JP3489694B2 - スクロール流体機械 - Google Patents
スクロール流体機械Info
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- JP3489694B2 JP3489694B2 JP28263894A JP28263894A JP3489694B2 JP 3489694 B2 JP3489694 B2 JP 3489694B2 JP 28263894 A JP28263894 A JP 28263894A JP 28263894 A JP28263894 A JP 28263894A JP 3489694 B2 JP3489694 B2 JP 3489694B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0042—Driving elements, brakes, couplings, transmissions specially adapted for pumps
- F04C29/005—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
- F04C29/0057—Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions for eccentric movement
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/023—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form where both members are moving
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、スクロール流体機械に
関する。
関する。
【０００２】
【従来技術】従来より、それぞれ複数のラップを有した
上下のスクロールプレートを同期回転させ、スクロール
プレートの外周側から吸入した流体を複数のラップによ
り圧縮して、中央部に設けた吐出ポートにより排出する
スクロール流体機械は、ＵＳＰ４９１１６２１号公報と
して知られている。この先行技術は、上下のスクロール
プレートが偏芯して回転し、その一方のスクロールプレ
ートに回転駆動源が連結しているため、他方のスクロー
ルプレートに回転力を伝達する必要があり、そのために
それぞれのスクロールプレートの外周近傍に円柱状もし
くは角柱状の歯部を多数間隔をおいて植設し、その歯部
から相手側の歯部に回転力を伝達するために、内側に歯
部が刻設されたリング３６、（ｆｉｇ３）、５０（ｆｉ
ｇ５）、また、内側に歯部が設けられたベルトあるいは
輪７４（ｆｉｇ７）を、上下スクロールプレートの円柱
状もしくは角柱状の歯部の間に介在させて構成されてい
る。また、もう一つの実施例はｆｉｇ８、９に示すよう
に前記スクロールプレートの歯部と噛合するために、外
側に歯部が刻設されたリング８８を上下スクロールプレ
ートの円柱状の歯部の間に介在して構成されている。
上下のスクロールプレートを同期回転させ、スクロール
プレートの外周側から吸入した流体を複数のラップによ
り圧縮して、中央部に設けた吐出ポートにより排出する
スクロール流体機械は、ＵＳＰ４９１１６２１号公報と
して知られている。この先行技術は、上下のスクロール
プレートが偏芯して回転し、その一方のスクロールプレ
ートに回転駆動源が連結しているため、他方のスクロー
ルプレートに回転力を伝達する必要があり、そのために
それぞれのスクロールプレートの外周近傍に円柱状もし
くは角柱状の歯部を多数間隔をおいて植設し、その歯部
から相手側の歯部に回転力を伝達するために、内側に歯
部が刻設されたリング３６、（ｆｉｇ３）、５０（ｆｉ
ｇ５）、また、内側に歯部が設けられたベルトあるいは
輪７４（ｆｉｇ７）を、上下スクロールプレートの円柱
状もしくは角柱状の歯部の間に介在させて構成されてい
る。また、もう一つの実施例はｆｉｇ８、９に示すよう
に前記スクロールプレートの歯部と噛合するために、外
側に歯部が刻設されたリング８８を上下スクロールプレ
ートの円柱状の歯部の間に介在して構成されている。
【０００３】上述の装置は、ｆｉｇ１、ｆｉｇ２に示さ
れるように、上下スクロールプレートの偏芯回転中心に
よる相対的移動により、上下スクロールプレートがずれ
てオーバーラップしない部分によるスクロールプレート
の外周部から流体を各スクロールラップの外周空間に取
り込んでいる。また、ｆｉｇ８、９に示されるように、
外周に歯部を刻設されたリング８８が上下スクロールプ
レート９０、９２間に介在し、このリング８８の歯部に
噛合するスプロケット爪９４、９６は各々のスクロール
プレートに間隔をおいて植設され、リング８８の歯部と
スプロケット爪９４、９６とが噛合されないときは、そ
のリング８８の歯部から流体はスクロールラップ外周空
間に流入自在である。したがって、スクロール流体機械
の周囲に漂う空間から、塵が内部に流入する恐れがあ
る。
れるように、上下スクロールプレートの偏芯回転中心に
よる相対的移動により、上下スクロールプレートがずれ
てオーバーラップしない部分によるスクロールプレート
の外周部から流体を各スクロールラップの外周空間に取
り込んでいる。また、ｆｉｇ８、９に示されるように、
外周に歯部を刻設されたリング８８が上下スクロールプ
レート９０、９２間に介在し、このリング８８の歯部に
噛合するスプロケット爪９４、９６は各々のスクロール
プレートに間隔をおいて植設され、リング８８の歯部と
スプロケット爪９４、９６とが噛合されないときは、そ
のリング８８の歯部から流体はスクロールラップ外周空
間に流入自在である。したがって、スクロール流体機械
の周囲に漂う空間から、塵が内部に流入する恐れがあ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】さて、空気圧縮器を例
にとって考えると、吸入気体に塵が混じると、スクロー
ルラップ表面を傷つけ、そのために圧縮能力が低下し、
耐久性が劣化するものである。したがって、上述する従
来技術によると、スクロール流体機械の周囲の気体を取
り込んでいるために、塵を排除するためにはスクロール
流体機械の周囲全体をケース体で覆ってダストシールす
ることが要求される。また、気体の圧縮工程において発
熱を冷却するために冷却機構を設ける必要がある。その
ために、装置は大型化し不経済である。上述の事情に鑑
み、本発明の目的は、簡単な構成でダストシールを行う
スクロール流体機械を提供することである。また、他の
目的は、コンパクトなスクロール流体機械を提供するこ
とである。
にとって考えると、吸入気体に塵が混じると、スクロー
ルラップ表面を傷つけ、そのために圧縮能力が低下し、
耐久性が劣化するものである。したがって、上述する従
来技術によると、スクロール流体機械の周囲の気体を取
り込んでいるために、塵を排除するためにはスクロール
流体機械の周囲全体をケース体で覆ってダストシールす
ることが要求される。また、気体の圧縮工程において発
熱を冷却するために冷却機構を設ける必要がある。その
ために、装置は大型化し不経済である。上述の事情に鑑
み、本発明の目的は、簡単な構成でダストシールを行う
スクロール流体機械を提供することである。また、他の
目的は、コンパクトなスクロール流体機械を提供するこ
とである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、二つの旋回ス
クロールのラップを対向してかみ合うように設け、外周
側に設けられた吸入ポートから吸入した流体を圧縮して
中央側に設けられた吐出ポートから排出を行うスクロー
ル流体機械において、二つの旋回スクロールが、ラップ
を形成した第１スクロールプレートと、前記第１スクロ
ールプレートのラップとかみ合うラップと吐出ポートを
形成し、前記第１スクロールプレートと所定距離離間し
た回転中心を有する第２スクロールプレートとにより構
成され、前記かみあい状態にある２つのスクロールプレ
ートを上下両側で旋回自在に挟持する一対の上部と下部
のハウジングを有するとともに、前記第１及び第２スク
ロールプレートの間に、前記第１及び第２スクロールプ
レートのラップ群の旋回域外周より所定の空間を有して
前記ラップ群を囲繞するように前記第１及び第２スクロ
ールプレート間に固定して設けた自己潤滑性を有するダ
ストシールが挿入されたダストシールハウジングを設
け、該ダストシールハウジングは、前記一対の上部と下
部のハウジングに固定して設けられ、該ダストシールハ
ウジングに設けた吸入ポートとを備えた点を第１の要旨
とし、請求項１記載の発明は、更に上部ハウジング及び
下部ハウジング夫々の空所を設け、該空所から該スクロ
ールプレートの外面側に空気を流通させることにより、
空冷による冷却がおこなわれることを特徴とする。請求
項２記載の発明は、更に前記ハウジング側に駆動手段を
設け、該駆動手段により前記第１及び第２スクロールプ
レートを同期して回動させることを特徴とする。請求項
３記載の発明は、請求項１若しくは２記載のスクロール
流体機械において、前記第１及び第２スクロールプレー
トの外周全域にわたって歯部を刻設し、前記第１及び第
２スクロールプレートを重ね合わせたとき、その外周部
がほぼ一致する側に前記歯部と噛合する駆動手段とを設
け、前記第１及び第２スクロールプレートを同期して回
動させることを特徴とする。この場合に、前記駆動手段
を、前記ハウジング側に設けられ、外周側に歯部を有す
る幅広のベルト体で形成し、前記第１及び第２スクロー
ルプレートに設けられた歯部と直接的もしくは間接的に
噛合させるのがよい。又前記ダストシールハウジング
は、前記第１スクロールプレート及び第２スクロールプ
レートと摺接する面にダストシールを設けてある。
クロールのラップを対向してかみ合うように設け、外周
側に設けられた吸入ポートから吸入した流体を圧縮して
中央側に設けられた吐出ポートから排出を行うスクロー
ル流体機械において、二つの旋回スクロールが、ラップ
を形成した第１スクロールプレートと、前記第１スクロ
ールプレートのラップとかみ合うラップと吐出ポートを
形成し、前記第１スクロールプレートと所定距離離間し
た回転中心を有する第２スクロールプレートとにより構
成され、前記かみあい状態にある２つのスクロールプレ
ートを上下両側で旋回自在に挟持する一対の上部と下部
のハウジングを有するとともに、前記第１及び第２スク
ロールプレートの間に、前記第１及び第２スクロールプ
レートのラップ群の旋回域外周より所定の空間を有して
前記ラップ群を囲繞するように前記第１及び第２スクロ
ールプレート間に固定して設けた自己潤滑性を有するダ
ストシールが挿入されたダストシールハウジングを設
け、該ダストシールハウジングは、前記一対の上部と下
部のハウジングに固定して設けられ、該ダストシールハ
ウジングに設けた吸入ポートとを備えた点を第１の要旨
とし、請求項１記載の発明は、更に上部ハウジング及び
下部ハウジング夫々の空所を設け、該空所から該スクロ
ールプレートの外面側に空気を流通させることにより、
空冷による冷却がおこなわれることを特徴とする。請求
項２記載の発明は、更に前記ハウジング側に駆動手段を
設け、該駆動手段により前記第１及び第２スクロールプ
レートを同期して回動させることを特徴とする。請求項
３記載の発明は、請求項１若しくは２記載のスクロール
流体機械において、前記第１及び第２スクロールプレー
トの外周全域にわたって歯部を刻設し、前記第１及び第
２スクロールプレートを重ね合わせたとき、その外周部
がほぼ一致する側に前記歯部と噛合する駆動手段とを設
け、前記第１及び第２スクロールプレートを同期して回
動させることを特徴とする。この場合に、前記駆動手段
を、前記ハウジング側に設けられ、外周側に歯部を有す
る幅広のベルト体で形成し、前記第１及び第２スクロー
ルプレートに設けられた歯部と直接的もしくは間接的に
噛合させるのがよい。又前記ダストシールハウジング
は、前記第１スクロールプレート及び第２スクロールプ
レートと摺接する面にダストシールを設けてある。
【０００６】
【作用】かかる構成によれば、本発明は以下に記載の作
用を有する。本発明は、二つの旋回スクロールのラップ
を対向してかみ合うように設け、外周側に設けられた吸
入ポートから吸入した流体を圧縮して中央側に設けられ
た吐出ポートから排出を行うスクロール流体機械におい
て、複数のラップを形成し回動自在に設けられた第１ス
クロールプレートと、前記第１スクロールプレートのラ
ップとかみ合う複数のラップ及び吐出ポートを形成し、
前記第１スクロールプレートと所定距離離間した回転中
心を有し、回動自在に設けられた第２スクロールプレー
トと、外周に吸入ポートを有するとともに、前記第１及
び第２スクロールプレートのラップ群の旋回域外周より
所定の空間を有して前記ラップ群を囲繞するように前記
第１及び第２スクロールプレート間に固定して設けたダ
ストシールハウジングとを有しているので、吸入気体は
ダストシールハウジングに設けられた吸入ポートより取
り込み、スクロール流体機械の周囲からは取り込まない
ため、吸入ポート側の外部の連結部にフィルター等のダ
スト排除機構を配置すればすむ。
用を有する。本発明は、二つの旋回スクロールのラップ
を対向してかみ合うように設け、外周側に設けられた吸
入ポートから吸入した流体を圧縮して中央側に設けられ
た吐出ポートから排出を行うスクロール流体機械におい
て、複数のラップを形成し回動自在に設けられた第１ス
クロールプレートと、前記第１スクロールプレートのラ
ップとかみ合う複数のラップ及び吐出ポートを形成し、
前記第１スクロールプレートと所定距離離間した回転中
心を有し、回動自在に設けられた第２スクロールプレー
トと、外周に吸入ポートを有するとともに、前記第１及
び第２スクロールプレートのラップ群の旋回域外周より
所定の空間を有して前記ラップ群を囲繞するように前記
第１及び第２スクロールプレート間に固定して設けたダ
ストシールハウジングとを有しているので、吸入気体は
ダストシールハウジングに設けられた吸入ポートより取
り込み、スクロール流体機械の周囲からは取り込まない
ため、吸入ポート側の外部の連結部にフィルター等のダ
スト排除機構を配置すればすむ。
【０００７】また、ダストシールハウジングは、第１及
び第２スクロールプレート間であって、スクロールラッ
プの外周の外側において必要とされる空間を囲繞して設
けられているため、ダストシールを必要とする最小の容
積で配置でき、さらに、各スクロールプレートの外面は
ダストシールをせずに空冷として使用され、それがた
め、スクロール流体機械は小型に設計できるものであ
る。また、前記第１及び第２スクロールプレートの外周
全域にわたって歯部を刻設し、幅広のベルト体で形成し
た前記駆動手段を、前記第１及び第２スクロールプレー
トに設けられた歯部と直接的もしくは間接的に噛合する
ように構成した場合は、直接的に噛合した場合であって
も、ギア等を介して間接的に噛合した場合であっても、
幅広のベルト体で第１及び第２スクロールプレートを同
時に駆動することになり、特別な同期機構は不用であ
る。そして、間接的に噛合させた場合は、ベルト体と第
１及び第２スクロールプレートとの噛合は、第１及び第
２スクロールプレートを重ね合わせたとき、その外周が
ほぼ一致する側のみでなく、スクロールプレートとの噛
合はギア等を介することにより適宜他の方向からも可能
である。
び第２スクロールプレート間であって、スクロールラッ
プの外周の外側において必要とされる空間を囲繞して設
けられているため、ダストシールを必要とする最小の容
積で配置でき、さらに、各スクロールプレートの外面は
ダストシールをせずに空冷として使用され、それがた
め、スクロール流体機械は小型に設計できるものであ
る。また、前記第１及び第２スクロールプレートの外周
全域にわたって歯部を刻設し、幅広のベルト体で形成し
た前記駆動手段を、前記第１及び第２スクロールプレー
トに設けられた歯部と直接的もしくは間接的に噛合する
ように構成した場合は、直接的に噛合した場合であって
も、ギア等を介して間接的に噛合した場合であっても、
幅広のベルト体で第１及び第２スクロールプレートを同
時に駆動することになり、特別な同期機構は不用であ
る。そして、間接的に噛合させた場合は、ベルト体と第
１及び第２スクロールプレートとの噛合は、第１及び第
２スクロールプレートを重ね合わせたとき、その外周が
ほぼ一致する側のみでなく、スクロールプレートとの噛
合はギア等を介することにより適宜他の方向からも可能
である。
【０００８】また、前記ダストシールハウジングは、前
記第１スクロールプレート及び第２スクロールプレート
と摺接する面にダストシールを設けて構成した場合は、
ダストシールハウジングとスクロールプレートとの摺接
面を特別な面加工を施す必要もなく、ダストシールによ
りスクロールプレートとの接触が確実になり、ダストシ
ールがさらに確実になり、ダストシールが摩耗しても、
それを交換すれば良いために総合的に耐久性が向上する
ものである。また、前記駆動手段を幅広のベルト体で形
成し、前記第１及び第２スクロールプレートを重ね合わ
せたとき、その外周端がほぼ一致する側において前記第
１及び第２スクロールプレートに設けられた歯部と噛合
するように構成した場合は、特別なギア連結等の必要が
なくいっそうコンパクトなスクロール流体機械を提供で
きるものである。
記第１スクロールプレート及び第２スクロールプレート
と摺接する面にダストシールを設けて構成した場合は、
ダストシールハウジングとスクロールプレートとの摺接
面を特別な面加工を施す必要もなく、ダストシールによ
りスクロールプレートとの接触が確実になり、ダストシ
ールがさらに確実になり、ダストシールが摩耗しても、
それを交換すれば良いために総合的に耐久性が向上する
ものである。また、前記駆動手段を幅広のベルト体で形
成し、前記第１及び第２スクロールプレートを重ね合わ
せたとき、その外周端がほぼ一致する側において前記第
１及び第２スクロールプレートに設けられた歯部と噛合
するように構成した場合は、特別なギア連結等の必要が
なくいっそうコンパクトなスクロール流体機械を提供で
きるものである。
【０００９】
【実施例】以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
細に説明する。但し、この実施例に記載される構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な
記載が無い限り、この発明の範囲をそれのみに限定する
趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【００１０】図１は、本発明に係るスクロール流体機械
におけ平面図、図２は、ダストシールハウジングの平面
図、図３は、下部ハウジングの平面図、図４は、図１の
Ａ−Ａ断面図、図５は、図１の一部を断面で示した右側
面図、図６は、図１のＢ−Ｂ断面図である。
におけ平面図、図２は、ダストシールハウジングの平面
図、図３は、下部ハウジングの平面図、図４は、図１の
Ａ−Ａ断面図、図５は、図１の一部を断面で示した右側
面図、図６は、図１のＢ−Ｂ断面図である。
【００１１】本発明に係るスクロール流体機械１は、図
１に示すような構成である。同図において、上部ハウジ
ング２は５本の腕部２ａを有し、ビス３により後述する
ダストシールハウジング４を挟んで下部ハウジング５と
一体的に固着されている。図１上からは、上部ハウジン
グ２の腕部２ａより傾斜部２ｄを形成して図面と垂直に
突出した上面２ｅの中央に開設された孔２ｃ内にベアリ
ング６を介して載置され、ダストシールハウジング４上
に回動可能に配置された上部スクロールプレート７が空
所２ｂ内に視認可能に設けられている。また、上部スク
ロールプレート７の下方には後述する下部スクロールプ
レート８がダストシールハウジング４の下方に回動可能
に設けられている。また、下部ハウジング５には後述す
る幅広の弾力性のあるベルト９がベルトプーリ１０及び
１１間に張架され、上部スクロールプレート７の歯部７
ａ及び下部スクロールプレート８の歯部８ａと噛合して
設けられている。
１に示すような構成である。同図において、上部ハウジ
ング２は５本の腕部２ａを有し、ビス３により後述する
ダストシールハウジング４を挟んで下部ハウジング５と
一体的に固着されている。図１上からは、上部ハウジン
グ２の腕部２ａより傾斜部２ｄを形成して図面と垂直に
突出した上面２ｅの中央に開設された孔２ｃ内にベアリ
ング６を介して載置され、ダストシールハウジング４上
に回動可能に配置された上部スクロールプレート７が空
所２ｂ内に視認可能に設けられている。また、上部スク
ロールプレート７の下方には後述する下部スクロールプ
レート８がダストシールハウジング４の下方に回動可能
に設けられている。また、下部ハウジング５には後述す
る幅広の弾力性のあるベルト９がベルトプーリ１０及び
１１間に張架され、上部スクロールプレート７の歯部７
ａ及び下部スクロールプレート８の歯部８ａと噛合して
設けられている。
【００１２】図２は、ダストシールハウジング４の平面
図である。同図において、ダストシールハウジング４は
所定の板厚でアルミダイカストで成形されている。ダス
トシールハウジング４は、中央部に開口部４ｅ、外周に
孔４ａを有した５個の突出部４ｆ、吸入ポート４ｂ、表
面に後述する円形溝４ｃ、裏面に後述する円形溝４ｄを
備えている。
図である。同図において、ダストシールハウジング４は
所定の板厚でアルミダイカストで成形されている。ダス
トシールハウジング４は、中央部に開口部４ｅ、外周に
孔４ａを有した５個の突出部４ｆ、吸入ポート４ｂ、表
面に後述する円形溝４ｃ、裏面に後述する円形溝４ｄを
備えている。
【００１３】図３は、下部ハウジング５の平面図であ
る。同図において、平面５ｋと同じ平面上に５本の腕部
５ａが設けられ、該腕部の先端部には柱５ｊが起立し、
該柱には前述したビス３がねじ込まれるネジ部５ｆが螺
設されている。腕部５ａから傾斜部５ｄを有して、孔５
ｅの内壁を有した凹所が形成され、その低部には孔５ｃ
が開設されている。平面５ｋ上には、後述するベルトプ
ーリ１０、１１を挿入する軸５ｈが起立する段５ｇが設
けられ、該軸５ｈにはネジ部５ｉが螺設されている。
る。同図において、平面５ｋと同じ平面上に５本の腕部
５ａが設けられ、該腕部の先端部には柱５ｊが起立し、
該柱には前述したビス３がねじ込まれるネジ部５ｆが螺
設されている。腕部５ａから傾斜部５ｄを有して、孔５
ｅの内壁を有した凹所が形成され、その低部には孔５ｃ
が開設されている。平面５ｋ上には、後述するベルトプ
ーリ１０、１１を挿入する軸５ｈが起立する段５ｇが設
けられ、該軸５ｈにはネジ部５ｉが螺設されている。
【００１４】上述の下部ハウジング５の孔５ｃ内には、
後述する下部スクロールプレート８がベアリング６、１
２を介して載置され、その上に図２に示したダストシー
ルハウジング４が置かれ、次いで上部スクロールプレー
ト７が載置され、次ぎに、ベアリング６、１２を介して
上部ハウジング２が配置され、５本のビス３によってダ
ストシールハウジング４を介して上部ハウジング２と下
部ハウジング５は固着され、図４のごとく組み立てるこ
とができる。
後述する下部スクロールプレート８がベアリング６、１
２を介して載置され、その上に図２に示したダストシー
ルハウジング４が置かれ、次いで上部スクロールプレー
ト７が載置され、次ぎに、ベアリング６、１２を介して
上部ハウジング２が配置され、５本のビス３によってダ
ストシールハウジング４を介して上部ハウジング２と下
部ハウジング５は固着され、図４のごとく組み立てるこ
とができる。
【００１５】次に、図４を用いて上部スクロールプレー
ト７及び下部スクロールプレート８を説明する。図４は
図１のＡ−Ａ断面図である。同図において、上部スクロ
ールプレート７は、外周に上述した歯部７ａが刻設さ
れ、内面７ｅには複数のラップ７ｄが設けられ、外面に
は軸部７ｂが起立し、ベアリング６、２１を介して上部
ハウジング２内に回動可能に収納されている。一方、下
部スクロールプレート８は、外周をほぼ上部スクロール
プレート７の外周と同一寸法に形成され、その外周に上
述した歯部８ａが刻設され、内面８ｅには前記ラップ７
ｄとかみ合う複数のラップ８ｄが設けられ、外面には吐
出ポート８ｃが開設された軸部８ｂが起立し、ベアリン
グ６、２１を介して下部ハウジング５内に回動可能に収
納されている。上部スクロールプレート７の内面７ｅと
対面するダストシールハウジング４の溝４ｃ内には、フ
ッ素系樹脂等の自己潤滑性のあるダストシール１４及び
シリコンゴム等で成形されたバネ部材１５が挿入され、
このバネ部材１５によってダストシール１４は上部スク
ロールプレート７の内面７ｅに押圧され、ダストシール
を確実のものにしている。一方、下部スクロールプレー
ト８の内面８ｅと対面するダストシールハウジング４の
溝４ｄ内には、ダストシール１４及びバネ部材１５が挿
入され、このバネ部材１５によってダストシール１４は
下部スクロールプレート８の内面８ｅに押圧されて、ダ
ストシールを確実のものにしている。尚、ラップ７ｄ、
８ｄの先端に設けられているチップシール１８は、ダス
トシール１４と同じように熱膨張率が低く且つ耐摩耗性
の面でも優れた自己潤滑性樹脂で構成され、一般的には
圧縮における発熱によりバネ部材１５を伴わないでラッ
プに直接嵌入されるが、発熱の温度が低い場合によって
は、バネ部材１５をともなってもよいものである。
ト７及び下部スクロールプレート８を説明する。図４は
図１のＡ−Ａ断面図である。同図において、上部スクロ
ールプレート７は、外周に上述した歯部７ａが刻設さ
れ、内面７ｅには複数のラップ７ｄが設けられ、外面に
は軸部７ｂが起立し、ベアリング６、２１を介して上部
ハウジング２内に回動可能に収納されている。一方、下
部スクロールプレート８は、外周をほぼ上部スクロール
プレート７の外周と同一寸法に形成され、その外周に上
述した歯部８ａが刻設され、内面８ｅには前記ラップ７
ｄとかみ合う複数のラップ８ｄが設けられ、外面には吐
出ポート８ｃが開設された軸部８ｂが起立し、ベアリン
グ６、２１を介して下部ハウジング５内に回動可能に収
納されている。上部スクロールプレート７の内面７ｅと
対面するダストシールハウジング４の溝４ｃ内には、フ
ッ素系樹脂等の自己潤滑性のあるダストシール１４及び
シリコンゴム等で成形されたバネ部材１５が挿入され、
このバネ部材１５によってダストシール１４は上部スク
ロールプレート７の内面７ｅに押圧され、ダストシール
を確実のものにしている。一方、下部スクロールプレー
ト８の内面８ｅと対面するダストシールハウジング４の
溝４ｄ内には、ダストシール１４及びバネ部材１５が挿
入され、このバネ部材１５によってダストシール１４は
下部スクロールプレート８の内面８ｅに押圧されて、ダ
ストシールを確実のものにしている。尚、ラップ７ｄ、
８ｄの先端に設けられているチップシール１８は、ダス
トシール１４と同じように熱膨張率が低く且つ耐摩耗性
の面でも優れた自己潤滑性樹脂で構成され、一般的には
圧縮における発熱によりバネ部材１５を伴わないでラッ
プに直接嵌入されるが、発熱の温度が低い場合によって
は、バネ部材１５をともなってもよいものである。
【００１６】図５は図１の１部断面で示す右側面図、図
６は、図１のＢ−Ｂ断面図である。これらの図におい
て、下部ハウジング５の表面５ｋに設けられた段部５ｇ
には、軸５ｈが設けられ、この軸５ｈにはネジ部５ｉが
螺設され、この軸５ｈにはベルトプーリ１０及び１１が
回動自在に嵌入され、これらのベルトプーリ間にはベル
ト体９が張架されている。このベルト体９は、図５に示
されるように上部スクロールプレート７の歯部７ａおよ
び下部スクロールプレート８の歯部８ａとに噛合してい
る。
６は、図１のＢ−Ｂ断面図である。これらの図におい
て、下部ハウジング５の表面５ｋに設けられた段部５ｇ
には、軸５ｈが設けられ、この軸５ｈにはネジ部５ｉが
螺設され、この軸５ｈにはベルトプーリ１０及び１１が
回動自在に嵌入され、これらのベルトプーリ間にはベル
ト体９が張架されている。このベルト体９は、図５に示
されるように上部スクロールプレート７の歯部７ａおよ
び下部スクロールプレート８の歯部８ａとに噛合してい
る。
【００１７】このように構成された、本実施例の動作の
説明をする。今、図１において、図示しないモータによ
ってベルト体９に駆動力が伝達されると、ベルト体９が
駆動され、その駆動力は上部スクロールプレート７の歯
部７ａおよび下部スクロールプレート８の歯部８ａを介
して両スクロールプレートに伝達される。両スクロール
プレートが同じ方向に回転することにより、図４におけ
る吸入ポート４ｂから吸入され、ラップ７ｄ、８ｄとダ
ストシールハウジング間の空間１６に存在する気体をラ
ップ７ｄ，８ｄにより取り込み、圧縮して下部スクロー
ルプレート８に設けられている吐出ポート８ｃから排気
する。爾後、この動作が連続して行われるが、この間、
図１及び図３に示される上部ハウジング２の空所２ｂ及
び下部ハウジング５の空所５ｂから空気を流通すること
により、空冷による冷却がおこなわれる。
説明をする。今、図１において、図示しないモータによ
ってベルト体９に駆動力が伝達されると、ベルト体９が
駆動され、その駆動力は上部スクロールプレート７の歯
部７ａおよび下部スクロールプレート８の歯部８ａを介
して両スクロールプレートに伝達される。両スクロール
プレートが同じ方向に回転することにより、図４におけ
る吸入ポート４ｂから吸入され、ラップ７ｄ、８ｄとダ
ストシールハウジング間の空間１６に存在する気体をラ
ップ７ｄ，８ｄにより取り込み、圧縮して下部スクロー
ルプレート８に設けられている吐出ポート８ｃから排気
する。爾後、この動作が連続して行われるが、この間、
図１及び図３に示される上部ハウジング２の空所２ｂ及
び下部ハウジング５の空所５ｂから空気を流通すること
により、空冷による冷却がおこなわれる。
【００１８】尚、本実施例は、前記第１及び第２スクロ
ールプレートの外周全域にわたって歯部を刻設し、幅広
のベルト体で形成した前記駆動手段を、前記第１及び第
２スクロールプレートに設けられた歯部と直接的に噛合
するように構成しているが、これにこだわるものではな
く、ギア等を介して間接的に噛合してもよいものであ
る。その場合において、ベルト体と第１及び第２スクロ
ールプレートとの噛合は、第１及び第２スクロールプレ
ートを重ね合わせたとき、その外周部がほぼ一致する側
のみでなく、スクロールプレートとの噛合はギア等を介
することにより適宜他の方向からも可能である。また、
幅広ベルト体により第１及び第２スクロールプレートの
歯部とを同時に噛合して上下スクロールプレートの同期
をとっているが、これにこだわるものではなく、幅の狭
いベルトもしくはギアによって、上下のスクロールプレ
ートとは別々に連結して、適宜の同期機構によって両ベ
ルトもしくはギアの同期をとってものよいものである。
また、ベルトプーリ１０及び１１の間隔を調整できる部
材を設け、ベルト体９の張り具合を調節可能に構成して
もよいものである。
ールプレートの外周全域にわたって歯部を刻設し、幅広
のベルト体で形成した前記駆動手段を、前記第１及び第
２スクロールプレートに設けられた歯部と直接的に噛合
するように構成しているが、これにこだわるものではな
く、ギア等を介して間接的に噛合してもよいものであ
る。その場合において、ベルト体と第１及び第２スクロ
ールプレートとの噛合は、第１及び第２スクロールプレ
ートを重ね合わせたとき、その外周部がほぼ一致する側
のみでなく、スクロールプレートとの噛合はギア等を介
することにより適宜他の方向からも可能である。また、
幅広ベルト体により第１及び第２スクロールプレートの
歯部とを同時に噛合して上下スクロールプレートの同期
をとっているが、これにこだわるものではなく、幅の狭
いベルトもしくはギアによって、上下のスクロールプレ
ートとは別々に連結して、適宜の同期機構によって両ベ
ルトもしくはギアの同期をとってものよいものである。
また、ベルトプーリ１０及び１１の間隔を調整できる部
材を設け、ベルト体９の張り具合を調節可能に構成して
もよいものである。
【００１９】本実施例は、複数のラップを形成し回動自
在に設けられた第１スクロールプレートと、この第１ス
クロールプレートのラップとかみ合う複数のラップ及び
吐出ポートを形成し、前記第１スクロールプレートと所
定距離離間した回転中心を有し、回動自在に設けられた
第２スクロールプレートと、外周に吸入ポートを有する
とともに、前記第１及び第２スクロールプレートのラッ
プ群の旋回域外周より所定の空間を有して前記ラップ群
を囲繞するように前記第１及び第２スクロールプレート
間に介装されそして前記一対の上部と下部のハウジング
に固定して設けられたダストシールハウジングとを有し
ているので、吸入気体はダストシールハウジングに設け
られた吸入ポートより取り込み、スクロール流体機械の
周囲から取り込まないため、吸入ポート側の外部の連結
部にフィルター等のダスト排除機構を配置すればすむも
のである。また、ダストシールハウジングは、第１及び
第２スクロールプレート間であって、スクロールラップ
の外周の外側において必要とされる空間を囲繞して設け
られているため、ダストシールを必要とする最小の容積
で配置でき、ベルト体により発生するダストも防止で
き、さらに、各スクロールプレートの外面はダストシー
ルをせずに空冷として使用され、それがため、スクロー
ル流体機械は小型に設計できるものである。
在に設けられた第１スクロールプレートと、この第１ス
クロールプレートのラップとかみ合う複数のラップ及び
吐出ポートを形成し、前記第１スクロールプレートと所
定距離離間した回転中心を有し、回動自在に設けられた
第２スクロールプレートと、外周に吸入ポートを有する
とともに、前記第１及び第２スクロールプレートのラッ
プ群の旋回域外周より所定の空間を有して前記ラップ群
を囲繞するように前記第１及び第２スクロールプレート
間に介装されそして前記一対の上部と下部のハウジング
に固定して設けられたダストシールハウジングとを有し
ているので、吸入気体はダストシールハウジングに設け
られた吸入ポートより取り込み、スクロール流体機械の
周囲から取り込まないため、吸入ポート側の外部の連結
部にフィルター等のダスト排除機構を配置すればすむも
のである。また、ダストシールハウジングは、第１及び
第２スクロールプレート間であって、スクロールラップ
の外周の外側において必要とされる空間を囲繞して設け
られているため、ダストシールを必要とする最小の容積
で配置でき、ベルト体により発生するダストも防止で
き、さらに、各スクロールプレートの外面はダストシー
ルをせずに空冷として使用され、それがため、スクロー
ル流体機械は小型に設計できるものである。
【００２０】また、前記第１及び第２スクロールプレー
トの外周全域にわたって歯部を刻設し、幅広のベルト体
で形成した前記駆動手段を、前記第１及び第２スクロー
ルプレートに設けられた歯部と直接的もしくは間接的に
噛合するように構成した場合は、直接的に噛合した場合
であっても、ギア等を介して間接的に噛合した場合であ
っても、幅広のベルト体で第１及び第２スクロールプレ
ートを同時に駆動することになり、特別な同期機構は不
用である。また、前記ダストシールハウジングは、前記
第１スクロールプレート及び第２スクロールプレートと
摺接する面にダストシールを設けて構成した場合は、ダ
ストシールハウジングとスクロールプレートとの摺接面
を特別な面加工を施す必要もなく、ダストシールにより
スクロールプレートとの接触が確実になり、ダストシー
ルがさらに確実になり、ダストシールが摩耗しても、そ
れを交換すれば良いために総合的に耐久性が向上するも
のである。また、幅広のベルト体で形成し、前記第１及
び第２スクロールプレートを重ね合わせたとき、その外
周端がほぼ一致する側において前記第１及び第２スクロ
ールプレートに設けられた歯部と噛合する駆動手段とを
備えて構成した場合は、特別なギア連結等の必要がなく
いっそうコンパクトなスクロール流体機械を提供できる
ものである。本実施例は、上述のごとく構成されている
ので圧縮機、特に真空ポンプに適用して効果を奏するも
のである。
トの外周全域にわたって歯部を刻設し、幅広のベルト体
で形成した前記駆動手段を、前記第１及び第２スクロー
ルプレートに設けられた歯部と直接的もしくは間接的に
噛合するように構成した場合は、直接的に噛合した場合
であっても、ギア等を介して間接的に噛合した場合であ
っても、幅広のベルト体で第１及び第２スクロールプレ
ートを同時に駆動することになり、特別な同期機構は不
用である。また、前記ダストシールハウジングは、前記
第１スクロールプレート及び第２スクロールプレートと
摺接する面にダストシールを設けて構成した場合は、ダ
ストシールハウジングとスクロールプレートとの摺接面
を特別な面加工を施す必要もなく、ダストシールにより
スクロールプレートとの接触が確実になり、ダストシー
ルがさらに確実になり、ダストシールが摩耗しても、そ
れを交換すれば良いために総合的に耐久性が向上するも
のである。また、幅広のベルト体で形成し、前記第１及
び第２スクロールプレートを重ね合わせたとき、その外
周端がほぼ一致する側において前記第１及び第２スクロ
ールプレートに設けられた歯部と噛合する駆動手段とを
備えて構成した場合は、特別なギア連結等の必要がなく
いっそうコンパクトなスクロール流体機械を提供できる
ものである。本実施例は、上述のごとく構成されている
ので圧縮機、特に真空ポンプに適用して効果を奏するも
のである。
【００２１】
【効果】以上、詳述したように、本発明は、ダストシー
ルハウジングを第１及び第２スクロールプレート間であ
って、スクロールラップの外周の外側において必要とさ
れる空間を囲繞して設けられているため、ダストシール
を必要とする最小の容積で配置でき、さらに、各スクロ
ールプレートの外面はダストシールをせずに空冷として
使用され、それがため、簡単な構成によりスクロール流
体機械を小型に設計できるものである。
ルハウジングを第１及び第２スクロールプレート間であ
って、スクロールラップの外周の外側において必要とさ
れる空間を囲繞して設けられているため、ダストシール
を必要とする最小の容積で配置でき、さらに、各スクロ
ールプレートの外面はダストシールをせずに空冷として
使用され、それがため、簡単な構成によりスクロール流
体機械を小型に設計できるものである。
【図１】本発明に係るスクロール流体機械における平面
図である。
図である。
【図２】ダストシールハウジングの平面図である。
【図３】下部ハウジングの平面図である。
【図４】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図５】図１の一部を断面で示した右側面図である。
【図６】図１のＢ−Ｂ断面図である。
１ スクロール流体機械
２ 上部ハウジング
４ ダストシールハウジング
５ 下部ハウジング
７ 上部スクロールプレート
８ 下部スクロールプレート
９ ベルト体
１０、１１ ベルトプーリ
１４ ダストシール
１５ バネ部材
１８ チップシール
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平４−166686（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−196179（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−263286（ＪＰ，Ａ)
特開 昭63−173870（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−294579（ＪＰ，Ａ)
特開 平２−245486（ＪＰ，Ａ)
特開 平３−43688（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−301193（ＪＰ，Ａ)
特表 平３−500912（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
F04C 18/02 311
F04C 27/00 321
Claims (5)
- 【請求項１】 二つの旋回スクロールのラップを対向し
てかみ合うように設け、外周側に設けられた吸入ポート
から吸入した流体を圧縮して中央側に設けられた吐出ポ
ートから排出を行うスクロール流体機械において、 二つの旋回スクロールが、ラップを形成した第１スクロ
ールプレートと、 前記第１スクロールプレートのラップとかみ合うラップ
と吐出ポートを形成し、前記第１スクロールプレートと
所定距離離間した回転中心を有する第２スクロールプレ
ートとにより構成され、 前記かみあい状態にある２つのスクロールプレートを上
下両側で旋回自在に挟持する一対の上部と下部のハウジ
ングを有するとともに、前記第１及び第２スクロールプ
レートの間に、前記第１及び第２スクロールプレートの
ラップ群の旋回域外周より所定の空間を有して前記ラッ
プ群を囲繞するように前記第１及び第２スクロールプレ
ート間に固定して設けた自己潤滑性を有するダストシー
ルが挿入されたダストシールハウジングを設け、該ダス
トシールハウジングは、前記一対の上部と下部のハウジ
ングに固定して設けられるとともに、該ダストシールハ
ウジングに吸入ポートとを設け、 更に上部ハウジング及び下部ハウジング夫々の空所を設
け、該空所から該スクロールプレートの外面側に空気を
流通させることにより、空冷による冷却がおこなわれる
ことを特徴とするスクロール流体機械。 - 【請求項２】 二つの旋回スクロールのラップを対向し
てかみ合うように設け、外周側に設けられた吸入ポート
から吸入した流体を圧縮して中央側に設けられた吐出ポ
ートから排出を行うスクロール流体機械において、 二つの旋回スクロールが、ラップを形成した第１スクロ
ールプレートと、 前記第１スクロールプレートのラップとかみ合うラップ
と吐出ポートを形成し、前記第１スクロールプレートと
所定距離離間した回転中心を有する第２スクロールプレ
ートとにより構成され、 前記かみあい状態にある２つのスクロールプレートを上
下両側で旋回自在に挟持する一対の上部と下部のハウジ
ングを有するとともに、前記第１及び第２スクロールプ
レートの間に、前記第１及び第２スクロールプレートの
ラップ群の旋回域外周より所定の空間を有して前記ラッ
プ群を囲繞するように前記第１及び第２スクロールプレ
ート間に固定して設けた自己潤滑性を有するダストシー
ルが挿入されたダストシールハウジングを設け、該ダス
トシールハウジングは、前記一対の上部と下部のハウジ
ングに固定して設けられるとともに、該ダストシールハ
ウジングに吸入ポートとを設け、 更に前記ハウジング側に駆動手段を設け、該駆動手段に
より前記第１及び第２スクロールプレートを同期して回
動させることを特徴とするスクロール流体機械。 - 【請求項３】 前記第１及び第２スクロールプレートの
外周全域にわたって歯部を刻設し、前記第１及び第２ス
クロールプレートを重ね合わせたとき、その外周部がほ
ぼ一致する側に前記歯部と噛合する駆動手段とを設け、
前記第１及び第２スクロールプレートを同期して回動さ
せることを特徴とする請求項１若しくは２記載のスクロ
ール流体機械。 - 【請求項４】 前記駆動手段を、前記ハウジング側に設
けられ、外周側に歯部を有する幅広のベルト体で形成
し、前記第１及び第２スクロールプレートに設けられた
歯部と直接的もしくは間接的に噛合することを特徴とす
る請求項３記載のスクロール流体機械。 - 【請求項５】 前記ダストシールハウジングは、前記第
１スクロールプレート及び第２スクロールプレートと摺
接する面にダストシールを設けたことを特徴とする請求
項１若しくは２記載のスクロール流体機械。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28263894A JP3489694B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | スクロール流体機械 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28263894A JP3489694B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | スクロール流体機械 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08121358A JPH08121358A (ja) | 1996-05-14 |
| JP3489694B2 true JP3489694B2 (ja) | 2004-01-26 |
Family
ID=17655127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28263894A Expired - Fee Related JP3489694B2 (ja) | 1994-10-21 | 1994-10-21 | スクロール流体機械 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3489694B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11111921B2 (en) * | 2017-02-06 | 2021-09-07 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Co-rotating compressor |
| GB2570467A (en) * | 2018-01-25 | 2019-07-31 | Edwards Ltd | Scroll pump |
| CN114729637A (zh) | 2019-11-15 | 2022-07-08 | 艾默生环境优化技术有限公司 | 共旋转的涡旋式压缩机 |
| US11732713B2 (en) | 2021-11-05 | 2023-08-22 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Co-rotating scroll compressor having synchronization mechanism |
| US11624366B1 (en) | 2021-11-05 | 2023-04-11 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Co-rotating scroll compressor having first and second Oldham couplings |
-
1994
- 1994-10-21 JP JP28263894A patent/JP3489694B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08121358A (ja) | 1996-05-14 |
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