JP3496303B2 - ダブルシール印刷物 - Google Patents

ダブルシール印刷物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漫画やTVなどに登場
するキャラクターなどの絵柄が施されたカードをシール
した印刷物に関し、詳しくは、カードを有するシールシ
ートを2枚重ねたいわゆるタブルシール印刷物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、漫画、TVなどに登場するキ
ャラクターなどの絵柄をカードに印刷して、このカード
をシールシートにしてスナック菓子などに同封して販売
する形態が一般的に知られている。このシールシートと
しては、通常1枚のキャラクターなどの絵柄を印刷した
カードをシールしたものであり、これに変化を与えるも
のとしてカードを2枚入れたものもある。さらに近年こ
のバリエーションとして、2枚のキャラクターなどの絵
柄を印刷したカードを重ねて(例えば、カード/粘着剤
/カード/粘着剤/離型紙)シールシートにしたものも
見受けられる。しかし、いずれもカードに施されるキャ
ラクターなどの絵柄は、各カード単位で独立した絵柄あ
り、単に2枚のカードが入っているという印象しか消費
者に与えなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、絵柄
を有するカードを2枚としながらも、カードを縦又は横
方向に突き合わせた際に、1枚の連続した絵柄になるよ
うに各々のカードに分割して表示するとにより、このカ
ードを被着体に貼ったときに1枚の大きな絵柄を表示す
ることができるダブルシール印刷物を提供するものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、離型紙(11)と粘着剤層(13)と、表
面にキャラクターなどの絵柄が施されたカード(12)
とを順に積層してなる2枚のシールシート(S,S)か
ら構成されるダブルシール印刷物であって、前記2枚の
シールシート(S,S)はカード(12,12)の表面
同志が向き合うように重ねて、この側端部に接着部
(t,t)を設けて接着し、この接着部内側に2枚のシ
ールシート(S,S)の全てを貫通するミシン目(m,
m)を設けて、それぞれのミシン目(m,m)より内側
に、前記カード(12,12)のみ貫通する切れ目
(c,c)が設けられていることを特徴とする。
【0005】また、前記2枚のシールシート(S,S)
のカード(12,12)には、縦又は横方向に連続する
絵柄がカードのそれぞれに分割して施されていることを
特徴とする。
【0006】
【作用】本発明のダブルシール印刷物における2枚のカ
ード(12,12)には、縦方向又は横方向に連続する
キャラクターなどの絵柄が分割して施されているので、
2枚のカードを被着体に貼った際に、通常の2倍の表示
面積を持つことができ、さらに、各々のカードの4辺が
全て直線となるので見栄えが良い。
【0007】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図1に示すように、1枚のシートシール(S)は下方よ
り離型紙(11)と粘着剤層(13)と、表面にキャラ
クターなどの絵柄が施されたカード(12)とを順に積
層したものであり、この両側端部に接着部(t,t)を
設けて、さらにカード(12)の接着部内側に、カード
(12)のみ貫通する切れ目(c,c)を設けたもので
ある。
【0008】このダブルシール印刷物は、キャラクター
などの絵柄が施されたカード(12)の表面同志が向き
合うように、2枚のシールシート(S,S)を重ね合わ
せて両側端部の接着部同志を貼り合わせる。さらに、接
着部(t,t)の内側で、かつ、カード(12)の両側
に設けた切れ目(c,c)の外側に、2枚のシールシー
ト(S,S)の全てを貫通するミシン目(m,m)を設
けたものである。
【0009】また、前記シールシート(S,S)におけ
るカード(12)の表面には、漫画やTVなどに登場す
るキャラクターなどの絵柄を分割して施したもので、こ
の絵柄はカード(12)を縦又は横方向に突き合わせた
際に、連続する1枚の絵柄になるように施すものであ
る。
【0010】このタブルシール印刷物の使用方法は、図
2(a)に示すように、まず、2枚のシールシート
(S,S)両側端部の接着部(t,t)をミシン目
(m,m)から切り離して、図2(b)に示すように、
カード(12)の表面の絵柄が見えるように、重ねた1
枚のシールシート(S)を裏返すように広げる。さら
に、図2(c)に示すように、各々のシールシートのカ
ードを切れ目(c,c)から剥離することで、キャラク
ターなどの絵柄が施された2枚のカード(12,12)
が得られる。
【0011】さらに、図3(a)と(b)に示すよう
に、剥離した2枚のカードを縦方向又は横方向に突き合
わせて台紙などの所望の被着体に貼ることで、連続した
1枚の絵柄とすることができる。なお、この絵柄は90
度回転させた絵とすることも可能である。
【0012】なお、カード(12)に切れ目(c,c)
を設けることなく離型紙(11)からカードを剥離する
と、カード両側端面にミシン目(m,m)の切離しによ
る「ぎざぎざ」ができるため、カードを横方向へ突き合
わせると隙間ができて全体的に見栄えが悪くなるので切
れ目を設けたものである。
【0013】また、タブルシール印刷物における両側の
離型紙(11,11)の表面には、絵柄やキャラクター
の解説文などの印刷を施しておくことも可能である。
【0014】
【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に
示す如き効果がある。すなわち、本発明のダブルシール
印刷物は、2枚のシールシートのミシン目を切り離すま
で、カードの絵柄が見えないので「くじ」的な楽しみが
生まれる。また、ミシン目を切り離すことで簡単にシー
ルシートを2枚に分けることができるとともに、切れ目
を介して簡単、かつ、直線状にきれいにカードを剥離す
ることができる。この構成を採用することにより、特
に、横方向にカードを突き合わせる際に、完全に隙間な
く行うことができる。さらに、カードの絵柄は、カード
を2枚突き合わせた状態で、縦又は横方向へ連続する絵
柄としたことにより、従来の2倍の表示面積となること
から、今までにない迫力のある表示をすることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるダブルシール印刷物の
1枚のシールシートを示す断面図(a)と、シールシー
トの斜視図(b)である。
【図2】本発明のダブルシール印刷物の使用方法の一例
を示す説明図(a)〜(c)である。
【図3】本発明のダブルシール印刷物におけるカードの
貼り合わせ(a),(b)の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
11…離型紙 12…絵柄が施されたカード 13…粘着剤層 S …シールシート c …切れ目 m …ミシン目 t …接着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−43668(JP,U) 実開 昭62−9283(JP,U) 実開 昭60−184085(JP,U) 実開 平2−104281(JP,U) 実開 平1−72379(JP,U) 実開 昭63−164783(JP,U) 実開 昭62−119286(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B42D 1/00 - 15/00 G09F 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】離型紙(11)と粘着剤層(13)と、表
    面にキャラクターなどの絵柄が施されたカード(12)
    とを順に積層してなる2枚のシールシート(S,S)か
    ら構成されるダブルシール印刷物であって、前記2枚の
    シールシート(S,S)は、カード(12,12)の表
    面同志が向き合うように重ねて、この側端部に接着部
    (t,t)を設けて接着し、この接着部内側に2枚のシ
    ールシート(S,S)の全てを貫通するミシン目(m,
    m)を設けて、それぞれのミシン目(m,m)より内側
    に、前記カード(12,12)のみ貫通する切れ目
    (c,c)が設けられていることを特徴とするダブルシ
    ール印刷物。
  2. 【請求項2】前記2枚のシールシート(S,S)のカー
    ド(12,12)には、縦又は横方向に連続する絵柄が
    分割して施されていることを特徴とする請求項1に記載
    のダブルシール印刷物。
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JPH08156456A JPH08156456A (ja) 1996-06-18
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