JP3487922B2 - 移動体の速度制御方法およびその制御装置 - Google Patents

移動体の速度制御方法およびその制御装置

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JP3487922B2
JP3487922B2 JP24403094A JP24403094A JP3487922B2 JP 3487922 B2 JP3487922 B2 JP 3487922B2 JP 24403094 A JP24403094 A JP 24403094A JP 24403094 A JP24403094 A JP 24403094A JP 3487922 B2 JP3487922 B2 JP 3487922B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体の速度制御方法お
よびその制御装置に係り、特に、電子部品実装機、半導
体製造装置、XYステージなどでの位置決めにおいて振
動を発生することなく減速指令から位置偏差比例速度指
令に切り替えることができる移動体の速度制御方法およ
びその制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平1−260510号公報や
特開平4−342003号公報に記載されるように、目
標位置を移動開始時点で1度だけ出力し、目標位置近傍
まではある速度パターンを用いて速度制御を行ない、目
標位置近傍になってから停止するための位置制御系に切
り替るポイント・ツウ・ポイント(PTP)制御を採用
している。
【0003】上記特開平1−260510号公報では、
特に、位置制御に切り替える前における速度指令を位置
偏差の関数とすることによって、減速度を時間で微分し
たジャ−クに不連続が生じないようにして位置制御に切
り替わった時の振動を抑えることが記載されている。ま
た、特開平4−342003号公報には速度制御と位置
制御におけるそれぞれの指令速度が等しくなる位置で制
御系を切り替えることが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平1−260
510号公報における従来技術では、位置制御に切り替
える前までの位置偏差は考慮されているが切替後の位置
制御における位置偏差の存在が考慮されていない。
【0005】また、上記特開平4−342003号公報
における従来技術は、目標位置が制御の途中で変更され
た場合の制御を工夫したもので、速度制御から位置制御
に切り替える際の減速度の大きさの変化は考慮されてい
ない。
【0006】即ち、上記両従来技術は減速指令から位置
偏差比例速度指令に切り替える点での減速度の連続性の
点について配慮がされておらず、これらの制御系を用い
た場合、位置偏差比例速度指令に切り替わる点でトルク
変動が大きく、このため振動を発生するという問題があ
った。
【0007】それゆえ本発明の目的は、減速指令から位
置偏差比例速度指令に切り替える点での減速度、トルク
の変化を小さく又は、零にし振動を発生することのない
移動体の速度制御方法およびその制御装置を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の特徴は、位置偏差をe、加速度をa、位置制御系比
例ゲインをkpとした場合、減速指令値として2aeの
平方根からa/(2kp)を引いた値で与えるようにし
たことにある。
【0009】
【作用】上記のように減速指令が設定されることによ
り,目標位置近傍までの速度制御系による制御指令の速
度と減速度が目標位置近傍からの位置制御系における速
度指令の速度と減速度にそれぞれ一致する。これによっ
て、電動機に与えられるトルク指令値が連続となり、従
来、位置制御領域に入った後に生じていた振動を防止す
ることができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図に示す一実施例に基づいて
説明する。図1は本発明になる位置決め制御装置の一実
施例を示すブロック図である。図1において、コントロ
ーラ1は移動のパラメータである加速度、減速度、最高
速度、および位置決め完了幅などを設定する移動パラメ
ータ設定器2、切替え位置偏差設定器3、目標位置指令
入力器5、加速時速度指令値発生器6、最高速度指令値
発生器7、減速時速度指令値発生器8、指令値選択器1
1、位置偏差比例ゲイン乗算器9、切替え器12、速度
制御装置14、加算器10、13を備えている。このコ
ントローラ1からの出力である速度指令値は、速度アン
プ15を介してモータ16に伝えられる。
【0011】モータ16は、駆動対象である負荷17と
接続され、モータ16の回転状態はエンコーダ18で検
出される。エンコーダ18の出力は、速度演算器19と
位置演算器20に入力され、速度演算器19の出力は加
算器13に接続されて速度フィードバック信号として用
いられる。位置演算器20の出力は加算器10に入力さ
れて位置フィードバック信号として用い、減速時速度指
令値発生器8や切替え器12の切替え位置情報として活
用している。
【0012】この実施例において、目標位置指令入力器
5から位置xfへの移動指令値が加算器10に与えられ
ると、加算器10ではエンコーダ18のパルス信号を位
置演算器20で変換した現在位置xpがフィードバック
されて加算器10に入力される。このとき、現在位置x
pは負号を付けられ、加算器10内で下式で示す位置偏
差eを得る計算が行われ、加算器10より位置偏差eが
出力される。
【0013】
【数1】 e=xf−xp 起動時の位置偏差eoは、現在位置xpをxoとすれ
ば、下式で与えられる。
【0014】
【数2】 eo=xf−xo 加速時速度指令値発生器6は、加速度(等加速運動の加
速度)をa1、起動時をt=0とした経過時間をtで表
わすと加速時速度指令値v1を次式で算出して出力す
る。
【0015】
【数3】 v1=a1・t 最高速度指令値発生器7は,最高速度v4を次式で出力
する。
【0016】
【数4】 v4=vmax 減速時速度指令値発生器8は、位置偏差比例ゲインをk
p、減速時の加速度(等減速運動での減速度)の絶対値
をa2とすると減速時速度指令値v2を次式で算出して
出力する。
【0017】
【数5】
【0018】減速時速度指令値発生器8の構成を図5に
示す。減速時速度指令値発生器8に入力された位置偏差
eに乗算器31で2・a2をかけて、平方根演算器32
で平方根をとり加算器34に入力する。一方、シフト量
演算器33で計算されたa2/(2kp)の値に負号を
付けて加算器34に入力する。
【0019】このようにして加算器34内で加算された
結果が、減速時速度指令値v2として減速時速度指令値
発生器8から出力される。
【0020】一方、位置制御系は、位置偏差比例ゲイン
乗算器9で次式のように位置偏差eに位置偏差比例ゲイ
ンkpをかけて位置偏差比例速度指令v3を出力する。
【0021】
【数6】 v3=kp・e これら4つの速度指令値v1〜v4の大きさの関係を図
2に示す。図2において、横軸が位置、縦軸が速度を示
している。
【0022】加速時速度指令値発生器6から出力された
速度指令値v1と最高速度指令値発生器7から出力され
た速度指令値v4および減速時速度指令値発生器8から
出力された速度指令値v2は、指令値選択器11に入力
される。この指令値選択器11では、入力された速度指
令値3つを比較して最も小さい速度指令値を選択してv
minとして出力する。即ち、初期位置xoにおいて
は、先ず、加速時速度指令値発生器6からの速度指令値
v1が最も小さいため、このv1が選択される。位置が
図2においてxaよりも目標値に近づくと最高速度指令
値値発生器7からの出力の速度指令値v4が最も小さく
なる。このv1からv4への切替え点xaは数3、4を
演算することにより、下式で表される。
【0023】
【数7】
【0024】最高速度v4で移動していくと、次に、位
置がxmになったとき以降はv4よりもv2が小さくな
り、これ以降はv2が最も小さいため、指令値選択器1
1からはv2が出力される。この速度v4とv2の交点
を示す位置xmは数4、5を演算することにより、下式
で表される。
【0025】
【数8】
【0026】一方、位置偏差比例ゲイン乗算器9からの
出力は数式6に示した一般的な位置制御系の速度出力v
3となる。この位置制御系の速度指令値v3と指令値選
択器11から出力される減速時速度指令値発生器8から
の速度指令値v2が等しくなる点での偏差e2(c2)
は数式5と6を等しいものとし(数9)、この時の偏差
eを偏差e2(c2)とすることによって数式10で表
されるものとなる。
【0027】
【数9】
【0028】
【数10】
【0029】そして、図2における位置xdは目標位置
xfから数式10で表される偏差を引いたものとして、
下式で表されることになる。
【0030】
【数11】
【0031】図3に図2の目標位置近傍の拡大図を示
す。この図3で分かるようにv2の曲線はxdでv3に
接している。図1の切替え器12では指令値選択器11
からの速度指令値vminと位置偏差比例ゲイン乗算器
9からの速度指令値v3とを受けて,位置偏差eが切替
え位置偏差設定器3に設定されたe2(c2)より大き
い間はvminを出力し,小さくなったら,v3を出力
する。一度v3を出力した後には,位置決め完了までv
3を出力し続ける。位置偏差比例ゲイン乗算器9から切
替え器12を経て速度制御装置に至る経路は位置制御系
を構成しているので、切替え器12がvminを出力し
ている間は速度制御系による制御が行なわれ、切替え器
12がv3を出力すると位置制御系に切り替わって制御
が続行されることになる。
【0032】このようにして与えられた速度指令値は、
加算器13に入力されエンコーダ18の信号を基に速度
演算器19で算出された現在速度に負号を付けられたも
のと加えられ、速度アンプ15に信号が送られる。速度
アンプ15はこの信号に基づいてモータ16を制御し、
負荷17の移動を行う。この時の運動の状態をエンコー
ダ18が検出し,速度演算器19,位置演算器20に信
号を送る。位置決め完了域に入ったことは、偏差信号を
基にコントローラ1が判断する。このようにして位置制
御系へ切り換えることで振動の少ない,整定の早い制御
を行うことができる。
【0033】以下、本発明による減速時速度指令値発生
器8で出力される速度指令値v2を用いると、速度制御
系による制御から位置制御系への切替えの際に速度や加
速度が連続になる理由について説明する。
【0034】移動体(負荷17)は目標位置xfで停止
することが求められているため、最終的に位置制御系で
停止位置に保持される。そのため、どこかの地点で位置
制御系に切り換える必要が生じる。この切替え時の速度
と加速度が連続であることは、停止時の振動の減少に大
きな影響を持つ。
【0035】ここで位置制御系の速度指令値v3は次の
微分方程式で表現される。
【0036】
【数12】
【0037】上式を時間tについて微分すると,負荷1
7の減速時における実際の加速度α3は次式で表現され
るものとなる。
【0038】
【数13】
【0039】一方、前記数式5を直接微分して減速時の
加速度α2(等減速運動での減速度a2と異なることに
要注意)の大きさは下式で表されるものとなる。
【0040】
【数14】
【0041】減速時の実加速度α2、α3の変化を図4
に示す。
【0042】切り換え点xdでの数式10で表される位
置偏差e2(c2)を数式14に代入することによっ
て、切り換え点xdにおけるv2の減速時の実加速度α
2の大きさは、下記の数式で示されるものとなる。
【0043】
【数15】
【0044】一方、切替え点xdにおけるv3の減速時
の加速度α3の大きさは、数式13に切り換え点xdで
の数式10で表される位置偏差e2(c2)を代入して
下式で表されるものとなる。
【0045】
【数16】
【0046】数式15と数式16を対比して一目瞭然で
あるが、切替え点xdにおいてv2とv3の減速時のそ
れぞれの加速度α2、α3の大きさは等しくなってい
る。さらに、数式2と数式12のそれぞれに切り換え点
xdでの数式10で表される位置偏差e2(c2)を代
入してみると、切替え点xdにおいてv2とv3の値も
等しくなっていることが分かるであろう。
【0047】本発明に従って数式5で表される速度v2
を出力する減速時速度指令値発生器8を用いることによ
り等減速運動における減速度a2の1/2の減速度α2
(e2)で速度制御から位置制御に連続的に切替わるこ
とができ、また、速度も等しいことから、切り替え時に
トルク変動はなく振動は全く発生しない。トルク変動、
振動を抑えることと位置偏差比例ゲインkpは無関係と
なるので、位置制御系の位置偏差比例ゲインkpを高く
設定して整定時間を短縮することも同時に達成できる。
【0048】図8は本発明になる他の実施例のブロック
構成図を示している。この実施例では、図1に示した実
施例の切替え器12の代りに指令値選択器92を用いて
いる。なお、93は切替え位置偏差設定器である。
【0049】本実施例では、加速時速度指令発生器から
の速度指令値v1と、最高速度指令値発生器7からの速
度指令値v4と、減速時速度指令値発生器8からの速度
指令値v2と位置制御系からの速度指令値である位置偏
差比例ゲイン乗算器9からの速度出力v3が全て指令値
選択器92に入力されている。指令値選択器92内で
は、これらの入力の最も小さい指令値を出力する。
【0050】ただし、減速時速度指令値発生器8として
図5に示したものを使用すると、この減速時速度指令値
発生器8からの速度出力v2と位置偏差比例ゲイン乗算
器9からの速度指令値v3は、位置xdの1点でしか交
わらないため、実際の制御における速度偏差、位置偏差
によってv3との交点が生じなくなる可能性がある。そ
こで、図8に示した実施例の構成の場合には、減速時速
度指令値発生器8として、図6に示す減速時速度指令値
発生器91を用いる。
【0051】図6の減速時速度指令値発生器91は、位
置偏差eの入力に対して乗算器31で2・a2をかけ、
その結果を平方根演算器32に掛けて平方根を取り、加
算器34に入力する。一方、シフト量演算器33による
a2/(2kp)の結果にソフトスライディングゲイン
kfの乗算器41を介して加算器34に入力する。な
お、ソフトスライディングゲインkfは0から1の間の
値を取る係数で、速度を調整する係数である。図6に示
す減速時速度指令値発生器91の出力v2は上記数式5
の第2項にソフトスライディングゲインkfを乗じたも
のとなっている。
【0052】ソフトスライディングゲインkfが零に近
づく程、減速時速度指令値発生器91の出力v2は大き
く、減速度α2も大きくなり、零ならば等減速運動とな
る。逆に、ソフトスライディングゲインkfが大きくな
るほど出力v2は小さい、減速度α2も小さくなって、
kf=1の場合に減速時速度指令値発生器91の出力v
2と位置制御系の出力v3が図3に示したように位置偏
差e2(c2)で接することになる。両制御系では速度
制御系の出力v2と位置制御系の出力v3が接するよう
になっていても、何等かの事態でモ−タ16以降の機械
系で接しないようであれば、位置制御系への切り替わり
ができなくなる。そこで確実に切り替わるように、減速
時速度指令値発生器91ではソフトスライディングゲイ
ンkfを与えている。
【0053】次ぎに、好ましいソフトスライディングゲ
インkfの値について説明する。
【0054】ソフトスライディングゲインkfは小さく
するほど、v2とv3値が一致する点での位置偏差e2
(c2)は大きな値となって、図2あるいは図3に示さ
れるxdの位置は目標位置xfから遠ざかり、また、図
4に示すように位置制御系におけるv3の減速度は大き
くなって行く。ソフトスライディングゲインkfを零と
した場合にはv2からv3に切替わった点での加速度の
変化がv2の加速度の2倍に変化する。また、ソフトス
ライディングゲインkfを1とした場合には、既に説明
したように加速度の変化がv2と連続になる。つまりv
2の加速度の1倍となる。
【0055】この係数kfは1に近いほど図2あるいは
図3に示されるxdの位置は目標位置xfに近くなり、
位置制御系に切り替わった時のv2とv3の減速度の差
(変化)は小さくなるので、v2とv3の交点を確実に
持たせ、かつ加速度の変化を小さくするためには、0.
85程度を使用するとよい。
【0056】また、本実施例でも指令値選択器92内で
一度v3が選択された以降はv2が最小値となっても、
位置制御系に切り替わっているので、v3の出力が継続
される。
【0057】図1の実施例の変形として、図1の構成に
おいて減速時速度指令値発生器8に図6に示した減速時
速度指令値発生器91を用いてもよい。kfを小さくす
るほど移動時間は早くなるため、整定時の振動が問題に
ならない程度にkfを小さくし、切替え位置偏差設定器
3でのe2(c2)は、数式10で表された値、即ち、
a/(2kp2)より僅かに大きい値にする。
【0058】この実施例を用いることによっても、切替
え時の振動の発生を無くすことと移動時間を短縮するこ
とを同時に達成することができる。
【0059】図7に、コントローラ1の動作をマイクロ
コンピュータのソフトウエアによって実現した場合の他
の実施例を示す。
【0060】なお、コントローラ1以外の部分の構成や
動作は図1に示す実施例と同様として、以下コントロー
ラ1の処理フロ−を説明する。
【0061】先ず、ステップ71で移動の運動を決定す
る各種パラメータを図示していないキ−ボ−ドの入力手
段でモニタ表示画面などを利用したり、図示していない
記憶装置内に格納されている移動デ−タを読み込むこと
などによって設定する。ここでは、加速時の加速度a
1、等減速運動の減速度a2、最高速度vmax、最終
位置での位置決め完了幅ε、および切替え位置偏差e2
(c2)を設定する。次に、ステップ72で移動目標位
置指令値xfを設定する。この目標位置に関しては、そ
れぞれのシステムにより、相対移動距離を設定するシス
テムでも、移動位置の絶対位置を設定するシステムでも
よい。次に、ステップ73でマイクロコンピュータの外
部入力装置(エンコ−ダや位置演算器など)からの信号
を基に現在位置xpの演算を行う。この現在位置と目標
位置の差として位置偏差eをステップ74で算出する。
次ぎに、ステップ75で位置偏差eが位置決め完了幅ε
内であるかどうかを判定し、範囲内ならばステップ76
に進んで位置決め完了処理を行う。範囲内でなければ、
ステップ77に行って、加速時速度指令値v1を前記の
数式3により算出する。そしてステップ78で最高速度
v4を前記の数式4により指定する。さらに、減速時速
度指令値v2を前記の数式5によりステップ79で算出
する。そしてステップ80で先のステップ77〜79で
得た各速度v1、v2、v4の速度指令値のうち、最も
小さい値を選択しvminの変数に代入する。
【0062】一方、ステップ81で位置制御系での位置
決め用速度指令値v3を前記の数式6で算出する。次の
ステップ82において、位置偏差量がステップ71で設
定されている切替え位置偏差より大きいかどうかを判定
し、大きい場合にはステップ83に進んでvminを、
小さい場合にはステップ84に行ってv3を速度指令値
として、次ぎのステップ85で図示していないインター
フェースを通して速度アンプ15に出力する。その後、
ステップ73に戻って、現在位置の取込みを行い現在位
置の演算以下を繰り返えし実行し、ステップ75で位置
偏差eが位置決め完了幅ε内になることにより、ステッ
プ76に進んで位置決め完了処理を行う。
【0063】以上のように、コントローラ1の動作をマ
イクロコンピュータのソフトウエアで構成することによ
り、図1の実施例と同様の、整定時間の短縮、速度制御
系から位置制御系への切り替え時の振動発生の抑制がで
きると共に、各種パラメータの変更が容易にできる効果
がある。
【0064】また、図8に示す実施例におけるコントロ
ーラ1の動作を図7に示すようなマイクロコンピュータ
のソフトウエアで実行することも可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、目
標位置近傍で速度制御系から位置制御系に入った後に発
生していた振動を無くすことができる。さらには、位置
制御系のゲインを高く設定することによって整定時間を
短縮できる。そして、振動の防止や位置決め整定時の時
間短縮により、負荷(移動体)の移動時間を短縮するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる位置決め制御装置の一実施例を示
すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例における移動体(負荷)の
位置と速度の関係を示す図である。
【図3】図2における移動体(負荷)の目標位置近傍で
の拡大図である。
【図4】図1に示した実施例における移動体(負荷)の
減速時における位置とと加速度の関係を示す図である。
【図5】図1に示した実施例で用いた減速時速度指令値
発生器を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施例になる減速時速度指令値発
生器を示すブロック図である。
【図7】図1に示した実施例をソフト処理で実現した他
の実施例におけるコントロ−ラの処理フローを示す図で
ある。
【図8】本発明になる位置決め制御装置の他の実施例を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1…コントローラ、2…移動パラメーター設定器、3…
切替え位置偏差設定器、5…目標位置指令入力器、6…
加速時速度指令値発生器、7…最高速度指令値発生器、
8…減速時速度指令値発生器、9…位置偏差比例ゲイン
乗算器、10…加算器、11…指令値選択器、12…切
替え器、13…加算器、14…速度制御装置、15…速
度アンプ、16…モータ、17…負荷、18…エンコー
ダ、19…速度演算器、20…位置演算器、31…乗算
器、32…平方根演算器、33…シフト量演算器、34
…加算器、41…ソフトスライディングゲイン乗算器、
91…減速時速度指令値発生器、92…指令値選択器、
93…切替え位置偏差設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 薮野 光平 茨城県竜ヶ崎市向陽台5丁目2番 日立 テクノエンジニアリング株式会社 開発 研究所内 (72)発明者 平井 明 茨城県竜ヶ崎市向陽台5丁目2番 日立 テクノエンジニアリング株式会社 開発 研究所内 (72)発明者 鈴木 北海 茨城県竜ヶ崎市向陽台5丁目2番 日立 テクノエンジニアリング株式会社 開発 研究所内 (56)参考文献 特開 平3−70008(JP,A) 特開 昭61−183719(JP,A) 特開 昭62−17807(JP,A) 特開 昭63−46504(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】速度制御系の減速指令から位置制御系の位
    置偏差比例速度指令に切り替えて移動体の位置制御を行
    なう移動体の速度制御方法において、 位置偏差をe、等減速運動の減速度をa、位置制御系比
    例ゲインをkpとして、速度制御系の減速指令vを下式
    で与えることを特徴とする移動体の速度制御方法。 v=(2ae)1/2−a/(2kp)
  2. 【請求項2】 請求項1において、速度制御系から位置制
    御系への切り替えは移動体位置制御の目標位置に対する
    位置偏差がa/(2kp)の地点で行なうことを特徴
    とする移動体の速度制御方法。
  3. 【請求項3】 速度制御系の減速指令から位置制御系の位
    置偏差比例速度指令に切り替えて移動体の位置制御を行
    なう移動体の速度制御装置において、 移動開始位置から目標位置まで移動する移動体の現在位
    置を検出する手段と、目標位置と現在位置の差である位
    置偏差を生成する手段と、位置偏差を基に減速時速度指
    令値を発生する手段と、位置偏差を基に位置偏差比例速
    度指令を発生する手段と、上記両発生手段が発生する減
    速度が一致する時点で減速時速度指令から位置偏差比例
    速度指令に切り替えを行なう手段を備え、上記位置偏差
    を基に減速時速度指令値を発生する手段は、位置偏差を
    e、等減速運動の減速度をa、位置制御系比例ゲインを
    kpとして下式で表わされる減速時速度指令値vを発生
    するものであることを特徴とする移動体の速度制御装
    置。 v=(2ae)1/2−a/(2kp)
  4. 【請求項4】 請求項3において、 上記切り替えを行なう手段は上記両発生手段が発生する
    減速度が一致する時点での目標位置からの位置偏差より
    目標位置と現在位置の差である位置偏差が小さくなった
    ことで減速時速度指令から位置偏差比例速度指令に切り
    替えを行なうことを特徴とする移動体の速度制御装置。
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