JP3492773B2 - パネル取付コネクタアセンブリ - Google Patents
パネル取付コネクタアセンブリInfo
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は隔壁（バルクヘッド）ま
たはパネルへ取付可能で密封手段を有するパネル取付コ
ネクタアセンブリに関する。 【０００２】 【従来の技術】自動車産業では、丸形電気コネクタの使
用が一般的である。そこでは、コネクタがボディワーク
のパネルに取り付けられ、例えば、エンジン室内のケー
ブルを乗員室内のケーブルに電気的に接続している。電
気コネクタや乗員室内へのホコリや液体の侵入を防止す
るため、丸形隔壁コネクタは、通常、エンジン室側のコ
ネクタやケーブルの周囲に取り付けられているフレキシ
ブルなラバーブーツのような密封手段を有する。かかる
隔壁コネクタの例が、独国特許出願Ｐ４３０６８０６．
５や英国特許出願９２０４８４４．１．に示されてい
る。組み立てを容易とするため、コネクタ部の一つは、
通常、隔壁に取り付け可能で、他のコネクタ部は、組立
工程中に後の段階で嵌合可能とされる。丸形コネクタを
結合させるための好適な接続機構の一つは、嵌合端子が
互いに押圧されるとき、一つのコネクタ部が他に対して
回転されるようなバイオネット型機構である。組立上の
理由から、パネル取付コネクタ部は、通常、乗員室側に
あり、いかなる密封手段をも必要としない。ラバーブー
ツと密封手段を有する他のコネクタ部が、次にそこに接
続される。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記における問題の一
つは、嵌合コネクタ部の組立の際、ラバーブーツはコネ
クタが回転されている間、保持されなければならず、し
ばしば外れることである。後者が自動車の組立ラインで
発生すると、ラバーブーツを正しい位置に再適合させる
ためには、時間を要し、コストがかかることになる。更
なる上記コネクタの欠点は、エンジン室コネクタ部に属
する雄端子がその嵌合面から突出しており、保護されて
おらず、損傷しやすいことである。上記コネクタの更に
他の欠点は、乗員室コネクタ部が弾性ラッチによりパネ
ルに取り付けられているので、コネクタ部をパネルから
取り外すのに時間を要し、時に非常に困難となり、ラッ
チがパネル穴の鋭角端により損傷され易くなることであ
る。 【０００４】したがって、堅固に取り付けられた密封手
段をもち、端子を保護し、パネルへの取り付け及び取り
外しが容易な丸形隔壁コネクタが望まれている。自動車
のパネルを通過する端子は、しばしば多くの異なる位置
のデバイスから出ており、パネルへの多数の孔を変形し
たり追加することは、コストが高く、同一コネクタボデ
ィ内のすべての電気、光学または空気接続用の異なる端
子モジュールに適合可能なコネクタが望まれている。後
者は、自動車の近年の改良または変形は、パネル打抜成
形ダイだけでなくコネクタの変更をも要求しないことを
意味する。更には、パネルを通る個々の端子モジュール
を個々に接続し、密封する代わりに、種々の端子モジュ
ールを内蔵する只一つのコネクタで当該接続がパネルを
通して可能となり、組立処理を簡単化し、迅速化する。 【０００５】そこで、本発明の目的は、信頼度の高い密
封手段を有し、パネルへの取り付け及びパネルからの取
り外しが簡単なコネクタを提供することにある。 【０００６】本発明の他の目的は、ラバーブーツ密封手
段が簡単に取り付け可能で、そこに堅固に且つ信頼度が
高く、保持可能なコネクタを提供することにある。 【０００７】本発明の更に他の目的は、取付中にエラー
が発生することなく、迅速、高信頼性で、堅固な端子組
み立てを可能とするコネクタを提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明によるパネル取付コネクタアセンブリタは、
パネルに取り付け可能な第１のコネクタ部と、該第１の
コネクタ部に嵌合可能で、前記第１のコネクタ部と接続
する第２のコネクタ部と、前記パネルの−側から前記パ
ネルの穴に貫挿された前記第１コネクタ部に前記パネル
の他側から嵌合可能な密封リングとを具備するパネル取
付コネクタアセンブリにおいて、前記密封リングは、前
記第２のコネクタ部との嵌合前に、前記パネルに前記第
１のコネクタ部を仮保持し、前記密封リングは、前記第
１及び第２のコネクタ部が互いに嵌合されたとき前記パ
ネルの両側間を密封するよう構成され、前記密封リング
は、半径方向内側に延びるタブのセットを有し、該タブ
は、前記第１のコネクタ部の螺旋溝に係合可能であり、
前記タブの一方のセットは前記密封リングの−側に設け
られると共に、前記タブの他方のセットは前記密封リン
グの他方に設けられ、前記密封リングは、該密封リング
のいずれの側からでも前記第１のコネクタ部に取付可能
であるように構成される。 【０００９】 【作用】本発明の一つの目的は、パネルに取付可能な第
１のコネクタ部と、第１のコネクタ部に嵌合可能な第２
のコネクタ部を有するパネル取付コネクタにより達成さ
れる。ここで、特徴的なことは、上記コネクタは、第１
のコネクタ部がパネル内の穴に他側から挿入されると
き、パネルの一側から第１のコネクタ部に取付可能な密
封リングを有し、その結果、密封リングは、第２のコネ
クタ部との嵌合前に、第１のコネクタ部をパネルに仮保
持するとともに、第１と第２のコネクタ部が互いに嵌合
されるとき、密封リングはパネルの一側と他側の密封機
能を為すことである。 【００１０】本発明の他の目的は、パネル取付コネクタ
により達成される。ここで、特徴的なことは、第２のコ
ネクタ部は、電気、光学または空気端子を受容するハウ
ジングと、第２のコネクタ部を第１のコネクタ部に固定
するための回転可能なロッキングリングを有し、ハウジ
ングは、端子受容端部近傍で、その周辺にラバーブーツ
固定手段を有し、ロッキングリングは、シュラウドを有
し、ラバーブーツが外れるのを防止するため、ロッキン
グリングがラバーブーツ固定手段から離れた第１の位置
から該手段近傍の第２の位置まで摺動可能であり、シュ
ラウドが少なくとも部分的にその一部上に延びているこ
とである。 【００１１】本発明の更に他の目的は、パネル取付コネ
クタにより達成される。ここで、第１のコネクタ部は、
内部に取付けられている端子をもつ別個のモジュールを
摺動可能に受容する室部を有し、該端子モジュールは当
該室部内に堅固に固定可能なことである。 【００１２】 【実施例】以下、図面を参照して本発明によるパネル取
付コネクタアセンブリを詳細に説明する。図１におい
て、丸形隔壁コネクタ２は、パネル６に取り付けられた
パネル取付コネクタ（第１のコネクタ部）４と可動コネ
クタ（第２のコネクタ部）８を有する。パネル取付コネ
クタ４は、密封及び仮取付リング１０、端子モジュール
受容ハウジング１２及び端子モジュール係止キャップ１
４を有する。可動コネクタ８は、端子受容ハウジング１
６、そこに回転可能に取り付けられたロッキングリング
１８及びラバーブーツ２０を有する。 【００１３】パネル取付コネクタ４をより詳細に説明す
る。図２〜図５を参照すると、端子モジュール受容ハウ
ジング１２は、内側シェル２４と外側シェル２６で囲ま
れ、嵌合コネクタシュラウド受容キャビティ２８により
離隔されている複数の別個の端子モジュール受容キャビ
ティ２２を有する。ハウジング１２は、また、嵌合端３
２の近傍にフランジ３０を有し、このフランジ３０は、
極性化キャップ３１と、嵌合及び密封リング１０を受容
する３つの螺旋溝３６をもち、嵌合側３２に向かって延
出するシュラウド３４とを有する。溝３６は、その嵌合
側３２上にスロット３８を有し、リング１０のタブをそ
の内部に入れ、入口スロット３８を分離可能としてお
り、螺旋状溝３６の端部は壁３９となっている。外側シ
ェル２６の内側上、嵌合側３２の近傍には、ロッキング
リング１８の溝３６内での係合用の傾斜案内面４２をも
つ円筒状ロッキングスタッド４０が設けられている。端
子受容端４４近傍の外側シェル２６の外側上には、シェ
ル２６の外側に突出し、弾性アーム４８に取り付けられ
た端部キャップ取付突起（ラッチ）４６が設けられてい
る。円筒状外側シェル２６上には、また、端部キャップ
１４上の突起部と協動する一対の離隔突起部５０、５２
が設けられている。 【００１４】図６〜図１０を参照して端部キャップ１４
をより詳細に説明する。端部キャップ１４は、端子モジ
ュール受容穴５６をもつ端壁部５４、ラッチ４６と協動
可能なハウジングラッチ受容穴５８及び弾性アーム６２
上に取り付けられたロッキング突起部６０を備える。端
壁部５４の周囲部からは、鋸歯状部のある円筒壁６４が
延出しており、この円筒壁６４は、パネル６への取付け
前に、部品ハウジング１２に対する端部キャップのロッ
ク位置を確実とするため、嵌合側に向かって更に突出す
るタブ部６６を有する。円筒状壁６４の内側上には、ハ
ウジング部品１２の突起部５０、５２間に係合可能な縦
方向突起部６８と、それに隣接し、突起部５０、５２を
カバーするのに充分な縦方向谷６９が設けられている。 【００１５】図１１と図１２を参照してハウジング部品
１２及びその中の端子モジュールへの端部キャップ１４
の組み立てについて次に説明する。端子モジュール７０
は、従来のように、挿入された端子を堅固に保持可能な
複数の端子受容キャビティ７４をもつハウジング７２を
有する。端子モジュール７０は、また、極性化突出部７
６を有する。端子または（例えば、電気的、光学的）タ
イプの端子の任意の組み合わせをもつ複数の別個の端子
モジュール７０がハウジング部品１２への組み立てのた
めに設けられている。図示する丸形キャビティ７９は、
例えば、自動車の中央ロッキングシステムで用いられる
真空パイプ端子（空気パイプ）を受容する。嵌合パイプ
端子（図示せず）は、パネル及び可動コネクタ４，８に
それぞれ固定された小径及び大径パイプを有し、弾性
“Ｏ”リングシールが両者の接続の間、大パイプ内に挿
入され、小パイプ間の密封を与える。 【００１６】端部キャップ１４は、ハウジング１２のラ
ッチ４８、４６が端部キャップのキャビティ５８と係合
し、その係止を固定するまで、その端子受容面４４上に
挿入することにより、ハウジング１２に最初に組み立て
られる。後者の最中に、端部キャップ１４は、穴５６が
対応する端子モジュール受容キャビティ２２に位置合わ
せ方向付けされ、端部キャップ壁６４の内側の縦方向谷
部６９がハウジング外側壁２６の縦方向突起部５０、５
２上に位置決めされる。端子モジュール７０は、次に、
それらの対応キャビティ５６内に挿入され、その結果、
極性化突起部７６は極性化溝５７と協動して、端子モジ
ュールを正しく方向付けている。すべての端子モジュー
ル７０がそれらの対応する受容キャビティ５６内に充分
に挿入されたら、端部キャップ１４は、次に、図１２に
示すように、穴５６とキャビティ２２がずれるように数
度だけ回転される。後者と同時に、端部キャップ円筒状
壁６４の内側上の縦方向突出部６８は、ハウジング１２
の縦方向突出部５０の上で弾性的にバイアスし、端部キ
ャップが充分に回転された端部位置にあるときに、突出
部５０，５２の間にそれ自身がくる。また、同時に、突
起部６０（図１０）は、ハウジング１２の端子受容側上
の対応するキャビティ７９（図２）内に係合し、端部キ
ャップが充分に回転され、ロック位置に保持する。 【００１７】端子受容位置では、端部キャップの前方延
出タブ６６は、図１１に示すように、パネルタブ取付キ
ャップ３１に一部重畳している。端部キャップが充分な
ロック位置まで回転されると、タブ６６は、パネル取付
コネクタ４がパネル６に取り付けられるように、パネル
タブ受容キャップ３１との重畳位置から外れて回転され
る。 【００１８】図１３〜図１５を参照して、可動コネクタ
８の端子受容ハウジング１６をより詳細に説明する。可
動部品ハウジング１６は、端子受容部７８と、端子受容
部７８から延出するシュラウド８２をもつ嵌合部８０と
を有する。シュラウド８２は、パネル取付ハウジング１
２のキャップ２８（図４）内に挿入可能である。端子受
容部７８は、複数の端子受容キャビティ８４を有する。
端子受容部７８の周辺部には、端子受容端部８８近傍に
傾斜ラバーブーツ取付フランジ８６が延出し、そこから
嵌合側９０に向かって離隔された放射状フランジ９２が
設けられ、更に、そこから嵌合側９０に向かって離隔さ
れ、弾性シール９６（図２５）を受容する円筒状シール
取付面９４が設けられている。シュラウド８２は、その
回りに離隔されているロッキングリング取付ラッチ９８
を有する。シュラウド８２内には、シュラウド８２の内
側縦方向に沿い嵌合面９０から延出する極性化突出部１
００が設けられている。 【００１９】図１６を参照して密封及び仮取付リング１
０について更に詳細に説明する（図１も参照）。リング
１０は、内側リッジ取付リング１０２と、その上に取り
付けられている外側弾性密封リング１０４とを有する。
取付リング１０２は、取付リング１０２の一側上に放射
状に内方向に突出する等間隔で離隔された複数のタブ１
０６と、取付リングの他側に取り付けられた他の同様な
タブ１０８のセットとを備え、タブ１０６はタブ１０８
に対して小さい角度Ａだけオフセット回転位置にある。 【００２０】図１７と図１８を参照して、ロッキングリ
ング１８をより詳細に説明する。ロッキングリング１８
は、可動コネクタハウジング１６のシュラウド８２上に
略緊密に取付可能で、そこを通る円筒状キャビティ１１
２をもつハウジング１１０と、シール１０４に抗して押
圧可能な前方シール面１１６をもつ放射状に外方向に延
出するフランジ１１４と、他側上のシーリング面１１６
近傍に設けられ、ロッキングリング１８を回転させるた
めの工具を受容する冠リングシュラウド１１８とを有す
る。薄壁リング部１２０は、フランジ１１４から延出
し、キャビティ１１２を囲み、パネル取付コネクタ１２
の円筒状スタッド４０（図３）を受容する複数の螺旋状
溝１１９（バイオネット型）を有する。溝１１９は、そ
の前方端にスタッド入口通路１２１を有する。リング部
１２０は、また、その回りに、可動ハウジング部品１６
のラッチ９８（図１３）を受容する複数の矩形キャビテ
ィ１２２を有するとともに、ラッチ９８とも係合する前
方端部１２３を有する。キャビティ１１２には、冠リン
グ１１８の下方で放射状に延出する円錐状キャビティ部
１２４が設けられている。 【００２１】図１９と図２０を参照すると、パネル６
は、パネル取付コネクタハウジング１２を受容する切取
部（カットアウト）１２４と、そこから垂直に曲げら
れ、パネルハウジング１２に向かって突出し、そのギャ
ップ３１内に係合可能なタブ１２６とを有する。 【００２２】図２１には、可動部品の嵌合面がロッキン
グとともに示されている。 【００２３】次に、図２２〜図２４を参照してパネル６
へのパネル取付部品４の組み立てについて説明する。パ
ネル取付部品４は、パネル６への取り付け前に、ハウジ
ング１２に完全に組み立てられた端子モジュール７０内
に取り付けられ、端部キャップ１４でロックされた端子
を有する。こうして、端子は、電気導体ケーブル、光学
ケーブル、または空気パイプ（簡単のため図示せず）に
接続される。組み立られたパネル取付部品４は、パネル
穴１２４に位置合わせすることにより、パネル６に組み
立て可能であり、パネルタブ１２６がハウジング１２の
フランジギャップ３１に位置合わせされる。後者は、パ
ネル６に対してパネル部品４を正しく位置決めし、回転
を阻止するだけでなく、端部キャップがロック位置（図
１１）内に回転されたとき、重畳し、ギャップ３１から
入るのを阻止する端部キャップタブ６６によって、端子
モジュールがハウジング１２内に確実に固定ロックされ
る。図１２に示すように、端部キャップが充分に回転さ
れ、端子モジュールがハウジング１２内にロックされる
と、端部キャップタブ６６はキャップ３１を阻止しな
い。 【００２４】ハウジング１２が穴１２４を通って挿入さ
れ、ハウジングフランジ３０がそこに接触すると、取付
及び密封リング１０は、そこに組み立て可能である。こ
の組み立ては、そのタブ１０６をハウジング１２（図
５）の螺旋状溝３６の入口でギャップ３８と位置合わせ
し、続いて、その中にタブを挿入し、リング１０を回転
してタブ１０６をそれらの対応する溝３６に沿って進行
させることによって行なわれる。タブ１０６は、溝３６
に沿って進行し、一方、取付リング１０２の他側上のタ
ブ１０８の他のセットは外側端３７に沿った溝３６の外
側にある。リング１０が充分に回転されると、タブ１０
６は溝３６の端壁部３９に接触し、タブ１０６と１０８
は、タブ１０８とギャップ３８との位置合わせのために
角度方向にずらされる。後者の位置では、タブ１０６が
溝３６内にあるので、リング１０はパネル取付部品をパ
ネル６に仮保持する。充分な回転位置で溝３８と位置合
わせされているタブ１０８の目的は、リング１０のパネ
ル６に向かう軸方向移動を許容するためであり、この軸
方向移動の間、タブ１０８はギャップ３８内に入り込
み、タブ１０８が、他側上の端壁部３９と接触すること
により、リング１０が回転開放されるのを妨げている。
後者の目的は、可動コネクタ８の取り外し中に、リング
１０の回転を止め、この動作中にリング１０がパネル取
付部品４のパネル６への確実な保持を継続するためであ
る。リング１０の軸方向移動の他の目的は、コネクタ部
８と４が互いに嵌合されたときに、シール１０４の圧縮
中、その軸方向移動を可能とするためである。ハウジン
グ１２に対して充分に回転されているとき、タブ１０８
がギャップ３８と係合していなければ、コネクタ部４か
らコネクタ部８の非嵌合中に、ロッキングリング１８の
回転は、摩擦力によって、リング１０を更に回転させ、
タブ１０６を溝３６に沿って後退させ、ギャップ３８か
ら外す。これは、また、明らかに望まれないパネル６か
らのハウジング１２の脱落を引き起こす恐れが生ずる。
タブセット１０６と１０８が同一なので、密封リング１
０は、いずれの側からでも取り付け可能であり、組み立
て中のエラー発生やリング１０の方向付けの必要性をな
くしているので有益である。 【００２５】図２５〜図２７を参照して可動部品８の組
み立てについて説明する。ロッキングリング１８は、ま
ず、ラッチ９８がロッキングリングの窓１２２内に係合
するまで、シュラウド８２上を摺動されてハウジング１
６に取り付けられる。後者は、予備組立位置を規定し、
ラッチ９８と窓１２２の協動により、ロッキングリング
１８をハウジング１６に仮保持し、ラバーブーツ２０の
取り付けの前に、受容キャビティ８４内への端子の組み
立てをも可能とする。仮位置では、可動コネクタ８は、
ロッキングリング１８がハウジング１６に対して回転不
能であるため、パネル取付コネクタ４とも嵌合不能であ
る。端子（図示せず）は、次に、端子受容キャビティ８
４内に取り付けられ、堅固にロックされる。ラバーブー
ツ２０は、端子周辺部で拘束のない状態で付置決めさ
れ、続いて、ラバーブーツ取付フランジ８６上で引っ張
られる。取付フランジ８６の傾斜案内端は、その弾性変
形により、その上のラバーブーツの前方取付部１２０を
引っ張るのを容易とする。取付部１２０は、次に、フラ
ンジ８６の肩の後方に置かれる。ラバーブーツは、ま
た、フランジ９２により更なる前方への摺動が停止され
る。図２６に示すような位置では、ラバーブーツは、そ
の処理中の偶発的または端子にアクセスが必要なときは
意図的な充分な力により、フランジ８６の周りから取り
外すことができる。コネクタハウジング１８にラバーブ
ーツを固定するために、ロッキングリング１８がラバー
ブーツに向かって引かれ、ハウジングラッチ９８はロッ
キングリング窓１２２がそこを摺動するときに内側方向
に弾性的にバイアスされる。その結果、ラッチ９８は、
ロッキングリングの前方端１２３と係合、接触し、最後
方位置内でロッキングリングを固定せしめる。後者と同
時に、冠リング１１８の内側螺旋表面１２４は、ラバー
ブーツの取付部１２０上に部分的に挿入される。この位
置においては、ラバーブーツ２０は、もはやコネクタハ
ウジング１６の取付フランジ８６を引き抜くことができ
ない。ラバーブーツ取付部１２０が外方向に弾性的にバ
イアスされると、円錐状面１２４と接触し、その更なる
弾性的外方向バイアスを阻止し、フランジ８６の肩の後
方に捕獲されたままとされる。ハウジング１６のフラン
ジ９２は、回転自在であるロッキングリング１８の更な
る後方摺動を阻止する。弾性シール９６は、ロッキング
リングの円筒状内側面とハウジング１６の円筒状密封取
付面９４間で圧縮され、両者間を密封する。 【００２６】図２８と図２９を参照してコネクタ部８と
４の嵌合について説明する。可動コネクタ部８は、極性
化突出部１００が、パネル取付ハウジング１２の極性化
スロット４１と位置合わせされるまで、回転され方向付
けされる。次に、可動ハウジング１６は、ロッキングリ
ング１８の前方端１２３がパネルハウジングスタッド４
０と接触するまで、ハウジング１２内に部分的に挿入さ
れる。ロッキングリングは、次に、スタッド４０がロッ
キングリングのバイオネット型螺旋部１１９、１２１内
に係合されるまで自由に回転され、続いて、手動または
冠リングシュラウド１１８の鋸歯状部と係合する工具を
用いて回転され、スタッド４０が螺旋状部１１９の端部
と係合するまでコネクタ部８と４を近付ける。後者と同
時に、ロッキングリングフランジ１１４の密封表面１１
６は、パネル６に抗して密封リング１０４を圧縮して両
者間を密封せしめる。更に、後者と同時に、可動コネク
タ８の端子のパネルコネクタ４への嵌合が為される。コ
ネクタ部８と４は、こうして互いに充分に嵌合され、可
動コネクタ側８がパネル取付コネクタ側４から密封され
る。コネクタ８と４を取り外すためには、手動で、また
は冠リング１１８に係合している工具を用いて、ロッキ
ングリングを反対方向に回転するだけで良く、密封及び
取付リング１０は、前述した如く、肩３９に抗するタブ
１０８の係合に起因して、回転開放が阻止される。後者
は、したがって、部品８と４の嵌合を外すとき、パネル
取付コネクタ４のパネル６からの落下を阻止せしめる。 【００２７】 【発明の効果】したがって、利点として、パネル取付コ
ネクタ４は、密封及び仮取付手段１０を用いてパネル６
に対する簡単且つ迅速な取り付け及び取り外しが可能と
なる。また、パネル取付コネクタ４の利点として、端子
が先ず別個のモジュール７０内に取り付けられ、パネル
コネクタハウジング１２の対応するキャビティ２２内に
迅速に挿入され、更に、端部キャップの回転だけでその
中に堅固に保持され、その結果、端部キャップは、堅固
にそこにロックされていないときには、パネル６へのパ
ネルコネクタ４の取り付けを妨げるタブ手段６６を有す
る。端子モジュール７０の使用により、パネル取付コネ
クタ４内に取り付けられる種々の位置から発生するケー
ブルハーネスを許容し、個々に供給され、嵌合されてい
る各端子モジュール７０と対向するようなパネル６内に
形成されるべきハーネスと穴の数を減少せしめる。他の
端子モジュール型が使用されたり、変更が必要な場合
は、新しいパネル取付コネクタ４が外観寸法を変更する
ことなく製造でき、同一パネル穴１２４への取付けが依
然可能である。これは、パネル穴１２４の変更や追加が
非常に高価な打ち抜き成型ダイの変更を必要とする自動
車産業において、特に重要な側面である。可動コネクタ
部の利点は、ラバーブーツの引き抜けを保持するための
引込み可能なロッキングリング１８を有する。更なる利
点は、可動コネクタハウジング１６の嵌合面９０から突
出する端子を完全に包囲し、保存するシュラウド８２で
ある。
たはパネルへ取付可能で密封手段を有するパネル取付コ
ネクタアセンブリに関する。 【０００２】 【従来の技術】自動車産業では、丸形電気コネクタの使
用が一般的である。そこでは、コネクタがボディワーク
のパネルに取り付けられ、例えば、エンジン室内のケー
ブルを乗員室内のケーブルに電気的に接続している。電
気コネクタや乗員室内へのホコリや液体の侵入を防止す
るため、丸形隔壁コネクタは、通常、エンジン室側のコ
ネクタやケーブルの周囲に取り付けられているフレキシ
ブルなラバーブーツのような密封手段を有する。かかる
隔壁コネクタの例が、独国特許出願Ｐ４３０６８０６．
５や英国特許出願９２０４８４４．１．に示されてい
る。組み立てを容易とするため、コネクタ部の一つは、
通常、隔壁に取り付け可能で、他のコネクタ部は、組立
工程中に後の段階で嵌合可能とされる。丸形コネクタを
結合させるための好適な接続機構の一つは、嵌合端子が
互いに押圧されるとき、一つのコネクタ部が他に対して
回転されるようなバイオネット型機構である。組立上の
理由から、パネル取付コネクタ部は、通常、乗員室側に
あり、いかなる密封手段をも必要としない。ラバーブー
ツと密封手段を有する他のコネクタ部が、次にそこに接
続される。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】上記における問題の一
つは、嵌合コネクタ部の組立の際、ラバーブーツはコネ
クタが回転されている間、保持されなければならず、し
ばしば外れることである。後者が自動車の組立ラインで
発生すると、ラバーブーツを正しい位置に再適合させる
ためには、時間を要し、コストがかかることになる。更
なる上記コネクタの欠点は、エンジン室コネクタ部に属
する雄端子がその嵌合面から突出しており、保護されて
おらず、損傷しやすいことである。上記コネクタの更に
他の欠点は、乗員室コネクタ部が弾性ラッチによりパネ
ルに取り付けられているので、コネクタ部をパネルから
取り外すのに時間を要し、時に非常に困難となり、ラッ
チがパネル穴の鋭角端により損傷され易くなることであ
る。 【０００４】したがって、堅固に取り付けられた密封手
段をもち、端子を保護し、パネルへの取り付け及び取り
外しが容易な丸形隔壁コネクタが望まれている。自動車
のパネルを通過する端子は、しばしば多くの異なる位置
のデバイスから出ており、パネルへの多数の孔を変形し
たり追加することは、コストが高く、同一コネクタボデ
ィ内のすべての電気、光学または空気接続用の異なる端
子モジュールに適合可能なコネクタが望まれている。後
者は、自動車の近年の改良または変形は、パネル打抜成
形ダイだけでなくコネクタの変更をも要求しないことを
意味する。更には、パネルを通る個々の端子モジュール
を個々に接続し、密封する代わりに、種々の端子モジュ
ールを内蔵する只一つのコネクタで当該接続がパネルを
通して可能となり、組立処理を簡単化し、迅速化する。 【０００５】そこで、本発明の目的は、信頼度の高い密
封手段を有し、パネルへの取り付け及びパネルからの取
り外しが簡単なコネクタを提供することにある。 【０００６】本発明の他の目的は、ラバーブーツ密封手
段が簡単に取り付け可能で、そこに堅固に且つ信頼度が
高く、保持可能なコネクタを提供することにある。 【０００７】本発明の更に他の目的は、取付中にエラー
が発生することなく、迅速、高信頼性で、堅固な端子組
み立てを可能とするコネクタを提供することにある。 【０００８】 【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明によるパネル取付コネクタアセンブリタは、
パネルに取り付け可能な第１のコネクタ部と、該第１の
コネクタ部に嵌合可能で、前記第１のコネクタ部と接続
する第２のコネクタ部と、前記パネルの−側から前記パ
ネルの穴に貫挿された前記第１コネクタ部に前記パネル
の他側から嵌合可能な密封リングとを具備するパネル取
付コネクタアセンブリにおいて、前記密封リングは、前
記第２のコネクタ部との嵌合前に、前記パネルに前記第
１のコネクタ部を仮保持し、前記密封リングは、前記第
１及び第２のコネクタ部が互いに嵌合されたとき前記パ
ネルの両側間を密封するよう構成され、前記密封リング
は、半径方向内側に延びるタブのセットを有し、該タブ
は、前記第１のコネクタ部の螺旋溝に係合可能であり、
前記タブの一方のセットは前記密封リングの−側に設け
られると共に、前記タブの他方のセットは前記密封リン
グの他方に設けられ、前記密封リングは、該密封リング
のいずれの側からでも前記第１のコネクタ部に取付可能
であるように構成される。 【０００９】 【作用】本発明の一つの目的は、パネルに取付可能な第
１のコネクタ部と、第１のコネクタ部に嵌合可能な第２
のコネクタ部を有するパネル取付コネクタにより達成さ
れる。ここで、特徴的なことは、上記コネクタは、第１
のコネクタ部がパネル内の穴に他側から挿入されると
き、パネルの一側から第１のコネクタ部に取付可能な密
封リングを有し、その結果、密封リングは、第２のコネ
クタ部との嵌合前に、第１のコネクタ部をパネルに仮保
持するとともに、第１と第２のコネクタ部が互いに嵌合
されるとき、密封リングはパネルの一側と他側の密封機
能を為すことである。 【００１０】本発明の他の目的は、パネル取付コネクタ
により達成される。ここで、特徴的なことは、第２のコ
ネクタ部は、電気、光学または空気端子を受容するハウ
ジングと、第２のコネクタ部を第１のコネクタ部に固定
するための回転可能なロッキングリングを有し、ハウジ
ングは、端子受容端部近傍で、その周辺にラバーブーツ
固定手段を有し、ロッキングリングは、シュラウドを有
し、ラバーブーツが外れるのを防止するため、ロッキン
グリングがラバーブーツ固定手段から離れた第１の位置
から該手段近傍の第２の位置まで摺動可能であり、シュ
ラウドが少なくとも部分的にその一部上に延びているこ
とである。 【００１１】本発明の更に他の目的は、パネル取付コネ
クタにより達成される。ここで、第１のコネクタ部は、
内部に取付けられている端子をもつ別個のモジュールを
摺動可能に受容する室部を有し、該端子モジュールは当
該室部内に堅固に固定可能なことである。 【００１２】 【実施例】以下、図面を参照して本発明によるパネル取
付コネクタアセンブリを詳細に説明する。図１におい
て、丸形隔壁コネクタ２は、パネル６に取り付けられた
パネル取付コネクタ（第１のコネクタ部）４と可動コネ
クタ（第２のコネクタ部）８を有する。パネル取付コネ
クタ４は、密封及び仮取付リング１０、端子モジュール
受容ハウジング１２及び端子モジュール係止キャップ１
４を有する。可動コネクタ８は、端子受容ハウジング１
６、そこに回転可能に取り付けられたロッキングリング
１８及びラバーブーツ２０を有する。 【００１３】パネル取付コネクタ４をより詳細に説明す
る。図２〜図５を参照すると、端子モジュール受容ハウ
ジング１２は、内側シェル２４と外側シェル２６で囲ま
れ、嵌合コネクタシュラウド受容キャビティ２８により
離隔されている複数の別個の端子モジュール受容キャビ
ティ２２を有する。ハウジング１２は、また、嵌合端３
２の近傍にフランジ３０を有し、このフランジ３０は、
極性化キャップ３１と、嵌合及び密封リング１０を受容
する３つの螺旋溝３６をもち、嵌合側３２に向かって延
出するシュラウド３４とを有する。溝３６は、その嵌合
側３２上にスロット３８を有し、リング１０のタブをそ
の内部に入れ、入口スロット３８を分離可能としてお
り、螺旋状溝３６の端部は壁３９となっている。外側シ
ェル２６の内側上、嵌合側３２の近傍には、ロッキング
リング１８の溝３６内での係合用の傾斜案内面４２をも
つ円筒状ロッキングスタッド４０が設けられている。端
子受容端４４近傍の外側シェル２６の外側上には、シェ
ル２６の外側に突出し、弾性アーム４８に取り付けられ
た端部キャップ取付突起（ラッチ）４６が設けられてい
る。円筒状外側シェル２６上には、また、端部キャップ
１４上の突起部と協動する一対の離隔突起部５０、５２
が設けられている。 【００１４】図６〜図１０を参照して端部キャップ１４
をより詳細に説明する。端部キャップ１４は、端子モジ
ュール受容穴５６をもつ端壁部５４、ラッチ４６と協動
可能なハウジングラッチ受容穴５８及び弾性アーム６２
上に取り付けられたロッキング突起部６０を備える。端
壁部５４の周囲部からは、鋸歯状部のある円筒壁６４が
延出しており、この円筒壁６４は、パネル６への取付け
前に、部品ハウジング１２に対する端部キャップのロッ
ク位置を確実とするため、嵌合側に向かって更に突出す
るタブ部６６を有する。円筒状壁６４の内側上には、ハ
ウジング部品１２の突起部５０、５２間に係合可能な縦
方向突起部６８と、それに隣接し、突起部５０、５２を
カバーするのに充分な縦方向谷６９が設けられている。 【００１５】図１１と図１２を参照してハウジング部品
１２及びその中の端子モジュールへの端部キャップ１４
の組み立てについて次に説明する。端子モジュール７０
は、従来のように、挿入された端子を堅固に保持可能な
複数の端子受容キャビティ７４をもつハウジング７２を
有する。端子モジュール７０は、また、極性化突出部７
６を有する。端子または（例えば、電気的、光学的）タ
イプの端子の任意の組み合わせをもつ複数の別個の端子
モジュール７０がハウジング部品１２への組み立てのた
めに設けられている。図示する丸形キャビティ７９は、
例えば、自動車の中央ロッキングシステムで用いられる
真空パイプ端子（空気パイプ）を受容する。嵌合パイプ
端子（図示せず）は、パネル及び可動コネクタ４，８に
それぞれ固定された小径及び大径パイプを有し、弾性
“Ｏ”リングシールが両者の接続の間、大パイプ内に挿
入され、小パイプ間の密封を与える。 【００１６】端部キャップ１４は、ハウジング１２のラ
ッチ４８、４６が端部キャップのキャビティ５８と係合
し、その係止を固定するまで、その端子受容面４４上に
挿入することにより、ハウジング１２に最初に組み立て
られる。後者の最中に、端部キャップ１４は、穴５６が
対応する端子モジュール受容キャビティ２２に位置合わ
せ方向付けされ、端部キャップ壁６４の内側の縦方向谷
部６９がハウジング外側壁２６の縦方向突起部５０、５
２上に位置決めされる。端子モジュール７０は、次に、
それらの対応キャビティ５６内に挿入され、その結果、
極性化突起部７６は極性化溝５７と協動して、端子モジ
ュールを正しく方向付けている。すべての端子モジュー
ル７０がそれらの対応する受容キャビティ５６内に充分
に挿入されたら、端部キャップ１４は、次に、図１２に
示すように、穴５６とキャビティ２２がずれるように数
度だけ回転される。後者と同時に、端部キャップ円筒状
壁６４の内側上の縦方向突出部６８は、ハウジング１２
の縦方向突出部５０の上で弾性的にバイアスし、端部キ
ャップが充分に回転された端部位置にあるときに、突出
部５０，５２の間にそれ自身がくる。また、同時に、突
起部６０（図１０）は、ハウジング１２の端子受容側上
の対応するキャビティ７９（図２）内に係合し、端部キ
ャップが充分に回転され、ロック位置に保持する。 【００１７】端子受容位置では、端部キャップの前方延
出タブ６６は、図１１に示すように、パネルタブ取付キ
ャップ３１に一部重畳している。端部キャップが充分な
ロック位置まで回転されると、タブ６６は、パネル取付
コネクタ４がパネル６に取り付けられるように、パネル
タブ受容キャップ３１との重畳位置から外れて回転され
る。 【００１８】図１３〜図１５を参照して、可動コネクタ
８の端子受容ハウジング１６をより詳細に説明する。可
動部品ハウジング１６は、端子受容部７８と、端子受容
部７８から延出するシュラウド８２をもつ嵌合部８０と
を有する。シュラウド８２は、パネル取付ハウジング１
２のキャップ２８（図４）内に挿入可能である。端子受
容部７８は、複数の端子受容キャビティ８４を有する。
端子受容部７８の周辺部には、端子受容端部８８近傍に
傾斜ラバーブーツ取付フランジ８６が延出し、そこから
嵌合側９０に向かって離隔された放射状フランジ９２が
設けられ、更に、そこから嵌合側９０に向かって離隔さ
れ、弾性シール９６（図２５）を受容する円筒状シール
取付面９４が設けられている。シュラウド８２は、その
回りに離隔されているロッキングリング取付ラッチ９８
を有する。シュラウド８２内には、シュラウド８２の内
側縦方向に沿い嵌合面９０から延出する極性化突出部１
００が設けられている。 【００１９】図１６を参照して密封及び仮取付リング１
０について更に詳細に説明する（図１も参照）。リング
１０は、内側リッジ取付リング１０２と、その上に取り
付けられている外側弾性密封リング１０４とを有する。
取付リング１０２は、取付リング１０２の一側上に放射
状に内方向に突出する等間隔で離隔された複数のタブ１
０６と、取付リングの他側に取り付けられた他の同様な
タブ１０８のセットとを備え、タブ１０６はタブ１０８
に対して小さい角度Ａだけオフセット回転位置にある。 【００２０】図１７と図１８を参照して、ロッキングリ
ング１８をより詳細に説明する。ロッキングリング１８
は、可動コネクタハウジング１６のシュラウド８２上に
略緊密に取付可能で、そこを通る円筒状キャビティ１１
２をもつハウジング１１０と、シール１０４に抗して押
圧可能な前方シール面１１６をもつ放射状に外方向に延
出するフランジ１１４と、他側上のシーリング面１１６
近傍に設けられ、ロッキングリング１８を回転させるた
めの工具を受容する冠リングシュラウド１１８とを有す
る。薄壁リング部１２０は、フランジ１１４から延出
し、キャビティ１１２を囲み、パネル取付コネクタ１２
の円筒状スタッド４０（図３）を受容する複数の螺旋状
溝１１９（バイオネット型）を有する。溝１１９は、そ
の前方端にスタッド入口通路１２１を有する。リング部
１２０は、また、その回りに、可動ハウジング部品１６
のラッチ９８（図１３）を受容する複数の矩形キャビテ
ィ１２２を有するとともに、ラッチ９８とも係合する前
方端部１２３を有する。キャビティ１１２には、冠リン
グ１１８の下方で放射状に延出する円錐状キャビティ部
１２４が設けられている。 【００２１】図１９と図２０を参照すると、パネル６
は、パネル取付コネクタハウジング１２を受容する切取
部（カットアウト）１２４と、そこから垂直に曲げら
れ、パネルハウジング１２に向かって突出し、そのギャ
ップ３１内に係合可能なタブ１２６とを有する。 【００２２】図２１には、可動部品の嵌合面がロッキン
グとともに示されている。 【００２３】次に、図２２〜図２４を参照してパネル６
へのパネル取付部品４の組み立てについて説明する。パ
ネル取付部品４は、パネル６への取り付け前に、ハウジ
ング１２に完全に組み立てられた端子モジュール７０内
に取り付けられ、端部キャップ１４でロックされた端子
を有する。こうして、端子は、電気導体ケーブル、光学
ケーブル、または空気パイプ（簡単のため図示せず）に
接続される。組み立られたパネル取付部品４は、パネル
穴１２４に位置合わせすることにより、パネル６に組み
立て可能であり、パネルタブ１２６がハウジング１２の
フランジギャップ３１に位置合わせされる。後者は、パ
ネル６に対してパネル部品４を正しく位置決めし、回転
を阻止するだけでなく、端部キャップがロック位置（図
１１）内に回転されたとき、重畳し、ギャップ３１から
入るのを阻止する端部キャップタブ６６によって、端子
モジュールがハウジング１２内に確実に固定ロックされ
る。図１２に示すように、端部キャップが充分に回転さ
れ、端子モジュールがハウジング１２内にロックされる
と、端部キャップタブ６６はキャップ３１を阻止しな
い。 【００２４】ハウジング１２が穴１２４を通って挿入さ
れ、ハウジングフランジ３０がそこに接触すると、取付
及び密封リング１０は、そこに組み立て可能である。こ
の組み立ては、そのタブ１０６をハウジング１２（図
５）の螺旋状溝３６の入口でギャップ３８と位置合わせ
し、続いて、その中にタブを挿入し、リング１０を回転
してタブ１０６をそれらの対応する溝３６に沿って進行
させることによって行なわれる。タブ１０６は、溝３６
に沿って進行し、一方、取付リング１０２の他側上のタ
ブ１０８の他のセットは外側端３７に沿った溝３６の外
側にある。リング１０が充分に回転されると、タブ１０
６は溝３６の端壁部３９に接触し、タブ１０６と１０８
は、タブ１０８とギャップ３８との位置合わせのために
角度方向にずらされる。後者の位置では、タブ１０６が
溝３６内にあるので、リング１０はパネル取付部品をパ
ネル６に仮保持する。充分な回転位置で溝３８と位置合
わせされているタブ１０８の目的は、リング１０のパネ
ル６に向かう軸方向移動を許容するためであり、この軸
方向移動の間、タブ１０８はギャップ３８内に入り込
み、タブ１０８が、他側上の端壁部３９と接触すること
により、リング１０が回転開放されるのを妨げている。
後者の目的は、可動コネクタ８の取り外し中に、リング
１０の回転を止め、この動作中にリング１０がパネル取
付部品４のパネル６への確実な保持を継続するためであ
る。リング１０の軸方向移動の他の目的は、コネクタ部
８と４が互いに嵌合されたときに、シール１０４の圧縮
中、その軸方向移動を可能とするためである。ハウジン
グ１２に対して充分に回転されているとき、タブ１０８
がギャップ３８と係合していなければ、コネクタ部４か
らコネクタ部８の非嵌合中に、ロッキングリング１８の
回転は、摩擦力によって、リング１０を更に回転させ、
タブ１０６を溝３６に沿って後退させ、ギャップ３８か
ら外す。これは、また、明らかに望まれないパネル６か
らのハウジング１２の脱落を引き起こす恐れが生ずる。
タブセット１０６と１０８が同一なので、密封リング１
０は、いずれの側からでも取り付け可能であり、組み立
て中のエラー発生やリング１０の方向付けの必要性をな
くしているので有益である。 【００２５】図２５〜図２７を参照して可動部品８の組
み立てについて説明する。ロッキングリング１８は、ま
ず、ラッチ９８がロッキングリングの窓１２２内に係合
するまで、シュラウド８２上を摺動されてハウジング１
６に取り付けられる。後者は、予備組立位置を規定し、
ラッチ９８と窓１２２の協動により、ロッキングリング
１８をハウジング１６に仮保持し、ラバーブーツ２０の
取り付けの前に、受容キャビティ８４内への端子の組み
立てをも可能とする。仮位置では、可動コネクタ８は、
ロッキングリング１８がハウジング１６に対して回転不
能であるため、パネル取付コネクタ４とも嵌合不能であ
る。端子（図示せず）は、次に、端子受容キャビティ８
４内に取り付けられ、堅固にロックされる。ラバーブー
ツ２０は、端子周辺部で拘束のない状態で付置決めさ
れ、続いて、ラバーブーツ取付フランジ８６上で引っ張
られる。取付フランジ８６の傾斜案内端は、その弾性変
形により、その上のラバーブーツの前方取付部１２０を
引っ張るのを容易とする。取付部１２０は、次に、フラ
ンジ８６の肩の後方に置かれる。ラバーブーツは、ま
た、フランジ９２により更なる前方への摺動が停止され
る。図２６に示すような位置では、ラバーブーツは、そ
の処理中の偶発的または端子にアクセスが必要なときは
意図的な充分な力により、フランジ８６の周りから取り
外すことができる。コネクタハウジング１８にラバーブ
ーツを固定するために、ロッキングリング１８がラバー
ブーツに向かって引かれ、ハウジングラッチ９８はロッ
キングリング窓１２２がそこを摺動するときに内側方向
に弾性的にバイアスされる。その結果、ラッチ９８は、
ロッキングリングの前方端１２３と係合、接触し、最後
方位置内でロッキングリングを固定せしめる。後者と同
時に、冠リング１１８の内側螺旋表面１２４は、ラバー
ブーツの取付部１２０上に部分的に挿入される。この位
置においては、ラバーブーツ２０は、もはやコネクタハ
ウジング１６の取付フランジ８６を引き抜くことができ
ない。ラバーブーツ取付部１２０が外方向に弾性的にバ
イアスされると、円錐状面１２４と接触し、その更なる
弾性的外方向バイアスを阻止し、フランジ８６の肩の後
方に捕獲されたままとされる。ハウジング１６のフラン
ジ９２は、回転自在であるロッキングリング１８の更な
る後方摺動を阻止する。弾性シール９６は、ロッキング
リングの円筒状内側面とハウジング１６の円筒状密封取
付面９４間で圧縮され、両者間を密封する。 【００２６】図２８と図２９を参照してコネクタ部８と
４の嵌合について説明する。可動コネクタ部８は、極性
化突出部１００が、パネル取付ハウジング１２の極性化
スロット４１と位置合わせされるまで、回転され方向付
けされる。次に、可動ハウジング１６は、ロッキングリ
ング１８の前方端１２３がパネルハウジングスタッド４
０と接触するまで、ハウジング１２内に部分的に挿入さ
れる。ロッキングリングは、次に、スタッド４０がロッ
キングリングのバイオネット型螺旋部１１９、１２１内
に係合されるまで自由に回転され、続いて、手動または
冠リングシュラウド１１８の鋸歯状部と係合する工具を
用いて回転され、スタッド４０が螺旋状部１１９の端部
と係合するまでコネクタ部８と４を近付ける。後者と同
時に、ロッキングリングフランジ１１４の密封表面１１
６は、パネル６に抗して密封リング１０４を圧縮して両
者間を密封せしめる。更に、後者と同時に、可動コネク
タ８の端子のパネルコネクタ４への嵌合が為される。コ
ネクタ部８と４は、こうして互いに充分に嵌合され、可
動コネクタ側８がパネル取付コネクタ側４から密封され
る。コネクタ８と４を取り外すためには、手動で、また
は冠リング１１８に係合している工具を用いて、ロッキ
ングリングを反対方向に回転するだけで良く、密封及び
取付リング１０は、前述した如く、肩３９に抗するタブ
１０８の係合に起因して、回転開放が阻止される。後者
は、したがって、部品８と４の嵌合を外すとき、パネル
取付コネクタ４のパネル６からの落下を阻止せしめる。 【００２７】 【発明の効果】したがって、利点として、パネル取付コ
ネクタ４は、密封及び仮取付手段１０を用いてパネル６
に対する簡単且つ迅速な取り付け及び取り外しが可能と
なる。また、パネル取付コネクタ４の利点として、端子
が先ず別個のモジュール７０内に取り付けられ、パネル
コネクタハウジング１２の対応するキャビティ２２内に
迅速に挿入され、更に、端部キャップの回転だけでその
中に堅固に保持され、その結果、端部キャップは、堅固
にそこにロックされていないときには、パネル６へのパ
ネルコネクタ４の取り付けを妨げるタブ手段６６を有す
る。端子モジュール７０の使用により、パネル取付コネ
クタ４内に取り付けられる種々の位置から発生するケー
ブルハーネスを許容し、個々に供給され、嵌合されてい
る各端子モジュール７０と対向するようなパネル６内に
形成されるべきハーネスと穴の数を減少せしめる。他の
端子モジュール型が使用されたり、変更が必要な場合
は、新しいパネル取付コネクタ４が外観寸法を変更する
ことなく製造でき、同一パネル穴１２４への取付けが依
然可能である。これは、パネル穴１２４の変更や追加が
非常に高価な打ち抜き成型ダイの変更を必要とする自動
車産業において、特に重要な側面である。可動コネクタ
部の利点は、ラバーブーツの引き抜けを保持するための
引込み可能なロッキングリング１８を有する。更なる利
点は、可動コネクタハウジング１６の嵌合面９０から突
出する端子を完全に包囲し、保存するシュラウド８２で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図１】互いに嵌合されようとしている丸形隔壁コネク
タアセンブリの断面図である。 【図２】〜 【図５】図１のコネクタのパネル取付け部品の上面図、
底面図、断面図及び側面図である。 【図６】〜 【図１０】図２〜図５の部品上に適合する端子係止端部
キャップの上面図、底面図、側面図及び詳細を示す図で
ある。 【図１１】及び 【図１２】パネル部品上及び端子モジュール受容位置と
ロック位置でのキャップを示す図である。 【図１３】〜 【図１５】図１に示す実施例の嵌合端子受容部品の側面
図、上面図及び断面図である。 【図１６】仮取付及び密封リングを示す図である。 【図１７】及び 【図１８】図１３〜図１５の部品に取付可能なロッキン
グリングの断面図及び上面図である。 【図１９】及び 【図２０】コネクタが取付けられるシートメタルパネル
の平面図及び断面図である。 【図２１】可動部品の嵌合面をロッキングとともに示す
図である。 【図２２】〜 【図２４】パネルへのパネル部品の取り付けを示す図で
ある。 【図２５】〜 【図２７】可動部品へのラガーブーツの組み立てを示す
図である。 【図２８】及び 【図２９】パネル部品への可動部品の嵌合を示す図であ
る。 【符号の説明】 ２ パネル取付コネクタアセンブリ ４ 第１のコネクタ部 ６ パネル ８ 第２のコネクタ部 １０ 密封リング １２４ 穴
タアセンブリの断面図である。 【図２】〜 【図５】図１のコネクタのパネル取付け部品の上面図、
底面図、断面図及び側面図である。 【図６】〜 【図１０】図２〜図５の部品上に適合する端子係止端部
キャップの上面図、底面図、側面図及び詳細を示す図で
ある。 【図１１】及び 【図１２】パネル部品上及び端子モジュール受容位置と
ロック位置でのキャップを示す図である。 【図１３】〜 【図１５】図１に示す実施例の嵌合端子受容部品の側面
図、上面図及び断面図である。 【図１６】仮取付及び密封リングを示す図である。 【図１７】及び 【図１８】図１３〜図１５の部品に取付可能なロッキン
グリングの断面図及び上面図である。 【図１９】及び 【図２０】コネクタが取付けられるシートメタルパネル
の平面図及び断面図である。 【図２１】可動部品の嵌合面をロッキングとともに示す
図である。 【図２２】〜 【図２４】パネルへのパネル部品の取り付けを示す図で
ある。 【図２５】〜 【図２７】可動部品へのラガーブーツの組み立てを示す
図である。 【図２８】及び 【図２９】パネル部品への可動部品の嵌合を示す図であ
る。 【符号の説明】 ２ パネル取付コネクタアセンブリ ４ 第１のコネクタ部 ６ パネル ８ 第２のコネクタ部 １０ 密封リング １２４ 穴
─────────────────────────────────────────────────────
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米国特許4653835（ＵＳ，Ａ)
米国特許2666805（ＵＳ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
H01R 13/52 301
H01R 13/74
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】パネルに取り付け可能な第１のコネクタ部
と、該第１のコネクタ部に嵌合可能で、前記第１のコネ
クタ部と接続する第２のコネクタ部と、前記パネルの−
側から前記パネルの穴に貫挿された前記第１のコネクタ
部に前記パネルの他側から嵌合可能な密封リングとを具
備するパネル取付コネクタアセンブリにおいて、前記密封リングは、 前記第２のコネクタ部との嵌合前
に、前記パネルに前記第１のコネクタ部を仮保持し、前記密封リングは、 前記第１及び第２コネクタ部が互い
に嵌合されたとき前記パネルの両側間を密封するよう構
成され、 前記密封リングは、半径方向内側に延びるタブのセット
を有し、 該タブは、前記第１のコネクタ部の螺旋溝に係合可能で
あり、 前記タブの一方のセットは前記密封リングの−側に設け
られると共に、前記タブの他方のセットは前記密封リン
グの他方に設けられ、 前記密封リングは、該密封リングのいずれの側からでも
前記第１のコネクタ部に取付可能である ことを特徴とす
るパネル取付コネクタアセンブリ。
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|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |