JP3488573B2 - ボディ用化粧料の製造方法 - Google Patents

ボディ用化粧料の製造方法

Info

Publication number
JP3488573B2
JP3488573B2 JP16384696A JP16384696A JP3488573B2 JP 3488573 B2 JP3488573 B2 JP 3488573B2 JP 16384696 A JP16384696 A JP 16384696A JP 16384696 A JP16384696 A JP 16384696A JP 3488573 B2 JP3488573 B2 JP 3488573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
weight
silicone
cosmetic
examples
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP16384696A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09323917A (ja
Inventor
章裕 黒田
Original Assignee
カネボウ株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by カネボウ株式会社 filed Critical カネボウ株式会社
Priority to JP16384696A priority Critical patent/JP3488573B2/ja
Publication of JPH09323917A publication Critical patent/JPH09323917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3488573B2 publication Critical patent/JP3488573B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ボディの保湿効果
およびマッサージ効果に優れたボディ用化粧料の製造方
に関する。さらに詳しくは、シリコーンエラストマー
と特定粘度のジメチルポリシロキサンを混練して得られ
るシリコーンペーストを配合することで、保湿効果、マ
ッサージ効果、感触に優れるボディ用化粧料の製造方法
に関する。 【0002】 【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、エステティック等で、ボディ用化粧料として、例え
ばスクワランオイルやジメチルポリシロキサンなどのオ
イル成分や海藻粉末などを配合して製造された乳化化粧
料等を用いてマッサージすることが行われている。そし
て、マッサージ後に、利用者がリラックス効果や肌の張
りなど、より明確に実感できる剤型の製造方法が求めら
れているが、しかしながら実効あるボディ用化粧料の製
造方法はなかった。 【0003】 【課題を解決するための手段】かかる実情に鑑み、本発
明者ら、より肌実感が高い製剤の製造方法について鋭意
検討を行った結果、特定粒子径のシリコーンエラストマ
ーを特定粘度のオルガノポリシロキサンと混練して得ら
れるシリコーンペーストを特定範囲で配合することを特
徴とするボディ用化粧料の製造方法が好適であることを
見いだした。すなわち、平均一次粒子径が0.1〜20
μmのシリコーンエラストマーを25℃での粘度が6〜
30cStのオルガノポリシロキサンと混練して、0.
1mmφのメッシュを通過する程度に粉砕したシリコー
ンペーストを、ボディ用化粧料100重量部に対して、
10〜99重量部配合することを特徴とするボディ用化
粧料の製造方法によって上記目的が達成される。 【0004】 【発明の実施の形態】本発明で用いるシリコーンエラス
トマーとは、電子顕微鏡を用いた観察による平均一次粒
子径が0.1〜20μmの範囲にある樹脂粉体であっ
て、シリコーンの3次元架橋構造を有し、粉体としてエ
ラストマーの性質を有するものであれば良い。シリコー
ンエラストマーの例としては、例えば東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン社製のトレフィルEシリーズ等が挙げ
られる。 【0005】本発明で用いるオルガノポリシロキサン
は、直鎖状または環状の分子を有し、25℃での粘度
6〜30cStの範囲にあるものを用いるこの範囲で
あれば、保湿効果、マッサージ効果、感触に優れたボデ
ィ用化粧料が得られる。 【0006】本発明で用いるオルガノポリシロキサンと
しては、例えばジメチルポリシロキサン、メチルハイド
ロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサ
ン、ビフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性オル
ガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシア
ルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性
ポリシロキサン、アルコキシ変性ポリシロキサン、末端
変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン、アモ
ジメチコーン、アミノ変性ポリシロキサン、糖変性ポリ
シロキサン、グリセリル変性ポリシロキサン、アルキル
・ポリエーテル変性ポリシロキサン、シリコーンRTV
ゴムなど、従来公知のシリコーン化合物が使用できる。
また、揮発性シリコーンとして、環状4〜8量体のジメ
ルポリシロキサンや直鎖状低粘度ジメチルポリシロキサ
ンも使用可能である。この内、感触、コスト、安全性に
優れるジメチルポリシロキサンが好ましい。 【0007】本発明で用いる混練方法としては、例えば
上記の成分を多軸(1〜3軸)の押し出し混練機で混練
する方法や、ビーズミル、マイクロス(奈良機械製作所
社製)、オングミル(ホソカワミクロン社製)、ロール
ミル等の粉砕機を用いて混練する方法が挙げられる。 【0008】より具体的な例としては、20cStのジ
メチルポリシロキサンおよびシリコーンエラストマーを
粗混合し、これをマイクロスを用いて900rpmで8
分間粉砕した後、0.1mmφのメッシュを透過させて
シリコーンペーストを得る方法等が挙げられる。 【0009】ここで、粉砕の程度としては、目の開きが
0.1mmφのメッシュを通過させたときに、固形物が
残らない程度に粉砕を行う。 【0010】本発明のボディ用化粧料の製造方法に於け
るシリコーンペーストの配合量は、ボディ用化粧料10
0重量部に対して10〜99重量部である 【0011】本発明のボディ用化粧料の製造方法では、
上記成分の他に、通常化粧料に用いられる油剤、フッ素
化合物、樹脂、界面活性剤、感温剤、粘剤、防腐剤、香
料、保湿剤、塩類、溶媒、酸化防止剤、キレート剤、中
和剤、pH調整剤等の成分を同時に配合することができ
る。 【0012】油剤の例としては、セチルアルコール、イ
ソステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ヘキサ
デシルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アル
コール、イソステアリン酸、ウンデシレン酸、オレイン
酸等の脂肪酸、グリセリン、ソルビトール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等の多価アルコール、ミリスチン酸ミリスチル、ラ
ウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ミリスチン酸イ
ソプロピル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、モノ
ステアリン酸グリセリン、フタル酸ジエチル、モノステ
アリン酸エチレングリコール、オキシステアリン酸オク
チル等のエステル類、流動パラフィン、ワセリン、スク
ワラン等の炭化水素、ラノリン、還元ラノリン、カルナ
バロウ等のロウ、ミンク油、カカオ脂、ヤシ油、パーム
核油、ツバキ油、ゴマ油、ヒマシ油、オリーブ油等の油
脂、エチレン・α−オレフィン・コオリゴマー等が挙げ
られる。 【0013】また、別の形態の油剤の例としては、例え
ばパーフルオロポリエーテル、フッ化ピッチ、フルオロ
カーボン、フルオロアルコール等のフッ素化合物が挙げ
られる。 【0014】界面活性剤としては、例えばアニオン型界
面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面活性
剤、ベタイン型界面活性剤を用いることができる。 【0015】溶媒としては、エタノール、軽質流動イソ
パラフィン、低級アルコール、エーテル類、LPG、フ
ルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアル
コール、精製水等が挙げられる。 【0016】本発明の製造方法により得られるボディ用
化粧料の剤型としては、溶液、乳液、クリーム、ジェル
状の剤型を挙げることができる。本発明の製造方法によ
り得られるボディ用化粧料の適用部位は、顔、腕、首、
手、足、胴部であり、使用方法としては肌に塗布して
使用するが、必要によっては、例えば塗布後にマッサー
ジし、その際に、マッサージ用具や発汗促進用具を用い
ることで本発明の効果が助長されるために好ましい。 【0017】 【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
細に説明する。また、実施例及び比較例のボディ用化粧
料の各種特性に対する評価試験方法を以下に示す。 【0018】〔保湿効果、マッサージ効果、感触の評価
試験方法〕 専門パネラー10名にて実施例および比較例で作製した
ボディ用化粧料をエステティシャンにより全身のマッサ
ージを行ってもらい、施術後の体験実感のアンケート結
果より、「保湿効果(しっとり感)」、「マッサージ効
果(肌の張り、艶)」、「感触(滑らかさ)」の各評価
項目について優れていると回答したパネラーの人数によ
り表1の基準に従い効果を判定した。 【0019】 【表1】 【0020】実施例1 シリコーンエラストマーとして東レ・ダウコーニング・
シリコーン社製の「トレフィルE−505C」を使用
し、ジメチルポリシロキサンとしては25℃の粘度が2
0cStのものを使用し、トリメチルシロキシケイ酸溶
液として、50重量%トリメチルシロキシケイ酸/ジメ
チルポリシロキサン(6cSt)溶解液を用いた。 【0021】シリコーンエラストマー33重量部とジメ
チルポリシロキサン50重量部、およびトリメチルシロ
キシケイ酸溶液2重量部を予備混合した後、3本ローラ
ーを用いて4回混練してシリコーンペーストを得た。こ
れに、生理活性成分としての海藻抽出物(丸善製薬社
製、カイソウ抽出液BG)7重量部と、粉体としてのカ
オリン7重量部と平均一次粒子径35nmの微粒子酸化
チタン1重量部とをミキサーにて予め混合した混合粉末
を混合し、3本ローラーにて2回混練りして目的とする
ボディジェル化粧料を得た。 【0022】実施例2 実施例1で用いたのと同じシリコーンエラストマー、ジ
メチルポリシロキサンを用い、シリコーンエラストマー
40重量部とジメチルポリシロキサン60重量部を予備
混合した後、奈良機械製作所社製微粉砕機マイクロスを
使用し、900rpmにて10分間粉砕した後、網目
0.1mmφのメッシュを通過させ、目的とするボディ
ジェル化粧料を得た。 【0023】比較例1 スクワラン95重量部と無水珪酸5重量部を予備混合し
た後、3本ローラーを用いて4回混練してボディジェル
化粧料を得た。 【0024】比較例2 実施例2に於いて、シリコーンエラストマーの代わりに
平均一次粒子径4.5μmのポリメチルシルセスキオキ
サンを用いた他は全て実施例2と同様にしてペースト状
ボディ化粧料を得た。 【0025】 【表2】 【0026】表2の結果より、本発明の製造方法により
製造された実施例1、2は各評価項目に対していずれも
優れた評価結果を得られ、またリラックス効果が感じら
れたのに対して、比較例1、2では問題があった。また
比較例はいずれも、マッサージ時に上滑りを起こし、適
度な滑らかさに欠けるため、良好なマッサージ効果が得
にくい問題があった。また、ポリメチルシルセスキオキ
サンを多量に配合した比較例2は硬さが目立ち、いずれ
の評価項目も良い結果が得られなかった。 【0027】 【発明の効果】以上のことから、本発明の製造方法は、
保湿効果、マッサージ効果、感触に優れたボディ用化粧
料を提供することは明かである。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 平均一次粒子径が0.1〜20μmの
    リコーンエラストマーを25℃での粘度が6〜30cS
    tのオルガノポリシロキサンと混練して、0.1mmφ
    のメッシュを通過する程度に粉砕したシリコーンペース
    トを、ボディ用化粧料100重量部に対して、10〜9
    9重量部配合することを特徴とするボディ用化粧料の製
    造方法
JP16384696A 1996-06-03 1996-06-03 ボディ用化粧料の製造方法 Expired - Fee Related JP3488573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16384696A JP3488573B2 (ja) 1996-06-03 1996-06-03 ボディ用化粧料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16384696A JP3488573B2 (ja) 1996-06-03 1996-06-03 ボディ用化粧料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09323917A JPH09323917A (ja) 1997-12-16
JP3488573B2 true JP3488573B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=15781875

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16384696A Expired - Fee Related JP3488573B2 (ja) 1996-06-03 1996-06-03 ボディ用化粧料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3488573B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2487195A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Paste composition and cosmetic containing it
EP2505612A1 (en) 2011-03-28 2012-10-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organopolysiloxane elastomer composition and cosmetic containing the same

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2973704B1 (fr) * 2011-04-11 2014-09-05 Fabre Pierre Dermo Cosmetique Composes activateurs des peptidyl-arginine desiminases 1 et/ou 3 dans l'epiderme et leurs utilisations
JP2015124203A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 花王株式会社 油中水型乳化化粧料

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2487195A1 (en) 2011-02-09 2012-08-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Paste composition and cosmetic containing it
EP2505612A1 (en) 2011-03-28 2012-10-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Organopolysiloxane elastomer composition and cosmetic containing the same

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09323917A (ja) 1997-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5952640B2 (ja) モノ−又はジ−グリセリン誘導体変性オルガノポリシロキサンエラストマー及びその利用
DE69407441T2 (de) Kosmetische Zusammenfassungen mit verbesserter Adhäsion an der Haut
JP3658561B2 (ja) 化粧料
JP5667332B2 (ja) 化粧料製造用組成物、化粧料および含水化粧料の製造方法
JP7061062B2 (ja) 水中油型固形化粧料
JP5841488B2 (ja) ブロック型変性オルガノポリシロキサン、該オルガノポリシロキサンの使用方法、化粧料、及び前記オルガノポリシロキサンの製造方法
KR19990036776A (ko) 고체 엘라스토머계 유기 폴리실록산 및 구형 입자를 함유하는안정한 국소용 조성물
JP2010095466A (ja) 水中油型エマルジョン化粧料およびその製造方法
JP4860067B2 (ja) 固形状油中水系化粧料
JP5720997B2 (ja) 水中油型化粧料
JP2014101344A (ja) 化粧料
KR102287413B1 (ko) 신규 오가노폴리실록산 또는 그의 산 중화 염, 및 그것들의 용도
US6228377B1 (en) Water-in-oil emulsion containing fused silica and a polysaccharide alkyl ether
JPH1045536A (ja) 化粧下地料および化粧方法
JP2008179583A (ja) 皮膚洗浄剤組成物
JP3488573B2 (ja) ボディ用化粧料の製造方法
JP7371853B2 (ja) 水中油型クレンジング化粧料
JP2005314258A (ja) 固形状油中水型化粧料
JP2003026529A (ja) 油性化粧料
JPH11263721A (ja) 水中油型ゴマージュ化粧料
JP6986329B2 (ja) しわ改善用皮膚洗浄剤
JPH08283605A (ja) 改質粉体および配合化粧料
JP2000007547A (ja) 化粧料
JP2009191017A (ja) 乳化型毛髪化粧料
JP3130969B2 (ja) 皮膚化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040805

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040806

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091031

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101031

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111031

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121031

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131031

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees