JP2003096671A - 繊維製品加工用組成物および繊維製品の加工方法 - Google Patents

繊維製品加工用組成物および繊維製品の加工方法

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JP2003096671A
JP2003096671A JP2001288258A JP2001288258A JP2003096671A JP 2003096671 A JP2003096671 A JP 2003096671A JP 2001288258 A JP2001288258 A JP 2001288258A JP 2001288258 A JP2001288258 A JP 2001288258A JP 2003096671 A JP2003096671 A JP 2003096671A
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Misao Fujiwara
操 藤原
Masato Fukiage
正人 吹上
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MARUSHO KK
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MARUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 衣服やその他の繊維製品に、家庭においてあ
るいはクリーニング業者においても耐洗濯性ある抗菌性
・防臭性を付与することができ、しかも抗菌性・防臭性
と同時に、吸湿性、風合・感触、バルク感、着心地など
の性質を付与することができ、さらには洗濯を多数回繰
り返して効果が徐々に低下してきたときの再度の抗菌性
・防臭性付与処理の時機を知ることもできる繊維製品加
工用組成物を提供すること、およびそのような繊維製品
加工用組成物を用いた繊維製品の加工方法を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 加水分解蛋白質シリル化物(A) 、蛋白質
(B) およびキトサン(C)を必須成分とし、さらに植物由
来の有効成分(D) を含有する水溶液からなる繊維製品加
工用組成物である。また、その繊維製品加工用組成物を
用いて繊維製品を処理する繊維製品の加工方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維製品に、耐洗
濯性のある抗菌性・防臭性、吸湿性、風合・感触、バル
ク感、着心地などの性質を付与することのできる繊維製
品加工用組成物、殊に、家庭においてあるいはクリーニ
ング業者において使用するための繊維製品加工用組成物
に関するものである。また、その組成物を用いて繊維製
品を加工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】〈工業的な繊維加工方法〉繊維処理方法
として、以下に例示するように、蛋白質系物質を含む処
理剤で処理する方法、セリシン(絹に含有される成分)
を含む処理剤で処理する方法、セリシンとキトサンとを
含む処理剤で処理する方法、キトサンとコラーゲンとを
含む処理剤で処理する方法などが知られている。
【0003】(イ)特開平9−158047号公報に
は、セルロース系繊維の表面に、アミノ酸側鎖のアミノ
基を含むペプチドのアミノ基にケイ素原子をただ一つ含
む官能基が共有結合したシリル化ペプチドを結合させる
ようにしたセルロース系繊維の表面処理方法が示されて
いる。この処理により、セルロース系繊維の表面に永続
性のある蛋白質系繊維のような風合、感触および滑らか
さを付与することができる。
【0004】(ロ)特許第2588445号(特開平4
−202855号公報)には、セリシン水溶液と固着剤
よりなる溶液を処理液として合成繊維を処理する合成繊
維の改質加工方法が示されている。セリシンは、絹繊維
に含有される成分である。固着剤の例は、アルデヒド
類、重金属塩類、タニタン、合成樹脂(メラミン、エポ
キシ、エステル)、塩化シアヌールなどである。この加
工により、合成繊維に吸湿性、静電性の機能が付与され
る。
【0005】(ハ)特開平9−158048号公報に
は、構成単繊維の少なくとも一部が凹部を有する断面形
状をもつフィラメント糸からなるマルチフィラメント糸
もしくはそれから得られた紡績糸からなり、かつ少なく
とも該凹部に脱アセチル化キチンとセリシンとからなる
複合体が固着してなる機能性繊維製品が示されている。
この機能性繊維製品は、吸水性や吸湿性が高く、洗濯耐
久性にすぐれた抗菌性、抗カビ性、防臭性を有し、かつ
風合が良好であるとしている。
【0006】(ニ)特開平7−229064号公報に
は、キトサンおよびポリペプチドを媒質中に含有させた
繊維処理剤にて処理した繊維材料及び繊維製品が示され
ており、シリコン、ウレタン等の反応性樹脂を含有させ
てもよいとの記載もある。ポリペプチドの例は、コラー
ゲンや絹蛋白(絹フィブロイン)である。反応性樹脂と
して実施例で使われているものは、アミノシリコン、水
性ウレタン、親水シリコンオイルである。なお、ここで
言う「シリコン」は、正確には「シリコーン(silicon
e)」のことである。
【0007】〈家庭やクリーニング業者における繊維製
品加工〉家庭やクリーニング業者が衣類その他の繊維製
品を加工する方法として、以前より次のようなことがな
されている。
【0008】(ホ)その一つは、洗濯後の衣類等に洗濯
糊(糊剤)をスプレーした後、アイロンがけする方法で
ある。糊剤としては、澱粉類、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル系樹脂などが水性液(水溶液や水分散
液)の形態で使用されており、洗濯臭を取るために微量
の香料を添加したものもある。アイロン滑りを良くする
ため、シリコーン類を主剤とする洗濯糊も開発されてい
る。
【0009】(ヘ)他の一つは、洗濯機による洗濯後の
被洗濯物の洗浄またはすすぎに際し、洗浄水またはすす
ぎ水に界面活性剤を添加して、洗濯後の繊維製品に柔軟
性やバルキー感を付与するものである。界面活性剤とし
ては、たとえば、ジアルキルジメチルアンモニウム塩や
エステルアミド型長鎖アルキルアミン塩などが用いられ
ている。清潔志向の高まりに応じて、界面活性剤のほか
に、抗菌、消臭成分を添加した商品も知られている。
【0010】(ト)後者の加工にかかる加工剤として、
特許第2523456号には、「植物または樹木から抽
出したエキスを多孔性物質に吸着してなる消臭、除菌剤
1重量部に対し、中性無水芒硝8〜15重量部の割合で
混合したことを特徴とするすすぎ剤。」が示されてい
る。実施例によれば、消臭、除菌剤としてのエキスと
は、ヨモギ、フキ、その他の野生植物のエキスや、カエ
デ、ヒノキ、ヒバ、ユーカリ等の天然樹木のエキスであ
り、多孔性物質とは、活性アルミナ、シリカ、酸化チタ
ン、EVA樹脂、ケイ酸カルシウム、ゼオライトなどで
ある。この特許の実施品と思われるすすぎ剤の商品も市
販されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】〈工業的な繊維加工方
法の問題点〉上記(イ)のセルロース系繊維の表面処理
方法は、風合、感触、滑らかさの付与に着目している
が、抗菌性・防臭性については特別の顧慮が払われてい
ない。
【0012】上記(ロ)の合成繊維の改質加工方法は、
合成繊維に吸湿性、静電性の機能を付与しようとするも
のであって、やはり抗菌性・防臭性については特別の顧
慮が払われていない。
【0013】上記(ハ)の機能性繊維製品は、吸水性や
吸湿性、風合に加えて、洗濯耐久性にすぐれた抗菌性、
抗カビ性、防臭性を付与することを目的としているが、
繊維に脱アセチル化キチン(キトサンのこと)とセリシ
ンとが付着しているだけなので(ゼラチン、合成ペプチ
ド、その他のバインダー的機能を持つ成分を共存させて
もよいとの記載はあるが)、本質的には耐洗濯性が充分
であるとは言い難く、たとえ抗菌性は維持できても、他
の性質は充分には維持し難い。この(ハ)においては、
フィラメントの凹部に、凹部を有しない場合に比し2〜
100倍もの重量のキトサンとセリシンとの複合体の厚
い皮膜を形成して、洗濯による皮膜の消失時間を長引か
せているのであり、付着力自体は本質的には小さいと見
るべきである。
【0014】上記(ニ)の繊維材料及び繊維製品は、染
色性、染着性を向上させると共に、保湿、殺菌、防臭を
達成することを目的としているが、アミノシリコン、水
性ウレタン、親水シリコンオイルのような反応性樹脂を
併用しても、本質的には、キトサンおよびポリペプチド
に対し単にバインダー機能を果たさせるだけであり、耐
洗濯性にはおのずから限界がある。
【0015】そして、これらの従来技術は、主として繊
維、糸、原反の段階での加工を意図しており、必要な装
置や制御機構を備えた工場における厳密な条件下での加
工では所期の品質を有する加工を行うことはできても、
家庭やクリーニング業者において衣類やその他の繊維製
品を加工するときは、設計通りの品質が得られるような
加工は無理である(というより、家庭などで加工を行う
ことは元々考慮外にある)。
【0016】〈家庭やクリーニング業者における繊維製
品加工の問題点〉上記(ホ)の洗濯糊は、カッターシャ
ツ、ブラウス、ハンカチ、シーツ、浴衣などに適用され
るが、それは洗濯物に張りを与えるためのものであっ
て、抗菌性・防臭性を付与する作用は有しない。また、
たとえ抗菌剤を添加しても、1度の洗濯により抗菌性が
喪失してしまう。
【0017】界面活性剤を主成分とする上記(ヘ)のす
すぎ剤によっては、柔軟性やバルキー感が得られても、
抗菌性・防臭性は期待しえない。またそのすすぎ剤にた
とえ抗菌剤を添加しても、やはり1回限りの作用効果に
限られる。加えて、すすぎ効果が得られるほどの量の界
面活性剤の使用は、そのイオン性の如何にかかわらず、
皮膚に与える毒性が懸念される。
【0018】上記(ト)のすすぎ剤は、野生植物や天然
樹木のエキスにより抗菌性・防臭性を得ようとしている
が、それだけでは抗菌性・防臭性が不足する上、その作
用効果は1度の洗濯により大部分が喪失してしまう。
【0019】〈発明の目的〉本発明は、このような背景
下において、衣服やその他の繊維製品に、家庭において
あるいはクリーニング業者においても耐洗濯性ある抗菌
性・防臭性を付与することができ、しかも抗菌性・防臭
性と同時に、吸湿性、風合・感触、バルク感、着心地な
どの性質を付与することができ、さらには洗濯を多数回
繰り返して効果が徐々に低下してきたときの再度の抗菌
性・防臭性付与処理の時機を知ることもできる繊維製品
加工用組成物を提供すること、およびそのような繊維製
品加工用組成物を用いた繊維製品の加工方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の繊維製品加工用
組成物は、加水分解蛋白質シリル化物(A) 、蛋白質(B)
およびキトサン(C) を必須成分とし、さらに植物由来の
有効成分(D) を含有する水溶液からなることを特徴とす
るものである。
【0021】本発明の繊維製品の加工方法は、加水分解
蛋白質シリル化物(A) 、蛋白質(B)およびキトサン(C)
を必須成分とし、さらに植物由来の有効成分(D) を含有
する水溶液からなる繊維製品加工用組成物を用いて、繊
維製品を処理することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本発明を詳細に説明する。
【0023】《繊維製品加工用組成物》 〈基本の組成〉上記のように、本発明の繊維製品加工用
組成物は、加水分解蛋白質のシリル化物(A) 、シルク由
来の蛋白質(B) およびキトサン(C) を必須成分とし、さ
らに植物由来の有効成分(D) を含有する水溶液からな
る。
【0024】〈加水分解蛋白質シリル化物(A) 〉加水分
解蛋白質シリル化物(A) としては、加水分解蛋白質と、
その加水分解蛋白質中の活性基と反応しうるシリル化剤
との反応物が用いられる。
【0025】ここで加水分解蛋白質としては、各種の蛋
白質を酸、アルカリまたは酵素で加水分解した加水分解
蛋白質を用いることができる(酵素処理により低分子化
したものも、ここに言う加水分解蛋白質に含まれるもの
とする)。特に好ましいものは、コラーゲン、ゼラチ
ン、ケラチン、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、
卵黄蛋白、卵白蛋白、大豆蛋白などの加水分解物などで
ある。
【0026】シリル化剤としては、シランカップリング
剤、クロロシラン、アルコキシシラン、シラザン、フル
オロアルキルシランなどがあげられる。これらの中で特
に好ましいものはシランカップリング剤であり、殊に次
の化1で表わされる化合物が好適である。なお化1にお
いて、R1, R2, R3のうち少なくとも1つはアルコキシ
基、水酸基またはハロゲン原子、残りはアルキル基、ア
ルコキシ基、水酸基またはハロゲン原子、a は1または
3である。
【0027】
【化1】
【0028】上述の加水分解蛋白質のシリル化物(A) に
ついては、先に従来の技術の項で述べた特開平9−15
8047号公報にも詳しい説明がある。
【0029】〈蛋白質(B) 〉蛋白質(B) としては、好適
には、絹フィブロイン、セリシン、カゼイン、ケラチ
ン、ゼラチン、卵黄蛋白、卵白蛋白、大豆蛋白などがあ
げられ、特に絹フィブロインおよびセリシンが重要であ
る。蛋白質(B) は、本発明の繊維加工用組成物が水溶液
(厳密な意味の水溶液でなく事実上の水溶液であっても
よい)であることから、加水分解処理や発酵処理などに
より分子量を減じた水可溶性グレードのものを用いるこ
とが望ましい。
【0030】〈キトサン(C) 〉キトサン(C) としては、
その1重量%濃度の水溶液における粘度が200cps程
度以下、好ましくは100cps 以下、さらに好ましくは
50cps 以下、なかんずく30cps 以下の低分子量キト
サンが好適に用いられる。低分子量キトサンは抗菌性が
すぐれているからである。下限は5cps 程度までであ
る。キトサン(C)は水に溶解しがたいことが多いので、
通常は、乳酸、グルコン酸、リンゴ酸、酒石酸、酢酸、
シュウ酸、コハク酸、塩酸、スルファミン酸をはじめと
する酸性物質の水溶液に溶解して水溶液とする。
【0031】〈(A), (B), (C) 成分の割合〉加水分解蛋
白質のシリル化物(A) 、蛋白質(B) およびキトサン(C)
の割合は種々に設定できるものの、これらの合計量を1
00重量%とするとき、この順に、40〜95重量%、
4〜30重量%、1〜30重量%とすることが望まし
い。このような割合においてバランスのとれた性質およ
び耐久性が得られるからである。より好ましい割合は、
上記の順に、40〜90重量%、7〜30重量%、3〜
30重量%である。
【0032】〈植物由来の有効成分(D) 〉本発明の組成
物には、上記の必須成分のほか、植物由来の有効成分
(D) を含有させる。植物由来の有効成分(D) は、芳香を
有しかつ抗微生物性を有する成分であることが望まし
い。あるいはまた、有効成分(D) は、芳香を有し、か
つ、芳香環に直結したOH基(フェノール性OH基)、
アルコール性OH基、COOH基、CHO基などの官能
基を含むものであることが望ましい。というのは、有効
成分(D) 中にこれらの官能基が存在すると、上述の(A),
(B), (C) 成分との併用系において、洗濯を繰り返して
も有効成分(D) が容易には喪失しなくなるからである。
抗微生物性を有する成分の多くは、上記のような官能基
を有するものである。
【0033】上記の有効成分(D) は、ハーブ、民間薬、
薬用植物、天然香料源となる植物、精油源となる植物を
はじめとする極めて広範な種類の植物から、溶媒(水、
有機溶剤、これらの混合溶剤)抽出法、水蒸気蒸留法、
圧搾法、アンフルラージュ、マセラションをはじめとす
る種々の方法により目的成分に富む成分を分離すること
により取得される。
【0034】植物由来の有効成分(D) のいくつかの例
は、ローズマリーエキス、シコンエキス、オウバクエキ
ス、ティートリーオイル、ヒノキオイル、ヒノキチオー
ル、アロエエキス、カッコンエキス、オドリギソウエキ
ス、カンゾウエキス、コンフリーエキスなどであるが、
これらはほんの数例にすぎない。
【0035】組成物に占める植物由来の有効成分(D) の
割合は、その純度によっても大きく異なり、また有効成
分(D) はごく微量でも効果があることから、量的には一
律には決めることができない。要するに、有効量、すな
わち本発明の組成物を繊維製品に適用したときに人が感
知しうるほどの芳香を有しかつ望ましくは相応の抗微生
物性を発揮するほどの量であればよく、通常は上記の
(A), (B), (C) 成分の合計量の 0.001〜10重量%程
度、殊に0.01〜5重量%程度の範囲から選ぶことが多
い。
【0036】〈その他の成分〉本発明の組成物には、必
要に応じて、pH調節剤ないし可溶化剤(酸性物質等)
を含有させることができる。また、バインダー(合成樹
脂系バインダー等)、柔軟剤、カチオン化剤などの助剤
を含有させることもできるが、本発明においては、これ
らの量を著減させてもあるいはこれらを含有させなくて
も、充分に好ましい結果が得られる。特に綿製品などの
柔軟加工については、従来のように通常の柔軟剤を使用
しなくても柔軟性、風合・感触、バルク感、着心地が得
られるので、肌に対する健康上好ましい。
【0037】〈組成物の調製〉上記の(A), (B), (C),
(D)の各成分は、水に溶解した状態(準溶解の状態でも
よい)で使用に供される。水のほか、エタノールなどの
溶剤を少量含んでいても差し支えない。
【0038】使用時における組成物(水溶液)の固形分
含量に特に限定はないが、たとえばスプレーにより繊維
製品に適用する場合には、0.01〜5.5 重量%程度、殊に
0.05〜2.5 重量%程度とすることが多い。より濃度の高
い濃縮液として準備し、使用に際して水で数倍とか数1
0倍に希釈することもできる。洗濯に際しての洗浄水や
すすぎ水に添加するときは、水に添加後の濃度が上記と
同程度の範囲になることを目安に添加するのがよい。
【0039】《繊維製品の加工方法》上記の繊維製品加
工用組成物、すなわち、加水分解蛋白質のシリル化物
(A) 、蛋白質(B) 、キトサン(C) および植物由来の有効
成分(D) を必須成分として含有する水溶液を用いて繊維
製品の加工がなされる。
【0040】このときには、先にも述べたように、この
組成物を繊維製品にスプレーして用いるかあるいは洗濯
機の洗浄水またはすすぎ水に投入して用い、繊維製品に
その組成物を含浸させるようにすることが実際的であ
る。
【0041】(A), (B), (C), (D)の各成分の合計付着量
は、繊維製品重量に対し、0.01〜10重量%程度、好ま
しくは 0.2〜7重量%程度、殊に 0.3〜5重量%程度と
することが多い。
【0042】繊維製品の素材として特に好ましいもの
は、セルロースまたはセルロース誘導体系の繊維(綿、
麻、レーヨン等)、ビニルアルコール系合成繊維(ポリ
ビニルアルコール系合成繊維等)に代表されるような、
水酸基を有する高分子からできた繊維から作られた製品
であり、これらの水酸基を有する高分子からできた繊維
を混紡、混抄、混織、交織、混撚などの形で一部用いた
繊維から作られた製品を用いることも好ましい。また、
水酸基を有する高分子からできた繊維のほか、アクリ
ル、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリ
塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリウレタンをはじ
めとする合成高分子からできた繊維から作られた製品に
も適用可能である。
【0043】繊維製品としては、たとえば、衣服(カッ
ターシャツ、ワイシャツ、ブラウス、ブラジャー、スポ
ーツシャツ、ポロシャツ、下着ないし肌着類、寝巻き
類、洋服、和服、子供服、乳児服、セーター類、エプロ
ン、水泳着、ナイトキャップ等)、布製身の回り品(タ
オル、ハンカチ、スカーフ、手袋、ソックス、ストッキ
ング、パンティストッキング、スカーフ等)、寝装類
(シーツ、フトンカバー、枕カバー、毛布、タオルケッ
ト等)、インテリア製品(カーテン、椅子カバー等)、
布製時計バンドなどが例示される。
【0044】本発明の組成物で繊維製品を処理した後
は、アイロン、ドライヤーまたは洗濯機の乾燥機の熱で
加熱処理することにより、各成分の定着を図る。
【0045】加熱処理は、80〜130℃程度、殊に8
5〜125℃程度が適当である。80℃未満では定着が
不充分になるおそれがある。一方、130℃を越えるよ
うな高温は、黄変や風合いの変化を招くおそれがあるの
で、できるだけ避けたいところである。
【0046】〈作用〉本発明の繊維製品加工用組成物を
用いて繊維製品の加工を行ったときの機構については、
明らかではないものの、モデル的には次のようなもので
あると推測している。 1.加水分解蛋白質のシリル化物(A) のうち、Siに結
合したOH基などの反応性基が繊維の官能基に強く結合
反応し、加水分解蛋白質の側が外側に位置する。 2.上記1のように繊維表面に結合反応した加水分解蛋
白質シリル化物(A) の加水分解蛋白質の側に、同様の化
学構造を有する蛋白質(B) が親和力により引き寄せられ
て強く結合する。また蛋白質(B) 自身も、繊維表面に弱
く結合する。 3.上記1のように繊維表面に結合反応した加水分解蛋
白質シリル化物(A) のSiに結合した残りのOH基など
の反応性基に、キトサン(C) の多糖構造の部分の官能基
が結合反応すると共に、キトサン(C) のNH2 基の側が
繊維表面に結合する。 4.このようにして、これら加水分解蛋白質シリル化物
(A) 、蛋白質(B) 、キトサン(C) の3者が、これらのう
ち2者の組み合わせでは実現しえない結合を形成し、全
体として繊維に対し強固な結合力を発揮し、抗菌性・防
臭性、吸湿性、風合・感触、バルク感、着心地の点です
ぐれた耐久性(耐洗濯性)を発揮する。 5.植物由来の有効成分(D) は、加工後の繊維製品にマ
イルドな芳香を付与し、その芳香は洗濯の繰り返しによ
り徐々に弱くなっていくので、何回かの洗濯(たとえば
5〜10回の洗濯)を行って芳香が感じられなくなった
ときに、再び本発明に従って加工処理を行えばよい。す
なわち、植物由来の有効成分(D) は、再度の加工を行う
時機(タイミング)を知るインジケーターの役割を果す
ことができる。また、この有効成分(D) 自体が抗微生物
性(抗菌・防臭性、抗菌性、静菌性、抗カビ性、抗ウイ
ルス性等)を奏することが多いので、(A), (B), (C) の
3成分のみの場合に比し抗微生物性がさらに高まり、特
に抗菌スペクトルが広くなる点で有利である。
【0047】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下、「部」、「%」とあるのは重量基準で表わし
たものである。なお、「その他の助剤」とはPH調整剤
や溶剤のような少量成分である。
【0048】実施例1〜2、比較例1〜4 (処方1/実施例1)下記の処方の水溶液(原液とす
る)を調製した。全体の固形分含量は約 5.1%である。 ・加水分解蛋白質のシリル化物(A) の一例としての3−
グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランを付加
した加水分解コラーゲン(A1)の10%水溶液:35部 ・蛋白質(B) の一例としてのシルク由来の絹フィブロイ
ン(B1)の5%水溶液:25部 ・キトサン(C) の一例としての1%水溶液における粘度
が5〜20cps の低分子量キトサン(C1)の濃度 1.0%の
乳酸酸性水溶液:35部 ・植物由来の有効成分(D) の一例としてのローズマリー
のアルコール抽出成分(D1)の1%アルコール溶液:2部 ・その他の助剤(エタノール、乳酸水溶液):3部
【0049】(処方2/実施例2)下記の処方の水溶液
(原液とする)を調製した。全体の固形分含量は約 5.4
%である。 ・加水分解蛋白質のシリル化物(A) の一例としての3−
グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランを付加
した加水分解コラーゲン(A1)の10%水溶液:45部 ・蛋白質(B) の一例としてのシルク由来のセリシン(B2)
の5%水溶液:10部 ・キトサン(C) の一例としての1%水溶液における粘度
が5〜20cps の低分子量キトサン(C1)の濃度 1.0%の
乳酸酸性水溶液:40部 ・植物由来の有効成分(D) の一例としての孟宗竹から取
得した固形分濃度が1%の竹酢液:2部 ・その他の助剤(エタノール、乳酸水溶液):3部
【0050】(処方3/比較例1)下記の処方の水溶液
を調製した。固形分含量は約 1.6%である。 ・蛋白質(B) の一例としてのシルク由来の絹フィブロイ
ン(B1)の5%水溶液:25部 ・キトサン(C) の一例としての1%水溶液における粘度
が5〜20cps の低分子量キトサン(C1)の濃度 1.0%の
乳酸酸性水溶液:35部 ・植物由来の有効成分(D) の一例としてのローズマリー
のアルコール抽出成分(D1)の1%アルコール溶液:2部 ・その他の助剤の5%濃度の水溶液または水分散液:3
部 ・水:35部
【0051】(処方4/比較例2)下記の処方の水溶液
を調製した。固形分含量は約 0.9%である。 ・蛋白質(B) の一例としてのシルク由来のセリシン(B2)
の5%水溶液:10部 ・キトサン(C) の一例としての1%水溶液における粘度
が5〜20cps の低分子量キトサン(C1)の濃度 1.0%の
乳酸酸性水溶液:40部 ・植物由来の有効成分(D) の一例としてのローズマリー
のアルコール抽出成分(D1)の1%アルコール溶液:2部 ・その他の助剤の5%濃度の水溶液または水分散液:3
部 ・水:45部
【0052】(処方5/比較例3)下記の処方の水溶液
を調製した。固形分含量は約 4.9%である。 ・加水分解蛋白質のシリル化物(A) の一例としての3−
グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランを付加
した加水分解コラーゲン(A1)の10%水溶液:45部 ・キトサン(C) の一例としての1%水溶液における粘度
が5〜20cps の低分子量キトサン(C1)の濃度 1.0%の
乳酸酸性水溶液:40部 ・植物由来の有効成分(D) の一例としてのローズマリー
のアルコール抽出成分(D1)の1%アルコール溶液:2部 ・その他の助剤の5%濃度の水溶液または水分散液:3
部 ・水:10部
【0053】(処方6/比較例4)下記の処方の水溶液
を調製した。固形分含量は約 5.0%である。 ・加水分解蛋白質のシリル化物(A) の一例としての3−
グリシドキシプロピルメチルジヒドロキシシランを付加
した加水分解コラーゲン(A1)の10%水溶液:45部 ・蛋白質(B) の一例としてのシルク由来のセリシン(B2)
の5%水溶液:10部 ・その他の助剤の5%濃度の水溶液または水分散液:3
部 ・水:42部
【0054】(処方のまとめ)上記処方1〜6(この順
に実施例1、2、比較例1、2、3、4)における主成
分をまとめると、下記の表1のようになる。部数および
含有量の単位は重量部、濃度は重量%を小数表示したも
のである。「含有量計」は、成分(A), (B), (C), (D)の
含有量の合計である。
【0055】
【表1】 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 成分(A) 種類 (A1) (A1) - - (A1) (A1) 部数 35 45 - - 45 45 濃度 0.10 0.10 - - 0.10 0.10 含有量 3.5 4.5 - - 4.5 4.5 成分(B) 種類 (B1) (B2) (B1) (B2) - (B2) 部数 25 10 25 10 - 10 濃度 0.05 0.05 0.05 0.05 - 0.05 含有量 1.25 0.5 1.25 0.5 - 0.5 成分(C) 種類 (C1) (C1) (C1) (C1) (C1) - 部数 35 40 35 40 40 - 濃度 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 - 含有量 0.35 0.4 0.35 0.4 0.4 - 成分(D) 種類 (D1) (D2) (D1) (D1) (D1) - 部数 2 2 2 2 2 - 濃度 0.01 0.01 0.01 0.01 0.01 - 含有量 0.02 0.02 0.02 0.02 0.02 - 含有量計 5.12 5.42 1.62 0.92 4.92 5.00 (A)% 68.4 83.0 - - 91.5 90.0 (B)% 24.4 9.2 77.2 54.3 - 10.0 (C)% 6.8 7.4 21.6 43.5 8.1 - (D)% 0.4 0.4 1.2 2.2 0.4 -
【0056】〈繊維製品の加工〉上述の処方1〜6の水
溶液を用いて、次の2法により、繊維製品の加工を行っ
た。
【0057】(加工条件1/洗濯機を利用しての含浸)
洗濯機中の30リットルの水に対し上記の水溶液(原
液) 1.5リットルを加えて良く撹拌することにより20
倍に希釈した。その希釈液に、繊維製品の一例としての
綿100%の紳士長袖メリヤスシャツ(183g/枚)
10枚(1830g)を投入し、すすぎの要領で3分間
撹拌浸漬後、遠心脱水を約5秒だけ行った。絞り率は1
03%であった。これを取り出して天日干しした後、1
20℃でアイロンがけすることにより加熱処理した。
【0058】(抗菌性試験1)上記加工後のシャツと、
それを10回洗濯した後のシャツにつき、下記の条件に
て抗菌性試験を行った。結果を表2に示す。 ・試験項目:抗菌性試験 ・試験菌株:黄色ぶどう球菌 Staphylococcus aureus A
TCC 6538P ・試験方法:JIS L 1902定量試験(統一試験方法)によ
る。但し、洗濯方法はJIS L 0217 103号の試験方法によ
る(洗剤はJAFET 標準洗剤を使用)。 ・試験結果1 植菌数[A] 1.6×104 log A 4.2 無加工布菌数[B] 1.4×107 log B 7.1 (無加工布は標
準綿布を使用) log B - log A = 2.9 > 1.5 (試験は有効) 殺菌活性値 = log A - log C 静菌活性値 = log B - log C
【0059】
【表2】 菌数 log C 殺菌活性値 静菌活性値 実施例1 洗濯0回 1.3 2.9 5.8 洗濯10回 1.3 2.9 5.8
【0060】(加工条件2/スプレー含浸)上記の水溶
液(原液)を精製水を用いて20倍に希釈して希釈液と
なしてから、容量430mlのハンドスプレー容器に充填
した。繊維製品の一例としての綿100%の紳士半袖メ
リヤスシャツ(101g/枚)に対して、このハンドス
プレー容器からスプレーを行って80gの液を含浸させ
た。ついで放置により半乾燥状態になってから、ドライ
ヤーで95℃の熱風を吹き付けることにより加熱処理を
行った。
【0061】(抗菌性試験2)上記加工後のシャツと、
それを10回洗濯した後のシャツにつき、下記の条件に
て抗菌性試験を行った。結果を表3に示す。 ・試験項目:抗菌性試験 ・試験菌株:黄色ぶどう球菌 Staphylococcus aureus A
TCC 6538P ・試験方法:JIS L 1902定量試験(統一試験方法)によ
る。但し、洗濯方法はJIS L 0217 103号の試験方法によ
る(洗剤はJAFET 標準洗剤を使用)。 ・試験結果2 植菌数[A] 1.8×104 log A 4.3 無加工布菌数[B] 1.6×107 log B 7.2 (無加工布は標
準綿布を使用) log B - log A = 2.9 > 1.5 (試験は有効) 殺菌活性値 = log A - log C 静菌活性値 = log B - log C
【0062】
【表3】 菌数 log C 殺菌活性値 静菌活性値 実施例2 洗濯0回 2.3 2.0 4.9 洗濯10回 2.3 2.0 4.9
【0063】(比較例の加工および抗菌性試験)比較例
1〜4についても、加工条件1(洗濯機を利用してのす
すぎ方式の含浸と、それに続くアイロンがけ)と同様に
して加工を行い、さらに抗菌性試験1と同様の条件で試
験を行った。結果を表4に示す。ただし、比較例4につ
いては抗菌性が著しく劣るので、表4にはあげていな
い。
【0064】
【表4】 菌数 log C 殺菌活性値 静菌活性値 比較例1 洗濯0回 7.0 -2.8 0.1 洗濯10回 3.5 0.7 3.6 比較例2 洗濯0回 7.0 -2.8 0.1 洗濯10回 3.5 0.7 3.6 比較例3 洗濯0回 6.8 -2.6 0.3 洗濯10回 3.5 0.7 3.6
【0065】比較例1〜3の組成物はキトサンを含有し
ているので、もっと良好な抗菌性が得られるであろうと
考えたが、洗濯機を利用してのすすぎ方式の含浸および
アイロンがけによる定着方式では、キトサンの効果が充
分には現れないようである。なお、比較例1〜3におい
ては、最初(1回目)の洗濯を行わないと、抗菌性はほ
とんど発現しないことがわかる。家庭における実施者や
クリーニング業者は、加工後は直ちに効果が発揮される
と期待するのが当然であるから、比較例の処方は実用性
の点で難がある。
【0066】(各種評価)上記の抗菌性試験のほか、洗
濯10回後の吸湿性、風合・感触(肌触り性)、バルク
感の評価を行い、総合的な効果を評価した。評価は、好
ましいものの順に○、□、△、×の4段階で判定した。
結果を表5に示す。
【0067】
【表5】 抗菌性 吸湿性 肌触り性 バルク感 総合評価 実施例1 ○ ○ ○ ○ ○ 実施例2 ○ ○ ○ ○ ○ 原反編物 × △ × × × 比較例1 △ △〜□ △ △ △ 比較例2 △ × × × △〜× 比較例3 △ △〜□ △〜□ △〜□ △〜□ 比較例4 × ○ △〜□ △〜□ △
【0068】
【発明の効果】本発明においては、加水分解蛋白質シリ
ル化物(A) 、蛋白質(B) およびキトサン(C) を必須成分
とし、さらに植物由来の有効成分(D) を含有する水溶液
からなる組成物を用いて繊維製品の加工を行っている。
【0069】本発明の繊維製品加工用組成物を用いれ
ば、家庭で(あるいはクリーニング業者が)ハンドスプ
レー方式または洗濯機を用いたすすぎ方式により含浸加
工を行い、ついでアイロンがけ(あるいはドライヤーま
たは洗濯機の乾燥機による加熱)というような簡易な方
法により定着を行っても(すなわち、工場における厳密
な制御条件下の加工でなくても)、抗菌性試験の点で卓
越した効果が得られる。抗菌性がすぐれていることは、
防臭性もすぐれていることを意味する。また、吸湿性、
風合・感触、バルク感、着心地の点でも、極めて好まし
い効果が奏される。
【0070】そして、この組成物による加工後の繊維製
品にあっては、耐洗濯性が飛躍的に向上しているので、
抗菌性・防臭性、吸湿性、風合・感触、バルク感、着心
地などの性質が長期にわたり失われがたい。このような
耐久性は、繊維製品と上記の3成分(A), (B)および(C)
との相互作用およびこれら3成分(A), (B), (C) 間の相
互作用により奏されるものであり、これらのうち2成分
の組み合わせを用いたのでは、本発明のようなすぐれた
耐久性は期待できない。そして植物由来の有効成分(D)
を含有させたことにより、抗菌性・防臭性がさらに強化
されている。
【0071】さらに、本発明の組成物は、植物由来の有
効成分(D) (芳香を有しかつ抗微生物性を有する成分、
あるいは、芳香を有しかつ官能基を含む成分)を含有し
ているので、洗濯を繰り返したとき、植物由来の有効成
分(D) の芳香の喪失を指標として再び本発明の加工を行
えばよいので、洗濯をするごとに加工を行うような不必
要な加工を行うことが避けられ、非常に実際的である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加水分解蛋白質シリル化物(A) 、蛋白質
    (B) およびキトサン(C) を必須成分とし、さらに植物由
    来の有効成分(D) を含有する水溶液からなることを特徴
    とする繊維製品加工用組成物。
  2. 【請求項2】加水分解蛋白質のシリル化物(A) 、蛋白質
    (B) およびキトサン(C) の割合が、これらの合計量を1
    00重量%とするとき、この順に、40〜95重量%、
    4〜30重量%、1〜30重量%である請求項1記載の
    繊維製品加工用組成物。
  3. 【請求項3】植物由来の有効成分(D) が、芳香を有しか
    つ抗微生物性を有する成分、あるいは、芳香を有しかつ
    官能基を含む成分である請求項1記載の繊維製品加工用
    組成物。
  4. 【請求項4】家庭においてあるいはクリーニング業者に
    おいて使用するためのものである請求項1記載の繊維製
    品加工用組成物。
  5. 【請求項5】繊維製品にスプレーして用いるかあるいは
    洗濯機に投入して用いるためのものである請求項4記載
    の繊維製品加工用組成物。
  6. 【請求項6】加水分解蛋白質シリル化物(A) 、蛋白質
    (B) およびキトサン(C) を必須成分とし、さらに植物由
    来の有効成分(D) を含有する水溶液からなる繊維製品加
    工用組成物を用いて、繊維製品を処理することを特徴と
    する繊維製品の加工方法。
  7. 【請求項7】繊維製品の処理後、アイロン、ドライヤー
    または洗濯機の乾燥機の熱で加熱処理することを特徴と
    する請求項6記載の繊維製品の加工方法。
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