JP3493846B2 - 積層トランス - Google Patents
積層トランスInfo
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- JP3493846B2 JP3493846B2 JP29621095A JP29621095A JP3493846B2 JP 3493846 B2 JP3493846 B2 JP 3493846B2 JP 29621095 A JP29621095 A JP 29621095A JP 29621095 A JP29621095 A JP 29621095A JP 3493846 B2 JP3493846 B2 JP 3493846B2
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Description
する両面基板にコア部材を設けて構成される積層トラン
スに関する。
図8ないし図14に示す図面と共に説明する。
示し、該積層トランス1は略正方形状をなす多層基板2
と、該多層基板2に設けられたコア部材3とから大略構
成されている。
(例えば2枚)の両面基板6A,6Bを積層することに
よって2枚で4層の多層基板が形成され(図12、参
照)、該多層基板2は図10に示すように、その中央部
には円形の主脚挿入穴2Aが、左,右には長方形状の支
脚挿入穴2B,2Bが形成されると共に、前,後にはそ
れぞれ5個づつのスルホール2C,2C,…が穿設され
ている。
に、断面E字状のE型コア4と断面I字状のI型コア5
とからなり、前記E型コア4の中央部には多層基板2の
主脚挿入穴2Aに挿入される主脚4Aが、両側には多層
基板2の支脚挿入穴2B,2Bにそれぞれ挿入される長
方形状の支脚4B,4Bが形成されている。
し、該両面基板6A,6Bは図13および図14に示す
ように、絶縁樹脂(例えば、ガラスエポキシ材料)によ
ってそれぞれ略正方形状に形成されている。
れた1次巻線パターン,2次巻線パターンを示し、該1
次巻線パターン7Aは第1の両面基板6Aの上,下面に
形成された上面巻線パターン7AU ,下面巻線パターン
7AL と、2次巻線パターン7Bは第2の両面基板6B
の上面に形成された上面巻線パターン7BU とからな
る。そして、巻線パターン7A,7Bは膜厚が例えば約
70μmをもった導電性薄膜(例えば、銅箔)によって
環状に形成されている。
面図に示すように、上面には主脚挿入穴2A外周を時計
方向に巻回する上面巻線パターン7AU が形成され、下
面には主脚挿入穴2A外周を時計方向(下面からみれば
反時計方向)に巻回する下面巻線パターン7AL が形成
されている。そして、上面巻線パターン7AU と下面巻
線パターン7AL とはインナバイアホール6A1 を介し
て直列接続され、1次巻線パターン7Aとして構成され
ている。
の平面図に示すように、両面基板6Bの上面に主脚挿入
穴2A外周を時計方向に巻回する上面巻線パターン7B
U が形成され、2次巻線パターン7Bとして構成されて
いる。
前の段階では、1枚の基板から多数個の両面基板を同時
成形し、その後に切断されるものであるから、巻線パタ
ーン成形の段階では、主脚挿入穴2A,各支脚挿入穴2
Bおよび各スルホール2Cは形成されていない。
間板体としての薄板状のプリプレグを示し、該プリプレ
グ8は例えばガラス繊維にエポキシ樹脂を約50〜60
%含浸させることによって形成されている。そして、両
面基板6Aと6Bとの間にプリプレグ8を設け、熱を加
えてプレスを行うことにより、両面基板6A,6Bをプ
リプレグ8によって積層する。その後に、全体の穴加
工、メッキ、最外層エッチング、外形加工等の工程を行
って多層基板2を形成する。
板6Aの上面に形成されたレジスト膜、9Bは第2の両
面基板6Bの下面に形成されたレジスト膜をそれぞれ示
し、該レジスト膜9A,9Bによって外部の部材との絶
縁を図っている。
ンス1においては、各スルーホール2Cには図示しない
金属ピンを設け、該金属ピンを1次巻線パターン7Aと
2次巻線パターン7Bにそれぞれ接続することにより、
1次巻線パターン7Aに電圧を印加して電流を流すと、
コア部材3に磁束変化が生じ、2次巻線パターン7Bに
は、この磁界変化を打ち消す方向に磁界による誘起電圧
が発生する。
来技術による積層トランス1の1次巻線パターン7Aと
2次巻線パターン7Bは、多層基板2の主脚挿入穴2A
の外周に位置し、該多層基板2に形成されているから、
巻線パターン7A,7Bのターン数は整数値としてしか
巻回することができないという問題がある。
は、1次巻線パターン7Aのターン数n1 と2次巻線パ
ターン7Bのターン数n2 との比率は、例えばn1 :n
2 =2:1であり、入力電圧を12Vとし必要な2次電
圧を9Vとした場合には、この積層トランス1では6V
の2次電圧しか出力できず、9Vにするためには、補正
回路を別個に設ける必要があった。
なされたもので、本発明は両面基板の主脚挿入穴外周の
みだけでなく支脚挿入穴の外周にも巻線パターンを形成
することにより、整数ターン数だけでなく(1/支脚
数)のターン数を形成でき、コイルのターン数の最適化
を図ることのできる積層トランスを提供することを目的
としている。
に、請求項1による発明は、主脚挿入穴と複数の支脚挿
入穴を有する少なくとも1枚の基板と、該基板に形成さ
れた1次巻線パターンおよび該1次巻線パターンに印加
した電圧によって生じる磁束変化に比例して誘起電圧が
発生する2次巻線パターンと、該基板の主脚挿入穴に挿
入される主脚および各支脚挿入穴に挿入される複数本の
支脚とにより複数の閉磁路を形成するコア部材とを備え
てなる積層トランスにおいて、前記1次巻線パターン
は、前記基板の主脚挿入穴外周に形成され前記主脚に発
生する磁束を複数本の支脚に分割して供給し、前記2次
巻線パターンは、前記基板の支脚挿入穴外周に位置して
該基板に形成される支巻線パターンを含んで形成し、該
支巻線パターンには前記分割して供給された磁束に応じ
た誘起電圧を発生させる構成としたことを特徴とする。
挿入穴外周に形成すると共に、基板に形成される2次巻
線パターンを支脚挿入穴外周に形成された支巻線パター
ンを含むように形成することにより、1次巻線パターン
によって主脚に発生する磁束を複数本の支脚に分割して
供給することができると共に、支巻線パターンには該分
割した磁束に応じた誘起電圧を発生させることができ
る。このため、例えば、支脚の本数が2本で、支巻線パ
ターンのターン数を1とした場合には、0.5ターン分
の巻線パターンを形成することができる。
穴と複数の支脚挿入穴を有する少なくとも1枚の基板
と、該基板に形成された1次巻線パターンおよび該1次
巻線パターンに印加した電圧によって生じる磁束変化に
比例して誘起電圧が発生する複数の2次巻線パターン
と、該基板の主脚挿入穴に挿入される主脚および各支脚
挿入穴に挿入される複数本の支脚とにより複数の閉磁路
を形成するコア部材とを備えてなる積層トランスにおい
て、前記1次巻線パターンは、前記基板の主脚挿入穴外
周に形成され前記主脚に発生する磁束を複数本の支脚に
分割して供給し、前記複数の2次巻線パターンのうち少
なくとも1つは、前記基板の支脚挿入穴外周に位置して
該基板に形成される支巻線パターンを含んで形成し、該
支巻線パターンには前記分割して供給された磁束に応じ
た誘起電圧を発生させる構成としたことを特徴とする。
挿入穴外周に形成すると共に、基板に形成される複数の
2次巻線パターンのうち少なくとも1つを支脚挿入穴外
周に形成された支巻線パターンを含むように形成するこ
とにより、1次巻線パターンによって主脚に発生する磁
束を複数本の支脚に分割して供給することができると共
に、支巻線パターンには該分割した磁束に応じた誘起電
圧を発生させることができる。このため、異なる2つ以
上の誘起電圧を取出す際、例えば支脚の本数が2本で、
各支巻パターンのターン数を1とした場合には、0.5
ターン分の巻線パターンを形成することができる。
ンは、支巻線パターンのターン数をn、支脚の本数をk
としたとき、n/kターン分の誘起電圧を発生すること
ができる。
ンは、前記コア部材の主脚挿入穴外周に位置して該基板
に形成される主巻線パターンを含むように形成したか
ら、例えば支脚の本数が2本で、支巻線パターンのター
ン数を1、主巻線パターンのターン数を2とした場合に
は、2.5ターン分の巻線パターンを形成することがで
きる。
ンは、主巻線パターンのターン数をm、支巻線パターン
のターン数をn、支脚の本数をkとしたとき、m+n/
kターン分の誘起電圧を発生することができ、所望の誘
起電圧を容易に設定することができる。
ンの支巻線パターンは、各支脚挿入穴外周にぞれぞれ形
成され、かつ各支巻線パターンは並列に接続することに
よって、各支脚に発生する磁束を均一にすることができ
る。
図1ないし図7の添付図面に従って詳細に説明する。な
お、実施例では、前述した従来技術と同一の構成要素に
同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
の実施例を示す。
1に代えて本実施例で用いられる積層トランスを示し、
該積層トランス11は、略正方形状をなす多層基板12
と、該多層基板12に設けられたコア部材3とから大略
構成されている。
ように、複数枚(例えば2枚)の両面基板13A,13
Bを積層することによって2枚で4層の多層基板が形成
され、その中央部にはコア部材3の主脚4Aが挿入され
る円形の主脚挿入穴12Aと、左,右には支脚4B,4
Bが挿入される長方形状の支脚挿入穴12B,12Bが
それぞれ形成されると共に、前,後にはそれぞれ5個ず
つのスルホール12C,12C,…が穿設されている。
1,第2の両面基板となり、該両面基板13A,13B
は絶縁樹脂(例えば、ガラスエポキシ材料)によって略
正方形状に形成されている。
に形成された1次巻線パターン,2次巻線パターンを示
す。
脚挿入穴12A外周に位置して第1の両面基板13Aの
上,下面に形成された上面主巻線パターン14AU 、下
面主巻線パターン14AL とから構成されている。
挿入穴12A外周に位置して第2の両面基板13Bの
上,下面に形成された上面主巻線パターン14BU 、下
面主巻線パターン14BL と、左,右の支脚挿入穴12
B,12B外周に位置して両面基板13Bの上面に形成
された左,右の支巻線パターン14BS ,14BS とか
ら構成されている。
膜圧が例えば70μmをもった導電性薄膜(例えば、銅
箔)によって形成されている。
れた層間板体としての薄板状のプリプレグを示し、該プ
リプレグ15は例えばガラス繊維にエポキシ樹脂を約5
0〜60%含浸させることによって形成されている。そ
して、両面基板13Aと13Bとの間にプリプレグ15
を設け、熱を加えてプレスを行うことにより、両面基板
13A,13Bをプリプレグ15によって積層する。そ
の後に、全体の穴加工、メッキ、最外層エッチング、外
形加工等の工程を行って多層基板12を形成する。
Aの上面に形成されたレジスト膜、16Bは両面基板1
3Bの下面に形成されたレジスト膜をそれぞれ示し、該
レジスト膜16A,16Bによって外部の部材との絶縁
を図っている。
両面基板13Aに形成される1次巻線パターン14A
と、第2の両面基板13Bに形成される2次巻線パター
ン14Bについて説明する。
ると、図3に示すように、基板13Aの上面には、始点
aとなるスルホール12Cから主脚挿入穴12Aを反時
計方向に1ターン巻回する上面主巻線パターン14AU
が形成され、下面には主脚挿入穴12Aを反時計方向に
1ターン巻回する下面主巻線パターン14AL が形成さ
れている。前記上面主巻線パターン14AU および下面
主巻線パターン14AL は、インナバイアホール13A
1 を介して直列接続され、下面主巻線パターン14AL
は下面から終点bとなるスルホール12Cに接続され、
2ターンの1次巻線パターン14Aが構成されている。
脚挿入穴12B,12Bの外周に形成され支巻線パター
ン14BS ,14BS についてみると、該支巻線パター
ン14BS ,14BS は、図4に示すように、始点cか
ら左,右に分岐し、それぞれ左,右の支脚挿入穴12B
外周上面に反時計方向(矢示L方向)に1ターン巻回
し、始点cの近傍の接続点dに戻る。このとき、左側に
位置した支巻線パターン14BS の一部はインナバイア
ホール13B1 を介して下面に抜けることにより、上面
の支巻線パターン14BS 同士の接触を防止している。
そして、接続点dでは左側に位置した支巻線パターン1
4BS の下面部分をインナバイアホール13B2 を介し
て上面に戻し、左,右の支巻線パターン14BS ,14
BS を接続する。これにより、1ターンづつの支巻線パ
ターン14BS ,14BS によって並列回路を形成す
る。
脚挿入穴12A外周に形成される主巻線パターンについ
てみると、該主巻線パターンは上面に形成され、主脚挿
入穴12A外周を時計方向に1ターン巻回する上面主巻
線パターン14BU と、下面に形成され、主脚挿入穴1
2A外周を時計方向(下面からみれば反時計方向)に1
ターン巻回する下面主巻線パターン14BL とからな
り、これらは、インナバイアホール13B3 を介して直
列に接続されている。また、下面主巻線パターン14B
L は、下面から終点eとなるスルホール12Cに接続さ
れている。これにより、これらの上面主巻線パターン1
4BU と下面主巻線パターン14BL は、左,右の支巻
線パターン14BS ,14BS による並列回路とが直列
に接続され、2次巻線パターン14Bが構成されてい
る。
トランス11においても、その動作は従来技術による積
層トランス1と同様である。
ーン14Aに電圧を印加して1次電流が流れることによ
って発生した磁束Φが、コア部材3に磁束変化を生じさ
せ、この磁束Φが2次巻線パターン14Bを鎖交して、
誘起電圧が発生する。
14Bの上面主巻線パターン14BU と下面主巻線パタ
ーン14BL とは、コア部材3の主脚4Aに1ターンず
つ(合計2ターン)巻回しており、上面主巻線パターン
14BU と下面主巻線パターン14BL を鎖交する磁束
は2Φとなり、2ターン分の誘起電圧が発生する。ま
た、2次巻線パターン14Bの各支巻線パターン14B
S ,14BS は、コア部材3の2つの支脚4B,4Bを
1ターンずつ巻回しているから、2次巻線パターン14
Bの支巻線パターン14BS ,14BS を鎖交する磁束
は1/2Φとなり、0.5ターン分の誘起電圧が発生す
る。従って、2次巻線パターン14Bには、2.5ター
ン分の誘起電圧が発生する。
つの支脚4B,4Bに1ターンずつ巻回された2次巻線
パターン14Bの支巻線パターン14BS ,14BS
を、並列に接続することによって、支脚4B,4Bに発
生する磁束Φを均一にすることができる。
1においては、多層基板12を構成する両面基板13B
に形成した2次巻線パターン14Bを、主脚挿入穴12
A外周に形成した上面主巻線パターン14BU および下
面主巻線パターン14BL と、左,右の支脚挿入穴12
B外周に形成した左,右の支巻線パターン14BS ,1
4BS とから構成し、該支巻線パターン14BS ,14
BS を並列接続して上面主巻線パターン14BU と下面
主巻線パターン14BL に対して直列接続したから、例
えば上面主巻線パターン14BU と下面主巻線パターン
14BL をそれぞれ1ターンで合計2ターン、支巻線パ
ターン14BS ,14BS をそれぞれ1ターンとした場
合には、2次巻線パターン14Bのターン数を2.5タ
ーン分にでき、ターン数を整数と少数点以下の値に設定
することができ、1次巻線パターン14Aと2次巻線パ
ターン14Bとのターン数比の範囲を拡大できる。
11は、従来技術では設定できなかったターン数比を設
定することができ、種々のターン数比を選択できる小
型、薄型のトランスとすることができる。
場合に、例えば入力電圧が12Vで必要な2次電圧が9
Vの場合には、1次巻線のターン数を2、2次巻線のタ
ーン数を1.5に設定すれば、設計変更なく2次電圧の
9Vを容易に得ることができる。従って、従来必要であ
った補正回路をなくすことができる。
パターン14Bを上面主巻線パターン14BU と下面主
巻線パターン14BL の合計ターン数を2ターンとし
て、各支巻線パターン14BS のターン数を1ターンと
したものを例示したが、2次巻線パターン14Bの巻き
方を渦巻状にして、各主巻線パターン14BU と14B
L のターン数の合計をmターンとし、支巻線パターン1
4BS のターン数をnターンとすることにより、2次巻
線パターン14Bによるターン数は(m+n/2)に設
定することができる。
すに、本実施例の特徴は、コア部材の支脚を4本にした
ことにある。なお、本実施例においては、前述した第1
の実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
を示し、該積層トランス21は、略長方形状をなす多層
基板22と、該多層基板22に設けられた後述のコア部
材23とから大略構成されている。
1の実施例による多層基板12と同様に、2枚の両面基
板26A,26Bを積層することによって2枚で4層の
多層基板が形成されている。
部材23の主脚24Aが挿入される円形の主脚挿入穴2
2Aと、四隅には支脚24B,24B,…が挿入される
小円形の4個の支脚挿入穴22B,22B,…がそれぞ
れ形成されると共に、前,後にはそれぞれ5個づつのス
ルホール22C,22C,…が穿設されている。
に、テーブル状になったE型コア24と断面I字状のI
型コア25とからなり、前記E型コア24の中央部には
多層基板22の主脚挿入穴22Aに挿入される主脚24
Aが、四隅には多層基板22の支脚挿入穴22B,22
B,…にそれぞれ挿入される4本の支脚24B,24
B,…が形成されている。
示し、該両面基板26A,26Bを積層することにより
多層基板22を構成し、該第1の両面基板26Aの上,
下面には1次巻線パターン27Aが、第2の両面基板2
6Bの上,下面には2次巻線パターン27Bが形成され
ている。
く、2枚の両面基板26A,26Bで構成されている。
ここで、第1の両面基板26Aに形成した1次巻線パタ
ーン27Aと第2の両面基板26Bに形成した2次巻線
パターン27Bについて、図6および図7に基づいて説
明する。
ると、図6に示すように、基板26Aの上面には、始点
Aとなるスルホール22Cから主脚挿入穴22Aを反時
計方向に1ターン巻回する上面主巻線パターン27AU
が形成され、下面には主脚挿入穴12Aを反時計方向に
1ターン巻回する下面主巻線パターン27AL が形成さ
れている。そして、前記上面主巻線パターン27AU お
よび下面主巻線パターン27AL は、インナバイアホー
ル26A1 を介して直列に接続され、下面主巻線パター
ン27AL は下面から終点Bとなるスルホール22Cに
接続され、2ターンの1次巻線パターン27Aが構成さ
れている。
個の支脚挿入穴22B外周に形成される4個の支巻線パ
ターン27BS ,27BS ,…についてみると、該支巻
線パターン27BS ,27BS ,…は、図7に示すよう
に、始点Cから左,右に分岐し、さらに分岐点D,Dで
それぞれ前,後に分岐して、四隅の各支脚挿入穴22B
外周上面に反時計方向(矢示L方向)に1ターンづつ巻
回され、その後インナバイアホール26B1 ,26B1
,…を介して下面に抜け、前後に位置した支巻線パタ
ーン27BS ,27BS は接続され始点Cの近傍に戻
る。その途中で、インナバイアホール26B2 ,26B
2 を介して下面から上面に戻って接続点Eで接続され
る。これにより、1ターンづつ形成された4個の支巻線
パターン27BS ,27BS ,…は並列回路を形成す
る。
脚挿入穴22A外周に形成される主巻線パターンについ
てみると、主巻線パターンは、接続点Eから主脚挿入穴
22A外周上面に時計方向(矢示R方向)に1ターン巻
回するように形成された上面主巻線パターン27BU
と、主脚挿入穴22Aの外周を時計方向(下面側からは
反時計方向)に1ターン巻回するように形成された下面
主巻線パターン27BLとかなり、これらは、インナバ
イアホール26B3 を介して直列に接続されている。ま
た、下面主巻線パターン27BL は、下面から終点Fと
なるスルホール22Cに接続されている。これにより、
主巻線パターン27BU ,27BL は左,右の各支巻線
パターン27BS による並列回路とが直列に接続され、
2次巻線パターン27Bが構成されている。
実施例の場合でも、1次巻線パターン27Aに電圧を印
加して1次電流が流れることによって発生した磁束Φ
は、コア部材23に磁束変化を生じさせ、この磁束Φが
2次巻線パターン27Bを鎖交して、誘起電圧が発生す
る。
27Bの上面主巻線パターン27BU と下面主巻線パタ
ーン27BL とが、コア部材23の主脚24Aを1ター
ンずつ(合計2ターン)巻回されており、上面主巻線パ
ターン27BU と下面主巻線パターン27BL を鎖交す
る磁束は2Φとなり、2ターン分の誘起電圧が発生す
る。また、2次巻線パターン27Bの支巻線パターン2
7BS ,27BS ,…がコア部材23の4つの支脚24
B,24B,…に1ターンずつ巻回されており、2次巻
線パターン27Bの支巻線パターン27BS ,27BS
,…を鎖交する磁束は1/4Φとなり、0.25ター
ン分の誘起電圧が発生する。従って、2次巻線パターン
27Bには、2.25ターン分の誘起電圧が発生する。
4つの支脚24B,24B,…に1ターンずつ巻回され
た2次巻線パターン27Bの支巻線パターン27BS ,
27BS ,…を、並列に接続することによって、支脚2
4B,24B,…に発生する磁束を均一にすることがで
きる。
1においては、多層基板22を構成する両面基板26B
に形成した2次巻線パターン27Bを、主脚挿入穴22
A外周に形成した上面主巻線パターン27BU および下
面主巻線パターン27BL と、4個の支脚挿入穴22B
の外周に形成した4つの支巻線パターン27BS とから
構成し、該各支巻線パターン27BS を並列接続して上
面主巻線パターン27BU と下面主巻線パターン27B
L とに直列接続したから、例えば上面主巻線パターン2
7BU と下面主巻線パターン27BL との合計ターン数
を2ターン、各支巻線パターン27BS を1ターンとし
た場合には、両面基板26Bのターン数を2.25ター
ンにでき、ターン数を整数と小数点以下の値に設定でき
る。
1においても、従来技術では設定できなかった1次巻線
パターンと2次巻線パターンとのターン数比を設定する
ことができ、種々のターン数比を選択することができる
小型、薄型のトランスとすることができる。
を2本または4本にしたものを例に挙げて示したが、本
発明はこれに限らず、主巻線パターンのターン数をm、
支巻線パターンのターン数をn、および支脚の本数をk
本とした場合には、この巻線パターンによるターン数は
(m+n/k)となり、さらにn=1とした場合には1
/kターンのコイルを形成することができる。また、例
えば、k=5でnを1,2,3,4としたときには、支
巻線パターンによって設定されるターン数は、1/5,
2/5,3/5,4/5ターンとすることもでき、種々
のターン数を設定することができる。しかも、kが如何
なる本数であっても、コア部材の支脚の断面積の合計が
主脚の断面積となるように形成すればよい。
1枚の両面基板を用いてもよいことは勿論である。
ンに電圧を印加することによって、1つの2次巻線パタ
ーンに誘起電圧が発生する積層トランスを例示したが、
本発明はこれに限るものではなく、誘起電圧が発生する
2次巻線パターンを複数とすることができる。この場
合、誘起電圧が発生する複数の2次巻線パターンのう
ち、少なくとも1つの2次巻線パターンを前記(m+n
/k)の関係に従って形成すればよい。
1次巻線パターンと2次巻線パターンとを形成する場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、3次巻線パ
ターンを設け、1次巻線パターンに1次巻線パターンに
電圧を印加することによってコア部材に発生する磁束に
対して、2次巻線パターンと3次巻線パターンとに誘起
する電圧を発生させてもよい。
よれば、1次巻線パターンを主脚挿入穴外周に形成する
と共に、基板に形成される2次巻線パターンは支脚挿入
穴外周に形成された支巻線パターンを含む構成としたか
ら、1次巻線パターンによって主脚に発生する磁束を複
数本の支脚に分割して供給することができると共に、支
巻線パターンには該分割した磁束に応じた誘起電圧を発
生させることができる。このため、例えば、支脚の本数
が2本で、支巻線パターンのターン数を1とした場合に
は、0.5ターン分の巻線パターンを形成することがで
き、2次巻線パターンの支巻線パターンを鎖交する磁束
は1/2となり、各支巻線パターンからは0.5ターン
分の誘起電圧が発生する。これにより、2次巻線パター
ンのターン数として整数値以外の値を設定することがで
き、1次巻線パターンと2次巻線パターンとのターン数
比の範囲を拡大することができる。
ーンを主脚挿入穴外周に形成すると共に、基板に形成さ
れる複数の2次巻線パターンのうち少なくとも1つは支
脚挿入穴外周に形成された支巻線パターンを含むように
形成したから、1次巻線パターンによって主脚に発生す
る磁束を複数本の支脚に分割して供給することができる
と共に、支巻線パターンには該分割した磁束に応じた誘
起電圧を発生させることができる。このため、異なる2
つ以上の誘起電圧を取出すとき、例えば支脚の本数が2
本で、各支巻パターンのターン数を1とした場合には、
0.5ターン分の巻線パターンを形成することができ
る。これにより、支巻線パターンを鎖交する磁束は1/
2となり、各支巻線パターンからは0.5ターン分の誘
起電圧が発生するから、支巻線パターンを含む2次巻線
パターンのターン数として整数値以外の値を設定するこ
とができ、1次巻線パターンと2次巻線パターンとのタ
ーン数比の範囲を拡大することができる。
支巻線パターンのターン数をn、支脚の本数をkとした
とき、2次巻線パターンにn/kターン分の誘起電圧を
発生することができる。
は、前記コア部材の主脚挿入穴外周に位置して該基板に
形成される主巻線パターンを含むように形成したから、
例えば支脚の本数が2本で、支巻線パターンのターン数
を1、主巻線パターンのターン数を2とした場合には、
2.5ターン分の巻線パターンを形成することができ、
2次巻線パターンには2.5ターン分の誘起電圧を発生
することができる。
は、主巻線パターンのターン数をm、支巻線パターンの
ターン数をn、支脚の本数をkとしたとき、m+n/k
ターン分の誘起電圧を発生することができ、所望の誘起
電圧を容易に設定することができる。
ンの支巻線パターンは、各支脚挿入穴外周にぞれぞれ形
成され、かつ各支巻線パターンは並列に接続することに
よって、各支脚に発生する磁束を均一にすることができ
る。
視図である。
である。
基板に形成された1次巻線パターンを示す平面図であ
る。
基板に形成された2次巻線パターンを示す平面図であ
る。
視図である。
基板に形成された1次巻線パターンを示す平面図であ
る。
基板に形成された2次巻線パターンを示す平面図であ
る。
る。
である。
ある。
である。
の拡大縦断面図である。
板に形成された1次巻線パターンを示す平面図である。
板に形成された2次巻線パターンを示す平面図である。
パターン 14AL ,14BL ,27AL ,27BL 下面主巻線
パターン 14BS ,27BS 支巻線パターン
Claims (6)
- 【請求項1】 主脚挿入穴と複数の支脚挿入穴を有する
少なくとも1枚の基板と、該基板に形成された1次巻線
パターンおよび該1次巻線パターンに印加した電圧によ
って生じる磁束変化に比例して誘起電圧が発生する2次
巻線パターンと、該基板の主脚挿入穴に挿入される主脚
および各支脚挿入穴に挿入される複数本の支脚とにより
複数の閉磁路を形成するコア部材とを備えてなる積層ト
ランスにおいて、前記1次巻線パターンは、前記基板の主脚挿入穴外周に
形成され前記主脚に発生する磁束を複数本の支脚に分割
して供給し、 前記2次巻線パターンは、前記基板の支脚挿入穴外周に
位置して該基板に形成される支巻線パターンを含んで形
成し、該支巻線パターンには前記分割して供給された磁
束に応じた誘起電圧を発生させる構成としたことを特徴
とする積層トランス。 - 【請求項2】 主脚挿入穴と複数の支脚挿入穴を有する
少なくとも1枚の基板と、該基板に形成された1次巻線
パターンおよび該1次巻線パターンに印加した電圧によ
って生じる磁束変化に比例して誘起電圧が発生する複数
の2次巻線パターンと、該基板の主脚挿入穴に挿入され
る主脚および各支脚挿入穴に挿入される複数本の支脚と
により複数の閉磁路を形成するコア部材とを備えてなる
積層トランスにおいて、前記1次巻線パターンは、前記基板の主脚挿入穴外周に
形成され前記主脚に発生する磁束を複数本の支脚に分割
して供給し、 前記複数の2次巻線パターンのうち少なくとも1つは、
前記基板の支脚挿入穴外周に位置して該基板に形成され
る支巻線パターンを含んで形成し、該支巻線パターンに
は前記分割して供給された磁束に応じた誘起電圧を発生
させる構成としたことを特徴とする積層トランス。 - 【請求項3】 前記2次巻線パターンは、支巻線パター
ンのターン数をn、支脚の本数をkとしたとき、n/k
ターン分の誘起電圧を発生してなる請求項1または2記
載の積層トランス。 - 【請求項4】 前記2次巻線パターンは、前記コア部材
の主脚挿入穴外周に位置して該基板に形成される主巻線
パターンを含むように形成してなる請求項1,2または
3記載の積層トランス。 - 【請求項5】 前記2次巻線パターンは、主巻線パター
ンのターン数をm、支巻線パターンのターン数をn、支
脚の本数をkとしたとき、m+n/kターン分の誘起電
圧を発生してなる請求項4記載の積層トランス。 - 【請求項6】 前記2次巻線パターンの支巻線パターン
は、各支脚挿入穴外周にぞれぞれ形成され、かつ各支巻
線パターンは並列に接続してなる請求項1,2,3,4
または5記載の積層トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29621095A JP3493846B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 積層トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29621095A JP3493846B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 積層トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09115734A JPH09115734A (ja) | 1997-05-02 |
JP3493846B2 true JP3493846B2 (ja) | 2004-02-03 |
Family
ID=17830606
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29621095A Expired - Fee Related JP3493846B2 (ja) | 1995-10-19 | 1995-10-19 | 積層トランス |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3493846B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101049757B1 (ko) * | 2003-09-04 | 2011-07-19 | 코닌클리즈케 필립스 일렉트로닉스 엔.브이. | 페라이트 중합체 코어를 갖는 분수 권수 변압기 |
JP2014075535A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Toyota Industries Corp | 誘導機器 |
JP2019046828A (ja) * | 2017-08-29 | 2019-03-22 | 新電元工業株式会社 | トランス、及びスイッチング電源 |
-
1995
- 1995-10-19 JP JP29621095A patent/JP3493846B2/ja not_active Expired - Fee Related
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