JP3495517B2 - 斜入射照明用レチクル - Google Patents

斜入射照明用レチクル

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JP3495517B2
JP3495517B2 JP22332096A JP22332096A JP3495517B2 JP 3495517 B2 JP3495517 B2 JP 3495517B2 JP 22332096 A JP22332096 A JP 22332096A JP 22332096 A JP22332096 A JP 22332096A JP 3495517 B2 JP3495517 B2 JP 3495517B2
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は斜入射照明用レチク
ルに関し,より詳細には,解像度,焦点深度等の特性を
向上させた斜入射照明用レチクルに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体のデザインルールが縮小化されて
サブハーフミクロンルールになると,従来用いられてき
たi線(波長365nm)を用いた露光では限界に近づ
いている。一般に解像度Rと焦点深度DOFは以下のレ
イリーの式で記述される。
【0003】R=k1(λ/NA) DOF=k2(λ/NA2 ) λ:波長, NA:開口数, k1,k2:定数
【0004】サブハーフミクロンルールに対応するに
は,上記レイリーの式より直感的に露光波長の短波長化
が効果的であることがわかる。光の短波長化にはKrF
レーザを用いることが考えられる。ところが,KrFレ
ーザに対応して用いられる化学増幅型レジストは,塩基
による酸の失活や下地依存の問題,定在波効果が大きい
ため反射防止膜が必須であることによるコストアップの
問題等がある。
【0005】また,KrFレーザの投影露光装置では,
色収差を抑えるためのKrFレーザの波長の狭帯化の信
頼性が不十分であることや,アライメントでTTLが不
可能でoff axisにならざるを得ないため,重ね
合わせ精度が良くない等の問題がある。したがって,K
rFレーザの投影露光装置の実用化は遅れている。
【0006】更に,NAの拡大も考えられるが,現在で
も既にNAは0.63前後になっており,これ以上のレ
ンズの大口径化は実用的でないといわれている。
【0007】そこで,延命法として3光束結像を利用し
た通常照明と異なり,2光束結像を利用した露光法が開
発されている。2光束結像にはレベンソンタイプの位相
シフトマスクと斜入射照明とがある。レベンソンタイプ
の位相シフトマスクは,レチクル上に設けた位相シフタ
ーにより入射光の位相を180度反転させ,±1次光の
回折角を3光束結像よりも小さくして入射光を投影レン
ズに導くものである(この場合0次光は消失する)。こ
のレベンソンタイプの位相シフトマスクは,3光束結像
と比較して回折角を1/2にすることができるため,理
論的に限界解像度が半分となる。また,回折角が小さく
なるため,焦点深度の拡大が大きい。しかしながら,レ
ベンソンタイプの位相シフトマスクは位相シフター配置
に矛盾が生じ易いため,現在でもCADによる自動配置
が困難であり,CADによる位相シフター配置の後に矛
盾部を手作業で修正する必要がある。また,無欠陥の位
相シフターを作成する技術又はその検査法が未だ確立さ
れていない等の問題があり,製造ラインでは使用されて
いないのが現状である。
【0008】一方,斜入射照明とは,光源の中心部を遮
光することにより,斜め方向の光のみを用いてレチクル
を照明し,回折光のうち±1次光の一方を投影レンズの
瞳面の外へ出すことにより,0次光と±1次光の一方で
結像させる方法である。0次光と±1次光の一方を用い
るため,3光束結像において±1次光が投影レンズから
はみ出していた微細なラインアンドスペースパターンに
ついても,0次光と±1次光の一方のなす角を投影レン
ズに取り込むことが可能であればウエハ上に結像するこ
とができる。そのため,限界解像度が向上する。また,
ウエハへ入射する角度は3光束結像より小さいため,焦
点深度も拡大する。更に,斜入射照明は特別なレチクル
が不要であるため,現有の縮小投影露光装置に光源の中
心部を遮光するアパーチャを設けるのみで容易に実現す
ることができる。既にサブハーフミクロンルールのデバ
イスの一部で,この斜入射照明の実用化が始められてい
る。
【0009】斜入射照明には,特開昭61−91662
号公報に開示された照明を輪帯状にする輪帯照明と,特
開平4−180612号公報に開示された照明を4分割
状とする4つ目照明とがある。これらは,フライアイレ
ンズの前後の一方に輪帯照明や4つ目照明用のアパーチ
ャを挿入し,光源の中心部を遮光することによって実現
することができる。
【0010】斜入射用照明において,照明光のレチクル
への入射角θは,ラインアンドスペースパターンの隣接
するスペース間での光路差が照明光の半波長になるよう
に設定されている。レチクルは,通常最小のラインアン
ドスペースパターンからなり,回折格子とみなすことが
できるため,上記の条件の場合,結像面上では隣接する
スペース間で照明光が逆位相となり,その結果,ライン
部にしみ出した光が互いに打ち消し合い,ライン部の光
強度が減少しコントラストが向上する。一方,パターン
の一番外側にあるラインについてはパターンの外側が回
折格子となっていないため,ライン部にしみ出した光を
打ち消すことができず,パターンの外側のみコントラス
トが低下し,解像度,焦点深度が劣化することが報告さ
れている。
【0011】一番外側のラインにしみ出した光を打ち消
す方法としては,特開平6−275492号公報『半導
体装置の製造方法』及び特開平6−242594号公報
『変形照明露光装置用マスク』に開示されているよう
に,ラインアンドスペースパターンの外側にダミーライ
ンを設けることが考えられる。
【0012】特開平6−275492号公報に開示され
た半導体装置の製造方法は,ラインアンドスペースパタ
ーンの外側に,ラインアンドスペースパターンと同じピ
ッチで,かつラインと同じ線幅のダミーラインを設けた
レチクルを用いて斜入射照明により露光した後,ダミー
パターンの領域が開口されたレチクルを用い,ダミーパ
ターンの領域に対して2度目の露光を行い,ダミーパタ
ーンをなくすというものである。
【0013】また,特開平6−242594号公報に開
示された変形照明露光装置用マスクは,図5に示すよう
に,最小パターンピッチPに最適化された変形照明露光
装置用マスクにおけるラインアンドスペースパターンの
両側に所定の距離を保ってダミーライン50a,50b
を配置し,前記所定の距離を最小線幅P/2より狭く設
定してダミーライン50a,50bが単独で解像されな
いようにしたものである。その結果,ラインアンドスペ
ースパターンから暗部に染み出した光をダミーラインか
ら暗部に染み出した光によって打ち消し,コントラスト
を強調して解像度を向上することができるというもので
ある。
【0014】一方,ダミーパターンを設けないでライン
アンドスペースの外側のラインの焦点深度を向上させる
方法としては,特開平6−273914号公報『露光用
原図基板』がある。この露光用原図基板は,図6に示す
ように,一番外側のライン60a,60bの線幅を太く
することにより,ラインアンドスペースパターン端部の
パターンの解像度劣化,レジストの厚さの減少,線幅の
減少を抑え,焦点深度をラインアンドスペースパターン
のその他の部分と同様又はそれより大きくすることがで
き,実際的な高解像化と大焦点深度を得るというもので
ある。
【0015】また,位相シフトマスクと併用する方法と
しては,図7に示すように,斜入射照明とシフター遮光
型位相シフトマスクを合わせて用いるもの(加門等 1
992年第5回国際マイクロプロセスコンファレンス
A−4−4 Photolithography sy
stem using phase shift ma
sk and modified illuminat
ion)や図8に示すように,斜入射照明とハーフトー
ンマスクとを組み合わせたもの(小野寺,桑原等 19
94年第55回応用物理学会学術講演会 20p−ZP
−1,2)がある。これらは,各ラインのコントラスト
を向上させることによって全体の解像度,焦点深度を向
上させるというものである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,特開平
6−275492号公報に開示された半導体装置の製造
法では,ラインアンドスペースパターンの外側にダミー
パターンを設けるための空白領域が1ピッチ分必要とな
り,複数のラインアンドスペースを同じレチクルに配置
させるには,ラインアンドスペースの間隔を3/2ピッ
チ以上離す必要があり,ダミーラインを設けない場合よ
りもラインアンドスペースパターンの集積度が悪くなる
という問題がある。
【0017】更に,パターン設計において,複数のライ
ンアンドスペースを同じレチクルに配置する場合,基本
となるラインアンドスペースパターンにダミーラインを
配置するだけではダミーラインを配置するための空白領
域を作れない場合が発生し,そのような矛盾にはダミー
ラインを採用できず,十分な効果を発揮できない。逆
に,全てのラインアンドスペースパターンにダミーライ
ンを設置するためには,基本となるラインアンドスペー
スパターンを無視して始めからパターンレイアウトを行
う必要があり,パターン設計が煩雑化及び長期化すると
いう欠点がある。
【0018】次に,特開平6−242594号公報に開
示された変形照明用露光装置用マスクでは,ラインアン
ドスペースパターンの最小ピッチをP,ダミーライン5
0a,50bの幅をsw1とすると,ラインアンドスペ
ースパターンとダミーライン50a,50bの距離s1
は,P/2≦s1≦(P−sw1)となっている(図
5)。この条件でラインアンドスペースパターンにダミ
ーライン50a,50b(ダミーラインの幅をαPとす
る)を設けた場合,レチクル上のパターンはラインアン
ドスペースパターンのみの場合よりも片側で(1/2+
α)P分大きくなる。よって,隣接したラインアンドス
ペースパターンを考えると,その間隔d3は,(1+
α)P≦d3<(1.5+2α)Pの距離を必要とし,
この領域には別のパターンを設けることができない。一
方,ダミーラインを設けない場合では,d3がP/2以
上であれば任意に別のラインアンドスペースパターンを
設定することができる(P/2の場合は一つのラインア
ンドスペースパターンとみなすことができる)。よっ
て,同一のレチクルに複数のラインアンドスペースパタ
ーンを配置する場合は,ラインアンドスペース間の距離
d3を(1+α)P≦d3<(1.5+2α)Pとする
必要があり,特開平6−275492号公報に開示され
たものよりも集積化は可能であるが,ダミーラインを設
けない場合よりもラインアンドスペースパターンの集積
度が悪くなる。更に,特開平6−275492号公報に
開示されたものと同様に,パターン設計の煩雑化及び長
期化の問題は避けられない。
【0019】また,特開平6−273914号公報に開
示された露光用原図基板では,一番外側のライン60
a,60bの幅が大きくなるため,ゲート電極等の線幅
の許容値が小さいレイヤーには使うことができず,一般
的な方法とはなり得ない。また,複数のラインアンドス
ペースを同じレチクルに配置させる場合,特開平6−2
75492号公報及び特開平6−242594号公報の
ものよりも高集積化は可能であるが,外側のライン60
a,60bの太りの分,ダミーラインを設けない場合よ
りもラインアンドスペースパターンの集積度が悪くな
る。加えて,特開平6−275492号公報及び特開平
242594号公報のものと同様に,パターン設計の煩
雑化及び長期化の問題がある。
【0020】更に,位相シフトマスクと併用するもので
は,各ラインのコントラストを一様に改善する方法であ
るため,一般的にパターンの一番外側にあるラインにし
み出した光を打ち消すことができず,解像度,焦点深度
が劣化するという問題がある。図7に示す斜入射照明と
シフター遮光型位相シフトマスクを合わせて用いる場合
は,各ライン10の両側に位相シフター12を配置する
ため,マスク設計のデータ量が3倍以上になって実用的
ではなく,更に位相シフター12の面積が比較的広いた
め無欠陥のレチクルを得ることが困難である。一方,図
8に示す斜入射照明とハーフトーンマスクの併用の場
合,マスク設計のためのデータ量は増加しないが,レチ
クルのライン80においても光を5〜8%透過させるた
めには,ライン上に不要なパターンを解像させる可能性
があり,露光量許容度を大きくとることが困難である。
また,ライン80を全て位相シフターとする必要があ
り,無欠陥の位相シフターを作製する技術とその検査法
が確立されていない等の問題のため,レチクルを安価に
製造することができない。
【0021】本発明は上記に鑑みてなされたものであっ
て,ラインアンドスペースパターンの外側にのみ位相シ
フターを設けて一番外側のラインのコントラストを向上
させることにより,斜入射照明で得られる解像度,焦点
深度を低下させないようにすることを第1の目的とす
る。
【0022】また,同一のレチクルに複数のラインアン
ドスペースパターンを配置する場合,ダミーラインを設
けないレチクルと同程度にラインアンドスペースパター
ンの集積度を上げることを第2の目的とする。
【0023】また,マスク設計のデータ量の増加を小さ
くし,かつ位相シフターの面積を比較的小さくすること
により,無欠陥のレチクルを得ることを容易にすると共
に,レチクルの製造コストの低下を図ることを第3の目
的とする。
【0024】更に,基本となるラインアンドスペースパ
ターンを単に修正するのみで優れたレチクルを得ること
を可能にすることを第4の目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め,本発明の請求項1に係る斜入射照明用レチクルは,
縮小投影露光装置に装着され,斜め方向の光のみを用い
てレチクルを照明し,回折光のうち±1次光の一方を投
影レンズの瞳面の外へ出すことにより,0次光と±1次
光の一方で結像させる斜入射照明法を利用するための
入射照明用レチクルにおいて,一方向に長い形状で繰り
返されるライン幅Lのラインとスペース幅Sのスペース
とからなるラインアンドスペースパターンと,一番外側
の前記ラインと接するように前記ラインアンドスペース
パターンの外側の位置にのみ配置され,前記縮小投影露
光装置の露光光の位相を反転する位相シフターと,を備
え,前記一番外側のラインのライン幅をLE,前記位相
シフターの幅をPSLとした場合,前記ラインの幅,一
番外側のラインの幅及び位相シフターの幅が,LEはL
よりも僅かに小さく,かつLE+PSL≦Lであるもの
である。
【0026】 また,本発明の請求項2に係る斜入射照
明用レチクルは,縮小投影露光装置に装着され,斜め方
向の光のみを用いてレチクルを照明し,回折光のうち±
1次光の一方を投影レンズの瞳面の外へ出すことによ
り,0次光と±1次光の一方で結像させる斜入射照明
を利用するための斜入射照明用レチクルにおいて,一方
向に長い形状で繰り返されるライン幅Lのラインとスペ
ース幅Sのスペースとからなるラインアンドスペースパ
ターンと,一番外側の前記ラインと接するように前記ラ
インアンドスペースパターンの外側の位置にのみ配置さ
れ,前記縮小投影露光装置の露光光の位相を反転する位
相シフターと,を備え,前記一番外側のラインのライン
幅をLE,前記位相シフターの幅をPSLとした場合,
前記ラインの幅,一番外側のラインの幅及び位相シフタ
ーの幅が,LEはLよりも僅かに小さく,かつLE+P
SL=Lであるものである。
【0027】また,本発明の請求項3に係る斜入射照明
用レチクルは,請求項1又は2記載の斜入射照明用レチ
クルにおいて,前記縮小投影露光装置の投影倍率を1/
n倍,位相シフターの幅をPSLとした場合,前記位相
シフターの幅が,PSL≦0.10×nμmであるもの
である。
【0028】また,本発明の請求項4に係る斜入射照明
用レチクルは,請求項1から3のいずれかに記載の斜入
射照明用レチクルにおいて,前記位相シフターの長さ
が,前記一番外側のラインの長さと同一であるものであ
る。
【0029】
【0030】
【発明の実施の形態】以下,本発明に係る斜入射照明用
レチクルの実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明す
る。
【0031】図1は,本発明の実施の形態に係る斜入射
照明用レチクルの構成を示す構成図である。図1に示す
斜入射照明用レチクルは,縮小投影露光装置(図示せ
ず)に装着され斜入射照明で照明されるものであって,
一方向に長い形状で繰り返されるライン幅Lのライン1
0とスペース幅Sのスペース11とからなるラインアン
ドスペースパターンと,一番外側のライン10a,10
bと接するようにラインアンドスペースパターンの外側
の位置にそれぞれ配置され,縮小投影露光装置の露光光
の位相を反転する位相シフター12a,12bとを備え
るものである。この斜入射照明用レチクルは,一番外側
のライン10a,10bのライン幅をLE,位相シフタ
ー12a,12bの幅をPSLとした場合,LEはLよ
り僅かに小さく,かつLE+PSL≦Lとなるように構
成されている。
【0032】上記構成においては,一番外側のライン1
0a,10bとそれぞれ接する位相シフター12a,1
2bにより,透過光の位相が反転されて光強度が小さく
なるため,一番外側のライン10a,10bのコントラ
ストが向上する。一方,一番外側のライン10a,10
bのライン幅LEがLよりも僅かに小さいだけであるた
め,ラインアンドスペースパターンの周期性が保たれ,
斜入射照明の効果が十分発揮される。したがって,解像
度及び焦点深度が向上し,斜入射照明で得られる解像度
及び焦点深度が劣化することがない。
【0033】また,図1に示す構成によれば,一番外側
のライン10a,10bに位相シフター12a,12b
を設置した場合であっても,一番外側のライン10a,
10bのライン幅LEと位相シフター12a,12bの
幅PSLとの和が他のライン10のライン幅L以下であ
るため,ライン幅Lのラインとスペース幅Sのスペース
のみからなるラインアンドスペースパターンと比較して
もパターン面積の増加がない。よって,1つのレチクル
に複数のラインアンドスペースパターンを配置する場合
であっても,従来のレチクルよりもパターンの高集積化
が可能となる。
【0034】更に,位相シフター12a,12bを設置
する位置がラインアンドスペースパターンの両側のみで
あるため,マスク設計のデータ量の増加を抑えることが
できる。加えて,位相シフター12a,12bの面積が
比較的小さいため,無欠陥のレチクルを得ることが容易
となり,レチクルの製造コストを下げることができる。
【0035】特に,LE+PSL=Lとし,複数のライ
ンアンドスペースパターンを同一のレチクルに配置する
場合は,従来のレチクルよりもパターンの高集積化が可
能となると共に,パターン設計においては,基本となる
ラインアンドスペースパターンの一番外側のラインのみ
を修正,即ちライン幅を狭くして位相シフターを設ける
だけで良く,パターン設計が非常に容易となる。
【0036】以下に,複数の異なるレチクルをシミュレ
ーションした結果に基づき,図1に示す斜入射照明用レ
チクルの効果を更に詳細に説明する。
【0037】図2はシミュレーションに用いた0.35
μmラインアンドスペースパターンをそれぞれ示し,
(a)は位相シフターを設けず,LE=L,PSL=0
μmとした場合の0.35μmラインアンドスペースパ
ターンであり,(b)はLE=L,PSL=0.05μ
mとした場合の0.35μmラインアンドスペースパタ
ーンであり,(c)は図1に示すラインアンドスペース
パターンと同様の構成のものであり,LE+PSL≦
L,PSL=0.05μmの場合の0.35μmライン
アンドスペースパターンである。
【0038】図3は,NA=0.57のi線投影露光装
置を用い,図2に示すラインアンドスペースパターンを
デフォーカス0.8μmでシミュレーションした結果を
示している。なお,投影倍率は1/1とした。
【0039】図2(a)に示すラインアンドスペースパ
ターンの場合,図3に示すように,一番外側のライン1
0の光強度が他のラインよりも大きくなっており,コン
トラストが低下していることがわかる。
【0040】一方,位相シフター12を設けた図2
(b)及び(c)に示すラインアンドスペースパターン
の場合,図2(a)に示すものに比べて一番外側のライ
ンの光強度が小さくなり,コントラストが増加している
ことがわかる。ところが,図2(b)に示すラインアン
ドスペースパターンの場合では,位相シフター12によ
り位相が反転するところが一番外側のスペース11から
LE+PSLのところ,即ちLE+PSL>Lであるた
めLよりも外側にある。その結果,一番外側のライン1
0の光プロファイルが図2(a)のものと比較して著し
く広がり,線幅が著しく大きくなる。
【0041】図2(c)に示すラインアンドスペースパ
ターンの場合では,LE+PSL≦Lであるため,位相
シフター12a,12bにより位相が反転するところが
一番外側のスペース11からLないしLの内側にある。
したがって,一番外側のライン10a,10bのライン
の光プロファイルを図2(a)とほぼ同様にすることが
できる。その結果,一番外側のライン10a,10bの
ライン幅を図2(a)の場合と同等に仕上げることがで
きる。
【0042】よって,位相シフター12を設ける場合,
一番外側のラインのライン幅の著しい増加を防ぐため,
位相の反転するところを一番外側のスペースからLない
しLの内側しなければならないということが明らかにな
る。つまり,各ラインの幅L,一番外側のラインの幅L
E及び位相シフターの幅PSLの関係をLE+PSL≦
Lとすることが必要である。
【0043】また,縮小投影露光装置の投影倍率を1/
n倍とした場合,パターン設計は一般的に0.05×n
μm単位で行われる。2枚のレチクル間の重ね合わせ誤
差としては0.05×nμmを考慮すれば良い。図1に
示すレチクルは,ラインアンドスペースパターンと位相
シフターとを重ね合わせる必要があるため,レチクルを
製造する上での歩留まりやコスト及び電子線描画での最
小単位と重ね合わせ誤差を考慮し,PSL≦0.10×
nμmとすることが望ましい。
【0044】次に位相シフターの長さについて説明す
る。図4は,位相シフターの長さを説明するための説明
図であり,(a)はラインアンドスペースパターンの一
番外側のライン10a,10bの全長にわたって位相シ
フター12a,12bが設けられた場合を示し,(b)
は一番外側のライン10a,10bの一部に位相シフタ
ー12a,12bが設けられた場合を示している。
【0045】図4(a)に示すものの場合は,ラインア
ンドスペースパターンの一番外側のライン10a,10
bの全長にわたって位相シフター12a,12bが設け
られているため,一番外側のライン10a,10bは全
長にわたってコントラストが向上することになる。一
方,図4(b)に示すものの場合は,一番外側のライン
10a,10bに位相シフター12a,12bが設けら
れていない部分があるため,その部分のみコントラスト
が向上しない。
【0046】よって,ラインアンドスペースパターンの
一番外側のライン10a,10bの全長にわたってコン
トラストを向上させるためには,位相シフター12a,
12bの長さをラインアンドスペースパターンと等しく
する必要がある。
【0047】また,図1に示すレチクルを用いて輪帯照
明や四つ目照明等の斜入射照明を行った場合,投影像の
解像度や焦点深度が向上する。そのため基板上の膜に塗
布されたレジストに投影像を結像して現像液により現像
した場合,より微細なレジストパターンを形成すること
が可能となる。よって,そのレジストパターンをエッチ
ングマスクとして使用して基板上の膜をエッチングし,
被エッチング膜からなる配線を作製する場合,位相シフ
ターを設けていないレチクル上のパターンから作られる
配線よりも微細な配線を得ることが可能となる。例え
ば,図1に示すレチクルを半導体装置のゲート電極やメ
タル配線の露光工程に利用した場合,ゲート電極やメタ
ル配線の微細化が可能となり半導体装置の高速化,低消
費電力化及び集積化が期待できる。
【0048】なお,以上の説明は,四つ目照明を中心に
しているが,斜入射照明であれば同様な効果を期待でき
るため,輪帯照明や十字形の照明ないし一文字形の照明
であっても何ら支障はない。
【0049】次に,(実施例1)〜(実施例3)に基づ
いて,本実施の形態に係る斜入射照明用レチクルを更に
詳細に説明する。
【0050】(実施例1)5009(5インチ角,厚さ
0.9mm)の石英からなる5倍レチクル上に,ライン
幅L=1.75μm,スペース幅S=1.75μmの5
本組のラインアンドスペースパターンを作製した。そし
て,一番外側のラインのライン幅LEを1.25μmと
し,一番外側のラインに接するように位相シフターを設
けた。位相シフターの幅PSLは0〜1.00μmとし
た。
【0051】投影倍率が1/5倍であるi線(波長36
5nm)のNA=0.57の縮小投影露光装置に上記レ
チクルを装着し,四つ目照明を行った。基板として,i
線レジストを1.05μm塗布したシリコン基板を用
い,焦点位置を変化させながら露光し,110℃,60
秒のPEB後,TMAH2.38%溶液で1分間現像
し,SEMによる断面観察より5本組のラインの外側と
内側の焦点深度を測定した。なお,ラインアンドスペー
スパターン解像は,レジスト寸法が設計寸法の±10%
以内で,かつレジストの膜減りが無いことを条件とし
た。測定結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】位相シフターの幅PSLが0.75μm以
上では,外側のラインは2μm程度の焦点範囲で解像し
ているが,レジスト寸法が設計寸法の+10%を超える
ため焦点深度の向上が得られなかった。一方,位相シフ
ターの幅PSLが0.25〜0.50μmの場合,5本
組のラインアンドスペースパターンの外側のラインのレ
ジスト寸法が設計寸法の±10%に入るようになるた
め,外側のラインの焦点深度が向上した。
【0054】また,位相シフターの幅PSL=0.25
μmでは,隣接したラインアンドスペースパターン間隔
を位相シフターの無い場合(ライン幅L=1.75μ
m,スペース幅S=1.75μmの5本組のラインアン
ドスペースパターン)より小さくできた。その結果,パ
ターン全体の面積は位相シフターの無い場合よりも小さ
くできた。
【0055】更に,PSL=0.50μmにおいても,
隣接したラインアンドスペースパターン間隔を位相シフ
ターの無い場合と等しくすることができた。その結果,
パターン全体の面積を位相シフターの無い場合と等しく
することができた。
【0056】(実施例2)5009(5インチ角 厚さ
0.9mm)の石英からなる5倍レチクル上に,ライン
幅L=1.75μm,スペース幅S=1.75μmの5
本組のラインアンドスペースパターンを作製した。そし
て,一番外側のラインのライン幅LEを1.25μmと
し,一番外側のラインと接して位相シフターを設けた。
位相シフターの幅PSLは0.25μmとし,レチクル
Aには一番外側のラインの全長にわたり位相シフターを
設け,レチクルBには一番外側のラインの一部に位相シ
フターを設けない領域(長さ1.00μm)を作った。
【0057】投影倍率が1/5倍であるi線(波長36
5nm)のNA=0.57の縮小投影露光装置に上記レ
チクルを装着し,四つ目照明を行った。基板として,i
線レジストを1.05μm塗布したシリコン基板を用
い,焦点位置を変化させながら露光し,110℃,60
秒のPEB後,TMAH2.38%溶液で1分間現像
し,SEMによる断面観察より5本組のラインの外側と
内側の焦点深度を測定した。なお,ラインアンドスペー
スパターン解像はレジスト寸法が設計寸法の±10%以
内でかつレジストの膜減りが無いことを条件とした。測
定結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】レチクルAでは,外側のラインの全長に渡
って焦点深度が向上していた。一方,レチクルBでは,
位相シフターの無い領域において外側のラインの焦点深
度がレチクルAよりも若干低下し,焦点深度の向上が小
さかった。しかしながら,位相シフターを設けなかった
レチクルに比べ,外側のラインの焦点深度は大きかっ
た。
【0060】(実施例3)ゲート長0.35μmのゲー
トアレイの第1層目のメタル配線(層構成:TiN/T
i/AlSiCu/Ti)の露光において,3種のレチ
クルを使用し,投影倍率1/5の縮小投影露光装置(i
線,NA=0.54)にて輪帯比1/2の輪帯照明を行
った。メタル上にはi線レジストを1.8μm塗布し,
露光後110℃,60秒のPEBを行い,TMAH2.
38%溶液で1分間現像し,その後120℃,60秒の
ポストベークを行った。レチクル上のパターンはライン
幅L=2.00μmとスペース幅S=2.00μmのラ
インアンドスペースパターンで,一番外側のラインのラ
イン幅LEを2.00μmとし位相シフターを設けない
レチクルAと,LE=1.75μmとしPSL=0.2
5μmの位相シフターを設けたレチクルBと,LE=
1.50μmとしPSL=0.25μmの位相シフター
を設けたレチクルCを用いた。また,ラインアンドスペ
ースパターンは,以下の表3に示すラインアンドスペー
スパターン間隔PLを持って複数個形成されている。
【0061】レジストパターンを形成後,200℃に加
熱しながらUV光を照射してレジストを熱硬化させた
後,有磁場マグネトロンリアクティブイオンエッチング
装置を用いてBCl3 ,Cl2 ,CHF3 ガスでメタル
エッチングを行ってメタル配線を形成した。その後,メ
タル−メタル間の層間絶縁膜(NSG0.8μm)及び
第2層目のメタル配線を形成し,パッシベーション膜
(Si3 4 0.5μm)で被覆し,歩留を評価した。
結果を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】レチクルAでの歩留低下の主たる原因は,
ラインアンドスペースパターンの外側のラインの焦点深
度不足による第1層目メタル配線のオープンショート不
良である。よって,位相シフターを設けたレチクルB,
Cを用いることによって第1層目のメタル配線の微細化
が高歩留で実現できる。更に,レチクルCを用いること
により,レチクルAよりもチップ面積で5%の縮小が実
現できた。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る斜入
射照明用レチクル(請求項1)によれば,一方向に長い
形状で繰り返されるライン幅Lのラインとスペース幅S
のスペースとからなるラインアンドスペースパターン
と,一番外側のラインと接するようにラインアンドスペ
ースパターンの外側の位置にのみ配置され,縮小投影露
光装置の露光光の位相を反転する位相シフターとを備え
ているため,位相シフターで透過光の位相が反転されて
光強度が小さくなり,一番外側のラインのコントラスト
が向上する。また,一番外側のラインのライン幅をL
E,位相シフターの幅をPSLとした場合,ラインの
幅,一番外側のラインの幅及び位相シフターの幅が,L
EはLより僅かに小さく,かつLE+PSL≦Lである
ため,ラインアンドスペースの周期性が保たれると共
に,斜入射照明の効果が十分発揮され,解像度,焦点深
度が向上する。その結果,斜入射照明で得られる解像
度,焦点深度は劣化せずに実現できる。また,一番外側
のラインに位相シフターを設置しても,一番外側のライ
ンの幅LEと位相シフターの幅PSLの和がL以下にな
っているため,ライン幅Lとスペース幅Sのみからなる
ラインアンドスペースパターンと比較しても,パターン
面積の増加がない。よって,1つのレチクルに複数のラ
インアンドスペースパターンを配置する場合,従来例よ
りもパターンの高集積化が可能になる。また,位相シフ
ターを設置する場所がラインアンドスペースパターンの
両側のみで良いため,マスク設計のデータ量の増加を小
さくすることができる。更に,位相シフターの面積が比
較的小さいため,無欠陥のレチクルを得ることが容易と
なり,レチクルの製造コストを下げることが可能とな
る。
【0065】 また,本発明に係る斜入射照明用レチク
ル(請求項2)によれば,一方向に長い形状で繰り返さ
れるライン幅Lのラインとスペース幅Sのスペースとか
らなるラインアンドスペースパターンと,一番外側のラ
インと接するようにラインアンドスペースパターンの外
側の位置にのみ配置され,縮小投影露光装置の露光光の
位相を反転する位相シフターとを備え,一番外側のライ
ンのライン幅をLE,位相シフターの幅をPSLとした
場合,ラインの幅,一番外側のラインの幅及び位相シフ
ターの幅が,LEはLより僅かに小さく,かつLE+P
SL=Lであるため,複数のラインアンドスペースを同
じレチクルに配置する場合,従来例よりもパターンの高
集積化が可能になる。加えて,パターン設計において,
基本となるラインアンドスペースパターンの一番外側の
ラインのみを修正する(線幅を小さくし位相シフターを
設ける)だけでよく,パターン設計が非常に容易になる
という効果がある。
【0066】また,本発明に係る斜入射照明用レチクル
(請求項3)によれば,請求項1又は2記載の斜入射照
明用レチクルにおいて,縮小投影露光装置の投影倍率を
1/n倍,位相シフターの幅をPSLとした場合,位相
シフターの幅が,PSL≦0.10×nμmであるた
め,一番外側のラインの線幅LEを極力にLに近づける
ことが可能となり,ラインアンドスペースパターンの周
期性が保たれ,内側のラインの解像度,焦点深度が低下
することがない。また,パターン設計においては,電子
線描画での最小単位やラインアンドスペースパターンと
位相シフターとの重ね合わせ誤差を考慮し,実用的な範
囲でPSLを設定できるため,高歩留まりでかつ安価に
レチクルを製造できる。
【0067】また,本発明に係る斜入射照明用レチクル
(請求項4)によれば,請求項1から3のいずれかに記
載の斜入射照明用レチクルにおいて,位相シフターの長
さが,一番外側のラインの長さと同一であるため,ライ
ンアンドスペースパターンの一番外側のラインの全長に
わたってコントラストを向上させることができる。
【0068】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る斜入射照明用レチク
ルの構成を示す構成図である。
【図2】図1に示す斜入射照明用レチクルの効果を説明
するためのシミュレーションに用いた0.35μmライ
ンアンドスペースパターンをそれぞれ示し,(a)は位
相シフターを設けず,LE=L,PSL=0μmの場合
の0.35μmラインアンドスペースパターンであり,
(b)はLE=L,PSL=0.05μmの場合の0.
35μmラインアンドスペースパターンであり,(c)
は図1に示すラインアンドスペースパターンと同様の構
成のものであり,LE+PSL≦L,PSL=0.05
μmの場合の0.35μmラインアンドスペースパター
ンである。
【図3】図2に示すラインアンドスペースパターンをN
A=0.57のi線投影露光装置を用い,デフォーカス
0.8μmでそれぞれシミュレーションした結果を説明
するための説明図である。
【図4】位相シフターの長さを説明するための説明図で
あり,(a)はラインアンドスペースパターンの一番外
側のラインの全長にわたって位相シフターが設けられた
場合を示し,(b)は一番外側のラインの一部に位相シ
フターが設けられた場合を示している。
【図5】従来のレチクルの構成を示す構成図である。
【図6】従来のレチクルの構成を示す構成図である。
【図7】従来のレチクルの構成を示す構成図である。
【図8】従来のレチクルの構成を示す構成図である。
【符号の説明】
10 ライン 10a,10b 一番外側のライン 11 スペース 12,12a,12b 位相シフター 50a,50b ダミーライン 60a,60b 線幅の太いライン 80 ライン(ハーフトーン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縮小投影露光装置に装着され,斜め方向
    の光のみを用いてレチクルを照明し,回折光のうち±1
    次光の一方を投影レンズの瞳面の外へ出すことにより,
    0次光と±1次光の一方で結像させる斜入射照明法を利
    用するための斜入射照明用レチクルにおいて, 一方向に長い形状で繰り返されるライン幅Lのラインと
    スペース幅Sのスペースとからなるラインアンドスペー
    スパターンと, 一番外側の前記ラインと接するように前記ラインアンド
    スペースパターンの外側の位置にのみ配置され,前記縮
    小投影露光装置の露光光の位相を反転する位相シフター
    と,を備え, 前記一番外側のラインのライン幅をLE,前記位相シフ
    ターの幅をPSLとした場合,前記ラインの幅,一番外
    側のラインの幅及び位相シフターの幅が,LEはLより
    も僅かに小さく,かつLE+PSL≦Lであることを特
    徴とする斜入射照明用レチクル。
  2. 【請求項2】 縮小投影露光装置に装着され,斜め方向
    の光のみを用いてレチクルを照明し,回折光のうち±1
    次光の一方を投影レンズの瞳面の外へ出すことにより,
    0次光と±1次光の一方で結像させる斜入射照明法を利
    用するための斜入射照明用レチクルにおいて, 一方向に長い形状で繰り返されるライン幅Lのラインと
    スペース幅Sのスペースとからなるラインアンドスペー
    スパターンと, 一番外側の前記ラインと接するように前記ラインアンド
    スペースパターンの外側の位置にのみ配置され,前記縮
    小投影露光装置の露光光の位相を反転する位相シフター
    と,を備え, 前記一番外側のラインのライン幅をLE,前記位相シフ
    ターの幅をPSLとした場合,前記ラインの幅,一番外
    側のラインの幅及び位相シフターの幅が,LEはLより
    も僅かに小さく,かつLE+PSL=Lであることを特
    徴とする斜入射照明用レチクル。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の斜入射照明用レチ
    クルにおいて,前記縮小投影露光装置の投影倍率を1/
    n倍,位相シフターの幅をPSLとした場合,前記位相
    シフターの幅が,PSL≦0.10×nμmであること
    を特徴とする斜入射照明用レチクル。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の斜入
    射照明用レチクルにおいて,前記位相シフターの長さ
    が,前記一番外側のラインの長さと同一であることを特
    徴とする斜入射照明用レチクル。
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