JP3489247B2 - 沸騰冷却装置 - Google Patents

沸騰冷却装置

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JP3489247B2
JP3489247B2 JP5612295A JP5612295A JP3489247B2 JP 3489247 B2 JP3489247 B2 JP 3489247B2 JP 5612295 A JP5612295 A JP 5612295A JP 5612295 A JP5612295 A JP 5612295A JP 3489247 B2 JP3489247 B2 JP 3489247B2
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boiling cooling
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車や汎用イン
バータ等に使用され、発熱体から出る熱を放出させる沸
騰冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電気自動車に用いられているIG
BT(Insulated−gatebipolar
transistor)モジュールは、動作中にIGB
T素子が発熱するので、この熱を放出してIGBT素子
の異常過熱を防止する必要がある。このため、沸騰冷却
装置が用いられている。
【0003】この種の沸騰冷却装置として、特開昭51
−107436号公報が知られており、このものは多数
枚の板状構成部材を積層接合して発熱体、例えばIGB
Tモジュールにより加熱される冷媒を収容した冷媒槽
と、この冷媒槽の上部に連通されこの冷媒槽にて加熱さ
れた冷媒が気化して上昇した場合に冷却液化して冷媒を
上記冷媒槽に戻す複数の筒状放熱部とを備えている。こ
のような多数枚の板状構成部材を積層して構成した沸騰
冷却装置は、高い気密性と低コストを実現できる利点が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
沸騰冷却装置は、冷媒を収容する冷媒槽のタンク容量が
大きく構成されているため、冷媒として価格の高いフロ
ロカーボン等を用いる場合はそれだけ冷媒使用量が多く
なり、冷却装置全体のコストが高くなるという問題があ
る。
【0005】この発明はこのような事情に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、IGBTモジュール
などのような発熱体が取付けられている付近にだけ冷媒
があれば必要な冷却機能を得ることができるという点に
着目し、冷媒槽の形状および容量を、機能とコストが両
立するように変更して上記問題点を解決しようとするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発熱
体により加熱される冷媒が収容された冷媒槽と、この冷
媒槽の上部に連通されこの冷媒槽にて加熱された冷媒が
気化して上昇した場合に冷却液化して上記冷媒槽に戻す
複数の筒状放熱部とを、複数の板状構成部材を積層接合
して構成された沸騰冷却装置において、上記冷媒槽は、
隣り合った上記板状構成部材を接合して構成されて
り、上記放熱部の下部には、上記冷媒槽を形成した箇所
以外の箇所に、冷媒が封入されていないダミー冷媒槽が
構成されていることを特徴とする沸騰冷却装置である。
【0007】請求項2の発明は、前記冷媒槽は、隣接す
る板状構成部材の一部分によって構成されていることを
特徴とする請求項1に記載の沸騰冷却装置である。
【0008】請求項3の発明は、前記冷媒槽は、沸騰冷
却装置全体の端部に形成されていることを特徴とする請
求項1または請求項2に記載の沸騰冷却装置である。
【0009】請求項4の発明は、前記放熱部には波形フ
ィンが、その山部が放熱部の長手方向と接触して設けら
れていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のい
ずれか1に記載の沸騰冷却装置である。
【0010】請求項5の発明は、前記放熱部には波形フ
ィンが、その山部が放熱部の長手方向に対して交差する
方向に接触して設けられていることを特徴とする請求項
1ないし請求項3のいずれか1に記載の沸騰冷却装置で
ある。
【0011】 請求項6の発明は、前記フィンを通過す
る送風を強制的に発生させる送風ファンを備えたことを
特徴とする請求項4に記載の沸騰冷却装置である。
【0012】
【0013】
【作用】請求項1の発明によれば、冷媒槽が隣り合った
板状構成部材を接合して構成されているので、冷媒槽を
偏平な形状にすることができ、タンク容量を小さくする
ことができる。発熱体から伝えられる熱は偏平な面で受
けることができ、熱伝達に必要な受熱面積を充分確保す
ることができ、冷媒に対する熱伝達効率を高くすること
ができる。また、収容される冷媒量を少なくすることが
できるから高価な冷媒の使用量を少なくすることがで
き、冷却装置全体のコストを下げることができる。そし
て、放熱部の下部にダミー冷媒槽を設けたから、積層方
向の圧縮荷重に対する耐圧強度が向上するとともに、冷
媒槽をプレス成形するための型の種類を減らすことがで
きる。
【0014】請求項2の発明によれば、冷媒槽が隣接す
る板状構成部材の一部分によって構成されているから、
発熱体から伝えられる熱を受ける面積を発熱体の放熱面
積に見合った大きさに設定することができ、冷媒の加熱
効率が良くなる。
【0015】請求項3の発明によれば、冷媒槽を沸騰冷
却装置全体の端部に形成したから、放熱部の下部に形成
される空間を有効に活用できる。
【0016】請求項4の発明によれば、放熱部からの放
熱はフィンを介して外気と熱交換されるため放熱効率が
高くなり、しかも送風方向を鉛直方向にすることができ
るので、送風方向を鉛直方向にしたいときに都合がよ
い。
【0017】請求項5の発明によれば、放熱部からの放
熱はフィンを介して外気と熱交換されるため放熱効率が
高くなり、送風方向を水平方向にすることができるの
で、送風方向を水平方向にしたいときに都合がよい。
【0018】請求項6の発明によれば、放熱部からの放
熱はフィンを介して外気と熱交換され、かつ送風ファン
により強制的に送られる送風にて排除されるから、放熱
効率が高くなる。
【0019】
【0020】
【実施例】以下本発明について、図1ないし図6に示す
第1の実施例にもとづき説明する。
【0021】図1は発熱体であるIGBTモジュールを
冷却するための沸騰冷却装置の正面図、図2は図1のII
−II線に沿う拡大した断面図、図3ないし図6はそれぞ
れ沸騰冷却装置の板状構成部材を示す図である。
【0022】図において、1は沸騰冷却装置、10は放
熱フィン、20は発熱体であるIGBTモジュール、3
0は送風ファンユニットをそれぞれ示す。沸騰冷却装置
1は、アルミニウムまたはアルミ合金などのような熱伝
導性に優れた金属からなる複数の板状構成部材6〜9を
積層し、これらをろう付などの手段で接合して構成され
ている。
【0023】沸騰冷却装置1は、上記IGBTモジュー
ル20が取り付けられる冷媒槽2と、この冷媒槽2の上
端に連通した複数の放熱部3…とで構成されている。冷
媒槽2はタンク構成部材6、7を積層してろう付するこ
とにより偏平な気密容器状に構成されている。上記タン
ク構成部材6および7は、下部に上記冷媒槽2を構成す
るとともに、上部に1つの放熱部3を連続して構成する
ようになっており、それぞれ図3および図4に示される
通り、アルミニウムなどの熱伝導性金属板をプレス成形
して構成されている。なお、他方のタンク構成部材7に
は冷媒通路5…を形成するための開口7a…が形成され
ている。上記冷媒槽2は偏平な気密容器状に構成されて
おり、フロロカーボンなどのような冷媒4が収容されて
おり、この冷媒4を注入したのち脱気されている。な
お、冷媒4は冷媒槽2から溢れない程度に注入されてい
る。
【0024】上記冷媒槽2に連続して形成された1つの
放熱部3の側方には、この放熱部3と間隔を存して他の
複数の放熱部3…が並設されている。これら放熱部3…
は放熱部構成部材8…を積層してろう付することによ
り、それぞれ偏平な筒形の容器状に構成されている。放
熱部構成部材8…は図5に示される通り、アルミニウム
などの熱伝導性に優れた金属板をプレス成形したもので
ある。この放熱部構成部材8…にも冷媒通路5…を形成
するための開口8a…が形成されている。端部に位置す
る放熱部3は端部構成部材9により閉塞されており、こ
の端部構成部材9も、図6に示される通り、アルミニウ
ムなどの熱伝導性に優れた金属板をプレス成形したもの
である。このように構成された放熱部3…は下端部に形
成した冷媒通路5…を通じて相互に連通しているととも
に、これら放熱部3…は冷媒通路5…を介して冷媒槽2
に通じている。
【0025】また、各放熱部3…は、所定の間隔を存し
て離間しており、これらの間隔部にはアルミ製の放熱フ
ィン10がろう付により取り付けられている。本実施例
では放熱フィンとしてルーバ11…を設けた波形フィン
10が使用されている。この場合、波形フィン10にお
ける波の山(谷でもある)となる部分の稜線方向は放熱
部3…の長手方向に沿う方向、つまり図示の上下方向
(図10の場合と直交する方向)とされており、これら
山部が放熱部3…に接触して設けられている。
【0026】IGBTモジュール20は、図2に示すよ
うに、銅製の放熱板21と、この放熱板21に絶縁基板
22を介して取り付けられた発熱体としてのIGBT素
子23と、これら絶縁基板22およびIGBT素子23
を覆うキャップ24とを備えている。放熱板21は、冷
媒槽2を構成する一方のタンク構成部材6に熱伝導グリ
ース25を介して密着されており、この放熱板21はボ
ルト26…により上記タンク構成部材6にろう付けされ
たブロック27…に固定されている。
【0027】したがって、IGBT素子23が発熱する
と、この熱は絶縁基板22、放熱板21、熱伝導グリー
ス25およびタンク構成部材6を介して冷媒槽2内の冷
媒4に熱伝達されるようになっている。
【0028】上記沸騰冷却装置1の上部には送風ファン
ユニット30が取り付けられている。送風ファンユニッ
ト30は送風ダクト31内に送風ファン32を取り付け
たものであり、送風ファン32の駆動により空気が沸騰
冷却装置1から送風ダクト31…を通じて図1の矢印3
4に示す様に強制的に送られ、この送風は前記放熱部3
…、放熱フィン10および冷媒通路5の外周面を通過す
ることから、これらの表面を冷却するようになってい
る。この場合、上記したように波形フィン10における
波の山(谷でもある)となる部分の稜線方向が放熱部3
…の長手方向に沿う方向、つまり図示の上下方向となっ
ているから、図1の矢印34の方向の送風の抵抗が少な
くなっている。
【0029】 このような構成による第1の実施例の作
用を説明する。IGBTモジュール20…内部のIGB
T素子23が発熱すると、この熱は絶縁基板22、放熱
板21、熱伝導グリース25を介してタンク構成部材6
に伝わり、冷媒槽2内に収容されている冷媒4に伝えら
れる。この冷媒4が加熱されて沸騰されると蒸発し、こ
のように気化した冷媒4は上昇し、冷媒通路5を通り各
放熱部3…に分配される。各放熱部3…内では冷媒蒸気
が上昇し、低温の放熱部3…の壁面に接触して凝縮す
る。液化した冷媒4は放熱部3…の壁面を伝わって滴下
し、冷媒通路5に流れ、この冷媒通路5に溜まることな
く冷媒槽2内に戻される。 一方、放熱部3…の壁面に
与えられた熱は、放熱フィン10に伝えられ、送風ファ
ン32にて発生される強制送風によって外部へ放出され
る。よって冷却性能が高くなる。この場合、波形フィン
10における波の山となる部分の稜線方向が放熱部3…
の長手方向に沿う方向、つまり図示の上下方向となって
いるから、図1の矢印34で示す鉛直方向への送風抵抗
が少なく、鉛直方向への送風効率も良好になる。
【0030】このような沸騰冷却装置1によれば、隣接
する一対の板状タンク構成部材6および7により冷媒槽
2を形成するから冷媒槽2の厚みDを薄くすることがで
き、複数の放熱部3…が並ぶ方向に沿った偏平形状にす
ることができる。冷媒槽2の幅はタンク構成部材6およ
び7の幅を越えない範囲で形成されるから、結局、冷媒
槽2のタンク容量を小さくすることができる。このた
め、高価な冷媒4を使用したとしても少量ですみ、低コ
スト化を図ることができる。
【0031】この場合、冷媒槽2は、厚みDを小さくし
ても、幅および高さを従来と同等にすることができるの
で、複数のIGBTモジュール20…を取り付けるため
の設置面積を確保することができ、所定の受熱面積を保
つことができる。そして、この受熱面から沸騰熱伝達に
より熱が伝えられるから、冷媒4に対する熱伝達効率が
良くなり、性能の向上が可能になる。
【0032】また、上記のような構成によれば、タンク
構成部材6および7により冷媒槽2およびこれに連なる
1つの放熱部3を一体に形成したから、冷媒槽2を別体
で構成する場合に比べて、部品点数が少なくなるばかり
でなく、ろう付けなどの接合箇所が少なくなるので気液
密構造が容易に得られる。また、一方向に加圧した状態
でろう付けできるので、高気密な接合が得られやすくな
る。
【0033】そして、沸騰冷却装置1は、タンク構成部
材6および7、放熱部構成部材8…ならびに端部構成部
材9を積層して構成されるから、構成部材の種類が少な
くてすみ、成形型の種類も少なくてよく、型費用が安価
になる。
【0034】さらに、上記の構成によれば、冷媒槽2を
タンク構成部材6および7により構成するとともに、複
数の放熱部3…は多数の放熱部構成部材8…を積層して
構成したから、放熱部3…の数を容易に増減することが
できる。つまり、放熱部3…の数を増減したい場合は、
放熱部構成部材8…の使用数を選択すればよく、よって
放熱部3…の大きさ、つまり放熱性能の変更を容易に実
施できる。
【0035】 さらにまた、冷媒槽2をタンク構成部材
6および7により、沸騰冷却装置1の端部に偏って形成
した場合は、放熱部3…の下方にスペースが生じ、この
スペースを有効利用することができる。例えば図7に示
す第2の実施例の場合、IGBTモジュール20…を他
方のタンク構成部材7に取り付けてあり、これによりI
GBTモジュール20…は放熱部3…の下方のスペース
に収容される。また、このスペースに、図7に示すよう
に、制御回路部35を収容することもでき、全体を小形
化できる利点がある。
【0036】しかしながら、本発明は上述した第1およ
び第2の実施例に制約されるものではなく、冷媒槽2を
沸騰冷却装置1の端部に偏って形成することには限ら
ず、図8に示す第3の実施例のように、冷媒槽2を沸騰
冷却装置1の中央部に形成してもよい。このような構造
であっても、第1および第2の実施例と同様に、冷媒4
の使用量を少なくすることができる。また、この場合、
複数の板状構成部材は、それぞれ符号41,42,43
として示す部品を複数ずつ使用することができ、部品は
3種類で済み、第1実施例の場合の4種類(6、7、8
および9)に比べて少なくてよく、部品の種類が少なく
なる点から、成形型の費用などのコストを低減すること
ができる。なお、冷媒槽2は必ずしも中央にあることに
限らず、中央から偏った位置にあっても、上記各実施例
と同様に冷媒量を少なくし、型費用等のコスト低減を図
ることができる。
【0037】図9および図10は、第4の実施例を示
す。この実施例で第1の実施例と異なる点は、送風ファ
ンユニット30を放熱部3…の側部に設けたことであ
る。これにともない、波形の放熱フィン10は、その山
部が放熱部3の長手方向に対して交差する方向に接触し
て設けられており、空気の抜ける方向が矢印で示すよう
に水平方向となるように配置されている。
【0038】このような構成にすることにより、水平方
向にも送風できるとともに、冷却風が通る流路に冷媒を
流す通路5…が存在しないから圧力損失が小さくなり、
送風ファンユニット30の体格を小型化することができ
る。なお、図7に示す波形放熱フィン10の配置の場合
も、送風ファン32を放熱部3…の側部に設ければ、同
様の作用を奏する。
【0039】図11は、本発明の沸騰冷却装置1を汎用
インバータに適用した第5の実施例を示す。この実施例
において、沸騰冷却装置1は、電力制御ボックス50の
背板51に取付けられており、電力制御ボックス50内
の換気は、天井52に設けた冷却ファン53によって行
なわれる。すなわち、電力制御ボックス50の前扉54
の下部には吸気孔55が開口されており、冷却ファン5
3を運転すると、この吸気孔55から冷却風が導入さ
れ、この冷却風は沸騰冷却装置1を通過後、上部の冷却
ファン53からボックス50の外に排気される。IGB
Tモジュール20は前扉54に向けて沸騰冷却装置1の
前面に縦置きに取付けられており、前扉54を開けてメ
ンテナンスをする場合に都合のよいように配置されてい
る。また、送風ファンユニット30は沸騰冷却装置1の
上部に設置されているとともに、コルゲートフィン10
は、送風ファン32を運転した場合に送風がコルゲート
フィン10間を上方向に通過できるように、放熱部3…
に接して配置されている。よって、送風ファン32から
排気される熱風は上方に強制排除されるので、前扉54
を開けた時に、熱風が顔に当たることはない。
【0040】図12ないし図16に示す第6の実施例
は、矢印100で示す方向に圧縮荷重を受けても荷重に
耐え得る構造にした例である。通常、このような積層構
造の場合、矢印100に示す方向に圧縮荷重をかけた状
態でろう付を行なう。この際、図12に示す構造であれ
ば圧縮荷重をかけ易くなる。
【0041】すなわち、図12の場合、放熱部の下部
に、冷媒槽2の側方に連なって空のダミー冷媒槽60…
を設けたものである。このような構成の沸騰冷却装置1
は、構成部材61、62、63、64を積層してろう付
けにより接合されている。これら構成部材61、62、
63、64は、それぞれ図13ないし図16に示されて
いる。なお、62a、62b、63a、63bは冷媒通
路5、70を形成するための開口部である。このような
構成部材61、62、63、64を積層して形成された
沸騰冷却装置1は、放熱部の下部に、冷媒槽2の側方に
連なる空のダミー冷媒槽60…が形成されるから、矢印
100の方向の圧縮荷重が加わってもダミー冷媒槽60
…を介して荷重が分散されるようになり、へたりや変形
を生じることがない。
【0042】図17に示す第7の実施例の場合は、冷媒
槽2を左右対称にしてそれぞれ設けた例である。このよ
うにすれば冷却性能が一層向上するとともに、使用する
構成部品の種類も少なくてすみ、型費用も安価になる。
【0043】 なお、上記各実施例では、タンク構成部
材6および7の下部を全面に亘り利用して冷媒槽2を形
成したが、例えばIGBTモジュール20を1個だけ使
用するなどの場合は広い面積の冷媒槽2は必要でないの
で、タンク構成部材6および7の下部の一部分を用いて
冷媒槽2を形成してもよく、要するに受熱面積に応じて
冷媒槽2の大きさを選定すればよい。このようにすれ
ば、冷媒槽2に無駄な表面がなくなるから熱伝達効率が
良くなる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように請求項1の発明によ
れば、冷却槽のタンク容量を小さくすることができ、収
容される冷媒量を少なくすることができるから高価な冷
媒の使用量を少なくすることができ、冷却装置全体のコ
ストを下げることができる。しかも、放熱部の下部にダ
ミー冷媒槽を設けたから、積層方向の圧縮荷重に対する
耐圧強度が向上する。
【0045】また、請求項2の発明によれば、冷媒槽に
おける発熱体から伝えられる熱を受ける面積を発熱体の
放熱面積に見合った大きさに設定することができ、冷媒
の加熱効率が良くなる。
【0046】請求項3の発明によれば、冷媒槽を沸騰冷
却装置全体の端部に形成したから、放熱部の下部に形成
される空間を有効に活用できる。
【0047】請求項4の発明によれば、放熱部からの放
熱はフィンを介して外気と熱交換されるため放熱効率が
高くなり、しかも送風方向を鉛直方向にしたいときに都
合がよい。
【0048】請求項5の発明によれば、放熱部からの放
熱はフィンを介して外気と熱交換されるため放熱効率が
高くなり、しかも送風方向を水平方向にしたいときに都
合がよい。
【0049】請求項6の発明によれば、放熱部からの放
熱はフィンおよび送風ファンにより強制的に放出される
から、放熱効率が高くなる。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す沸騰冷却装置の正
面図。
【図2】図1のII−II線に沿う拡大した断面面。
【図3】同実施例に用いる一方のタンク構成部材を示
し、(A)図は平面図、(B)図は(A)図のA−A線
の断面図。
【図4】同実施例に用いる他方のタンク構成部材を示
し、(A)図は平面図、(B)図は(A)図のB−B線
の断面図。
【図5】同実施例に用いる放熱部構成部材を示し、
(A)図は平面図、(B)図は(A)図のC−C線の断
面図。
【図6】同実施例に用いる端部構成部材を示し、(A)
図は平面図、(B)図は(A)図のD−D線の断面図。
【図7】本発明の第2の実施例を示す沸騰冷却装置の断
面面。
【図8】本発明の第3の実施例を示す沸騰冷却装置の断
面面。
【図9】本発明の第4の実施例を示す沸騰冷却装置の正
面図。
【図10】図10のX−X線の断面面。
【図11】本発明の第5の実施例を示し、沸騰冷却装置
を汎用インバータに適用した場合の断面図。
【図12】本発明の第6の実施例を示す沸騰冷却装置の
断面面。
【図13】同実施例に用いる板状構成部材を示し、
(A)図は平面図、(B)図は(A)図のE−E線の断
面図。
【図14】同実施例に用いる他の板状構成部材を示し、
(A)図は平面図、(B)図は(A)図のF−F線の断
面図。
【図15】同実施例に用いる他の板状構成部材を示し、
(A)図は平面図、(B)図は(A)図のG−G線の断
面図。
【図16】同実施例に用いる他の板状構成部材を示し、
(A)図は平面図、(B)図は(A)図のH−H線の断
面図。
【図17】本発明の第7の実施例を示す沸騰冷却装置の
断面面。
【符号の説明】
1…沸騰冷却装置 10…放熱フィン 2…冷媒槽 3…放熱部 4…冷媒 5…冷媒通路 6〜9…板状構成部材 20…IGBTモジュール 21…放熱板 22…絶縁基板 23…IGBT素子 24…キャップ 25…熱伝導グリース 26…ボルト 30…送風ファンユニット 31…送風ダクト 32…送風ファン 41〜43…板状構成部材 50…電力制御ボックス 53…冷却ファン 61〜64…板状構成部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭51−107436(JP,A) 特開 平4−124590(JP,A) 特開 平6−53376(JP,A) 実開 昭55−4501(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/427 H05K 7/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱体により加熱される冷媒が収容され
    た冷媒槽と、この冷媒槽の上部に連通されこの冷媒槽に
    て加熱された冷媒が気化して上昇した場合に冷却液化し
    て上記冷媒槽に戻す複数の筒状放熱部とを、複数の板状
    構成部材を積層接合して構成された沸騰冷却装置におい
    て、 上記冷媒槽は、隣り合った上記板状構成部材を接合して
    構成されており、上記筒状放熱部の下部には、上記冷媒
    層を形成した箇所以外の箇所に、冷媒が封入されていな
    いダミー冷媒槽が構成されていることを特徴とする沸騰
    冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記冷媒槽は、隣接する板状構成部材の
    一部分によって構成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の沸騰冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記冷媒槽は、沸騰冷却装置全体の端部
    に形成されていることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の沸騰冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記放熱部には波形フィンが、その山部
    が放熱部の長手方向と接触して設けられていることを特
    徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の
    沸騰冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記放熱部には波形フィンが、その山部
    が放熱部の長手方向に対して交差する方向に接触して設
    けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項3
    のいずれか1に記載の沸騰冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記フィンを通過する送風を強制的に発
    生させる送風ファンを備えたことを特徴とする請求項
    記載の沸騰冷却装置。
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