JP3487090B2 - ポンプ/モータの冷却回路 - Google Patents
ポンプ/モータの冷却回路Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の制動時にポ
ンプとして働き車両の駆動力を吸収し、発進時および加
速時にモータとして働き車両の駆動軸の駆動を補助する
ポンプ/モータに装着されるポンプ/モータの冷却回
路、特に、ポンプ/モータに冷却用オイルを供給できる
油路が形成されたポンプ/モータの冷却回路に関する。 【0002】 【従来の技術】車両の制動時の制動エネルギによってポ
ンプ/モータを駆動して高圧油を蓄積し、車両の発進時
および加速時には蓄積した高圧油によりポンプ/モータ
を駆動してポンプ/モータの発生した回転力を車両の駆
動軸に伝えて駆動補助をさせるというエネルギー回生装
置が知られている。このエネルギー回生装置の一例が特
開平6−156221号に開示される。この装置は、図
5に示すように、車両のエンジンEに連結された動力伝
達系P中の後輪側のデファレンシャルDに減速機M及び
駆動軸Dsを介して接続されるポンプ/モータ1とその
ポンプ/モータに接続される作動油循環路P1,P2及
びポンプ/モータの冷却回路2とを備える。 【0003】このエネルギー回生装置で用いるポンプ/
モータ1は、例えば、図6に示すように、斜板式アキシ
ャルプランジャ型のポンプであり、その回転方向Rは常
に一定方向と成っている。このポンプ/モータはその斜
板101の傾きが別に設けられた電動型の油圧アクチュ
エータ3を介して、コントロールユニット4により制御
される。制動時はポンプとして作動可能なように、発進
時および加速時にはモータとして作動可能なように斜板
101の傾斜を切換える。また、ポンプ/モータは停車
及び通常走行時には、ポンプとモータとの間の中立状態
にて空作動する。 【0004】このようなエネルギー回生装置のコントロ
ールユニット4はアキュムレータ7に取付けられる切換
弁6及びポンプ/モータの油圧アクチュエータ3を切換
え制御する。即ち、コントロールユニット4は、制動時
にはアキュムレータ7への作動油の流入を許容するよう
に切換弁6を制御し、ポンプ/モータ1がポンプとして
作動するよう油圧アクチュエータ3を介し斜板101の
傾斜を制御する。発進時および加速時には蓄積された高
圧油がポンプ/モータ1に流動するように切換弁6を制
御し、アキュムレータ7に蓄積された高圧油を作動油循
環路P1よりポンプ/モータ1に導きモータ作動させ、
その駆動力を車両の駆動軸8に伝え、低圧化した油を作
動油循環路P2を介し作動油タンク5に戻す。 【0005】なお、作動油タンク5は密閉式でこれには
高圧エア源13より高圧が付与され、これにより作動油
循環路P2でのキャビテーションの発生を防止してい
る。このようなポンプ/モータ1が作動すると、そのハ
ウジング内の摺動部が発熱し、高温化する。ここでは、
発熱部を覆うハウジング内をこれに連結されたポンプ/
モータ1の冷却回路2によって冷却している。 【0006】このポンプ/モータの冷却回路2はポンプ
/モータ1のハウジング内に連通する冷却路P3,P4
と、同冷却路中に配備されるポンプ9と、ドレインタン
ク10と、油路切換弁11等を備え、通常時には切換弁
11が実線で示す位置に保持され、ドレーンタンク10
のオイルが作動油タンク5に供給され、冷却時に切換弁
11が切換えられると、ドレーンタンク10とポンプ/
モータ1及びハウジング内を冷却路P3,P4によって
ループ状に結び、冷却用オイルを用いてポンプ/モータ
1を冷却する。 【0007】ところで、このようなポンプ/モータの冷
却回路2に代えて、特に、オイルフィルタやオイルクー
ラを用い、オイルフィルタによりハウジング内や作動油
タンクで混入した摩耗粉を除去し、オイルクーラによ
り、ポンプ/モータの冷却効率を高め、過度な昇温によ
るパッキン類の早期劣化を防ぎ、ポンプ/モータの耐久
性を維持するようにしているものがあり、その一例を図
4に示した。 【0008】ここでのポンプ/モータの冷却回路2a
は、車両の駆動軸Dsに連結されるポンプ/モータ14
と、そのポンプ/モータに接続される作動油循環路P
1,P2と、ポンプ/モータ14のハウジング内の冷却
用オイルを作動油タンク15に導くドレーン冷却路P5
と、作動油タンク15の油を、ポンプ/モータ14のハ
ウジング内に送出する主冷却路P6とを備える。主冷却
路P6には、エンジンEに駆動される循環ポンプ16
と、オイルクーラ17と、オイルフィルタ18と、リリ
フバルブ19と、切換弁20とが配備される。 【0009】このポンプ/モータ14の冷却回路2aは
通常時にコントローラ21が切換弁20を切換え、主冷
却路P6、切換弁20及びドレーン路P7に沿って冷却
用オイルを流動させる。これにより冷却用オイルをオイ
ルクーラ17で冷却し、オイルフィルタ18により摩耗
粉を除去する。一方、ポンプ/モータ14のハウジング
内温度が高温化すると切換弁20を実線で示す位置に切
換え、主冷却路P6及びドレーン冷却路P5に沿って冷
却用オイルを流動させる。これによりポンプ/モータ1
4の摺動部を冷却用オイルで潤滑及び冷却し、同オイル
をオイルクーラ17で冷却し、オイルフィルタ18によ
りハウジング内で生じた摩耗粉を除去する。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したポ
ンプ/モータの冷却回路2aの様に大気開放式の作動油
タンク15を用いた場合、作動油タンク15内に侵入し
た空気中の細かい汚染物質がオイル中に混入する恐れが
ある。この場合、主冷却路P6には冷却用オイル中の汚
染物質粉を除去するためのオイルフィルタ18が装備さ
れている。しかし、従来のオイルフィルタ18はその濾
過粒度が比較的粗く、作動油タンク15で混入した空気
中の細かい汚染物質等を除去することは出来なかった。
そこで、オイルフィルタ18の濾過効率を高めるべく濾
過粒度を微細化すると、オイルフィルタ14の圧力損失
が高まり、主冷却路P6の内圧が上昇し、同一ライン上
流側のオイルクーラ17内の油圧が高圧化し、オイルク
ーラの耐圧限界値を超えてしまう。 【0011】このため、従来のポンプ/モータの冷却回
路2aではオイルフィルタ14の濾過効率を十分に上げ
ることは出来ず、冷却用オイル中の細かい汚染物質等を
除去することは出来なかった。そこで、この種のポンプ
/モータの冷却回路を備えたエネルギー回生装置では、
同装置の製造完了時やその後の定期的な整備時に装置外
の外部フラッシング装置を用い、ポンプ/モータの冷却
回路P5,P6及びポンプ/モータに接続される作動油
循環路P1,P2のオイルの濾過を行い、冷却用オイル
中の摩耗粉及び細かい汚染物質等を除去している。 【0012】このように、従来のポンプ/モータの冷却
回路では、同回路に外部フラッシング装置を定期的に外
付けし、油の濾過をする必要があり、整備性の改善が望
まれている。本発明の目的は、外部フラッシング装置に
よる定期的な油の濾過をする必要がないポンプ/モータ
の冷却回路を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、制動
時には車両の駆動軸によりポンプとして働き、アキュム
レータにオイルを圧送し蓄圧する一方、発進時および加
速時にはアキュムレータに蓄圧されたオイルによりモー
タとして駆動せしめられ、車両の駆動輪の駆動力を補助
するポンプ/モータと、同ポンプ/モータに冷却用オイ
ルを供給するオイルポンプと、上記冷却用オイルが貯留
されるオイルタンクと、上記オイルポンプと上記ポンプ
/モータとの間に設けられ上記冷却用オイルを冷却する
オイルクーラと、このオイルクーラの下流に設けたオイ
ルフィルタと、上記冷却用オイルの流れを上記ポンプ/
モータまたは上記オイルタンクに切り換える切換バルブ
とから構成されたポンプ/モータの冷却回路において、
上記オイルクーラと上記切換バルブとの中間部から分岐
した上記オイルタンクに連結させたバイパスラインに、
前記作動油タンクで混入した空気中の細かい汚染物質を
除去できる程の濾過粒度でしかも前記オイルフィルタと
比べ濾過粒度がより微細化された高密度フィルタを備え
たオイル浄化装置を設けるとともに、上記ポンプ/モー
タのハウジング内の冷却用オイルの温度が設定値を下回
るときは上記冷却用オイルの流れを上記オイルタンク
側、該設定値を上回るときは上記ポンプ/モータ側に、
上記切換バルブを切換制御するコントローラを設け、且
つ、上記切換バルブからの冷却用オイルの流れが上記オ
イルタンク側に切換わった時に上記オイル浄化装置にオ
イルが流れるよう上記切換バルブと上記オイルタンクと
の間に絞りを設けたことを特徴とする。 【0014】従って、切換バルブの非切換え時におい
て、冷却用オイルの流れがオイルポンプよりオイルクー
ラ、切換バルブを経てポンプ/モータ、オイルタンクと
進むこととなり、冷却用オイルがポンプ/モータを冷却
する。一方、切換バルブの切換え時において、冷却用オ
イルの流れが切換バルブより直接オイルタンク側に流れ
るようになり、この時、切換バルプとオイルタンクとの
間の絞りが冷却油の流れを抑えるので、その絞りの上流
側のオイルクーラと切換バルブとの中間部から分岐した
バイパスライン上のオイル浄化装置にオイルを流すこと
となり、この場合にオイル浄化装置が冷却用オイルに混
入する細かい汚染物質等を除去する。 【0015】請求項2の発明は、請求項1記載のポンプ
/モータの冷却回路において、上記オイル浄化手段が、
濾過器と同濾過器に流れる冷却用オイルの流量を制御す
る流量制御弁とを有することを特徴とする。従って、絞
りの上流側のオイルクーラと切換バルブとの中間部から
分岐したバイパスライン上のオイル浄化装置に冷却用オ
イルを流す場合、オイル浄化装置内の流量制御弁が濾過
器に流れる作動油の流量を制御するので、過度な流量の
作動油が濾過器に流れ込むことを規制する。 【0016】 【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたポン
プ/モータの冷却回路を示した。このポンプ/モータの
冷却回路は図示しない車両のエネルギー回生装置に装着
される。このポンプ/モータの冷却回路23は、図3、
図4の装置と同一の部材を含み、ここでは同一部材には
同一符号を付し、その重複説明を簡略化する。 【0017】ここでのポンプ/モータの冷却回路23
は、車両の駆動軸Dsに連結され、駆動軸Dsを介し図
示しない駆動輪との間で回転力の授受を行うポンプ/モ
ータ14と、そのポンプ/モータに接続される作動油循
環路P1,P2と、ポンプ/モータ14のハウジング内
の冷却油を作動油タンク15に導くドレーン冷却路P5
と、作動油タンク15の油を吸引し、ポンプ/モータ1
4のハウジング内に送出する主冷却路P6とを備える。 【0018】主冷却路P6は、作動油タンク15の油を
吸引して送出する手動のプライミングポンプ25と、エ
ンジンEに駆動されると共に作動油タンク15からの冷
却用オイルを圧送する循環ポンプ16と、その下流に位
置するオイルクーラ17と、その下流に位置するオイル
フィルタ18と、その下流に位置するリリーフバルブ1
9と、その下流に位置する切換弁20とを備える。 【0019】オイルクーラ17は冷却用オイルを冷却し
た上でポンプ/モータ14に供給し、その摺動部を潤滑
及び冷却してポンプ/モータ14の過度な昇温によるパ
ッキン類の早期劣化を防ぎ、ポンプ/モータの耐久性を
維持するようにしている。オイルフィルタ18は、汚染
物質を除去した上でポンプ/モータ14に供給してい
る。なお、オイルフィルタ18はその目詰まりによって
上流側のオイルクーラ17内の油圧が耐圧限界を上回る
ことが無いよう、後述の高密度フィルタ28と比較する
と濾過粒度の粗いものが採用される。 【0020】リリーフバルブ19は主冷却路P6の一部
であり後述する高圧域P6hの油圧が所定値を上回り、
オイルクーラ17が耐圧限界を超えることがないように
設けられる安全弁であり、高圧域P6hの油圧が過度に
上昇すると主冷却路P6をドレーン路P7に連通させる
よう構成される。切換弁20は3ポートの切換弁であり
コントローラ21に制御される。この切換弁は第1位置
s1にあると主冷却路P6を弁排出路P7aを経てドレ
ーン路P7に連通させ、実線で示す第2位置s2にある
と主冷却路P6を開き、循環ポンプ16をポンプ/モー
タ14に連通させる。なお、弁排出路P7aには絞り2
4が配備され、これによって弁排出路P7aと循環ポン
プ16の間の高圧域P6hを流動する冷却用オイルを所
定量高圧化する。 【0021】オイルクーラ17と切換弁20との間にあ
ってオイルフィルタ18の上流には分岐部aが設けら
れ、分岐部aからはバイパス路P8が延出し、同路はオ
イル浄化装置26を経てドレーン路P7及び作動油タン
ク15に連結される。オイル浄化装置26は冷却用オイ
ルの流量を制御する流量制御弁27とその下流に配備さ
れる高密度フィルタ28と、高密度フィルタ28を迂回
するチェック弁29とを有する。 【0022】ここで流量制御弁27は差圧に対応して流
量規制を行うよう形成され、図2に示す流量制御特性を
示す。即ち、この流量制御弁27の分岐部a側である上
流側の油圧Pinと高密度フィルタ28側である下流側
の油圧Poutの差圧dP(=Pin−Pout)が約
8kg/cm2に達するまでは1.0〜1.4(l/mi
n)の流量Qを許容し、8kg/cm2を上回ると流量ゼロ
に規制するという機能を備える。なお、流量制御弁27
は最大差圧dP(8kg/cm2)側での流量規制において
ヒステリシス特性を示し、ここでは符号cが増圧時特性
を、符号eが減圧時特性をそれぞれ示す。 【0023】高密度フィルタ28はオイルフィルタ18
と比べ濾過粒度がより微細化されたものが採用され、こ
れによってオイルフィルタ18では除去出来ない微粒子
を除去する。即ち、高密度フィルタ28は作動油タンク
15で混入した空気中の細かい汚染物質等を除去するこ
とができるように設定される。チェック弁29は、目詰
まり等によってフィルタ上流側が過度に高圧化し、オイ
ル浄化装置26の上流側のオイルクーラ17の耐圧限界
を超えないように設けられる安全弁である。 【0024】コントローラ21は周知のエネルギ回生制
御を行うと共に適時にポンプ/モータ14の冷却制御を
行うという機能を備える。特に、図示しないブレーキや
アクセルの操作情報を検出し、ポンプ/モータ14のハ
ウジング内の冷却用オイルの温度を油温センサ30によ
り検出できる。このようなポンプ/モータ14の冷却回
路23及び同冷却回路を備えたエネルギ回生装置の作動
を説明する。 【0025】エネルギ回生装置のコントローラ21は車
両の制動時にポンプ/モータ14をポンプとして、発進
時および加速時にはモータとして作動可能なように斜板
(図5の符号101参照)の傾斜を制御する。これによ
って車両はその制動エネルギを高圧油として蓄積し、車
両の発進時および加速時には蓄積した高圧油によりポン
プ/モータを駆動して発生した回転力で車両の駆動補助
を行い走行を継続する。このエネルギ回生制御と並行し
てコントローラ21はポンプ/モータの冷却回路の制御
を行う。 【0026】ここで、車両のポンプ/モータ14のハウ
ジング内温度(冷却用オイルの油温)が設定値以下では
切換弁20を第1位置s1に切換え制御する。第1位置
s1の切換弁20は主冷却路P6の一部である高圧域P
6hを弁排出路P7a及びドレーン路P7側に連通さ
せ、ポンプ/モータ14側とは遮断する。この場合、エ
ンジン回転数に連動して循環ポンプ16の吐出量が増減
変化し、弁排出路P7a上の絞り24の働きで高圧域P
6hの油圧が増減変化する。なお、高圧域P6hの油圧
が許容油圧PMAX(=10kg/cm2>最大差圧dP)を上
回ると、リリーフバルブ19が開き、主冷却路P6の油
圧が許容油圧PMAX以下と成るように油圧制御を行う。 【0027】この間に、高圧域P6hと同時にバイパス
路P8側の冷却用オイルの油圧も増減変化し、流量制御
弁27における差圧dP(=Pin−Pout)が増減
変化する。この場合、流量制御弁27は流量規制作動を
行い、最大流量QMAXである1.4(l/min)以上
の冷却用オイルが高密度フィルタ28側に流入すること
を防止する。この流量制御弁27の働きによって、高密
度フィルタ28には過度の流量の冷却用オイルが流入す
ることが無く、しかも高密度フィルタ28の目詰まりに
よってフィルタ上流の油圧が過度に増加した場合にはチ
ェック弁29が開き、高密度フィルタ28の破損を防止
する。 【0028】このため、高密度フィルタ28は流量制御
弁27の流量規制とチェック弁29の圧力規制の働きに
保護され、適正流量の冷却用オイルを受けて高濾過効率
で濾過作動でき、それによって作動油タンク15で混入
した空気中の細かい汚染物質等を常時除去することがで
きる。特に、高圧域P6hのオイルクーラ17は、その
下流に分岐してチェック弁29付きのオイル浄化装置2
6を配備したバイパス路P8と、リリーフバルブ19を
備えた高圧域P6hを設けた。このため、オイルクーラ
17が受ける油圧が、エンジン回転数の増減変化の影響
や高密度フィルタ28の目詰まりによって耐圧限界を超
えることを確実に防止でき、耐久性を確保できる。 【0029】次に、コントローラ21は車両のポンプ/
モータ14のハウジング内温度(冷却用オイルの油温)
が設定値を上回ったと判断すると切換弁20を第2位置
s2に切換え制御する。第2位置s2の切換弁20は主
冷却路P6を開き、循環ポンプ16をポンプ/モータ1
4のハウジング内に連通させる。これによって、循環ポ
ンプ16からの冷却用オイルはオイルクーラ17で冷却
され、オイルフィルタ18により濾過され、ポンプ/モ
ータ14のハウジング内に供給されて同部を潤滑及び冷
却し、その後、ドレーン冷却路P5を介し作動油タンク
15に戻される。 【0030】切換弁20が第2位置s2に保持された場
合、主冷却路P6及びドレーン冷却路P5を循環する冷
却用オイルはポンプ/モータ14のハウジング内の熱を
オイルクーラ17で順次放熱し、冷却用オイル自体の温
度も順次低下し、同温度が設定値を下回った時点で、コ
ントローラは第2位置s2の切換弁20を第1位置s1
に戻すことと成る。このようにポンプ/モータの冷却回
路は、ポンプ/モータ14のハウジング内の冷却用オイ
ルの温度が設定値を上回るまでは、冷却用オイルの濾過
をオイルフィルタ18及び高密度フィルタ28で行い、
冷却用オイルの温度が設定値を上回ると、ポンプ/モー
タ14のハウジング内の冷却用オイルをオイルクーラ1
7に順次循環して放熱し、ポンプ/モータ14のハウジ
ング内の冷却用オイルを効率用よく冷却できる。 【0031】上述のところにおいて、図1のポンプ/モ
ータの冷却回路23は大気開放式の作動油タンク15を
備えていたが、場合により、図3に示すように、密閉式
の作動油タンク31及び大気開放式ドレーンタンク33
を備えたエネルギ回生装置にポンプ/モータの冷却回路
32を装着しても良い。この場合、図1の装置と同一の
部材を含み、ここでは同一部材には同一符号を付し、そ
の重複説明を略す。ここでのポンプ/モータの冷却回路
32は、ポンプ/モータ14に接続される作動油循環路
P1,P2の内、低圧側の作動油循環路P2が密閉式の
作動油タンク31に連通され同タンクには適時に供給路
P9よりオイル供給がなされる。 【0032】ポンプ/モータ14のハウジング内は主冷
却路P6と大気開放式ドレーンタンク33に続くドレー
ン冷却路P5とが連通する。 【0033】密閉式の作動油タンク31は開閉弁34及
び高圧エア源35に連結され、常時タンク内を加圧され
る。ドレーンタンク33はブリーザ36及び非常用タン
ク37を備え、常時冷却用オイルを所定レベルに保持す
る。主冷却路P6は、ドレーンタンク33の油を吸引す
るプライミングポンプ25と循環ポンプ16とオイルク
ーラ17とオイルフィルタ18とリリーフバルブ19と
第1、第2切換弁20a,20bとに沿って延出する。
オイルフィルタ18の上流の分岐部aからドレーン路P
7に達するバイパス路P8にはオイル浄化装置26が配
備される。 【0034】第1切換弁20aは第1位置n1にあると
主冷却路P6を開き、第2位置n2にあると主冷却路P
6を絞り24を備えた弁排出路P7aを経てドレーンタ
ンク33に連通させる。第2切換弁20bは、第1位置
m1にあると主冷却路P6を供給路P9を介し作動油タ
ンク31に連通させ、第2位置m2にあると主冷却路P
6を開く。ここで、車両のポンプ/モータ14のハウジ
ング内温度(冷却用オイルの油温)が設定値以下では第
1切換弁20aを第2位置n2に切換え、主冷却路P6
の一部である高圧域P6hを弁排出路P7aに連通さ
せ、ポンプ/モータ14側とは遮断する。 【0035】この場合、弁排出路P7a上の絞り24の
働きで高圧域P6hの油圧が増変化し、この間にバイパ
ス路P8側に流動する冷却用オイルが高密度フィルタ2
8に流入し、この際、高密度フィルタ28は流量制御弁
27の流量規制とチェック弁29の圧力規制の働きに保
護され、適正流量の冷却用オイルを受けて高濾過効率で
冷却用オイルを濾過する。次に、ポンプ/モータ14の
ハウジング内温度(冷却用オイルの油温)が設定値を上
回ったと判断すると第1切換弁20aを第1位置n1
に、第2切換弁20bを第2位置m2に切換え、主冷却
路P6を連通させ、循環ポンプ16とポンプ/モータ1
4とを連通させる。 【0036】主冷却路P6が開くと、循環ポンプ16か
らの冷却用オイルはオイルクーラ17で冷却され、オイ
ルフィルタ18により濾過され、ポンプ/モータ14の
ハウジング内に供給されて同部を潤滑及び冷却し、その
後、ドレーン冷却路P5を介しドレーンタンク33に戻
される。コントローラ21はポンプ/モータ14のハウ
ジング内の冷却用オイルの温度が設定値を下回った時点
で、第2位置m2の切換弁20bを第1位置m1に戻す
ことと成る。なお、通常時は、第2切換弁20bを第1
位置m1に戻すと同時に第1切換弁20aを第2位置n
2に戻すことと成る。しかし、作動油タンク31へのオ
イル供給を要する時点では第1切換弁20aを第1位置
n1に保持し、オイル供給を行える。 【0037】このようにポンプ/モータの冷却回路は、
ポンプ/モータ14のハウジング内の冷却用オイルの温
度が設定値を上回るまでは、冷却用オイルの濾過をオイ
ルフィルタ18及び高密度フィルタ28で行い、冷却用
オイルの温度が設定値を上回ると、ポンプ/モータ14
のハウジング内の冷却用オイルをオイルクーラ17に循
環して放熱し、ポンプ/モータ14のハウジング内の冷
却用オイルを効率よく冷却できる。 【0038】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ポンプ/
モータの冷却回路は、ポンプ/モータのハウジング内の
冷却用オイルの温度が設定値を上回るまでは、冷却用オ
イルの濾過をオイルフィルタ及び高密度フィルタで行
い、冷却用オイルの温度が設定値を上回ると、ポンプ/
モータのハウジング内の冷却用オイルをオイルクーラに
順次循環して放熱し、ポンプ/モータのハウジング内の
冷却用オイルを効率用よく冷却できる。しかも、作動油
内に侵入した細かい汚染物質を確実に浄化できるので、
別途に外部フラッシング装置を用い作動油を濾過すると
いう作業を排除できる。 【0039】請求項2の発明によれば、絞りの上流側の
オイルクーラと切換バルブとの中間部から分岐したバイ
パスライン上のオイル浄化装置にオイルを流す場合、オ
イル浄化装置内の流量制御弁が濾過器に流れる作動油の
流量を制御するので、過度な流量の作動油が濾過器に流
れ込むことを規制する。このため、濾過器に流れ込む作
動油の流量規制をするので、より微細な粒子を濾過し、
濾過効率を上げ汚染物質を効果的に濾過できる。
ンプとして働き車両の駆動力を吸収し、発進時および加
速時にモータとして働き車両の駆動軸の駆動を補助する
ポンプ/モータに装着されるポンプ/モータの冷却回
路、特に、ポンプ/モータに冷却用オイルを供給できる
油路が形成されたポンプ/モータの冷却回路に関する。 【0002】 【従来の技術】車両の制動時の制動エネルギによってポ
ンプ/モータを駆動して高圧油を蓄積し、車両の発進時
および加速時には蓄積した高圧油によりポンプ/モータ
を駆動してポンプ/モータの発生した回転力を車両の駆
動軸に伝えて駆動補助をさせるというエネルギー回生装
置が知られている。このエネルギー回生装置の一例が特
開平6−156221号に開示される。この装置は、図
5に示すように、車両のエンジンEに連結された動力伝
達系P中の後輪側のデファレンシャルDに減速機M及び
駆動軸Dsを介して接続されるポンプ/モータ1とその
ポンプ/モータに接続される作動油循環路P1,P2及
びポンプ/モータの冷却回路2とを備える。 【0003】このエネルギー回生装置で用いるポンプ/
モータ1は、例えば、図6に示すように、斜板式アキシ
ャルプランジャ型のポンプであり、その回転方向Rは常
に一定方向と成っている。このポンプ/モータはその斜
板101の傾きが別に設けられた電動型の油圧アクチュ
エータ3を介して、コントロールユニット4により制御
される。制動時はポンプとして作動可能なように、発進
時および加速時にはモータとして作動可能なように斜板
101の傾斜を切換える。また、ポンプ/モータは停車
及び通常走行時には、ポンプとモータとの間の中立状態
にて空作動する。 【0004】このようなエネルギー回生装置のコントロ
ールユニット4はアキュムレータ7に取付けられる切換
弁6及びポンプ/モータの油圧アクチュエータ3を切換
え制御する。即ち、コントロールユニット4は、制動時
にはアキュムレータ7への作動油の流入を許容するよう
に切換弁6を制御し、ポンプ/モータ1がポンプとして
作動するよう油圧アクチュエータ3を介し斜板101の
傾斜を制御する。発進時および加速時には蓄積された高
圧油がポンプ/モータ1に流動するように切換弁6を制
御し、アキュムレータ7に蓄積された高圧油を作動油循
環路P1よりポンプ/モータ1に導きモータ作動させ、
その駆動力を車両の駆動軸8に伝え、低圧化した油を作
動油循環路P2を介し作動油タンク5に戻す。 【0005】なお、作動油タンク5は密閉式でこれには
高圧エア源13より高圧が付与され、これにより作動油
循環路P2でのキャビテーションの発生を防止してい
る。このようなポンプ/モータ1が作動すると、そのハ
ウジング内の摺動部が発熱し、高温化する。ここでは、
発熱部を覆うハウジング内をこれに連結されたポンプ/
モータ1の冷却回路2によって冷却している。 【0006】このポンプ/モータの冷却回路2はポンプ
/モータ1のハウジング内に連通する冷却路P3,P4
と、同冷却路中に配備されるポンプ9と、ドレインタン
ク10と、油路切換弁11等を備え、通常時には切換弁
11が実線で示す位置に保持され、ドレーンタンク10
のオイルが作動油タンク5に供給され、冷却時に切換弁
11が切換えられると、ドレーンタンク10とポンプ/
モータ1及びハウジング内を冷却路P3,P4によって
ループ状に結び、冷却用オイルを用いてポンプ/モータ
1を冷却する。 【0007】ところで、このようなポンプ/モータの冷
却回路2に代えて、特に、オイルフィルタやオイルクー
ラを用い、オイルフィルタによりハウジング内や作動油
タンクで混入した摩耗粉を除去し、オイルクーラによ
り、ポンプ/モータの冷却効率を高め、過度な昇温によ
るパッキン類の早期劣化を防ぎ、ポンプ/モータの耐久
性を維持するようにしているものがあり、その一例を図
4に示した。 【0008】ここでのポンプ/モータの冷却回路2a
は、車両の駆動軸Dsに連結されるポンプ/モータ14
と、そのポンプ/モータに接続される作動油循環路P
1,P2と、ポンプ/モータ14のハウジング内の冷却
用オイルを作動油タンク15に導くドレーン冷却路P5
と、作動油タンク15の油を、ポンプ/モータ14のハ
ウジング内に送出する主冷却路P6とを備える。主冷却
路P6には、エンジンEに駆動される循環ポンプ16
と、オイルクーラ17と、オイルフィルタ18と、リリ
フバルブ19と、切換弁20とが配備される。 【0009】このポンプ/モータ14の冷却回路2aは
通常時にコントローラ21が切換弁20を切換え、主冷
却路P6、切換弁20及びドレーン路P7に沿って冷却
用オイルを流動させる。これにより冷却用オイルをオイ
ルクーラ17で冷却し、オイルフィルタ18により摩耗
粉を除去する。一方、ポンプ/モータ14のハウジング
内温度が高温化すると切換弁20を実線で示す位置に切
換え、主冷却路P6及びドレーン冷却路P5に沿って冷
却用オイルを流動させる。これによりポンプ/モータ1
4の摺動部を冷却用オイルで潤滑及び冷却し、同オイル
をオイルクーラ17で冷却し、オイルフィルタ18によ
りハウジング内で生じた摩耗粉を除去する。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したポ
ンプ/モータの冷却回路2aの様に大気開放式の作動油
タンク15を用いた場合、作動油タンク15内に侵入し
た空気中の細かい汚染物質がオイル中に混入する恐れが
ある。この場合、主冷却路P6には冷却用オイル中の汚
染物質粉を除去するためのオイルフィルタ18が装備さ
れている。しかし、従来のオイルフィルタ18はその濾
過粒度が比較的粗く、作動油タンク15で混入した空気
中の細かい汚染物質等を除去することは出来なかった。
そこで、オイルフィルタ18の濾過効率を高めるべく濾
過粒度を微細化すると、オイルフィルタ14の圧力損失
が高まり、主冷却路P6の内圧が上昇し、同一ライン上
流側のオイルクーラ17内の油圧が高圧化し、オイルク
ーラの耐圧限界値を超えてしまう。 【0011】このため、従来のポンプ/モータの冷却回
路2aではオイルフィルタ14の濾過効率を十分に上げ
ることは出来ず、冷却用オイル中の細かい汚染物質等を
除去することは出来なかった。そこで、この種のポンプ
/モータの冷却回路を備えたエネルギー回生装置では、
同装置の製造完了時やその後の定期的な整備時に装置外
の外部フラッシング装置を用い、ポンプ/モータの冷却
回路P5,P6及びポンプ/モータに接続される作動油
循環路P1,P2のオイルの濾過を行い、冷却用オイル
中の摩耗粉及び細かい汚染物質等を除去している。 【0012】このように、従来のポンプ/モータの冷却
回路では、同回路に外部フラッシング装置を定期的に外
付けし、油の濾過をする必要があり、整備性の改善が望
まれている。本発明の目的は、外部フラッシング装置に
よる定期的な油の濾過をする必要がないポンプ/モータ
の冷却回路を提供することにある。 【0013】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、制動
時には車両の駆動軸によりポンプとして働き、アキュム
レータにオイルを圧送し蓄圧する一方、発進時および加
速時にはアキュムレータに蓄圧されたオイルによりモー
タとして駆動せしめられ、車両の駆動輪の駆動力を補助
するポンプ/モータと、同ポンプ/モータに冷却用オイ
ルを供給するオイルポンプと、上記冷却用オイルが貯留
されるオイルタンクと、上記オイルポンプと上記ポンプ
/モータとの間に設けられ上記冷却用オイルを冷却する
オイルクーラと、このオイルクーラの下流に設けたオイ
ルフィルタと、上記冷却用オイルの流れを上記ポンプ/
モータまたは上記オイルタンクに切り換える切換バルブ
とから構成されたポンプ/モータの冷却回路において、
上記オイルクーラと上記切換バルブとの中間部から分岐
した上記オイルタンクに連結させたバイパスラインに、
前記作動油タンクで混入した空気中の細かい汚染物質を
除去できる程の濾過粒度でしかも前記オイルフィルタと
比べ濾過粒度がより微細化された高密度フィルタを備え
たオイル浄化装置を設けるとともに、上記ポンプ/モー
タのハウジング内の冷却用オイルの温度が設定値を下回
るときは上記冷却用オイルの流れを上記オイルタンク
側、該設定値を上回るときは上記ポンプ/モータ側に、
上記切換バルブを切換制御するコントローラを設け、且
つ、上記切換バルブからの冷却用オイルの流れが上記オ
イルタンク側に切換わった時に上記オイル浄化装置にオ
イルが流れるよう上記切換バルブと上記オイルタンクと
の間に絞りを設けたことを特徴とする。 【0014】従って、切換バルブの非切換え時におい
て、冷却用オイルの流れがオイルポンプよりオイルクー
ラ、切換バルブを経てポンプ/モータ、オイルタンクと
進むこととなり、冷却用オイルがポンプ/モータを冷却
する。一方、切換バルブの切換え時において、冷却用オ
イルの流れが切換バルブより直接オイルタンク側に流れ
るようになり、この時、切換バルプとオイルタンクとの
間の絞りが冷却油の流れを抑えるので、その絞りの上流
側のオイルクーラと切換バルブとの中間部から分岐した
バイパスライン上のオイル浄化装置にオイルを流すこと
となり、この場合にオイル浄化装置が冷却用オイルに混
入する細かい汚染物質等を除去する。 【0015】請求項2の発明は、請求項1記載のポンプ
/モータの冷却回路において、上記オイル浄化手段が、
濾過器と同濾過器に流れる冷却用オイルの流量を制御す
る流量制御弁とを有することを特徴とする。従って、絞
りの上流側のオイルクーラと切換バルブとの中間部から
分岐したバイパスライン上のオイル浄化装置に冷却用オ
イルを流す場合、オイル浄化装置内の流量制御弁が濾過
器に流れる作動油の流量を制御するので、過度な流量の
作動油が濾過器に流れ込むことを規制する。 【0016】 【発明の実施の形態】図1には本発明の適用されたポン
プ/モータの冷却回路を示した。このポンプ/モータの
冷却回路は図示しない車両のエネルギー回生装置に装着
される。このポンプ/モータの冷却回路23は、図3、
図4の装置と同一の部材を含み、ここでは同一部材には
同一符号を付し、その重複説明を簡略化する。 【0017】ここでのポンプ/モータの冷却回路23
は、車両の駆動軸Dsに連結され、駆動軸Dsを介し図
示しない駆動輪との間で回転力の授受を行うポンプ/モ
ータ14と、そのポンプ/モータに接続される作動油循
環路P1,P2と、ポンプ/モータ14のハウジング内
の冷却油を作動油タンク15に導くドレーン冷却路P5
と、作動油タンク15の油を吸引し、ポンプ/モータ1
4のハウジング内に送出する主冷却路P6とを備える。 【0018】主冷却路P6は、作動油タンク15の油を
吸引して送出する手動のプライミングポンプ25と、エ
ンジンEに駆動されると共に作動油タンク15からの冷
却用オイルを圧送する循環ポンプ16と、その下流に位
置するオイルクーラ17と、その下流に位置するオイル
フィルタ18と、その下流に位置するリリーフバルブ1
9と、その下流に位置する切換弁20とを備える。 【0019】オイルクーラ17は冷却用オイルを冷却し
た上でポンプ/モータ14に供給し、その摺動部を潤滑
及び冷却してポンプ/モータ14の過度な昇温によるパ
ッキン類の早期劣化を防ぎ、ポンプ/モータの耐久性を
維持するようにしている。オイルフィルタ18は、汚染
物質を除去した上でポンプ/モータ14に供給してい
る。なお、オイルフィルタ18はその目詰まりによって
上流側のオイルクーラ17内の油圧が耐圧限界を上回る
ことが無いよう、後述の高密度フィルタ28と比較する
と濾過粒度の粗いものが採用される。 【0020】リリーフバルブ19は主冷却路P6の一部
であり後述する高圧域P6hの油圧が所定値を上回り、
オイルクーラ17が耐圧限界を超えることがないように
設けられる安全弁であり、高圧域P6hの油圧が過度に
上昇すると主冷却路P6をドレーン路P7に連通させる
よう構成される。切換弁20は3ポートの切換弁であり
コントローラ21に制御される。この切換弁は第1位置
s1にあると主冷却路P6を弁排出路P7aを経てドレ
ーン路P7に連通させ、実線で示す第2位置s2にある
と主冷却路P6を開き、循環ポンプ16をポンプ/モー
タ14に連通させる。なお、弁排出路P7aには絞り2
4が配備され、これによって弁排出路P7aと循環ポン
プ16の間の高圧域P6hを流動する冷却用オイルを所
定量高圧化する。 【0021】オイルクーラ17と切換弁20との間にあ
ってオイルフィルタ18の上流には分岐部aが設けら
れ、分岐部aからはバイパス路P8が延出し、同路はオ
イル浄化装置26を経てドレーン路P7及び作動油タン
ク15に連結される。オイル浄化装置26は冷却用オイ
ルの流量を制御する流量制御弁27とその下流に配備さ
れる高密度フィルタ28と、高密度フィルタ28を迂回
するチェック弁29とを有する。 【0022】ここで流量制御弁27は差圧に対応して流
量規制を行うよう形成され、図2に示す流量制御特性を
示す。即ち、この流量制御弁27の分岐部a側である上
流側の油圧Pinと高密度フィルタ28側である下流側
の油圧Poutの差圧dP(=Pin−Pout)が約
8kg/cm2に達するまでは1.0〜1.4(l/mi
n)の流量Qを許容し、8kg/cm2を上回ると流量ゼロ
に規制するという機能を備える。なお、流量制御弁27
は最大差圧dP(8kg/cm2)側での流量規制において
ヒステリシス特性を示し、ここでは符号cが増圧時特性
を、符号eが減圧時特性をそれぞれ示す。 【0023】高密度フィルタ28はオイルフィルタ18
と比べ濾過粒度がより微細化されたものが採用され、こ
れによってオイルフィルタ18では除去出来ない微粒子
を除去する。即ち、高密度フィルタ28は作動油タンク
15で混入した空気中の細かい汚染物質等を除去するこ
とができるように設定される。チェック弁29は、目詰
まり等によってフィルタ上流側が過度に高圧化し、オイ
ル浄化装置26の上流側のオイルクーラ17の耐圧限界
を超えないように設けられる安全弁である。 【0024】コントローラ21は周知のエネルギ回生制
御を行うと共に適時にポンプ/モータ14の冷却制御を
行うという機能を備える。特に、図示しないブレーキや
アクセルの操作情報を検出し、ポンプ/モータ14のハ
ウジング内の冷却用オイルの温度を油温センサ30によ
り検出できる。このようなポンプ/モータ14の冷却回
路23及び同冷却回路を備えたエネルギ回生装置の作動
を説明する。 【0025】エネルギ回生装置のコントローラ21は車
両の制動時にポンプ/モータ14をポンプとして、発進
時および加速時にはモータとして作動可能なように斜板
(図5の符号101参照)の傾斜を制御する。これによ
って車両はその制動エネルギを高圧油として蓄積し、車
両の発進時および加速時には蓄積した高圧油によりポン
プ/モータを駆動して発生した回転力で車両の駆動補助
を行い走行を継続する。このエネルギ回生制御と並行し
てコントローラ21はポンプ/モータの冷却回路の制御
を行う。 【0026】ここで、車両のポンプ/モータ14のハウ
ジング内温度(冷却用オイルの油温)が設定値以下では
切換弁20を第1位置s1に切換え制御する。第1位置
s1の切換弁20は主冷却路P6の一部である高圧域P
6hを弁排出路P7a及びドレーン路P7側に連通さ
せ、ポンプ/モータ14側とは遮断する。この場合、エ
ンジン回転数に連動して循環ポンプ16の吐出量が増減
変化し、弁排出路P7a上の絞り24の働きで高圧域P
6hの油圧が増減変化する。なお、高圧域P6hの油圧
が許容油圧PMAX(=10kg/cm2>最大差圧dP)を上
回ると、リリーフバルブ19が開き、主冷却路P6の油
圧が許容油圧PMAX以下と成るように油圧制御を行う。 【0027】この間に、高圧域P6hと同時にバイパス
路P8側の冷却用オイルの油圧も増減変化し、流量制御
弁27における差圧dP(=Pin−Pout)が増減
変化する。この場合、流量制御弁27は流量規制作動を
行い、最大流量QMAXである1.4(l/min)以上
の冷却用オイルが高密度フィルタ28側に流入すること
を防止する。この流量制御弁27の働きによって、高密
度フィルタ28には過度の流量の冷却用オイルが流入す
ることが無く、しかも高密度フィルタ28の目詰まりに
よってフィルタ上流の油圧が過度に増加した場合にはチ
ェック弁29が開き、高密度フィルタ28の破損を防止
する。 【0028】このため、高密度フィルタ28は流量制御
弁27の流量規制とチェック弁29の圧力規制の働きに
保護され、適正流量の冷却用オイルを受けて高濾過効率
で濾過作動でき、それによって作動油タンク15で混入
した空気中の細かい汚染物質等を常時除去することがで
きる。特に、高圧域P6hのオイルクーラ17は、その
下流に分岐してチェック弁29付きのオイル浄化装置2
6を配備したバイパス路P8と、リリーフバルブ19を
備えた高圧域P6hを設けた。このため、オイルクーラ
17が受ける油圧が、エンジン回転数の増減変化の影響
や高密度フィルタ28の目詰まりによって耐圧限界を超
えることを確実に防止でき、耐久性を確保できる。 【0029】次に、コントローラ21は車両のポンプ/
モータ14のハウジング内温度(冷却用オイルの油温)
が設定値を上回ったと判断すると切換弁20を第2位置
s2に切換え制御する。第2位置s2の切換弁20は主
冷却路P6を開き、循環ポンプ16をポンプ/モータ1
4のハウジング内に連通させる。これによって、循環ポ
ンプ16からの冷却用オイルはオイルクーラ17で冷却
され、オイルフィルタ18により濾過され、ポンプ/モ
ータ14のハウジング内に供給されて同部を潤滑及び冷
却し、その後、ドレーン冷却路P5を介し作動油タンク
15に戻される。 【0030】切換弁20が第2位置s2に保持された場
合、主冷却路P6及びドレーン冷却路P5を循環する冷
却用オイルはポンプ/モータ14のハウジング内の熱を
オイルクーラ17で順次放熱し、冷却用オイル自体の温
度も順次低下し、同温度が設定値を下回った時点で、コ
ントローラは第2位置s2の切換弁20を第1位置s1
に戻すことと成る。このようにポンプ/モータの冷却回
路は、ポンプ/モータ14のハウジング内の冷却用オイ
ルの温度が設定値を上回るまでは、冷却用オイルの濾過
をオイルフィルタ18及び高密度フィルタ28で行い、
冷却用オイルの温度が設定値を上回ると、ポンプ/モー
タ14のハウジング内の冷却用オイルをオイルクーラ1
7に順次循環して放熱し、ポンプ/モータ14のハウジ
ング内の冷却用オイルを効率用よく冷却できる。 【0031】上述のところにおいて、図1のポンプ/モ
ータの冷却回路23は大気開放式の作動油タンク15を
備えていたが、場合により、図3に示すように、密閉式
の作動油タンク31及び大気開放式ドレーンタンク33
を備えたエネルギ回生装置にポンプ/モータの冷却回路
32を装着しても良い。この場合、図1の装置と同一の
部材を含み、ここでは同一部材には同一符号を付し、そ
の重複説明を略す。ここでのポンプ/モータの冷却回路
32は、ポンプ/モータ14に接続される作動油循環路
P1,P2の内、低圧側の作動油循環路P2が密閉式の
作動油タンク31に連通され同タンクには適時に供給路
P9よりオイル供給がなされる。 【0032】ポンプ/モータ14のハウジング内は主冷
却路P6と大気開放式ドレーンタンク33に続くドレー
ン冷却路P5とが連通する。 【0033】密閉式の作動油タンク31は開閉弁34及
び高圧エア源35に連結され、常時タンク内を加圧され
る。ドレーンタンク33はブリーザ36及び非常用タン
ク37を備え、常時冷却用オイルを所定レベルに保持す
る。主冷却路P6は、ドレーンタンク33の油を吸引す
るプライミングポンプ25と循環ポンプ16とオイルク
ーラ17とオイルフィルタ18とリリーフバルブ19と
第1、第2切換弁20a,20bとに沿って延出する。
オイルフィルタ18の上流の分岐部aからドレーン路P
7に達するバイパス路P8にはオイル浄化装置26が配
備される。 【0034】第1切換弁20aは第1位置n1にあると
主冷却路P6を開き、第2位置n2にあると主冷却路P
6を絞り24を備えた弁排出路P7aを経てドレーンタ
ンク33に連通させる。第2切換弁20bは、第1位置
m1にあると主冷却路P6を供給路P9を介し作動油タ
ンク31に連通させ、第2位置m2にあると主冷却路P
6を開く。ここで、車両のポンプ/モータ14のハウジ
ング内温度(冷却用オイルの油温)が設定値以下では第
1切換弁20aを第2位置n2に切換え、主冷却路P6
の一部である高圧域P6hを弁排出路P7aに連通さ
せ、ポンプ/モータ14側とは遮断する。 【0035】この場合、弁排出路P7a上の絞り24の
働きで高圧域P6hの油圧が増変化し、この間にバイパ
ス路P8側に流動する冷却用オイルが高密度フィルタ2
8に流入し、この際、高密度フィルタ28は流量制御弁
27の流量規制とチェック弁29の圧力規制の働きに保
護され、適正流量の冷却用オイルを受けて高濾過効率で
冷却用オイルを濾過する。次に、ポンプ/モータ14の
ハウジング内温度(冷却用オイルの油温)が設定値を上
回ったと判断すると第1切換弁20aを第1位置n1
に、第2切換弁20bを第2位置m2に切換え、主冷却
路P6を連通させ、循環ポンプ16とポンプ/モータ1
4とを連通させる。 【0036】主冷却路P6が開くと、循環ポンプ16か
らの冷却用オイルはオイルクーラ17で冷却され、オイ
ルフィルタ18により濾過され、ポンプ/モータ14の
ハウジング内に供給されて同部を潤滑及び冷却し、その
後、ドレーン冷却路P5を介しドレーンタンク33に戻
される。コントローラ21はポンプ/モータ14のハウ
ジング内の冷却用オイルの温度が設定値を下回った時点
で、第2位置m2の切換弁20bを第1位置m1に戻す
ことと成る。なお、通常時は、第2切換弁20bを第1
位置m1に戻すと同時に第1切換弁20aを第2位置n
2に戻すことと成る。しかし、作動油タンク31へのオ
イル供給を要する時点では第1切換弁20aを第1位置
n1に保持し、オイル供給を行える。 【0037】このようにポンプ/モータの冷却回路は、
ポンプ/モータ14のハウジング内の冷却用オイルの温
度が設定値を上回るまでは、冷却用オイルの濾過をオイ
ルフィルタ18及び高密度フィルタ28で行い、冷却用
オイルの温度が設定値を上回ると、ポンプ/モータ14
のハウジング内の冷却用オイルをオイルクーラ17に循
環して放熱し、ポンプ/モータ14のハウジング内の冷
却用オイルを効率よく冷却できる。 【0038】 【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ポンプ/
モータの冷却回路は、ポンプ/モータのハウジング内の
冷却用オイルの温度が設定値を上回るまでは、冷却用オ
イルの濾過をオイルフィルタ及び高密度フィルタで行
い、冷却用オイルの温度が設定値を上回ると、ポンプ/
モータのハウジング内の冷却用オイルをオイルクーラに
順次循環して放熱し、ポンプ/モータのハウジング内の
冷却用オイルを効率用よく冷却できる。しかも、作動油
内に侵入した細かい汚染物質を確実に浄化できるので、
別途に外部フラッシング装置を用い作動油を濾過すると
いう作業を排除できる。 【0039】請求項2の発明によれば、絞りの上流側の
オイルクーラと切換バルブとの中間部から分岐したバイ
パスライン上のオイル浄化装置にオイルを流す場合、オ
イル浄化装置内の流量制御弁が濾過器に流れる作動油の
流量を制御するので、過度な流量の作動油が濾過器に流
れ込むことを規制する。このため、濾過器に流れ込む作
動油の流量規制をするので、より微細な粒子を濾過し、
濾過効率を上げ汚染物質を効果的に濾過できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用されたポンプ/モータの冷却回路
の回路図である。 【図2】図1のポンプ/モータの冷却回路で用いる流量
制御弁の流量制御特性線図である。 【図3】本発明の適用された他のポンプ/モータの冷却
回路の回路図である。 【図4】従来のポンプ/モータの冷却回路の回路図であ
る。 【図5】従来の他のポンプ/モータの冷却回路の回路図
である。 【図6】図5のポンプ/モータの冷却回路で用いるポン
プ/モータの概略断面図である。 【符号の説明】 14 ポンプ/モータ 15 作動油タンク 16 循環ポンプ 17 オイルクーラ 18 オイルフィルタ 19 リリーフバルブ 20 切換弁 20a 第1切換弁 20b 第2切換弁 23 ポンプ/モータの冷却回路 24 絞り 26 オイル浄化装置 27 流量制御弁 28 高密度フィルタ 31 作動油タンク 33 ドレーンタンク P1 作動油循環路 P2 作動油循環路 P5 ドレーン冷却路 P6 主冷却路 P6h 高圧域 P7a 弁排出路 P8 バイパス路 E エンジン
の回路図である。 【図2】図1のポンプ/モータの冷却回路で用いる流量
制御弁の流量制御特性線図である。 【図3】本発明の適用された他のポンプ/モータの冷却
回路の回路図である。 【図4】従来のポンプ/モータの冷却回路の回路図であ
る。 【図5】従来の他のポンプ/モータの冷却回路の回路図
である。 【図6】図5のポンプ/モータの冷却回路で用いるポン
プ/モータの概略断面図である。 【符号の説明】 14 ポンプ/モータ 15 作動油タンク 16 循環ポンプ 17 オイルクーラ 18 オイルフィルタ 19 リリーフバルブ 20 切換弁 20a 第1切換弁 20b 第2切換弁 23 ポンプ/モータの冷却回路 24 絞り 26 オイル浄化装置 27 流量制御弁 28 高密度フィルタ 31 作動油タンク 33 ドレーンタンク P1 作動油循環路 P2 作動油循環路 P5 ドレーン冷却路 P6 主冷却路 P6h 高圧域 P7a 弁排出路 P8 バイパス路 E エンジン
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(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B60K 25/00 - 25/10
B60T 1/10
F15B 20/00 - 21/12
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】制動時には車両の駆動軸によりポンプとし
て働き、アキュムレータにオイルを圧送し蓄圧する一
方、発進時および加速時にはアキュムレータに蓄圧され
たオイルによりモータとして駆動せしめられ、車両の駆
動輪の駆動力を補助するポンプ/モータと、同ポンプ/
モータに冷却用オイルを供給するオイルポンプと、上記
冷却用オイルが貯留されるオイルタンクと、上記オイル
ポンプと上記ポンプ/モータとの間に設けられ上記冷却
用オイルを冷却するオイルクーラと、このオイルクーラ
の下流に設けたオイルフィルタと、上記冷却用オイルの
流れを上記ポンプ/モータまたは上記オイルタンクに切
り換える切換バルブとから構成されたポンプ/モータの
冷却回路において、 上記オイルクーラと上記切換バルブとの中間部から分岐
した上記オイルタンクに連結させたバイパスラインに、
前記作動油タンクで混入した空気中の細かい汚染物質を
除去できる程の濾過粒度でしかも前記オイルフィルタと
比べ濾過粒度がより微細化された高密度フィルタを備え
たオイル浄化装置を設けるとともに、 上記ポンプ/モータのハウジング内の冷却用オイルの温
度が設定値を下回るときは上記冷却用オイルの流れを上
記オイルタンク側、該設定値を上回るときは上記ポンプ
/モータ側に、上記切換バルブを切換制御するコントロ
ーラを設け、 且つ、上記切換バルブからの冷却用オイルの流れが上記
オイルタンク側に切換わった時に上記オイル浄化装置に
オイルが流れるよう上記切換バルブと上記オイルタンク
との間に絞りを設けたことを特徴とするポンプ/モータ
の冷却回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23198896A JP3487090B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ポンプ/モータの冷却回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23198896A JP3487090B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ポンプ/モータの冷却回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1071873A JPH1071873A (ja) | 1998-03-17 |
JP3487090B2 true JP3487090B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=16932189
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23198896A Expired - Fee Related JP3487090B2 (ja) | 1996-09-02 | 1996-09-02 | ポンプ/モータの冷却回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3487090B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007035997A1 (en) * | 2005-09-28 | 2007-04-05 | Permo-Drive Research And Development Pty Ltd | Hydraulic circuit for a energy regenerative drive system |
CN106740083A (zh) * | 2016-12-19 | 2017-05-31 | 长安大学 | 一种自卸车的前桥辅助驱动系统 |
CN108895299A (zh) * | 2018-06-12 | 2018-11-27 | 苏州加拉泰克动力有限公司 | 油冷系统及其循环控制方法 |
CN115195450B (zh) * | 2022-08-09 | 2024-04-16 | 湖北三江航天万山特种车辆有限公司 | 一种助推式液压行走系统及牵引车 |
-
1996
- 1996-09-02 JP JP23198896A patent/JP3487090B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1071873A (ja) | 1998-03-17 |
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