JP3871552B2 - コネクタの端子係止構造 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコネクタの端子係止構造に関し、詳しくは、端子収容室に収容保持されている端子金具の移動を確実に拘束するためのコネクタの端子係止構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コネクタハウジングの端子収容室内に収容保持された端子金具に対する端子保持力の確保や不完全組立てを検知する為に、二重係止構造を備えたコネクタハウジングが用いられている。
図9はこのような二重係止構造を備えたコネクタハウジングを有するコネクタの従来例を示したものであり、同軸コネクタ1は、同軸ケーブル10を相手側の機器やコネクタ等に接続する為のコネクタである。
【0003】
前記同軸コネクタ1は、図9に示したように、同軸ケーブル10の端部に圧着接続された略円筒状の同軸ケーブル用シールド端子(端子金具)2と、該同軸ケーブル用シールド端子2を収容保持する端子収容室4を備えた絶縁性のアウターハウジング3と、同軸ケーブル用シールド端子2を端子収容室4内に二重係止する為の二重係止部材であるスペーサー7とから成る。
【0004】
そして、前記同軸ケーブル用シールド端子2がアウターハウジング3の後端開口から端子収容室4内へ挿入さると、該端子収容室4の前端開口縁の内壁に突設された端子係止用突起8が同軸ケーブル用シールド端子2の前端縁上部2aを係止してハウジング前方への移動を規制する。
また、前記端子収容室4の内壁上部には、端子収容室4内に挿入された同軸ケーブル用シールド端子2に対してハウジング後方への移動を拘束する端子抜け止め用可撓ランス6が設けられており、該端子抜け止め用可撓ランス6の係止突起6aが同軸ケーブル用シールド端子2の後端縁上部2bを係止する。
【0005】
更に、前記アウターハウジング3の後端開口側の下部には、前記端子収容室4に連通するスペーサー収容部5が設けられており、前記スペーサー7が補完的に嵌合保持される。
そこで、前記同軸ケーブル用シールド端子2を端子収容室4内に挿入した後、スペーサー7をスペーサー収容部5に嵌合することにより、該スペーサー7の前端部7aが同軸ケーブル用シールド端子2の後端縁下部2cを係止する。
【0006】
即ち、前記アウターハウジング3の端子収容室4内に挿入された同軸ケーブル用シールド端子2は、前記端子抜け止め用可撓ランス6及び前記スペーサー7によって二重係止されており、同軸ケーブル用シールド端子2に対する端子保持力の確保や不完全組立ての検知が可能となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記同軸コネクタ1は、端子収容室4内に挿入された同軸ケーブル用シールド端子2等の端子金具に対する端子保持力の確保や不完全組立ての検知を上述したような二重係止構造により達成している。
そこで、前記端子収容室4内には端子抜け止め用可撓ランス6を形成しなければならず、アウターハウジング3の成形金型が複雑になって金型コストが高くなる。又、前記スペーサー7等の二重係止部材が必要になって部品点数が増えるので、組立て作業性の低下を招く。その結果、前記同軸コネクタ1の製造コストが上昇するという問題があった。
【0008】
従って、本発明の目的は上記課題を解消することにあり、端子収容室に収容保持されている端子金具の移動を確実に拘束できると共に、製造コストの安価なコネクタの端子係止構造を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、端子収容室を有する第1のコネクタハウジングと、前記端子収容室内に収容保持される端子金具と、前記第1のコネクタハウジングが嵌入される第2のコネクタハウジングとを備えたコネクタの端子係止構造であって、前記第1のコネクタハウジングが、筒状のハウジング外周壁の前端開口縁からハウジング後方へ向かって切欠き形成されたスリットによって半径方向に弾性変形可能とされたハウジング可撓部と、前記第1のコネクタハウジングの前端開口から挿入された前記端子金具を係止してハウジング後方への移動を規制するべく前記端子収容室の内壁に突設された端子係止用突起と、前記端子収容室内に挿入された前記端子金具に対してハウジング前方への移動を拘束するべく前記ハウジング可撓部の自由端側内壁に突設された端子抜け止め用突起とを備えており、前記ハウジング可撓部が、前記スリットを挟んで自由端側外壁に突設された一対の係合案内突起を有すると共に、前記第2のコネクタハウジングが、これら係合案内突起を挿入案内するべく前端開口縁からハウジング後方へ向かって内壁に凹設された案内溝を有しており、コネクタ嵌合完了時には、前記ハウジング可撓部が、前記第2のコネクタハウジングの対応する内壁部によって拡径方向の弾性変形を拘束されることを特徴とするコネクタの端子係止構造により達成される。
【0010】
上記構成によれば、第1のコネクタハウジングの前端開口から端子金具が端子収容室に挿入される際には、端子抜け止め用突起が端子金具のハウジング後方への移動を可能とする位置まで半径方向外方へ退避させられるので、該端子金具を第1のコネクタハウジングの前端開口から端子収容室に挿入することができる。
【0011】
そして、端子収容室内に装着された端子金具は、該端子収容室の内壁に突設された端子係止用突起によって、ハウジング後方への移動を規制される。この端子係止用突起は、前端開口から挿入された端子金具のハウジング後方への移動を規制すれば良いの、端子金具に対する充分なかかり代を備えた単純な形状とすることができる。
【0012】
又、端子金具が端子収容室内に装着された際には、前記端子抜け止め用突起が端子金具に係合し、該端子金具のハウジング前方への移動を拘束する。この端子抜け止め用突起は、半径方向に弾性変形可能とされたハウジング可撓部の自由端側内壁に突設されるので、端子金具に対する充分なかかり代を備えた形状とすることができる。
【0013】
次に、端子収容室内に挿入された端子金具が不完全な組付け状態であると、前記ハウジング可撓部の自由端は拡径方向に弾性変形したままであるので、第1のハウジングを第2のコネクタハウジングに嵌入することができず、端子金具の不完全組立てを検知することができる。
【0014】
そして、第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとのコネクタ嵌合が完了すると、前記ハウジング可撓部が第2のコネクタハウジングの内壁部によって拡径方向の弾性変形を拘束されるので、前記端子抜け止め用突起は端子金具に対する係合を解除する半径方向外方への退避が阻止される。
従って、前記端子収容室内に装着された端子金具は、前記端子係止用突起及び前記端子抜け止め用突起によって、ハウジング後方及びハウジング前方への移動が拘束され、確実に収容保持される。
【0015】
尚、好ましくは前記ハウジング可撓部が、前記スリットを挟んで自由端側外壁に突設された一対の係合案内突起を有すると共に、前記第2のコネクタハウジングが、これら係合案内突起を挿入案内するべく前端開口縁からハウジング後方へ向かって内壁に凹設された案内溝を有しており、前記案内溝の両側壁が、前端開口縁からハウジング後方へ向かって溝幅が漸減するテーパ状とされる。
【0016】
この場合、端子金具が装着された第1のコネクタハウジングを第2のコネクタハウジングに嵌入すると、一対の係合案内突起が第2のコネクタハウジングに凹設した案内溝により挿入案内される。この案内溝の両側壁は、溝幅が漸減するテーパ状とされているので、スリットを挟んで突設されたこれら一対の係合案内突起は、互いに接近する方向に付勢される。
【0017】
すると、前記ハウジング可撓部は、縮径方向に弾性変形して内壁が端子金具の外周面に密着すると共に、前記端子抜け止め用突起が係止方向へ付勢される。
そこで、前記端子金具は、端子収容室内に更に確実に収容保持され、成形誤差によるガタつきを抑えることもできる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施形態に係るコネクタの端子係止構造を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るコネクタの端子係止構造を備えた同軸ケーブル用コネクタの嵌合状態を示す縦断面図、図2は図1に示したアウターハウジングの縦断面斜視図、図3乃至図5は図1に示した同軸コネクタの組立て手順を説明する為の説明図、図6乃至図8は図1に示した同軸ケーブル用コネクタの嵌合手順を説明する為の説明図である。
【0019】
本実施形態に係る同軸ケーブル用コネクタ40は、図1に示したように、絶縁基板(PCB)30上に実装されたPCBコネクタ31と、該PCBコネクタ31に同軸ケーブル10を接続する為の同軸コネクタ41とから成る。
前記同軸コネクタ41は、同軸ケーブル10の端部に圧着接続された略円筒状の同軸ケーブル用シールド端子(端子金具)21と、該同軸ケーブル用シールド端子21を収容保持する端子収容室42aを備えた絶縁性のアウターハウジング(第1のコネクタハウジング)42とを備えている。
【0020】
前記同軸ケーブル用シールド端子21は、導電性の金属板を折り曲げて形成されており、前端部(図中、左端)に構成された断面円形筒状の端子本体24と、後端部(図中、右端)に構成された圧着部27とを備えている。
前記アウターハウジング42には、図2及び図6に示したように、端子収容室42aを有する略円筒状のハウジング外周壁の前端開口縁(図中、右端開口縁)からハウジング後方(図中、左方)へ向かって切欠き形成された一対のスリット47,47によって、半径方向に弾性変形可能とされたハウジング可撓部である一対のハウジング可撓片43,43が構成されている。
【0021】
尚、本実施形態のハウジング可撓部は、直径方向に沿って切欠き形成された一対のスリット47,47により一対のハウジング可撓片43,43として構成されているが、周方向に所定間隔をもって切欠き形成された3本以上のスリットによって3片以上のハウジング可撓片を構成しても良く、1本のスリットを切欠き形成することによって前端開口部全体をハウジング可撓部とすることもできる。
【0022】
又、前記ハウジング可撓片43,43の自由端側内壁には、端子抜け止め用突起である端子抜け止め用リブ44が突設されている。
更に、前記ハウジング可撓片43,43の自由端側外壁には、下側に位置する前記スリット47を挟んで一対の係合案内突起46,46が突設されている。
【0023】
前記アウターハウジング42における端子収容室42aの内壁には、前端開口から挿入された同軸ケーブル用シールド端子21を係止してハウジング後方への移動を規制する端子係止用突起45が突設されている。
この端子係止用突起45は、前端開口から挿入された同軸ケーブル用シールド端子21のハウジング後方への移動を規制すれば良いので、前記端子本体24の後端部に対する充分なかかり代(圧着部27には干渉しない充分な突出高さ)を備えた単純な形状とすることができる。
【0024】
そこで、前記アウターハウジング42は、図9に示した従来のアウターハウジング3のように、複雑な形状の端子抜け止め用可撓ランスを端子収容室42a内に設ける必要がなく、該アウターハウジング42の成形金型を簡単にできる。
更に、前記アウターハウジング42における後端部には、後述するPCBコネクタ31のロック部33に着脱自在にロック係合するロック機構50が設けられている。
【0025】
前記PCBコネクタ31は、図1に示したように、前記アウターハウジング42に嵌入される第2のコネクタハウジングである絶縁性の雌コネクタハウジング32と、該雌コネクタハウジング32内のハウジング後方側(図中、左方側)で前記同軸ケーブル用シールド端子21にアース接続される接続端子35等を備えた端子嵌合部36とを備える。
【0026】
前記雌コネクタハウジング32の内壁には、図1及び図8に示したように、前記一対の係合案内突起46,46を挿入案内するべく前端開口縁からハウジング後方へ向かって案内溝37が凹設されている。
更に、この案内溝37の両側壁37a,37aは、前端開口縁からハウジング後方へ向かって溝幅が漸減するテーパ状とされている。
【0027】
次に、図3乃至図5を参照しながら前記同軸コネクタ41の組立て手順を説明する。
先ず、図3に示したように、前記アウターハウジング42の端子収容室42aを貫通させた同軸ケーブル10の端部に、前記同軸ケーブル用シールド端子21を圧接接続する。
【0028】
そして、前記同軸ケーブル10をアウターハウジング42のハウジング後方(図中、矢印A方向)へ引き戻すことにより、前記同軸ケーブル用シールド端子21が、該アウターハウジング42の前端開口から端子収容室42a内に挿入される。
この端子挿入時、前記一対のハウジング可撓片43,43の自由端側内壁にそれぞれ突設された端子抜け止め用リブ44は、挿入される同軸ケーブル用シールド端子21における端子本体24の外周面によって半径方向外方へ付勢される。
【0029】
この時、前記各ハウジング可撓片43の自由端は、拡径方向(図中、矢印B方向)に弾性変形できるので、前記端子抜け止め用リブ44が同軸ケーブル用シールド端子21のハウジング後方への移動を可能とする位置まで半径方向外方へ退避させられる。そこで、前記同軸ケーブル用シールド端子21をアウターハウジング42の前端開口から端子収容室42a内に挿入することができる。
【0030】
そして、前記端子収容室42a内に装着された同軸ケーブル用シールド端子21は、図4及び図5に示したように、該端子収容室42aの内壁に突設された端子係止用突起45によって、ハウジング後方への移動を規制される。
又、前記同軸ケーブル用シールド端子21が端子収容室42a内に完全に装着された際には、前記端子本体24の外周面によって半径方向外方へ付勢され、拡径方向に弾性変形させられていた前記ハウジング可撓片43の自由端が、所定の係止位置(図4,5に図示した位置)に復帰する。
【0031】
そこで、前記各端子抜け止め用リブ44が前記端子本体24の前端開口縁に係合し、該同軸ケーブル用シールド端子21のハウジング前方への移動を拘束する。
この端子抜け止め用リブ44は、半径方向に弾性変形可能とされた各ハウジング可撓片43の自由端側内壁に突設されるので、端子本体24の前端開口縁に対する充分なかかり代(接続端子35には干渉しない充分な突出高さ)を備えた形状とすることができる。
【0032】
次に、図6乃至図8を参照しながら前記同軸ケーブル用コネクタ40の嵌合手順を説明する。
先ず、図6に示すように、同軸ケーブル用シールド端子21が装着された前記同軸コネクタ41の前端開口を前記PCBコネクタ31の前端開口に対向させた後、雌コネクタハウジング32の案内溝37にアウターハウジング42の一対の係合案内突起46,46を合わせるようにして該同軸コネクタ41をPCBコネクタ31に嵌入する。
【0033】
この際、前記同軸ケーブル用シールド端子21が端子収容室42a内に不完全な組付け状態であると、端子本体24の外周面によって半径方向外方へ付勢されている各端子抜け止め用リブ44によって、前記各ハウジング可撓片43の自由端は拡径方向に弾性変形したままであるので、同軸コネクタ41をPCBコネクタ31に嵌入することができず、同軸ケーブル用シールド端子21の不完全組立てを検知することができる。
【0034】
そして、図7に示したように、同軸コネクタ41とPCBコネクタ31とのコネクタ嵌合が完了すると、前記各ハウジング可撓片43が雌コネクタハウジング32の対応する内壁部によって拡径方向の弾性変形を拘束されるので、前記端子抜け止め用リブ44は端子本体24の前端開口縁に対する係合を解除する半径方向外方への退避が阻止される(図1、参照)。
【0035】
即ち、前記端子収容室42a内に収容保持された同軸ケーブル用シールド端子21は、前記端子係止用突起45及び前記端子抜け止め用リブ44によって、ハウジング後方及びハウジング前方への移動を拘束される。
従って、本実施形態の同軸コネクタ41によれば、図9に示した従来の同軸コネクタ1のようにスペーサー7等の二重係止部材が不要になって部品点数が減るので、組立て作業性が向上する。その結果、前記同軸コネクタ41の製造コストを低減することができる。
【0036】
更に、本実施形態の同軸ケーブル用コネクタ40によれば、図8に示したように、同軸コネクタ41をPCBコネクタ31に嵌入する際、アウターハウジング42に突設された一対の係合案内突起46,46が、雌コネクタハウジング32の内壁に凹設した案内溝37によって、回り止めされながら挿入案内される。
又、この案内溝37の両側壁37a,37aは、溝幅が漸減するテーパ状とされているので、スリット47を挟んで突設されたこれら一対の係合案内突起46,46は、これらテーパ状の両側壁37a,37aによって互いに接近する方向に付勢される。
【0037】
すると、前記各ハウジング可撓片43は、縮径方向に弾性変形して内壁が端子本体24の外周面に密着すると共に、前記端子抜け止め用リブ44が係止方向へ付勢される。
そこで、前記同軸ケーブル用シールド端子21は、端子収容室42a内に更に確実に収容保持され、これらハウジングや端子の成形誤差によるガタつきを抑えることもできる。
【0038】
尚、本発明に係るコネクタの端子係止構造における第1及び第2のコネクタハウジングや端子金具の構成は、上記実施形態のアウターハウジング3及び雌コネクタハウジング32や同軸ケーブル用シールド端子21の構成に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態においては、PCBコネクタ31と、該PCBコネクタ31に同軸ケーブル10を接続する為の同軸コネクタ41とから成る同軸ケーブル用コネクタ40について説明したが、本発明のコネクタの端子係止構造は、本発明の趣旨に基づいて種々のコネクタに応用できることは言うまでもない。
【0039】
【発明の効果】
上述した如き本発明のコネクタの端子係止構造によれば、第1のコネクタハウジングの前端開口から端子金具が端子収容室に挿入される際には、端子抜け止め用突起が端子金具のハウジング後方への移動を可能とする位置まで半径方向外方へ退避させられるので、該端子金具を第1のコネクタハウジングの前端開口から端子収容室に挿入することができる。
【0040】
そして、端子収容室内に装着された端子金具は、該端子収容室の内壁に突設された端子係止用突起によって、ハウジング後方への移動を規制される。この端子係止用突起は、前端開口から挿入された端子金具のハウジング後方への移動を規制すれば良いの、端子金具に対する充分なかかり代を備えた単純な形状とすることができ、成形金型が簡単になる。
【0041】
又、端子金具が端子収容室内に装着された際には、前記端子抜け止め用突起が端子金具に係合し、該端子金具のハウジング前方への移動を拘束する。この端子抜け止め用突起は、半径方向に弾性変形可能とされたハウジング可撓部の自由端側内壁に突設されるので、端子金具に対する充分なかかり代を備えた形状とすることができ、端子保持力を大きくできる。
【0042】
次に、端子収容室内に挿入された端子金具が不完全な組付け状態であると、前記ハウジング可撓部の自由端は拡径方向に弾性変形したままであるので、第1のハウジングを第2のコネクタハウジングに嵌入することができず、端子金具の不完全組立てを検知することができる。
【0043】
そして、第1のコネクタハウジングと第2のコネクタハウジングとのコネクタ嵌合が完了すると、前記ハウジング可撓部が第2のコネクタハウジングの内壁部によって拡径方向の弾性変形を拘束されるので、前記端子抜け止め用突起は端子金具に対する係合を解除する半径方向外方への退避が阻止される。
即ち、前記端子収容室内に装着された端子金具は、前記端子係止用突起及び前記端子抜け止め用突起によって、ハウジング後方及びハウジング前方への移動が拘束され、確実に収容保持される。
従って、端子収容室に収容保持されている端子金具の移動を確実に拘束できると共に、製造コストの安価なコネクタの端子係止構造を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタの端子係止構造を備えた同軸ケーブル用コネクタの嵌合状態を示す縦断面図である。
【図2】図1に示したアウターハウジングの縦断面斜視図である。
【図3】図1に示した同軸コネクタの組立て手順を説明する為の説明図である。
【図4】図1に示した同軸コネクタの組立て手順を説明する為の説明図である。
【図5】図1に示した同軸コネクタの組立て手順を説明する為の説明図である。
【図6】図1に示した同軸ケーブル用コネクタの嵌合手順を説明する為の説明図である。
【図7】図1に示した同軸ケーブル用コネクタの嵌合手順を説明する為の説明図である。
【図8】図7のVIII-VIII 断面矢視図である。
【図9】二重係止構造を備えた従来のコネクタハウジングを有する同軸コネクタの部分断面斜視図である。
【符号の説明】
21 同軸ケーブル用シールド端子(端子金具)
31 PCBコネクタ
32 雌コネクタハウジング(第2のコネクタハウジング)
37 案内溝
37a 側壁
41 同軸コネクタ
42 アウターハウジング(第1のコネクタハウジング)
42a 端子収容室
43 ハウジング可撓片(ハウジング可撓部)
44 端子抜け止め用リブ(端子抜け止め用突起)
45 端子係止用突起
46 係合案内突起
47 スリット

Claims (2)

  1. 端子収容室を有する第1のコネクタハウジングと、前記端子収容室内に収容保持される端子金具と、前記第1のコネクタハウジングが嵌入される第2のコネクタハウジングとを備えたコネクタの端子係止構造であって、
    前記第1のコネクタハウジングが、筒状のハウジング外周壁の前端開口縁からハウジング後方へ向かって切欠き形成されたスリットによって半径方向に弾性変形可能とされたハウジング可撓部と、前記第1のコネクタハウジングの前端開口から挿入された前記端子金具を係止してハウジング後方への移動を規制するべく前記端子収容室の内壁に突設された端子係止用突起と、前記端子収容室内に挿入された前記端子金具に対してハウジング前方への移動を拘束するべく前記ハウジング可撓部の自由端側内壁に突設された端子抜け止め用突起とを備えており、
    前記ハウジング可撓部が、前記スリットを挟んで自由端側外壁に突設された一対の係合案内突起を有すると共に、前記第2のコネクタハウジングが、これら係合案内突起を挿入案内するべく前端開口縁からハウジング後方へ向かって内壁に凹設された案内溝を有しており、
    コネクタ嵌合完了時には、前記ハウジング可撓部が、前記第2のコネクタハウジングの対応する内壁部によって拡径方向の弾性変形を拘束されることを特徴とするコネクタの端子係止構造。
  2. 前記案内溝の両側壁が、前端開口縁からハウジング後方へ向かって溝幅が漸減するテーパ状とされていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタの端子係止構造。
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