JP3490922B2 - スイッチング電源回路 - Google Patents

スイッチング電源回路

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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B70/10Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes

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  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、トランスの1次側
に流れる電流をスイッチングすることによってトランス
の2次側に所定の電源電圧を発生するスイッチング電源
回路に関する。
【0002】
【従来の技術】テレビやビデオテープレコーダ等の電子
機器の電源に使用される電源回路には、スイッチング電
源回路が使用される。このようなスイッチング電源回路
には、3端子から5端子程度の集積回路が使用され、ト
ランスの1次側をスイッチングするスイッチングトラン
ジスタとこのスイッチングトランジスタを駆動する駆動
回路が集積される。
【0003】図2は、このようなスイッチング電源回路
を示すブロック図である。交流電源は、ブリッジ整流回
路1によって直流に整流され、トランス2の1次側巻き
線の一端に供給される。1次側巻き線の他端は、スイッ
チング駆動用IC3に接続される。トランス2の2次側
巻き線2aの出力は、ダイオード4によって整流され、
電子機器の主電源V1として内部回路に供給されるとと
もに、電子機器を制御するためのマイコン5にもスイッ
チ6を介して供給される。また、2次側巻き線2bの出
力は、ダイオード7によって整流され、フォトトランジ
スタ8を介してIC3の電源として供給される。このフ
ォトトランジスタ8は、主電源V1の安定化の制御のた
めの帰還信号入力として用いられ、主電源V1に接続さ
れたフォトダイオード9と光学的に結合される。トラン
ス2の2次側巻き線2cは、ダイオード10によって整
流され、電子機器のスタンバイ状態におけるマイコン5
の電源V3としてスイッチ6を介してマイコン5に印加
される。
【0004】IC3は、最初の電源投入時にIC3を駆
動するためにIC3の各部に電圧を供給するためのスタ
ート回路11と、フォトトランジスタ8によってIC3
の電源に帰還された信号を検出するエラー検出回路12
と、スタンバイ状態においてスイッチング動作を間欠的
に行うための間欠帰還を決定するタイマー回路13と、
トランス2の1次側巻き線をスイッチングするMOSト
ランジスタ14と、マイコン5からの制御信号CONT
2によって開閉が制御されるスイッチ15によって発振
周波数が切り替えられる発振回路16と、発振回路16
の発振出力をエラー検出回路12の出力に基づいてパル
ス幅変調するPWM回路17と、パルス幅変調された信
号をタイマー回路13の出力状態に従ってMOSトラン
ジスタ14に印加するロジック回路18と、電源投入時
及び間欠動作時に、外部接続されたコンデンサC2によ
って決定される時定数に従い最小デューティから徐々に
デューティ比を大きくするソフトスタート回路19から
構成される。
【0005】図2の動作を説明する。電源が投入されて
いない状態では、トランスの2次側巻き線2bには電圧
が発生していないため、IC3には電源電圧が供給され
ていないので、IC3は動作していない。最初に電源が
投入されるとブリッジ整流回路1によって整流された電
圧が、トランス2の1次側巻き線からスタート回路11
を介してIC3に供給される。これにより、IC3の動
作が開始され、発振回路16の発振が開始する。このと
きの発振回路16の発振周波数は、100KHzであ
る。ソフトスタート回路19は、デューティ比が徐々に
大きくなるような出力を発生するため、発振出力はPW
M回路17によって初期状態のパルス幅変調を行う。P
WM回路17の出力はロジック回路18を介してMOS
トランジスタ14に印加され、MOSトランジスタ14
は、パルス幅変調された信号に従って1次側巻き線のス
イッチング動作を行う。これにより、トランス2の各2
次側巻き線に電圧が発生する。これによりマイコン5も
動作し、マイコン5は、その出力信号によって発行ダイ
オード9を動作させる。従って、フォトトランジスタ8
がオンして、2次側巻き線2bの電圧がIC3に供給さ
れる。IC3に電圧が供給されると、スタート回路11
は、動作を停止し、1次側巻き線からIC3の内部に電
源供給することを止める。これにより通常の動作状態が
持続される。
【0006】次に、スタンバイ状態、即ち、電子機器の
内部が電源を必要とせずマイコン5だけが動作状態にな
る状態では、マイコン5は、その制御信号CONT1に
よってスイッチ6を制御してマイコン5自身の電源を電
流容量の少ない2次巻き線2cからの電源に切り替える
とともに、発光ダイオード9の動作を停止させる。更
に、スイッチ15をオンして発振回路16の発振周波数
を20KHzに切り替える。これにより、フォトトラン
ジスタ8がオフするため2次巻き線2bからIC3への
電源供給が停止されるので、IC3の電源はスタート回
路11から供給される。このとき、IC3の電源に接続
されたコンデンサ19には、充電電流が流れ、IC3の
電源電圧は上昇する。タイマー回路13は、電源電圧が
所定のレベル、例えば、5.6Vに達するとスタート回
路11からの電源供給を停止する。するとコンデンサ1
9からは放電電流が流れることになり、電源電圧が低下
する。タイマー回路13は、電源電圧の電圧が所定電
圧、例えば、4.7Vに低下すると再びスタート回路1
1からの電源供給を開始させる。このような動作によ
り、IC3の電源電圧ラインには、4.7Vと5.6V
の振幅の三角波が繰り返し発生する。そして、タイマー
回路13は、この三角波の周期を計数して、例えば、2
周期ごとにロジック回路18を制御して、PWM回路1
7の出力をMOSトランジスタ14に印加する。尚、M
OSトランジスタ14を制御する期間は、コンデンサ1
9の放電期間、即ち、三角波の下降期間である。間欠駆
動の駆動期間において、ソフトスタート回路19が動作
し、コンデンサC2ので決定される時定数に従い、パル
ス幅変調の最小デューティ比から徐々にデューティ比を
上昇するようにしている。これは、起動時の突入電流に
よってスイッチング素子14が破壊するのを防止するも
のであり、且つ、消費電力を低下させるためのものであ
る。
【0007】以上の如く、MOSトランジスタ14は2
0KHzの周波数で所定間隔で所定時間駆動されること
になる。これにより、スタンバイ状態での消費電力が削
減されることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図2に示されたスイッ
チング電源回路において、間欠動作に入った場合に、最
初の間欠駆動時には、ソフトスタート回路が働くが、次
の間欠動作の時に最小デューティにならず2時側の巻き
線2cの電圧が急上昇して、消費電流が増大する場合が
あった。
【0009】その原因を調べると、パルス幅変調回路を
構成する比較回路の基準電圧が低下せずに前の電圧が保
持されていることが判明した。これは、ソフトスタート
回路とエラー検出回路で決定される基準電圧がローパス
フィルタを介して比較回路に印加されているため、ロー
パスフィルタのコンデンサに充電された電荷が抜けてい
ないことが原因であった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した点に
鑑みて創作されたものであり、トランスの1次側に流れ
る電流をスイッチングするスイッチング素子と、該スイ
ッチング素子を駆動する周波数信号を発生する発振回路
と、前記トランスの2次側からの帰還信号を検出するエ
ラー検出回路と、該エラー検出回路の検出出力に基づき
前記発振回路の出力をパルス幅変調するパルス幅変調回
路と、通常動作状態とスタンバイ状態によって前記パル
ス幅変調回路の出力を連続的又は間欠的にスイッチング
素子に供給するロジック回路と、前記スタンバイ状態時
の間欠周波数を作成するタイマー回路と、前記間欠動作
時に前記パルス幅変調のデューティ比を最小値から徐々
に大きくするソフトスタート回路とを備えたスイッチン
グ電源回路において、前記パルス幅変調回路は、前記ソ
フトスタート回路とエラー検出回路によって作成された
基準信号と前記発振回路の発信出力を比較する比較回路
からなり、前記基準電圧が印加される比較回路の入力に
間欠周波数信号によって制御されるスイッチ回路を設け
たものである。
【0011】また、前記基準信号は、ローパスフィルタ
を介して前記比較回路に印加され、前記ローパスフィル
タの入力と接地間に高抵抗を設けたものである。
【0012】更に、前記ソフトスタート回路には、時定
数を決定するコンデンサが接続される端子が設けられ、
該端子を制御信号によって短絡することにより任意のタ
イミングでソフトスタート動作させることを可能とした
ものである。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
回路図であり、エラー検出回路12と、PWM回路17
と、ソフトスタート回路19の具体的な回路である。P
WM回路17は、発振回路16からの三角波出力が入力
に印加されたコンパレータ20と、コンパレータ20の
他方の入力に基準電圧を印加するローパスフィルタ21
で構成される。
【0014】エラー検出回路12は、電源ラインVcの
電圧が抵抗22,23,24によって分圧された電圧と
基準電圧Vrefを比較するコンパレータ25と、コン
パレータ25の出力が印加されたPチャネルMOS26
と、カレントミラー回路を構成するチャネルMOS2
7,28とで構成され、MOS28のドレインは、ロー
パスフィルタ21および抵抗29を介してトランジスタ
30のエミッタに接続される。
【0015】ソフトスタート回路19は、抵抗29にエ
ミッタが接続されたトランジスタ30と、トランジスタ
30のバイアスを設定する抵抗31,32と、トランジ
スタ30のベースと接地間に接続されたNチャネルMO
S33とで構成され、トランジスタ30のベースは、I
C3の外部端子として導出され、そこにコンデンサC2
とマイコンからの制御信号CONT3によって制御され
るスイッチSW2が設けられる。NチャネルMOS33
のゲートには、タイマー回路13から出力されたクロッ
ク信号CLが印加される。クロック信号CLは、PWM
出力によってMOSトランジスタ14をスイッチング動
作させる期間に「L」レベルとなる信号であり、スタン
バイ状態においては、タイマー回路13が間欠動作を行
う周期、例えば2周期毎に「L」レベルとなる。
【0016】図1において、エラー検出回路12は、電
源ラインVcの分圧された電圧と基準電圧Vrefを比
較することによって、通常動作状態の場合に電源ライン
Vcの電圧が5.6VとなるようにPWM回路17を制
御する。即ち、電源ラインVcの電圧が5.6Vより高
くなった場合にはコンパレータ25の出力電圧が低下
し、PチャネルMOS26がオンして、NチャネルMO
S27に電流を多く流すように作用する。従って、Nチ
ャネルMOS28の電流も増加し、トランジスタ30の
エミッタ電圧が低下するので、コンパレータ20の基準
電圧が低下する。これにより、コンパレータ20の出力
パルスの幅が狭くなる。
【0017】ここで、ローパスフィルタ21の印加され
たコンパレータ20の入力と接地間には、NチャネルM
OS34が接続され、このNチャネルMOS34のゲー
トにはNチャネルMOS33と同じクロック信号CLが
印加される。このNチャネルMOS34は、ローパスフ
ィルタ21のコンデンサに充電された電荷を放電するた
めのトランジスタであり、間欠動作をする駆動期間のみ
オフとなる。更に、ローパスフィルタ21の入力側、即
ち、トランジスタ30のエミッタと抵抗29の接続点に
一端が接続され、他端が接地された抵抗35が設けられ
る。この抵抗は、50KΩから2MΩ程度の抵抗値を有
し、間欠動作期間中にスイッチSW2が閉じられること
によってトランジスタ30がオフしたとき、ローパスフ
ィルタ21のコンデンサの電化を放電する作用をする。
【0018】次に、図1及び図2を参照して、スタンバ
イ状態の動作を説明する。マイコン5からの制御信号C
ONT1によって発光ダイオード9がオフするため、フ
ォトトランジスタ8がオフし、2次側巻き線2bから電
圧がIC3に供給されなくなる。これにより、タイマー
回路13は、スタート回路11からのコンデンサC1へ
の充電とコンデンサC1からの放電を繰り返すため、電
源ラインVcの波形は、5.6Vと4.7V振幅を持っ
た三角波となる。
【0019】更に、タイマー回路13は、電源ラインV
cの三角波をカウンタで計数することによって2周期毎
のコンデンサC1の放電期間、即ち、電源ラインVcの
波形が下降する期間にクロック信号CLを「L」レベル
とする。また、この期間は、ロジック回路18がPWM
出力をMOSトランジスタ14に印加してスイッチング
を行う期間である。尚、スタンバイ状態では、制御信号
CONT2が「H」レベルとなってスイッチSW1が閉
じられる。これにより発振回路16は、100KHzの
発振周波数から20KHzの発振周波数に切り替えられ
る。
【0020】クロック信号CLが「H」レベルの期間
は、MOS33がオンしているため、コンデンサC2は
放電され、トランジスタ30はオフしている。また、M
OS34もオンしているためローパスフィルタ21のコ
ンデンサも放電されている。
【0021】次に、間欠動作期間になってクロック信号
CLが「L」レベルになると、MOS33及び34がオ
フするため、コンデンサC2には充電電流が抵抗32を
介して流れ始める。すると、トランジスタ30のベース
電圧が徐々に上昇することになり、エミッタ電圧が上昇
する。従って、コンパレータ20に印加される基準電圧
は、徐々に高くなり、PWM出力のパルス幅は徐々に広
くなる。
【0022】このように間欠動作を行う場合、駆動期間
になる直前までMOS34がオンしているため、コンパ
レータ20に印加される基準電圧は、接地電位に保持さ
れる。尚、基準電圧が接地電位の場合は、コンパレータ
20の出力は、「L」レベルのままであるが、この時コ
ンパレータ20の出力が印加されるロジック回路18
は、所定の最小デューティ比、例えば2%のデューティ
のパルスをスイッチング素子14に印加するように構成
されている。
【0023】一方、間欠動作における駆動期間にマイコ
ン5からの制御信号CONT3によってスイッチSW2
が閉じられると、コンデンサC2に充電されていた電荷
が放電される。この時、MOS34はオフ状態にあるた
め、MOS34によってローパスフィルタ21のコンデ
ンサの放電は行われない。この場合には、このコンデン
サの放電は、ローパスフィルタ21の抵抗と抵抗35を
介して行われることになる。
【0024】従って、間欠動作の駆動期間であってもス
イッチSW2が閉じられると、コンパレータ20に印加
される基準電圧が直ちに接地電位に固定されるので、コ
ンパレータ20の出力は「L」レベルとなる。これによ
り、ロジック回路18の出力は最小デューティのパルス
となるため、スイッチング素子14の駆動は最小限のパ
ルス駆動となり、消費電力のさらなる低減が可能とな
る。
【0025】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、スタンバ
イ状態でのソフトスタート動作が確実に行えるととも
に、間欠動作の駆動期間にソフトスタート端子を接地す
ることによって、直ちに最小デューティのパルス幅駆動
に切り換えることができるので、2次側の電圧の急激な
上昇が抑えられるとともに、スタンバイ状態での消費電
力を更に低下することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す回路図である。
【図2】スイッチング電源回路のブロック図である。
【符号の説明】
1 ブリッジ整流回路 2 トランス 3 IC 4、7、10 ダイオード 5 マイコン 6、15 スイッチ 8 フォトトランジスタ 9 発光ダイオード 11 スタート回路 12 エラー検出回路 13 タイマー回路 14 スイッチングトランジスタ 16 発振回路 17 パルス幅変調回路 18 ロジック回路 19 ソフトスタート回路 20,25 コンパレータ 26 PチャネルMOS 27,28,33、34 NチャネルMOS 35 抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−229672(JP,A) 特開 平10−304662(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 3/28 H02J 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トランスの1次側に流れる電流をスイッ
    チングするスイッチング素子と、該スイッチング素子を
    駆動する周波数信号を発生する発振回路と、前記トラン
    スの2次側からの帰還信号を検出するエラー検出回路
    と、該エラー検出回路の検出出力に基づき前記発振回路
    の出力をパルス幅変調するパルス幅変調回路と、通常動
    作状態とスタンバイ状態によって前記パルス幅変調回路
    の出力を連続的又は間欠的にスイッチング素子に供給す
    るロジック回路と、前記スタンバイ状態時の間欠周波数
    を作成するタイマー回路と、前記間欠動作時に前記パル
    ス幅変調のデューティ比を最小値から徐々に大きくする
    ソフトスタート回路とを備えたスイッチング電源回路に
    おいて、前記パルス幅変調回路は、前記ソフトスタート
    回路とエラー検出回路によって作成された基準信号と前
    記発振回路の発出力を比較する比較回路からなり、前
    記基準電圧が印加される比較回路の入力と接地間に間欠
    周波数信号によって制御されるスイッチ回路を設けたこ
    とを特徴とするスイッチング電源回路。
  2. 【請求項2】 前記基準信号は、ローパスフィルタを介
    して前記比較回路に印加され、前記ローパスフィルタの
    入力と接地間にスタンバイ時の放電を行う高抵抗を設け
    たことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回
    路。
  3. 【請求項3】 前記ソフトスタート回路には、時定数を
    決定するコンデンサが接続される端子が設けられ、該端
    子を制御信号によって短絡することにより任意のタイミ
    ングでソフトスタート動作させること特徴とする請求項
    2記載のスイッチング電源回路。
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