JP3490203B2 - 電界効果トランジスタおよびその駆動方法 - Google Patents

電界効果トランジスタおよびその駆動方法

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JP3490203B2
JP3490203B2 JP34409295A JP34409295A JP3490203B2 JP 3490203 B2 JP3490203 B2 JP 3490203B2 JP 34409295 A JP34409295 A JP 34409295A JP 34409295 A JP34409295 A JP 34409295A JP 3490203 B2 JP3490203 B2 JP 3490203B2
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/68Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
    • H01L29/76Unipolar devices, e.g. field effect transistors
    • H01L29/772Field effect transistors
    • H01L29/78Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
    • H01L29/786Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film
    • H01L29/78645Thin film transistors, i.e. transistors with a channel being at least partly a thin film with multiple gate

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はソース電極とドレイ
ン電極とゲート電極と半導体膜を有する構造においてゲ
ート電極と半導体膜に特別の構造を採用した電界効果ト
ランジスタおよびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図18と図19に、電界効果トランジス
タを応用した素子として知られる従来の液晶パネル駆動
用薄膜トランジスタアレイ基板の一構造例を示す。この
例の薄膜トランジスタ(TFT)Tは、nチャンネル型
のa-Si:H(水素化アモルファスシリコン)TFT
の一応用例であり、透明ガラス等からなる基板1の上面
にゲート電極2を形成し、このゲート電極2をゲート絶
縁膜3で覆い、このゲート絶縁膜3上にアイランド状の
a-Si(i)(イントリンシック アモルファスシリコ
ン)からなる半導体膜4を形成し、この半導体膜4の上
に形成したエッチングストッパ膜5を挟むようにa-S
i(n+)(イオンをドープしたアモルファスシリコ
ン)からなるオーミックコンタクト膜6、7を形成し、
オーミックコンタクト膜6、7の上にエッチングストッ
パ膜5を挟むようにソース電極8とドレイン電極9を設
けることでスイッチ素子としての薄膜トランジスタTが
構成されている。
【0003】なお、前記薄膜トランジスタアレイ基板に
おいて、基板1上にはゲート絶縁膜3を介して図19に
示すようにマトリックス状にゲート配線15とソース配
線16が形成され、ゲート配線15とソース配線16の
各交差部分の内側にゲート配線15の一部から分岐され
てゲート電極2が形成されるとともに、ソース配線16
の一部から分岐されてソース電極8が形成され、ドレイ
ン電極9は液晶駆動用の画素電極17に接続されて構成
されている。
【0004】前記薄膜トランジスタを駆動するには、ゲ
ート電極2に電位を付加し電界を半導体膜4に作用させ
ることで半導体膜4の底部であってゲート電極に近い部
分にキャリアが移動する領域、即ち、チャネル10を生
成させ、ソース電極8とドレイン電極9の間を流れる電
流量を前記ゲート電極2に印加する電位で制御して駆動
するようになっている。ここで本発明者らの研究によ
り、図18に示す構造の薄膜トランジスタTにおいて、
半導体膜4に生成されるチャネル10は半導体膜4の両
端部まで達しているわけではなく、半導体膜4の端部側
を除く中央側の部分、即ち、図18の鎖線で示す部分に
生成されることが判明している。従って、チャネル10
はソース電極8およびドレイン電極9に直接接触してい
るわけではなく、結果的には、オーミックコンタクト膜
6、7と、図中に示した導通部12(チャネル10とオ
ーミックコンタクト膜6、7との間の半導体膜4の一部
分)とを介してチャネル10とソース電極8およびドレ
イン電極9が導通していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記の導通
部12は、半導体膜4がイントリンシックなアモルファ
スシリコンから形成されているために、抵抗が高く、こ
の部分の抵抗が薄膜トランジスタのON抵抗をほぼ支配
しているので、ON抵抗を低くして薄膜トランジスタの
効率をより向上させるためには、前述のような導通部1
2を介した導通ではない、より抵抗の低い導通状態を実
現させる必要があった。ところで、半導体膜4中に生成
されたチャネル10がオーミックコンタクト膜6、7を
介してソース電極8とドレイン電極9に接触している構
成であると、このような構造の薄膜トランジスタTでは
その製造時にpチャネル型であるかnチャネル型である
かのどちらか一方のチャネルタイプに確定されてしまっ
ていた。従って集積回路の形成後、チャネルのタイプを
pチャネルからnチャネルにあるいはその逆に変更する
ことはできない問題があった。
【0006】また、図18に示す従来構造では、逆バイ
アス時のpチャンネルによる導通を防ぐために、オーミ
ックコンタクト膜6、7を設けていたが、それによって
ソース電極8とドレイン電極9を加工した後、ソース電
極8とドレイン電極9の間の部分、即ち、チャネル10
の上の部分の加工を行う必要が生じていた。即ち、成膜
法で種々の膜を順次積層し、膜の不要部分をエッチング
により除去して所定のパターンを形成するフォトリソ工
程を行うことでドレイン電極8やソース電極9あるいは
オーミックコンタクト膜6、7を形成する方法を採用し
て薄膜トランジスタTを製造する場合、オーミックコン
タクト膜形成用の膜を形成した後にソース電極8および
ドレイン電極9形成用の膜を形成し、ソース電極および
ドレイン電極形成用の膜をエッチングして所定パターン
のソース電極8とソース電極9を形成した後、これらの
間の部分の下に残るオーミックコンタクト膜形成用の膜
をエッチングする工程が必要になっていた。
【0007】更に、このエッチング工程によってチャネ
ル上部の半導体膜4に何らかのダメージを与え、リーク
電流が流れやすくなるおそれがあるために、図18の従
来構造ではエッチングストッパ膜5を設けることで対処
していたが、この構造ではこのエッチングストッパ膜5
を別途形成する工程が必要になり、その分のエッチング
工程も必要になるために、製造工程が複雑になり、歩留
まりが低下するおそれがあった。
【0008】次に図20は、MOS型トランジスタの一
従来構造例を示すが、この例の構造では、p-型の基板
20の表面部に左右に離間してn+型のソース電極21
とドレイン電極22を形成し、ソース電極21とドレイ
ン電極22の間の部分に絶縁膜23を介してゲート電極
24を積層し、両電極21、22の外側に酸化物層25
を設けた構造であり、この従来構造はnチャネルトラン
ジスタ構造とされているが、このようにnチャネル構造
であるか否かは予め定められていて製造後に変更などは
きかないものであった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもので
あり、ソース電極およびドレイン電極と半導体膜との間
に従来必要であったイオンドープ半導体膜を無くするこ
とが自由にでき、この膜を無くしても良好なコンタクト
を取れるようにすることができるとともに、1つの構造
でpチャネルとnチャネルの両方に使用でき、更に、一
致/不一致などの検出を容易にできる電界効果トランジ
スタとその駆動方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の電界効果
トランジスタは前記課題を解決するために、基板上にソ
ース電極とドレイン電極とこれらに対向された複数のゲ
ート電極とが形成されてなる電界効果トランジスタであ
って、前記ソース電極とドレイン電極との間に半導体膜
を介在させ、ソース電極とドレイン電極をゲート電極と
絶縁膜を介して対向配置し、前記半導体膜のゲート電極
側にゲート電極の電位により生成されるチャネルを生じ
させるチャネル生成部を形成し、このチャネル生成部の
端部を前記ドレイン電極およびソース電極に直接接続し
てなるとともに、前記ゲート電極を相互に近接して絶縁
膜で個々に分離し半導体膜に対向させた状態で複数設け
てなることを課題解決の手段とした。
【0011】請求項1記載の電界効果トランジスタにお
いて、基板上部に半導体膜を構成する半導体部を形成
し、その上に絶縁膜で覆われたゲート電極を複数設け、
前記複数のゲート電極を覆った絶縁膜の両側と半導体部
の両側を挟んでソース電極とドレイン電極を形成し、複
数のゲート電極の間に絶縁膜を介して他のゲート電極を
設ける構成にすることもできる。前記の電界効果トラン
ジスタの構造において、ソース電極とドレイン電極の構
成材料を、半導体膜の構成材料に対して仕事関数差で
0.5eV以内の材料からなることが好ましい。次に、
前記の電界効果トランジスタにおいて、ソース電極とド
レイン電極として、Cr、W、Mo、Cu、Au、N
i、Al、Taのうち、1種または2種以上からなるも
のが好ましい。また、前記の電界効果トランジスタにお
いて、ゲート電極を3本以上形成し、それらのゲート電
極のうち、ソース電極に最も近接されたゲート電極と、
ドレイン電極に最も近接されたゲート電極を短絡してな
るものである。次に、本発明の駆動方法は、先に記載の
構造の電界効果トランジスタを駆動する方法において、
複数のゲート電極の個々に印加する電圧の極性を揃える
か異ならせか、あるいは、電圧値の大小を揃えるか異な
らせることにより、トランジスタのチャネルのタイプを
変更するものである。また、本発明の駆動方法は、先に
記載の構造の電界効果トランジスタを駆動する方法であ
って、少なくとも1つのゲート電極の電位を少なくとも
一時的に固定するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例について説明する。図1は、本発明を薄膜トランジ
スタアレイ基板に適用した一実施例を示すもので、この
例の薄膜トランジスタアレイ基板40において、絶縁性
の基板41の上に第1ゲート電極42が形成され、この
第1ゲート電極42と基板表面を覆って第1ゲート絶縁
膜43が被覆され、この第1ゲート絶縁膜43の上に、
第2ゲート電極44が、その一部を第1ゲート電極42
の上方にオーバーラップさせて設けられ、更に第1ゲー
ト絶縁膜43と第2ゲート電極44とを覆って第2ゲー
ト絶縁膜45が設けられている。この例の第2ゲート電
極44は、図1に示すように第1ゲート電極42よりも
若干幅狭に形成され、その1/3程度の幅の部分を第1
ゲート電極42の上方に位置させてオーバーラップさ
れ、残りの部分を第1ゲート電極42の側方上部側に位
置させて第1ゲート電極42上に設けられている。ま
た、第2ゲート絶縁膜45上には、図1の第1ゲート電
極42の左端部より若干内側部分の上方から、図1の第
2ゲート電極44の右端部より若干内側部分の上方まで
延在する半導体膜46が形成され、更にこの半導体膜4
6の両端部に直接接触する形でドレイン電極47とソー
ス電極48が第2ゲート絶縁膜45上に位置するように
設けられている。
【0013】そして、この実施例において、前記ソース
電極48からドレイン電極47に向かう方向に沿う第1
ゲート電極42と第2ゲート電極44の総合幅を図1に
示すようにLGと仮定し、同じ方向に沿う半導体膜46
の幅をLCHと仮定すると、ゲート電極の総合幅LG と半
導体膜44の幅LCHとの間にはLG≧LCHの関係になる
ように各幅が設定されている。また、半導体膜46のゲ
ート電極側の部分は、チャネル生成部49とされ、この
チャネル生成部49はその両端部でソース電極48とド
レイン電極47に直接接続されている。前記チャネル生
成部49とは、ゲート電極42、44に通電した際にゲ
ート電極42、44の電位により半導体膜46にキャリ
アの導通領域が生成され、この導通領域がチャネルとな
るが、このチャネルを生成させるための部分を意味して
いる。従って前記のようにLG≧LCHの関係を満足させ
るようにゲート電極42、44と半導体膜46の幅を規
定すると、ゲート電極42、44の電位によりチャネル
が半導体膜46の両端部まで確実に生成され、チャネル
がソース電極48とドレイン電極47に確実に接続する
ようになる。また、ソース電極48およびドレイン電極
47と半導体膜46との接触界面は、高清浄であること
が望ましく、界面部分にソース電極48およびドレイン
電極47と半導体膜46の構成材料以外の材料が極力存
在しないようにすることが好ましい。
【0014】これにより、チャネルとソース電極48お
よびドレイン電極47が確実にコンタクトできるように
なるので、図18に示す従来構造では必要であったオー
ミックコンタクト膜6、7が不要になる。このオーミッ
クコンタクト膜6、7は、nチャネルトランジスタの場
合は、n+層になり、高濃度の不純物をイオン注入して
形成される膜であるので、その製造工程を省略できる分
だけ製造工程の簡略化ができる。更に図18に示す従来
構造においては、オーミックコンタクト膜6、7を形成
する際のエッチング等の影響を取り除くためにエッチン
グストッパ膜5が設けられていたが、この実施例の構造
ではオーミックコンタクト膜6、7が不要になるので、
同時にエッチングストッパ膜5も不要になる。従って前
記の構造を採用すると、図18に示す従来構造に比べて
構造工程を大幅に削減して簡略化することができ、歩留
まりの向上並びに低コスト化を図ることができる。
【0015】なお、この例の構造が図18と図19で示
す従来の薄膜トランジスタTの場合と同様に液晶駆動回
路用に用いられた場合は、基板41は透明のガラス基板
等が採用され、第1ゲート電極42はゲート配線15に
接続され、ドレイン電極47は画素電極17に接続さ
れ、ソース電極48はソース配線16に接続されるが、
第2ゲート電極44は第1ゲート電極42と別個に電圧
が印加されるので図19に示す平面回路構成においてゲ
ート配線15の側方に又は上方に別個に第2ゲート配線
を形成し、この第2ゲート配線から第2ゲート電極44
に通電できるように構成される。また、この例の構造が
他の目的に供された場合、第1ゲート電極42と第2ゲ
ート電極44は各々別々の電圧印加手段に接続され、ド
レイン電極47とソース電極48もそれぞれ別々の電圧
印加手段に接続されて所望の目的用に使用される。更
に、この例では、第2ゲート電極44の1/3程度が第
1ゲート電極42にオーバーラップするように設けられ
ているが、両者は必ずしもオーバーラップする必要はな
い。要は、第1ゲート電極42に印加した電圧で半導体
層46の底部側に誘起されたチャネルと第2ゲート電極
44に印加した電圧で半導体層46の底部側に誘起され
たチャネルとが接触して相互に導通すれば良いので、第
1ゲート電極42と第2ゲート電極44が図1において
左右に多少離れた構成を採用することもできる。
【0016】前記ゲート電極42、44は、Cr、A
l、Ta、あるいはこれらの複合膜など、通常知られた
ゲート電極用の導電材料からなる。前記ゲート絶縁膜4
1は、SiNx などの通常知られた絶縁材料からなる。
前記半導体膜44は、イントリンシックなa-Si:H
(水素化アモルファスシリコン)あるいはポリシリコン
等の半導体から構成されている。
【0017】次に、ソース電極48とドレイン電極47
を構成する材料は半導体膜46の構成材料(Si)に対
して仕事関数差が0.5eV以内の材料が好ましく、具
体的にはCr、W、Mo、Cu、Au、Ni、Al、T
aの中から選択される1種または2種以上(これらの元
素の合金も含む)が用いられる。このように仕事関数差
が少ない電極材料で各電極を構成すると、チャネルが後
述する如くnチャネルになっても逆にpチャネルになっ
てもソース電極48およびドレイン電極47のチャネル
に対するバリアが比較的小さくなり良好な特性が得られ
る。
【0018】次に、この例の薄膜トランジスタの作動状
況について図4を参照にして以下に説明する。図1に示
す構造を等価回路的に示すと図4(A)に示すようにな
り、1つのトランジスタに対して2つのゲート電極4
2、44が設けられた回路となる。ここで、図4(B)
に示すように第1ゲート電極42にマイナスの電圧を第
2ゲート電極にプラスの電圧を印加すると、第1ゲート
電極42側にはpチャネル、第2ゲート電極44側には
nチャネルが形成される。これによりトランジスタの内
部にはpn接合が形成されたことになるので、図1に示
すトランジスタは、図4(B)に記載した方向性を持っ
たダイオード30として作用する。また、第1ゲート電
極42をプラスに第2ゲート電極44をマイナスにする
と図4(C)に示すように前記の場合と逆の方向性を持
ったダイオード31として作用させることができる。ま
た、図4(D)に示すように第1ゲート電極42と第2
ゲート電極44に同極性の電圧を印加すると、両方にプ
ラスを印加した場合はnチャネル、逆に両方にマイナス
を印加した場合はpチャネルとして動作させることがで
きるために、所定の電圧範囲内では図4(D)に示すよ
うに単なる抵抗32として作用させることができる。従
って図1に示す構造を採用することにより、1つのトラ
ンジスタ構造でゲート電極42、44への通電の仕方を
変えることによりpチャネルとして、あるいは、nチャ
ネルとしてを容易に選択して作動変更することができ
る。また、このように駆動する場合、ソース電極48と
ドレイン電極47を構成する材料として半導体膜46の
構成材料(Si)に対して仕事関数差が0.5eV以内
の材料、具体的には、Cr、W、Mo、Cu、Au、N
i、Al、Taの中から選択される1種または2種以上
であれば、両チャネルの切り替えに対するバリアが比較
的に小さく、良好な特性を得ることができる。
【0019】次に、図2は本発明をゲート電極が3本設
けられた薄膜トランジスタに適用した例を示すものであ
り、この例の薄膜トランジスタ50では、基板41上に
左右に離間して第1ゲート電極51と第2ゲート電極5
2が設けられ、それらの上に第1ゲート絶縁膜53が設
けられ、第1ゲート絶縁膜53上であって第1ゲート電
極51と第2ゲート電極52の間の上方に第1ゲート電
極51と第2ゲート電極52に端部をオーバーラップす
るように第3ゲート電極54が設けられ、第3ゲート電
極54と第1ゲート絶縁膜53の上にこれらを覆う第2
ゲート絶縁膜55が設けられている。また、ゲート電極
51、52、54の上方であって第2ゲート絶縁膜55
の上には、半導体膜56が設けられ、半導体膜56の両
側にはドレイン電極57とソース電極58が半導体膜5
6の端部に直接接触するように設けられている。この例
においてもゲート電極51、54、52の総合幅は、半
導体膜56の幅より大きく形成され、各ゲート電極5
1、54、52に電圧を印加することにより半導体膜5
6の底部側のチャネル部59に1つの連結したチャネル
が生成されるようになっている。
【0020】次に、この例の薄膜トランジスタの作動状
況について図5を基に以下に説明する。図2に示す構造
を等価回路的に示すと図5に示すようになり、1つのト
ランジスタに対して3つのゲート電極51、54、52
が設けられた回路となる。ここで第1、第3、第2ゲー
ト電極51、54、52に印加する電圧が順序よく並ん
でいる場合、即ち、図4(B)でも説明した場合と同じ
ように第1ゲート電極51にマイナスの電圧が印加さ
れ、第2ゲート電極52にプラスの電圧が印加されると
ともに、第3ゲート電極54に第1ゲート電極51と第
2ゲート電極52の間の電圧が印加された場合は、図5
に示す薄膜トランジスタは、図4(B)と同じように作
用し、図4(B)の場合と同じ方向性を有するダイオー
ドとして作用する。更に、図4(C)でも説明した場合
と同じように第1ゲート電極51にプラスの電圧が印加
され、第2ゲート電極52にマイナスの電圧が印加さ
れ、第3ゲート電極54に第1ゲート電極51と第2ゲ
ート電極52の間の電圧が印加された場合、この例の薄
膜トランジスタは図4(C)と同じ方向性を有するダイ
オードとして作用する。
【0021】次に、図3は、本発明をMOSトランジス
タに適用した例を示すものであり、この例の構造におい
ては、高抵抗の半導体基板60の上面に凸部状の半導体
部61が形成され、この半導体部61上に左右に離間し
て個々に絶縁膜62に囲まれた第1ゲート電極63と第
2ゲート電極65が設けられ、ゲート電極63、65の
間の部分の絶縁膜62上に第3ゲート電極64が設けら
れるとともに、第1ゲート電極63の一端部側にドレイ
ン電極67が第2ゲート電極65の他端部側にソース電
極68が設けられている。前記ドレイン電極67は半導
体部61の側方の高抵抗半導体基板60上から延在され
て第1ゲート電極63の端部上方に絶縁膜62を介して
被さるように形成され、ソース電極68は半導体部61
の側方の高抵抗半導体基板60上から延在されて第2ゲ
ート電極65の端部上方に絶縁膜62を介して被さるよ
うに形成され、第3ゲート電極64は第1ゲート電極6
3の端部と第2ゲート電極65の端部に絶縁膜62を介
してそれぞれまたがるように形成されている。
【0022】この例の構造では凸部状の半導体部61の
上面部分に沿ってチャネルを生成するチャネル部69が
生成されるので、第1ゲート電極63と第3ゲート電極
64と第2ゲート電極65に対する電圧の印加の状態を
変化させることで図2に示す3本のゲート電極51、5
4、52を有する薄膜トランジスタと同等の作用効果を
得ることができる。なおここで、第1ゲート電極63と
第3ゲート電極64と第2ゲート電極65の総幅は、半
導体部61の幅よりも若干短いが、この差違は図3に示
すように絶縁膜62の膜厚の2倍程度であり、この程度
の差違であれば、ゲート電極63、64、65に電圧を
印加することによりチャネルを半導体部69の全幅に渡
って生成させることができることを本発明者は知見して
いるので作動の上で問題は生じない。
【0023】次に図6は、図2と図5に示す薄膜トラン
ジスタの構造において、第1ゲート電極51と第2ゲー
ト電極52を短絡した構造である。この回路構成に対
し、第1ゲート電極51にAという信号(例えば、電圧
ローレベルの入力信号)を入力し第3ゲート電極54に
Bという信号(例えば、電圧ハイレベルの入力信号)を
入力することにする。この例の場合の薄膜トランジスタ
の動作を以下の表1を基に説明する。なお、表1におい
て電圧ローレベルを「0」、電圧ハイレベルを「1」と
した。
【表1】
【0024】表1においてAとBの入力が0、0の場
合、第1、第2、第3ゲート電極部分が全てp、p、p
となるのでチャネルはpチャネルで導通することにな
る。即ち薄膜トランジスタをスイッチとして用いると、
スイッチはON(オン)状態になる。次に、AとBの入
力が1、1の場合、第1、第2、第3ゲート電極部分が
全てn、n、nとなるのでチャネルはnチャネルで導通
することになる。即ちスイッチはON(オン)状態にな
る。これに対して、AとBの入力が0、1の場合、第
1、第3、第2ゲート電極部分がp、n、pとなり、p
n接合の逆バイアスが少なくとも1カ所はできるのでチ
ャネルは導通しなくなる。即ちスイッチはOFF(オ
フ)状態になる。またAとBの入力が1、0の場合、第
1、第3、第2ゲート電極部分がn、p、nとなり、p
n接合の逆バイアスが少なくとも1カ所はできるのでチ
ャネルは導通しなくなる。即ちスイッチはOFF(オ
フ)状態になる。従って以上のように使用するならば、
図6に示す回路を入力AとBが一致するか、不一致する
かの検出を行う論理回路として使用することができる。
【0025】また、図6に示す回路に対して図7に示す
ようにソース電極48を接地し、ドレイン電極47に抵
抗70を介して電圧測定手段71を接続して電圧VDD
測定し、ドレイン電極47と抵抗70との間の部分に分
岐線72を介して電圧測定手段73を接続して電圧V
OUTを測定することで以下の表2に示すような動作状態
を取ることができる。
【0026】
【表2】
【0027】このような回路構成によっても先の表1に
示す場合と同様に一致不一致の論理回路を構成すること
ができる。
【0028】図8はゲート電極を4つ形成した場合の回
路構成を示すが、第1ゲート電極81と第2ゲート電極
82と第3ゲート電極83と第4ゲート電極84とを設
け、第1ゲート電極81と第4ゲート電極84とを短絡
して構成し、その他の構成を図7に示す構成と同等にし
た場合、以下の表3に示すような動作状態をとることが
できる。
【0029】
【表3】
【0030】このような回路構成の場合、表3に示すよ
うに、3つの入力X、Y、Zが揃った時に出力が0とな
る論理回路を得ることができる。また、この場合、Xの
電圧が0の場合は入力Y、Zに対して出力はORの関係
となり、Xの電圧が1の場合は入力Y、Zに対して出力
はNANDの関係、即ち、0が少なくとも1つあった場
合は出力1、0がない場合は出力0の関係となり、結果
的にこの論理回路は、Xの電圧を変えるのみでY、Zに
対する論理回路を切り替えるように作用させることがで
きる。
【0031】図9はゲート電極を4つ形成した図8に示
す回路構成の省電力タイプの構成を示すが、第1ゲート
電極81と第2ゲート電極82と第3ゲート電極83と
第4ゲート電極84とを設け、第1ゲート電極81と第
4ゲート電極84とを短絡して構成し、図6に示すもの
と同等の回路をドレイン電極47に並列に組み込み、そ
の他の構成を図7に示す構成と同等にした場合、先の表
3に示す場合と同じような動作状態を取ることができ
る。
【0032】この回路の場合、図8では抵抗70であっ
たところを、図6に示したようなトランジスタを2つ並
列に接続した回路にすることでVIDからアースに流れる
電流を少なくすることができる。この動作を説明する
と、図9の上側半分の回路は、X、Y、Zが全て一致し
たときのみOFF状態にするのに対して、下側半分の回
路はX、Y、Zが全て一致したときのみON状態にす
る。従って、上下の回路が同時にON状態となることは
なく、VDDからアースへの貫通電流は流れないので、消
費電力を低減することができる。
【0033】次に図3に示す構造のMOSトランジスタ
の製造方法について説明する。このMOSトランジスタ
を製造するには、図10に示すように高抵抗のSi基板
90の表面を酸化してSiO2からなるゲート絶縁膜9
1を形成し、更にゲート 電極形成用のポリSi等から
なる電極層92を成膜し、更にその上にSiO2か らな
る絶縁膜93を成膜する。次に、ゲート電極を形成した
い部分以外をリアクテイブイオンビームエッチング(R
IE)等の手段でエッチングして図11に示すように除
去しアイランド状の電極部94を2つ左右に離間した状
態で形成する。
【0034】次にスパッタあるいは蒸着等の手段により
図12に示すようにSi34からなる絶縁膜95を成膜
する。ただしこの成膜の際に電極部94の側面にはSi
34の絶縁膜95を形成しないようにする。続いて、第
3ゲート電極を形成する予定の部分の絶縁膜95の一部
(電極部94、94の相対向する端部側の部分の絶縁膜
95)を図13に示すようにエッチングにより除去す
る。次いで前記処理済みの基板90を酸化する。この際
にSi34の絶縁膜95はそれ以上の酸化を阻止する働
きがあるために、基板90の内部側は酸化されず、露出
した電極部94、94の側面のみと電極部94、94の
間の部分の基板表面が酸化されて図14に示すように第
1ゲート電極96とそれを囲む絶縁膜97および第2ゲ
ート電極98とそれを囲む絶縁膜97が形成される。こ
の際、電極部94、94の間の部分の基板表面は、酸化
されることにより体積が増加し、図14に示すように先
に形成したSiO2からなるゲート絶縁膜91とほぼ同
じ厚さになる。
【0035】次いでSi34の絶縁膜95を図15に示
すように除去し、第1ゲート電極96と第2ゲート電極
98の周囲のSiO2からなる絶縁膜97をマスクとし
てソース電極形成部分およびドレイ ン電極形成部分の
Si基板90をエッチングする。この際のエッチング深
さとしては、チャネルが形成されるに充分なだけの深さ
があれば良い。ここで、図16は、リアクティブイオン
ビームエッチングした場合の半導体膜100の断面形状
を示す。なお、KOH水溶液を用いてSi基板90を結
晶軸異方性エッチングした場合、半導体膜100の断面
形状は両端部において傾斜面となり、図16に示すよう
な垂直とは異なるようになる。このようにエッチングの
手法の違いにより半導体膜の端部形状は多少異なるもの
となる。
【0036】次に図16に示す処理済みの基板90に導
電膜を形成してパターニングすることにより図17に示
すようにソース電極101とドレイン電極102と第3
ゲート電極103を形成することができ、チャネル生成
部104を有する半導体膜105を備えたMOSトラン
ジスタ106が完成する。
【0037】以上の製造方法によれば、従来の方法に比
べ、オーミックコンタクト膜を形成するために不純物を
拡散する工程が不要になり、製造工程の大幅な簡略化を
図ることができ、更に、イオン注入のための大がかりで
高価な装置も不要になるので製造コストを削減できる効
果がある。 また、半導体膜の幅を複数のゲート電極の
総幅以下に形成するか、ゲート電極の総幅より大きくて
も、その大きさが絶縁膜の厚さの2倍を加えた値より小
さいようにするならば、チャネルをソース電極とドレイ
ン電極に確実に接続できるので、ソース電極とドレイン
電極を良好にコンタクトできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
電界効果トランジスタにおいてソース電極とドレイン電
極を半導体膜で接続する構造の場合、ゲート電極の電位
に応じて半導体膜にチャネルを生成する部分、即ち、チ
ャネル生成部をソース電極とドレイン電極に直接接続し
た構造としたので、ゲート電極の電位で半導体膜に生成
されるチャネルで確実にソース電極とドレイン電極を直
接コンタクトすることができ、従来構造よりも良好なコ
ンタクトを実現できる。よって、従来構造よりもON抵
抗を低くすることができ、電界効果トランジスタとして
の効率を向上させることができる。また、このような効
果を基板上部に半導体膜を構成する半導体部を形成し、
その上に絶縁膜で覆われたゲート電極を複数設け、前記
複数のゲート電極を覆った絶縁膜の両側と半導体部の両
側を挟んでソース電極とドレイン電極を形成し、複数の
ゲート電極の間に絶縁膜を介して他のゲート電極を設け
た構造のMOS型のトランジスタにおいても得ることが
できる。
【0039】次に本発明においては、複数のゲート電極
に印加する電圧を変更することにより、即ち複数のゲー
ト電極の個々に印加する電圧の極性を揃えるか異ならせ
か、あるいは、電圧値の大小を揃えるか異ならせること
により、1つのトランジスタをpチャネル動作とnチャ
ネル動作に容易に切り替えできるので、回路設計の自由
度が大幅に向上する。そして特に、ソース電極とドレイ
ン電極の構成材料を半導体膜の構成材料に対して仕事関
数差で0.5eV以内の材料から構成することにより、
両チャネルに切り替えする際のバリアが小さくなり、良
好に切り替え可能で特性の優れたトランジスタを提供で
きる。また、このような構成材料として具体的に、C
r、W、Mo、Cu、Au、Ni、Al、Taのうち、
1種または2種以上を用いることができる。
【0040】また、ゲート電極を少なくとも3つ形成
し、それらのゲート電極のうち、ソース電極に最も近接
されたゲート電極と、ドレイン電極に最も近接されたゲ
ート電極を短絡した構成とすることにより、ゲート電極
に入力された信号が全て一致した場合のみトランジスタ
がオン状態となり、入力信号が一致しない場合はトラン
ジスタがオフ状態となるように作動できるので、この構
成により本発明のトランジスタを入力の一致、不一致を
検出する回路として用いることができる効果がある。ま
たこの場合、非常に少ない素子数で一致、不一致の検出
回路を構成できたことになるので、この構成は回路構成
の簡略化に貢献し、極めて有益な構造となる。
【0041】次に、前記の構造の電界効果トランジスタ
において、複数のゲート電極の個々に印加する電圧の極
性を揃えるか異ならせるか、あるいは、電圧値の大小を
揃えるか異ならせることにより、1つのトランジスタを
pチャネル動作とnチャネル動作に容易に切り替えて駆
動することができる。また、少なくとも1つのゲート電
極の電位を少なくとも一時的に固定することにより、ト
ランジスタの機能をある一定の期間確実に選択すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を薄膜トランジスタアレイ基板に適用し
た第1実施例を示す断面図である。
【図2】本発明を薄膜トランジスタアレイ基板に適用し
た第2実施例を示す断面図である。
【図3】本発明をMOSトランジスタに適用した第3実
施例を示す断面図である。
【図4】図4は図1に示す構造のトランジスタの作動状
況を説明するためのもので、図4(A)は基本等価回路
図、図4(B)はゲート電極に異極電圧を印加した状態
を示す回路図、図4(C)は図4(B)の場合と逆の電
圧を印加した状態を示す回路図、図4(D)はゲート電
極に同極を印加した状態を示す回路図である。
【図5】3つのゲート電極を有する構造の等価回路図で
ある。
【図6】3つのゲート電極を有し、そのうち2つを短絡
した構造の等価回路図である。
【図7】図6に示す等価回路の応用例を示す回路図であ
る。
【図8】4つのゲート電極を有し、そのうち2つを短絡
した構造の等価回路図である。
【図9】4つのゲート電極を有し、そのうち2つを短絡
した構造と図6に示す回路構造を組み合わせた例を示す
等価回路図である。
【図10】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、基板上に酸化層を積層した状態を示す
断面図である。
【図11】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、酸化層をエッチングして除去しゲート
電極部を形成した状態を示す断面図である。
【図12】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、基板上に絶縁膜を成膜した状態を示す
断面図である。
【図13】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、絶縁膜の一部を除去した状態を示す断
面図である。
【図14】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、電極部の側面と基板表面の一部を酸化
した状態を示す断面図である。
【図15】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、基板上の絶縁膜を除去した状態を示す
断面図である。
【図16】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、電極部周囲の基板表面をイオンビーム
エッチングした状態を示す断面図である。
【図17】MOSトランジスタを製造する方法を説明す
るためのもので、完成したMOSトランジスタを示す断
面図である。
【図18】従来の薄膜トランジスタアレイ基板の一例を
示す断面図である。
【図19】図18に示す薄膜トランジスタアレイ基板の
平面図である。
【図20】従来のMOSトランジスタの一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
40、50 薄膜トランジ
スタアレイ基板 41、60、90、 基板 42、51、63、96、 第1ゲート電
極 44、52、64、103、 第2ゲート電
極 54、65、98、 第3ゲート電
極 43、45、53、55、62、97、 ゲート絶縁膜 46、56、 半導体膜 49、59、69、104、 チャネル生成
部 48、58、68、101、 ソース電極 47、57、67、102、 ドレイン電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 29/786 H01L 21/336 H01L 21/8234 H01L 27/088

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、ソース電極とドレイン電極と
    これらに対向する複数のゲート電極が形成されてなる電
    界効果トランジスタを用いた論理演算装置であって、 前記ソース電極とドレイン電極との間に半導体膜が介在
    され、 前記半導体膜のゲート電極側にゲート電極の電位により
    生成されるチャンネルを生じさせるチャンネル生成部が
    形成され、 このチャンネル生成部の端部が前記ドレイン電極および
    ソース電極に直接接続されてなるとともに、 前記ゲート電極が相互に近接して絶縁膜で個々に分離さ
    れ、半導体膜に対向された状態で該ゲート電極が少なく
    とも3つ以上設けられてなる電界効果トランジスタにお
    いて、各ゲート電極に入力信号を印加し、該信号による
    トランジスタのスイッチ動作により出力を得ることを特
    徴とする論理演算装置。
  2. 【請求項2】 前記論理演算装置は1つの電界効果トラ
    ンジスタで構成されることを特徴とする請求項1に記載
    の論理演算装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の論理演算装置を2つ並
    列に接続した第1の論理演算装置と、請求項1に記載の
    論理演算装置1つで構成される第2の論理演算装置と
    を、直列に接続した論理演算装置において、第1または
    第2の論理演算装置のうち一方の論理演算装置がON状
    態の時、他方はOFF状態となるように入力信号をゲー
    ト電極に加え、該第1および第2の論理演算装置間に出
    力を設けて省電力型とすることを特徴とする論理演算装
    置。
  4. 【請求項4】 基板上にソース電極とドレイン電極とこ
    れらに対向する複数のゲート電極が形成されてなる電界
    効果トランジスタを用いた論理演算方法であって、該電
    界効果トランジスタは、 前記ソース電極とドレイン電極との間に半導体膜が介在
    され、 前記半導体膜のゲート電極側にゲート電極の電位により
    生成されるチャンネルを生じさせるチャンネル生成部が
    形成され、 このチャンネル生成部の端部が前記ドレイン電極および
    ソース電極に直接接続されてなるとともに、 前記ゲート電極が相互に近接して絶縁膜で個々に分離さ
    れ、 半導体膜に対向された状態で該ゲート電極が少なくとも
    3つ以上設けられてなる構造を有し、 前記ゲート電極に入力信号を入力し、該入力信号によっ
    てチャンネル層に生じる複数のpn接合のうち少なくと
    も1つは逆バイアスとなるように入力信号を加えトラン
    ジスタのスイッチ動作を行うことによって1つの電界効
    果トランジスタで論理演算を行う方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の論理演算装置を2つ並
    列に接続した第1の論理演算装置と、請求項1に記載の
    論理演算装置1つで構成される第2の論理演算装置と
    を、直列に接続した論理演算装置において、該第1およ
    び第2の論理論理演算装置間に出力を設け、論理演算結
    果がOFFであるときは出力が電流源または電圧源と電
    気的に遮断されることで消費電力を低減することを特徴
    とする論理演算装置の消費電力を低減する方法。
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