110に対応する
SD11では、過去30秒間に前記SD5で算出された
脈波伝播時間DTが、前記SD7で逐次決定される相対
素子位置E(x)毎に平均されて期間平均脈波伝播速度
DTavが算出され、続く変動値算出手段116に対応す
るSD12では、過去30秒間に前記SD5で算出され
た脈波伝播時間DTの相対素子位置E(x)毎の標準偏
差σが算出される。
【0081】続く正常範囲決定手段112に対応するS
D13では、前記SD9で算出された相対素子位置E
(x)毎の平均脈圧PMav が前記S10で算出された基
準脈圧PST以上である相対素子位置E(x)が決定さ
れ、それらの相対素子位置E(x)における期間平均脈
波伝播時間DTavが平均されて素子間平均値が算出され
るとともに、その素子間平均値の−10%が正常範囲の
最小値に決定され、その素子間平均値の+10%が正常
範囲の最大値に決定される。
【0082】続く候補決定手段114に対応するSD1
4では、前記SD11で算出された相対素子位置E
(x)毎の期間平均脈波伝播時間DTavから、前記SD
9で算出された相対素子位置E(x)毎の平均脈圧P
Mav が前記SD10で算出された基準脈圧PST以上であ
り、且つ、上記SD13で算出された正常範囲内にある
期間平均脈波伝播時間DTavが正脈波伝播時間TDTの
候補に決定される。
【0083】続く正脈波伝播速度情報決定手段92に対
応するSD15では、前記SD14で決定された候補の
中で、前記SD12において算出された標準偏差σが最
も小さいものが正脈波伝播時間TDTに決定され、続く
正脈波伝播速度情報表示手段94に対応するSD16で
は、上記SD15で決定された正脈波伝播時間TDT
が、数値或いはトレンドグラフ形式で表示器58に表示
される。
【0084】上述のように、本実施例によれば、脈波伝
播速度情報算出手段100(SC5乃至SC7)によ
り、複数の感圧素子E毎に脈波伝播時間DTを算出し、
装着状態判定手段102(SC1、SC10)により、
最大脈圧検出素子を中心とした所定範囲内の感圧素子E
により検出される圧脈波に基づいて算出される脈波伝播
時間DTが、予め設定された狭範囲内であるか否かを判
定することにより、圧脈波センサ36の装着状態が適切
であるか否かを判定できる。
【0085】また、本実施例によれば、期間平均脈圧算
出手段106(SD9)により、脈圧算出手段72(S
D6)によって算出された脈圧PM の相対素子位置E
(x)毎の期間平均脈圧PMav が算出され、基準脈圧決
定手段108(SD10)により、その相対素子位置E
(x)毎の期間平均脈圧PMav における最大期間平均脈
圧MAXP に基づいて基準脈圧PSTが算出され、候補決
定手段114(SD14)により、その基準脈圧PST
上の期間平均脈圧PMav を検出する相対素子位置E
(x)において算出された期間平均脈波伝播時間DTav
が正脈波伝播時間TDTの候補に決定される。そして、
正脈波伝播速度情報決定手段92(SD15)により、
候補決定手段114(SD14)によって決定された正
脈波伝播時間TDTの候補の中で、標準偏差σが最小で
あるものが正脈波伝播時間TDTに決定されるので、高
精度な脈波伝播時間DTを得ることができる。
【0086】また、本実施例によれば、素子位置決定手
段104(SD7)により、素子位置が、最大脈圧検出
素子を中心とした相対素子位置E(x)とされ、最大脈
圧検出素子は、圧脈波センサ36に押圧される頸動脈2
8の真上に位置する感圧素子Eであることから、期間平
均値算出手段110(SD11)は、常に頸動脈28に
対して同じ位置における脈波伝播時間DTを平均し、期
間平均脈圧算出手段106(SD9)は、常に頸動脈2
8に対して同じ位置における期間平均脈圧PMa v を算出
し、基準脈圧決定手段108(SD10)は、その期間
平均脈圧PMavの最大期間平均脈圧MAXP に基づいて
基準脈圧PSTを決定し、候補決定手段114(SD1
4)は、期間平均脈波伝播時間DTavが基準脈圧PST
上の期間平均脈圧PMav を検出する相対素子位置E
(x)において算出されたことに基づいて正脈波伝播時
間TDTの候補を決定し、正脈波伝播速度情報決定手段
94(SD15)は、候補決定手段114(SD14)
により決定された複数の正脈波伝播時間TDTの候補か
ら、変動値算出手段116(SD12)により算出され
た標準偏差σが最小であるものを正脈波伝播時間TDT
に決定するので、体動等により圧脈波センサ36の装着
位置がずれても、高精度な正脈波伝播時間TDTが決定
できる。
【0087】また、本実施例によれば、変動値算出手段
116(SD12)により算出された相対素子位置E
(x)別の脈波伝播時間DTの標準偏差σが最小であっ
ても、その相対素子位置E(x)別の期間平均脈波伝播
時間DTavが、正常範囲決定手段112(SD13)に
より決定される正常範囲内にない場合には、その期間平
均脈波伝播時間DTavは候補決定手段114(SD1
4)により正脈波伝播時間TDTの候補に決定されない
ので、その期間平均脈波伝播時間DTavは正脈波伝播時
間TDTには決定されない。すなわち、相対素子位置E
(x)別の脈波伝播時間DTの標準偏差σが、基準脈圧
ST以上の期間平均脈圧PMav を検出する相対素子位置
E(x)において算出された標準偏差σの中で最小であ
っても、その期間平均脈波伝播時間DTavが基準脈圧P
ST以上の期間平均脈圧PMav を検出する相対素子位置E
(x)において算出された他の期間平均脈波伝播時間D
avから大きく離れている場合には、その期間平均脈波
伝播時間DTavは正脈波伝播時間TDTに決定されない
ので、より高精度な正脈波伝播時間TDTを決定するこ
とができる。
【0088】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適
用される。
【0089】たとえば、前述の実施例では、圧脈波セン
サ36は頸20に装着されていたが、大腿部等他の部位
に装着される形式の圧脈波センサが用いられてもよい。
【0090】また、前述の実施例では、期間平均脈波伝
播時間DTavが基準脈圧ST以上の期間平均脈圧PMav
検出する素子位置において算出されたものであっても、
期間平均脈波伝播時間DTavが正常範囲決定手段86
(SB12)、112(SD13)により決定された正
常範囲内にない場合は、正脈波伝播時間TDTの候補か
ら除外されていたが、基準脈圧ST以上の期間平均脈圧P
Mav を検出する素子位置において算出された期間平均脈
波伝播時間DTavは、いずれも比較的正確な値であるこ
とから、正常範囲決定手段86(SB12)、112
(SD13)は設けられなくてもよい。
【0091】また、前述の実施例では、装着状態判定手
段74(SA1、SA6、SA8)、102(SC1、
SC10)により圧脈波センサ36の装着状態が自動的
に判定され、さらに、最適押圧位置制御手段70(SA
2)および押圧力制御手段76(SA7)により自動的
に圧脈波センサ36の装着状態が更新されていたが、手
動操作により圧脈波センサ36の装着状態が判定され、
且つ更新されてもよい。
【0092】また、前述の実施例において、装着状態判
定手段74に対応するSA1、SA6、SA8、および
装着状態判定手段102に対応するSC1、SC10で
は、一拍分の脈圧PM または脈圧PM と脈波伝播速度情
報に基づいて圧脈波センサ36の装着状態が判定されて
いたが、2拍以上の所定拍数分の脈圧PM または脈圧P
M と脈波伝播速度情報の平均値に基づいて圧脈波センサ
36の装着状態が判定されてもよい。
【0093】また、前述の実施例では、心拍同期波セン
サとして心音マイク12が用いられていたが、生体の所
定部位に装着される複数の電極を通して心電誘導波形を
検出する心電誘導装置等、他の心拍同期波センサが用い
られてもよい。
【0094】また、前述の第1の実施例の図10では、
SB10において、各感圧素子E毎に期間平均脈波伝播
時間DTavが算出され、SB11において、各感圧素子
E毎に標準偏差σが算出されていたが、SB9で決定さ
れた基準脈圧PST以上の感圧素子Eについてのみ期間平
均脈波伝播時間DTavや標準偏差σが算出されてもよ
い。また、SB9以降に、SB9で決定された基準脈圧
ST以上の感圧素子Eについてのみ脈波伝播時間DTを
算出するようにされてもよい。
【0095】また、前述の第2の実施例の図9に示す装
着状態判定ルーチンでは、脈波伝播時間DTの平均値に
対する相対値に基づいて、圧脈波センサ36の装着状態
が判定されていたが、標準偏差σ、分散Vなどに基づい
て圧脈波センサ36の装着状態が判定されてもよい。
【0096】なお、本発明はその主旨を逸脱しない範囲
においてその他種々の変更が加えられ得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された脈波伝播速度情報測定装置
の回路構成を示すブロック図である。
【図2】図1の圧脈波検出プローブが頸に装着された状
態を示す図である。
【図3】図1の圧脈波検出プローブを一部切り欠いて説
明する拡大図である。
【図4】図1の圧脈波センサの押圧面に配列された感圧
素子の配列状態を説明する図である。
【図5】図1の圧脈波センサの感圧素子から出力される
圧脈波信号SMを例示する図である。
【図6】図1の脈波伝播速度情報測定装置における演算
制御装置の制御機能の要部を説明する機能ブロック線図
である。
【図7】図6の期間平均値算出手段により算出された期
間平均脈波伝播時間DTavの一例を示す図である。
【図8】図6の期間平均脈圧算出手段により、絶対素子
位置毎に算出された期間平均脈圧PMav の一例を示す図
である。
【図9】図6の機能ブロック線図に示した演算制御装置
の制御作動をさらに具体的に説明するためのフローチャ
ートであって、圧脈波センサの装着状態を判定する装着
状態判定ルーチンである。
【図10】図6の機能ブロック線図に示した演算制御装
置の制御作動をさらに具体的に説明するためのフローチ
ャートであって、正脈波伝播速度情報を逐次決定するメ
インルーチンである。
【図11】図9のSB3乃至SB5により算出される脈
波伝播時間DTを例示する図である。
【図12】図1の実施例とは別の実施例における脈波伝
播速度情報測定装置の要部を説明する機能ブロック線図
である。
【図13】圧脈波センサの装着位置は適切な状態で押圧
力を変化させた場合に、各感圧素子E毎に算出される脈
波伝播時間PWVを示す分布図である。
【図14】図12の素子位置決定手段により逐次決定さ
れる相対素子位置E(x)の一例を経時的に表した図で
ある。
【図15】図12の機能ブロック線図に示した演算制御
装置の制御作動をさらに具体的に説明するためのフロー
チャートであって、圧脈波センサの装着状態を判定する
装着状態判定ルーチンである。
【図16】図12の機能ブロック線図に示した演算制御
装置の制御作動をさらに具体的に説明するためのフロー
チャートであって、正脈波伝播速度情報を逐次決定する
メインルーチンである。
【符号の説明】
10:脈波伝播速度情報測定装置 12:心音マイク(心拍同期波センサ) 36:圧脈波センサ 72:脈圧算出手段 74、102:装着状態判定手段 78、100:脈波伝播速度情報算出手段 80、110:期間平均値算出手段 82、106:期間平均脈圧算出手段 84、108:基準脈圧決定手段 86、112:正常範囲決定手段 88、114:候補決定手段 90、116:変動値算出手段 92:正脈波伝播速度情報決定手段 104:素子位置決定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−109540(JP,A) 実公 平5−46413(JP,Y2) 特許2613622(JP,B2) 特許2747327(JP,B2) 特許2688512(JP,B2) 特許2664980(JP,B2) 特許2664981(JP,B2) 特許2613623(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/02 - 5/0295

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内を脈波が伝播する脈波伝播速度に
    関連する脈波伝播速度情報を測定するために、該生体の
    所定部位に装着されて、該部位に発生する脈波を検出す
    る脈波伝播速度情報測定用の脈波検出装置であって、 前記生体の動脈から発生する圧脈波を検出するために該
    動脈の幅方向に配列された複数の感圧素子を押圧面に有
    し、表皮上から動脈を押圧した状態で該複数の感圧素子
    から圧脈波信号を逐次出力する圧脈波センサと、 前記圧脈波センサの複数の感圧素子のうち最大脈圧を検
    出する最大脈圧検出素子が配列の内側範囲内にあり、且
    つ、該最大脈圧が予め設定された最低脈圧以上であるこ
    と、および、該最大脈圧検出素子を含む最大脈圧検出範
    囲の感圧素子により検出される圧脈波の静圧成分が、予
    め設定された所定範囲内であることに基づいて、該圧脈
    波センサの装着状態が適切であると判定する装着状態判
    定手段とを、含むことを特徴とする脈波伝播速度情報測
    定用の脈波検出装置。
  2. 【請求項2】 生体内を脈波が伝播する脈波伝播速度に
    関連する脈波伝播速度情報を測定する脈波伝播速度情報
    測定装置であって、 前記生体の動脈から発生する圧脈波を検出するために該
    動脈の幅方向に配列された複数の感圧素子を押圧面に有
    し、表皮上から動脈を押圧した状態で該複数の感圧素子
    から圧脈波信号を逐次出力する圧脈波センサと、 該圧脈波センサとは異なる所定部位に装着される心拍同
    期波センサと、 該心拍同期波センサから逐次出力される信号が表す心拍
    同期波の所定部位が検出された時間と、前記複数の感圧
    素子から逐次出力される圧脈波信号が表す圧脈波の所定
    部位が検出された時間との時間差に基づいて前記脈波伝
    播速度情報を逐次算出する脈波伝播速度情報算出手段
    と、 前記圧脈波センサの複数の感圧素子のうち最大脈圧を検
    出する最大脈圧検出素子を含む所定範囲の感圧素子によ
    り検出される圧脈波を用いて前記脈波伝播速度情報算出
    手段により算出される複数の脈波伝播速度情報が、予め
    設定された狭範囲内であることに基づいて、前記圧脈波
    センサの装着状態が適切であると判定する装着状態判定
    手段とを、含むことを特徴とする脈波伝播速度情報測定
    装置。
  3. 【請求項3】 生体内を脈波が伝播する脈波伝播速度に
    関連する脈波伝播速度情報を測定する脈波伝播速度情報
    測定装置であって、 前記生体の動脈から発生する圧脈波を検出するために該
    動脈の幅方向に配列された複数の感圧素子を押圧面に有
    し、表皮上から動脈を押圧した状態で該複数の感圧素子
    から圧脈波信号を逐次出力する圧脈波センサと、 該圧脈波センサとは異なる所定部位に装着される心拍同
    期波センサと、 該心拍同期波センサから逐次出力される信号が表す心拍
    同期波の所定部位が検出された時間と、前記複数の感圧
    素子から逐次出力される圧脈波信号が表す圧脈波の所定
    部位が検出された時間との時間差に基づいて前記脈波伝
    播速度情報を逐次算出する脈波伝播速度情報算出手段
    と、 該脈波伝播速度情報算出手段により逐次算出される脈波
    伝播速度情報の所定期間の期間平均値を素子位置別に算
    出する期間平均値算出手段と、 前記脈波伝播速度情報算出手段により逐次算出される脈
    波伝播速度情報の変動値を素子位置別に算出する変動値
    算出手段と、 前記圧脈波センサの複数の感圧素子から出力される圧脈
    波信号が表す圧脈波の脈圧をそれぞれ算出する脈圧算出
    手段と、 該脈圧算出手段により算出される脈圧の素子位置毎の所
    定期間の期間平均脈圧を算出する期間平均脈圧算出手段
    と、 該期間平均脈圧算出手段により算出される素子位置毎の
    期間平均脈圧の最大期間平均脈圧を決定し、その最大期
    間平均脈圧に基づいて基準脈圧を決定する基準脈圧決定
    手段と、 前記脈波伝播速度情報の期間平均値が前記基準脈圧以上
    の前記期間平均脈圧を検出する素子位置において算出さ
    れたことに基づいて、正脈波伝播速度情報の候補を決定
    する候補決定手段と、 該候補決定手段により決定された複数の正脈波伝播速度
    情報の候補から、前記変動値算出手段により算出された
    変動値が最小であるものを正脈波伝播速度情報に決定す
    る正脈波伝播速度情報決定手段とを、含むことを特徴と
    する脈波伝播速度情報測定装置。
  4. 【請求項4】 前記脈圧算出手段により各感圧素子毎に
    逐次算出される脈圧のうち最大脈圧を逐次決定し、該最
    大脈圧を検出する最大脈圧検出素子を中心とした感圧素
    子の相対素子位置を前記素子位置として逐次決定する素
    子位置決定手段を、さらに含むことを特徴とする請求項
    3の脈波伝播速度情報測定装置。
  5. 【請求項5】 前記基準脈圧以上の前記期間平均脈圧を
    検出する素子位置において算出された前記脈波伝播速度
    情報の期間平均値を前記素子位置間で平均した素子間平
    均値に基づいて、前記素子位置別の脈波伝播速度情報の
    期間平均値の正常範囲を決定する正常範囲決定手段をさ
    らに含み、前記候補決定手段は、前記脈波伝播速度情報
    の期間平均値から、該脈波伝播速度情報の期間平均値が
    前記基準脈圧以上の前記期間平均脈圧を検出する素子位
    置において算出されたものであり、且つ、該脈波伝播速
    度情報の期間平均値が前記正常範囲内にあるものを正脈
    波伝播速度情報の候補に決定するものである請求項3ま
    たは4記載の脈波伝播速度情報測定装置。
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