JP3496367B2 - 光磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

光磁気記録媒体の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貼合せ型光磁気記録
媒体を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】貼合せ型の両面使用光磁気記録媒体(光
ディスク)はその記憶容量が片面使用の光磁気ディスク
より大きくできるため、多用されている。貼合せ型の光
磁気ディスクは片面の光ディスクに接着剤を塗布し、圧
力を加えて貼り合わせて製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】貼合せ型光磁気ディス
クの高温高湿テスト(80℃、90%RH1000hv
s)後の機械特性(Tilt)は4mrad以下を要求
されているが、現状充分満足するまでには至っていな
い。又今後の高容量化(倍容量以上)でもTilt値は
更にきびしく規定されることが予想され、解決すべき大
きな技術課題となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記課題に鑑
みTiltを向上させる(Tilt値を小さくする)べ
く鋭意検討を重ねた結果、貼合せ条件を適切にすること
によりTiltが向上することを見出し、本発明を完成
した。すなわち、本発明の要旨は、一表面に光磁気記録
層を設けてなる基板にホットメルト型接着剤を塗布し、
塗布面を対向させて貼合せてなる貼合せ型光磁気記録媒
体を製造するに当り、基板への接着剤塗布をロールコー
ターを用いて行ない、塗布温度を接着剤の融点より5℃
高い温度から融点より50℃高い温度の範囲とし、接着
剤塗布後、基板がロールコーターの塗布ロールから離れ
る位置で、温風を吹付けることを特徴とする光磁気記録
媒体の製造方法に存する。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて光ディスクを構成するための基板としては、ポリ
カーボネート樹脂、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂
等の樹脂基板が挙げられる。この基板の厚みは1〜2m
m程度が一般的である。このような樹脂基板上に形成す
る光磁気記録層としては、例えばTbFe、TbFeC
o、TbCo、DyFeCo等の希土類と遷移金属との
非晶質磁性合金、MnBi、MnCuBi等の多結晶垂
直磁化膜等が用いられる。光磁気記録層としては単一の
層を用いても良いし、GdTbFe/TbFeのように
2層以上の記録層を重ねて用いても良い。
【0006】上記基板と光磁気記録層との間には、干渉
層を設けることもできる。この層は、高屈折率の透明膜
による光の干渉効果により反射率を落とすことでノイズ
を低下させC/N比を向上させるためのものである。干
渉層は単層膜でも多層膜でも良い。干渉層の構成物質と
しては、金属酸化物や金属窒化物が用いられる。金属酸
化物としてはAl2 3 、Ta2 5 、SiO2 、Si
O、TiO2 等の金属酸化物単独又はこれらの混合物、
或いはAl−Ta−Oの複合酸化物等が挙げられる。更
に、これらの酸化物に、他の元素、例えばTi、Zr、
W、Mo、Yb等が酸化物の形で単独で、或いはAl、
Taと複合して酸化物を形成しているものでも良い。こ
れらの金属酸化物よりなる干渉層は、緻密で外部からの
水分や酸素の侵入を防ぐことができ、また、耐食性が高
く後述の反射層との反応性も小さい。更に、基板として
樹脂基板を使用する場合、基板を構成する樹脂との密着
性にも優れる。
【0007】金属窒化物としては窒化シリコン、窒化ア
ルミニウム等が挙げられる。これらの金属窒化物のう
ち、特に緻密で外部からの水分や酸素の侵入を防ぐ効果
に優れることから、窒化シリコンを用いるのが好まし
い。このような金属酸化物又は金属窒化物よりなる干渉
層の膜厚は、その屈折率により最適膜厚が異なるが、通
常400〜1500Å程度、特に500〜1000Å程
度とするのが適当である。
【0008】記録層の干渉層と反対の面には、干渉層と
同様の材質を持つ誘電体よりなる保護層、即ち誘電体層
を設けるのが望ましい。この誘電体層の膜厚は通常の場
合、500〜1500Å程度とする。反射層を設ける構
造の媒体では、記録層に接して、又は数百Åの誘電体層
を介して高反射率の金属(例えばAl、Cu等)の単体
又はその合金の層を反射層として設ける。反射層の上に
更に誘電体層を設けることもできる。
【0009】反射層のさらに外層にキズ及び酸化防止の
ため有機保護膜を設けることも可能である。この有機保
護膜は、紫外線等の放射線照射硬化型のアクリレート又
はメタアクリレート基を複数含有する化合物が好適であ
り、スピンコーター、スプレー、ロールコーター、フロ
ーコーター法等のコーティング法で均一に塗布し放射線
で硬化すれば良い。
【0010】塗膜に照射する放射線としては、紫外線、
電子線等が挙げられるが紫外線が望ましい。本発明では
上記のようにして得た記録層及び反射層、有機保護層等
を有する基板をホットメルト接着剤で相互に接着してな
ることから構成される。本発明で用いられるホットメル
ト型接着剤としてはスチレン系熱可塑性ブロック共重合
体エラストマーを主成分とし、これに粘着付与剤等を配
合したものが好適に用いられる。粘着付与剤の配合量と
しては通常20〜70重量%の範囲である。
【0011】スチレン系熱可塑性ブロック共重合体エラ
ストマーとしては、A−B、A−B−A又はB−A−B
(但し式中Aは分子量2000〜12500のポリスチ
レンポリマーブロック、Bは分子量1000〜2500
0のポリブタジエン、ポリイソプレン又はエチレンブチ
レン共重合体からなるポリマーブロックを示す。)で表
わされるブロック状共重合体エラストマーの一種又は2
種以上の混合物が好適に用いられ、これらのエラストマ
ーとしてはスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンエ
ラストマー(SEBS)、スチレン−ブタジエン−スチ
レンエラストマー(SBS)、スチレン−イソプレン−
スチレンエラストマー(SIS)等が挙げられる。
【0012】また、粘着付与剤としては、テルペン樹
脂、クマロン樹脂、クマロン−インデン樹脂、ロジン、
キシレン樹脂、石油樹脂又はこれらの水添物等があげら
れ、これらから選ばれた少なくとも一種のものが用いら
れる。スチレン系熱可塑性ブロック共重合体エラストマ
ー及び粘着付与剤を含有するホットメルト型接着剤とし
てはその軟化点(環球法による)が150℃以下、望ま
しくは100〜140℃の範囲で、且つ160℃での溶
融粘度が200〜2000ポイズ(P)の範囲のものが
より好適に用いられる。ホットメルト型接着剤の具体例
としてはダイアボンド工業(株)社製商品名「メルトロ
ン3S49」や「メルトロン3S42」等が挙げられ
る。
【0013】本発明においては、上記のホットメルト型
接着剤を用い、その接着温度を接着剤のDSC(示差走
査型熱量計)で測定された融点(融解温度)+5℃〜融
点+50℃、好ましくは融点+10℃〜融点+30℃、
より好ましくは融点+15℃〜融点+25℃の温度範囲
に加熱して接着する。接着剤の接着温度が下限未満では
機械特性(Tilt)の改善が不十分であり、また上限
より高いと接着剤が熱により劣化するので好ましくな
い。
【0014】示差走査型熱量計での融点の測定は、具体
的には、測定片を室温から10℃/minの昇温速度で
170℃まで昇温し、170℃で3分間保持し、−50
℃まで降温する。−50℃から10℃/minの昇温速
度で再昇温する。この再昇温時に示差走査型熱量計によ
り吸熱ピークを測定し、この吸熱ピークの検出された時
点での温度を融点とする。吸熱ピークが複数現われた場
合には最も高い温度を融点とする。
【0015】ホットメルト型の接着剤は加熱溶融したも
のを被着体(上記した基板)に塗布し、圧着貼合せ後冷
却して固化させ、接着を行なう。塗布装置としてはロー
ルコーターが用いられる。ロールコーターにより塗布す
る場合、接着剤塗布層の厚さは10〜100μ、好まし
くは30〜80μの範囲が好ましい。接着剤の塗布温度
は接着剤の融点より5℃高い温度から融点より50℃高
い温度、好ましくは融点より10℃高い温度から融点よ
り30℃高い温度の範囲とする。
【0016】また、ロールコーターでの塗布は、塗布ロ
ール表面に乗せた接着剤を基板の表面に押し付けて転写
塗布するものであるが、この際塗布ロールと基板との間
で接着剤が糸を引く現象が発生する場合があり、塗布ム
ラの原因になるので、塗布ロールから接着剤が転写さ
れ、基板が塗布ロールから離れる位置(基板とロールと
の界面部分)に温風を吹き付けて、この糸引き現象を防
止することが行なわれる。吹き付ける温風としては、接
着剤の塗布温度が前述の範囲の場合、接着剤の融点より
5℃高い温度から融点より50℃高い温度、好ましくは
融点より10℃高い温度から融点より30℃高い温度の
範囲とすることにより良好に糸引き現象を防止すること
ができる。
【0017】
【実施例】以下に実施例を示すが、本発明はその要旨を
越えない限り以下の実施例に限定されるものではない。 実施例1 基板として中央に15mmの孔のある直径130mm、
板厚1.2mmの案内溝付き円板平板状のポリカーボネ
ート射出成形基板を用いその上に光磁気記録媒体として
以下の層構成の膜を連続スパッタ装置で成膜した。 基板/TaOx(80nm)/TbFeCo(28n
m)/SiNx(22nm)/AlTa(45nm)
【0018】その後、上記光磁気記録媒体の記録膜にロ
ールコーターを用いてホットメルト接着剤(ダイアボン
ド工業社製商品名3S49、融点(DSC)160℃、
軟化点138℃、溶融粘度(160℃)1700P)を
180℃で75μの厚みに塗布した。塗布に当っては基
板とロールとの界面部分に180℃の温風を吹き付けて
行なった。次いで、記録膜の塗布面を内側にして対向さ
せプレス機により加圧し接着させた。得られた光磁気記
録媒体につき、高温・高湿度雰囲気下(80℃、90R
H)試験後の機械特性(Tilt)測定した結果を表1
に示す。なお、機械特性(Tilt)は光ディスク国際
規格ドキメントN531に準拠して測定したものであ
る。
【0019】比較例1〜2 実施例1において、接着剤の温度を150℃又は160
℃に変更して行なったこと以外は同様にして行った。そ
の結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によれば機械特性(Til
t)に優れ、耐久性にも優れた貼合せ型光磁気記録媒体
が得られる。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一表面に光磁気記録層を設けてなる基板
    にホットメルト型接着剤を塗布し、塗布面を対向させて
    貼合せてなる貼合せ型光磁気記録媒体を製造するに当
    り、基板への接着剤塗布をロールコーターを用いて行な
    い、塗布温度を接着剤の融点より5℃高い温度から融点
    より50℃高い温度の範囲とし、接着剤塗布後、基板が
    ロールコーターの塗布ロールから離れる位置で、温風を
    吹付けることを特徴とする光磁気記録媒体の製造方法。
  2. 【請求項2】 ホットメルト型接着剤が、スチレン系熱
    可塑性ブロック共重合体エラストマーを主成分とするも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録
    媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 温風の温度をホットメルト型接着剤の融
    点より5℃高い温度から融点より50℃高い温度の範囲
    とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の光磁気
    記録媒体の製造方法。
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