JP3487458B2 - 並列信号伝送装置 - Google Patents

並列信号伝送装置

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JP3487458B2
JP3487458B2 JP01203195A JP1203195A JP3487458B2 JP 3487458 B2 JP3487458 B2 JP 3487458B2 JP 01203195 A JP01203195 A JP 01203195A JP 1203195 A JP1203195 A JP 1203195A JP 3487458 B2 JP3487458 B2 JP 3487458B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSCSIバス等の並列信
号伝送路にて発生する信号間スキューを補正する機能を
有する並列信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の信号を並列に伝送路を介して伝送
する場合、複数の信号は伝送中に信号間スキューが発生
する。特開平1ー149154号公報には、対向する装
置間で信号の授受を行う並列インターフェースにおい
て、伝送路で発生する信号間スキューを補正するように
したデータ転送方式が記載されている。このデータ転送
方式では、転送路は各信号に対して双方向独立の線路を
持つ全二重構成である。対向する装置には主従関係があ
り、主装置が制御のほとんどを行う。
【0003】このデータ転送方式の動作としては、ま
ず、主装置から従装置に回線の1本を使って試験信号を
送信する。従装置は受信した試験信号を全ての回線を通
じて主装置側へ折り返す。主装置は受信した試験信号の
回線毎の遅延量を測定することにより従装置から主装置
への信号伝送における信号間スキューを検知して補正す
る。次に、主装置から従装置に回線毎に試験信号を送信
する。従装置は受信した信号を回線毎に主装置に折り返
す。主装置は受信信号の回線毎の遅延量から今度は主装
置から従装置への信号伝送における信号間スキューを検
知して補正する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記データ転送方式で
は、対向する装置からの折り返し信号によって信号間ス
キューを検知して補正するので、伝送路の信号伝送方向
が一方向のみの場合や、伝送路が半二重の構成になって
いて各信号が一つの回線を時分割で共有して双方向に伝
送する場合には適用できない。また、試験信号の送信側
は試験信号の受信側が試験信号を受信する準備ができて
から試験信号の送信を開始しないと、誤動作が起こって
試験信号遅延量の正しい測定ができないが、そのような
構成は特開平1ー149154号公報に記載されていな
い。また、双方向の信号間スキュー補正を行うのに試験
信号が少なくとも伝送路を2往復する時間を必要とし、
本来の信号伝送の効率を損なうことになりかねない。
【0005】本発明は、伝送路の信号伝送方向が一方向
のみの場合や伝送路が半二重の構成になっている場合に
も適用でき、誤動作を防止できて本来の信号伝送の効率
を損なうことなく信号間スキューを正しく補正できる並
列信号伝送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、複数の信号を複数の回線を
有する伝送路を並列に介して伝送する並列信号伝送装置
において、信号送信側にて試験信号を生成して該試験信
号を前記伝送路の全ての回線に同じタイミングで送信す
る試験信号送信手段と、前記伝送路の各回線からの前記
試験信号を受信する信号受信側において、前記伝送路の
各回線からの前記試験信号を受信した各時点を前記各回
線毎に始点とし、前記伝送路の全ての回線からの前記試
験信号のうち最後の試験信号を受信した時点を終点とし
て、前記各回線毎に前記始点から前記終点までの時間を
測定して記憶し、前記伝送路の各回線で伝送された前記
複数の信号に対してそれぞれ前記記憶した時間分だけ遅
延をかけることにより、前記複数の信号の伝送中に発生
した信号間スキューを補正する信号間スキュー補正手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】 請求項2記載の発明は、複数の信号を並
列に伝送路を介して伝送する並列信号伝送装置におい
て、試験信号の送信側にて試験信号の受信側に対して試
験信号を送信する前に試験信号の送信を知らせる要求信
号を送信し、試験信号の受信側にて前記要求信号を受信
して試験信号を受信する準備をした後に応答信号を試験
信号の送信側に返送し、試験信号の送信側にて前記応答
信号の受信を確認してから試験信号を前記伝送路の全て
の回線に同じタイミングで送信する信号間スキュー補正
用信号送受信手段と、前記伝送路の各回線からの前記試
験信号を受信する信号受信側において、前記伝送路の各
回線からの前記試験信号を受信した各時点を前記各回線
毎に始点とし、前記伝送路の全ての回線からの前記試験
信号のうち最後の試験信号を受信した時点を終点とし
て、前記各回線毎に前記始点から前記終点までの時間を
測定して記憶し、前記伝送路の各回線で伝送された前記
複数の信号に対してそれぞれ前記記憶した時間分だけ遅
延をかけることにより、前記複数の信号の伝送中に発生
した信号間スキューを補正する信号間スキュー補正手段
とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】 請求項3記載の発明は、複数の信号を並
列に伝送路を介して伝送し、この伝送路が半二重である
並列信号伝送装置において、前記伝送路の両側に設けら
れて相手側に対して試験信号の送信前に試験信号の送信
を知らせる要求信号を送信し、相手側からの要求信号を
受信して応答信号を相手側に返送し、相手側からの応答
信号を受信する2つの要求/応答信号送受信手段と、前
記伝送路の両側に設けられて前記2つの要求/応答信号
送受信手段のうち前記伝送路の同じ側に設けられた要求
/応答信号送受信手段の応答信号受信により試験信号を
前記伝送路の全ての回線に同じタイミングで送信し、
記伝送路の各回線からの前記試験信号を受信する信号受
信側において、前記伝送路の各回線からの前記試験信号
を受信した各時点を前記各回線毎に始点とし、前記伝送
路の全ての回線からの前記試験信号のうち最後の試験信
号を受信した時点を終点として、前記各回線毎に前記始
点から前記終点までの時間を測定して記憶し、前記伝送
路の各回線で伝送されてきた前記複数の信号に対してそ
れぞれ前記記憶した時間分だけ遅延をかけることによ
り、前記複数の信号の伝送中に発生した信号間スキュー
を補正する2つの信号間スキュー補正手段とを備え、前
記2つの要求/応答信号送受信手段及び前記2つの信号
間スキュー補正手段の動作順位を予め決めておくことを
特徴とするものである。
【0009】 請求項4記載の発明は、複数の信号を並
列に伝送路を介して伝送し、この伝送路が全二重である
並列信号伝送装置において、前記伝送路の両側に設けら
れて相手側に対して試験信号の送信前に試験信号の送信
を知らせる要求信号を送信し、相手側からの要求信号を
受信して応答信号を相手側に返送し、相手側からの応答
信号を受信する2つの要求/応答信号送受信手段と、前
記伝送路の両側に設けられて前記2つの要求/応答信号
送受信手段のうち前記伝送路の同じ側に設けられた要求
/応答信号送受信手段の応答信号受信により試験信号を
前記伝送路の全ての回線に同じタイミングで送信し、
記伝送路の各回線からの前記試験信号を受信する信号受
信側において、前記伝送路の各回線からの前記試験信号
を受信した各時点を前記各回線毎に始点とし、前記伝送
路の全ての回線からの前記試験信号のうち最後の試験信
号を受信した時点を終点として、前記各回線毎に前記始
点から前記終点までの時間を測定して記憶し、前記伝送
路の各回線で伝送されてきた前記複数の信号に対してそ
れぞれ前記記憶した時間分だけ遅延をかけることによ
り、前記複数の信号の伝送中に発生した信号間スキュー
を補正する2つの信号間スキュー補正手段とを備え、前
記2つの要求/応答信号送受信手段の一方が前記要求信
号を送信した場合に前記2つの要求/応答信号送受信手
段の他方も前記要求信号を送信して前記2つの要求/応
答信号送受信手段及び前記2つの信号間スキュー補正手
段が同時に双方向にて同じ一連の動作を行うようにした
ことを特徴とするものである。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項1,2,3
または4記載の並列信号伝送装置において、前記手段が
一連の動作を少なくとも電源投入時に行うことを特徴と
するものである。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項1,2,
3,4または5記載の並列信号伝送装置において、前記
手段が一連の動作を所定時間毎に繰り返して行うことを
特徴とするものである。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項2,3,
4,5または6記載の並列信号伝送装置において、前記
信号間スキュー補正用信号送受信手段または前記要求/
応答信号送受信手段は前記伝送路が空き状態にあること
を確認して要求信号及び応答信号の送信を開始すること
を特徴とするものである。
【0013】請求項8記載の発明は、請求項2,3,
4,5,6または7記載の並列信号伝送装置において、
前記信号間スキュー補正用信号送受信手段または前記要
求/応答信号送受信手段は前記要求信号を受信すると前
記伝送路からの試験信号を遮断して外部に伝送しないよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、試験信号送信手段が
信号送信側にて試験信号を生成して該試験信号を伝送路
の全ての回線に同じタイミングで送信する。そして、信
号間スキュー補正手段は、伝送路の各回線からの試験信
号を受信する信号受信側において、伝送路の各回線から
の試験信号を受信した各時点を各回線毎に始点とし、伝
送路の全ての回線からの試験信号のうち最後の試験信号
を受信した時点を終点として、各回線毎に始点から終点
までの時間を測定して記憶し、伝送路の各回線で伝送さ
れた複数の信号に対してそれぞれ記憶した時間分だけ遅
延をかけることにより、複数の信号の伝送中に発生した
信号間スキューを補正する。
【0015】 請求項2記載の発明では、信号間スキュ
ー補正用信号送受信手段は、試験信号の送信側にて試験
信号の受信側に対して試験信号を送信する前に試験信号
の送信を知らせる要求信号を送信し、試験信号の受信側
にて要求信号を受信して試験信号を受信する準備をした
後に応答信号を試験信号の送信側に返送し、試験信号の
送信側にて応答信号の受信を確認してから試験信号を伝
送路の全ての回線に同じタイミングで送信する。そし
て、信号間スキュー補正手段は、伝送路の各回線からの
試験信号を受信する信号受信側において、伝送路の各回
線からの試験信号を受信した各時点を各回線毎に始点と
し、伝送路の全ての回線からの試験信号のうち最後の試
験信号を受信した時点を終点として、各回線毎に始点か
ら終点までの時間を測定して記憶し、伝送路の各回線で
伝送された複数の信号に対してそれぞれ記憶した時間分
だけ遅延をかけることにより、複数の信号の伝送中に発
生した信号間スキューを補正する。
【0016】 請求項3記載の発明では、伝送路の両側
に設けられた2つの要求/応答信号送受信手段は、相手
側に対して試験信号の送信前に試験信号の送信を知らせ
る要求信号を送信し、相手側からの要求信号を受信して
応答信号を相手側に返送し、相手側からの応答信号を受
信する。そして、伝送路の両側に設けられた2つの信号
間スキュー補正手段は、2つの要求/応答信号送受信手
段のうち伝送路の同じ側に設けられた要求/応答信号送
受信手段の応答信号受信により試験信号を伝送路の全て
の回線に同じタイミングで送信し、伝送路の各回線から
の試験信号を受信する信号受信側において、伝送路の各
回線からの試験信号を受信した各時点を各回線毎に始点
とし、伝送路の全ての回線からの試験信号のうち最後の
試験信号を受信した時点を終点として、各回線毎に始点
から終点までの時間を測定して記憶し、伝送路の各回線
で伝送されてきた複数の信号に対してそれぞれ記憶した
時間分だけ遅延をかけることにより、複数の信号の伝送
中に発生した信号間スキューを補正する。これらの2つ
の要求/応答信号送受信手段及び2つの信号間スキュー
補正手段は予め決めておいた動作順位で動作する。
【0017】 請求項4記載の発明では、伝送路の両側
に設けられた2つの要求/応答信号送受信手段は、相手
側に対して試験信号の送信前に試験信号の送信を知らせ
る要求信号を送信し、相手側からの要求信号を受信して
応答信号を相手側に返送し、相手側からの応答信号を受
信する。そして、伝送路の両側に設けられた2つの信号
間スキュー補正手段は、2つの要求/応答信号送受信手
段のうち伝送路の同じ側に設けられた要求/応答信号送
受信手段の応答信号受信により試験信号を伝送路の全て
の回線に同じタイミングで送信し、伝送路の各回線から
の試験信号を受信する信号受信側において、伝送路の各
回線からの試験信号を受信した各時点を各回線毎に始点
とし、伝送路の全ての回線からの試験信号のうち最後の
試験信号を受信した時点を終点として、各回線毎に始点
から終点までの時間を測定して記憶し、伝送路の各回線
で伝送されてきた複数の信号に対してそれぞれ記憶した
時間分だけ遅延をかけることにより、複数の信号の伝送
中に発生した信号間スキューを補正する。2つの要求/
応答信号送受信手段の一方が要求信号を送信した場合に
2つの要求/応答信号送受信手段の他方も要求信号を送
信して2つの要求/応答信号送受信手段及び2つの信号
間スキュー補正手段が同時に双方向にて同じ一連の動作
を行う。
【0018】請求項5記載の発明では、請求項1,2,
3または4記載の並列信号伝送装置において、前記手段
が一連の動作を少なくとも電源投入時に行う。
【0019】請求項6記載の発明では、請求項1,2,
3,4または5記載の並列信号伝送装置において、前記
手段が一連の動作を所定時間毎に繰り返して行う。
【0020】請求項7記載の発明では、請求項2,3,
4,5または6記載の並列信号伝送装置において、信号
間スキュー補正用信号送受信手段または要求/応答信号
送受信手段は伝送路が空き状態にあることを確認して要
求信号及び応答信号の送信を開始する。
【0021】請求項8記載の発明では、請求項2,3,
4,5,6または7記載の並列信号伝送装置において、
信号間スキュー補正用信号送受信手段または要求/応答
信号送受信手段は要求信号を受信すると伝送路からの試
験信号を遮断して外部に伝送しないようにする。
【0022】
【実施例】図2は請求項1,2,5〜8記載の発明の実
施例の並列信号伝送装置(以後単に伝送装置と記す)を
用いたシステム構成の一例を示す。伝送装置11,12
は、伝送路13の両側に設けられ、端末機器14,15
にインターフェースコネクタによって接続される。端末
機器14は例えばホストコンピュータからなり、端末機
器15は例えばプリンタからなる。伝送装置11,12
は端末機器14,15と伝送路13との間の信号伝送を
行う。
【0023】図1は伝送装置11,12の構成例を示
す。この伝送装置11,12は、請求項1,2,5〜8
記載の発明の実施例であり、制御回路16及び信号伝送
回路171〜17nを有する。制御回路16は要求信号及
び応答信号の送受信や試験信号の生成などを行う部分で
ある。信号伝送回路171〜17nは、端末機器14,1
5と伝送路13の各回線131〜13nとの間の複数の信
号の中継伝送を行うものであり、各信号毎に設けられて
いる。
【0024】図3は伝送装置11,12のうち試験信号
を送信する側の伝送装置における制御回路16の構成例
を示す。抵抗18とコンデンサ19は直流電源電源Vc
cと接地点との間に直列に接続され、抵抗18とコンデ
ンサ19の接続点がヒステリシス特性を有するバッファ
20の入力側に接続されている。電源が投入されると、
コンデンサ19が抵抗18を通して電源Vccから充電
され、バッファ20の入力電圧がゆるやかに上昇する。
バッファ20の入力電圧が所定のレベルを超えると、バ
ッファ20の出力電圧が高レベル(以下Hと称する)に
遷移する。このとき、後述するタイマー21の出力信号
S6が低レベル(以下Lと称する)であるとすると、ア
ンド回路22はバッファ20の出力信号が入力されると
共に、タイマー21の出力信号S6がインバータ23で
反転されて入力されてこれらのアンドをとることにより
出力信号S1がHとなる。
【0025】立ち上がり遷移検出回路24はアンド回路
22からの入力信号S1のLからHへの遷移を検出して
出力信号S2がLからHになる。一方、伝送路空き検出
回路25は、端末機器14,15と伝送路13との間で
一切の伝送信号が無くて伝送路13が空き状態であるこ
とを検出すると、出力信号S3がLからHになる。アン
ド回路26は立ち上がり遷移検出回路24からの入力信
号S2と伝送路空き検出回路25からの入力信号S3と
のアンドをとって要求信号として出力する。したがっ
て、伝送路13の各回線131〜13nのいずれか1つで
も信号伝送中であれば要求信号はHにならない。要求信
号は試験信号を送信する前に試験信号の送信を知らせる
信号である。伝送路空き検出回路25はアンド回路26
からの要求信号がHになっている期間中は出力信号S3
をHに保持する。アンド回路26からの要求信号は伝送
装置11,12のうち試験信号を受信する側の伝送装置
における制御回路16へ制御信号ラインを介して送信さ
れる。
【0026】アンド回路27はアンド回路26からの要
求信号が入力されると共に、伝送装置11,12のうち
試験信号を受信する側の伝送装置における制御回路16
からの応答信号が入力されてこれらのアンドをとる。試
験信号発生回路28は、アンド回路26からの要求信号
に対して伝送装置11,12のうち試験信号を受信する
側の伝送装置における制御回路16から応答信号が返っ
て要求信号と応答信号が同時にHになってアンド回路2
7からの入力信号S4がHになると、すなわち、応答信
号の受信を確認すると、試験信号の出力を開始する。こ
の試験信号は伝送路13の全ての回線131〜13nに同
じタイミングで送出される。
【0027】終了検出回路29は伝送装置11,12の
うち試験信号を受信する側の伝送装置における制御回路
16からの応答信号がHからLになるのを検出して出力
信号S5をLからHにする。立ち上がり遷移検出回路2
4は終了検出回路29からの入力信号S5がHになるこ
とによりリセットされて出力信号S2がLになる。これ
によってアンド回路26からの要求信号がLになる。終
了検出回路29は、アンド回路26からの要求信号がL
になることによりリセットされ、出力信号S5がLにな
る。したがって、信号S5は一時的にHになるだけであ
る。
【0028】タイマー21は、終了検出回路29からの
入力信号S5がHになると起動し、それから所定の時間
を経過すると出力信号S6がLからHになる。ただし、
タイマー21は出力信号S6がHになることによって自
身をリセットするので、信号S6はすぐにLになる。タ
イマー21の出力信号S6はインバータ23で反転され
てアンド回路22に入力されるが、バッファ20の出力
信号は既にHになっていて変化しないから、アンド回路
22の出力信号S1が再び立ち上がり遷移を生じ、これ
によって上述と同じ動作が繰り返される。
【0029】図4は伝送装置11,12のうち試験信号
を受信する側の伝送装置における制御回路16の構成例
を示す。この制御回路16は伝送路空き検出回路30、
遅延設定終了検出回路31、インバータ32及びアンド
回路33を有する。伝送路空き検出回路30は、上記伝
送路空き検出回路25と全く同じものである。ただし、
伝送路空き検出回路30は要求信号の代りにアンド回路
33からの応答信号が入力される。
【0030】遅延設定終了検出回路31は、伝送装置1
1,12のうち試験信号を送信する側の伝送装置におけ
る制御回路16からの要求信号が入力され、この要求信
号がHになって伝送路13の全ての回線131〜13n
らの信号(試験信号)を受信したことを検出すると、出
力信号S8をHにする。アンド回路33は、遅延設定終
了検出回路31の出力信号S8がインバータ32で反転
されて入力されると共に、伝送装置11,12のうち試
験信号を送信する側の伝送装置における制御回路16か
らの要求信号及び伝送路空き検出回路30の出力信号S
7が入力され、これらのアンドをとって応答信号として
出力する。したがって、この制御回路は要求信号がHに
なると、伝送路13の全ての回線131〜13nの伝送信
号が無いことを確認して応答信号をHにすることにな
り、つまり、試験信号を受信する準備をした後に応答信
号をHにすることになる。アンド回路33からの応答信
号は、遅延設定終了検出回路31の出力信号S8がHに
なると、Lになる。アンド回路33からの応答信号は伝
送装置11,12のうち試験信号を送信する側の伝送装
置における制御回路16へ制御信号ラインを介して送信
される。
【0031】図5は伝送装置11,12のうち試験信号
を送信する側の伝送装置における信号伝送回路171
17nの一例を示す。この信号伝送回路171〜17
nは、それぞれアンド回路34,35、インバータ36
及びオア回路37を有し、端末機器から伝送路13へ送
出される信号と試験信号とを切り換えて伝送路13へ送
出する。
【0032】即ち、端末機器から伝送路13へ送出され
る信号は、伝送装置11,12のうち試験信号を送信す
る側の伝送装置における制御回路16からの要求信号が
Lである時にインバータ36の出力信号によりアンド回
路34を通り、オア回路37を通って伝送路13へ送出
される。また、伝送装置11,12のうち試験信号を送
信する側の伝送装置における制御回路16からの要求信
号がHになった時には、インバータ36の出力信号がL
になって端末機器から伝送路13への信号がアンド回路
34で遮断される。同時に、伝送装置11,12のうち
試験信号を送信する側の伝送装置における制御回路16
からの試験信号は、伝送装置11,12のうち試験信号
を送信する側の伝送装置における制御回路16からの要
求信号によりアンド回路35を通り、オア回路37を通
って伝送路13へ送出される。
【0033】図6は伝送装置11,12のうち試験信号
を受信する側の伝送装置における信号伝送回路171
17nの一例を示す。この信号伝送回路171〜17
nは、それぞれスキュー補正回路38、インバータ39
及びアンド回路40を有する。伝送装置11,12のう
ち試験信号を受信する側の伝送装置における制御回路1
6からの応答信号はスキュー補正回路38に入力される
と共に、インバータ39で反転されてアンド回路40に
入力される。伝送路13の回線131〜13nからの信号
(試験信号)はスキュー補正回路38により遅延され、
スキュー補正回路38は応答信号がHになると伝送路1
3からの信号に対する遅延量を段階的に増していく。そ
して、スキュー補正回路38は伝送路13からの信号に
対する遅延量を上記遅延設定終了検出回路31からの入
力信号S8がHになった時点の遅延量で固定する。応答
信号がLになると、伝送路13からの信号は、スキュー
補正回路38にてその固定した遅延量だけ遅延され、イ
ンバータ39の出力信号によりアンド回路40を通って
端末機器へ送出される。
【0034】図7は上記スキュー補正回路38の構成例
を示す。スキュー補正回路38はリセット回路41、カ
ウンタ42、シフトレジスタ43、デコーダ44及びマ
ルチプレクサ45からなる。リセット回路41は、伝送
装置11,12のうち試験信号を受信する側の伝送装置
における制御回路16からの応答信号を受信すると、一
時的に出力信号S10をHにする。カウンタ42は、リ
セット回路41からの入力信号S10がLのときに、伝
送路13からの信号の受信開始から上記遅延設定終了検
出回路31からの入力信号S8がHになるまでの間に入
力されたクロック信号をカウントすることで、試験信号
を受信した時点から伝送路13の全ての回線131〜1
nから試験信号を受信するまでの時間を測定して記憶
し、そのカウント値をmビットのバイナリデータS11
として出力する。また、カウンタ42は、リセット回路
41からの入力信号S10がHになると、リセットされ
て出力信号S11を全て0にする。
【0035】シフトレジスタ43は、伝送路13からの
信号をクロック信号に同期して順次に遅らせ、この順次
に遅らせた信号S12をpビット並列に出力する。デコ
ーダ44はカウンタ42からのバイナリデータS11を
デコードしてpビットの出力信号S13のうちバイナリ
データS11に相当するビットだけをHにする。マルチ
プレクサ45はシフトレジスタ43からのpビットの信
号S12のうちデコーダ44の出力信号S13のうちH
になったビットに対応するものを選択して出力信号S9
として出力する。
【0036】このシステムにおける伝送装置11,12
は、請求項1記載の発明の実施例であって、複数の信号
を並列に伝送路13を介して伝送する並列信号伝送装置
において、信号送信側にて試験信号を生成して該試験信
号を伝送路13の全ての回線131〜13nに同じタイミ
ングで送信する試験信号送信手段としての試験信号発生
回路28と、信号受信側にて伝送路13の各回線131
〜13n毎に試験信号を受信した時点から伝送路13の
全ての回線131〜13nから試験信号を受信するまでの
時間を測定して記憶し、伝送路13の各回線131〜1
nで伝送された複数の信号に対してそれぞれ記憶した
時間分だけ遅延をかけることにより、複数の信号の伝送
中に発生した信号間スキューを補正する信号間スキュー
補正手段としての信号伝送回路(リセット回路41、カ
ウンタ42、シフトレジスタ43、デコーダ44及びマ
ルチプレクサ45からなるスキュー補正回路38と、イ
ンバータ39と、アンド回路40とを有する信号伝送回
路)とを備えたので、伝送路の信号伝送方向が一方向の
みの場合にも適用できる。
【0037】また、このシステムにおける伝送装置1
1,12は、請求項2記載の発明の実施例であって、複
数の信号を並列に伝送路13を介して伝送する並列信号
伝送装置において、試験信号の送信側にて試験信号の受
信側に対して試験信号を送信する前に試験信号の送信を
知らせる要求信号を送信し、試験信号の受信側にて要求
信号を受信して試験信号を受信する準備をした後に応答
信号を試験信号の送信側に返送し、試験信号の送信側に
て応答信号の受信を確認してから試験信号を伝送路13
の全ての回線131〜13nに同じタイミングで送信する
信号間スキュー補正用信号送受信手段としての図3及び
図4に示す伝送装置11,12における制御回路16
と、試験信号の受信側にて伝送路13の各回線131
13n毎に試験信号を受信した時点から伝送路13の全
ての回線131〜13nから試験信号を受信するまでの時
間を測定して記憶し、伝送路13の各回線131〜13n
で伝送された複数の信号に対してそれぞれ記憶した時間
分だけ遅延をかけることにより、複数の信号の伝送中に
発生した信号間スキューを補正する信号間スキュー補正
手段としての信号伝送回路(リセット回路41、カウン
タ42、シフトレジスタ43、デコーダ44及びマルチ
プレクサ45からなるスキュー補正回路38と、インバ
ータ39と、アンド回路40とを有する信号伝送回路)
とを備えたので、試験信号の受信側にて要求信号を受信
して試験信号を受信する準備をした後に応答信号を試験
信号の送信側に返送することで誤動作を防止することが
できる。
【0038】また、このシステムにおける伝送装置1
1,12は、請求項5記載の発明の実施例であって、信
号間スキューを補正するための一連の動作を少なくとも
電源投入時にバッファ20の出力信号がHに遷移するこ
とにより行うので、ユーザの手をわずらわせることなく
確実に信号間スキューを補正することができ、信頼性の
高い信号伝送を実現できる。
【0039】また、このシステムにおける伝送装置1
1,12は、請求項6記載の発明の実施例であって、終
了検出回路29の出力信号S5がHになってタイマー2
1が起動してタイマー21の出力信号S6がインバータ
23を介して立ち上がり遷移検出回路24に入力される
ことで立ち上がり遷移検出回路24がリセットされるこ
とにより、信号間スキューを補正するための一連の動作
が所定時間毎に繰り返して行われるので、信号間スキュ
ーが環境温度や電源電圧の変動により経時的に変化して
も信号間スキューの発生を抑えることができ、耐環境性
に優れた信号伝送を実現できる。
【0040】また、このシステムにおける伝送装置1
1,12は、請求項7記載の発明の実施例であって、上
記信号間スキュー補正用信号送受信手段または要求/応
答信号送受信手段としての伝送装置11,12における
制御回路16は伝送路が空き状態にあることを伝送路空
き検出回路25,30により確認して要求信号及び応答
信号の送信を開始するので、たとえ信号間スキュー補正
動作を開始する時間になったときに何らかの信号伝送が
ある場合にはそれが完全に終了するまで待つことがで
き、本来の信号伝送の効率を損なうことなく信号間スキ
ューを正しく補正することができる。
【0041】また、このシステムにおける伝送装置1
1,12は、請求項8記載の発明の実施例であって、上
記信号間スキュー補正用信号送受信手段または上記要求
/応答信号送受信手段は要求信号を受信すると伝送路1
3からの試験信号をアンド回路34及びインバータ36
により遮断して外部に伝送しないようにしたので、試験
信号によってシステムに何らかの障害が発生するのを防
止することができ、システムの信頼性を確保することが
できる。
【0042】図8は請求項3記載の発明の実施例の伝送
装置を用いたシステム構成の一例における制御回路を示
す。このシステムでは、ホストコンピュータ14とプリ
ンタ15との間で双方向に信号が伝送され、伝送路13
が半二重の構成となっている場合の例である。要求信号
を先に送信する方の伝送装置、例えば伝送装置11にお
ける信号伝送回路171〜17n、要求信号を後で送信す
る方の伝送装置12における信号伝送回路171〜17n
は、上記図5及び図6に示すものの両方がそれぞれ用い
られて互いに要求信号、試験信号、応答信号、端末機器
14,15からの信号の送受信を行って信号間スキュー
補正動作を行う。また、伝送装置11における制御回路
16には図3及び図4に示すものが用いられて伝送装置
12における制御回路16には図4及び図8に示すもの
が用いられ、伝送装置11,12が互いに要求信号、試
験信号の送受信を行う。
【0043】この伝送装置12における制御回路16で
は、図3に示す制御回路において、タイマー21、イン
バータ23、伝送路空き検出回路25、アンド回路2
2,26、バッファ20、抵抗18、コンデンサ19が
省略され、伝送装置11からの要求信号がインバータ4
6で反転されて立ち上がり遷移検出回路24に入力信号
S1として入力されて立ち上がり遷移検出回路24の出
力信号がそのまま要求信号として制御信号ラインを介し
て伝送装置11の制御回路16へ送信される。したがっ
て、伝送装置12における立ち上がり遷移検出回路24
からの要求信号は伝送装置11からの要求信号がLにな
った後にHになる。
【0044】このシステムにおける伝送装置11,12
は、請求項3記載の発明の実施例であって、伝送路13
の両側に設けられて相手側に対して試験信号の送信前に
試験信号の送信を知らせる要求信号を送信し、相手側か
らの要求信号を受信して応答信号を相手側に返送し、相
手側からの応答信号を受信する2つの要求/応答信号送
受信手段としての図3及び図8に示す立ち上がり遷移検
出回路24及び試験信号発生回路28を含む制御回路
と、伝送路13の両側に設けられて2つの要求/応答信
号送受信手段のうち伝送路13の同じ側に設けられた要
求/応答信号送受信手段の応答信号受信により試験信号
を伝送路13の全ての回線131〜13nに同じタイミン
グで送信し、伝送路13の各回線131〜13n毎に試験
信号を受信した時点から伝送路13の全ての回線131
〜13nから試験信号を受信するまでの時間を測定して
記憶し、伝送路13の各回線131〜13nで伝送されて
きた複数の信号に対してそれぞれ記憶した時間分だけ遅
延をかけることにより、複数の信号の伝送中に発生した
信号間スキューを補正する2つの信号間スキュー補正手
段としての信号伝送回路(リセット回路41、カウンタ
42、シフトレジスタ43、デコーダ44及びマルチプ
レクサ45からなるスキュー補正回路38と、インバー
タ39と、アンド回路40とを有する信号伝送回路)と
を備え、2つの要求/応答信号送受信手段及び2つの信
号間スキュー補正手段の動作順位を予め決めておくの
で、伝送路が半二重の構成になっている場合にも適用で
きる。
【0045】また、請求項4記載の発明の実施例の伝送
装置を用いたシステム構成の一例は、ホストコンピュー
タ14とプリンタ15との間で双方向に信号が伝送さ
れ、伝送路13が全二重の構成となっている場合の例で
ある。このシステムでは、伝送装置11における信号伝
送回路171〜17n、伝送装置12における信号伝送回
路171〜17nは、上記図5及び図6に示すものの両方
がそれぞれ用いられて互いに要求信号、試験信号、応答
信号、端末機器14,15からの信号の送受信を行って
信号間スキュー補正動作を行う。また、伝送装置11に
おける制御回路16には図3及び図4に示すものが用い
られ、伝送装置12における制御回路16には図4に示
すものと、図8に示すものにおいてインバータ46を省
略して伝送装置11からの要求信号をそのまま立ち上が
り遷移検出回路24に入力信号S1として入力するよう
にしたものが用いられる。従って、伝送装置12の制御
回路16は、伝送装置11からの要求信号を受信する
と、それに続いて自らも要求信号を伝送装置11へ送信
して信号間スキューを補正するための一連の動作を開始
する。
【0046】このシステムにおける伝送装置11,12
は、請求項4記載の発明の実施例であって、伝送路13
の両側に設けられて相手側に対して試験信号の送信前に
試験信号の送信を知らせる要求信号を送信し、相手側か
らの要求信号を受信して応答信号を相手側に返送し、相
手側からの応答信号を受信する2つの要求/応答信号送
受信手段としての図3及び図8に示す立ち上がり遷移検
出回路24及び試験信号発生回路28を含む制御回路1
6と、伝送路13の両側に設けられて2つの要求/応答
信号送受信手段のうち伝送路13の同じ側に設けられた
要求/応答信号送受信手段の応答信号受信により試験信
号を伝送路13の全ての回線131〜13nに同じタイミ
ングで送信し、伝送路13の各回線131〜13n毎に試
験信号を受信した時点から伝送路13の全ての回線13
1〜13nから試験信号を受信するまでの時間を測定して
記憶し、伝送路13の各回線で伝送されてきた複数の信
号に対してそれぞれ記憶した時間分だけ遅延をかけるこ
とにより、複数の信号の伝送中に発生した信号間スキュ
ーを補正する2つの信号間スキュー補正手段としての信
号伝送回路(リセット回路41、カウンタ42、シフト
レジスタ43、デコーダ44及びマルチプレクサ45か
らなるスキュー補正回路38と、インバータ39と、ア
ンド回路40とを有する信号伝送回路)とを備え、2つ
の要求/応答信号送受信手段の一方が要求信号を送信し
た場合に2つの要求/応答信号送受信手段の他方も要求
信号を送信して2つの要求/応答信号送受信手段及び2
つの信号間スキュー補正手段が同時に双方向にて同じ一
連の動作を行うようにしたので、試験信号が伝送路を1
往復する時間で双方向の信号伝送に対する信号間スキュ
ーを補正することができ、本来の信号伝送の効率を損な
うことなく信号間スキューを補正することができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、複数の信号を並列に伝送路を介して伝送する並列信
号伝送装置において、信号送信側にて試験信号を生成し
て該試験信号を前記伝送路の全ての回線に同じタイミン
グで送信する試験信号送信手段と、信号受信側にて前記
伝送路の各回線毎に前記試験信号を受信した時点から前
記伝送路の全ての回線から前記試験信号を受信するまで
の時間を測定して記憶し、前記伝送路の各回線で伝送さ
れた前記複数の信号に対してそれぞれ前記記憶した時間
分だけ遅延をかけることにより、前記複数の信号の伝送
中に発生した信号間スキューを補正する信号間スキュー
補正手段とを備えたので、伝送路の信号伝送方向が一方
向のみの場合にも適用できる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、複数の信号
を並列に伝送路を介して伝送する並列信号伝送装置にお
いて、試験信号の送信側にて試験信号の受信側に対して
試験信号を送信する前に試験信号の送信を知らせる要求
信号を送信し、試験信号の受信側にて前記要求信号を受
信して試験信号を受信する準備をした後に応答信号を試
験信号の送信側に返送し、試験信号の送信側にて前記応
答信号の受信を確認してから試験信号を前記伝送路の全
ての回線に同じタイミングで送信する信号間スキュー補
正用信号送受信手段と、試験信号の受信側にて前記伝送
路の各回線毎に前記試験信号を受信した時点から前記伝
送路の全ての回線から前記試験信号を受信するまでの時
間を測定して記憶し、前記伝送路の各回線で伝送された
前記複数の信号に対してそれぞれ前記記憶した時間分だ
け遅延をかけることにより、前記複数の信号の伝送中に
発生した信号間スキューを補正する信号間スキュー補正
手段とを備えたので、試験信号の受信側にて要求信号を
受信して試験信号を受信する準備をした後に応答信号を
試験信号の送信側に返送することで誤動作を防止するこ
とができる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、複数の信号
を並列に伝送路を介して伝送し、この伝送路が半二重で
ある並列信号伝送装置において、前記伝送路の両側に設
けられて相手側に対して試験信号の送信前に試験信号の
送信を知らせる要求信号を送信し、相手側からの要求信
号を受信して応答信号を相手側に返送し、相手側からの
応答信号を受信する2つの要求/応答信号送受信手段
と、前記伝送路の両側に設けられて前記2つの要求/応
答信号送受信手段のうち前記伝送路の同じ側に設けられ
た要求/応答信号送受信手段の応答信号受信により試験
信号を前記伝送路の全ての回線に同じタイミングで送信
し、前記伝送路の各回線毎に前記試験信号を受信した時
点から前記伝送路の全ての回線から前記試験信号を受信
するまでの時間を測定して記憶し、前記伝送路の各回線
で伝送されてきた前記複数の信号に対してそれぞれ前記
記憶した時間分だけ遅延をかけることにより、前記複数
の信号の伝送中に発生した信号間スキューを補正する2
つの信号間スキュー補正手段とを備え、前記2つの要求
/応答信号送受信手段及び前記2つの信号間スキュー補
正手段の動作順位を予め決めておくので、伝送路が半二
重の構成になっている場合にも適用できる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、複数の信号
を並列に伝送路を介して伝送し、この伝送路が全二重で
ある並列信号伝送装置において、前記伝送路の両側に設
けられて相手側に対して試験信号の送信前に試験信号の
送信を知らせる要求信号を送信し、相手側からの要求信
号を受信して応答信号を相手側に返送し、相手側からの
応答信号を受信する2つの要求/応答信号送受信手段
と、前記伝送路の両側に設けられて前記2つの要求/応
答信号送受信手段のうち前記伝送路の同じ側に設けられ
た要求/応答信号送受信手段の応答信号受信により試験
信号を前記伝送路の全ての回線に同じタイミングで送信
し、前記伝送路の各回線毎に前記試験信号を受信した時
点から前記伝送路の全ての回線から前記試験信号を受信
するまでの時間を測定して記憶し、前記伝送路の各回線
で伝送されてきた前記複数の信号に対してそれぞれ前記
記憶した時間分だけ遅延をかけることにより、前記複数
の信号の伝送中に発生した信号間スキューを補正する2
つの信号間スキュー補正手段とを備え、前記2つの要求
/応答信号送受信手段の一方が前記要求信号を送信した
場合に前記2つの要求/応答信号送受信手段の他方も前
記要求信号を送信して前記2つの要求/応答信号送受信
手段及び前記2つの信号間スキュー補正手段が同時に双
方向にて同じ一連の動作を行うようにしたので、試験信
号が伝送路を1往復する時間で双方向の信号伝送に対す
る信号間スキューを補正することができ、本来の信号伝
送の効率を損なうことなく信号間スキューを補正するこ
とができる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項1,
2,3または4記載の並列信号伝送装置において、前記
手段が一連の動作を少なくとも電源投入時に行うので、
ユーザの手をわずらわせることなく確実に信号間スキュ
ーを補正することができ、信頼性の高い信号伝送を実現
できる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、請求項1,
2,3,4または5記載の並列信号伝送装置において、
前記手段が一連の動作を所定時間毎に繰り返して行うの
で、信号間スキューが環境温度や電源電圧の変動により
経時的に変化しても信号間スキューの発生を抑えること
ができ、耐環境性に優れた信号伝送を実現できる。
【0053】請求項7記載の発明によれば、請求項2,
3,4,5または6記載の並列信号伝送装置において、
前記信号間スキュー補正用信号送受信手段または前記要
求/応答信号送受信手段は前記伝送路が空き状態にある
ことを確認して要求信号及び応答信号の送信を開始する
ので、たとえ信号間スキュー補正動作を開始する時間に
なったときに何らかの信号伝送がある場合にはそれが完
全に終了するまで待つことができ、本来の信号伝送の効
率を損なうことなく信号間スキューを正しく補正するこ
とができる。
【0054】請求項8記載の発明によれば、請求項2,
3,4,5,6または7記載の並列信号伝送装置におい
て、前記信号間スキュー補正用信号送受信手段または前
記要求/応答信号送受信手段は前記要求信号を受信する
と前記伝送路からの試験信号を遮断して外部に伝送しな
いようにしたので、試験信号によってシステムに何らか
の障害が発生するのを防止することができ、システムの
信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1,2,5〜8記載の発明の実施例の伝
送装置を用いたシステム構成の一例における伝送装置の
構成例を示すブロック図である。
【図2】同システムの概略を示すブロック図である。
【図3】同システムにおける試験信号を送信する側の伝
送装置における制御回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図4】同システムにおける試験信号を受信する側の伝
送装置における制御回路の構成例を示すブロック図であ
る。
【図5】同システムにおける試験信号を送信する側の伝
送装置における信号伝送回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図6】同システムにおける試験信号を受信する側の伝
送装置における信号伝送回路の一例を示すブロック図で
ある。
【図7】同信号伝送回路におけるスキュー補正回路の構
成例を示すブロック図である。
【図8】請求項3記載の発明の実施例の伝送装置を用い
たシステム構成の一例における制御回路を示すブロック
図である。
【符号の説明】
11,12 伝送装置 13 伝送路 131〜13n 回線 14,15 端末機器 16 制御回路 171〜17n 信号伝送回路 18 抵抗 19 コンデンサ 20 バッファ 21 タイマー 22,26,27,33〜35,40 アンド回路 23,32,36,39,46 インバータ 24 立ち上がり遷移検出回路 25,30 伝送路空き検出回路 28 試験信号発生回路 29 終了検出回路 31 遅延設定終了検出回路 37 オア回路 38 スキュー補正回路 41 リセット回路 42 カウンタ 43 シフトレジスタ 44 デコーダ 45 マルチプレクサ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の信号を複数の回線を有する伝送路を
    介して並列に伝送する並列信号伝送装置において、信号
    送信側にて試験信号を生成して該試験信号を前記伝送路
    の全ての回線に同じタイミングで送信する試験信号送信
    手段と、前記伝送路の各回線からの前記試験信号を受信
    する信号受信側において、前記伝送路の各回線からの前
    記試験信号を受信した各時点を前記各回線毎に始点と
    し、前記伝送路の全ての回線からの前記試験信号のうち
    最後の試験信号を受信した時点を終点として、前記各回
    線毎に前記始点から前記終点までの時間を測定して記憶
    、前記伝送路の各回線で伝送された前記複数の信号に
    対してそれぞれ前記記憶した時間分だけ遅延をかけるこ
    とにより、前記複数の信号の伝送中に発生した信号間ス
    キューを補正する信号間スキュー補正手段とを備えたこ
    とを特徴とする並列信号伝送装置。
  2. 【請求項2】複数の信号を複数の回線を有する伝送路を
    介して並列に伝送する並列信号伝送装置において、試験
    信号の送信側にて試験信号の受信側に対して試験信号を
    送信する前に試験信号の送信を知らせる要求信号を送信
    し、試験信号の受信側にて前記要求信号を受信して試験
    信号を受信する準備をした後に応答信号を試験信号の送
    信側に返送し、試験信号の送信側にて前記応答信号の受
    信を確認してから試験信号を前記伝送路の全ての回線に
    同じタイミングで送信する信号間スキュー補正用信号送
    受信手段と、前記伝送路の各回線からの前記試験信号を
    受信する信号受信側において、前記伝送路の各回線から
    の前記試験信号を受信した各時点を前記各回線毎に始点
    とし、前記伝送路の全ての回線からの前記試験信号のう
    ち最後の試験信号を受信した時点を終点として、前記各
    回線毎に前記始点から前記終点までの時間を測定して記
    憶し、前記伝送路の各回線で伝送された前記複数の信号
    に対してそれぞれ前記記憶した時間分だけ遅延をかける
    ことにより、前記複数の信号の伝送中に発生した信号間
    スキューを補正する信号間スキュー補正手段とを備えた
    ことを特徴とする並列信号伝送装置。
  3. 【請求項3】複数の信号を複数の回線を有する伝送路を
    介して並列に伝送し、この伝送路が半二重である並列信
    号伝送装置において、前記伝送路の両側に設けられて相
    手側に対して試験信号の送信前に試験信号の送信を知ら
    せる要求信号を送信し、相手側からの要求信号を受信し
    て応答信号を相手側に返送し、相手側からの応答信号を
    受信する2つの要求/応答信号送受信手段と、前記伝送
    路の両側に設けられて前記2つの要求/応答信号送受信
    手段のうち前記伝送路の同じ側に設けられた要求/応答
    信号送受信手段の応答信号受信により試験信号を前記伝
    送路の全ての回線に同じタイミングで送信し、前記伝送
    路の各回線からの前記試験信号を受信する信号受信側に
    おいて、前記伝送路の各回線からの前記試験信号を受信
    した各時点を前記各回線毎に始点とし、前記伝送路の全
    ての回線からの前記試験信号のうち最後の試験信号を受
    信した時点を終点として、前記各回線毎に前記始点から
    前記終点までの時間を測定して記憶し、前記伝送路の各
    回線で伝送されてきた前記複数の信号に対してそれぞれ
    前記記憶した時間分だけ遅延をかけることにより、前記
    複数の信号の伝送中に発生した信号間スキューを補正す
    る2つの信号間スキュー補正手段とを備え、前記2つの
    要求/応答信号送受信手段及び前記2つの信号間スキュ
    ー補正手段の動作順位を予め決めておくことを特徴とす
    る並列信号伝送装置。
  4. 【請求項4】複数の信号を複数の回線を有する伝送路を
    介して並列に伝送し、この伝送路が全二重である並列信
    号伝送装置において、前記伝送路の両側に設けられて相
    手側に対して試験信号の送信前に試験信号の送信を知ら
    せる要求信号を送信し、相手側からの要求信号を受信し
    て応答信号を相手側に返送し、相手側からの応答信号を
    受信する2つの要求/応答信号送受信手段と、前記伝送
    路の両側に設けられて前記2つの要求/応答信号送受信
    手段のうち前記伝送路の同じ側に設けられた要求/応答
    信号送受信手段の応答信号受信により試験信号を前記伝
    送路の全ての回線に同じタイミングで送信し、前記伝送
    路の各回線からの前記試験信号を受信する信号受信側に
    おいて、前記伝送路の各回線からの前記試験信号を受信
    した各時点を前記各回線毎に始点とし、前記伝送路の全
    ての回線からの前記試験信号のうち最後の試験信号を受
    信した時点を終点として、前記各回線毎に前記始点から
    前記終点までの時間を測定して記憶し、前記伝送路の各
    回線で伝送されてきた前記複数の信号に対してそれぞれ
    前記記憶した時間分だけ遅延をかけることにより、前記
    複数の信号の伝送中に発生した信号間スキューを補正す
    る2つの信号間スキュー補正手段とを備え、前記2つの
    要求/応答信号送受信手段の一方が前記要求信号を送信
    した場合に前記2つの要求/応答信号送受信手段の他方
    も前記要求信号を送信して前記2つの要求/応答信号送
    受信手段及び前記2つの信号間スキュー補正手段が同時
    に双方向にて同じ一連の動作を行うようにしたことを特
    徴とする並列信号伝送装置。
  5. 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の並列信号
    伝送装置において、前記手段が一連の動作を少なくとも
    電源投入時に行うことを特徴とする並列信号伝送装置。
  6. 【請求項6】請求項1,2,3,4または5記載の並列
    信号伝送装置において、前記手段が一連の動作を所定時
    間毎に繰り返して行うことを特徴とする並列信号伝送装
    置。
  7. 【請求項7】請求項2,3,4,5または6記載の並列
    信号伝送装置において、前記信号間スキュー補正用信号
    送受信手段または前記要求/応答信号送受信手段は前記
    伝送路が空き状態にあることを確認して要求信号及び応
    答信号の送信を開始することを特徴とする並列信号伝送
    装置。
  8. 【請求項8】請求項2,3,4,5,6または7記載の
    並列信号伝送装置において、前記信号間スキュー補正用
    信号送受信手段または前記要求/応答信号送受信手段は
    前記要求信号を受信すると前記伝送路からの試験信号を
    遮断して外部に伝送しないようにしたことを特徴とする
    並列信号伝送装置。
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