JP3487470B2 - 誘導発熱ローラ装置 - Google Patents

誘導発熱ローラ装置

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JP3487470B2 JP32003795A JP32003795A JP3487470B2 JP 3487470 B2 JP3487470 B2 JP 3487470B2 JP 32003795 A JP32003795 A JP 32003795A JP 32003795 A JP32003795 A JP 32003795A JP 3487470 B2 JP3487470 B2 JP 3487470B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、ファクシミ
リ、プリンタなどの画像形成装置に用いられる誘導発熱
ローラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、ファクシミリ、プリンタなどの
画像形成装置においては、原稿画像を読み取って得た画
像信号や外部からの画像信号によりトナー像を用紙に形
成し、この用紙上のトナー像を加熱定着装置により用紙
に定着させている。加熱定着装置は、通常、2本の定着
ローラにバネなどの加圧手段で圧接させて定着ローラを
定着ヒータで加熱し、用紙が2本の定着ローラのニップ
部を通過する時に用紙上のトナー像を定着ローラによる
加熱で用紙に定着させている。また、定着ローラの表面
温度をサーミスタにより検知し、その検知温度に応じて
制御手段により定着ヒータへの通電を制御して定着ロー
ラの表面温度を一定の温度に制御している。
【0003】特開昭53ー50844号公報には、コア
に巻き付けられた巻線と、この巻線の外周に複数個に分
割して配設された耐熱断熱層と、この耐熱断熱層を被覆
する誘導発熱層とを有する加熱ローラであって、耐熱断
熱層を誘導発熱層の各端部のみに配置して加熱ローラ中
央部を凹状に湾曲させ、用紙搬送時に用紙を広げる向き
の力を作用させて安定した用紙送りを行うようにした加
熱ローラが記載されている。この加熱ローラは加熱定着
装置の定着ローラとして用いられる。
【0004】特開平2ー12791号公報には、回転自
在に支持されたローラの周壁にローラの軸心方向に一様
で気液2相の熱媒体を封入したジャケット室を設け、こ
のローラの内部に軸心方向に複数の誘導発熱機構を配置
し、この複数の誘導発熱機構の間における前記ローラの
内周壁面に前記ローラをその半径方向に向かって拡張ま
たは縮小させる膨縮機構を設けた誘導発熱ローラであっ
て、加熱定着装置の定着ローラとして用いられてニップ
部の圧によるたわみ量を矯正するようにしたものが記載
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭53ー50
844号公報記載の加熱ローラは、コアに巻き付けられ
た巻線と、この巻線の外周に複数個に分割して配設され
た耐熱断熱層と、この耐熱断熱層を被覆する誘導発熱層
とを有する加熱ローラであって、耐熱断熱層を誘導発熱
層の各端部のみに配置して加熱ローラ中央部を凹状に湾
曲させ、用紙搬送時に用紙を広げる向きの力を作用させ
て安定した用紙送りを行うが、加熱ローラ中央部を凹状
に湾曲させる量は用紙サイズ等の用紙条件によって最適
な量が異なるので、各種用紙サイズに対応できない。
【0006】また、上記特開平2ー12791号公報記
載の誘導発熱ローラでは、回転自在に支持されたローラ
の周壁にローラの軸心方向に一様で気液2相の熱媒体を
封入したジャケット室を設け、このローラの内部に軸心
方向に複数の誘導発熱機構を配置し、この複数の誘導発
熱機構の間における前記ローラの内周壁面に前記ローラ
をその半径方向に向かって拡張または縮小させる膨縮機
構を設けたので、ローラの内部に軸心方向に配置した複
数の誘導発熱機構によってローラをその半径方向に向か
って拡張または縮小させようとしても、ジャケット室が
ローラの軸心方向に一様であるからローラを部分的に拡
張または縮小させることができず、ローラのたわみ量を
十分に矯正することができなくて安定した用紙送りをす
ることができい。
【0007】本発明は、各種用紙サイズに対応でき、用
紙送り安定性の向上及び省エネルギー化を計ることがで
きる誘導発熱ローラ装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、熱媒体が封入されたジャケ
ット室を有するローラと、このローラの内部に設けられ
このローラを誘導加熱する誘導発熱機構とを具備した回
転自在に構成される誘導発熱ローラを備えた誘導発熱ロ
ーラ装置において、前記誘導発熱機構は前記ローラの軸
方向に配置されて独立して通電される少なくとも2つ以
上の独立した誘導発熱機構からなり、前記ジャケット室
は前記2つ以上の誘導発熱機構に円周方向で対向する位
置に前記ローラの軸方向へ配置された少なくとも2つ以
上の独立したジャケット室からなり、前記2つ以上の独
立した誘導発熱機構に独立して通電する通電量を可変す
る手段と、トナー像を定着すべき用紙の厚さを検知もし
くは指示する手段と、この手段で検知もしくは指示した
用紙の厚さに対応して、前記2つ以上の独立した誘導発
熱機構のうちの幅方向両端部の誘導発熱機構と幅方向中
央部の誘導発熱機構との通電量の差及び前記2つ以上の
独立した誘導発熱機構の通電量を前記2つ以上の独立し
た誘導発熱機構が前記用紙の厚さに適した発熱量を発熱
するように変更する手段とを備えたものであり、ローラ
が最適に膨縮して用紙送り安定性の向上及び省エネルギ
ー化が計られる。
【0009】 請求項2記載の発明は、熱媒体が封入さ
れたジャケット室を有するローラと、このローラの内部
に設けられこのローラを誘導加熱する誘導発熱機構とを
具備した回転自在に構成される誘導発熱ローラを備えた
誘導発熱ローラ装置において、前記誘導発熱機構は前記
ローラの軸方向に配置されて独立して通電される少なく
とも2つ以上の独立した誘導発熱機構からなり、前記ジ
ャケット室は前記2つ以上の誘導発熱機構に円周方向で
対向する位置に前記ローラの軸方向へ配置された少なく
とも2つ以上の独立したジャケット室からなり、前記2
つ以上の独立した誘導発熱機構に独立して通電する通電
量を可変する手段と、湿度もしくはトナー像を定着すべ
き用紙の含水分を検知する検知手段と、この検知手段の
検知結果に対応して前記2つ以上の独立した誘導発熱機
構のうちの幅方向両端部の誘導発熱機構と幅方向中央部
の誘導発熱機構との通電量の差を変更する手段とを備え
たものであり、ローラが用紙条件に合った最適な量に膨
縮して用紙送り安定性の向上及び省エネルギー化が計ら
れる。
【0010】 請求項3記載の発明は、熱媒体が封入さ
れたジャケット室を有するローラと、このローラの内部
に設けられこのローラを誘導加熱する誘導発熱機構とを
具備した回転自在に構成される誘導発熱ローラを備え、
原稿の画像を読み取って用紙にトナー像を形成する画像
形成装置に用いられる誘導発熱ローラ装置において、前
記誘導発熱機構は前記ローラの軸方向に配置されて独立
して通電される少なくとも2つ以上の独立した誘導発熱
機構からなり、前記ジャケット室は前記2つ以上の誘導
発熱機構に円周方向で対向する位置に前記ローラの軸方
向へ配置された少なくとも2つ以上の独立したジャケッ
ト室からなり、前記2つ以上の独立した誘導発熱機構に
独立して通電する通電量を可変する手段と、前記原稿の
余白部を検知する原稿余白部検知手段と、この原稿余白
部検知手段で検知した原稿の余白部に対応して前記2つ
以上の独立した誘導発熱機構の通電をオン/オフさせる
手段とを備えたものであり、ローラが用紙上のトナー像
が有る部分に応じて膨縮して省エネルギー化が計られ
る。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施形態を
示す。この第1の実施形態は、請求項1、2記載の発明
の一実施形態であり、複写機、ファクシミリ、プリンタ
などの画像形成装置に用いられる誘導発熱ローラ装置の
一実施形態である。この第1の実施形態では、2つ以上
の独立した誘導発熱機構11〜1nは、それぞれ鉄心2
1〜2nに誘導コイル31〜3nを巻き付けて構成さ
れ、誘導コイル31〜3nへそれぞれ通電するための電
線41〜4nを内蔵している固定軸5の上に軸心方向に
所定の間隔をおいて独立して配置されている。
【0018】内部が中空に構成された磁性材料からなる
導電性筒状ローラ6は軸受7、8により固定軸5に回転
自在に取り付けられ、固定軸5の両端部は一対の機台
9、10に固定される。誘導発熱機構11〜1nはロー
ラ6の内側に設けられており、ローラ6には誘導発熱機
構11〜1nと対向した位置に独立して軸方向に沿って
2つ以上のジャケット室101〜10nが設けられてい
る。
【0019】ジャケット室101〜10nは気液2相の
熱媒体が封入され、各誘導発熱機構11〜1nはブッシ
ュ111〜11n−1によって互いに独立している。固
定軸5には各鉄心21〜2nの間に位置するようにシリ
ンダが取り付けられ、このシリンダには油圧によって作
動するピストン171〜17n−1が挿入されている。
このピストン171〜17n−1の先端にはブッシュ1
11〜11n−1が設けられ、このブッシュ111〜1
1n−1に埋め込まれた内筒181〜18n−1と、そ
の外周とローラ6の内周との間に配設されているコロか
らなる転動体191〜19n−1とによって軸受機構が
構成されている。
【0020】また、固定軸5には上記シリンダに通じる
油圧孔20が設けられ、油供給手段から油圧孔20を通
して供給される一定圧力の作動油によってピストン17
1〜17n−1に外側へ押し出す方向の力が作用する。
これによって、ピストン171〜17n−1からブッシ
ュ111〜11n−1、内筒181〜18n−1、転動
体191〜19n−1を介してローラ6を外側に押す力
が作用する。
【0021】互いに独立した電源121〜12nは、そ
れぞれ電線41〜4nを介して誘導発熱機構11〜1n
の誘導コイル31〜3nに接続され、誘導コイル31〜
3nを交番電流により駆動して交番磁束を発生させる。
ローラ6は、誘導コイル31〜3nによる交番磁束によ
り誘導電流が流れてジュール熱が発生し、つまり、誘導
加熱されて発熱し、ジャケット室101〜10n内の熱
媒体により表面温度が均一化される。
【0022】各電源121〜12nから誘導コイル31
〜3nへの通電量は制御装置13により制御されて決め
られ、これによりローラ6の表面の発熱量が各誘導発熱
機構11〜1n毎に独立して決められる。電源121〜
12nはそれぞれ誘導コイル31〜3nへの通電量を可
変して設定できるものであり、誘導発熱の特徴である温
度立ち上がりが早いことを利用して瞬時にローラ6の表
面の発熱量を各誘導発熱機構11〜1n毎に切り換える
ことができる。
【0023】この第1の実施形態の誘導発熱ローラ装置
における誘導発熱ローラは加熱定着装置の定着ローラに
用いられ、この加熱定着装置は2つの誘導発熱ローラが
バネなどの加圧手段により互いに圧接される。複写機、
ファクシミリ、プリンタなどの画像形成装置は原稿の画
像を画像読み取り手段で読み取って得た画像信号や外部
からの画像信号により画像形成部でトナー像を給紙装置
からの用紙に形成するが、そのトナー像が形成された用
紙は2つの誘導発熱ローラのニップ部を通過する時にト
ナー像が誘導発熱ローラによる加熱で定着される。
【0024】このように、この第1の実施形態は、請求
項1記載の発明の一実施形態であって、熱媒体が封入さ
れたジャケット室を有するローラ6と、このローラ6の
内部に設けられこのローラ6を誘導加熱する誘導発熱機
構とを具備した回転自在に構成される誘導発熱ローラを
備えた誘導発熱ローラ装置において、誘導発熱機構はロ
ーラ6の軸方向に配置されて独立して通電される少なく
とも2つ以上の独立した誘導発熱機構11〜1nからな
り、ジャケット室は2つ以上の誘導発熱機構11〜1n
に円周方向で対向する位置にローラ6の軸方向へ配置さ
れた少なくとも2つ以上の独立したジャケット室101
〜10nからなるので、ローラを部分的に任意に膨縮さ
せることができてローラのたわみ量を十分に矯正するこ
とができ、用紙送り安定性を向上させることができる。
【0025】また、この第1の実施形態は、請求項2記
載の発明の一実施形態であって、請求項1記載の誘導発
熱ローラ装置において、2つ以上の独立した誘導発熱機
構11〜1nに独立して通電する通電量を可変する手段
としての電源121〜12nを備えたので、ローラ表面
の発熱分布及び凹凸形状を画像形成条件に応じて任意に
変更することができてローラのたわみ量を十分に矯正す
ることができ、用紙送り安定性を向上させることができ
る。
【0026】図2は本発明の第2の実施形態の一部を示
す。この第2の実施形態は、請求項3記載の発明の一実
施形態である。この第2の実施形態では、上記第1の実
施形態において、給紙装置から加熱定着装置へ搬送され
る用紙のサイズを検知する既知の紙サイズ検知装置14
が画像形成装置内に設けられる。そして、制御装置13
は、紙サイズ検知装置14からの用紙サイズ検知信号に
より、電源121〜12nに対して、誘導発熱機構11
〜1nの中でローラ6上の通紙されない部分(用紙が通
らない部分)を誘導加熱する誘導発熱機構に通電する電
源をオフさせ、誘導発熱機構11〜1nの中でローラ6
上の通紙される部分(用紙が通る部分)を誘導加熱する
誘導発熱機構に通電する電源をオンさせる。これによっ
て、無駄な電力消費をなくして省エネルギー化を計るこ
とができる。
【0027】このように、この第2の実施形態は、請求
項3記載の発明の一実施形態であって、請求項1または
2記載の誘導発熱ローラ装置において、トナー像を定着
すべき用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段とし
ての紙サイズ検知装置14と、2つ以上の独立した誘導
発熱機構11〜1nのうち用紙サイズ検知手段14で検
知した用紙のサイズに対応した誘導発熱機構のみ通電す
る手段としての制御装置13とを備えたので、ローラの
用紙サイズ外の部分を発熱させずに省エネルギー化を計
ることができる。
【0028】図3は本発明の第3の実施形態の一部を示
す。この第3の実施形態は、請求項4記載の発明の一実
施形態である。一般的に用紙として厚紙を使用する場
合、用紙は皺が発生し難くローラ6の凹状(鼓状)形状
が小さくてよい。また、厚紙は定着性を確保するために
トナー像の定着に熱量を多く与えなければならない。
【0029】そこで、この第3の実施形態では、上記第
2の実施形態において、給紙装置から加熱定着装置へ搬
送される用紙の厚さを検知する既知の紙厚検知装置15
が画像形成装置内に設けられる。そして、制御装置13
は、紙サイズ検知装置14からの用紙サイズ検知信号と
紙厚検知装置15からの用紙厚検知信号をもとに電源1
21〜12nを誘導発熱機構11〜1nのうちの幅方向
両端部の誘導発熱機構と幅方向中央部の誘導発熱機構と
の通電量差Δ及び誘導発熱機構11〜1nの通電量が最
適な通電量差Δ及び最適な通電量になって誘導発熱機構
11〜1nが用紙のサイズ及び用紙の厚さに最適な発熱
量を発熱するように制御する。
【0030】これにより、誘導発熱の特性で瞬時にロー
ラ6の表面が最適な発熱量及び最適な鼓状形状になり、
安定した定着性及び用紙送り安定性を確保できる。ここ
に、例えばローラ6の鼓状形状は2つの誘導発熱ローラ
のニップ部を通る用紙を外側へ拡げる方向にそのニップ
部の圧力を注ぐためであり、用紙の皺に有効であるが、
ローラ6の鼓状形状が大きくても小さくても用紙の皺が
発生する。しかし、ローラ6の表面が最適な発熱量及び
最適な鼓状形状になることで、用紙の皺が発生しなくな
り、かつ、安定した定着性及び用紙送り安定性を確保で
きる。
【0031】また、本発明の第4実施形態は、請求項4
記載の発明の他の実施形態であり、上記第3の実施形態
において、紙厚検知装置15の代りに、ユーザが用紙の
厚さを指示する既知の紙厚指示装置を用いるようにした
ものである。
【0032】このように、第3の実施形態及び第4の実
施形態は、請求項4記載の発明の実施形態であって、請
求項2記載の誘導発熱ローラ装置において、トナー像を
定着すべき用紙の厚さを検知もしくは指示する手段15
と、この手段15で検知もしくは指示した用紙の厚さに
対応して、2つ以上の独立した誘導発熱機構11〜1n
のうちの幅方向両端部の誘導発熱機構と幅方向中央部の
誘導発熱機構との通電量の差及び2つ以上の独立した誘
導発熱機構11〜1nの通電量を2つ以上の独立した誘
導発熱機構11〜1nが用紙の厚さに適した発熱量を発
熱するように変更する手段としての制御装置13とを備
えたので、ローラが最適に膨縮して安定した定着性及び
用紙送り安定性を確保でき、かつ、省エネルギー化を計
ることができる。
【0033】図4は本発明の第5の実施形態の一部を示
す。この第5の実施形態は、請求項5記載の発明の一実
施形態である。一般的に水分を含んだ用紙は皺が発生し
易い。このため、ローラ6の鼓状形状は大きい程、用紙
搬送性が安定するが、通常の水分を含んだ用紙をその鼓
状形状が大きいローラ6へ送ると用紙に逆方向の皺が発
生する。
【0034】そこで、この第5の実施形態では、上記第
2の実施形態において、給紙装置から加熱定着装置へ搬
送される用紙の含水分を検知する既知の紙含水分検知装
置16が画像形成装置内に設けられる。そして、制御装
置13は、紙サイズ検知装置14からの用紙サイズ検知
信号と紙含水分検知装置16からの紙含水分検知信号を
もとに電源121〜12nを誘導発熱機構11〜1nの
うちの幅方向両端部の誘導発熱機構と幅方向中央部の誘
導発熱機構との通電量差Δが最適な通電量差になって誘
導発熱機構11〜1nが用紙のサイズ及び用紙の含水分
に最適な発熱量で発熱するように制御する。
【0035】これにより、誘導発熱の特性で瞬時にロー
ラ6の表面が最適な発熱量及び最適な鼓状形状になり、
用紙送り安定性を確保できる。ここに、例えば一般的に
用紙サイズが小さい方が用紙の皺が発生し難い。しか
し、用紙のすき目等の要因によって用紙サイズが小さく
ても用紙の皺が発生し、用紙サイズにより最適なローラ
6の鼓状形状は異なる。この第5の実施形態では、誘導
発熱機構11〜1nのうちの幅方向両端部の誘導発熱機
構と幅方向中央部の誘導発熱機構との通電量差Δが最適
な通電量差になって誘導発熱機構11〜1nが用紙のサ
イズ及び用紙の含水分に最適な発熱量を発熱するので、
用紙の皺が発生しなくなる。
【0036】また、本発明の第6実施形態は、請求項5
記載の発明の他の実施形態であり、上記第5の実施形態
において、紙含水分検知装置16の代りに、画像形成装
置内の湿度を検知する装置内湿度装置を用いるようにし
たものである。
【0037】このように、第5の実施形態及び第6の実
施形態は、請求項5記載の発明の実施形態であって、請
求項2記載の誘導発熱ローラ装置において、湿度もしく
はトナー像を定着すべき用紙の含水分を検知する検知手
段16と、この検知手段16の検知結果に対応して2つ
以上の独立した誘導発熱機構11〜1nのうちの幅方向
両端部の誘導発熱機構と幅方向中央部の誘導発熱機構と
の通電量の差を変更する手段としての制御装置13とを
備えたので、ローラを用紙条件に合った最適な量に膨縮
させることができ、用紙送り安定性の向上及び省エネル
ギー化を計ることができる。
【0038】図5は本発明の第7の実施形態の一部を示
す。この第7の実施形態は、請求項6記載の発明の一実
施形態である。デジタル複写機やフクシミリなどの画像
形成装置では、原稿の余白部が用紙上のどの位置にある
かを識別できる。アナログ複写機でも、原稿サイズに対
する縮小率、コピー上の余白部設定等により、原稿の余
白部が用紙上のどの位置にあるかを識別できる。用紙の
余白部にトナー像を定着するための熱量を与えても無駄
である。
【0039】そこで、この第7の実施形態では、原稿の
余白部が用紙上のどの位置にあるかを検知もしくは識別
する原稿余白検知装置17及び上記紙サイズ検知装置1
4を有していて原稿の画像を画像読み取り手段で読み取
って画像形成部により用紙にトナー像を形成する画像形
成装置に用いた上記第1の実施形態の誘導発熱ローラ装
置において、制御装置13は、紙サイズ検知装置14か
らの紙サイズ検知信号、原稿余白検知装置17からの原
稿余白検知信号、上記画像形成装置の本体からの原稿サ
イズや変倍率などの画像形成条件(複写条件)のデータ
よりコピー上の余白部に相当するローラ6上の位置及び
そのコピー上の余白部が通過する時間を算出し、この算
出結果をもとに電源121〜12nに対して、誘導発熱
機構11〜1nの中でローラ6上の通紙されない部分
(用紙が通らない部分)を誘導加熱する誘導発熱機構に
通電する電源をオフさせ、誘導発熱機構11〜1nの中
でローラ6上の通紙される部分(用紙が通る部分)を誘
導加熱する誘導発熱機構に通電する電源を用紙通過時の
みにオンさせる。これによって、ローラ6上のトナー像
定着に必要な部分が定着時にのみ発熱し、無駄な電力消
費をなくして省エネルギー化を計ることができる。
【0040】このように、第7の実施形態は、請求項6
記載の発明の実施形態であって、原稿の画像を読み取っ
て用紙にトナー像を形成する画像形成装置に用いられる
請求項1または2記載の誘導発熱ローラ装置において、
原稿の余白部を検知する原稿余白部検知手段としての原
稿余白検知装置17と、この原稿余白部検知手段17で
検知した原稿の余白部に対応して2つ以上の独立した誘
導発熱機構11〜1nの通電をオン/オフさせる手段と
しての制御装置13とを備えたので、ローラ上の原稿余
白部に相当する部分を発熱させず、省エネルギー化を計
ることができる。
【0041】図6は本発明の第8の実施形態を示す。こ
の第8の実施形態は、請求項7記載の発明の一実施形態
である。上記第1の実施形態では、鉄心21〜2nと誘
導コイル31〜3nによって構成される誘導発熱機構1
1〜1nは、ローラ6の軸心方向に対して互いに独立
し、互いに独立した電源121〜12nによってそれぞ
れ通電される。従って、ローラ6上の各誘導発熱機構1
1〜1n及びジャケット室101〜10nに対応する各
部分は独立した発熱量で発熱する。
【0042】そこで、第8の実施形態では、上記第1の
実施形態において、ローラ6上の各誘導発熱機構11〜
1nに対応する各部分の発熱量を制御装置13にて制御
するために、ローラ6上の各誘導発熱機構11〜1n及
びジャケット室101〜10nに対応する各部分にそれ
ぞれ対向する位置に温度検知装置211〜21nを配置
したものであり、温度検知装置211〜21nはローラ
6上の各誘導発熱機構11〜1n及びジャケット室10
1〜10nに対応する各部分の温度をそれぞれ検知す
る。制御装置13は温度検知装置211〜21nからの
各温度検知信号により電源121〜12nをそれぞれロ
ーラ6上の各誘導発熱機構11〜1n及びジャケット室
101〜10nに対応する各部分の温度が所望の設定温
度になるように制御することで、各誘導発熱機構11〜
1nを独立に制御する。
【0043】このように、この第8の実施形態は、請求
項7記載の発明の一実施形態であって、請求項1記載の
誘導発熱ローラ装置において、2つ以上の独立したジャ
ケット室101〜10nに応じて配置されローラ6の表
面温度を検知する少なくとも1つ以上の温度検知手段と
しての温度検知装置211〜21nを備えたので、ロー
ラの表面温度を各誘導発熱機構により誘導加熱される部
分毎に独立して検知することができ、ローラの表面温度
を各誘導発熱機構により誘導加熱される部分毎に独立し
て制御することが可能となる。
【0044】図7は本発明の第9の実施形態を示す。こ
の第9の実施形態は、請求項8記載の発明の一実施形態
である。第9の実施形態では、上記第1の実施形態にお
いて、各誘導発熱機構11〜1nが独立しているので、
ローラ6の発熱の暴走を防ぐための温度ヒューズ30を
誘導発熱機構11〜1nの全域に渡って配置している。
温度ヒューズ30においては、一定の温度に溶融する樹
脂301が外管302内に誘導発熱機構11〜1nの全
域に渡って配置されている。
【0045】外管302は、誘導発熱機構11〜1nに
対応する箇所が金属円筒311〜31nで構成され、そ
の他の部分が断熱部材からなる円筒321で構成されて
いる。外管302内の樹脂301は、外管302内に移
動可能に設けられた通電可能な隔壁322でスプリング
323により外管302の内部側へ押圧され、隔壁32
2及びスプリング323を通して安全機能が働くように
結線されて通電される。
【0046】外管302は誘導発熱機構11〜1nの全
域に渡って配置されているため、外管302を全て金属
にすると、熱容量が大きいので、ローラ6の発熱が暴走
した時に外管302内の樹脂301が溶けるまでに時間
がかかってローラ6のダメージが大きくなる。そこで、
金属円筒311〜31nは誘導発熱機構11〜1nの長
さに相当する長さに分割して熱容量を小さく押えてい
る。
【0047】ローラ6の発熱が暴走すると、金属円筒3
11〜31nのうちローラ6の発熱暴走部分に対向する
金属円筒の温度が異常に上昇することによって外管30
2内の樹脂301はその金属円筒の内部の部分が溶融す
る。これにより、隔壁322が外管302の内部側へ後
退してスプリング323より離れると、温度ヒューズ3
0は通電が断たれて作動し、安全機能が働く。
【0048】このように、この第9の実施形態は、請求
項8記載の発明の一実施形態であって、請求項1記載の
誘導発熱ローラ装置において、2つ以上の独立した誘導
発熱機構11〜1nの全域にてローラ6の表面温度を検
知する温度ヒューズ30を備えたので、独立した誘導発
熱機構のどれが暴走しても温度ヒューズにより安全機能
を働かせることが可能となる。
【0049】図8は本発明の第10の実施形態を示す。
この第10の実施形態は、請求項9記載の発明の一実施
形態である。第10の実施形態では、上記第1の実施形
態において、光源324、ミラー325及び受光部32
6からなる温度検知手段を用いるようにしたものであ
る。光源324は、図示しない回転駆動源により回転駆
動され、ローラ6の軸心方向に回転しながら赤外線を照
射する。
【0050】光源324からの赤外線はローラ6に照射
されて反射され、誘導発熱機構11〜1nの両端部に相
当するローラ6上の地点327、328の間で反射され
た赤外線がミラー325により受光部326に集光され
る。受光部326はローラ6上の各誘導発熱機構11〜
1n及びジャケット室101〜10nに対応する各部分
から順次にミラー325を介して受光した赤外線の光量
を検知する。
【0051】制御装置13は、ローラ6上の各誘導発熱
機構11〜1n及びジャケット室101〜10nに対応
する各部分に対する受光部326の出力信号により、受
光部326の検知したローラ6上の各誘導発熱機構11
〜1n及びジャケット室101〜10nに対応する各部
分からの赤外線の光量をローラ6上の温度に変換し、そ
れらの温度によりローラ6上の各誘導発熱機構11〜1
n及びジャケット室101〜10nに対応する各部分の
温度が一定の設定温度になるように電源121〜12n
を制御することで、各誘導発熱機構11〜1nを独立に
制御する。これにより、誘導発熱機構11〜1nを細か
く分割してもローラ6上の各誘導発熱機構11〜1n及
びジャケット室101〜10nに対応する各部分の温度
を測定でき、サーミスタなどの温度検知素子を誘導発熱
機構11〜1nの数だけ揃える必要がなくなり、コスト
ダウンを計ることができる。
【0052】このように、この第10の実施形態は、請
求項9記載の発明の一実施形態であって、請求項7記載
の誘導発熱ローラ装置において、回転自在に設けられロ
ーラ6の表面温度を2つ以上の独立したジャケット室1
01〜10nに対応して順次に検知する光源324、ミ
ラー325及び受光部326からなる温度検知手段を備
えたので、誘導発熱機構が小さくてもローラの表面温度
を検知することが可能となり、コストダウンを計ること
ができる。
【0053】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、例えば2本の誘導発熱ローラを有する
誘導発熱ローラ装置だけでなく、1本の誘導発熱ローラ
と別のローラとを有する誘導発熱ローラ装置にも適用す
ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、熱媒体が封入されたジャケット室を有するローラ
と、このローラの内部に設けられこのローラを誘導加熱
する誘導発熱機構とを具備した回転自在に構成される誘
導発熱ローラを有する誘導発熱ローラ装置において、前
記誘導発熱機構は前記ローラの軸方向に配置されて独立
して通電される少なくとも2つ以上の独立した誘導発熱
機構からなり、前記ジャケット室は前記2つ以上の誘導
発熱機構に円周方向で対向する位置に前記ローラの軸方
向へ配置された少なくとも2つ以上の独立してジャケッ
ト室からなるので、ローラを部分的に任意に膨縮させる
ことができてローラのたわみ量を十分に矯正することが
でき、用紙送り安定性を向上させることができる。
【0055】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の誘導発熱ローラ装置において、前記2つ以上の独立
した誘導発熱機構に独立して通電する通電量を可変する
手段を備えたので、ローラ表面の発熱分布及び凹凸形状
を画像形成条件に応じて任意に変更することができてロ
ーラのたわみ量を十分に矯正することができ、用紙送り
安定性を向上させることができる。
【0056】請求項3記載の発明によれば、請求項1ま
たは2記載の誘導発熱ローラ装置において、トナー像を
定着すべき用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段
と、前記2つ以上の独立した誘導発熱機構のうち前記用
紙サイズ検知手段で検知した用紙のサイズに対応した誘
導発熱機構のみ通電する手段とを備えたので、ローラの
用紙サイズ外の部分を発熱させずに省エネルギー化を計
ることができる。
【0057】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の誘導発熱ローラ装置において、トナー像を定着すべ
き用紙の厚さを検知もしくは指示する手段と、この手段
で検知もしくは指示した用紙の厚さに対応して、前記2
つ以上の独立した誘導発熱機構のうちの幅方向両端部の
誘導発熱機構と幅方向中央部の誘導発熱機構との通電量
の差及び前記2つ以上の独立した誘導発熱機構の通電量
を前記2つ以上の独立した誘導発熱機構が前記用紙の厚
さに適した発熱量を発熱するように変更する手段とを備
えたので、ローラが最適に膨縮して安定した定着性及び
用紙送り安定性を確保でき、かつ、省エネルギー化を計
ることができる。
【0058】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の誘導発熱ローラ装置において、湿度もしくはトナー
像を定着すべき用紙の含水分を検知する検知手段と、こ
の検知手段の検知結果に対応して前記2つ以上の独立し
た誘導発熱機構のうちの幅方向両端部の誘導発熱機構と
幅方向中央部の誘導発熱機構との通電量の差を変更する
手段とを備えたので、ローラを用紙条件に合った最適な
量に膨縮させることができ、用紙送り安定性の向上及び
省エネルギー化を計ることができる。
【0059】請求項6記載の発明によれば、原稿の画像
を読み取って用紙にトナー像を形成する画像形成装置に
用いられる請求項1または2記載の誘導発熱ローラ装置
において、前記原稿の余白部を検知する原稿余白部検知
手段と、この原稿余白部検知手段で検知した原稿の余白
部に対応して前記2つ以上の独立した誘導発熱機構の通
電をオン/オフさせる手段とを備えたので、ローラ上の
原稿余白部に相当する部分を発熱させず、省エネルギー
化を計ることができる。
【0060】請求項7記載の発明によれば、請求項1記
載の誘導発熱ローラ装置において、前記2つ以上の独立
したジャケット室に応じて配置され前記ローラの表面温
度を検知する少なくとも1つ以上の温度検知手段を備え
たので、ローラの表面温度を各誘導発熱機構により誘導
加熱される部分毎に独立して検知することができ、ロー
ラの表面温度を各誘導発熱機構により誘導加熱される部
分毎に独立して制御することが可能となる。
【0061】請求項8記載の発明によれば、請求項1記
載の誘導発熱ローラ装置において、前記2つ以上の独立
した誘導発熱機構の全域にて前記ローラの表面温度を検
知する温度ヒューズを備えたので、独立した誘導発熱機
構のどれが暴走しても温度ヒューズにより安全機能を働
かせることが可能となる。
【0062】請求項9記載の発明によれば、請求項7記
載の誘導発熱ローラ装置において、回転自在に設けられ
前記ローラの表面温度を前記2つ以上の独立したジャケ
ット室に対応して順次に検知する温度検知手段を備えた
ので、誘導発熱機構が小さくてもローラの表面温度を検
知することが可能となり、コストダウンを計ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態の一部を示すブロック
図である。
【図3】本発明の第3の実施形態の一部を示すブロック
図である。
【図4】本発明の第5の実施形態の一部を示すブロック
図である。
【図5】本発明の第7の実施形態の一部を示すブロック
図である。
【図6】本発明の第8の実施形態を示す断面図である。
【図7】本発明の第9の実施形態を示す断面図である。
【図8】本発明の第10の実施形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11〜1n 誘導発熱機構 5 固定軸 6 ローラ 101〜10n ジャケット室 111〜11n−1 ブッシュ 121〜12n 電源 13 制御装置 14 紙サイズ検知装置 15 紙厚検知装置 16 紙含水分検知装置 17 原稿余白検知装置 211〜21n 温度検知装置 30 温度ヒューズ 324 光源 325 ミラー 326 受光部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 恵三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 佐藤 雅彦 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 江原 正尚 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 関 貴之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (72)発明者 河野 雄三 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 平2−12791(JP,A) 特開 昭53−107342(JP,A) 特開 昭58−178385(JP,A) 特開 平7−181831(JP,A) 特開 平4−337785(JP,A) 特開 平2−296271(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/20 H05B 6/00 - 6/44

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱媒体が封入されたジャケット室を有する
    ローラと、このローラの内部に設けられこのローラを誘
    導加熱する誘導発熱機構とを具備した回転自在に構成さ
    れる誘導発熱ローラを備えた誘導発熱ローラ装置におい
    て、前記誘導発熱機構は前記ローラの軸方向に配置され
    て独立して通電される少なくとも2つ以上の独立した誘
    導発熱機構からなり、前記ジャケット室は前記2つ以上
    の誘導発熱機構に円周方向で対向する位置に前記ローラ
    の軸方向へ配置された少なくとも2つ以上の独立したジ
    ャケット室からなり、前記2つ以上の独立した誘導発熱
    機構に独立して通電する通電量を可変する手段と、トナ
    ー像を定着すべき用紙の厚さを検知もしくは指示する手
    段と、この手段で検知もしくは指示した用紙の厚さに対
    応して、前記2つ以上の独立した誘導発熱機構のうちの
    幅方向両端部の誘導発熱機構と幅方向中央部の誘導発熱
    機構との通電量の差及び前記2つ以上の独立した誘導発
    熱機構の通電量を前記2つ以上の独立した誘導発熱機構
    が前記用紙の厚さに適した発熱量を発熱するように変更
    する手段とを備えたことを特徴とする誘導発熱ローラ装
    置。
  2. 【請求項2】熱媒体が封入されたジャケット室を有する
    ローラと、このローラの内部に設けられこのローラを誘
    導加熱する誘導発熱機構とを具備した回転自在に構成さ
    れる誘導発熱ローラを備えた誘導発熱ローラ装置におい
    て、前記誘導発熱機構は前記ローラの軸方向に配置され
    て独立して通電される少なくとも2つ以上の独立した誘
    導発熱機構からなり、前記ジャケット室は前記2つ以上
    の誘導発熱機構に円周方向で対向する位置に前記ローラ
    の軸方向へ配置された少なくとも2つ以上の独立したジ
    ャケット室からなり、前記2つ以上の独立した誘導発熱
    機構に独立して通電する通電量を可変する手段と、湿度
    もしくはトナー像を定着すべき用紙の含水分を検知する
    検知手段と、この検知手段の検知結果に対応して前記2
    つ以上の独立した誘導発熱機構のうちの幅方向両端部の
    誘導発熱機構と幅方向中央部の誘導発熱機構との通電量
    の差を変更する手段とを備えたことを特徴とする誘導発
    熱ローラ装置。
  3. 【請求項3】熱媒体が封入されたジャケット室を有する
    ローラと、このローラの内部に設けられこのローラを誘
    導加熱する誘導発熱機構とを具備した回転自在に構成さ
    れる誘導発熱ローラを備え、原稿の画像を読み取って用
    紙にトナー像を形成する画像形成装置に用いられる誘導
    発熱ローラ装置において、前記誘導発熱機構は前記ロー
    ラの軸方向に配置されて独立して通電される少なくとも
    2つ以上の独立した誘導発熱機構からなり、前記ジャケ
    ット室は前記2つ以上の誘導発熱機構に円周方向で対向
    する位置に前記ローラの軸方向へ配置された少なくとも
    2つ以上の独立したジャケット室からなり、前記2つ以
    上の独立した誘導発熱機構に独立して通電する通電量を
    可変する手段と、前記原稿の余白部を検知する原稿余白
    部検知手段と、この原稿余白部検知手段で検知した原稿
    の余白部に対応して前記2つ以上の独立した誘導発熱機
    構の通電をオン/オフさせる手段とを備えたことを特徴
    とする誘導発熱ローラ装置。
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