JP3496547B2 - 車両盗難防止装置 - Google Patents

車両盗難防止装置

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JP3496547B2 JP35814098A JP35814098A JP3496547B2 JP 3496547 B2 JP3496547 B2 JP 3496547B2 JP 35814098 A JP35814098 A JP 35814098A JP 35814098 A JP35814098 A JP 35814098A JP 3496547 B2 JP3496547 B2 JP 3496547B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乱数の前回値を基
に同乱数の今回値を演算する乱数発生装置を備える車両
盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】盗難防止機能を持つ自動車では、イモビ
ライザ用電子制御ユニット(以下、イモビECUとい
う)を備え、同イモビECUが車両キーに組み込まれた
トランスポンダと通信を行い、トランスポンダから受信
したデータに基づいて正規キーかどうかを判断する。一
つの方法としてイモビECUが質問データを送信し、ト
ランスポンダが暗号演算により回答データを生成してイ
モビECUに送信し、その後、トランスポンダの回答デ
ータとイモビECUの自己回答データとを照合して正規
キーか否かを判定する方法がある。この場合、質問デー
タを毎回異なるデータとして通信方法及び通信内容が解
析されにくくするため、質問データとして乱数が使用さ
れる。
【0003】乱数の発生方法として、前回作成した乱数
を基に今回の乱数を算出する方法(例えば線形合同法)
が知られている。また、特開平9−101878号公報
には、一定の周期毎に新たな奇数変数を出力し、その奇
数変数と前回作成した乱数とを加算して新たな乱数を発
生させるようにしている。こうした乱数発生手法におい
ては、次回の乱数作成のために今回の乱数を記憶してお
く必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】乱数の記憶の方法とし
ては、常時電源を供給して不揮発とするバックアップR
AMを使用し、同バックアップRAMに乱数を書き込む
方法があるが、バックアップRAMでは電源が切られた
場合に記憶内容が消去されてしまう。自動車用エンジン
制御装置ではバッテリが外された場合がそれである。ま
た、バッテリが外されても記憶内容を保持する方法とし
ては、EEPROM等からなる不揮発性メモリに乱数を
書き込む方法があるが、不揮発性メモリへの書き込み回
数には制限がある(例えば100,000回で制限され
る)。
【0005】また一方で、前回の乱数が消去された場
合、又は前回の乱数が記憶できなくなった場合を想定す
ると、同じ乱数が作成されることが考えられる。この場
合、同じ乱数が作成されると、車両の盗難防止性が低下
してしまう。
【0006】 本発明は上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的は、乱数の過去データの管理と同
データを用いた乱数の作成とを適正に行うことができる
乱数発生装置を備える車両盗難防止装置を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、電源から常時給電される
ことにより不揮発となるバックアップRAMと、電源を
外しても記憶内容が消去されない不揮発性メモリと、
数の前回値を基に同乱数の今回値を演算し、該演算した
乱数をその都度バックアップRAMに書き込むと共に、
乱数の演算回数が所定値に達したらその時の乱数を不揮
発性メモリに書き込み、且つ、バックアップRAMの異
常時に、不揮発性メモリに書き込まれた乱数の回値
を基に、不揮発性メモリに次に乱数が書き込まれる演算
回数以上の、所定回数後の乱数を予測し、該予測した乱
数を今回値とする乱数発生装置とを備え、車両キーとの
間で暗号データの送受信を行うに際し、前記乱数発生装
置にて作成した乱数に基づいて暗号データを生成し、該
生成した暗号データが車両キー側の暗号データと一致す
れば、正規キーである旨を判断して、点火及び噴射のエ
ンジン制御を行うことをその要旨とする
【0008】なお、本明細書で言うバックアップRAM
の異常とは、同バックアップRAMへの電源が切られて
記憶内容が消去されたり、或いは電源電圧の変動や外乱
等に起因してバックアップRAMの記憶内容が破壊され
たりする場合のことを指す。
【0009】要するに、乱数の前回値を基に同乱数の今
回値が演算され、該演算された乱数はその都度バックア
ップRAMに書き込まれる。また、乱数の演算回数が所
定値に達したらその時の乱数が不揮発性メモリに書き込
まれる。これにより、不揮発性メモリへの乱数の書き込
み回数が乱数の演算回数に対して「1/所定値」回に減
じられる。従って、不揮発性メモリに以前に記憶した乱
数を用いて新たな乱数を作成する際、その回数を増やす
ことができる。
【0010】 また、バックアップRAMの異常時にそ
の記憶内容が消去又は破壊されると、不揮発性メモリに
前回書き込んだ値を基に、不揮発性メモリに次に乱数が
書き込まれる演算回数以上の、所定回数後の乱数が予測
され、該予測された乱数が今回値となる。かかる場合、
前記の如く予測される乱数は、不揮発性メモリに次に書
き込まれる筈の値、若しくはそれ以降に書き込まれる筈
の値であり、それまでに作成した乱数との重複が回避さ
れる。以上のことから本発明によれば、乱数の過去デー
タの管理と同データを用いた乱数の作成とを適正に行う
ことができる。また、暗号データを生成する際には、乱
数による暗号化の処理が施されるが、上記の如く乱数が
適正に作成されることで、車両盗難防止性が向上し、ひ
いては信頼性の高い車両盗難防止装置が提供できる。
【0011】乱数作成の一手法として線形合同法が知ら
れており、この方法では、乱数の前回値Xiに所定の乗
算定数Aを乗算すると共に、所定の加算定数Cを加算
し、その解を次の乱数Xi+1 とする。
【0012】この線形合同法を用いた乱数発生装置にお
いては、請求項2に記載したように、バックアップRA
Mの異常時に所定回数(k回)後の乱数Xi+k を予測す
る際、 Xi+k =A∧k・Xi+C・(A∧k-1+A∧k-2+…+1) (mod M) として、当該乱数Xi+k を算出するとよい。本構成によ
れば、所定回数(k回)後の乱数Xi+k が簡易に作成で
きる。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した一実
施の形態を図面に従って説明する。図1は本実施の形態
における車両盗難防止装置の概略構成を表すブロック図
である。この車両盗難防止装置は、イモビECU10
と、アンプ回路21と、アンテナ22aを備えたキーシ
リンダ22と、複数の正規キーK1〜K6等から構成さ
れている。
【0015】正規キーK1〜K6は、予め登録されたマ
スターキー或いは新規キーで登録済みの車両キーであ
り、それぞれにトランスポンダT1〜T6を内蔵してい
る。トランスポンダT1〜T6は、それぞれ固有の認証
データとしての関数データが書き込まれた暗号型のトラ
ンスポンダであり、車両側からアンテナ22aを介して
励起信号(例えば、一定周波数のSIN波)を受けると
そのエネルギを図示しないコンデンサに蓄え、それを電
源として動作を行う。また、トランスポンダT1〜T6
には各自に異なるパスワードが記憶されている。
【0016】イモビECU10は車両に搭載され、各種
制御を実行するCPU11、各種制御プログラム等が記
憶されたROM12、各種データを一時記憶するRAM
13、常時電源を供給し不揮発とする揮発性RAMから
なるバックアップRAM14の他、入出力バッファ1
5、入出力回路16、EEPROM17を備えている。
不揮発性メモリとしてのEEPROM17には、複数の
トランスポンダT1〜T6のキー応答コードとしての送
信用パスワードが記憶されている他、複数のトランスポ
ンダT1〜T6に記憶されたそれぞれの関数データと同
じ関数データが記憶されている。また、イモビECU1
0は、インジェクタ23の駆動回路18やイグナイタ2
4の駆動回路19を備えており、これらの駆動を制御し
て点火・噴射のエンジン制御を実行する。
【0017】キーシリンダ22は、車両キーの差し込み
口の近傍にループ型のアンテナ22aを備えており、こ
のアンテナ22aはアンプ回路21に接続されている。
アンプ回路21は、イモビECU10からの信号を受け
てキーシリンダ22のアンテナ22aから送信する。例
えばイモビECU10のCPU11から励起開始信号を
受けると、アンプ回路21はアンテナ22aから励起信
号を送信する。なお、アンテナ22aは、イモビECU
10と通信する上で充分なエネルギをキーシリンダ22
に差し込まれた正規キーのトランスポンダにのみ与える
ように、指向性や励起信号送出時間が調整されている。
【0018】次に、本実施の形態におけるイモビECU
10の一連の動作を説明する。キーシリンダ22に車両
キーが差し込まれ、図示しないキースイッチ(IGスイ
ッチ)がオンされると、図示しない車載バッテリからの
電源供給を受けて図1に示す各部電気系が作動状態にな
る。そして、イモビECU10のCPU11は、図2の
処理を起動させる。ここで図2は、キー照合処理を含む
一般的なイモビ処理を示すフローチャートである。
【0019】因みに、イモビ処理の開始当初にはパスワ
ード通信が行われ、イモビECU10と複数のキーのト
ランスポンダT1〜T6との混信が防止されるようにな
っている。詳しくは、イモビECU10が所定の送信用
パスワードをアンテナ22aから送信すると、周囲にあ
る車両キーのトランスポンダはそれを受信し、該受信し
たパスワードデータと自己のパスワードデータとが一致
するかどうかの照合を行う。そして、両者が一致すれば
引き続き受信を待機し、両者が不一致であればスリープ
状態に移行する。これにより、イモビECU10は所定
のパスワードデータを持つトランスポンダとのみ通信す
ることが可能となり、複数のトランスポンダが応答デー
タを各々イモビECU10に送信して混信が発生すると
いった不都合が回避される。
【0020】図2において、先ずステップ101では、
後述する図3に従い、乱数を作成する。続くステップ1
02では、前記作成した乱数を質問データとして車両キ
ーのトランスポンダに送信する。つまり、CPU11は
質問データ(乱数)をアンプ回路21に出力する。する
と、アンプ回路21はその質問データ(乱数)を周波数
に変換してアンテナ22aから送信する。トランスポン
ダはこれを受信すると、固有の関数データを用い、質問
データ(乱数)と関数データとから回答データを生成
し、周波数のデータ群としてアンテナ22aへ送信す
る。
【0021】ステップ103では、送信用パスワードに
対応する関数データをEEPROM17から読み出し、
質問データ(乱数)と関数データとから自己回答データ
を作成する。また、ステップ104では、トランスポン
ダからアンテナ22aを介して受信した回答データを読
み出す。
【0022】ステップ105では両回答データを照合
し、続くステップ106では、両回答データが一致する
か否かを判別する。両回答データが一致しなければ、す
なわち通信が正しく行われていなければ、ステップ10
7に進み、エンジンの始動を禁止する。具体的には点火
及び噴射のエンジン制御の禁止を確認する。続くステッ
プ108では、それ以外の制御を実施する。例えば異常
発生をLED等で表示する処理などを行う。
【0023】一方、ステップ106において両回答デー
タが一致すれば、すなわち通信が正しく行われたなら
ば、CPU11は通信相手のトランスポンダが正規キー
に設置されたものであると認識する。そして、ステップ
106を肯定判別してステップ109進み、点火及び噴
射のエンジン制御を行う。
【0024】次に、乱数の作成手順を図3のフローチャ
ートに従い説明する。先ずステップ201では、バック
アップRAM14の異常の有無を判別する。例えばバッ
テリ電圧の過度の変動・低下や外乱等によりバックアッ
プRAM14の記憶内容が破壊されたり、バッテリが取
り外されて同記憶内容が消去されたりした場合、バック
アップRAM14内の記憶内容が正常でないとして前記
ステップ201が肯定判別される。このとき、バックア
ップRAM14が正常であれば、ステップ202〜20
5を実行し、同バックアップRAM14が異常であれ
ば、ステップ206,207を実行する。
【0025】ステップ202では、前回の乱数Xiを同
バックアップRAM14から読み出し、続くステップ2
03では、今回の乱数Xi+1 を作成する。つまり、線形
合同法の漸化式、 Xi+1 =A・Xi+C (mod M) …(1) を用い、今回の乱数Xi+1 を作成する。ここで、Aは乗
算定数、Cは加算定数である。また上記(1)式に含ま
れる「mod M」は、一定サイクルMで演算のオーバ
フロー部分を削除することを意味する。
【0026】その後、ステップ204では、今回の乱数
Xi+1 をバックアップRAM14に書き込む。また、ス
テップ205では、後述する図4に従い、EEPROM
17への乱数書き込み処理を実行し、その後本処理を終
了する。
【0027】一方、ステップ201が肯定判別されてス
テップ206に進むと、バックアップRAM異常時にお
ける乱数作成処理を実行する。すなわち、このステップ
206では、EEPROM17に前回書き込んだ乱数X
EEPROMを基に、それから所定回(本実施の形態では16
回)後の乱数XEEPROM+16 を予測する。但し同処理の詳
細は後述する。続くステップ207では、前記ステップ
206の処理にて求められた乱数XEEPROM+16 を今回の
乱数Xi+1 とし、その後、本処理を終了する。
【0028】図4は、EEPROM17への乱数書き込
み処理(図3のステップ205の処理)を示すフローチ
ャートである。図4において、ステップ301では、乱
数算出カウンタCOUNTを「1」インクリメントし、
続くステップ302では、乱数算出カウンタCOUNT
の値が所定値KCOUNT以上となったか否かを判別す
る。ここで、乱数算出カウンタCOUNTは、EEPR
OM17への乱数書き込み後(前回書き込み後)におけ
る乱数演算回数を記憶しており、バックアップRAM1
4に配置される。また、所定値KCOUNTは、EEP
ROM17に書き込まれる乱数の更新頻度に相当し、本
実施の形態ではKCOUNT=16とする。
【0029】COUNT<KCOUNTであれば、その
まま本処理を一旦終了する。また、COUNT≧KCO
UNTであれば、ステップ303に進み、乱数算出カウ
ンタCOUNTを「0」にクリアする。続くステップ3
04では、今回の乱数Xi+1(前記図3のステップ20
3の値)をEEPROM17に書き込み、その後本処理
を一旦終了する。
【0030】図5は、バックアップRAM異常時におけ
る乱数作成処理(図3のステップ206の処理)を示す
フローチャートである。図5において、ステップ401
では、EEPROM17に前回書き込んだ乱数XEEPROM
を読み出す。また、続くステップ402では、前記読み
出した乱数XEEPROMに基づき、演算回数を16回進めた
乱数XEEPROM+16 を作成する。すなわち、乱数XEEPROM
の作成時から16回後(KCOUNT回後)に作成され
る乱数を予測し、その予測される乱数を「XEEPROM+16
」とする。このとき、 XEEPROM+16 =A16・XEEPROM+C16 …(2) として乱数XEEPROM+16 が算出される。
【0031】より詳細には、前記(1)式を使い乱数X
iを16回分更新した時、乱数Xi+16は、 Xi+16=A∧16・Xi+C・(A∧15+A∧14+…+1) (mod M) …(3) で表される。そして、同式において、 A∧16=A16、 Xi=XEEPROM、 C・(A∧15+A∧14+…+1)=C16、 とすると上記(2)式が得られ、それにより「XEEPROM
+16 」が求められることとなる。
【0032】その後、ステップ403では、前記算出し
た乱数XEEPROM+16 をEEPROM17に書き込み、続
くステップ404では、乱数算出カウンタCOUNTを
「0」にクリアする。ステップ405では、乱数XEEPR
OM+16 をバックアップRAM14に書き込み、本処理を
終了する。
【0033】次に、上記各処理に基づくより具体的な動
作を図6及び図7のタイムチャートを使い説明する。こ
こで、図6はバックアップRAM14の正常時の動作を
示し、図7はバックアップRAM14の異常時の動作を
示す。
【0034】図6において、イモビ処理が実施されるタ
イミングに合わせ乱数Xi ,Xi+1,Xi+2 …が順次作
成され、その都度バックアップRAM14に書き込まれ
る(図3のステップ202〜204)。また、KCOU
NT分(本実施の形態では16個分)の乱数の作成及び
書き込みが済むと、その時点でi+16番目の乱数Xi+
16がEEPROM17に書き込まれる(図4のステップ
304)。以降も同様に、乱数が順次作成されてその都
度バックアップRAM14に書き込まれると共に、16
回毎に乱数がEEPROM17に書き込まれる。
【0035】また、図7において、例えばi+4番目の
乱数Xi+4 が作成された時点でバックアップRAM14
に異常が生じると、それに続く乱数発生タイミングで
は、EEPROM17に前回書き込んだ乱数XEEPROM
(図ではXi)を基に、前回の書き込み時から16回後
の乱数XEEPROM+16 が予測される(図5のステップ40
2)。そして、その乱数XEEPROM+16 がEEPROM1
7とバックアップRAM14とに各々書き込まれる(図
5のステップ403,405)。これにより、乱数Xi+
16が発生する。
【0036】上記の通りバックアップRAM14の異常
時において、乱数がKCOUNT後(16回後)の値X
EEPROM+16 に更新されることで、当該更新される値がそ
れまでに作成された乱数(図のi〜i+15番目の何れ
かの値)に重複することはない。
【0037】その後、バックアップRAM異常の状態が
解消されたとすると、乱数Xi+17,Xi+18…が順次作成
され、再び16回後のタイミングでi+32番目の乱数
Xi+32が新たにEEPROM17に書き込まれる。
【0038】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (a)乱数の前回値Xiを基に演算した同乱数の今回値
Xi+1 をその都度バックアップRAM14に書き込むと
共に、乱数の演算回数が所定値KCOUNTに達したら
その時の乱数をEEPROM17に書き込むようにし
た。これにより、EEPROM17への乱数の書き込み
回数が乱数の演算回数に対して「1/KCOUNT」回
に減じられる。従って、EEPROM17に以前に記憶
した乱数を用いて新たな乱数を作成する際、その回数を
増やすことができる。
【0039】また、バックアップRAM14の異常時に
おいて、EEPROM17に前回書き込んだ値(XEEPR
OM)を基に、EEPROM17に次に乱数が書き込まれ
る所定回数後の乱数(XEEPROM+16 )を予測し、該予測
した乱数を今回値とするようにした。かかる場合、前記
の如く予測される乱数(XEEPROM+16 )は、EEPRO
M17に次に書き込まれる筈の値であり、それまでに作
成した乱数との重複が回避される。以上のことから本実
施の形態によれば、乱数の過去データの管理と同データ
を用いた乱数の作成とを適正に行うことができる。
【0040】(b)線形合同法を用いて乱数を演算する
装置であって、バックアップRAM14の異常時に所定
回数(16回)後の乱数Xi+16を予測する際、前記
(3)式、 Xi+16=A∧16・Xi+C・(A∧15+A∧14+…+1) (mod M) に従う演算式(前記(2)式)を用いた。本構成では、
「A∧16」及び「A∧15+A∧14+…+1」を予め計算
し、その値をROM12内に記憶しておくことで、所定
回数の演算を1回の演算とすることができる。従って、
所定回数(16回)後の乱数Xi+16が簡易に作成でき
る。
【0041】(c)乱数に基づく暗号データ(イモビE
CU10側の自己回答データ、トランスポンダ側の回答
データ)を照合する車両盗難防止装置において、上記の
如く乱数が適正に作成されることで、車両盗難防止性が
向上し、ひいては信頼性の高い車両盗難防止装置が提供
できる。
【0042】なお、本発明の実施の形態は、上記以外に
次の形態にて具体化できる。上記実施の形態では、乱数
をEEPROM17に書き込む頻度(所定値KCOUN
T=16)に合わせ、バックアップRAM14の異常時
には16回後の乱数を予測したが(前記図5のステップ
402のXEEPROM+16 )、この構成を変更する。例えば
バックアップRAM異常時において、EEPROM17
に前回書き込んだ値(XEEPROM)を基に、EEPROM
17に次に乱数が書き込まれる所定回数よりも後の乱
数、すなわち17回目以降の乱数を予測し、該予測した
乱数を今回値とする。かかる場合にも、前記の如く予測
される乱数はそれまでに作成した乱数との重複が回避さ
れ、結果として適正な乱数を発生させることができる。
【0043】ここで、所定回数(k回)後の乱数Xi+k
を予測する際には、 Xi+k =A∧k・Xi+C・(A∧k-1+A∧k-2+…+1) (mod M) として、当該乱数Xi+k を算出するとよい。本構成によ
れば、所定回数(k回)後の乱数Xi+k が簡易に作成で
きる。但し、k>KCOUNTである。
【0044】所定値KCOUNTは、既述の「16」以
外の値としてもよい。但し、この所定値KCOUNT
は、EEPROM17への乱数の書き込み回数の制限
や、所望とする盗難防止性に応じて決められればよく、
所定値KCOUNTを大きくすれば乱数の書き込み回数
が減じられる反面、バックアップRAM14の異常が毎
回検出された時に乱数の順回数が小さくなる。すなわ
ち、線形合同法の順回数をMとした時、バックアップR
AM異常時における乱数の順回数は「M/KCOUN
T」となり、所定値KCOUNTが大きいほど前記乱数
の順回数が減ることになる。
【0045】上記実施の形態では、線形合同法を用いて
乱数を作成したが、他の手法を用いて乱数を作成しても
よい。加算合同法や乗算合同法等、他の乱数作成手法を
適用することも可能である。因みに、加算合同法では直
近の乱数を2つ加算して今回の乱数を作成する。つま
り、 Xi+2 =Xi+1 +Xi (mod M) として乱数を作成する。また、乗算合同法では前回の乱
数に定数Aを乗じて今回の乱数を作成する。つまり、 Xi+1 =A・Xi (mod M) として乱数を作成する。要は、乱数の前回値を基に同乱
数の今回値を演算するものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における車両盗難防止装置の
概要を示す構成図。
【図2】イモビ処理を示すフローチャート。
【図3】乱数作成の処理を示すフローチャート。
【図4】EEPROMへの乱数書き込みの処理を示すフ
ローチャート。
【図5】バックアップRAMの異常時における乱数作成
の処理を示すフローチャート。
【図6】バックアップRAMの正常時における動作を示
すタイムチャート。
【図7】バックアップRAMの異常時における動作を示
すタイムチャート。
【符号の説明】
10…イモビECU(イモビライザ用電子制御ユニッ
ト)、11…CPU、14…バックアップRAM、17
…不揮発性メモリとしてのEEPROM、K1〜K6…
正規キー、T1〜T6…トランスポンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 伸一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式 会社デンソー内 (56)参考文献 特開 平10−271574(JP,A) 特開 平9−101878(JP,A) 特開 平9−95215(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 7/58 B60R 25/04 610

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源から常時給電されることにより不揮発
    となるバックアップRAMと、 電源を外しても記憶内容が消去されない不揮発性メモリ
    と、 乱数の前回値を基に同乱数の今回値を演算し、該演算し
    た乱数をその都度バックアップRAMに書き込むと共
    に、乱数の演算回数が所定値に達したらその時の乱数を
    不揮発性メモリに書き込み、且つ、バックアップRAM
    の異常時に、不揮発性メモリに書き込まれた乱数の
    回値を基に、不揮発性メモリに次に乱数が書き込まれる
    演算回数以上の、所定回数後の乱数を予測し、該予測し
    た乱数を今回値とする乱数発生装置とを備え、 車両キーとの間で暗号データの送受信を行うに際し、前
    記乱数発生装置にて作成した乱数に基づいて暗号データ
    を生成し、該生成した暗号データが車両キー側の暗号デ
    ータと一致すれば、正規キーである旨を判断して、点火
    及び噴射のエンジン制御を行うことを特徴とする車両盗
    難防止装置。
  2. 【請求項2】前記乱数発生装置は、乱数の前回値Xiに
    所定の乗算定数Aを乗算すると共に、所定の加算定数C
    を加算しその解を今回値Xi+1 とするものであり、 前記 バックアップRAMの異常時に所定回数(k回)後
    の乱数Xi+k を予測する際、 Xi+k =A^k・Xi+C・(A^k-1+A^k-2+…+1)
    (mod M) (但し、「^」はベキ乗を表す。) として、当該所定回数後の乱数Xi+k を算出する請求項
    1に記載の車両盗難防止装置。
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