JP3488277B2 - 二重鋼製管地中接合工法 - Google Patents

二重鋼製管地中接合工法

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JP3488277B2
JP3488277B2 JP00426694A JP426694A JP3488277B2 JP 3488277 B2 JP3488277 B2 JP 3488277B2 JP 00426694 A JP00426694 A JP 00426694A JP 426694 A JP426694 A JP 426694A JP 3488277 B2 JP3488277 B2 JP 3488277B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地中において既設管に
新設管を接合するための二重鋼製管地中接合工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、電話、電気、ガス、上下水道など
の管やケーブルを埋設するための共同溝(地中管路)を
構築する際などに、工事期間中の地上への影響を避ける
ためや、地形や地質などの条件により開削工法ではな
く、推進工法やシールド工法が用いられることがある。
また、送電線なども地中管路を用いて埋設される場合が
あり、この場合にも、上述のように地上への影響を避け
るために、推進工法やシールド工法が用いられることが
ある。
【0003】また、上述のように地中管路においては、
例えば、既設管の側面に新設管を接合する場合がある
が、この際にも、工事期間中の地上への影響を避けるた
めや、地形や地質などの条件により接合部に縦坑が設け
られないことがあり、地中で接合を行なわなければなら
ない場合がある。上述のように地中管路同士を接合する
場合には、円筒状の既設管の側面に円筒状の新設管の先
端を突き合わせることになるが、既設管の側面が円筒状
に湾曲していることにより、既設管の側面と該側面に突
き合わされた新設管の先端部との間には、上と下に比較
的大きな隙間ができることになる。
【0004】従って、従来、推進工法により、既設管の
側面に新設管を接合する場合には、上記既設管と新設管
との間にできた上と下の隙間を覆工するために、例え
ば、既設管を切断しながら、該既設管の切断部に新設管
先端部に設けられた接合管を貫入させる方法や、既設管
の側面に新設管を略突き合わせた状態にし、既設管と新
設管との間を掘削するとともに上記既設管と新設管との
間にできた上と下の隙間を覆工して接合する方法などが
用いられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記隙間
は、上記新設管に対して既設管が大径であれば、僅かな
ものとなり、大きな問題は生じない。従って、上記従来
の地中管路の接合工法は、主に、大径の本管に小径の支
管を接合する場合に用いられていた。しかし、既設管に
対して新設管が略同径の場合には、既設管の側面と新設
管の先端部との接合部において、上下に大きな隙間が生
じることになり、以下のような問題が生じる。
【0006】例えば、既設管を切断しながら、該切断部
に新設管先端の接合管を貫入させる方法では、既設管の
切断に時間がかかり、その間に、既設管と新設管との接
合部分の地山が緩み地盤の不安定さが増してしまうとう
い問題点があった。また、接合部を掘削して覆工する方
法では、接合部を掘削し始めてから覆工が終了するまで
の間に時間を要するとともに、その間は、地山の崩落や
崩壊の危険を伴うという問題があった。さらに、上述の
ような接合方法においては、どちらにおいても既設管と
新設管との接合面が不均一なものとなり、止水が困難も
のとなる。従って、既設管と新設管との接合後に接合部
に入念なコーキングを施す必要があった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、既設管に対して新設管が小径でなくとも、接合
作業中の接合部周囲の地山の緩み、崩落、崩壊を防止す
るように、比較的短時間に既設管に対して新設管を接合
することができるとともに接合部を確実に止水できる二
重鋼製管地中接合工法を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
二重鋼製管地中接合工法は、地中において、既設管の側
面に新設管を接合するためのものであり、上記既設管に
向かって延出させた上記新設管先端部を外筒と、該外筒
内に内挿される接合管との二重構造とし、上記接合管先
端部が既設管の側面に略密着するように、予め、上記接
合管の先端部の形状を、上記既設管の側面の形状に対応
した曲線形状に形成し、上記新設管先端部を上記既設管
に近接させた後に、上記接合管を新設管先端部から押出
し、上記接合管先端部を上記既設管側面に当接させ、
ぎに、上記接合管と上記既設管とを接合した後に、上記
既設管に上記接合管と既設管とを連通するための開口部
を形成することを上記課題の解決手段とした。
【0009】また、本発明の請求項2記載の二重鋼製管
地中接合工法は、上記接合管及び上記既設管の上記接合
管が当接される部分を鋼製とし、上記接合管と既設管と
を熔接により接合することを上記課題の解決手段とし
た。
【0010】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、既設管側面
に新設管先端部を近接させた状態で、例えば、既設管側
面と新設管先端部の間を掘削した後に、新設管先端部の
接合管を新設管から延出させることにより、接合管先端
部を既設管側面に密着させることができるので、既設管
側面と新設管先端部との間を短時間の間に覆工すること
ができる。従って、既設管側面と新設管先端部との間に
おいて覆工作業中における地山の緩みや崩落や崩壊を防
止することができる。
【0011】また、上記接合管の先端部の形状が既設管
側面に略密着可能な形状となっているので、接合管先端
部と既設管側面を、迅速かつ容易に接合することができ
るとともに、接合管先端部と既設管側面との接合部の止
水を容易かつ確実に行なうことができる。また、接合管
先端部と既設管側面を接合した後に、接合管内部もしく
は既設管内部から既設管側面に開口部を開けることがで
き、この際には、接合部周囲の地山が接合管により支持
されているので、既設管側面に開口部を設ける間に地山
が緩むことがない。
【0012】また、請求項2記載の構成によれば、既設
管の新設管との接合部分及び接合管が鋼製となっている
とともに、接合管の先端部が既設管側面に略密着できる
ように形成されているので、接合管先端部と既設管側面
とを熔接により迅速かつ強固に接合することができ、さ
らに容易に止水を行なうことができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の二重鋼製管地中接合工法の
一実施例を図面を参照して説明する。図1ないし図2は
この実施例の二重鋼製管地中接合工法における既設管1
と新設管2との接合部分を示す図面であり、図3ないし
図10は新設管2先端部の外筒3を説明するための図面
であり、図11ないし図18は、新設管2先端部の外筒
3内に内挿された接合管4を説明するための図面であ
る。
【0014】この実施例の二重鋼製管地中接合工法は、
地中において既設管1に新設管2を接合するための工法
であり、この実施例においては、図1ないし図2に示す
ように、開放刃口式の推進工法により構築された既設管
1の側面に同じく開放刃口式の推進工法により形成され
る新設管2の先端部を接合するものとした。
【0015】また、この実施例の上記推進工法において
は、新設管2及び既設管1の先端部の刃口1a、2aの
開放部分からの地下水の流入の防止及び切羽の崩落防止
のために、圧気工法を併用した。すなわち、新設管2及
び既設管1内の空気圧を上げて、切羽にかかる地下水圧
に対向して、刃口1a、2aの開放部分に空気圧をかけ
ることにより、切羽部分を脱水した状態に保つととも
に、切羽面を押圧して切羽の崩落を防止している。
【0016】また、上記開放刃口式の推進工法における
地中管路の形成は、周知のように、縦坑から横方向に延
出する地中管路を形成するに際し、先端部に刃口が取り
付けられた管体を後から押圧しなが地盤に挿入するとと
ともに、管体内において、掘削及び排土を行なうもので
ある。そして、縦坑内から順次管体を継ぎ足していくと
ともに、管体後部を前方に押圧していくことで、地中管
路を延出するものである。
【0017】そして、この実施例において、図1及び図
2に示すように、上記既設管1は、先頭の管体が鋼製管
1bとされ、該鋼製管1bの先端部に刃口1aが取り付
けられ、先頭の鋼製管1bの後に順次ヒューム管1cを
継ぎ足すことにより延長されて形成されている。また、
ヒューム管1c内面には、二次覆工1dとしてコンクリ
ート1dが打設されている。また、上記既設管1の先端
部の刃口1aの内部には、切羽面を覆うようにコンクリ
ート1eが打設され、既設管1の先端部を閉塞した状態
となっている。
【0018】また、上記新設管2も上記既設管1と同様
に開放刃口式の推進工法により形成されるものである。
また、図2に示すように、新設管2の先端部分は、3つ
の鋼製管2b…から構成されるとともに、先頭の鋼製管
2b…先端部分に上記刃口2aが取り付けられている。
また、鋼製管2b…の後には、ヒューム管2cが接続さ
れている。そして、上記刃口2aが既設管1の先端部分
の鋼製管1bに近接するまで、新設管2が延出される。
すなわち、この実施例においては、既に構築された既設
管1の側面に新設管2の先端部が突き会わされるように
新設管2が新たに構築される。
【0019】新設管2の先頭の鋼製管2bからなる先端
部分は、図1に示すように鋼製管2bからなる外筒3と
該外筒3内に内挿される接合管4との二重管構造となっ
ている。なお、図1においては、外筒3に内挿された接
合管4と、既設管1側に延出された接合管4との両方を
図示している。上記接合管4は、外筒3の軸方向に沿っ
て移動可能に配置されるとともに、接合管4の先端部分
が、上記既設管1先端部分の鋼製管1b側面に略密着す
る曲線形状とされている。
【0020】そして、上記新設管2先端部を既設管1に
近接するまで延出させた状態で、既設管1側面と新設管
2先端部分との間の地山を掘削する。なお、この際に
は、予め、新設管2の構築とともに、既設管1側及び新
設管2側から薬液注入を行ない、既設管1と新設管2と
の間の地山に地盤改良を施しておく。そして、既設管1
と新設管2との間の地山を掘削した後に、接合管4を前
方に移動することにより、接合管4の先端部を既設管1
の側面に略密着させ、既設管1と新設管2との間に掘削
された空間を短時間で覆工する。
【0021】ここで、上記新設管2の先端部分における
外筒3に対する接合管4の前方への移動方法を詳細に説
明する前に、上記新設管2先端部分の鋼製管2bから構
成される外筒3と、該外筒3内に内挿された接合管4に
ついて説明する。図3ないし図5に示すように、新設管
2先端部分の鋼製管2bからなる外筒3は、外筒3の外
周面を構成する外装板3aと、外装板3a内面に円周方
向及び軸方向に沿って形成された補強用リブ3bと、該
補強用リブ3bの内側に形成された内装板3cとから構
成されている。
【0022】上記内装板3cは、外筒3内において接合
管4が移動しやすいように設けられたものであり、内装
板3cの内面上に接合管4に取り付けられた後述する車
輪5(図14に図示)が転動するようになっている。そ
して、外筒3の内装板3cには、図3、図6及び図7に
示すように、接合管4の後述する油圧ジャッキ(図17
に図示)6…のロッド(図5に図示)の位置に対応する
位置にそれぞれ軸方向に所定の間隔を開けて複数の挿入
孔3d…が一列ずつ設けられている。また、内装板3c
の挿入孔3d…の後側には、それぞれ一対のねじ孔3e
…が形成されている。また、図7に示すように、外装板
3aの該挿入孔3dの位置の直前には、上記円周方向に
沿った補強用リブ3bか、突起3fが設けられている。
【0023】そして、該挿入孔3dには、図8ないし図
10に示すブラケット7が着脱自在に挿入されるように
なっている。該ブラケット7は、上記接合管4の油圧ジ
ャッキ6の反力を受けるためのものであり、上記挿入孔
3dに挿入される挿入部7aと、該挿入部7aから上方
に延出し、かつ油圧ジャッキ6のロッド6a先端に当接
する反力受板7bと、該反力受板7bの裏面側に設けら
れて内装板3c上に固定される固定板7cと、該固定板
7cから立設されるとともに反力受板7b裏面に固定さ
れた補強板とから一体に形成されている。そして、上記
固定板7cには、ボルト孔7d、7dが形成されおり、
上記内装板3cのねじ孔3e、3eと上記ボルト孔7
d、7dとを重ねた状態でボルト(図示略)によりブラ
ケット7を内装板3cに締結できるようになっている。
【0024】また、上記ブラケット7は、上記反力受板
7bの上部を油圧ジャッキ6のロッド6aにより後方に
押圧された際に、上記内装板3cを支点として上記ブラ
ケット7の挿入部7aが前方側に傾くように力がかかる
が、挿入孔3dに挿入された挿入部7aの前面が上記外
装板3aの補強用リブ3bもしくは突起3fに当接して
支持されるようになっている。
【0025】また、外筒3の内面の先端部には、図3及
び図4に示すように、外筒3内面に突出する複数のリブ
3g…が設けられている。該リブ3g…は、上述の開放
刃口式の推進工法における掘削において用いられるもの
である。上記開放刃口式の推進工法においては、外筒3
内面の先端部に、刃口2a(図1及び図2に図示)の向
きを調整して掘削方向を制御するための油圧ジャッキ
(図示略)を固定するようになっており、上記リブ3g
…が、上記油圧ジャッキの支持と、油圧ジャッキの取り
付けられた外筒3先端部の補強とのために用いられるよ
うになっている。そして、上記リブ3g…は、掘削終了
後に上記油圧ジャッキとともに撤去されるものであり、
既設管1と新設管2との接合に際して、接合管4が外筒
3から前進する際に邪魔にならないようになっている。
【0026】また、図3及び図5に示すように、上記外
筒3の上部内面には、上記接合管4を着脱自在に固定す
るためのハーフカップリング3hが設けられている。図
1及び図11に示すように、上記接合管4は、その先端
部分が、上記既設管1の側面に略密着する曲線形状とな
っている。上記接合管4の先端部の形成にあたっては、
図13に示すように、CADシステムを用いて、上記既
設管1の側面に新設管2の先端部を接合させた際の接合
部の曲線を求め、これを展開図8として出力させ、該展
開図8に基づいて接合管4を製管するものとした。従っ
て、上記接合管4の先端部を既設管1の側面に当接させ
た際には、接合管4が既設管1に略密着するようになっ
ており、既設管1側面と接合管2の先端部を容易に熔接
できるようになっている。
【0027】なお、この実施例においては、図1及び図
2に示すように、新設管2が既設管1に対して直角では
なく斜めに接合されるようになっており、上記接合管4
の先端部の曲線形状は、既設管1に接合管4を斜めに接
合した際の接合部の曲線形状と一致するようになってい
る。
【0028】そして、図11及び図12に示すように、
上記接合管4は、円筒状の外装板4aと、該外装板4a
の内面に軸方向もしくは周方向に沿って設けられた補強
用リブ4b…とを有する。また、図11は、上記接合管
4の下側の半分の内面を示すものであるが、接合管4の
下側半分には、上記車輪5…を支持するための五つの車
輪支持部9…が設けられている。
【0029】上記車輪支持部9においては、図14ない
し図16に示すように、接合管4の外装板4aに正方形
状の開口部4cが形成されている。そして、車輪支持部
9は、該開口部4cを囲むように支持枠9aが接合管4
の外装板4a内面に立設されている。また、図11に示
すように、上記車輪支持部9の周囲には、開口部4c周
囲の外装板4aを補強するための補強リブ4d…が、外
装板4aの内面に開口部4cを囲むように設けられてい
る。
【0030】そして、図14ないし図16に示すよう
に、上記支持枠9aの上端部には、支持枠9aの上部開
口を覆うように蓋部9bがボルト9c…により締結され
ている。上記蓋部9bには、後述する支持ボルト10d
を螺合するためのねじ孔(図14に図示)9eが形成さ
れている。そして、上記支持枠9a内部には、推進用車
輪5が車軸受け部材10に支持されて配置されている。
【0031】該車軸受け部材10は、互いに平行に配置
された軸受け板10a、10aと、該軸受け板10a、
10aの間に掛け渡された状態で固定され、かつ、上記
車輪5を回動自在に支持する支持軸10bと、上記軸受
け板10a、10aの上端部間に掛け渡されるように固
定された支持板10cと、該支持板10cの上面中央部
に立設された支持ボルト10dとを備えている。そし
て、上記支持軸10bには、軸受け(図15に図示)5
aを介して車輪5が回動自在に取り付けられている。
【0032】また、上記支持ボルト10dは、上記車輪
支持部9の蓋部9bのねじ孔9eに螺合されている。ま
た、支持ボルト10dには、蓋部9bの上に位置決め用
ナット10eが螺合されている。そして、上記支持ボル
ト10dを回転することにより車軸受け部材10の高さ
と方向を変更できるようになっているとともに、上記位
置決め用ナット10eにより、車軸受け部材10の高さ
と方向を固定できるようになっている。
【0033】そして、上記車軸受け部材10は、その高
さが外筒3の内面に対して接合管4の外面が所定の間隔
を保つように調整されている。また、上記車軸受け部材
10は、上述のように車輪5の向きを変更可能となって
おり、上記接合管4を外筒3の前方に移動させる際に、
車輪5を外筒3の軸方向に移動可能な向きとし、既設管
1の側面に対する接合管4の先端部の角度を調整する際
に、車輪5を外筒3の周方向に転動可能な向きとするよ
うになっている。
【0034】また、上記接合管4の内面には、図11に
示すように油圧ジャッキ(図17及び図18に図示)6
…を設置するための6油圧ジャッキ設置部11…が設け
られている。また、油圧ジャッキ6…は、図12に示す
ように、円周方向に等しい間隔をあけて、六つ取り付け
られている。上記油圧ジャッキ設置部11…は、図1
1、図17及び図18に示すように、接合管4の外装板
4a内面に軸方向に沿って設けられた補強用リブ4b、
4bの間に配置されている。そして、油圧ジャッキ設置
部11は、油圧ジャッキ6を設置するための設置台11
aと、該設置台11aの前端部側に油圧ジャッキ6の後
端面と当接するように設けられた当接板11bと、該当
接板11bを補強する補強板11cとからなる。
【0035】これら油圧ジャッキ6…は、図17及び図
18に示すように、油圧ジャッキ6のロッド6aのスト
ローク方向が、接合管4の軸方向に沿って配置されてい
る。そして、油圧ジャッキ6は、二つの帯状の固定部材
11dにより油圧ジャッキ設置部11の設置台11aに
固定されるとともに、上記補強板11cに補強された当
接板11bに油圧ジャッキ6の後面が当接されて支持さ
れた状態となっている。
【0036】また、油圧ジャッキ6には、油用出入管
(図示略)の接続部6b、6bが設けられるとともに、
ロッド6a先端にキャップ6cが取り付けられている。
また、接合管4の後端部の周方向に沿った補強用リブ4
bには、図12に示すようにロッド6aが延出する部分
に切欠部4eが設けられている。また、上記油圧ジャッ
キ6…のストロークの長さは、上記外筒3の油圧ジャッ
キ6…の反力受け用ブラケット7…を挿入するための挿
入孔3d…同士の間隔より長いものとされている。な
お、上記接合管4の上面側には、上記外筒3の上部に設
けられたハーフカップリング3fと接合する図示しない
ハーフカップリングが設けられており、これらハーフカ
ップリング3f同士を接合することにより、外筒3内に
接合管4を固定できるようになっている。
【0037】そして、以上のような構成の新設管2先端
部を用いて上述のように既設管1側面と新設管2先端部
との間を掘削して形成された空間に、接合管4を延出す
る場合には、まず、既設管1に対して接合管4が周方向
に沿って傾いていないかどうかを確認する。上述のよう
に接合管4の先端部は、既設管1側面の曲線形状に合わ
せて形成されているので、接合管4に傾きがあると、接
合管4の先端部の形状と既設管1側面の形状とがずれて
しまうことになる。
【0038】そこで、接合管4が傾いている場合には、
接合管4の上記車輪5…の向きを上述のようにして周方
向に調整し、接合管4を外筒3内で周方向に回転させる
ことにより、接合管4を該接合管4の先端部の曲線形状
が既設管1の側面の形状と一致する角度に調整する。次
に、上記車輪5…を外筒3の軸方向に向ける。そして、
上記外筒3のブラケット7…用の六列の挿入孔3d…の
うちの最も後側の六つの挿入孔3d…にそれぞれブラケ
ット7…を挿入する。
【0039】そして、上記油圧ジャッキ6…のロッド6
a…を、その先端がブラケット7…に当接するように後
方に延出させ、さらに、ロッド6aの先端がブラケット
7…に当接した後もロッドを延出させることにより、接
合管4を外筒3に対して前方(既設管1に向かう方向、
図3、図6及び図7において、矢印fの方向)に移動さ
せる。なお、この際には、上記車輪5…が外筒3の内面
を転動することになり、比較的容易に接合管4を前進さ
せることができる。そして、少なくとも、上記ブラケッ
ト7…の挿入された挿入孔3d…の前にある挿入孔3d
…が接合管4の後端より後方の位置となるまで、接合管
4を前進させた後に、上記油圧ジャッキ6のロッド6a
を後退させる。
【0040】そして、接合管4の前進により、露出した
次の挿入孔3d…に上記ブラケット7…を差し替え、ま
た、上述のように油圧ジャッキ6…のロッド6a…を延
出することにより、接合管4を前進させる。そして、こ
のような操作を繰り返すことにより、順次接合管4を前
進させ、接合管4の先端部を既設管1の側面に当接させ
る。
【0041】そして、上記接合管4の先端部の形状が既
設管4の側面に対応した曲線形状となっているので、上
記接合管4の先端部と既設管1の側面とが、略密着して
当接することになり、既設管1側面と新設管2先端部と
の接合部分において、上下に大きく開いた隙間が接合管
4により覆工された状態となり、地山の崩落や崩壊から
作業員を保護することができる。また、既設管1側面と
新設管2先端部との間の上下の隙間を、短時間で覆工で
きること、すなわち地山の崩壊や崩落が起こる前に覆工
できることから、地上に悪影響がでるのを防止すること
ができる。
【0042】また、接合管4の先端部が既設管1の側面
に対応した曲線形状を有するので、接合管4の先端部と
既設管1の側面が略密着した状態となり、接合管4先端
部と既設管1側面を容易に熔接することができる。さら
に、接合管4の先端部と既設管1の側面が略密着した状
態となっているので、地下水圧による漏水の心配もほと
んどなく、接合管4の先端部と既設管1の側面との接合
部分を簡単なコーキングにより確実に止水することがで
きる。
【0043】そして、上記接合管4の先端部と既設管1
の側面とを熔接するとともに、接合管4の先端部と既設
管1の側面の接合部の外側の隙間に、薬液を裏込注入す
ることで、地山と接合管1との間の隙間を地山に緩みが
でる前に迅速に塞ぐことができ、地中における既設管1
と新設管2との接合が、地上に悪影響を及ぼすことを防
止することができる。
【0044】次に、既設管1と接合管4の先端部とを熔
接した後に、新設管2内部の圧気を解除し、既設管1の
上記接合管4と接合された部分の内側を切断して、既設
管1と新設管2とを連通する開口1f(図2に図示)を
設ける。この際の既設管1の切断作業は、接合管4によ
り既設管1と新設管2との間が覆工されているので、地
山の緩みや崩落や崩壊を防止した安全なものとなるとと
もに、地山の緩みや崩落や崩壊を防止することにより、
地上へに悪影響が及ぼされるのを防止することができ
る。
【0045】以上のように、既設管1と新設管2との間
が地山の崩壊や崩落が起こる前に接合管4により短時間
で覆工され、また、地山と接合管4との隙間に迅速に薬
液を裏込注入することができるので、地山の緩みも完全
に防止することができる。従って、地上への悪影響を完
全に防止することができるとともに、上記既設管1と新
設管2の接合部の上方に他の地中管路など地下構築物が
埋設されているようない場合でも、上記地下構築物に悪
影響を与えることなく、既設管1と新設管2を接合する
ことができる。
【0046】なお、上記実施例においては、圧気工法を
併用した開放刃口式の推進工法により既設管1及び新設
管2を構築するものとしたが、既設管1及び新設管2を
他の推進工法やシールド工法などの方法により構築する
ものとしても良い。すなわち、新設管2の先端部に接合
管4を内装することが可能であれば、本発明は、どのよ
うな地中管路の構築方法にも対応することができる。ま
た、本発明において、既設管1と新設管2とを同じ工法
により構築する必要はない。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の請
求項1記載の発明によれば、既設管に向かって延出させ
た上記新設管先端部を外筒と、該外筒内に内挿される接
合管との二重構造とし、予め、前記接合管先端部が既設
管の側面に略密着するように、上記接合管の先端部の形
状を、上記既設管の側面の形状に対応した曲線形状に形
成しているので、上記接合管先端部と既設管との間を掘
削した後に、外筒から接合管を延出させることにより、
上記接合管先端部と既設管とを略密着した状態とするこ
とができ、上記接合管先端部と既設管との間の掘削され
た部分を上記接合管により短時間のうちに覆工すること
ができる。
【0048】したがって、上記接合管先端部と既設管と
の間を掘削した後に、該掘削部分を覆工するまでの間、
上記掘削部分の地山が崩壊もしくは崩落する以前に、接
合部による覆工を終えてしまうことができ、上記地山の
崩壊もしくは崩落を防止することができるとともに、上
記地山の崩壊もしくは崩落により上記接合管先端部と既
設管との接合部上方の地上に悪影響を与えるのを防止す
ることができる。また、上記既設管と新設管との間を接
合管により短時間で覆工した後に、すぐに薬液の裏込注
入により接合管と地山との隙間を埋めることができる。
すなわち、覆工から裏込注入までの工程を短時間のもの
とすることができ、地山の緩みを防止することができ、
さらに地上への悪影響を防止することができる。
【0049】また、上記接合管先端部と既設管とを略密
着した状態とすることができるので、上記接合管先端部
と既設管との接合部のコーキングを容易に行なうことが
でき、かつ、容易なコーキングにより上記接合部を確実
に止水することができる。また、上記接合管先端部と既
設管とを接合した後に、上記既設管に上記接合管先端部
と既設管とを連通するための開口部を形成することがで
きるので、開口部を安全に形成することができるととも
に、開口部を形成する間、上記接合管先端部と既設管と
の間を掘削した状態に保つ必要がなく、開口部を形成す
る間に地山が緩むのを防止することができる。
【0050】また、上記請求項2記載の二重鋼製管地中
接合工法によれば、上述のように前記接合管先端部が既
設管の側面に略密着するように、上記接合管の先端部の
形状を、上記既設管の側面の形状に対応した曲線形状に
形成するとともに、上記接合管先端部と既設管の接合部
分とが鋼製とされ、上記接合管先端部と既設管とを熔接
により接合することができるので、上記接合管先端部と
既設管とを強固に接合できるとともに、さらに止水を確
実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の二重鋼製管地中接合工法を
説明するための接合された既設管と新設管を示す斜視図
である。
【図2】上記実施例の上記接合された既設管と新設管を
示す断面図である。
【図3】上記実施例の上記新設管先端部の外筒内面を示
す断面図である。
【図4】上記実施例の上記外筒の要部正面図である。
【図5】上記実施例の上記外筒の要部後面図である。
【図6】上記実施例の上記外筒内面のブラケット取り付
け用の挿入孔を示す要部平面図である。
【図7】上記実施例の上記外筒を示す図3のA−A矢視
断面図である。
【図8】上記実施例の上記外筒に取り付けられるブラケ
ットを示す平面図である。
【図9】上記実施例の上記ブラケットを示す側面図であ
る。
【図10】上記実施例の上記ブラケットを示す正面図で
ある。
【図11】上記実施例の上記外筒に内挿される接合管の
内面を示す断面図である。
【図12】上記実施例の上記接合管を示す後面図であ
る。
【図13】上記実施例の上記接合管の形状を説明するた
めの図面である。
【図14】上記実施例の上記接合管の車輪支持部を示す
図11のB−B矢視断面図である。
【図15】上記実施例の上記車輪支持部を示す図11の
C−C矢視断面図である。
【図16】上記実施例の上記接合管内面の上記車輪支持
部を示す平面図である。
【図17】上記実施例の上記接合管の油圧シリンダを示
す図11のD−D矢視断面図である。
【図18】上記実施例の上記油圧シリンダを示す図17
のE−E矢視断面図である。
【符号の説明】
1 新設管 2 既設管 3 外筒 4 接合管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古賀 和宏 大阪府大阪市北区中之島三丁目3番22号 関西電力株式会社内 (72)発明者 納見 誠一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前田建設工業株式会社内 (72)発明者 山中 邦夫 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前田建設工業株式会社内 (72)発明者 安光 立也 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前田建設工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−99389(JP,A) 特開 平3−128190(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 1/024

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中において、既設管の側面に新設管を接
    合するための二重鋼製管地中接合工法であって、 上記既設管に向かって延出させた上記新設管先端部を外
    筒と、該外筒内に内挿される接合管との二重構造とし、 上記接合管先端部が既設管の側面に略密着するように、
    予め、上記接合管の先端部の形状を、上記既設管の側面
    の形状に対応した曲線形状に形成し、 上記新設管先端部を上記既設管に近接させた後に、上記
    接合管を新設管先端部から押出し、上記接合管先端部を
    上記既設管側面に当接させ、次ぎに、上記接合管と上記既設管とを接合した後に、上
    記既設管に上記接合管と既設管とを連通するための開口
    部を形成する ことを特徴とする二重鋼製管地中接合工
    法。
  2. 【請求項2】上記接合管及び上記既設管の上記接合管が
    当接される部分を鋼製とし、上記接合管と既設管とを熔
    接により接合することを特徴とする請求項1記載の地中
    管接合工法。
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