JP3489036B2 - スタブ溶接部用超音波探傷装置とその探傷方法 - Google Patents
スタブ溶接部用超音波探傷装置とその探傷方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子力発電プラントな
どに用いられている圧力容器等の下鏡に取り付けられた
スタブ溶接部の自動超音波探傷装置に係り、特にスタブ
内面から、超音波探触子をスタブの取付け角度に追従し
て走査させるためのスタブ溶接部用超音波探傷装置及び
その探傷方法に関する。
どに用いられている圧力容器等の下鏡に取り付けられた
スタブ溶接部の自動超音波探傷装置に係り、特にスタブ
内面から、超音波探触子をスタブの取付け角度に追従し
て走査させるためのスタブ溶接部用超音波探傷装置及び
その探傷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】スタブ溶接部の例として、図5に示すよ
うな原子炉圧力容器下鏡6の制御棒駆動機構(以下、C
RDという)部に用いられたものがある。図4でその概
要を説明すると、原子炉圧力容器は上鏡と胴体部とで構
成されており、上鏡は、ドーム1とペタル2とフランジ
3がそれぞれ溶接されて構成され、胴体部は、フランジ
4と胴体5と下鏡6がそれぞれ溶接されて構成されてい
る。下鏡6にはCRDスタブ7が溶接されておりこの詳
細を図5に示す。CRDスタブ7は、原子炉圧力容器の
軸方向に対して平行に取り付けられているが、その溶接
部は斜めの開先形状となり、CRDスタブ7の管軸と取
付面の交点における取付面の法線と管軸のなす取付け溶
接角度θは、数十種類にもなり、これらのすべての溶接
部が探傷の検査対象となる。さらに、この溶接部の探傷
範囲は、図6に示すように、溶接部の端部よりある寸法
hまで拡大された範囲が要求されている。探傷する場
合、スタブの内面に水を入れ水浸法により超音波探傷検
査をすることが一般的に採用されている。
うな原子炉圧力容器下鏡6の制御棒駆動機構(以下、C
RDという)部に用いられたものがある。図4でその概
要を説明すると、原子炉圧力容器は上鏡と胴体部とで構
成されており、上鏡は、ドーム1とペタル2とフランジ
3がそれぞれ溶接されて構成され、胴体部は、フランジ
4と胴体5と下鏡6がそれぞれ溶接されて構成されてい
る。下鏡6にはCRDスタブ7が溶接されておりこの詳
細を図5に示す。CRDスタブ7は、原子炉圧力容器の
軸方向に対して平行に取り付けられているが、その溶接
部は斜めの開先形状となり、CRDスタブ7の管軸と取
付面の交点における取付面の法線と管軸のなす取付け溶
接角度θは、数十種類にもなり、これらのすべての溶接
部が探傷の検査対象となる。さらに、この溶接部の探傷
範囲は、図6に示すように、溶接部の端部よりある寸法
hまで拡大された範囲が要求されている。探傷する場
合、スタブの内面に水を入れ水浸法により超音波探傷検
査をすることが一般的に採用されている。
【0003】従来、この種の超音波探傷装置は、下鏡と
CRDスタブを溶接後、CRDスタブ内面からの超音波
探傷検査用に適用されている。図7に溶接部を探傷する
従来技術の装置を示す。図7において、CRDスタブ7
が取付面である下鏡6に傾斜して取付け溶接され、超音
波探触子15がCRDスタブ7の内面からの距離を一定
に保って回転するシャフト16に保持され、該シャフト
16は前記超音波探触子15を周方向に回転させるモー
タ17Aと前記超音波探触子15を軸方向に移動させる
モータ17Bに接続され、周方向の移動量を検知するポ
テンショメータ10Aと軸方向の移動量を検知するポテ
ンショメータ10Bがそれぞれの前記モータに対向して
設けられ、超音波探触子15から得られた音圧の変化を
表示する超音波探傷器9も配置されている。さらに前記
超音波探傷装置は、前記それぞれのモータ17A、17
Bの回転を制御しさらに前記それぞれのポテンショメー
タ10A、10B及び前記超音波探傷器9のデータを収
録する制御器18と、超音波探傷装置全体を操作する操
作盤11と、収録されたデータを出力させるデータ出力
装置12とを含んで構成されている。なお、溶接部内部
に発生している傷14も図示している。
CRDスタブを溶接後、CRDスタブ内面からの超音波
探傷検査用に適用されている。図7に溶接部を探傷する
従来技術の装置を示す。図7において、CRDスタブ7
が取付面である下鏡6に傾斜して取付け溶接され、超音
波探触子15がCRDスタブ7の内面からの距離を一定
に保って回転するシャフト16に保持され、該シャフト
16は前記超音波探触子15を周方向に回転させるモー
タ17Aと前記超音波探触子15を軸方向に移動させる
モータ17Bに接続され、周方向の移動量を検知するポ
テンショメータ10Aと軸方向の移動量を検知するポテ
ンショメータ10Bがそれぞれの前記モータに対向して
設けられ、超音波探触子15から得られた音圧の変化を
表示する超音波探傷器9も配置されている。さらに前記
超音波探傷装置は、前記それぞれのモータ17A、17
Bの回転を制御しさらに前記それぞれのポテンショメー
タ10A、10B及び前記超音波探傷器9のデータを収
録する制御器18と、超音波探傷装置全体を操作する操
作盤11と、収録されたデータを出力させるデータ出力
装置12とを含んで構成されている。なお、溶接部内部
に発生している傷14も図示している。
【0004】次に、この超音波探傷装置の動作について
説明する。制御器18からシャフト16を周方向に回転
させるためのモータ17Aに交流電流を流すと、モータ
17Aが回転する。この回転を検知しているポテンショ
メータ10Aの電気抵抗値がシャフト16の1回転分の
値になると、制御器18がモータ17Aに交流電流を流
すのをやめて、モータ17Aの回転を止める。つぎにシ
ャフト16を軸方向に上下移動させるためのモータ17
Bに交流電流を流すと、モータ17Bが回転しシャフト
16が軸方向に移動する。この移動を検知しているポテ
ンショメータ10Bの電気抵抗値がシャフト16の所定
の移動量の値と等価になると、制御器18がモータ17
Bに交流電流を流すのをやめて、モータ17Bを止め
る。この動作を連続して繰り返すことにより、ポテンシ
ョメータ10Bの電気抵抗値が、設定された探傷ストロ
ークの電気抵抗値と等価になると、制御器18がモータ
17A及び17Bに交流電流を流すのをやめて全動作が
終了する。
説明する。制御器18からシャフト16を周方向に回転
させるためのモータ17Aに交流電流を流すと、モータ
17Aが回転する。この回転を検知しているポテンショ
メータ10Aの電気抵抗値がシャフト16の1回転分の
値になると、制御器18がモータ17Aに交流電流を流
すのをやめて、モータ17Aの回転を止める。つぎにシ
ャフト16を軸方向に上下移動させるためのモータ17
Bに交流電流を流すと、モータ17Bが回転しシャフト
16が軸方向に移動する。この移動を検知しているポテ
ンショメータ10Bの電気抵抗値がシャフト16の所定
の移動量の値と等価になると、制御器18がモータ17
Bに交流電流を流すのをやめて、モータ17Bを止め
る。この動作を連続して繰り返すことにより、ポテンシ
ョメータ10Bの電気抵抗値が、設定された探傷ストロ
ークの電気抵抗値と等価になると、制御器18がモータ
17A及び17Bに交流電流を流すのをやめて全動作が
終了する。
【0005】上記従来例の他に、特公昭63−5350
7号公報に、接触媒質を縦型管体に保持するためのシー
ル手段と接触媒質を供給する手段と回収する手段とで構
成され、管体を超音波探傷により検査する管体検査装置
の技術に関する記載がある。
7号公報に、接触媒質を縦型管体に保持するためのシー
ル手段と接触媒質を供給する手段と回収する手段とで構
成され、管体を超音波探傷により検査する管体検査装置
の技術に関する記載がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記動作による一連の
超音波探触子15の探触子走査軌跡19Bを図8に示す
が、溶接部8の傾きすなわちスタブ7の取付け角度に対
して非平行に超音波探触子15が回転するため、探傷範
囲Aが広くなり、又図9に示すように同一走査上におい
て溶接部8と母材である下鏡6とを交互に探傷するた
め、超音波探触子15の走査軌跡19Bが上昇又は下降
するにつれ、溶接部8と母材である下鏡6の探傷範囲の
比率が変化することにより、検査時間が長くなったり、
内部傷の評価を判定する時間も長くなり、さらに評価判
定には熟練した技術を必要とするなどの問題点があっ
た。
超音波探触子15の探触子走査軌跡19Bを図8に示す
が、溶接部8の傾きすなわちスタブ7の取付け角度に対
して非平行に超音波探触子15が回転するため、探傷範
囲Aが広くなり、又図9に示すように同一走査上におい
て溶接部8と母材である下鏡6とを交互に探傷するた
め、超音波探触子15の走査軌跡19Bが上昇又は下降
するにつれ、溶接部8と母材である下鏡6の探傷範囲の
比率が変化することにより、検査時間が長くなったり、
内部傷の評価を判定する時間も長くなり、さらに評価判
定には熟練した技術を必要とするなどの問題点があっ
た。
【0007】本発明の目的は、スタブ溶接部の超音波探
傷において、スタブ溶接部のみを探傷すること、さらに
探傷作業の効率を向上させることにある。
傷において、スタブ溶接部のみを探傷すること、さらに
探傷作業の効率を向上させることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、第1の手段
として、取付面に対して管軸を傾斜させて一端が溶接さ
れたスタブ内に配置され超音波探触子をその超音波送出
面を前記スタブ内周面に対向させて保持する探触子保持
手段と、該探触子保持手段を駆動して前記超音波探触子
を前記管軸のまわりに回転及び管軸方向に移動させる駆
動手段と、該駆動手段を制御して前記超音波探触子の回
転及び移動量を調節する制御器とを含んでなり、前記ス
タブと取付面の間の溶接部を探傷するスタブ溶接部用超
音波探傷装置において、前記制御器は、前記取付面に平
行な面内に前記超音波探触子を保持するために、該超音
波探触子の管軸方向移動量αが下記の式で示され、該超
音波探触子の回転角が周方向0°から180°までは該
超音波探触子の位置を管軸方向に上昇させ、周方向18
0°から360°までは該超音波探触子の位置を管軸方
向に下降させ、その後、該超音波探触子を回転させない
で、所定の位置まで該超音波探触子を管軸方向に上昇さ
せ、再び、上記動作を繰り返すように前記駆動手段を制
御する構成とすることで達成される。
として、取付面に対して管軸を傾斜させて一端が溶接さ
れたスタブ内に配置され超音波探触子をその超音波送出
面を前記スタブ内周面に対向させて保持する探触子保持
手段と、該探触子保持手段を駆動して前記超音波探触子
を前記管軸のまわりに回転及び管軸方向に移動させる駆
動手段と、該駆動手段を制御して前記超音波探触子の回
転及び移動量を調節する制御器とを含んでなり、前記ス
タブと取付面の間の溶接部を探傷するスタブ溶接部用超
音波探傷装置において、前記制御器は、前記取付面に平
行な面内に前記超音波探触子を保持するために、該超音
波探触子の管軸方向移動量αが下記の式で示され、該超
音波探触子の回転角が周方向0°から180°までは該
超音波探触子の位置を管軸方向に上昇させ、周方向18
0°から360°までは該超音波探触子の位置を管軸方
向に下降させ、その後、該超音波探触子を回転させない
で、所定の位置まで該超音波探触子を管軸方向に上昇さ
せ、再び、上記動作を繰り返すように前記駆動手段を制
御する構成とすることで達成される。
【0009】さらに、第2の手段として、取付面に対し
て管軸を傾斜させて一端が溶接されたスタブの前記取付
面とスタブの間の溶接部を、該スタブ内に配置された探
触子保持手段に保持された超音波探触子を該探触子保持
手段を介して駆動手段により前記スタブ内周面に沿って
移動させつつ探傷するスタブ溶接部の超音波探傷方法に
おいて、前記超音波探触子をスタブ内周面に沿って移動
させる際に、該超音波探触子を前記取付面に平行な面内
に保持しつつ移動させるるために、該超音波探触子の管
軸方向移動量αが下記の式で示され、該超音波探触子の
回転角が周方向0°から180°までは該超音波探触子
の位置を管軸方向に上昇させ、周方向180°から36
0°までは該超音波探触子の位置を管軸方向に下降さ
せ、その後、該超音波探触子を回転させないで、所定の
位置まで該超音波探触子を管軸方向に上昇させ、再び、
上記動作を繰り返すように前記駆動手段を制御すること
で達成される。
て管軸を傾斜させて一端が溶接されたスタブの前記取付
面とスタブの間の溶接部を、該スタブ内に配置された探
触子保持手段に保持された超音波探触子を該探触子保持
手段を介して駆動手段により前記スタブ内周面に沿って
移動させつつ探傷するスタブ溶接部の超音波探傷方法に
おいて、前記超音波探触子をスタブ内周面に沿って移動
させる際に、該超音波探触子を前記取付面に平行な面内
に保持しつつ移動させるるために、該超音波探触子の管
軸方向移動量αが下記の式で示され、該超音波探触子の
回転角が周方向0°から180°までは該超音波探触子
の位置を管軸方向に上昇させ、周方向180°から36
0°までは該超音波探触子の位置を管軸方向に下降さ
せ、その後、該超音波探触子を回転させないで、所定の
位置まで該超音波探触子を管軸方向に上昇させ、再び、
上記動作を繰り返すように前記駆動手段を制御すること
で達成される。
【0010】
【作用】図1に上記手段を用いてスタブ7の溶接部8を
探傷する場合の原理を示し、図2に、超音波探触子の走
査軌跡19Aを示す。制御手段に予め下記の(1)式を
記憶させている。さらに(1)式において、超音波探触
子の回転角が周方向0°から180°までは超音波探触
子の位置を管軸方向に上昇させ、周方向180°から3
60°までは超音波探触子の位置を管軸方向に下降さ
せ、その後超音波探触子を回転させないで、所定の位置
まで超音波探触子を管軸方向に上昇させ、再び、上記動
作を繰り返すように、前記制御手段は設定されている。
探傷する場合の原理を示し、図2に、超音波探触子の走
査軌跡19Aを示す。制御手段に予め下記の(1)式を
記憶させている。さらに(1)式において、超音波探触
子の回転角が周方向0°から180°までは超音波探触
子の位置を管軸方向に上昇させ、周方向180°から3
60°までは超音波探触子の位置を管軸方向に下降さ
せ、その後超音波探触子を回転させないで、所定の位置
まで超音波探触子を管軸方向に上昇させ、再び、上記動
作を繰り返すように、前記制御手段は設定されている。
【0011】
α=(D/2)(1−cosβ)・tanθ ……(1)
θ:管軸と取付面の交点における取付面の法線と管軸の
なす角度、β:管軸と取付面のなす角が最大である方向
を基点として測った超音波探触子の管軸まわりの回転
角、α:超音波探触子の管軸まわりの回転角βが0であ
る位置を基点とする超音波探触子の管軸方向の移動量で
取付面から遠ざかる方向を正とする、D:スタブの内
径。
なす角度、β:管軸と取付面のなす角が最大である方向
を基点として測った超音波探触子の管軸まわりの回転
角、α:超音波探触子の管軸まわりの回転角βが0であ
る位置を基点とする超音波探触子の管軸方向の移動量で
取付面から遠ざかる方向を正とする、D:スタブの内
径。
【0012】まず、超音波探触子の位置を探傷範囲の最
下部23におき、探触子保持手段を回転させ超音波探触
子の方向を周方向0°から180°まで回転させれば、
超音波探触子の位置は探触子保持手段の軸方向に上昇す
る。続いて、超音波探触子の方向を周方向180°から
360°まで回転させれば、超音波探触子の位置は探触
子保持手段の軸方向に下降する。次に、超音波探触子を
回転させないで超音波探触子の位置を軸方向に所定の距
離だけ上昇させ、再び、探触子保持手段を回転させ、超
音波探触子の方向を周方向360°から180°まで回
転させれば、超音波探触子の位置は探触子保持手段の軸
方向に上昇する。続いて、超音波探触子の方向を周方向
180°から0°まで回転させれば、超音波探触子の位
置は探触子保持手段の軸方向に下降する。以上の動作を
繰り返して行いながら、前記超音波探触子の軌跡を、前
記スタブが溶接された取付面と平行となるように内壁面
上に走査させながら、探傷範囲内のスタブ溶接部を超音
波で探傷する。
下部23におき、探触子保持手段を回転させ超音波探触
子の方向を周方向0°から180°まで回転させれば、
超音波探触子の位置は探触子保持手段の軸方向に上昇す
る。続いて、超音波探触子の方向を周方向180°から
360°まで回転させれば、超音波探触子の位置は探触
子保持手段の軸方向に下降する。次に、超音波探触子を
回転させないで超音波探触子の位置を軸方向に所定の距
離だけ上昇させ、再び、探触子保持手段を回転させ、超
音波探触子の方向を周方向360°から180°まで回
転させれば、超音波探触子の位置は探触子保持手段の軸
方向に上昇する。続いて、超音波探触子の方向を周方向
180°から0°まで回転させれば、超音波探触子の位
置は探触子保持手段の軸方向に下降する。以上の動作を
繰り返して行いながら、前記超音波探触子の軌跡を、前
記スタブが溶接された取付面と平行となるように内壁面
上に走査させながら、探傷範囲内のスタブ溶接部を超音
波で探傷する。
【0013】上記手段を用いることにより、スタブ溶接
部のみが探傷でき、探傷作業の効率を向上させることが
できる。
部のみが探傷でき、探傷作業の効率を向上させることが
できる。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を図2及び図3に示し、説明
する。本実施例のスタブ溶接部用超音波探傷装置は、制
御棒駆動機構(以下、CRDという)部をなすCRDス
タブ7の上側から配置され、該CRDスタブ7の内底面
に水密プラグ13を取付け、CRDスタブ7に水をい
れ、水を接触媒質として、超音波探触子15により、C
RDスタブ溶接部8の超音波探傷試験を行うものであ
る。前記CRDスタブ7は、原子炉圧力容器の下部の下
鏡6に、その管軸が原子炉圧力容器の軸線と平行となる
ように取付けられ溶接されている。また、前記CRDス
タブ7は、取付面をなす下鏡6に傾斜して一端が溶接さ
れて取付けられ、その溶接部8は、管軸と取付面の交点
における取付面の法線と管軸のなす角度θの傾きをなし
ている。さらに、下鏡6の母材の内側表面には薄いステ
ンレスシート24が取付けられている。
する。本実施例のスタブ溶接部用超音波探傷装置は、制
御棒駆動機構(以下、CRDという)部をなすCRDス
タブ7の上側から配置され、該CRDスタブ7の内底面
に水密プラグ13を取付け、CRDスタブ7に水をい
れ、水を接触媒質として、超音波探触子15により、C
RDスタブ溶接部8の超音波探傷試験を行うものであ
る。前記CRDスタブ7は、原子炉圧力容器の下部の下
鏡6に、その管軸が原子炉圧力容器の軸線と平行となる
ように取付けられ溶接されている。また、前記CRDス
タブ7は、取付面をなす下鏡6に傾斜して一端が溶接さ
れて取付けられ、その溶接部8は、管軸と取付面の交点
における取付面の法線と管軸のなす角度θの傾きをなし
ている。さらに、下鏡6の母材の内側表面には薄いステ
ンレスシート24が取付けられている。
【0015】スタブ溶接部用超音波探傷装置は、前記C
RDスタブ7の管軸に配置され超音波で溶接部を探傷す
る超音波探触子15と、該超音波探触子15を保持し前
記CRDスタブ7の管軸に配置された探触子保持手段で
あるシャフト16と、該シャフト16を周方向に回転さ
せながらさらに管軸方向に移動させる駆動手段である駆
動装置20と、これらの制御とデータの処理をする制御
手段である制御器類とを含んで構成されている。探触子
保持手段には、本実施例ではシャフトを使用している
が、超音波探触子15とCRDスタブ7の内壁面の距離
が一定に保てるもの、例えば円筒形状のものであれば、
シャフトに限定されるものではない。
RDスタブ7の管軸に配置され超音波で溶接部を探傷す
る超音波探触子15と、該超音波探触子15を保持し前
記CRDスタブ7の管軸に配置された探触子保持手段で
あるシャフト16と、該シャフト16を周方向に回転さ
せながらさらに管軸方向に移動させる駆動手段である駆
動装置20と、これらの制御とデータの処理をする制御
手段である制御器類とを含んで構成されている。探触子
保持手段には、本実施例ではシャフトを使用している
が、超音波探触子15とCRDスタブ7の内壁面の距離
が一定に保てるもの、例えば円筒形状のものであれば、
シャフトに限定されるものではない。
【0016】前記駆動装置20は、前記CRDスタブ7
の上側から該CRDスタブ7の上端部に取付台22を介
して前記シャフト16の軸心が前記CRDスタブ7の管
軸に一致するように配置されており、前記シャフト16
を回転させるモータ17Aと、前記シャフト16の周方
向の回転量を検知するポテンショメータ10Aと、前記
シャフト16を軸方向に移動させるモータ17Bと、前
記シャフト16の軸方向の移動量を検知するポテンショ
メータ10Bと、を含んでなり、前記制御器類は、前記
シャフト16の軸内を貫通したケーブル21により前記
超音波探触子15と接続され該超音波探触子15から超
音波を送受信させる超音波探傷器9と、該超音波探傷器
9と、前記駆動装置20に取り付けられたそれぞれの前
記モータ17Aと17B及びポテンショメータ10Aと
10Bと、に接続され前記駆動装置20を制御し前記超
音波探傷器9からの情報が入力される制御器18と、該
制御器18を操作する操作盤11と、前記制御器18に
接続され該制御器18のデータを表示または記録するデ
ータ出力装置12とを含んで構成されている。
の上側から該CRDスタブ7の上端部に取付台22を介
して前記シャフト16の軸心が前記CRDスタブ7の管
軸に一致するように配置されており、前記シャフト16
を回転させるモータ17Aと、前記シャフト16の周方
向の回転量を検知するポテンショメータ10Aと、前記
シャフト16を軸方向に移動させるモータ17Bと、前
記シャフト16の軸方向の移動量を検知するポテンショ
メータ10Bと、を含んでなり、前記制御器類は、前記
シャフト16の軸内を貫通したケーブル21により前記
超音波探触子15と接続され該超音波探触子15から超
音波を送受信させる超音波探傷器9と、該超音波探傷器
9と、前記駆動装置20に取り付けられたそれぞれの前
記モータ17Aと17B及びポテンショメータ10Aと
10Bと、に接続され前記駆動装置20を制御し前記超
音波探傷器9からの情報が入力される制御器18と、該
制御器18を操作する操作盤11と、前記制御器18に
接続され該制御器18のデータを表示または記録するデ
ータ出力装置12とを含んで構成されている。
【0017】上記構成において、前記制御器18の制御
回路に、次のようなプログラムを記憶させておく。すな
わち、該超音波探触子15の方向を周方向0°から18
0°まで回転させれば、超音波探触子15の位置はシャ
フト16の軸方向に上昇する。続いて、超音波探触子1
5の方向を周方向180°から360°まで回転させれ
ば、超音波探触子15の位置はシャフト16の軸方向に
下降する。次に、超音波探触子15の方向を回転させな
いで、超音波探触子15の位置を軸方向に所定の距離だ
け上昇させた後、再び、シャフト16を回転させ、超音
波探触子15の方向を周方向360°から180°まで
回転させれば、超音波探触子15の位置はシャフト16
の軸方向に上昇する。続いて、超音波探触子15の方向
を周方向180°から0°まで回転させれば、超音波探
触子15の位置はシャフト16の軸方向に下降する。以
上の動作を連続して行うようなプログラムを、前記制御
器18の制御回路に記憶させている。
回路に、次のようなプログラムを記憶させておく。すな
わち、該超音波探触子15の方向を周方向0°から18
0°まで回転させれば、超音波探触子15の位置はシャ
フト16の軸方向に上昇する。続いて、超音波探触子1
5の方向を周方向180°から360°まで回転させれ
ば、超音波探触子15の位置はシャフト16の軸方向に
下降する。次に、超音波探触子15の方向を回転させな
いで、超音波探触子15の位置を軸方向に所定の距離だ
け上昇させた後、再び、シャフト16を回転させ、超音
波探触子15の方向を周方向360°から180°まで
回転させれば、超音波探触子15の位置はシャフト16
の軸方向に上昇する。続いて、超音波探触子15の方向
を周方向180°から0°まで回転させれば、超音波探
触子15の位置はシャフト16の軸方向に下降する。以
上の動作を連続して行うようなプログラムを、前記制御
器18の制御回路に記憶させている。
【0018】上記構成のスタブ溶接部用超音波探傷装置
を用いて、上記プログラムにより、探傷を開始する。探
傷開始前に、超音波探触子15とCRDスタブ7内壁面
が一定の距離になるようにシャフト16を周方向に回転
させ、CRDスタブ7の内壁面の形状からかえってくる
エコーが、超音波探傷器9のブラウン管面上で一定とな
るように、シャフト16の軸芯の位置調整を行う。次
に、操作盤11のキーボードにより、管軸と取付面の交
点における取付面の法線と管軸のなす取付け溶接角度
θ、周方向、及び軸方向の走査速度、軸方向への移動
量、探傷すべきストローク量等、探傷に必要な条件を入
力し探傷を開始する。
を用いて、上記プログラムにより、探傷を開始する。探
傷開始前に、超音波探触子15とCRDスタブ7内壁面
が一定の距離になるようにシャフト16を周方向に回転
させ、CRDスタブ7の内壁面の形状からかえってくる
エコーが、超音波探傷器9のブラウン管面上で一定とな
るように、シャフト16の軸芯の位置調整を行う。次
に、操作盤11のキーボードにより、管軸と取付面の交
点における取付面の法線と管軸のなす取付け溶接角度
θ、周方向、及び軸方向の走査速度、軸方向への移動
量、探傷すべきストローク量等、探傷に必要な条件を入
力し探傷を開始する。
【0019】まず、超音波探触子15の位置を探傷範囲
の最下部23に設定し、次に、制御器18からあらかじ
め計算された超音波探触子15の移動量に見合う交流電
流を、周方向モータ17Aと軸方向モータ17Bに流す
と、シャフト16が、回転しながら、軸方向に上昇移動
する。そこで周方向の回転量を検知しているポテンショ
メータ10Aの電気抵抗値が180°分の値になると、
軸方向モータ7Bの回転が逆転する。今度はシャフト1
6が、逆回転しながら、軸方向に下降移動する。
の最下部23に設定し、次に、制御器18からあらかじ
め計算された超音波探触子15の移動量に見合う交流電
流を、周方向モータ17Aと軸方向モータ17Bに流す
と、シャフト16が、回転しながら、軸方向に上昇移動
する。そこで周方向の回転量を検知しているポテンショ
メータ10Aの電気抵抗値が180°分の値になると、
軸方向モータ7Bの回転が逆転する。今度はシャフト1
6が、逆回転しながら、軸方向に下降移動する。
【0020】そこで、周方向のポテンショメータ10A
の電気抵抗値が360°分の値になると、周方向モータ
17Aと軸方向モータ17B共に交流電流を流すのをや
める。今度は軸方向モータ7Bのみに交流電流を流すこ
とにより、シャフト16が軸方向に上昇し、超音波探触
子15を上昇させる。軸方向のポテンショメータ10B
が、所定の管軸方向の移動量と等価な電気抵抗値になる
と軸方向モータ7Bに交流電流を流すのを一旦やめる。
そして再び、交流電流を、周方向モータ17Aと軸方向
モータ17Bに流して回転させる。
の電気抵抗値が360°分の値になると、周方向モータ
17Aと軸方向モータ17B共に交流電流を流すのをや
める。今度は軸方向モータ7Bのみに交流電流を流すこ
とにより、シャフト16が軸方向に上昇し、超音波探触
子15を上昇させる。軸方向のポテンショメータ10B
が、所定の管軸方向の移動量と等価な電気抵抗値になる
と軸方向モータ7Bに交流電流を流すのを一旦やめる。
そして再び、交流電流を、周方向モータ17Aと軸方向
モータ17Bに流して回転させる。
【0021】上記動作を繰り返していくことにより、超
音波探触子15の軌跡19Aは、CRDスタブ7の溶接
部8の内壁面と同じ距離を保ちながら、さらに取付面と
平行に走査を行っていき、軸方向のポテンショメータ1
0Bが設定された探傷すべき軸方向ストローク量と等価
な電気抵抗値になると、全探傷動作が終了する。
音波探触子15の軌跡19Aは、CRDスタブ7の溶接
部8の内壁面と同じ距離を保ちながら、さらに取付面と
平行に走査を行っていき、軸方向のポテンショメータ1
0Bが設定された探傷すべき軸方向ストローク量と等価
な電気抵抗値になると、全探傷動作が終了する。
【0022】上記動作を繰り返していく間に、探傷中の
超音波探触子15から取り込まれたデータは、逐次、超
音波探傷器9を介して制御器18内のデータ収録部に送
られる。そのデータは、探傷動作が終了すると、データ
出力装置12において、CRDスタブ7の溶接部8の傷
の位置や、エコーの高さ等を計算し、オフラインでデー
タ処理されるシステムとなっている。
超音波探触子15から取り込まれたデータは、逐次、超
音波探傷器9を介して制御器18内のデータ収録部に送
られる。そのデータは、探傷動作が終了すると、データ
出力装置12において、CRDスタブ7の溶接部8の傷
の位置や、エコーの高さ等を計算し、オフラインでデー
タ処理されるシステムとなっている。
【0023】こうすることにより、同一走査上において
溶接部8と母材である下鏡6とを交互に探傷することも
なく、超音波探触子15の走査軌跡19Aが上昇又は下
降するにつれ、溶接部8と母材である下鏡6の探傷範囲
の比率が変化することなく、スタブ溶接部8のみが探傷
できる。また、探傷検査時間も短くなり、内部傷の評価
を判定する時間も短くなり、さらに評価判定には熟練し
た技術を必要としなくなり、探傷作業効率を大幅に向上
することができる。
溶接部8と母材である下鏡6とを交互に探傷することも
なく、超音波探触子15の走査軌跡19Aが上昇又は下
降するにつれ、溶接部8と母材である下鏡6の探傷範囲
の比率が変化することなく、スタブ溶接部8のみが探傷
できる。また、探傷検査時間も短くなり、内部傷の評価
を判定する時間も短くなり、さらに評価判定には熟練し
た技術を必要としなくなり、探傷作業効率を大幅に向上
することができる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、スタブ溶接部の超音波
探傷において、溶接部のみが探傷でき、探傷作業効率を
向上することができる。
探傷において、溶接部のみが探傷でき、探傷作業効率を
向上することができる。
【図1】本発明の実施例のCRDスタブ溶接部超音波探
傷装置の原理動作図である。
傷装置の原理動作図である。
【図2】本発明の実施例のCRDスタブ溶接部超音波探
傷装置のCRDスタブの縦断面上の超音波探触子の走査
軌跡図である。
傷装置のCRDスタブの縦断面上の超音波探触子の走査
軌跡図である。
【図3】本発明の実施例のCRDスタブ溶接部超音波探
傷装置のブロック図である。
傷装置のブロック図である。
【図4】従来例のCRDスタブ溶接部超音波探傷装置の
原子炉圧力容器のブロック図である。
原子炉圧力容器のブロック図である。
【図5】従来例のCRDスタブ溶接部超音波探傷装置の
CRDスタブの溶接部の詳細縦断面図である。
CRDスタブの溶接部の詳細縦断面図である。
【図6】従来例のCRDスタブ溶接部超音波探傷装置の
CRDスタブの溶接部の超音波探傷試験による探傷範囲
を示す縦断面図である。
CRDスタブの溶接部の超音波探傷試験による探傷範囲
を示す縦断面図である。
【図7】従来例のCRDスタブ溶接部超音波探傷装置の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図8】従来例のCRDスタブ溶接部超音波探傷装置の
縦断面上の超音波探触子の走査軌跡図である。
縦断面上の超音波探触子の走査軌跡図である。
【図9】従来例のCRDスタブ溶接部超音波探傷装置の
図8におけるIX−IX線矢視断面図である。
図8におけるIX−IX線矢視断面図である。
1 上鏡ドーム
2 上鏡ペタル
3 上鏡フランジ
4 胴体フランジ
5 胴体
6 下鏡
7 CRDスタブ
8 溶接部
9 超音波探傷器
10A ポテンショメータ
10B ポテンショメータ
11 操作盤
12 データ出力装置
13 水密プラグ
14 溶接部内部傷
15 超音波探触子
16 シャフト
17A 周方向モータ
17B 軸方向モータ
18 制御器
19A 探触子走査軌跡
19B 探触子走査軌跡
20 駆動装置
21 ケーブル
22 取付台
23 探傷範囲の最下部
24 ステンレスシート
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 29/00 - 29/28
G21C 17/00 - 17/14
Claims (2)
- 【請求項1】 取付面に対して管軸を傾斜させて一端が
溶接されたスタブ内に配置され超音波探触子をその超音
波送出面を前記スタブ内周面に対向させて保持する探触
子保持手段と、該探触子保持手段を駆動して前記超音波
探触子を前記管軸のまわりに回転及び管軸方向に移動さ
せる駆動手段と、該駆動手段を制御して前記超音波探触
子の回転及び移動量を調節する制御器とを含んでなり、
前記スタブと取付面の間の溶接部を探傷するスタブ溶接
部用超音波探傷装置において、前記制御器は、前記取付
面に平行な面内に前記超音波探触子を保持するために、
該超音波探触子の管軸方向移動量αが下記の式で示さ
れ、該超音波探触子の回転角が周方向0°から180°
までは該超音波探触子の位置を管軸方向に上昇させ、周
方向180°から360°までは該超音波探触子の位置
を管軸方向に下降させ、その後、該超音波探触子を回転
させないで、所定の位置まで該超音波探触子を管軸方向
に上昇させ、再び、上記動作を繰り返すように前記駆動
手段を制御してなることを特徴とするスタブ溶接部用超
音波探傷装置。α=(D/2)(1−cosβ)・tanθ θ:管軸と取付面の交点における取付面の法線と管軸の
なす角度、 β:管軸と取付面のなす角が最大である方向を基点とし
て測った超音波探触子の管軸まわりの回転角、 α:超音波探触子の管軸まわりの回転角βが0である位
置を基点とする超音波探触子の管軸方向の移動量で取付
面から遠ざかる方向を正とする、 D:スタブの内径。 - 【請求項2】 取付面に対して管軸を傾斜させて一端が
溶接されたスタブの前記取付面とスタブの間の溶接部
を、該スタブ内に配置された探触子保持手段に保持され
た超音波探触子を該探触子保持手段を介して駆動手段に
より前記スタブ内周面に沿って移動させつつ探傷するス
タブ溶接部の超音波探傷方法において、前記超音波探触
子をスタブ内周面に沿って移動させる際に、該超音波探
触子を前記取付面に平行な面内に保持しつつ移動させる
ために、該超音波探触子の管軸方向移動量αが下記の式
で示され、該超音波探触子の回転角が周方向0°から1
80°までは該超音波探触子の位置を管軸方向に上昇さ
せ、周方向180°から3 60°までは該超音波探触子
の位置を管軸方向に下降させ、その後、該超音波探触子
を回転させないで、所定の位置まで該超音波探触子を管
軸方向に上昇させ、再び、上記動作を繰り返すように前
記駆動手段を制御することを特徴とするスタブ溶接部の
超音波探傷方法。α=(D/2)(1−cosβ)・tanθ θ:管軸と取付面の交点における取付面の法線と管軸の
なす角度、 β:管軸と取付面のなす角が最大である方向を基点とし
て測った超音波探触子の管軸まわりの回転角、 α:超音波探触子の管軸まわりの回転角βが0である位
置を基点とする超音波探触子の管軸方向の移動量で取付
面から遠ざかる方向を正とする、 D:スタブの内径。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03573794A JP3489036B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | スタブ溶接部用超音波探傷装置とその探傷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03573794A JP3489036B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | スタブ溶接部用超音波探傷装置とその探傷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07244033A JPH07244033A (ja) | 1995-09-19 |
JP3489036B2 true JP3489036B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=12450148
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03573794A Expired - Fee Related JP3489036B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | スタブ溶接部用超音波探傷装置とその探傷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3489036B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003400A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Hitachi Ltd | 制御棒貫通孔部材検査装置 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4096014B2 (ja) * | 2006-08-08 | 2008-06-04 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 原子炉圧力容器の超音波検査方法及び装置 |
JP4839333B2 (ja) | 2008-03-19 | 2011-12-21 | 日立Geニュークリア・エナジー株式会社 | 超音波検査方法および超音波検査装置 |
FR3045833B1 (fr) * | 2015-12-18 | 2018-02-09 | Electricite De France | Dispositif de controle et de mesure de defauts de soudure d'une paroi cylindrique et procede qui en fait usage |
CN106996960B (zh) * | 2017-05-23 | 2023-11-24 | 赣州合盛传动系统有限公司 | 一种轴类合件电子束焊缝超声探伤装置 |
-
1994
- 1994-03-07 JP JP03573794A patent/JP3489036B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007003400A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Hitachi Ltd | 制御棒貫通孔部材検査装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07244033A (ja) | 1995-09-19 |
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