JP3492060B2 - セルロース系繊維の表面処理方法 - Google Patents
セルロース系繊維の表面処理方法Info
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、セルロース系繊維
の表面処理方法に関し、さらに詳しくは、セルロース系
繊維の表面に永続性のある蛋白質系繊維のような風合
い、感触およびなめらかさを付与するセルロース系繊維
の表面処理方法に関する。
の表面処理方法に関し、さらに詳しくは、セルロース系
繊維の表面に永続性のある蛋白質系繊維のような風合
い、感触およびなめらかさを付与するセルロース系繊維
の表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セルロース系繊維の表面処理方法として
は、例えば、特開昭62−62989号公報に植物性繊
維糸をコラーゲン、ケラチン、フィブロインなどの蛋白
溶液またはその蛋白誘導体溶液に浸漬し、撚糸後、蒸気
セットを行う方法が提案されており、上記公報によれ
ば、それによって、防皺性に優れ、しなやかで絹に似た
感触を有する形状記憶植物繊維糸が得られると報告され
ている。
は、例えば、特開昭62−62989号公報に植物性繊
維糸をコラーゲン、ケラチン、フィブロインなどの蛋白
溶液またはその蛋白誘導体溶液に浸漬し、撚糸後、蒸気
セットを行う方法が提案されており、上記公報によれ
ば、それによって、防皺性に優れ、しなやかで絹に似た
感触を有する形状記憶植物繊維糸が得られると報告され
ている。
【0003】しかしながら、上記の方法は、動物性蛋白
を繊維糸の植物性蛋白に吸着させたものであり、蛋白−
蛋白の吸着は、2種の蛋白質のアミノ酸側鎖間のイオン
結合、水素結合および疎水性側鎖同士が引き合うファン
デルワールス力などによると言われているが、これらの
結合は洗濯により容易に解離するため、付与した性質が
洗濯によって消失してしまうという問題がある。さら
に、植物繊維糸に含まれている蛋白質が非常に少ないた
め、結合できる動物性蛋白もごくわずかであり、そのた
め、感触の向上も充分でない。
を繊維糸の植物性蛋白に吸着させたものであり、蛋白−
蛋白の吸着は、2種の蛋白質のアミノ酸側鎖間のイオン
結合、水素結合および疎水性側鎖同士が引き合うファン
デルワールス力などによると言われているが、これらの
結合は洗濯により容易に解離するため、付与した性質が
洗濯によって消失してしまうという問題がある。さら
に、植物繊維糸に含まれている蛋白質が非常に少ないた
め、結合できる動物性蛋白もごくわずかであり、そのた
め、感触の向上も充分でない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、植物性
繊維に関しては、その感触を向上させる方法が提案され
ているが、いまだ永続性のある蛋白質系繊維のような感
触を有する植物性繊維は得られていない。
繊維に関しては、その感触を向上させる方法が提案され
ているが、いまだ永続性のある蛋白質系繊維のような感
触を有する植物性繊維は得られていない。
【0005】したがって、本発明は、植物性繊維などの
セルロース系繊維が有しない蛋白質系繊維のような感触
およびなめらかさをセルロース系繊維に付与し、しかも
その付与された性質が洗濯などの洗浄作用によっても容
易に消失しない、セルロース系繊維の表面処理方法を提
供することを目的とする。
セルロース系繊維が有しない蛋白質系繊維のような感触
およびなめらかさをセルロース系繊維に付与し、しかも
その付与された性質が洗濯などの洗浄作用によっても容
易に消失しない、セルロース系繊維の表面処理方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸側鎖の
アミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ
一つ含む官能基が共有結合したシリル化ペプチドをセル
ロース系繊維の表面に結合させるときは、セルロース系
繊維の表面に蛋白質系繊維のような感触およびなめらか
さを付与することができ、しかも、その結合方式が従来
の技術とはまったく異なるため、セルロース系繊維に付
与された性質が洗濯などの洗浄作用によっても容易に消
失しないということを見出し、本発明を完成するにいた
った。
を達成するため鋭意研究を重ねた結果、アミノ酸側鎖の
アミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ
一つ含む官能基が共有結合したシリル化ペプチドをセル
ロース系繊維の表面に結合させるときは、セルロース系
繊維の表面に蛋白質系繊維のような感触およびなめらか
さを付与することができ、しかも、その結合方式が従来
の技術とはまったく異なるため、セルロース系繊維に付
与された性質が洗濯などの洗浄作用によっても容易に消
失しないということを見出し、本発明を完成するにいた
った。
【0007】すなわち、本発明によれば、シリル化ペプ
チドのケイ素原子に結合した水酸基とセルロース系繊維
のセルロース糖鎖上の水酸基とが結合反応することによ
って、シリル基を介してペプチド部分がセルロース系繊
維の表面に結合し、ペプチド部分の有する造膜作用によ
ってセルロース系繊維に光沢、なめらかさ、しっとり感
などを付与することができる。しかも、このセルロース
系繊維とシリル化ペプチドとの結合は、ケイ素原子と酸
素原子との共有結合によるものであるから、洗濯などの
洗浄作用では脱離しにくく、したがって、付与された性
質は容易に消失しない。
チドのケイ素原子に結合した水酸基とセルロース系繊維
のセルロース糖鎖上の水酸基とが結合反応することによ
って、シリル基を介してペプチド部分がセルロース系繊
維の表面に結合し、ペプチド部分の有する造膜作用によ
ってセルロース系繊維に光沢、なめらかさ、しっとり感
などを付与することができる。しかも、このセルロース
系繊維とシリル化ペプチドとの結合は、ケイ素原子と酸
素原子との共有結合によるものであるから、洗濯などの
洗浄作用では脱離しにくく、したがって、付与された性
質は容易に消失しない。
【0008】上記アミノ酸側鎖のアミノ基を含むペプチ
ドのアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が共有
結合したシリル化ペプチドとしては、例えば、下記の一
般式(I)
ドのアミノ基にケイ素原子をただ一つ含む官能基が共有
結合したシリル化ペプチドとしては、例えば、下記の一
般式(I)
【0009】
【化3】
【0010】〔式中、R1 、R2 、R3 のうち少なくと
も1つは水酸基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル
基または水酸基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を
有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示
し、R5 はR4 以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1また
は3で、mは0〜100、nは0〜100、m+nは1
〜100である(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を
示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではな
い)〕で表されるシリル化ペプチド、または、下記の一
般式(II)
も1つは水酸基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル
基または水酸基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を
有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示
し、R5 はR4 以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1また
は3で、mは0〜100、nは0〜100、m+nは1
〜100である(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を
示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではな
い)〕で表されるシリル化ペプチド、または、下記の一
般式(II)
【0011】
【化4】
【0012】〔式中、R1 、R2 、R3 のうち少なくと
も1つは水酸基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル
基または水酸基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を
有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示
し、R5 はR4 以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1また
は3で、mは0〜100、nは0〜100、m+nは1
〜100である(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を
示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではな
い)〕で表されるシリル化ペプチドが代表的なものとし
て挙げられる。
も1つは水酸基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル
基または水酸基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を
有する塩基性アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示
し、R5 はR4 以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1また
は3で、mは0〜100、nは0〜100、m+nは1
〜100である(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を
示すのみで、アミノ酸配列の順序を示すものではな
い)〕で表されるシリル化ペプチドが代表的なものとし
て挙げられる。
【0013】上記一般式(I)で表されるシリル化ペプ
チドは、例えば、下記の一般式(III)
チドは、例えば、下記の一般式(III)
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、R6 、R7 、R8 のうち少なくと
も1つは炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハ
ロゲン原子を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハロゲン原
子を示す。aは1または3で、XはCl、Br、F、I
などのハロゲン原子を示す〕で表されるシリル化合物
と、下記の一般式(IV)
も1つは炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハ
ロゲン原子を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハロゲン原
子を示す。aは1または3で、XはCl、Br、F、I
などのハロゲン原子を示す〕で表されるシリル化合物
と、下記の一般式(IV)
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、R4 は側鎖の末端にアミノ基を有
する塩基性アミノ酸のアミノ基を除く残基を示し、R5
はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示し、mは0〜100、
nは0から100、m+nは1〜100である〕で表さ
れるペプチド類とを縮合反応させることによって得られ
る。
する塩基性アミノ酸のアミノ基を除く残基を示し、R5
はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示し、mは0〜100、
nは0から100、m+nは1〜100である〕で表さ
れるペプチド類とを縮合反応させることによって得られ
る。
【0018】また、一般式(II)で表されるシリル化ペ
プチドは、例えば、下記の一般式(V)
プチドは、例えば、下記の一般式(V)
【0019】
【化7】
【0020】〔式中、R6 、R7 、R8 のうち少なくと
も1つは炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハ
ロゲン原子を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハロゲン原
子を示す。aは1または3を示す〕で表されるシリル化
合物と、上記の一般式(IV)で表されるペプチド類とを
縮合反応させることによって得られる。
も1つは炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハ
ロゲン原子を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基、
炭素数1〜3のアルコキシ基、水酸基またはハロゲン原
子を示す。aは1または3を示す〕で表されるシリル化
合物と、上記の一般式(IV)で表されるペプチド類とを
縮合反応させることによって得られる。
【0021】一般式(I)で表されるシリル化ペプチド
や一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
R1 、R2 、R3 を前記のように特定しているのは、一
般式(I)で表されるシリル化ペプチドや一般式(II)
で表されるシリル化ペプチドが、セルロース系繊維と反
応する官能基を有し、かつ水溶性を有し、セルロース系
繊維の処理液が良好な保存安定性を保つようにするため
である。また、aを1または3と特定しているは、aが
2の場合は一般式(III)で表されるシリル化合物や一般
式(V)で表されるシリル化合物の保存安定性が悪く、
aが3より大きくなると、分子全体中でシリル官能基部
分の占める割合が小さくなり、シリル官能基の有する性
質を充分に発揮できなくなるためである。
や一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
R1 、R2 、R3 を前記のように特定しているのは、一
般式(I)で表されるシリル化ペプチドや一般式(II)
で表されるシリル化ペプチドが、セルロース系繊維と反
応する官能基を有し、かつ水溶性を有し、セルロース系
繊維の処理液が良好な保存安定性を保つようにするため
である。また、aを1または3と特定しているは、aが
2の場合は一般式(III)で表されるシリル化合物や一般
式(V)で表されるシリル化合物の保存安定性が悪く、
aが3より大きくなると、分子全体中でシリル官能基部
分の占める割合が小さくなり、シリル官能基の有する性
質を充分に発揮できなくなるためである。
【0022】一般式(I)で表されるシリル化ペプチド
や一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
R4 は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の
末端アミノ基を除く残基であるが、上記のような側鎖の
末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸としては、例え
ば、リシン、アルギニン、ヒドロキシリシンなどが挙げ
られる。また、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示す
が、そのようなアミノ酸としては、例えば、グルタミン
酸、アスパラギン酸、アラニン、セリン、トレオニン、
バリン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、チロシ
ン、フェニルアラニン、プロリン、ヒドロキシプロリン
などが挙げられる。
や一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
R4 は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸の
末端アミノ基を除く残基であるが、上記のような側鎖の
末端にアミノ基を有する塩基性アミノ酸としては、例え
ば、リシン、アルギニン、ヒドロキシリシンなどが挙げ
られる。また、R5 はR4 以外のアミノ酸の側鎖を示す
が、そのようなアミノ酸としては、例えば、グルタミン
酸、アスパラギン酸、アラニン、セリン、トレオニン、
バリン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、チロシ
ン、フェニルアラニン、プロリン、ヒドロキシプロリン
などが挙げられる。
【0023】一般式(I)で表されるシリル化ペプチド
や一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
mは0〜100で、好ましくは0より大きく10以下
(0<m≦10)であり、nは0〜100、好ましくは
2〜40であり、m+nは2〜100で、好ましくは3
〜50であるが、これは次の理由によるものである。
や一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおいて、
mは0〜100で、好ましくは0より大きく10以下
(0<m≦10)であり、nは0〜100、好ましくは
2〜40であり、m+nは2〜100で、好ましくは3
〜50であるが、これは次の理由によるものである。
【0024】すなわち、mが上記範囲より大きくなる
と、側鎖のアミノ基に結合するシリル官能基が増え、ペ
プチド部分の有する造膜作用、保湿感の発現が減少し、
nが上記範囲より大きくなると、ペプチド部分に対する
シリル官能基部分の割合が少なくなり、シリル官能基部
分が有する特性を充分に発揮することができなくなり、
m+nが上記範囲より大きくなると、ペプチド部分の造
膜性が強くなりすぎて、セルロース系繊維の表面にゴワ
ゴワした感触を与えるようになる上に、セルロース系繊
維の処理液が保存中に凝集しやすくなり、保存安定性が
低下するからである。
と、側鎖のアミノ基に結合するシリル官能基が増え、ペ
プチド部分の有する造膜作用、保湿感の発現が減少し、
nが上記範囲より大きくなると、ペプチド部分に対する
シリル官能基部分の割合が少なくなり、シリル官能基部
分が有する特性を充分に発揮することができなくなり、
m+nが上記範囲より大きくなると、ペプチド部分の造
膜性が強くなりすぎて、セルロース系繊維の表面にゴワ
ゴワした感触を与えるようになる上に、セルロース系繊
維の処理液が保存中に凝集しやすくなり、保存安定性が
低下するからである。
【0025】なお、上記のm、nやm+nは、理論的に
は整数であるが、ペプチド部分が後述する加水分解ペプ
チドである場合は、該加水分解ペプチドが分子量の異な
るものの混合物として得られるため、測定値は平均値に
なる。
は整数であるが、ペプチド部分が後述する加水分解ペプ
チドである場合は、該加水分解ペプチドが分子量の異な
るものの混合物として得られるため、測定値は平均値に
なる。
【0026】上記一般式(IV)で表されるペプチド類に
は、アミノ酸、ペプチド、アミノ酸またはペプチドのエ
ステルが含まれる。上記のアミノ酸としては、例えば、
アラニン、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、
トレオニン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジン、リ
シン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グ
ルタミン酸、シスチン、システイン、システイン酸、ト
リプトファン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシ
ン、O−ホスホセリン、シトルリンなどが挙げられる。
は、アミノ酸、ペプチド、アミノ酸またはペプチドのエ
ステルが含まれる。上記のアミノ酸としては、例えば、
アラニン、グリシン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、プロリン、フェニルアラニン、チロシン、セリン、
トレオニン、メチオニン、アルギニン、ヒスチジン、リ
シン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グ
ルタミン酸、シスチン、システイン、システイン酸、ト
リプトファン、ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリシ
ン、O−ホスホセリン、シトルリンなどが挙げられる。
【0027】上記ペプチドは、天然ペプチド、合成ペプ
チド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリまたは酵素
で部分的に加水分解して得られる加水分解ペプチドなど
である。
チド、タンパク質(蛋白質)を酸、アルカリまたは酵素
で部分的に加水分解して得られる加水分解ペプチドなど
である。
【0028】天然ペプチドとしては、例えば、グルタチ
オン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オ
キシトシン、バソプレシンなどが挙げられ、合成ペプチ
ドとしては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリ
グルタミン酸、ポリセリンなどが挙げられる。
オン、バシトラシンA、インシュリン、グルカゴン、オ
キシトシン、バソプレシンなどが挙げられ、合成ペプチ
ドとしては、例えば、ポリグリシン、ポリリシン、ポリ
グルタミン酸、ポリセリンなどが挙げられる。
【0029】加水分解ペプチドとしては、例えば、コラ
ーゲン(その変成物であるゼラチンも含む)、ケラチ
ン、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリ
ン、エラスチン、鶏、あひるなどの卵の卵黄タンパク、
卵白タンパク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロ
コシタンパク、米(米糠)タンパク、ジャガイモタンパ
クなどの動植物由来のタンパク(蛋白)質、あるいは、
サッカロミセス属、カンディダ属、エンドミコプシス属
の酵母菌や、いわゆるビール酵母、清酒酵母といわれる
酵母菌より分離した酵母タンパク、キノコ類(担子菌)
より抽出したタンパク、クロレラより分離したタンパク
などの微生物由来のタンパク質を酸、アルカリまたは酵
素で部分的に加水分解して得られるペプチドなどが挙げ
られるが、特に加水分解コラーゲンペプチド、加水分解
ケラチンペプチド、加水分解フィブロインペプチドなど
を用いたシリル化ペプチドで処理したセルロース系繊維
の感触が良好であり、特に加水分解フィブロインペプチ
ドを用いたシリル化ペプチドで処理したセルロース系繊
維は絹のような感触およびなめらかさを有することから
好ましい。
ーゲン(その変成物であるゼラチンも含む)、ケラチ
ン、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、コンキオリ
ン、エラスチン、鶏、あひるなどの卵の卵黄タンパク、
卵白タンパク、大豆タンパク、小麦タンパク、トウモロ
コシタンパク、米(米糠)タンパク、ジャガイモタンパ
クなどの動植物由来のタンパク(蛋白)質、あるいは、
サッカロミセス属、カンディダ属、エンドミコプシス属
の酵母菌や、いわゆるビール酵母、清酒酵母といわれる
酵母菌より分離した酵母タンパク、キノコ類(担子菌)
より抽出したタンパク、クロレラより分離したタンパク
などの微生物由来のタンパク質を酸、アルカリまたは酵
素で部分的に加水分解して得られるペプチドなどが挙げ
られるが、特に加水分解コラーゲンペプチド、加水分解
ケラチンペプチド、加水分解フィブロインペプチドなど
を用いたシリル化ペプチドで処理したセルロース系繊維
の感触が良好であり、特に加水分解フィブロインペプチ
ドを用いたシリル化ペプチドで処理したセルロース系繊
維は絹のような感触およびなめらかさを有することから
好ましい。
【0030】上記アミノ酸またはペプチドのエステルと
しては、上記アミノ酸またはペプチドのカルボキシル基
における炭素数1〜20の炭化水素アルコールとのエス
テル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロ
ピルエステル、イソプロピルエステル、ラウリルエステ
ル、セチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、2
−ヘキシルデシルエステル、ステアリルエステルなどが
挙げられる。
しては、上記アミノ酸またはペプチドのカルボキシル基
における炭素数1〜20の炭化水素アルコールとのエス
テル、例えば、メチルエステル、エチルエステル、プロ
ピルエステル、イソプロピルエステル、ラウリルエステ
ル、セチルエステル、2−エチルヘキシルエステル、2
−ヘキシルデシルエステル、ステアリルエステルなどが
挙げられる。
【0031】上記一般式(I)で表されるシリル化ペプ
チドや一般式(II)で表されるシリル化ペプチドは、上
記一般式(III)で表されるシリル化合物や一般式(V)
で表されるシリル化合物と一般式(IV)で表されるペプ
チド類とを接触反応させて得られるものであるが、一般
式(III)で表されるシリル化合物や一般式(V)で表さ
れるシリル化合物は、シランカップリング剤として市販
されているものを使用することができる。そのようなシ
ランカップリング剤としては、例えば、東芝シリコーン
(株)製のTSL8390、TSL8219、TSL8
395、TSL8326、TSL8325、TSL83
20、TSL8355、TSL8350(いずれも、商
品名)、日本ユニカー(株)製のA−143(商品
名)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のS
H6040、SH6076(いずれも、商品名)、信越
シリコーン(株)製のKBE403、KBE402、K
BE703(いずれも、商品名)などが挙げられる。
チドや一般式(II)で表されるシリル化ペプチドは、上
記一般式(III)で表されるシリル化合物や一般式(V)
で表されるシリル化合物と一般式(IV)で表されるペプ
チド類とを接触反応させて得られるものであるが、一般
式(III)で表されるシリル化合物や一般式(V)で表さ
れるシリル化合物は、シランカップリング剤として市販
されているものを使用することができる。そのようなシ
ランカップリング剤としては、例えば、東芝シリコーン
(株)製のTSL8390、TSL8219、TSL8
395、TSL8326、TSL8325、TSL83
20、TSL8355、TSL8350(いずれも、商
品名)、日本ユニカー(株)製のA−143(商品
名)、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のS
H6040、SH6076(いずれも、商品名)、信越
シリコーン(株)製のKBE403、KBE402、K
BE703(いずれも、商品名)などが挙げられる。
【0032】上記一般式(III)で表されるシリル化合物
や一般式(V)で表されるシリル化合物と一般式(IV)
で表されるペプチド類との反応は、例えば、まず、シリ
ル化合物を30〜50℃の水中で5〜20分間攪拌して
加水分解することにより、ケイ素原子の結合するアルコ
キシ基やハロゲン原子を水酸基に変換した後、この水酸
基化したシリル化合物を一般式(IV)で表されるペプチ
ド類の溶液に滴下し、両者を接触させることによって行
われる。
や一般式(V)で表されるシリル化合物と一般式(IV)
で表されるペプチド類との反応は、例えば、まず、シリ
ル化合物を30〜50℃の水中で5〜20分間攪拌して
加水分解することにより、ケイ素原子の結合するアルコ
キシ基やハロゲン原子を水酸基に変換した後、この水酸
基化したシリル化合物を一般式(IV)で表されるペプチ
ド類の溶液に滴下し、両者を接触させることによって行
われる。
【0033】上記反応に際して、ペプチド類は5〜20
重量%程度の水溶液にするのが好ましく、水酸基化した
シリル化合物の滴下は30分〜5時間で終了するのが好
ましい。
重量%程度の水溶液にするのが好ましく、水酸基化した
シリル化合物の滴下は30分〜5時間で終了するのが好
ましい。
【0034】一般式(III)で表されるシリル化合物を用
いる場合は、反応時、反応によってハロゲン化水素が生
成して反応液のpHが低下するので、反応と同時に水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ溶液を滴
下して、反応系内のpHを8〜11、特に9〜10に保
つことが好ましい。また、一般式(V)で表されるシリ
ル化合物を用いる場合は、反応によるpHの低下は生じ
ないが、反応が塩基性で進行するので、ペプチド溶液の
pHを8〜11、特に9〜10にしておくことが好まし
い。
いる場合は、反応時、反応によってハロゲン化水素が生
成して反応液のpHが低下するので、反応と同時に水酸
化ナトリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ溶液を滴
下して、反応系内のpHを8〜11、特に9〜10に保
つことが好ましい。また、一般式(V)で表されるシリ
ル化合物を用いる場合は、反応によるpHの低下は生じ
ないが、反応が塩基性で進行するので、ペプチド溶液の
pHを8〜11、特に9〜10にしておくことが好まし
い。
【0035】反応は常温でも進行するが、温度が高くな
るほど反応速度が速くなる。しかし、pHが高い状態で
温度が高くなるとシリル化合物の加水分解が促進される
ため、高くても70℃以下にすることが好ましく、特に
40〜60℃で行うことが好ましい。
るほど反応速度が速くなる。しかし、pHが高い状態で
温度が高くなるとシリル化合物の加水分解が促進される
ため、高くても70℃以下にすることが好ましく、特に
40〜60℃で行うことが好ましい。
【0036】反応の進行と終了は、ファン・スレーク
(van Slyke)法により、反応中のペプチド類
のアミノ態窒素量を測定することによって確認すること
ができる。
(van Slyke)法により、反応中のペプチド類
のアミノ態窒素量を測定することによって確認すること
ができる。
【0037】反応終了後、反応液は中和した後、適宜濃
縮して、イオン交換樹脂、透析膜、電気透析、ゲル濾
過、限外濾過などによって精製し、液体のまま、あるい
は粉末化してセルロース系繊維の表面処理に供される。
縮して、イオン交換樹脂、透析膜、電気透析、ゲル濾
過、限外濾過などによって精製し、液体のまま、あるい
は粉末化してセルロース系繊維の表面処理に供される。
【0038】上記一般式(I)で表されるシリル化ペプ
チドや一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおい
て、ペプチドのアミノ基へのシリル官能基(すなわち、
ケイ素原子をただ一つ含む官能基)の導入率は50%以
上85%以下が好ましい。シリル官能基の導入率が50
%より少ない場合は、セルロース系繊維のセルロース糖
鎖上の水酸基に結合する結合手が少なくなって、シリル
化ペプチドとセルロース系繊維との結合が弱くなり、洗
濯などによって脱離しやすくなる傾向があり、またシリ
ル官能基の導入率が85%以上より多くなると、疎水性
が増してシリル化ペプチドのセルロース系繊維の処理液
への分散性が悪くなる傾向がある。
チドや一般式(II)で表されるシリル化ペプチドにおい
て、ペプチドのアミノ基へのシリル官能基(すなわち、
ケイ素原子をただ一つ含む官能基)の導入率は50%以
上85%以下が好ましい。シリル官能基の導入率が50
%より少ない場合は、セルロース系繊維のセルロース糖
鎖上の水酸基に結合する結合手が少なくなって、シリル
化ペプチドとセルロース系繊維との結合が弱くなり、洗
濯などによって脱離しやすくなる傾向があり、またシリ
ル官能基の導入率が85%以上より多くなると、疎水性
が増してシリル化ペプチドのセルロース系繊維の処理液
への分散性が悪くなる傾向がある。
【0039】セルロース系繊維の表面処理は、上記シリ
ル化ペプチドの水溶液にセルロース系繊維を浸漬し、そ
の後、加熱乾燥することによって行われる。この時、シ
リル化ペプチドのシリル官能基部分の水酸基とセルロー
ス系繊維のセルロース糖鎖上の水酸基とが縮合反応し、
セルロース系繊維の表面にシリル化ペプチドが結合す
る。
ル化ペプチドの水溶液にセルロース系繊維を浸漬し、そ
の後、加熱乾燥することによって行われる。この時、シ
リル化ペプチドのシリル官能基部分の水酸基とセルロー
ス系繊維のセルロース糖鎖上の水酸基とが縮合反応し、
セルロース系繊維の表面にシリル化ペプチドが結合す
る。
【0040】セルロース系繊維としては、例えば、綿、
麻などの植物性繊維、繊維素から製造される人絹、スフ
などの再生繊維、繊維素を原料として製造される酢酸人
造繊維などの半合成繊維などが挙げられる。
麻などの植物性繊維、繊維素から製造される人絹、スフ
などの再生繊維、繊維素を原料として製造される酢酸人
造繊維などの半合成繊維などが挙げられる。
【0041】また、処理する際のセルロース系繊維の形
態としては、例えば、糸、織物、不織布などのいずれで
あってもよい。
態としては、例えば、糸、織物、不織布などのいずれで
あってもよい。
【0042】上記セルロース系繊維の表面処理に際し
て、シリル化ペプチドは1〜20重量%程度の水溶液に
するのが好ましく、セルロース系繊維に対する浴比は
1:10〜1:200程度が好ましい。すなわち、セル
ロース系繊維の処理液のシリル化ペプチドの濃度が上記
範囲より高くなったり、セルロース系繊維に対する浴比
が上記範囲より大きくなると、セルロース系繊維に結合
するシリル化ペプチドが多くなりすぎて処理後のセルロ
ース系繊維にゴワつき感が生じ、一方、セルロース系繊
維の処理液のシリル化ペプチドの濃度が上記範囲より低
くなったり、セルロース系繊維に対する浴比が上記範囲
より小さくなると、セルロース系繊維に蛋白質系繊維の
ような感触、なめらかさなどを付与することができなく
なるおそれがある。
て、シリル化ペプチドは1〜20重量%程度の水溶液に
するのが好ましく、セルロース系繊維に対する浴比は
1:10〜1:200程度が好ましい。すなわち、セル
ロース系繊維の処理液のシリル化ペプチドの濃度が上記
範囲より高くなったり、セルロース系繊維に対する浴比
が上記範囲より大きくなると、セルロース系繊維に結合
するシリル化ペプチドが多くなりすぎて処理後のセルロ
ース系繊維にゴワつき感が生じ、一方、セルロース系繊
維の処理液のシリル化ペプチドの濃度が上記範囲より低
くなったり、セルロース系繊維に対する浴比が上記範囲
より小さくなると、セルロース系繊維に蛋白質系繊維の
ような感触、なめらかさなどを付与することができなく
なるおそれがある。
【0043】処理液へのセルロース系繊維の浸漬時間は
5分〜5時間程度が好ましい。上記シリル化ペプチドと
セルロース系繊維との縮合反応は、常温でも進行する
が、液温を30℃〜60℃にするとより速く進行する。
5分〜5時間程度が好ましい。上記シリル化ペプチドと
セルロース系繊維との縮合反応は、常温でも進行する
が、液温を30℃〜60℃にするとより速く進行する。
【0044】浸漬後、セルロース系繊維を60〜100
℃で1〜2時間加熱乾燥して反応を完結させ、水洗して
未反応のシリル化ペプチドを除去し、乾燥することによ
って、シリル化ペプチドが結合したセルロース系繊維が
得られる。
℃で1〜2時間加熱乾燥して反応を完結させ、水洗して
未反応のシリル化ペプチドを除去し、乾燥することによ
って、シリル化ペプチドが結合したセルロース系繊維が
得られる。
【0045】セルロース系繊維へのシリル化ペプチドの
結合度合いについては、セルロース系繊維の窒素量の分
析や原子吸光測定によるケイ素原子の定量分析によって
確認することができる。このセルロース系繊維へのシリ
ル化ペプチドの結合量は、繊維の種類やシリル化ペプチ
ド、特にそのペプチド部分の種類によって種々に変わり
得るが、通常、シリル化ペプチドがセルロース系繊維の
重量の0.2〜8重量%程度が好ましい。
結合度合いについては、セルロース系繊維の窒素量の分
析や原子吸光測定によるケイ素原子の定量分析によって
確認することができる。このセルロース系繊維へのシリ
ル化ペプチドの結合量は、繊維の種類やシリル化ペプチ
ド、特にそのペプチド部分の種類によって種々に変わり
得るが、通常、シリル化ペプチドがセルロース系繊維の
重量の0.2〜8重量%程度が好ましい。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、セルロース系繊維の表
面に蛋白質系繊維のような感触、なめらかさを容易に付
与できる。また、本発明の処理方法によれば、シリル化
ペプチドのケイ素原子に結合した水酸基とセルロース系
繊維のセルロース糖鎖上の水酸基とが結合し、シリル基
を介してペプチド部分がセルロース系繊維の表面に結合
することになるので、セルロース系繊維の表面に結合し
たシリル化ペプチドが洗濯などの洗浄作用では容易に脱
離せず、したがって、シリル化ペプチドによってセルロ
ース系繊維に付与された性質が消失しにくい。
面に蛋白質系繊維のような感触、なめらかさを容易に付
与できる。また、本発明の処理方法によれば、シリル化
ペプチドのケイ素原子に結合した水酸基とセルロース系
繊維のセルロース糖鎖上の水酸基とが結合し、シリル基
を介してペプチド部分がセルロース系繊維の表面に結合
することになるので、セルロース系繊維の表面に結合し
たシリル化ペプチドが洗濯などの洗浄作用では容易に脱
離せず、したがって、シリル化ペプチドによってセルロ
ース系繊維に付与された性質が消失しにくい。
【0047】
【発明の実施の形態】つぎに、実施例を挙げて本発明を
さらに具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施
例などにおいて溶液の濃度を示す%は重量%である。
さらに具体的に説明する。ただし、本発明はそれらの実
施例のみに限定されるものではない。なお、以下の実施
例などにおいて溶液の濃度を示す%は重量%である。
【0048】実施例1および比較例1
実施例1においては、シリル化ペプチドとして、一般式
(II)において、R1、R2 、R3 のいずれもがOH
で、a=3、mの平均値=1.4、nの平均値=18.
6、m+nの平均値=20で、シリル官能基の導入率6
7%のシリル化加水分解コラーゲンペプチドの5%水溶
液600gを調製し40℃に保った。この中に市販の木
綿晒布6.8g(15cm平方)を20分間浸漬し、水
分を軽く絞り、その後、100℃の恒温槽で2時間加熱
乾燥した。乾燥後、木綿布は流水中で約1分間洗浄し8
0℃の恒温槽で20分間加熱乾燥した。この洗浄−乾燥
操作を10回繰り返し、それぞれ1回目、3回目、5回
目および10回目の洗浄−乾燥が終わった段階で処理布
の一部を切り取り、含有する窒素量およびケイ素量を測
定した。
(II)において、R1、R2 、R3 のいずれもがOH
で、a=3、mの平均値=1.4、nの平均値=18.
6、m+nの平均値=20で、シリル官能基の導入率6
7%のシリル化加水分解コラーゲンペプチドの5%水溶
液600gを調製し40℃に保った。この中に市販の木
綿晒布6.8g(15cm平方)を20分間浸漬し、水
分を軽く絞り、その後、100℃の恒温槽で2時間加熱
乾燥した。乾燥後、木綿布は流水中で約1分間洗浄し8
0℃の恒温槽で20分間加熱乾燥した。この洗浄−乾燥
操作を10回繰り返し、それぞれ1回目、3回目、5回
目および10回目の洗浄−乾燥が終わった段階で処理布
の一部を切り取り、含有する窒素量およびケイ素量を測
定した。
【0049】また、比較例1としては、シリル化ペプチ
ドに代えて、mの平均値=1.4、nの平均値=18.
6、m+nの平均値=20の加水分解コラーゲンペプチ
ド〔(株)成和化成製のプロモイスW−52(商品
名)〕の5%水溶液を用いたほかは、実施例1と同様に
木綿布を処理し、洗浄−乾燥後の木綿布の窒素量および
ケイ素量を測定した。
ドに代えて、mの平均値=1.4、nの平均値=18.
6、m+nの平均値=20の加水分解コラーゲンペプチ
ド〔(株)成和化成製のプロモイスW−52(商品
名)〕の5%水溶液を用いたほかは、実施例1と同様に
木綿布を処理し、洗浄−乾燥後の木綿布の窒素量および
ケイ素量を測定した。
【0050】それらの結果を表1に示すが、窒素量の測
定は住友化学工業(株)製の総炭素総窒素分析装置NC
−90を用いて分析し、ケイ素の測定は、試料を硝酸−
過塩素酸による湿式分解法(JIS K 0102法)
で分解した後、分解液を中和し、(株)島津製作所製の
AA−680G原子吸光分析装置でグラファイトアトマ
イザーによるフレームレス分析で行った。なお、分析に
用いた試薬類はすべて精密分析用試薬である。
定は住友化学工業(株)製の総炭素総窒素分析装置NC
−90を用いて分析し、ケイ素の測定は、試料を硝酸−
過塩素酸による湿式分解法(JIS K 0102法)
で分解した後、分解液を中和し、(株)島津製作所製の
AA−680G原子吸光分析装置でグラファイトアトマ
イザーによるフレームレス分析で行った。なお、分析に
用いた試薬類はすべて精密分析用試薬である。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示すように、実施例1のシリル化加
水分解コラーゲンペプチドで処理した木綿布は、洗浄3
回目以後は窒素量およびケイ素量の減少がほとんど見ら
れなかった。ケイ素は水道水中に含まれているため、木
綿布を水道水で洗浄することによって未処理の木綿布中
にすでに検出されているが、シリル化加水分解ペプチド
コラーゲンで処理した木綿布は5回洗浄した場合でも未
処理の木綿布の約2倍のケイ素量が検出され、そのケイ
素量はその後の洗浄でもほとんど減少しなかった。これ
に対し、比較例1の加水分解コラーゲンペプチドで処理
した木綿布は、洗浄回数が増えるに従って窒素量が減少
し、洗浄10回では木綿布に吸着した加水分解コラーゲ
ンペプチドのほとんどが洗い流されていた。
水分解コラーゲンペプチドで処理した木綿布は、洗浄3
回目以後は窒素量およびケイ素量の減少がほとんど見ら
れなかった。ケイ素は水道水中に含まれているため、木
綿布を水道水で洗浄することによって未処理の木綿布中
にすでに検出されているが、シリル化加水分解ペプチド
コラーゲンで処理した木綿布は5回洗浄した場合でも未
処理の木綿布の約2倍のケイ素量が検出され、そのケイ
素量はその後の洗浄でもほとんど減少しなかった。これ
に対し、比較例1の加水分解コラーゲンペプチドで処理
した木綿布は、洗浄回数が増えるに従って窒素量が減少
し、洗浄10回では木綿布に吸着した加水分解コラーゲ
ンペプチドのほとんどが洗い流されていた。
【0053】以上の結果から、シリル化加水分解コラー
ゲンペプチドが木綿布に結合し、それが洗浄によっては
容易には脱離しないのが明らかであった。このシリル化
加水分解コラーゲンペプチドの木綿布への結合量は木綿
布の重量の約2%であった。
ゲンペプチドが木綿布に結合し、それが洗浄によっては
容易には脱離しないのが明らかであった。このシリル化
加水分解コラーゲンペプチドの木綿布への結合量は木綿
布の重量の約2%であった。
【0054】実施例2および比較例2
実施例2としては、シリル化ペプチドとして、一般式
(I)において、R1 =CH3 、R2 =OH、R3 =O
Hで、a=1、mの平均値=2、nの平均値=8、m+
nの平均値=10で、シリル官能基の導入率61%のシ
リル化加水分解ケラチンペプチドの8%水溶液を用いた
ほかは、実施例1と同様に木綿布を処理し、洗浄後の窒
素量およびケイ素量を測定した。
(I)において、R1 =CH3 、R2 =OH、R3 =O
Hで、a=1、mの平均値=2、nの平均値=8、m+
nの平均値=10で、シリル官能基の導入率61%のシ
リル化加水分解ケラチンペプチドの8%水溶液を用いた
ほかは、実施例1と同様に木綿布を処理し、洗浄後の窒
素量およびケイ素量を測定した。
【0055】また、比較例2としては、シリル化ペプチ
ドに代えて、mの平均値=2、nの平均値=8、m+n
の平均値=10の加水分解ケラチンペプチド〔(株)成
和化成社製のプロモイスWK−H(商品名)〕を8%お
よびシリコーンオイルとして東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)製のSH200−350cs(商品
名)〕を1%配合した水溶液を用いたほかは、実施例1
と同様に木綿布を処理し、洗浄−乾燥後の窒素量および
ケイ素量を測定した。それらの結果を表2に示す。
ドに代えて、mの平均値=2、nの平均値=8、m+n
の平均値=10の加水分解ケラチンペプチド〔(株)成
和化成社製のプロモイスWK−H(商品名)〕を8%お
よびシリコーンオイルとして東レ・ダウコーニング・シ
リコーン(株)製のSH200−350cs(商品
名)〕を1%配合した水溶液を用いたほかは、実施例1
と同様に木綿布を処理し、洗浄−乾燥後の窒素量および
ケイ素量を測定した。それらの結果を表2に示す。
【0056】
【表2】
【0057】表2に示す結果から明らかなように、実施
例2のシリル化加水分解ケラチンペプチドで処理した木
綿布は、洗浄3回目以後は窒素量およびケイ素量の減少
がほとんどみられなかった。これに対し、比較例2の加
水分解ケラチンペプチドとシリコーンで処理した木綿布
は、洗浄回数が増えるに従って窒素量およびケイ素量が
減少していた。これらの結果から、シリル化加水分解ケ
ラチンペプチドが木綿布に結合し、それが洗浄によって
は容易には脱離しないことが明らかであった。このシリ
ル化加水分解ケラチンペプチドの木綿布への結合量は木
綿布の重量の約3.6%であった。
例2のシリル化加水分解ケラチンペプチドで処理した木
綿布は、洗浄3回目以後は窒素量およびケイ素量の減少
がほとんどみられなかった。これに対し、比較例2の加
水分解ケラチンペプチドとシリコーンで処理した木綿布
は、洗浄回数が増えるに従って窒素量およびケイ素量が
減少していた。これらの結果から、シリル化加水分解ケ
ラチンペプチドが木綿布に結合し、それが洗浄によって
は容易には脱離しないことが明らかであった。このシリ
ル化加水分解ケラチンペプチドの木綿布への結合量は木
綿布の重量の約3.6%であった。
【0058】実施例3および比較例3
実施例3としては、シリル化ペプチドとして、一般式
(II)において、R1 =CH3 、R2 =OH、R3 =O
Hで、a=3、mの平均値=0.8、nの平均値=6.
2、m+nの平均値=7で、シリル官能基の導入率59
%のシリル化加水分解フィブロインペプチドの2%水溶
液を用いたほかは、実施例1と同様に木綿布を処理し、
洗浄−乾燥後の窒素量およびケイ素量を測定した。
(II)において、R1 =CH3 、R2 =OH、R3 =O
Hで、a=3、mの平均値=0.8、nの平均値=6.
2、m+nの平均値=7で、シリル官能基の導入率59
%のシリル化加水分解フィブロインペプチドの2%水溶
液を用いたほかは、実施例1と同様に木綿布を処理し、
洗浄−乾燥後の窒素量およびケイ素量を測定した。
【0059】また、比較例3としては、シリル化加水分
解フィブロインペプチドに代えて、mの平均値=0.
8、nの平均値=6.2、m+nの平均値=7の加水分
解フィブロインペプチド〔(株)成和化成製のプロモイ
スS−700SP(商品名)〕の2%水溶液を用いたほ
かは、実施例1と同様に木綿布を処理し、洗浄−乾燥後
の窒素量およびケイ素量を測定した。それらの結果を表
3に示す。
解フィブロインペプチドに代えて、mの平均値=0.
8、nの平均値=6.2、m+nの平均値=7の加水分
解フィブロインペプチド〔(株)成和化成製のプロモイ
スS−700SP(商品名)〕の2%水溶液を用いたほ
かは、実施例1と同様に木綿布を処理し、洗浄−乾燥後
の窒素量およびケイ素量を測定した。それらの結果を表
3に示す。
【0060】
【表3】
【0061】表3に示す結果から明らかなように、実施
例3のシリル化加水分解フィブロインペプチドで処理し
た木綿布は、3回目以後の洗浄で窒素量およびケイ素量
の減少がほとんど見られなかったが、比較例3の加水分
解フィブロインペプチドで処理した木綿布は、洗浄回数
が増えるに従って窒素量およびケイ素量が減少した。こ
れらの結果から、シリル化加水分解フィブロインペプチ
ドが木綿布に結合し、それが洗浄によっては容易には脱
離しないのが明らかであった。このシリル化加水分解フ
ィブロインペプチドの木綿布への結合量は木綿布の重量
の約1.3%であった。
例3のシリル化加水分解フィブロインペプチドで処理し
た木綿布は、3回目以後の洗浄で窒素量およびケイ素量
の減少がほとんど見られなかったが、比較例3の加水分
解フィブロインペプチドで処理した木綿布は、洗浄回数
が増えるに従って窒素量およびケイ素量が減少した。こ
れらの結果から、シリル化加水分解フィブロインペプチ
ドが木綿布に結合し、それが洗浄によっては容易には脱
離しないのが明らかであった。このシリル化加水分解フ
ィブロインペプチドの木綿布への結合量は木綿布の重量
の約1.3%であった。
【0062】〔木綿布表面のなめらかさの測定〕上記実
施例1〜3および比較例1〜3で処理し、10回洗浄−
乾燥した後の木綿布の表面のなめらかさをカトーテック
(株)製の摩擦感テスターKES−SEを用いて測定
し、未処理の木綿布の測定値と比較した。なお、この装
置においては、なめらかさ(ざらつき)は、試料の表面
の一定距離を移動する摩擦子が感じる摩擦係数の平均偏
差で表され、単位は無次元であり、値が小さいほど、
「なめらかである」ことを示している。
施例1〜3および比較例1〜3で処理し、10回洗浄−
乾燥した後の木綿布の表面のなめらかさをカトーテック
(株)製の摩擦感テスターKES−SEを用いて測定
し、未処理の木綿布の測定値と比較した。なお、この装
置においては、なめらかさ(ざらつき)は、試料の表面
の一定距離を移動する摩擦子が感じる摩擦係数の平均偏
差で表され、単位は無次元であり、値が小さいほど、
「なめらかである」ことを示している。
【0063】各試料の表面を摩擦子が2cm移動したと
きの摩擦係数の平均偏差を表4に示す。なお、測定値は
各試料3回ずつの測定値の平均値である。また、その表
示にあたっては、対応する実施例と比較例とのなめらか
さの差が理解しやすいように、未処理、実施例1、比較
例1、実施例2、比較例2、実施例3、比較例3の順に
表示する。
きの摩擦係数の平均偏差を表4に示す。なお、測定値は
各試料3回ずつの測定値の平均値である。また、その表
示にあたっては、対応する実施例と比較例とのなめらか
さの差が理解しやすいように、未処理、実施例1、比較
例1、実施例2、比較例2、実施例3、比較例3の順に
表示する。
【0064】
【表4】
【0065】表4に示すように、実施例1〜3のシリル
化ペプチドで表面処理した木綿布の摩擦係数の平均偏差
値は、いずれも未処理の木綿布の摩擦係数の平均偏差値
の1/2以下であり、木綿布の表面にシリル化ペプチド
が結合して、木綿布になめらかさを付与していることが
明らかであった。これに対し、比較例1〜3の加水分解
ペプチドで処理した木綿布の摩擦係数の平均偏差値は、
未処理の木綿布の摩擦係数の平均偏差値よりは小さいも
のの、実施例1〜3のシリル化ペプチドで処理した木綿
布に比べると約2倍の値であり、加水分解ペプチドによ
る処理では、木綿布に充分ななめらかさを付与すること
ができないことが明らかにされていた。
化ペプチドで表面処理した木綿布の摩擦係数の平均偏差
値は、いずれも未処理の木綿布の摩擦係数の平均偏差値
の1/2以下であり、木綿布の表面にシリル化ペプチド
が結合して、木綿布になめらかさを付与していることが
明らかであった。これに対し、比較例1〜3の加水分解
ペプチドで処理した木綿布の摩擦係数の平均偏差値は、
未処理の木綿布の摩擦係数の平均偏差値よりは小さいも
のの、実施例1〜3のシリル化ペプチドで処理した木綿
布に比べると約2倍の値であり、加水分解ペプチドによ
る処理では、木綿布に充分ななめらかさを付与すること
ができないことが明らかにされていた。
【0066】〔木綿布の官能評価試験〕上記実施例1〜
3および比較例1〜3で処理し、10回洗浄−乾燥後の
木綿布(処理布)と未処理の木綿布(未処理布)の表面
のソフト感、布のコシおよびしっとり感(保湿感)につ
いて5人のパネラーに評価させた。評価は、最も良いも
のを1位とし、最も悪いものが7位となるように順位を
つけさせた。表5にその結果を示すが、順位は5人の平
均値で示してある。
3および比較例1〜3で処理し、10回洗浄−乾燥後の
木綿布(処理布)と未処理の木綿布(未処理布)の表面
のソフト感、布のコシおよびしっとり感(保湿感)につ
いて5人のパネラーに評価させた。評価は、最も良いも
のを1位とし、最も悪いものが7位となるように順位を
つけさせた。表5にその結果を示すが、順位は5人の平
均値で示してある。
【0067】
【表5】
【0068】表5に示すように、実施例1〜3のシリル
化ペプチドで表面処理した木綿布は、いずれの評価項目
においても、比較例1〜3の加水分解ペプチドで処理し
た木綿布や未処理の木綿布(未処理布)よりも順位が高
く、シリル化ペプチドで表面処理した効果が明らかにさ
れていた。
化ペプチドで表面処理した木綿布は、いずれの評価項目
においても、比較例1〜3の加水分解ペプチドで処理し
た木綿布や未処理の木綿布(未処理布)よりも順位が高
く、シリル化ペプチドで表面処理した効果が明らかにさ
れていた。
Claims (5)
- 【請求項1】 セルロース系繊維の表面に、アミノ酸側
鎖のアミノ基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子を
ただ一つ含む官能基が共有結合したシリル化ペプチドを
結合させることを特徴とするセルロース系繊維の表面処
理方法。 - 【請求項2】 シリル化ペプチドが、下記の一般式
(I) 【化1】 〔式中、R1 、R2 、R3 のうち少なくとも1つは水酸
基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基または水酸
基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性
アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R5 はR4
以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1または3で、mは0
〜100、nは0〜100、m+nは1〜100である
(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、ア
ミノ酸配列の順序を示すものではない)〕で表されるシ
リル化ペプチド、または、下記の一般式(II) 【化2】 〔式中、R1 、R2 、R3 のうち少なくとも1つは水酸
基を示し、残りは炭素数1〜3のアルキル基または水酸
基を示す。R4 は側鎖の末端にアミノ基を有する塩基性
アミノ酸の末端アミノ基を除く残基を示し、R5 はR4
以外のアミノ酸側鎖を示し、aは1または3で、mは0
〜100、nは0〜100、m+nは1〜100である
(ただし、mおよびnはアミノ酸の数を示すのみで、ア
ミノ酸配列の順序を示すものではない)〕で表されるシ
リル化ペプチドである請求項1記載のセルロース系繊維
の表面処理方法。 - 【請求項3】 シリル化ペプチドのペプチド部分が、動
植物由来の蛋白質を部分的に加水分解して得られた加水
分解ペプチドである請求項1または2記載のセルロース
系繊維の表面処理方法。 - 【請求項4】 シリル化ペプチドのペプチド部分が、加
水分解コラーゲンペプチド、加水分解ケラチンペプチド
および加水分解フィブロインペプチドよりなる群から選
ばれる少なくとも1種である請求項1または2記載のセ
ルロース系繊維の表面処理方法。 - 【請求項5】 シリル化ペプチドのペプチド部分が、加
水分解フィブロインペプチドである請求項1または2記
載のセルロース系繊維の表面処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33800495A JP3492060B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | セルロース系繊維の表面処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33800495A JP3492060B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | セルロース系繊維の表面処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09158047A JPH09158047A (ja) | 1997-06-17 |
JP3492060B2 true JP3492060B2 (ja) | 2004-02-03 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33800495A Expired - Fee Related JP3492060B2 (ja) | 1995-12-01 | 1995-12-01 | セルロース系繊維の表面処理方法 |
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JP (1) | JP3492060B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003096671A (ja) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | Marusho:Kk | 繊維製品加工用組成物および繊維製品の加工方法 |
-
1995
- 1995-12-01 JP JP33800495A patent/JP3492060B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH09158047A (ja) | 1997-06-17 |
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