JP3487754B2 - 脱臭濾材及びその製造方法 - Google Patents

脱臭濾材及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、臭気成分で汚染
された流体を濾過して清浄化するための脱臭濾材に関
し、特に、脱臭性能と加工性とに優れた脱臭濾材とその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、生活環境に対する意識向上には目
を見張るものがあり、とりわけ、臭いに寄せられる関心
は極めて大きく、従前求められてきた有害物質の除去の
みならず、不快な臭気物質の除去も要求されている。こ
れら臭気成分を除去するため、様々な脱臭濾材が提案さ
れてきた。係る脱臭濾材の大半は、通気性を有するシー
ト状の部材に、例えば活性炭や種々の化学脱臭剤からな
る粒子(以下、包括的に脱臭粉粒体と称する)を固着す
るものである。従来知られている粉粒体固着技術とし
て、種々のバインダを用いて、不織布等の基布に脱臭粉
粒体を固着担持せしめる手法が広く行われてきた。しか
しながら、その多くは、脱臭粉粒体の表面をバインダが
被覆してしまうため、当該粉粒体が本来有する性能を低
下させてしまうという欠点を有していた。
【0003】これに対して、例えば、特開平8−266
845号公報(以下、文献)に提案される技術では、1
0mmから1mmの目開きを有する網体に予めエマルジ
ョン型アクリル系粘着剤を付着させておき、この粘着剤
を介して脱臭粉粒体(吸着素材粒子)を固着する。この
技術では、当該公報に開示されるように、1mmから1
0mmの目開きを有する網体に粘着剤をスプレーやコー
ター等で塗布するものである。従って、所望の脱臭効率
を実現するために、例えば100μm以下といった目開
きの網体を選定しても、粘着剤塗布の段階で開口部分が
つぶれ、得られる濾材の圧力損失が高くなってしまう。
【0004】また、他の粉粒体固着技術として、予め粒
状の熱可塑性樹脂から成る接着剤と脱臭粉粒体を混合
し、可撓性を有するシート状の支持材料の表面に塗布し
て濾材とする技術が知られている。通常、接着剤は脱臭
粉粒体の粒径よりも小さいものが使われるが、係る構造
の脱臭濾材では、脱臭粉粒体同士が結合剤粒子を介して
三次元的に点接着し、所定の厚さに立体構造を成して構
成せしめることが可能である。従って、前述の文献に開
示される技術に較べて、高密度で脱臭粉粒体を具えた脱
臭濾材を実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したように粒状の
接着剤を使用する技術では、予め脱臭粉粒体と結合剤粒
子とを混合し、これを支持材料に配置、固着させるもの
である。ここで、1つの脱臭粉粒体に着目すれば、結合
剤粒子の粒径や、当該粉粒体との相対的な組成比を選択
することによって、1つの脱臭粉粒体を固着する度合い
を制御することは可能である。しかしながら、結合剤粒
子は脱臭粉粒体を個々に独立した点で保持するに過ぎな
い。従って、周知のように、フィルタエレメントとして
折り加工を施し、高効率の脱臭濾材を実現するには機械
的強度に乏しく、脱臭粉粒体脱落を回避するために、上
記折り加工に際しての設計に制限を有するという問題点
があった。また、この点接着技術の場合、十分な固着を
図るためには接着剤を熱溶融させる必要があるが、熱処
理時に接着剤が流動化し、重力方向下側に接着剤が局在
化する傾向にある。これがため、熱処理条件が難しく、
接着剤による圧力損失が大きくなってしまう、若しく
は、流動化した接着剤で脱臭粉粒体が被覆されてしまう
といった問題が有った。
【0006】本願発明者らは、上述した従来の問題点に
鑑み、脱臭粉粒体を固着する構成成分が互いに連続した
状態で設けられることにより機械的強度に優れ、しか
も、脱臭粉粒体を高密度で具えた脱臭濾材を実現するた
めに鋭意検討した結果、本発明を創出するに至った。従
って、この発明の目的は、圧力損失が低く、脱臭効率が
高く、しかも機械的な強度に優れた、加工適性の高い脱
臭濾材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的の達成を図るた
め、本願の第一発明に係る脱臭濾材の構成によれば、ホ
ットメルト樹脂のみからなる連結部と樹脂凝集部で構成
されたウエブの一方の表面に、上述の樹脂凝集部を介し
て脱臭粉粒体を固着してなる積層単位を有し、前述した
ウエブの他方の表面と、他の積層単位を構成する脱臭粉
粒体とが樹脂凝集部を介して固着してなることを特徴と
している。
【0008】また、この出願の第二発明に係る脱臭濾材
の製造方法によれば、ホットメルト不織布の表面に脱臭
粉粒体を配した後、加熱処理によって上述のホットメル
ト不織布と前述の脱臭粉粒体とが接する部分に樹脂凝集
部を形成し、かつ、この樹脂凝集部と、ホットメルト樹
脂からなる連結部とで構成されたウエブを形成する第一
の工程と、前述した脱臭粉粒体のうち、前述のウエブに
固着された脱臭粉粒体のみを残存せしめて積層単位を形
成する第二の工程と、この積層単位に固着された前述の
脱臭粉粒体に接してホットメルト不織布を積層し、前述
した第一の工程と第二の工程とを順次行うことを特徴と
している。
【0009】
【発明の実施の形態】まず、この出願の第一発明に係る
脱臭濾材の実施形態につき、図を参照して説明する。図
1は、本発明の濾材構成を模式的な断面により示す図で
ある。
【0010】本発明の脱臭濾材を構成するウエブ15
は、連結部11と樹脂凝集部13とからなり、何れも、
ホットメルト樹脂で構成される。この様な構成のウエブ
15は、第二発明に係る製造方法で言うホットメルト不
織布を脱臭粉粒体17の接触下で加熱処理することによ
り得られるものである(後段で詳述)。
【0011】このようなウエブが形成可能なホットメル
ト樹脂としては、熱可塑性ポリアミド系樹脂、熱可塑性
ポリエステル樹脂、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリオ
レフィン樹脂、またはポリオレフィン変性樹脂などを、
各々、単独または混合して用いることができる。ここで
云うポリオレフィン変性樹脂としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の鹸化
物、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン
−アクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合
体、エチレン−マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂
(エチレン−メタクリル酸共重合体に金属を付加した感
熱性樹脂)などが挙げられる。本発明並びに後段で詳述
する本願方法発明で利用できるホットメルト樹脂として
は、MIが50以上500以下のものを選択すればよ
い。この好適範囲よりも低いMIの樹脂は、加熱処理時
に流動性が低く、熱処理時に樹脂凝集部が形成されにく
く、脱臭粉粒体の固着が不完全となることがある。さら
に、上記範囲よりも高い樹脂では、加熱処理時の流動性
が高く、積層単位の形態保持が難しくなる。
【0012】また、脱臭粉粒体としては、従来知られて
いる活性炭やその他粒子状の化学脱臭剤を種々選択して
用いることが出来るが、高効率と低圧損とを実現するに
は当該粉粒体の平均粒径を0.147mm(100メッ
シュ)以上1.65mm(10メッシュ)以下とするの
が好適である。この好適範囲の下限よりも細かい平均粒
径の脱臭粉粒体を用いた場合には、初期の脱臭効率を高
く採れる反面、圧力損失が大きくなってしまう。
【0013】さらに、上記好適範囲の上限よりも大きな
平均粒径の脱臭粉粒体を用いる場合には脱臭効率が低下
する傾向にある。本発明の脱臭濾材を構成する1つの積
層単位に担持される脱臭粉粒体の量は、概ね当該粉粒体
の平均粒径に応じ、比較的粒径が大きい場合には脱臭効
率が低くなるが、積層単位数を多く設計することによっ
て、脱臭濾材に要求される脱臭効率を達成することがで
きる。この際、各積層単位を構成する脱臭粉粒体の平均
粒径は、互いに異なっても良い。また、脱臭濾材の加工
適性、即ち、折り加工に必要な屈曲性や巻き取り時に必
要な可撓性などを考慮して、当該濾材の厚さは5mm以
下とするのが好ましく、好適には1〜4mm程度が良
い。
【0014】次いで、この出願の第二発明である製造方
法の実施形態につき説明する。既に述べたように、本方
法発明では、ホットメルト不織布を積層し、これに脱臭
粉粒体を接触配置した状態で加熱処理を行う構成として
いる。この際に用いるホットメルト不織布としては、前
述した種々の樹脂で構成され、面密度が10〜30g/
2のものが好適であり、特に、15〜25g/m2のも
のが好ましい。これら好適範囲よりも小さな面密度とし
た場合、不織布としての均一性に欠けるため、結果とし
て、積層単位に固着された脱臭粉粒体の均一性を損な
い、臭気物質のリークにより脱臭濾材の効率が低下す
る。また、上記好適範囲を超えても固着強度の向上は望
めず、脱臭濾材としての圧力損失のみ増大することとな
る。
【0015】さらに、本発明で用いるホットメルト不織
布の開口径は、得られる脱臭濾材に均一に脱臭粉粒体を
担持するために、所望とする当該粉粒体の粒径よりも小
さいことが望ましい。例えば、脱臭粉粒体の粒径を32
メッシュ(約500μm)程度とする場合、熱処理後の
ウエブ開口径が100μm以下となるように、前述のホ
ットメルト不織布を選択して用いるのが好適である。
【0016】この方法発明では、ホットメルト不織布を
構成する繊維が加熱処理によって可塑化溶融し、その一
部は繊維径が細いため溶融切断されて脱臭粉粒体との接
点に集まり、樹脂凝集部を形成すると考えられる。この
点につき、図1に示す積層単位のうち、ウエブ15側か
ら1つの脱臭粉粒体17に着目して平面を示す図2を参
照して説明すれば、上述した樹脂凝集部13の形成と共
に、比較的繊維径が太いものにあっては可塑化溶融して
も切断を受けず、連結部11として強固な網状構造を構
成する。この加熱処理に当たっては、例えばカレンダ
ー、熱風ヒーター、赤外線ヒーター、水蒸気による加
熱、対向する1対の無端ベルト間に布帛を挟持して加熱
する装置など、従来知られている手段とすることが出来
る。このうち、熱量を持った流体で加熱処理を行うこと
によって、積層単位の厚さ方向にわたる連通孔(図1中
に矢印Aで示す)を形成することができる。さらに、特
に好適な態様として、熱可塑性ポリアミド系樹脂または
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂からなるホットメル
ト不織布を用い、水蒸気による加熱処理を採用すること
により、当該樹脂が湿熱時に収縮切断し易い特性を持つ
ため、上記切断を効率的に行うことができる。また、ホ
ットメルト不織布の可塑化溶融に伴う強度低下を補う必
要がある場合には脱臭濾材の最外層を構成するホットメ
ルト不織布の支持体として、塵埃捕集用のフィルタ素材
を付加しても良い。
【0017】また、この出願に係る方法発明の他の態様
として、例えば、カレンダーのような、流体加熱以外の
処理方法を採用する場合、離型紙上に脱臭粉粒体を散布
し、この表面にホットメルト不織布を積層し、さらに離
型紙を重ねて熱処理し、順次に積層単位を形成すること
によっても、第一発明に係る脱臭濾材を得ることが出来
る。
【0018】以下、この発明の実施例につき説明する
が、以下に示す実施例は、この発明の理解を容易とする
ための好適例に過ぎず、本願発明はこれら例示条件にの
み限定されるものではない。
【0019】
【実施例】始めに、支持体として、ポリエステルからな
る面密度30g/m2のスパンボンドを用い、当該支持
体に熱可塑性ポリアミド系樹脂からなる面密度20g/
2のホットメルト不織布を積層しておく。次いで、こ
のように積層したホットメルト不織布の表面に、分級し
た市販の活性炭(詳細後述)を散布する。続いて、約5
Kg/cm2の水蒸気処理を支持体側(ホットメルト不
織布側)から約7秒間行い、上記ホットメルト不織布を
可塑化溶融して、ホットメルト樹脂からなる連結部と樹
脂凝集部とで構成されたウエブに、樹脂凝集部を介して
活性炭を固着させた。続いて、固着した活性炭以外を除
去することにより、活性炭が、各々の粒径に応じて固着
され、しかも支持体と接着された1層目の積層単位を得
た。さらに、この状態の積層単位に上記ホットメルト不
織布を積層し、活性炭散布、水蒸気処理、並びに固着さ
れていない活性炭の除去を経て2層目、乃至は3層目の
積層単位を形成し、実施例1〜5に係る脱臭濾材を得
た。加えて、熱可塑性ポリアミド系樹脂以外のホットメ
ルト樹脂からなるホットメルト不織布を用いたことを除
いては、実施例2と同一の構成材料を用いて、実施例6
〜10に係る脱臭濾材を作製した。更には、実施例11
として、実施例2で得られた脱臭濾材を、対向する1対
の無端ベルト間に挟持し、温度130℃、圧力0.01
MPaの条件によって10秒間熱圧着した濾材を作製し
た。
【0020】また、比較のため、平均粒径0.375m
mの活性炭100重量部に対して、ポリアミド系の粒状
接着剤である「ベスタメルト430P2」(ダイセルヒ
ュルス(株)製、商品名:平均粒径0.16mm)25
重量部を乾燥状態で混合し、これら混合物を前述のポリ
エステルスパンボンドを支持体として塗布形成後、15
0℃で5分間加熱することにより、活性炭同士が上記接
着剤で点接着された比較例に係る脱臭濾材を作製した。
これら実施例1〜11、並びに比較例に係る各々の濾材
の詳細を表1、圧力損失の測定結果、脱臭効率の測定結
果及び加工性の評価結果を表2に、各々示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】以下、脱臭性能の測定方法に付き説明す
る。まず、圧力損失の測定に当たっては、定法に従い、
各々の脱臭濾材に10cm/秒の風速で送風し、濾材の
上下流での圧力の差を求めた。その結果、粒状接着剤で
構成した比較例と実施例5との比較から明らかなよう
に、この発明を適用した濾材では、実質的に同量、同一
平均粒径の脱臭粉粒体で構成したにも関わらず、圧力損
失は比較例に較べて約2/3と顕著な効果が認められ
た。また、実施例1〜11に係る本発明適用の濾材で
は、何れも低圧損であることが理解できる。さらに、当
該比較例に係る濾材を肉眼で観察したところ、濾材の支
持体側の面に、粒状接着剤に起因すると考えられるフィ
ルム状の部分が点在して認められた。
【0024】脱臭効率の測定は、臭気物質としてトルエ
ンを用い、初期濃度25ppm、風速14cm/秒の条
件で行った。この測定では測定開始から1分後を試験条
件が定常に達したと見なして初期とし、その後、10分
毎に30分迄の測定を行った。結果については、初期濃
度(上流側濃度)と濾材を通過した後の下流側濃度との
差を初期濃度で割り、百分率で求めた。表2から理解で
きるように、実施例5と比較例とから、本発明の適用に
よる構造上の優位性が確認できた。この比較例の濾材を
電子顕微鏡で観察したところ、固着に寄与していない接
着剤と思われる成分によって、一部の活性炭表面が被覆
されていた。また、実施例1〜10の結果から、脱臭粉
粒体の平均粒径が小さいほど初期特性は良好であった。
加えて、実施例11に係る濾材の脱臭効率測定結果は表
記を省略するが、ほぼ実施例2と同等であり、2つの加
熱手段を経て作製されたことにより厚さの低減(加工性
の向上)を図ることができ、大きな圧力損失の増大は生
じず、優れた脱臭性能を示した。
【0025】さらに、上述した11種の濾材の夫々につ
いて、90゜の角度で折り加工を行ったところ、実施例
に係る11種の濾材では折られた部分での損傷を実質的
に認めなかったのに対して、比較例に係る濾材では肉眼
で確認できる程度の亀裂を生じ、一部の脱臭粉粒体が脱
落していた。
【0026】上述の説明から理解できるように、本発明
を適用した実施例の濾材では、何れも脱臭効率と圧力損
失との双方に優れ、加工性も良好であった。一方、比較
例として挙げた粒状接着剤を用いた技術では、濾材重量
のうち、約19%が接着剤であるのに対して、ほぼ同等
の脱臭粉粒体担持量とした実施例5では、約11%であ
る。このことから、ホットメルト不織布を用いた本発明
に係る技術では、脱臭粉粒体を固着するに当たり、加工
性を損なうことなく脱臭に関与しない構成成分の比率を
最小限に抑え、これによって高い脱臭効率と低い圧力損
失とを実現し得ることが明らかとなった。
【0027】
【発明の効果】上述した説明からも明らかなように、こ
の出願発明を適用することによって、脱臭粉粒体を連続
した構成成分であるウエブに固着した脱臭濾材を実現す
ることが出来る。従って、脱臭効率が高く、低圧損であ
り、しかも加工性に優れた脱臭濾材を提供することが出
来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を説明するため、脱臭濾材の一部を示
す模式的な断面図。
【図2】 本発明を説明するため、脱臭濾材の一部を概
略平面で示す図。
【符号の説明】
11:連結部 13:樹脂凝集部 1
5:ウエブ 17:脱臭粉粒体 19:積層単位
A:連通孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 53/81

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットメルト樹脂のみからなる連結部と
    樹脂凝集部とで構成されたウエブの一方の表面に、前記
    樹脂凝集部を介して脱臭粉粒体を固着してなる積層単位
    を有し、前記ウエブの他方の表面と、他の積層単位を構
    成する脱臭粉粒体とが樹脂凝集部を介して固着してなる
    ことを特徴とする脱臭濾材。
  2. 【請求項2】 前記ホットメルト樹脂が熱可塑性ポリア
    ミド系樹脂、熱可塑性ポリエステル樹脂、熱可塑性ポリ
    ウレタン樹脂、ポリオレフィン樹脂またはポリオレフィ
    ン変性樹脂からなることを特徴とする請求項1に記載の
    脱臭濾材。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のウエブの厚さが、前記
    脱臭粉粒体の平均粒径よりも小さいことを特徴とする請
    求項1に記載の脱臭濾材。
  4. 【請求項4】 ホットメルト不織布の表面に脱臭粉粒体
    を配した後、加熱処理によって前記ホットメルト不織布
    と前記脱臭粉粒体とが接する部分に樹脂凝集部を形成
    し、かつ該樹脂凝集部とホットメルト樹脂からなる連結
    部とからなるウエブを形成する第一の工程と、前記脱臭
    粉粒体のうち、前記ウエブに固着された脱臭粉粒体のみ
    を残存せしめて積層単位を形成する第二の工程と、該積
    層単位の前記脱臭粉粒体に接してホットメルト不織布を
    積層し、続いて、該ホットメルト不織布の表面に脱臭粉
    粒体を配した後、前記第一の工程と前記第二の工程とを
    順次行うことを特徴とする脱臭濾材の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第一の工程における加熱処理を水蒸
    気処理としたことを特徴とする請求項に記載の脱臭濾
    材の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記ホットメルト不織布の開口径を、前
    記脱臭粉粒体の粒径よりも小さくしたことを特徴とする
    請求項4に記載の脱臭濾材の製造方法。
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