JP3496607B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Description
装置に関し、例えば、ディーゼルエンジンなどの内燃機
関の排気中の微粒子の捕集を行う排気浄化装置に関す
る。
開平6−159037号公報には、流入排気の空燃比が
リーンのときにNOx を吸収し流入排気の酸素濃度が低
下したときに吸収したNOx を放出するNOx 吸収剤を
ディーゼルエンジンの排気通路に配置して排気中のNO
x を吸収させ、その後前記NOx 吸収剤に還元剤を供給
して吸収したNOx を前記NOx 吸収剤から放出させる
とともに放出されたNOx を還元浄化する排気浄化装
置において、前記NOx 吸収剤と排気中の微粒子を捕集
するパティキュレートフィルタとを相互に熱伝達可能な
位置に配置し、前記NOx 吸収剤に還元剤を供給して前
記NOx の放出と還元浄化を行った後に前記パティキュ
レートフィルタに捕集されたパティキュレートを燃焼さ
せるようにしたことを特徴とする内燃機関の排気浄化装
置が開示されている。
給されるとNOx 吸収剤上で還元剤が燃焼してNOx
吸収剤の雰囲気酸素濃度が低下するため、NOx 吸収剤
からNOx が放出され、還元剤により還元浄化される。
このとき、NOx 吸収剤は還元剤の燃焼により温度が上
昇する。パティキュレートフィルタはNOx 吸収剤と相
互に熱伝達可能な位置に配置されているため、パティキ
ュレートフィルタはNOx 吸収剤の熱を受けて温度が上
昇する。このため、パティキュレートフィルタの再生を
行う際にはパティキュレートフィルタが充分な高温にな
っており、外部から多大なエネルギを供給することなく
容易にパティキュレートの着火燃焼が行われる。
置では、排気温度が低く、かつ、パティキュレートフィ
ルタが低温のとき、捕集されたパティキュレートの燃焼
が促進されない。
絞って排気ガス圧を上げることで排気ガス温度を上昇さ
せることが考えられるが、排気弁を設けることは熱的に
難しい。
温状態であっても、パティキュレートフィルタの再生を
容易に行えるようにすることを課題とする。
決するため、以下の手段を採用した。すなわち、本発明
は、内燃機関の排気浄化装置において、内燃機関の排気
通路に、酸化機能を有する触媒およびNOx吸収剤を担
持し排気ガス中のパティキュレートを捕集するパティキ
ュレートフィルタを配置するとともに、アルカリ金属元
素あるいはアルカリ土類金属元素を含む添加剤を前記パ
ティキュレートフィルタの上流側に添加する添加剤供給
装置を備えている。
有する触媒を担持している。酸化機能を有する触媒とし
ては、例えば酸化触媒あるいは三元触媒であり、これら
が多孔質セラミック上に担持されている。更に、パティ
キュレートフィルタはNOx吸収剤を担持している。N
Ox吸収剤は、流入排気ガスの空燃比がリーンのときに
はNO x を吸収し、流入排気ガス中の酸素濃度が低下す
ると吸収したNO x を放出するNO x の吸放出作用を有す
る。
いはアルカリ土類金属元素を含む添加剤を前記パティキ
ュレートフィルタの上流側に添加する。アルカリ金属元
素とは、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウ
ム、セシウム、フランシウムである。
マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウ
ム、及びラジウムなどである。これらは、パティキュレ
ートを構成する煤(炭素)と排気ガス中の酸素と結合
し、例えば、カリウムは炭酸カリウムとなって排出され
る。しかも、この酸化反応は、低温状態で可能であるた
め、パティキュレートの燃焼が低排気温度状態で可能と
なる。
ィキュレートフィルタにパティキュレートが堆積する場
合か否かを判定するパティキュレート堆積判定手段を備
え、この堆積判定手段によりパティキュレートが堆積す
る場合であると判断したとき、前記添加剤を添加するよ
うにするとよい。
えば、パティキュレートフィルタの上流側の排気ガス圧
とパティキュレートフィルタの下流側排気ガス圧との差
圧を検出する差圧検出手段を備え、この差圧検出手段に
より検出された差圧値が所定値より大きいとき、パティ
キュレートが堆積する場合であると判定する。
例としては、例えば、内燃機関の運転により発生する熱
の温度、例えば排気ガス温度を検出する温度センサと、
この温度センサから検出された温度から排気ガス中で燃
焼するスモーク燃焼量を算出するスモーク燃焼量算定手
段と、パティキュレートフィルタの上流側の排気通路中
におけるスモーク排出量を検出するスモークセンサとを
備え、スモーク燃焼量算定手段により算出されたスモー
ク燃焼量とスモークセンサで検出したスモーク排出量と
を比較して、スモーク燃焼量よりスモーク排出量が多い
ときにパティキュレートが堆積する場合であると判定す
る。
転状態検出手段を備えるとともに、排気ガスの空燃比を
制御する空燃比制御手段を備え、運転状態検出手段によ
り検出した内燃機関の運転状態に応じて、再生処理の手
法を変えるようにしてもよい。
が中負荷運転中であると判断されたとき、前記添加剤供
給装置により添加剤を添加し、内燃機関が低負荷運転中
であると判断されたとき、前記空燃比制御手段により排
気ガスの空燃比をリッチにするリッチスパイク制御を行
うようにする。排気ガスの空燃比制御は、燃焼室内に噴
射される燃料噴射の噴射量の増減、あるいは、排気通路
への燃料の噴射により行う。
期(膨張行程後半)に添加剤を添加するようにしたり、
あるいは、内燃機関の燃料中に添加剤を添加するように
する。
加剤を添加する趣旨は、排気ガス中に添加剤が混合され
て排気通路からパティキュレートフィルタに供給される
ようにするためである。この場合、添加剤をシリンダ内
に直接供給する添加剤供給装置を設けることが好まし
い。添加剤をシリンダ内に直接供給すると、燃焼ガス中
でのパティキュレートの発生を押さえることができる。
りパティキュレートが堆積する場合であると判断したと
き、内燃機関に噴射される燃料中に添加剤を添加する
と、パティキュレートの酸化性が向上するので、内燃機
関から排出されるパティキュレートの量が減少する。同
時にパティキュレートフィルタでのパティキュレート燃
焼性も向上するので、パティキュレートフィルタの圧損
上昇を抑制できる。
ュレートフィルタの上流側の排気通路に添加剤を添加す
ることに限らず、内燃機関の吸気管内に添加剤を添加す
るようにしてもよい。
燃料中に添加剤を添加したのと同様となり、発生するパ
ティキュレートの酸化性が向上するので、内燃機関から
排出されるパティキュレートの量が減少する。また、パ
ティキュレートフィルタでのパティキュレート燃焼性も
向上するので、パティキュレートフィルタの圧損上昇を
抑制できる。
していくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、
燃焼室内の不活性ガス量を更に増大していくと燃焼室内
における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生
成温度よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる低
温燃焼状態となる内燃機関に適用すると好適である。
空燃比を制御する空燃比制御手段を備え、低温燃焼時の
低排気温度時には、前記空燃比制御手段により排気ガス
の空燃比をリッチにするリッチスパイク制御を行い、そ
れよりも高い排気温度時には、前記添加剤供給装置によ
り添加剤を添加する。
していくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、
燃焼室内の不活性ガス量を更に増大していくと燃焼室内
における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生
成温度よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる。
この状態を低温燃焼状態というが、このようにするた
め、内燃機関の燃焼室から排出された排気ガスを機関吸
気通路内に再循環させる再循環装置を備えるとよい。こ
の場合、前記不活性ガスが再循環排気ガスからなる。以
上の各構成は、可能なかぎり組み合わせることができ
る。
の実施例を示す。図1において、2はディーゼルエンジ
ン、4は吸気通路、6は排気通路を夫々示す。吸気通路
4内には吸気絞り弁8が設けられ、排気通路6には、酸
化機能を有する触媒、例えば三元触媒としてのNOx 吸
収剤を担持したパティキュラーフィルタ10が配置され
ている。この吸気絞り弁8は通常時は全開とされてお
り、後述のようにNOx 吸収剤の再生を行う際に閉弁
され、内燃機関2の吸入空気量を絞りNOx 吸収剤に
流入する排気流量を低減する。図に16で示すのは吸気
絞り弁8を駆動するソレノイド、負圧アクチュエータ等
の適宜な形式のアクチュエータである。
フィルタ10上流側に排気通路6に添加剤を供給するた
めの添加剤供給装置12が設けられている。本例では添
加剤として、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジ
ウム、セシウム、フランシウムなどのアルカリ金属元素
や、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロン
チウム、バリウム、及びラジウムなどのアルカリ土類金
属元素を有機溶剤に溶解した溶液を用いる。添加剤供給
装置12は添加剤を排気通路6内に霧状に噴射するノズ
ルを備えている。
給装置12との間の排気通路6には排気温センサ14が
配置され、この排気温センサ14の検出信号は電子制御
ユニット(ECU)30に入力される。ECU30は、
CPU(中央演算装置)、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)、ROM(リードオンリメモリ)、入出力ポート
を双方向バスで接続した公知の形式のディジタルコンピ
ュータからなり、燃料噴射量制御等の内燃機関の基本制
御を行う他、本例ではNOx 吸収剤の再生、パティキ
ュレートの燃焼等の制御をも行っている。
絞り弁8を駆動するアクチュエータ16、添加剤供給装
置12および還元剤供給装置12bを制御して、吸気絞
り弁8の開閉、添加剤供給装置12からの添加剤供給の
調節と還元剤供給装置12bからの還元剤供給の調節を
行う。
比制御手段30aとしても機能し、NOx 吸収剤の再生
処理のため、燃料噴射弁からの燃料噴射量を制御して、
空燃比をリッチにして排気ガス温度を高くするリッチス
パイク制御を行う。
ク、機関の温度等を検出して運転状態を判断する運転状
態検出手段30bとしても機能する。運転状態検出手段
30bでの検出結果に従って、各種の制御が行われる。
拡大断面図を示す。図2を参照すると、パティキュレー
トフィルタ10は多孔質セラミックから成り、排気ガス
は矢印で示されるように図中左から右に向かって流れ
る。パティキュレートフィルタ10内には、上流側に栓
18が施された第1通路22と下流側に栓20が施され
た第2通路24とが交互に配置されハニカム状をなして
いる。排気ガスが図中左から右に向かって流れると、排
気ガスは第2通路24から多孔質セラミックの流路壁面
を通過して第1通路22に流入し、下流側に流れる。こ
のとき、排気ガス中のパティキュレートは多孔質セラミ
ックによって捕集され、パティキュレートの大気への放
出を防止する。
にはNOx 吸収剤26が担持されている。NOx 吸収
剤26は、例えばカリウムK、ナトリウムNa,リチウ
ムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウム
Ba、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタン
La、イットリウムYのような希土類から選ばれた少な
くとも一つと、白金Ptのような貴金属とから成る。N
Ox 吸収剤26は流入排気ガスの空燃比がリーンのと
きにはNOx を吸収し、流入排気ガス中の酸素濃度が
低下すると吸収したNOx を放出するNOx の吸放出
作用を行う。
に配置すればこのNOx 吸収剤26は実際にNOx の
吸放出作用を行うがこの吸放出作用の詳細なメカニズム
については明らかでない部分もある。しかしながらこの
吸放出作用は図3に示すようなメカニズムで行われてい
るものと考えられる。次にこのメカニズムについて白金
PtおよびバリウムBaを担持させた場合を例にとって
説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類、
希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
と流入排気ガス中の酸素濃度が大巾に増大し、図3
(A)に示されるようにこれら酸素O2 がO2 -又はO2-
の形で白金Ptの表面に付着する。一方、流入排気ガス
に含まれるNOは、白金Ptの表面上でO2 -又はO2-と
反応し、NO2 となる(2NO+O2 →2NO2 )。
上で更に酸化されつつNOx 吸収剤26内に吸収され
て酸化バリウムBaOと結合しながら、図3(A)に示
されるように硝酸イオンNO3 -の形でNOx 吸収剤2
6内に拡散する。このようにしてNOx がNOx 吸収
剤26内に吸収される。
Ptの表面でNO2が生成され、NOx 吸収剤26のN
Ox 吸収能力が飽和しない限りNO2がNOx 吸収剤2
6内に吸収されて硝酸イオンNO3 -が生成される。これ
に対して流入排気ガス中の酸素濃度が低下してNO2の
生成量が低下すると反応が逆方向(NO3 -→NO2)に
進み、斯くしてNOx 吸収剤26内の硝酸イオンNO3
-がNO2の形で吸収剤から放出される。即ち、流入排気
ガス中の酸素濃度が低下するとNOx 吸収剤26からN
Ox が放出されることになる。流入排気ガスのリーン
の度合いが低くなれば流入排気ガス中の酸素濃度が低下
し、従って流入排気ガスのリーンの度合いを低くすれば
NOx 吸収剤26からNOx が放出されることにな
る。
ッチにすると、HC,COは白金Pt上の酸素O2 -又は
O2-と反応して酸化せしめられる。また、流入排気ガス
の空燃比をリッチにすると流入排気ガス中の酸素濃度が
極度に低下するためにNOx吸収剤26からNO2 が放
出され、このNO2 は図3(B)に示されるように未燃
HC,COと反応して還元浄化せしめられる。このよう
にして白金Ptの表面上にNO2が存在しなくなるとN
Ox 吸収剤26から次から次へとNO2 が放出され
る。従って流入排気ガスの空燃比をリッチにすると短時
間のうちにNOx吸収剤26からNOx が放出されて還
元浄化されることになる。本例ではディーゼルエンジン
が使用されているため通常運転時の排気空燃比はリーン
であり、NOx 吸収剤26は排気中のNOx を吸収す
る。また、燃焼室内への燃料噴射をしたり、パティキュ
レートフィルタ10上流側の排気通路6に還元剤として
燃料が供給されるとパティキュレートフィルタ10を通
過する排気ガスの空燃比はリッチになり、NOx 吸収剤
26からの上記NOx の放出と還元が行われる。この制
御をリッチスパイク制御という。また、供給する還元剤
はディーゼルエンジン2の燃料が使用される。本例で、
リッチスパイク制御は、空燃比制御手段30aにより、
燃焼室内への燃料噴射により行うこととしている。な
お、ここでいう排気の空燃比とはNOx 吸収剤26上
流側の排気通路6とエンジン燃焼室または吸気通路に供
給された空気と燃料との比率をいうものとする。従って
排気通路6に空気や還元剤が供給されていないときには
排気空燃比は内燃機関の運転空燃比(エンジン燃焼室内
の燃焼空燃比)に等しくなる。次に図4を参照しつつ本
例の動作について説明する。図4はNOx 吸収剤26
の再生とパティキュレートフィルタ10に捕集されたパ
ティキュレートの燃焼の制御ルーチンを示すフローチャ
ートである。
ィキュレート堆積判定手段30cが実現されており、ま
た、ECU30のROM(リードオンリメモリ)には、
パティキュラーマターがパティキュレートフィルタ10
に堆積する運転条件が、図5に示すように、エンジン回
転数とエンジン負荷(トルク)との関係においてマップ
の形で記憶されている。
ト堆積判定手段30cは、このROMに記憶されたマッ
プを参照してパティキュレート堆積判定を行う。このマ
ップから明かなように、エンジン回転数とエンジン負荷
(トルク)との関係において、パティキュラーマターが
パティキュレートフィルタ10に堆積する領域と、パテ
ィキュレートの連続燃焼が可能な領域と、リッチスパイ
クによりNOx 吸収剤の再生が可能な領域とが存在す
る。このような領域は内燃機関の運転上の経験則から見
い出される。
一定時間毎の割込みによって実行される。まず、ステッ
プ10で、ECU30に入力されたエンジン回転数とト
ルクから、マップを参照して、パティキュレートがパテ
ィキュレートフィルタ10に堆積する領域であるかを判
定し、その領域にあるときは、ステップ20に進み添加
剤供給装置12から、添加剤を噴射する。また、同時に
吸気絞り弁8が開弁される。これによって多量の空気が
パティキュレートフィルタ10内に流入する。よって、
パティキュレートフィルタ10に捕集されたパティキュ
レートに着火される。なお、図示していないが、パティ
キュレートフィルタ10上流側に電気ヒータ等の補助的
加熱手段を設け、パティキュレートフィルタ10を加熱
するようにすればパティキュレートの着火が促進され
る。 ここでは、例えば、添加剤として供された例えば
カリウムKが、パティキュレートを構成するHC及び供
給された酸素O2 と結合し、下記の式のごとく炭酸カ
リウムとなって排出される。 2m・K+CmHn+{(6m+n)/4}O2 →m・
K2CO3+(n/2)H2O (m、nは自然数) アルカリ金属やアルカリ土類金属を添加すると、通常の
燃焼温度より低い温度でパティキュレートを燃焼でき
る。換言すれば、低排気温度のときでもパティキュレー
トの燃焼が可能であるということである。逆に言えば、
排気低温時にパティキュレートが堆積しやすいので、添
加剤の添加が有効なものであるといえる。パティキュラ
ーマターがパティキュレートフィルタ10に堆積する領
域でない場合、その場合より高負荷運転か低負荷運転の
場合であるが、ステップ30へと進む。ステップ30で
は、リッチスパイクによりNOx 吸収剤の再生が可能な
領域であるかどうかが判定される。
Ox 吸収剤の再生が可能な領域であると判定された場合
は、NOx 吸収剤再生開始条件が備わっていることを前
提としてリッチスパイク制御を行う。NOx 吸収剤再生
開始条件は、例えば、減速時であり、NOx 吸収剤2
6が活性化温度以上であり、かつ前回再生を実行してか
ら所定時間以上経過していること等である。これらは運
転状態検出手段30bの判断による。
ないと判定された場合には、リッチスパイク制御は行わ
ずに処理を終了する。 NOx 吸収剤再生開始条件が成
立した場合であれば、ステップ40でリッチスパイク制
御を行う。ここでは、吸気絞り弁8が閉弁される。これ
によってパティキュレートフィルタ10に流入する空気
量が減少される。次いで、内燃機関の燃焼室での燃料噴
射量を増加して、排気空燃比をリッチにする。あるい
は、別途設けた還元剤供給装置から還元剤として燃料を
排気通路に噴射する。その燃料はNOx 吸収剤26の
触媒作用によって燃焼し排気ガス中の酸素が消費され
る。
内の排気ガス中の酸素濃度が極度に低下して排気ガスの
空燃比はリッチとなる。これによって、前述のように、
NOx 吸収剤26からNOx が放出され、この放出さ
れたNOx は還元浄化されることとなる。なお、リッ
チスパイク制御により排気温度が上昇するので、パティ
キュレートが燃焼し、パティキュレートフィルタが再生
される。
御のため、燃料噴射量を制御する代わりに、パティキュ
レートフィルタ10上流側の排気通路6にNOx 吸収剤
の再生のために使用される還元剤を供給するための還元
剤供給装置を別途設ける場合、還元剤としては、排気中
で炭化水素や一酸化炭素等の還元成分を発生するもので
あれば良く、水素、一酸化炭素等の気体、プロパン、プ
ロピレン、ブタン等の液体又は気体の炭化水素、ガソリ
ン、軽油、灯油等の液体燃料等が使用できるが、貯蔵、
補給等の際の煩雑さを避けるためディーゼルエンジン2
の燃料である軽油を還元剤として使用するのが好的であ
る。
積領域、ずなわち、中負荷運転時には添加剤の添加でパ
ティキュレートの燃焼が可能なり、それよりも低負荷の
領域ではリッチスパイク制御によりNOx 吸収剤の再生
と同時に、パティキュレートの燃焼が可能となり、運転
状態に応じた適切なパティキュレートフィルターの再生
処理を行うことができる。
2の実施例について説明する。ここでは、パティキュラ
ーマターがパティキュレートフィルタ10に堆積する領
域であるかを判定するパティキュレート堆積判定手段3
0cがECU30上に実現され、パティキュレートフィ
ルタ10の上流側と下流側に圧力センサ10a、10b
をそれぞれ設け、両者の差圧を差圧計10cで計測し、
差圧計10cにより検出された差圧値が所定値より大き
いと判断されたときにパティキュレートが堆積する場合
であると判定する。
の上流側と下流側に設けた圧力センサ10a、10b、
差圧計10cを備えた差圧検出手段30dがECU30
上に実現されている。なお、12aは、添加剤供給装置
を構成する噴射弁であり、12bは添加剤を圧送するポ
ンプである。他の構成は、実施例1と同様であるため、
その説明を省略する。なお、パティキュレートフィルタ
10の上流側のみに圧力センサを設け、その計測値が所
定以上になったとき、パティキュレートが堆積する場合
であると判定してもよい。パティキュレートフィルタ1
0にパティキュレートが堆積すると、上流側の背圧が上
昇するからである。
は、パティキュラーマターがパティキュレートフィルタ
10に堆積する領域であるかを判定するパティキュレー
ト堆積判定手段30cがECU30上に実現されてい
る。そして、内燃機関の運転により発生する排気熱の温
度を検出する温度センサ10dと、パティキュレートフ
ィルタの上流側の排気通路中におけるスモーク排出量を
検出するスモークセンサ10eとを備えている。これら
センサは、ECU30に接続されている。ECU30上
には、温度センサ10dから検出された排気温度から排
気ガス中で燃焼するスモーク燃焼量を算出するスモーク
燃焼量算定手段30eが実現されている。
スモーク燃焼量算定手段30eにより算出されたスモー
ク燃焼量とスモークセンサ10eで検出したスモーク排
出量とを比較して、スモーク燃焼量よりスモーク排出量
が多いときにパティキュレートが堆積する場合であると
判定する。他の構成は、実施例1と同様であるため、そ
の説明を省略する。
に、噴射弁12aとポンプ12bとを備え、添加剤をポ
ンプ12bで汲み上げて噴射弁12aから噴射して供給
するための添加剤供給装置12をシリンダに設け、上記
した各実施例のように、パティキュレート堆積判定手段
30cによりパティキュラーマターがパティキュレート
フィルタ10に堆積する領域であると判定された場合、
内燃機関の燃焼後期に添加剤をシリンダ内に直接噴射す
る。
レートの酸化が進み、内燃機関から排出されるパティキ
ュレートの量が減少するだけでなく、パティキュレート
フィルタでのパティキュレート燃焼性も向上するので、
パティキュレートフィルタの圧損上昇を抑制できる。な
お、2aは燃料噴射弁である。
に、燃料タンク2bから燃料ポンプ2cにより燃料噴射
弁2aを介してシリンダ内に燃料を供給する燃料噴射系
に、添加剤をポンプ12bにて供給するようにしたもの
で、内燃機関の回転数、トルク等の情報から実施例1の
ように、あるいは、実施例2又は3のような方法でパテ
ィキュレート堆積判定手段によりパティキュラーマター
がパティキュレートフィルタ10に堆積する領域である
と判定された場合、燃料ポンプと添加剤添加用のポンプ
12bとの間に設けた電磁制御弁12cを開いて燃料に
添加剤を混合し、燃料噴射弁2aからシリンダ内に噴射
するようにした例である。
と、パティキュレートの酸化性が向上するので、内燃機
関から排出されるパティキュレートの量が減少する。ま
た、パティキュレートフィルタでのパティキュレート燃
焼性も向上するので、パティキュレートフィルタの圧損
上昇を抑制できる。
うに、噴射弁12aとポンプ12bとを備え、添加剤を
ポンプ12bで汲み上げて噴射弁12aから噴射して供
給するための添加剤供給装置12を吸気管4に設け、上
記した各実施例のように、パティキュレート堆積判定手
段10cによりパティキュラーマターがパティキュレー
トフィルタ10に堆積する領域であると判定された場
合、添加剤を吸気管内に噴射する。
わち、吸気管内に添加剤を噴射すると、添加剤を含む新
気に燃料が噴射されるので、燃料が燃料中に添加剤を添
加した場合と同様、発生するパティキュレートの酸化性
が向上するので、内燃機関から排出されるパティキュレ
ートの量が減少する。また、パティキュレートフィルタ
でのパティキュレート燃焼性も向上するので、パティキ
ュレートフィルタの圧損上昇を抑制できる。
性ガス量を増大していくと煤の発生量が次第に増大して
ピークに達し、燃焼室内の不活性ガス量を更に増大して
いくと燃焼室内における燃焼時の燃料およびその周囲の
ガス温が煤の生成温度よりも低くなって煤がほとんど発
生しなくなる低温燃焼状態となる内燃機関に適用すると
好適である。
空燃比を制御する空燃比制御手段を備え、低温燃焼時の
低排気温度時には、前記空燃比制御手段により排気ガス
の空燃比をリッチにするリッチスパイク制御を行い、そ
れよりも高い排気温度時には、前記添加剤供給装置によ
り添加剤を添加する。すなわち、図5のマップにおける
リッチスパイク可能領域が前者であり、パティキュレー
ト堆積領域が後者となる。
していくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、
燃焼室内の不活性ガス量を更に増大していくと燃焼室内
における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生
成温度よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる。
この状態を低温燃焼状態というが、このような低温燃焼
状態を実現する好的な実施形態としては、内燃機関の燃
焼室から排出された排気ガスを機関吸気通路内に再循環
させる再循環装置、すなわちEGR装置を例示できる。
例を図11に示す。図11は4ストローク圧縮着火式内
燃機関を示している。図11を参照すると、1は機関本
体、102はシリンダブロック、103はシリンダヘッ
ド、104はピストン、105は燃焼室、106は電気
制御式燃料噴射弁、107は吸気弁、108は吸気ポー
ト、109は排気弁、110は排気ポートを夫々示す。
吸気ポート108は対応する吸気枝管111を介してサ
ージタンク112に連結され、サージタンク112は吸
気ダクト113を介してエアクリーナ114に連結され
る。吸気ダクト113内には電気モータ115により駆
動されるスロットル弁116が配置される。一方、排気
ポート110は排気マニホルド117および排気管11
8を介してパティキュレートフィルタ119に連結さ
れ、パティキュレートフィルタ119の下流にはNOx
吸収剤120が配置される。
17内には空燃比センサ121が配置される。排気マニ
ホルド117とサージタンク112とはEGR通路12
2を介して互いに連結され、EGR通路122内には電
気制御式EGR制御弁123が配置される。また、EG
R通路122周りにはEGR通路122内を流れるEG
Rガスを冷却するための冷却装置124が配置される。
図11に示される実施例では機関冷却水が冷却装置12
4内に導びかれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却
される。
25を介して燃料リザーバ、いわゆるコモンレール12
6に連結される。このコモンレール126内へは電気制
御式の吐出量可変な燃料ポンプ127から燃料が供給さ
れ、コモンレール126内に供給された燃料は各燃料供
給管125を介して燃料噴射弁106に供給される。コ
モンレール126にはコモンレール126内の燃料圧を
検出するための燃料圧センサ128が取付けられ、燃料
圧センサ128の出力信号に基づいてコモンレール12
6内の燃料圧が目標燃料圧となるように燃料ポンプ12
7の吐出量が制御される。
ュータからなり、双方向性バス131によって互いに接
続されたROM(リードオンリメモリ)132、RAM
(ランダムアクセスメモリ)133、CPU(マイクロ
プロセッサ)134、入力ポート135および出力ポー
ト136を具備する。空燃比センサ121の出力信号は
対応するAD変換器137を介して入力ポート135に
入力され、燃料圧センサ128の出力信号も対応するA
D変換器137を介して入力ポート135に入力され
る。アクセルペダル140にはアクセルペダル140の
踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ1
41が接続され、負荷センサ141の出力電圧は対応す
るAD変換器137を介して入力ポート135に入力さ
れる。また、入力ポート135にはクランクシャフトが
例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクラン
ク角センサ142が接続される。一方、出力ポート13
6は対応する駆動回路138を介して燃料噴射弁10
6、電気モータ115、EGR制御弁123および燃料
ポンプ127に接続される。
トル弁116の開度およびEGR率を変化させることに
より空燃比A/F(図12の横軸)を変化させたときの
出力トルクの変化、およびスモーク、HC,CO,NO
x の排出量の変化を示す実験例を表している。図12か
らわかるようにこの実験例では空燃比A/Fが小さくな
るほどEGR率が大きくなり、理論空燃比(≒14.
6)以下のときにはEGR率は65パーセント以上とな
っている。
ることにより空燃比A/Fを小さくしていくとEGR率
が40パーセント付近となり空燃比A/Fが30程度に
なったときにスモークの発生量が増大を開始する。次い
で、更にEGR率を高め、空燃比A/Fを小さくすると
スモークの発生量が急激に増大してピークに達する。次
いで更にEGR率を高め、空燃比A/Fを小さくすると
今度はスモークが急激に低下し、EGR率を65パーセ
ント以上とし、空燃比A/Fが15.0付近になるとス
モークがほぼ零となる。即ち、煤がほとんど発生しなく
なる。このとき機関の出力トルクは若干低下し、またN
Ox の発生量がかなり低くなる。一方、このときHC,
COの発生量は増大し始める。
スモークの発生量が最も多いときの燃焼室5内の燃焼圧
変化を示しており、図13(B)は空燃比A/Fが13
付近でスモークの発生量がほぼ零のときの燃焼室5内の
燃焼圧の変化を示している。図13(A)と図13
(B)とを比較すればわかるようにスモークの発生量が
ほぼ零である図13(B)に示す場合はスモークの発生
量が多い図13(A)に示す場合に比べて燃焼圧が低い
ことがわかる。
ら次のことが言える。即ち、まず第1に空燃比A/Fが
15.0以下でスモークの発生量がほぼ零のときには図
12に示されるようにNOx の発生量がかなり低下す
る。NOx の発生量が低下したということは燃焼室10
5内の燃焼温度が低下していることを意味しており、従
って煤がほとんど発生しないときには燃焼室105内の
燃焼温度が低くなっていると言える。同じことが図13
からも言える。即ち、煤がほとんど発生していない図1
3(B)に示す状態では燃焼圧が低くなっており、従っ
てこのとき燃焼室105内の燃焼温度は低くなっている
ことになる。
がほぼ零になると図12に示されるようにHCおよびC
Oの排出量が増大する。このことは炭化水素が煤まで成
長せずに排出されることを意味している。即ち、燃料中
に含まれる図14に示されるような直鎖状炭化水素や芳
香族炭化水素は酸素不足の状態で温度上昇せしめられる
と熱分解して煤の前駆体が形成され、次いで主に炭素原
子が集合した固体からなる煤が生成される。この場合、
実際の煤の生成過程は複雑であり、煤の前駆体がどのよ
うな形態をとるかは明確ではないがいずれにしても図1
4に示されるような炭化水素は煤の前駆体を経て煤まで
成長することになる。従って、上述したように煤の発生
量がほぼ零になると図12に示される如くHCおよびC
Oの排出量が増大するがこのときのHCは煤の前駆体又
はその前の状態の炭化水素である。図12および図13
に示される実験結果に基づくこれらの考察をまとめると
燃焼室105内の燃焼温度が低いときには煤の発生量が
ほぼ零になり、このとき煤の前駆体又はその前の状態の
炭化水素が燃焼室105から排出されることになる。こ
のことについて更に詳細に実験研究を重ねた結果、燃焼
室105内における燃料およびその周囲のガス温度が或
る温度以下である場合には煤の成長過程が途中で停止し
てしまい、即ち煤が全く発生せず、燃焼室105内にお
ける燃料およびその周囲の温度が或る温度以上になると
煤が生成されることが判明したのである。
成過程が停止するときの燃料およびその周囲の温度、即
ち上述の或る温度は燃料の種類や空燃比や圧縮比等の種
々の要因によって変化するので何度であるかということ
は言えないがこの或る温度はNOx の発生量と深い関係
を有しており、従ってこの或る温度はNOx の発生量か
ら或る程度規定することができる。即ち、EGR率が増
大するほど燃焼時の燃料およびその周囲のガス温度は低
下し、NOx の発生量が低下する。このときNOx の発
生量が10p.p.m 前後又はそれ以下になったときに煤が
ほとんど発生しなくなる。従って上述の或る温度はNO
x の発生量が10p.p.m 前後又はそれ以下になったとき
の温度にほぼ一致する。
を有する触媒を用いた後処理でもって浄化することはで
きない。これに対して煤の前駆体又はその前の状態の炭
化水素は酸化機能を有する触媒を用いた後処理でもって
容易に浄化することができる。このように酸化機能を有
する触媒による後処理を考えると炭化水素を煤の前駆体
又はその前の状態で燃焼室105から排出させるか、或
いは煤の形で燃焼室105から排出させるかについては
極めて大きな差がある。
の成長を停止させるには燃焼室5内における燃焼時の燃
料およびその周囲のガス温度を煤が生成される温度より
も低い温度に抑制する必要がある。この場合、燃料およ
びその周囲のガス温度を抑制するには燃料が燃焼した際
の燃料周りのガスの吸熱作用が極めて大きく影響するこ
とが判明している。
発した燃料はただちに空気中の酸素と反応して燃焼す
る。この場合、燃料から離れている空気の温度はさほど
上昇せず、燃料周りの温度のみが局所的に極めて高くな
る。即ち、このときには燃料から離れている空気は燃料
の燃焼熱の吸熱作用をほとんど行わない。この場合には
燃焼温度が局所的に極めて高くなるために、この燃焼熱
を受けた未燃炭化水素は煤を生成することになる。
合ガス中に燃料が存在する場合には若干状況が異なる。
この場合には蒸発燃料は周囲に拡散して不活性ガス中に
混在する酸素と反応し、燃焼することになる。この場合
には燃焼熱は周りの不活性ガスに吸収されるために燃焼
温度はさほど上昇しなくなる。即ち、燃焼温度を低く抑
えることができることになる。即ち、燃焼温度を抑制す
るには不活性ガスの存在が重要な役割を果しており、不
活性ガスの吸熱作用によって燃焼温度を低く抑えること
ができることになる。
を煤が生成される温度よりも低い温度に抑制するにはそ
うするのに十分な熱量を吸収しうるだけの不活性ガス量
が必要となる。従って燃料量が増大すれば必要となる不
活性ガス量はそれに伴なって増大することになる。な
お、この場合、不活性ガスの比熱が大きいほど吸熱作用
は強力となり、従って不活性ガスは比熱の大きなガスが
好ましいことになる。この点、CO2 やEGRガスは比
較的比熱が大きいので不活性ガスとしてEGRガスを用
いることは好ましいと言える。
い、EGRガスの冷却度合を変えたときのEGR率とス
モークとの関係を示している。即ち、図15において曲
線AはEGRガスを強力に冷却してEGRガス温をほぼ
90℃に維持した場合を示しており、曲線Bは小型の冷
却装置でEGRガスを冷却した場合を示しており、曲線
CはEGRガスを強制的に冷却していない場合を示して
いる。
スを強力に冷却した場合にはEGR率が50パーセント
よりも少し低いところで煤の発生量がピークとなり、こ
の場合にはEGR率をほぼ55パーセント以上にすれば
煤がほとんど発生しなくなる。一方、図15の曲線Bで
示されるようにEGRガスを少し冷却した場合にはEG
R率が50パーセントよりも少し高いところで煤の発生
量がピークとなり、この場合にはEGR率をほぼ65パ
ーセント以上にすれば煤がほとんど発生しなくなる。
GRガスを強制的に冷却していない場合にはEGR率が
55パーセントの付近で煤の発生量がピークとなり、こ
の場合にはEGR率をほぼ70パーセント以上にすれば
煤がほとんど発生しなくなる。なお、図15は機関負荷
が比較的高いときのスモークの発生量を示しており、機
関負荷が小さくなると煤の発生量がピークとなるEGR
率は若干低下し、煤がほとんど発生しなくなるEGR率
の下限も若干低下する。このように煤がほとんど発生し
なくなるEGR率の下限はEGRガスの冷却度合や機関
負荷に応じて変化する。
温燃焼可能な内燃機関において、最も好的に適用され
る。このような内燃機関では、特に図5で示される領域
が顕著に現れるからである。
特に、図5で示したパティキュレート堆積領域におい
て、排気温度が低い上に、EGRによる低温燃焼が実現
できないので、パティキュレートがパティキュレートフ
ィルタに堆積してしまうので、実施例1から6に示した
具体的な技術を適用することで、パティキュレートを燃
焼せしめることができる。
ルタの再生にあたり、アルカリ金属元素あるいはアルカ
リ土類金属元素を含む添加剤を添加するので、低温状態
でもパティキュレートフィルタに堆積したパティキュレ
ートを燃焼させることができる。
ィキュレートが堆積する場合か否かを判定するパティキ
ュレート堆積判定手段によりパティキュレートが堆積す
る場合であると判断したとき、前記添加剤を添加するの
で、添加剤を効果的に使用でき、無駄に消費することが
ない。
転状態検出手段を備えるとともに、排気ガスの空燃比を
制御する空燃比制御手段を備え、運転状態検出手段によ
り検出した内燃機関の運転状態に応じて、再生処理の手
法を変えることで、運転状態に応じた適切なパティキュ
レートフィルタの再生処理を行うことができる。
加剤を添加するようにしたり、あるいは、内燃機関の燃
料中に添加剤を添加することで、パティキュレートの酸
化性が向上するので、内燃機関から排出されるパティキ
ュレートの量が減少する。同時にパティキュレートフィ
ルタでのパティキュレート燃焼性も向上するので、パテ
ィキュレートフィルタの圧損上昇を抑制できる。
していくと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、
燃焼室内の不活性ガス量を更に増大していくと燃焼室内
における燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生
成温度よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる低
温燃焼状態となる内燃機関に適用することで、このよう
な内燃機関におけるパティキュレートフィルタの再生処
理をより好的に行うことができる。
ある。
る。
キュレートフィルタの再生操作を示すフローチャートで
ある。
ある。
図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 内燃機関の排気通路に、酸化機能を有す
る触媒およびNOx吸収剤を担持し排気ガス中のパティ
キュレートを捕集するパティキュレートフィルタを配置
するとともに、アルカリ金属元素あるいはアルカリ土類
金属元素を含む添加剤を前記パティキュレートフィルタ
の上流側に添加する添加剤供給装置を備えた内燃機関の
排気浄化装置において、 前記内燃機関の運転状態を検出する運転状態検出手段
と、排気ガスの空燃比を制御する空燃比制御手段とを更
に備え、運転状態検出手段により内燃機関が中負荷運転
中であると判断されたとき、前記添加剤供給装置により
添加剤を添加し、内燃機関が低負荷運転中であると判断
されたとき、前記空燃比制御手段により排気ガスの空燃
比をリッチにするリッチスパイク制御を行うことを特徴
とする内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項2】 内燃機関の排気通路に、酸化機能を有す
る触媒およびNOx吸収剤を担持し排気ガス中のパティ
キュレートを捕集するパティキュレートフィルタを配置
するとともに、アルカリ金属元素あるいはアルカリ土類
金属元素を含む添加剤を前記パティキュレートフィルタ
の上流側に添加する添加剤供給装置を備えた内燃機関の
排気浄化装置において、 前記内燃機関が、燃焼室内の不活性ガス量を増大してい
くと煤の発生量が次第に増大してピークに達し、燃焼室
内の不活性ガス量を更に増大していくと燃焼室内におけ
る燃焼時の燃料およびその周囲のガス温が煤の生成温度
よりも低くなって煤がほとんど発生しなくなる低温燃焼
状態となる内燃機関であって、 排気ガスの空燃比を制御する空燃比制御手段を更に備
え、低温燃焼時の低排気温度時には、前記空燃比制御手
段により排気ガスの空燃比をリッチにするリッチスパイ
ク制御を行い、それよりも高い排気温度時には、前記添
加剤供給装置により添加剤を添加することを特徴とする
内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項3】 前記燃焼室から排出された排気ガスを機
関吸気通路内に再循環させる再循環装置を備え、前記不
活性ガスが再循環排気ガスからなる請求項2記載の内燃
機関の排気浄化装置。 - 【請求項4】 前記添加剤供給装置は、前記パティキュ
レートフィルタにパティキュレートが堆積する場合か否
かを判定するパティキュレート堆積判定手段を備え、こ
のパティキュレート堆積判定手段によりパティキュレー
トが堆積する場合であると判断したとき、前記添加剤を
添加することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項5】 前記パティキュレート堆積判定手段は、
パティキュレートフィルタの上流側の排気ガス圧とパテ
ィキュレートフィルタの下流側排気ガス圧との差圧を検
出する差圧検出手段を備え、この差圧検出手段により検
出された差圧値が所定値より大きいときにパティキュレ
ートが堆積する場合であると判定することを特徴とする
請求項4記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項6】 前記パティキュレート堆積判定手段は、
内燃機関の運転により発生する熱の温度を検出する温度
センサと、この温度センサから検出された温度から排気
ガス中で燃焼するスモーク燃焼量を算出するスモーク燃
焼量算定手段と、パティキュレートフィルタの上流側の
排気通路中におけるスモーク排出量を検出するスモーク
センサとを備え、スモーク燃焼量算定手段により算出さ
れたスモーク燃焼量とスモークセンサで検出したスモー
ク排出量とを比較して、スモーク燃焼量よりスモーク排
出量が多いときにパティキュレートが堆積する場合であ
ると判定することを特徴とする請求項4記載の内燃機関
の排気浄化装置。 - 【請求項7】 前記添加剤供給装置は、内燃機関の燃焼
後期に添加剤を添加することを特徴とする請求項1〜3
のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項8】 前記添加剤供給装置は、添加剤をシリン
ダ内に直接供給することを特徴とする請求項7記載の内
燃機関の排気浄化装置。 - 【請求項9】 前記添加剤供給装置は、パティキュレー
ト堆積判定手段によりパティキ ュレートが堆積する場合
であると判断したとき、内燃機関に噴射される燃料中に
添加剤を添加することを特徴とする請求項4記載の内燃
機関の排気浄化装置。 - 【請求項10】 前記添加剤供給装置は、内燃機関の吸
気管内に添加剤を添加することを特徴とする請求項1〜
3のいずれかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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