JP3487971B2 - 車両用ナビゲーション装置 - Google Patents

車両用ナビゲーション装置

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JP3487971B2 JP14368595A JP14368595A JP3487971B2 JP 3487971 B2 JP3487971 B2 JP 3487971B2 JP 14368595 A JP14368595 A JP 14368595A JP 14368595 A JP14368595 A JP 14368595A JP 3487971 B2 JP3487971 B2 JP 3487971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階層構造となったメニ
ュー画面のいずれかを切り換え表示可能な車両用ナビゲ
ーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の現在地周辺の道路地図を表示する
車両用ナビゲーション装置が知られている。車両の現在
地はGPSセンサー等を用いて自動的に検出する場合が
多いが、必ずしも正確に現在地を検出できるとは限らな
いため、手動によっても現在地を設定できるようにして
いる。
【0003】以下、従来の装置における手動による現在
地の設定方法を説明する。図6は従来の車両用ナビゲー
ション装置の正面図である。道路地図やメニュー画面等
が表示される液晶パネルの周囲に、各種の機能を選択す
るための選択スイッチが設けられている。また、液晶パ
ネルはタッチパネル方式とされている。
【0004】図6に示す位置入力スイッチSW1が操作
されると、液晶パネルには図7(a)のような画面が表
示される。ここで、画面上の「現在地」と書かれた部分
を指で選択すると、図7(b)のような画面が表示され
る。次に、画面上の「全国地図」を選択すると、図7
(c)のような画面が表示される。次に、画面上の「関
東」を選択すると、図7(d)のように関東地域の道路
地図が表示され、この画面上で現在地の設定が行われ
る。
【0005】このように、従来の車両用ナビゲーション
装置では、メニュー画面を階層構造にして必要最小限の
情報のみを順次画面上に表示することで、操作者がスム
ーズに所望の機能を選択できるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】最近の車両用ナビゲー
ション装置は、経路探索機能など数多くの複雑高度な機
能を標準装備しており、メニュー画面の数や階層数、お
よびメニュー画面の選択を行うための操作部材(タッチ
パネルスイッチも含む)の数等が増える傾向にある。こ
のため、所定の操作部材を操作してメニュー画面を切り
換えたときに、下位階層に移行したのか、上位階層に移
行したのかが画面を見ただけでは判別できず、操作者に
余計な誤解を与えたり、操作部材の誤操作も増えるおそ
れがある。
【0007】本発明の目的は、メニュー画面を上位階層
に切り換えたのか、下位階層に切り換えたのかを簡易か
つ正確に把握することができる車両用ナビゲーション装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】実施例を示す図1に対応
づけて本発明を説明すると、本発明は、階層構造となっ
たメニュー画面のいずれかを表示装置6に切り換え表示
可能な車両用ナビゲーション装置に適用され、現在表示
中のメニュー画面よりも上位階層のメニュー画面に切り
換える場合には、新たなメニュー画面を表示装置6の表
示画面の下辺側から上辺側に向けて徐々に表示させ、下
位階層のメニュー画面に切り換える場合には、新たなメ
ニュー画面を表示装置6の表示画面の上辺側から下辺側
に向けて徐々に表示させる画面遷移表示制御手段を備え
ることにより、上記目的は達成される。請求項2に記載
の発明は、請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置
において、上位階層または下位階層のメニュー画面に切
り換える場合には、表示すべき新たなメニュー画面を表
示画面の左右方向に平行に複数の領域に分割して、該分
割した領域を単位として徐々に表示させるように画面遷
移表示制御手段を構成するものである。請求項3に記載
の発明は、請求項1または2に記載の車両用ナビゲーシ
ョン装置において、メニュー画面を構成する画像データ
が格納され、表示装置6の水平および垂直同期信号に同
期させて順次に読み出される表示メモリ5を備え、上位
階層または下位階層のメニュー画面に切り換える場合に
は、新たなメニュー画面を構成する画像データを表示装
置6の垂直同期信号に同期させて徐々に表示メモリ5に
転送するように画面遷移表示制御手段を構成するもので
ある。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明では、現在表示中のメニ
ュー画面よりも上位階層のメニュー画面に切り換える場
合には、表示画面の下辺側から上辺側に向けて徐々に新
たなメニュー画面を表示させることで、メニュー画面の
階層が上位に移行したことを視覚的に把握できるように
する。逆に、下位階層のメニュー画面に切り換える場合
には、表示画面の上辺側から下辺側に向けて徐々に新た
なメニュー画面を表示させることで、メニュー画面の階
層が下位に移行したことを視覚的に把握できるようにす
る。請求項2に記載の発明では、新たなメニュー画面を
表示画面の左右方向に平行に複数の領域に分割し、上位
階層のメニュー画面に切り換える場合には、表示画面の
下辺側に近い分割領域から徐々に新たなメニュー画面を
表示させ、下位階層のメニュー画面に切り換える場合に
は、表示画面の上辺側に近い分割領域から徐々に新たな
メニュー画面を表示させる。請求項3に記載の発明で
は、上位階層または下位階層のメニュー画面に切り換え
る場合には、新たなメニュー画面を構成する画像データ
を表示装置6の垂直同期信号に同期させて徐々に表示メ
モリ5に転送する。
【0010】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0011】
【実施例】図1は本発明による車両用ナビゲーション装
置の一実施例のブロック図である。図1において、1は
車両の現在地を検出する現在地検出装置であり、例えば
車両の進行方位を検出する方位センサーや車速を検出す
る車速センサーやGPS(Global Positioning Syste
m)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサー等
から成る。
【0012】2は異なる複数の地図縮尺の道路地図デー
タを格納する地図記録媒体である。地図記録媒体2は読
出制御装置3に着脱可能に接続され、読出制御装置3は
後述するCPUの指示に応じて地図記録媒体2に格納さ
れている道路地図データを読み出す。
【0013】4は読出制御装置3によって読み出された
道路地図データが一時的に格納される描画メモリであ
り、通常はDRAMで構成される。5は表示装置6に表
示するための画像データを格納する表示メモリであり、
この表示メモリ5もDRAMで構成される。表示メモリ
5に格納された画像データは、表示装置6の水平および
垂直同期信号に同期した速度で読み出されて画面上に表
示される。
【0014】7は装置全体を制御するCPUであり、そ
の内部には、描画メモリ4から表示メモリ5へのDMA
(Direct Memory Access)転送を制御するDMAコントロ
ーラ7aが内蔵されている。また、CPU7には、不図
示のリモコン送信機やキーボード等の操作情報が入力さ
れる。
【0015】8は描画メモリ4から表示メモリ5へのデ
ータ転送を制御する表示ASICであり、その内部に
は、描画メモリ4から読み出したデータを一時的に格納
するFIFOメモリ8aと、FIFOメモリ8aおよび
表示メモリ5への書き込み・読み出しを制御するメモリ
制御回路8bと、表示メモリ5から読み出した画像デー
タを表示装置6の水平および垂直信号に同期させる表示
制御回路8cとが含まれている。表示制御回路8cの出
力はD/A変換器9でアナログの映像信号(R,G,B
信号)に変換されて表示装置6に転送される。
【0016】図2はCPU7が行う画面遷移状態表示処
理を示すフローチャートであり、以下、このフローチャ
ートに基づいて本実施例の動作を説明する。なお、CP
U7は、操作者がリモコン送信機等によりメニュー画面
の切り換えを指示したときに図2の処理を開始する。
【0017】図2のステップS1では、下位階層への切
り換えが指示されたか否かを判定する。下位階層への切
り換えが指示された場合にはステップS2に進み、図3
に詳細を示す下位階層遷移表示処理を行った後リターン
する。
【0018】一方、ステップS1の判定が否定された場
合、すなわち下位階層への切り換えが指示されなかった
場合にはステップS3に進み、上位階層への切り換えが
指示されたか否かを判定する。上位階層への切り換えが
指示された場合にはステップS4に進み、図4に詳細を
示す上位階層遷移表示処理を行った後リターンする。
【0019】また、ステップS3の判定が否定された場
合、すなわち同一階層の他の画面への切り換えが指示さ
れた場合には何も処理を行わずにリターンする。したが
って、この場合には、新たなメニュー画面への切り換え
を瞬時に行う。
【0020】図3は図2のステップS2の下位階層遷移
表示処理の詳細フローチャートである。図3のステップ
S11では、転送元である描画エリアのうち、最初に転
送すべきメニュー画面データの左下端座標を検出する。
ここで、描画エリアとはCPU7が仮想的に設定する仮
想画面エリアであり、描画メモリ4の記憶領域と一対一
に対応している。すなわち、メニュー画面を切り換える
場合には、CPU7は新たなメニュー画面をいったん描
画エリアに描画し、それを所定のタイミングで表示メモ
リ5に転送して表示装置6に表示する。上記ステップS
11では、新たなメニュー画面が描画される描画エリア
を図5に示すように10等分し、そのうちの画面上辺側
にある図示の斜線部分の左下端座標を検出する。
【0021】次に、図3のステップS12では、ステッ
プS11で検出した左下端座標に対応する描画メモリ4
上のアドレスを検出する。ステップS13では、転送先
である表示エリアのうち、左上端、右上端、右下端の各
座標に対応する表示メモリ5のアドレスを検出する。こ
こで、表示エリアとは、表示装置6の画面上の表示領域
を示し、上記ステップS13では、図5に示す斜線領域
の左上端、右上端、右下端の各座標に対応するデータが
格納されている表示メモリ5上のアドレスを検出する。
【0022】ステップS14では、ステップS12,S
13で検出した各アドレスと、各種表示制御データとを
表示制御スタックに格納する。なお、表示制御スタック
は、CPU7の作業用メモリ(不図示)の中に格納され
る。ステップS15では、表示装置6の垂直同期期間内
か否かを判定する。判定が否定されるとステップS15
に留まり、判定が肯定されるとステップS16に進む。
【0023】ステップS16では、表示制御用スタック
の情報を表示ASIC8に転送する。表示制御用スタッ
クの情報を受け取った表示ASIC8はDMAコントロ
ーラ7aに対して信号を送る。ステップS17では、描
画メモリ4から表示メモリ5に対して新たなメニュー画
面データをDMA転送する。具体的には、表示制御用ス
タックにより示されたアドレスから描画メモリ4のデー
タを順次読み出し、読み出したデータを表示制御用スタ
ックにより示されたアドレスから順に表示メモリ5に格
納する。
【0024】ステップS18では、ステップS11〜S
17の処理を10回繰り返したか否かを判定する。10
回繰り返した場合にはリターンし、まだ10回繰り返し
ていない場合にはステップS19に進む。ステップS1
9では、転送元である描画エリアの左下端座標を更新す
る。例えば、前回図5の(1)の領域の左下端座標を検出
した場合には、今度は(2)の領域の左下端座標を検出す
る。すなわち、10分の1画面ずつ左下端座標を更新す
る。
【0025】以下、図3のステップS17の処理の詳細
について説明する。下位階層のメニュー画面に切り換え
る場合には、図5の(1)の領域の新たなメニュー画面デ
ータを描画メモリ4から表示メモリ5に転送し、同時に
表示制御回路8cにも転送する。これにより、表示装置
6の画面上の(1)の領域には新たなメニュー画面が表示
され、(2)〜(10)の領域については今まで表示していた
メニュー画面がそのまま表示される。
【0026】その後、次の垂直同期期間内になると、今
度は図5の(2)の領域のデータを描画メモリ4から表示
メモリ5に転送し、同時に表示制御回路8cにも転送す
る。なお、(1)の領域のメニュー画面データについては
前回すでに表示メモリ5に転送しているため、その転送
データをそのまま表示制御回路8cに転送する。これに
より、表示装置6の画面上の(1)(2)の領域には新たなメ
ニュー画面が表示され、(3)〜(10)の領域については今
まで表示していたメニュー画面が表示される。以下、同
様に、垂直同期信号に同期させて、新たなメニュー画面
のデータを10分の1ずつ表示メモリ5に転送する。
【0027】このように、下位階層のメニュー画面に切
り換える場合には、新たなメニュー画面のデータを10
分割し、垂直同期信号に同期させて10分の1ずつ表示
メモリ5に転送することで、表示装置6の上辺側から下
辺側に向けて新たなメニュー画面を徐々に表示させるこ
とができる。
【0028】図4は図2のステップS4の上位階層遷移
表示処理の詳細フローチャートである。図4のステップ
S51では、図5の(10)の描画エリア領域の左下端座標
を検出し、その座標に対応する描画メモリ4のアドレス
をステップS52で検出する。以後は図3と同様の処理
を行う。
【0029】このように、上位階層遷移表示処理では、
下位階層遷移表示処理とは逆に、最初に図5の(10)の領
域のデータを表示メモリ5と表示制御回路8cに転送
し、以後、(9)→(8)→…(2)→(1)の順に転送する。これ
により、下位階層遷移表示処理とは逆に、新たなメニュ
ー画面が表示装置6の下辺側から上辺側に向けて徐々に
表示される。
【0030】上記実施例では、新たなメニュー画面を1
0分割して10分の1ずつ徐々に表示するようにした
が、メニュー画面の分割数は実施例には限定されない。
また、上記実施例では、CPU7が画面遷移状態表示処
理を行うものとしたが、表示ASIC8が行ってもよ
く、あるいはCPU7と表示ASIC8が一部ずつ行っ
てもよい。
【0031】このように構成した実施例にあっては、図
2〜4のフローチャートが画面遷移表示制御手段に対応
する。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、上位階層のメニュー画面に切り換える場合には新
たなメニュー画面を表示画面の下辺側から上辺側に向け
て徐々に表示させ、下位階層のメニュー画面に切り換え
る場合には新たなメニュー画面を表示画面の上辺側から
下辺側に向けて徐々に表示させるため、どういう階層の
メニュー画面に切り替わったのかをいつも正確に把握で
き、メニュー画面を誤って切り換えるおそれがなくな
る。請求項2に記載の発明によれば、新たなメニュー画
面を複数の領域に分割し、各分割領域を単位として徐々
に新たなメニュー画面を表示するようにしたため、簡易
な処理でメニュー画面の遷移状態を表示できる。請求項
3に記載の発明によれば、新たなメニュー画面を構成す
る画像データを表示装置6の垂直同期信号に同期させて
徐々に表示メモリに転送するようにしたため、簡易な処
理で新たなメニュー画面を徐々に表示させることができ
る。すなわち、垂直同期信号をタイミング信号として利
用することで、他にタイミング信号を設けることなく、
画面の遷移状態を表示できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両用ナビゲーション装置の一実施例のブロッ
ク図。
【図2】CPU7が行う画面遷移状態表示処理を示すフ
ローチャート。
【図3】図2のステップS2の下位階層遷移表示処理を
示すフローチャート。
【図4】図2のステップS4の上位階層遷移表示処理を
示すフローチャート。
【図5】画面を(1)〜(10)の10領域に分割した状態を
示す図。
【図6】従来の車両用ナビゲーション装置の正面図。
【図7】液晶パネルに表示されるメニュー画面の例を示
す図。
【符号の説明】
1 現在地検出装置 2 地図記録媒体2 3 読出制御装置3 4 描画メモリ4 5 表示メモリ5 6 表示装置6 7 CPU7 7a DMAコントローラ7a 8 表示ASIC8 9 D/A変換器9
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉岡 圭一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所 デザイン研究所 内 (56)参考文献 特開 平5−232869(JP,A) 特開 平4−223523(JP,A) 特開 平7−199880(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 5/00 - 5/42 G06F 3/00 G06F 3/14 - 3/153

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層構造となったメニュー画面のいずれ
    かを表示装置に切り換え表示可能な車両用ナビゲーショ
    ン装置において、 現在表示中のメニュー画面よりも上位階層のメニュー画
    面に切り換える場合には、新たなメニュー画面を前記表
    示装置の表示画面の下辺側から上辺側に向けて徐々に表
    示させ、下位階層のメニュー画面に切り換える場合に
    は、新たなメニュー画面を前記表示装置の表示画面の上
    辺側から下辺側に向けて徐々に表示させる画面遷移表示
    制御手段を備えることを特徴とする車両用ナビゲーショ
    ン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用ナビゲーション
    装置において、 前記画面遷移表示制御手段は、上位階層または下位階層
    のメニュー画面に切り換える場合には、表示すべき新た
    なメニュー画面を表示画面の左右方向に平行に複数の領
    域に分割して、該分割した領域を単位として徐々に表示
    させることを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の車両用ナビゲ
    ーション装置において、 メニュー画面を構成する画像データが格納され、前記表
    示装置の水平および垂直同期信号に同期させて順次に読
    み出される表示メモリを備え、 前記画面遷移表示制御手段は、上位階層または下位階層
    のメニュー画面に切り換える場合には、新たなメニュー
    画面を構成する画像データを前記表示装置の垂直同期信
    号に同期させて徐々に前記表示メモリに転送することを
    特徴とする車両用ナビゲーション装置。
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