JPH0114641Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は防虫シートに関する。

防虫シートは基材シートに揮散性の防虫剤を含
浸せしめたものであり、使用期間（所定の薬効を
持続し得る期間）ごと、例えば使用期間が６ケ月
のものでは、６ケ月ごとに取り替えを必要とす
る。ところが従来の防虫シートは、使用期間の終
了を確認する標識が何も設けられていないので、
使用期間がいまだ残つているに拘わらず取り替え
てしまつたり或は逆に使用期間終了を気付かずに
使用を継続するなどの不便があつた。この問題は
防虫シートの開封使用時に例えば取り替えの月日
を記入することにより解決できるが、このような
月日の記入は甚だ面倒である。

本考案はこのような従来の問題を一掃すること
を目的としてなされたもので、即ち本考案は、使
いはじめの月を表示する１月から12月までの12の
月表示１…からなる第１表示部と、この第１表
示部の各月と防虫シートの使用期間に相当する
月数の差をもつて組合せられた１月から12月まで
の月表示２…からなる第２表示部を有し、第１
表示部より選択された１つの特定の月表示１′
に対応する第２表示部の月表示２′を、他の月
表示２…から区別するための手段が施されている
ことを特徴とする防虫シートに係り、図には、使
用期間が６ケ月のものが示されているが使用期間
が３ケ月の場合は第１表示部と第２表示部の
月数の差を３、また９ケ月の場合は９にする等、
使用期間に合わせて月数の差を決定すればよい。

第１図に示された実施例に於ては、第１表示部
の各月表示１の周囲が破断線３により取り囲ま
れ、この月表示１…のうち使用開始月に相当する
月表示１′例えば４月を破断線３にもとずき押抜
くことにより、これに対応する取替え月の月表示
２′例えば10月を他の月表示２…から区別でき、
取替え月を目視で確認できる。この場合、第２図
に示すように第１表示部の各月表示２を三角状
に突成しておいて、その一つを破断線３にもとづ
き切離すようにしても、或は第３図に示すよう
に、折返しによつて第１表示部の裏面に印刷さ
れた第２表示部の１つが表面に現われ出るよう
な構成にしてもよく、折返しタイプのものでは、
防虫シートに全く無駄を生ずることがない。

第４図に示された他の実施例に於ては、第１表
示部の各月表示１のうちの使用開始月に相当す
る月表示１′例えば８月（黒字）部分を、その周
囲を取り囲む破断線３′にもとずきめくり取ると、
その裏面側に隠された、これに対応する取替え月
の月表示２′例えば４月（赤字）が裏面に現われ
るような構成になつている。この実施例に於て
は、第１表示部と第２表示部が上下に重なる
ので、表示スペースを縮少できる。

本考案に於ては、第１図の実施例に示すよう
に、防虫シートに適当本数例えば３本の平行する
折線４を形成しておけば、使用に際し適用個所の
状況に合せて、第５図に示すような立体形状に適
宜組立てて使用できるので便利である。

また第６図に示すように防虫シートの裏面の適
当個所例えば各コーナ部に粘着層５を形成してお
けば、これを適宜壁面に貼着して使用できるので
便利である。この粘着層５には、剥離紙（図示せ
ず）を適用できる。

本考案防虫シートは、使用に際し第１表示部
の各月表示１のうち使用開始月に相当する月表示
１′の部分を押抜き、抜返しまたはめくり取るな
どの手段を施すことにより、それに対応する取替
え月に相当する第２表示部の月表示２′を容易
に目視で確認でき、便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図及び第３図はその変更態様を示す図、第４図は
本考案の他の実施例を示す平面図、第５図は第１
図に示された本考案品の組立て使用状況の数例を
概略的に示す平面図、第６図は本考案品の裏面へ
の粘着層の適用状況を示す裏面図である。 図に於ては第１表示部、１はその月表示、
は第２表示部、２はその月表示、３，３′は破断
線、４は折線、５は粘着層である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 使いはじめの月を表示する１月から12月までの
   12の月表示からなる第１表示部と、この第１表示
   部の各月と防虫シートの使用期間に相当する月数
   の差をもつて組合せられた１月から12月までの12
   の月表示からなる第２表示部を有し、第１表示部
   より選択された１つの特定の月表示に対応する第
   ２表示部の月表示を、他の月表示から区別するた
   めの手段が施されていることを特徴とする防虫シ
   ート。