JP3496093B2 - 栽培用植生基盤およびその製造方法 - Google Patents

栽培用植生基盤およびその製造方法

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  • Cultivation Of Plants (AREA)
  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、屋根などの屋外高
所で花、草、木等の植物を栽培するために使用する植生
基盤およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境の温暖化に伴って生活空
間の高温化が進み、特に家屋内で消費される電力等のエ
ネルギが増大し、更なる温暖化の助長を招いており、こ
のような問題解決に、花、草、木等の植物により家屋自
体を包囲して温度上昇を抑制する対処法が推進されてい
る。この対処手段として、従来から知られている、通気
性や保水性を兼備した植土などを使用する花、草、木等
の栽培方法を適用した場合、特に多量の植土を屋根等の
屋外の高所などに使用した場合には、植土自体の大きな
重量によって家屋自体に損傷をきたすほか、降雨に際し
ても、多量の水を伴って植土が流出して植物の育成を困
難にして了うとともに、周囲を汚したりする等の欠点が
あった。そこで、適度の保水性を有する軽石などの多孔
性の無機粒状物を用いて植物を屋根等の屋外の高所や
庭、ベランダ等の屋外周辺の場所などに栽培することが
行われている。
【0003】しかしながら、多孔性の無機粒状物、例え
ば軽石、火山礫を用いた植栽土壌にあっては、軽石、火
山礫以外に自然土や人工土壌等を混在した構成からな
り、多孔質である軽石が自然土等により目詰まりを生じ
て軽石の保有する保水性が損なわれるほか、均質な土壌
にすることが困難となり、しかも土壌自体の重量もさほ
ど軽減されないことから、取り扱いに支承をきたしてお
り、植物などを屋根等の屋外の高所や屋外周辺の場所な
どで栽培するための最適な植栽土壌が未だ開発されてい
ないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の有する問題点や欠点に鑑みてなされたもので、
例えば、軽石、火山礫等の多孔性の無機粒状物の保有す
る保水性を極力維持して植物の毛根の活着を促進し、し
かも均質性を有するとともに、極く軽量で作業性の容易
となる屋根等に最適な栽培用植生基盤およびこのような
栽培用植生基盤の製造方法を提供することを目的とする
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するものであって、栽培用植生基盤の構造として
は、多孔性の無機粒状物からなる層が、疎水性樹脂発泡
粒状物と、セメントに接着増強剤や水を混在させた接着
材とからなるモルタルに圧入され、少なくとも前記疎水
性樹脂発泡粒状物が、前記層に形成される多孔性の無機
粒状物間隙に圧接状態で埋められることにより、前記多
孔性の無機粒状物の相互間と前記疎水性樹脂発泡粒状物
の表面とが接合されるという技術手段を採用した。他
方、栽培用植生基盤の製造方法にあっては、型枠内にお
いて、疎水性樹脂発泡粒状物と、セメントおよび接着増
強剤とからなる接着材と、水とを混練したモルタルを敷
設し、次いで、モルタル上に多孔性の無機粒状物の層を
敷設形成した後、疎水性樹脂発泡粒状物が多孔性の無機
粒状物の相互間の間隙に圧接状態に埋められるように前
記層を加圧して、モルタルを硬化させ、必要に応じて、
更にモルタルおよび多孔性の無機粒状物の層を重畳して
圧接形成することを繰り返して厚みを大きくするか、ま
たは型枠内において、多孔性の無機粒状物の一層の上
に、セメント、接着増強剤とからなる接着材と疎水性樹
脂発泡粒状物と水とからなるモルタルを敷設し、さらに
多孔性の無機粒状物の層を敷設形成した後、疎水性樹脂
発泡粒状物が多孔性の無機粒状物の各層の間隙に圧接状
態に埋められるように各層の相互が接近するように加圧
して、モルタルを硬化さ、必要に応じて、更にモルタル
および多孔性の無機粒状物の層を重畳して圧接形成する
ことを繰り返して厚みを大きくするという技術手段を採
用した。そして、前記栽培用植生基盤の構造において
は、多孔性の無機粒状物からなる層が、少なくとも1層
であるか、または少なくともモルタルを挟む2層である
ことが好ましく、さらに側端に、段部や連設部材の挿入
孔等を備えることが望ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明についての実施例
を、添付した図面に基づいて詳細に説明する。
【0007】図1は、本発明に係る栽培用植生基盤1の
形体を示す斜視図であって、該栽培用植生基盤1は、方
形の平板で、両側端には段部11、11が形成され、他
の両側端に短杆(例えば、鋼製、硬質樹脂製等の棒状
体、管状体等から形成される。)等の連設部材13の挿
入孔12、12を備えおり、特に山形屋根を備えた家屋
に好適である。
【0008】図2は、図1に示した栽培用植生基盤1に
おける端側の一部側面(図1中、円部分Aを参照。)の
拡大図であって、主材である多孔性の無機粒状物2、2
からなる2以上の層20a,20bは、疎水性樹脂発泡
粒状物3と、セメントに接着増強剤を混在させ接着材4
と、から構成された副材となるモルタル30により接合
されており、該モルタル30は前記各層20a,20b
間の間隙を圧接状態で埋めている。
【0009】前記多孔性の無機粒状物2、2は、多孔性
の自然石や人工による多孔性粒状物などである。ここ
で、多孔性の自然石としては、軽石、火山礫等の破片ま
たは破砕による粒形状のものであり、この形状としては
角のある破砕状のもの、角のない球状または球状に近似
したものなど各種の形状のものが採用される。人工によ
り多孔性粒状物としては、各種鉱物材料を粉砕してその
粒状成形品を焼成発泡することにより多孔性としたも
の、または木材や竹材を主成分にした炭化物の粒状成形
品を用いることができる。前記多孔性の無機粒状物2、
2は、多孔性であるので、保水性があり、しかも水分を
求める草木の毛根が各所の孔内に侵入可能であるので、
根の活着が増進されて、草木は安定して成長することが
可能である。また、前記疎水性樹脂発泡粒状物3、3
は、ポリスチレン等の疎水性樹脂からなる発泡粒状物で
あって、その物理的性質から、本発明の栽培用植生基盤
においては、多孔性の無機粒状物2、2の2以上の各層
20a、20b間の間隙に圧接状態で埋めこまれた形態
になっている。
【0010】前記接着材4は、多孔性の無機粒状物2、
2と疎水性樹脂発泡粒状物3、3とを接着するものであ
って、セメント、接着増強剤とからなるものである。こ
こでの接着増強剤とは、セメント、水等の混合物に混入
することにより、セメントの硬化後における接着強度を
向上させるものであって、アクリル酸エステル系共重合
体エマルジョン、エチレン・酢酸ビニル系共重合体エマ
ルジョンなどが好適である。この接着増強剤は、ポリス
チレン等の疎水性樹脂からなる発泡粒状物との親和性に
おいても優れているので、ポリスチレン等の疎水性樹脂
からなる発泡粒状物との接着性を高めることができるも
のと推定される。
【0011】ここで、前記栽培用植生基盤1、1を、山
形波状屋根Cを備えた家屋Bに適用した例について、図
3に示した1部断面図を参照しながら説明する。
【0012】家屋Bに葺かれた山形波状屋根Cは、多数
の扁平な頂部C1、C1を有しており、これらの頂部C
1、C1間に栽培用植生基盤1、1が敷設される。この
栽培用植生基盤1、1の敷設作業は、頂部C1に備えて
ある2個の屈曲部C2、C2を介してなされるもので、
栽培用植生基盤1、1は、該栽培用植生基盤1、1の両
側端に備えられた段部11、11を、隣設する各頂部C
1、C1における屈曲部C2、C2の各々に嵌合するこ
とにより敷設されるが、各栽培用植生基盤1、1の安定
した敷設を必要とする場合には、栽培用植生基盤1、1
に備えてある挿入孔12、12に連設部材13、13を
挿入して、各栽培用植生基盤1、1を縦方向に相互に連
結することとなる。このようにして山形波状屋根Cに敷
設・形成された所要の栽培領域に、比較的乾燥状態に耐
え得る性質を備えているため、屋根等の屋外の高所など
で栽培するのに最適な乾燥植物を直か植えすると、容易
に草園を構築することができ、特にトタン、ブリキ等の
金属板によって葺かれた山形波状屋根Cにあっては、夏
期の太陽エネルギが遮蔽されて屋内の加熱が抑制され、
温暖化による生活環境の悪化を低減することができる。
【0013】次に、添付した図4に基づいて、本発明の
栽培用植生基盤1の製造方法に係る実施例について説明
する。
【0014】図4は、所望の栽培用植生基盤1の形状に
合致した型枠Eが採用される製造方法を表し、該型枠E
内に諸材料2、2、3、4を敷きつめる第1工程(イ)
とこの敷きつめられた諸材料2、2、3、4を型枠E内
で加圧・養生する第2工程(ロ)からなる製造方法が示
される。
【0015】前記第1工程(イ)では、底部E1の両側
端に段部を備えた型枠E内に多孔性の無機粒状物2、2
を一層20bに敷きつめて、その層20b上の全面を被
覆するように、疎水性樹脂発泡粒状物3、3と、セメン
トおよび接着増強剤からなる接着材4と、水とを混練し
て形成したモルタル30を投入・敷設した後、さらにモ
ルタル30上の全面に、多孔性の無機粒状物2、2を一
層20aに敷きつめる。なお、前記のモルタル30にお
ける疎水性樹脂発泡粒状物3、3の内部には、セメン
ト、接着増強剤、水が浸入しないため、疎水性樹脂発泡
粒状物3、3自体の軽量性、通気性等の機能が維持さ
れ、しかも少量の接着材4で高度の接着効果が得られ
る。
【0016】次の第2工程(ロ)では、押圧平板Fを、
多孔性の無機粒状物2、2からなる上層である一層20
aの上面を覆うように適用し、該押圧平板Fを均一な圧
力Pで型枠E内の所要深さまで押し下げた後、この加圧
状態を所要の時間維持して、養生する。この養生後に
は、加圧状態にある前記押圧平板Fが型枠E内から除去
され、栽培用植生基盤1が型枠E内から完成品として取
り出される。
【0017】なお、前記第2工程(ロ)における、上層
20aと下層20bの加圧作用にとり、疎水性樹脂発泡
粒状物3、3が各層20a、20bにおける多孔性の無
機粒状物2、2間に生じる間隙に変形した状態で埋まる
こととなる。このような疎水性樹脂発泡粒状物3、3の
表面にはセメント、接着増強剤が存在するため、上記の
状態でセメントと接着増強剤との接着力により強固に固
着されることとなる。このような疎水性樹脂発泡粒状物
3、3の変形により多孔性の無機粒状物2、2との接着
面積が増大するため、多孔性の無機粒状物2、2と疎水
性樹脂発泡粒状物3、3とが比較的少量の接着剤によっ
て強固に接着されることとなる。
【0018】前記の製造方法においては、多孔性の無機
粒状物からなる層を上・下2層となし、モルタル層を1
層とする構造の栽培用植生基盤を製作したが、より大き
な深さを有する型枠を採用した上で、前記製造方法を繰
り返すことにより多孔性の無機粒状物からなる多数の層
と多数のモルタル層とからなる厚みの大きな栽培用植生
基盤を製作することも可能である。
【0019】ここで、一例として、多孔性の無機粒状物
からなる層の3層の各々が、2層のモルタル層に対して
上・中・下に位置するように各モルタル層を挟んで形成
した栽培用植生基盤を試験片として採用し、該栽培用植
生基盤についての透水性と保水性の確認を試みたとこ
ろ、以下のような結果が得られた。
【0020】ただし、・試験片である栽培用植生基盤
は、主材である多孔性の無機粒状物として粒径;10〜
15mmの軽石が採用され、セメント;750g、接着
増強剤;200g、疎水性樹脂発泡粒状物として発泡ポ
リスチロール製粒状物(粒径;4mm);6l、水;
0.1lからなる副材であるモルタルが採用され、72
時間の加圧養生後に型枠から取り外して72時間の更な
る養生をして形成したもので、500mm×500mm
×30mmの大きさの方形平板で、重量(乾燥状態時)
が2.5Kgである。
【0021】他方、・透水性および保水性の確認装置
は、試験片の上面の中央部に開口が隙間なく設置され、
水300ccを溜め置くためのパイプ;直径150m
m、および試験片より広い面積を有する透水用受皿とで
構成される。
【0022】 結果; ・パイプから水300ccを試験片に注入後、30秒経過時の試験片からの水 の流出量 280cc ・試験片から水2 80ccが流出した後、10分の経過時に試験片から流出し た水の量 5cc ・試験片に保水さ れる量 15cc であった。
【0023】なお、モルタル層を3層にした他の試験片
では、 ・パイプから水300ccを試験片に注入後、30秒経
過時の試験片からの水の流出量
250cc ・試験片から水280ccが
流出した後、10分の経過時に試験片から流出した水の
量 10cc ・
試験片に保水される量 40c
cであった。
【0024】 図5は、図1に示した栽培用植生基盤と
は、採用される各素材2、3、4は同様であるが層構造
を異にする他の実施例の断面図であって、主材である多
孔性の無機粒状物2、2からなる単一層20とモルタル
30とから構成された、平らな底面を備えた平板が示さ
れている。副材である前記モルタル30は、疎水性樹脂
発泡体3と、セメントに接着増強剤や水を混在させた接
着材4とを混練して形成されてあり、図1の形態と同様
に、単一層20を構成する多孔性の各無機粒状物2、2
の間隙を埋めるとともに、それらの周面の所要領域に圧
着状態となる。前記した栽培用植生基盤は、前記図4に
示した製造方法において必要とされた下層20bが排除
され、かつ、型枠Eにおける底部E1の形状とは異なる
平面状の底部を備えた型枠が採用された上で、該型枠に
敷設されたモルタル30上に更に敷設された多孔性の各
無機粒状物2、2の上面から押圧平板Fを所要深さまで
押し下げ、この加圧状態を所要の時間維持して、養生す
ることにより、簡単に製造される。なお、前記製造方法
を繰り返すことにより多孔性の無機粒状物からなる多数
の層と多数のモルタル層とからなる厚みの大きな栽培用
植生基盤を製作することも可能である。このような栽培
用植生基盤は、家屋周囲の庭、ベランダや家屋の屋根で
の植栽ばかりでなく、植生用容器を使用する屋内外での
植栽を可能とし、また、河川等の法面での植栽も可能で
あり、所望の緑化領域を極めて容易に構築することでき
る。
【0025】以上、本発明の各実施形態について詳述し
たが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱す
ることなく設計において種々の変更ができるものであ
る。例えば、本発明の栽培用植生基盤の形状・構造につ
いて、方形の平板を前提として両側端に段部を、かつ、
他の両側端に連設部材の挿入孔を、備えた記載とした
が、植栽対象の種類や大きさ等に対処すべく、上面を、
湾曲波状に形成したり、多数の陥没部を有するように形
成したり、鉄筋、金網等を埋設して強度の補強したりす
ることは設計上変更可能であり、また、敷設の安定性を
確保し、異形の敷設部所への敷設を可能にすべく、敷設
部所の断面形状に合致した断面形状に形成したり、全面
の形状を種々変形したりすることも設計上変更可能であ
る。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から理解できるように、本発
明の栽培用植生基盤は、多孔性の無機粒状物を主材とす
るとともに、疎水性樹脂発泡粒状物、セメントおよび接
着増強剤からなる接着材、水等により形成したモルタル
を副材としたものであり、各素材の保有する保水、透
水、軽量等の機能が十分に活かされることから、被植栽
対象の根の活着に優れ、被植栽対象の迅速な育成が図ら
れるとともに、敷設作業が簡易となることから、工期が
短縮されて施工コストの低減化が図られた。また、本発
明の栽培用植生基盤に係る製造方法は、単純な形状の型
枠等を含む少数の部品点数が採用され、しかも極めて簡
易な製造工程からなり、製造コストの低減化を図ること
ができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る栽培用植生基盤の形体を示す斜視
図である。
【図2】図1に示した栽培用植生基盤における端側の一
部側面(図1中、円部分Aを参照。)の拡大図である。
【図3】栽培用植生基盤を、山形波状屋根Cを備えた家
屋Bに適用した例の1部断面図である。
【図4】本発明の栽培用植生基盤の製造方法に係る実施
例について説明図である。
【図5】本発明の栽培用植生基盤に係る他の実施例の断
面図である。
【符号の説明】
1 栽培用植生基盤 11、11 段部 12、12 挿入孔 13 連設部材 2、2 多孔性の無機粒状物 3、3 疎水性樹脂発泡粒状物 4 セメントおよび接着増強剤からなる接着材 30 モルタル A 栽培用植生基盤における端側の一部側面 B 山形波状屋根が葺かれた家屋 C 山形波状屋根 E 型枠 F 押圧平板
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−272142(JP,A) 特開 平11−43944(JP,A) 特開 昭63−222630(JP,A) 特開 平5−260849(JP,A) 特開 平11−196665(JP,A) 特開 平11−81567(JP,A) 特開2000−169257(JP,A) 特開 平11−243771(JP,A) 実開 平6−68416(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/00 303

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔性の無機粒状物からなる層が、疎水
    性樹脂発泡粒状物と、セメントに接着増強剤や水を混在
    させた接着材とからなるモルタルに圧入され、少なくと
    も前記疎水性樹脂発泡粒状物が、前記層に形成される多
    孔性の無機粒状物間隙に圧接状態で埋められることによ
    り、前記多孔性の無機粒状物の相互間と前記疎水性樹脂
    発泡粒状物の表面とが接合されていることを特徴とする
    栽培用植生基盤。
  2. 【請求項2】 多孔性の無機粒状物からなる層が、少な
    くとも1層であること特徴とする請求項1記載の栽培用
    植生基盤。
  3. 【請求項3】 多孔性の無機粒状物からなる層が、少な
    くともモルタルを挟む2層であること特徴とする請求項
    1記載の栽培用植生基盤。
  4. 【請求項4】 側端に段部が形成されていること特徴と
    する請求項1記載の栽培用植生基盤。
  5. 【請求項5】 側端に連設部材の挿入孔を備えたことを
    特徴とする請求項1または請求項4記載の栽培用植生基
    盤。
  6. 【請求項6】 型枠内において、疎水性樹脂発泡粒状
    物と、セメントおよび接着増強剤とからなる接着材と、
    水とを混練したモルタルを敷設し、次いで、モルタル上
    に多孔性の無機粒状物の層を敷設形成した後、疎水性樹
    脂発泡粒状物が多孔性の無機粒状物の相互間の間隙に圧
    接状態に埋められるように前記層を加圧して、モルタル
    を硬化させ、更にモルタルおよび多孔性の無機粒状物の
    層を重畳して圧接形成することを繰り返して厚みを大き
    くするようにしたことを特徴とする栽培用植生基盤の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 型枠内において、多孔性の無機粒状物
    の一層を敷設した上面に、セメント、接着増強剤とから
    なる接着材と疎水性樹脂発泡粒状物と水とからなるモル
    タルを敷設し、さらに多孔性の無機粒状物の層を敷設形
    成した後、疎水性樹脂発泡粒状物が多孔性無機粒状物の
    各層の間隙に圧接状態で埋められるように各層の相互が
    接近するように加圧して、モルタルを硬化させ、更にモ
    ルタルおよび多孔性の無機粒状物の層を重畳して圧接形
    成することを繰り返して厚みを大きくするようにしたこ
    とを特徴とする栽培用植生基盤の製造方法。
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