JP3486380B2 - カーテンの開閉装置 - Google Patents
カーテンの開閉装置Info
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- JP3486380B2 JP3486380B2 JP31689599A JP31689599A JP3486380B2 JP 3486380 B2 JP3486380 B2 JP 3486380B2 JP 31689599 A JP31689599 A JP 31689599A JP 31689599 A JP31689599 A JP 31689599A JP 3486380 B2 JP3486380 B2 JP 3486380B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工事中の建物の外
面を遮蔽するために使用されるカーテンの開閉装置に関
するものである。
面を遮蔽するために使用されるカーテンの開閉装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図2に示されるように、工事中の建物の
周囲には、その外面を遮蔽したり、外壁面の塗装中に塗
料が飛散しないようにしたりするため、細かいメッシュ
のカーテン(シート)が取付けられる。従来、この種の
カーテンは、そのほぼ全面が、建物の周囲に仮設された
足場枠に縛り付けられているため、例えば、建物内に機
械等を搬入するために、該カーテンを開閉したりするこ
とは困難である。
周囲には、その外面を遮蔽したり、外壁面の塗装中に塗
料が飛散しないようにしたりするため、細かいメッシュ
のカーテン(シート)が取付けられる。従来、この種の
カーテンは、そのほぼ全面が、建物の周囲に仮設された
足場枠に縛り付けられているため、例えば、建物内に機
械等を搬入するために、該カーテンを開閉したりするこ
とは困難である。
【0003】また、工事終了後、上記したカーテンは折
り畳まれたり、丸められたりして運搬、保管がなされて
いる。カーテンを折り畳んだり、丸めたりする作業は、
すべて人手によって行われている。この作業は、面倒で
手間がかかるものである。そして、これらの作業は、通
常、地表面において行われるため、該カーテンが汚れた
り、異物を噛み込んだりするという不具合がある。
り畳まれたり、丸められたりして運搬、保管がなされて
いる。カーテンを折り畳んだり、丸めたりする作業は、
すべて人手によって行われている。この作業は、面倒で
手間がかかるものである。そして、これらの作業は、通
常、地表面において行われるため、該カーテンが汚れた
り、異物を噛み込んだりするという不具合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した不
具合に鑑み、工事中の建物を遮蔽するためのカーテン
が、簡単に開閉できるようにすることを課題としてい
る。
具合に鑑み、工事中の建物を遮蔽するためのカーテン
が、簡単に開閉できるようにすることを課題としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明は、工事中の建物の外面を遮蔽するカーテンの
開閉装置であって、上端部が固定されたカーテンにおけ
る上下方向のほぼ中央部に取付けられた巻取パイプと、
前記巻取パイプに、これとほぼ同心に取付けられたドラ
ム体と、前記ドラム体に、カーテンの巻取方向と逆方向
に巻回された巻取ロープの巻き取り・繰り出しを行うた
めの巻取手段とを備え、巻取手段により巻取ロープに張
力を与え、ドラム体に巻回された巻取ロープを繰り出し
て、前記巻取パイプをカーテンの巻取方向に転動させな
がら、前記カーテンの上半部と下半部とをほぼ同時に巻
き取ってカーテンを開き、前記巻取手段による巻取ロー
プの張力を解放させ、巻取パイプを、その自重によって
カーテンの繰り出し方向に転動させながら、カーテンの
上半部と下半部とをほぼ同時に繰り出してカーテンを閉
じるように構成したことを特徴としている。
の本発明は、工事中の建物の外面を遮蔽するカーテンの
開閉装置であって、上端部が固定されたカーテンにおけ
る上下方向のほぼ中央部に取付けられた巻取パイプと、
前記巻取パイプに、これとほぼ同心に取付けられたドラ
ム体と、前記ドラム体に、カーテンの巻取方向と逆方向
に巻回された巻取ロープの巻き取り・繰り出しを行うた
めの巻取手段とを備え、巻取手段により巻取ロープに張
力を与え、ドラム体に巻回された巻取ロープを繰り出し
て、前記巻取パイプをカーテンの巻取方向に転動させな
がら、前記カーテンの上半部と下半部とをほぼ同時に巻
き取ってカーテンを開き、前記巻取手段による巻取ロー
プの張力を解放させ、巻取パイプを、その自重によって
カーテンの繰り出し方向に転動させながら、カーテンの
上半部と下半部とをほぼ同時に繰り出してカーテンを閉
じるように構成したことを特徴としている。
【0006】本発明に係るカーテンの開閉装置を使用し
てカーテンを開く場合、次のようにして行う。カーテン
の上端部は、工事中の建物の足場枠等に固定されてい
る。ドラム体には、カーテンの巻取方向と逆方向に巻取
ロープが巻回されている。巻取手段を操作して、前記巻
取ロープに、ドラム体から自身を繰り出させる方向に張
力を与える。巻取ロープが繰り出されることによってド
ラム体が転動し、該ドラム体とほぼ同心に取付けられた
巻取パイプが転動してカーテンが巻き取られる。ここ
で、カーテンの上端部が固定されているため、前記巻取
パイプはカーテンの上下の部分を巻き取りながら上昇す
る。このため、該カーテンの上半部と下半部が、ほぼ同
じ長さずつ巻取パイプに巻き取られる。このように、カ
ーテンの上下の部分が同時に巻き取られるため、巻取パ
イプを上昇させる高さはカーテンの全高の約半分で済
み、作業効率が良好である。また、巻き取られた状態の
カーテンがコンパクトであるため、搬送、保管等の作業
が容易である。
てカーテンを開く場合、次のようにして行う。カーテン
の上端部は、工事中の建物の足場枠等に固定されてい
る。ドラム体には、カーテンの巻取方向と逆方向に巻取
ロープが巻回されている。巻取手段を操作して、前記巻
取ロープに、ドラム体から自身を繰り出させる方向に張
力を与える。巻取ロープが繰り出されることによってド
ラム体が転動し、該ドラム体とほぼ同心に取付けられた
巻取パイプが転動してカーテンが巻き取られる。ここ
で、カーテンの上端部が固定されているため、前記巻取
パイプはカーテンの上下の部分を巻き取りながら上昇す
る。このため、該カーテンの上半部と下半部が、ほぼ同
じ長さずつ巻取パイプに巻き取られる。このように、カ
ーテンの上下の部分が同時に巻き取られるため、巻取パ
イプを上昇させる高さはカーテンの全高の約半分で済
み、作業効率が良好である。また、巻き取られた状態の
カーテンがコンパクトであるため、搬送、保管等の作業
が容易である。
【0007】カーテンを閉じる場合、巻取ロープに与え
られた張力を解放させる。カーテンを巻き取っている巻
取パイプが自重によって下方に転動するため、カーテン
が繰り出される。作業者は、巻取ロープの張力を解放さ
せるだけで済むため、操作は極めて簡単である。カーテ
ンが閉じられた状態で、該カーテンには巻取パイプの自
重による張力が作用し、しかも該巻取パイプがカーテン
の全幅に亘って取付けられているため、そのままの状態
であってもカーテンが揺れたりすることが防止され、カ
ーテンの平面状態が保持される。
られた張力を解放させる。カーテンを巻き取っている巻
取パイプが自重によって下方に転動するため、カーテン
が繰り出される。作業者は、巻取ロープの張力を解放さ
せるだけで済むため、操作は極めて簡単である。カーテ
ンが閉じられた状態で、該カーテンには巻取パイプの自
重による張力が作用し、しかも該巻取パイプがカーテン
の全幅に亘って取付けられているため、そのままの状態
であってもカーテンが揺れたりすることが防止され、カ
ーテンの平面状態が保持される。
【0008】前記ドラム体が、並列に配置された2枚の
カーテンの間に配置されていて、各カーテンの巻取パイ
プが、前記ドラム体と同心にして、しかもほぼ一直線状
態に取付けられている場合、該ドラム体は両側のカーテ
ンによってバランスされた状態で配置されるため、2枚
のカーテンを安定状態で、しかも同時に開閉することが
できる。
カーテンの間に配置されていて、各カーテンの巻取パイ
プが、前記ドラム体と同心にして、しかもほぼ一直線状
態に取付けられている場合、該ドラム体は両側のカーテ
ンによってバランスされた状態で配置されるため、2枚
のカーテンを安定状態で、しかも同時に開閉することが
できる。
【0009】前記カーテンの下端部に重り部材が取付け
られている場合、カーテンの下半部の巻き取り・繰り出
しをスムーズに行うことができる。また、前記重り部材
によってカーテンの下半部が支持されるため、カーテン
の平面状態が更に確実に保持される。
られている場合、カーテンの下半部の巻き取り・繰り出
しをスムーズに行うことができる。また、前記重り部材
によってカーテンの下半部が支持されるため、カーテン
の平面状態が更に確実に保持される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明を更
に詳細に説明する。図1は本発明に係るカーテンCの開
閉装置Aの斜視図、図2は図1の要部の拡大図、図3は
2枚のカーテンCを閉じた状態の正面図、図4は同じく
開いた状態の正面図、図5は2枚のカーテンCを閉じた
状態の側面図である。本明細書では、工事中の建物1の
周囲に足場枠2が仮設されていて、前記足場枠2にカー
テンCが取付けられている場合について説明する。図1
ないし図3に示されるように、建物1の外面が2枚のカ
ーテンCによって遮蔽されていて、各カーテンCの間に
設けられた空間部Vに、本発明に係るカーテンCの開閉
装置Aが取付けられている。
に詳細に説明する。図1は本発明に係るカーテンCの開
閉装置Aの斜視図、図2は図1の要部の拡大図、図3は
2枚のカーテンCを閉じた状態の正面図、図4は同じく
開いた状態の正面図、図5は2枚のカーテンCを閉じた
状態の側面図である。本明細書では、工事中の建物1の
周囲に足場枠2が仮設されていて、前記足場枠2にカー
テンCが取付けられている場合について説明する。図1
ないし図3に示されるように、建物1の外面が2枚のカ
ーテンCによって遮蔽されていて、各カーテンCの間に
設けられた空間部Vに、本発明に係るカーテンCの開閉
装置Aが取付けられている。
【0011】最初に、足場枠2について説明する。図3
及び図4に示されるように、工事中の建物1の周囲には
足場枠2が仮設されている。この足場枠2は、建物1の
幅方向に一定の間隔をおいて立設された複数本の足場支
柱3と、各足場支柱3に取付けられた複数本の横連結材
4と、前記各足場支柱3における一定の高さ位置に設け
られた足場板5とから構成されている。
及び図4に示されるように、工事中の建物1の周囲には
足場枠2が仮設されている。この足場枠2は、建物1の
幅方向に一定の間隔をおいて立設された複数本の足場支
柱3と、各足場支柱3に取付けられた複数本の横連結材
4と、前記各足場支柱3における一定の高さ位置に設け
られた足場板5とから構成されている。
【0012】次に、図1ないし図5を参照しながら、各
カーテンCについて説明する。図1及び図3に示される
ように、これらのカーテンCは、細かいメッシュMが設
けられたカーテン材から成るものである。各カーテンC
の上端部6aは、該カーテンCの幅方向に沿って取付け
られた固定パイプ7に止着されている。同様にして、各
カーテンCの下端部6bは重り用パイプ8に止着されて
いる。
カーテンCについて説明する。図1及び図3に示される
ように、これらのカーテンCは、細かいメッシュMが設
けられたカーテン材から成るものである。各カーテンC
の上端部6aは、該カーテンCの幅方向に沿って取付け
られた固定パイプ7に止着されている。同様にして、各
カーテンCの下端部6bは重り用パイプ8に止着されて
いる。
【0013】図1及び図2に示されるように、カーテン
Cにおける上下方向のほぼ中央部C 1 は、その幅方向に
沿ってほぼ水平に取付けられた巻取パイプ9に止着され
ている。この巻取パイプ9の長さはカーテンCの幅より
も少し長く、それらの相対向する端部が、2枚のカーテ
ンCの間に設けられた空間部Vに突出されている。図5
に示されるように、各カーテンCにおける上下方向のほ
ぼ中央部C1 は袋状となっていて、この部分に前記巻取
パイプ9が挿入されている。そして、各カーテンCの中
央部C1 の手前側と奥側は、幅方向に一定の間隔をおい
て取付けられた止めビス11によって巻取パイプ9に止
着されている。
Cにおける上下方向のほぼ中央部C 1 は、その幅方向に
沿ってほぼ水平に取付けられた巻取パイプ9に止着され
ている。この巻取パイプ9の長さはカーテンCの幅より
も少し長く、それらの相対向する端部が、2枚のカーテ
ンCの間に設けられた空間部Vに突出されている。図5
に示されるように、各カーテンCにおける上下方向のほ
ぼ中央部C1 は袋状となっていて、この部分に前記巻取
パイプ9が挿入されている。そして、各カーテンCの中
央部C1 の手前側と奥側は、幅方向に一定の間隔をおい
て取付けられた止めビス11によって巻取パイプ9に止
着されている。
【0014】次に、上記したカーテンCの開閉装置Aに
ついて説明する。図2に示されるように、この開閉装置
Aは、各カーテンCの巻取パイプ9に装着されたドラム
体13と、該ドラム体13に巻回された巻取ロープ14
を巻き取るための巻取手段(後述)とから成り、同時に
2枚のカーテンCの巻き取り・繰り出しを行うものであ
る。2枚のカーテンCの間に設けられた空間部Vには、
円筒状のドラム体13が配設されていて、該ドラム体1
3は各カーテンCから突出された巻取パイプ9の端部に
接続されている。このドラム体13を構成するドラム軸
13aの内径は、巻取パイプ9の外径よりも僅かに大き
い。そして、図6に示されるように、カーテンCが開か
れた状態において、前記ドラム体13の外周部分には、
カーテンCを巻き取る方向と逆の方向に、巻取ロープ1
4が巻回されている。また、前記ドラム軸13aにおけ
る軸方向の両端部には、前記巻取ロープ14が外れない
ようにするための各鍔部13bが設けられている。この
ドラム体13のドラム軸13aの内周部分に、軸方向の
両側から各カーテンCから突出された巻取パイプ9の端
部が挿入される。そして、各巻取パイプ9は、ドラム体
13に対して回り止めが施された状態で固定される。こ
のため、各巻取パイプ9とドラム体13とは、一体とな
って回転される。
ついて説明する。図2に示されるように、この開閉装置
Aは、各カーテンCの巻取パイプ9に装着されたドラム
体13と、該ドラム体13に巻回された巻取ロープ14
を巻き取るための巻取手段(後述)とから成り、同時に
2枚のカーテンCの巻き取り・繰り出しを行うものであ
る。2枚のカーテンCの間に設けられた空間部Vには、
円筒状のドラム体13が配設されていて、該ドラム体1
3は各カーテンCから突出された巻取パイプ9の端部に
接続されている。このドラム体13を構成するドラム軸
13aの内径は、巻取パイプ9の外径よりも僅かに大き
い。そして、図6に示されるように、カーテンCが開か
れた状態において、前記ドラム体13の外周部分には、
カーテンCを巻き取る方向と逆の方向に、巻取ロープ1
4が巻回されている。また、前記ドラム軸13aにおけ
る軸方向の両端部には、前記巻取ロープ14が外れない
ようにするための各鍔部13bが設けられている。この
ドラム体13のドラム軸13aの内周部分に、軸方向の
両側から各カーテンCから突出された巻取パイプ9の端
部が挿入される。そして、各巻取パイプ9は、ドラム体
13に対して回り止めが施された状態で固定される。こ
のため、各巻取パイプ9とドラム体13とは、一体とな
って回転される。
【0015】次に、本実施例の巻取手段について説明す
る。図1ないし図3に示されるように、空間部Vにおけ
る各カーテンCの上方には、滑車取付板15が2本の足
場支柱3に固着されている。この滑車取付板15の正面
側のほぼ中央部には、滑車16が取付けられている。ま
た、前記滑車取付板15が固着されている足場支柱3の
下半部には、前記滑車取付板15とほぼ同一のウインチ
取付板17が固着されていて、該ウインチ取付板17の
正面側のほぼ中央部に、ウインチ18が固着されてい
る。図5に示されるように、上記したドラム体13のド
ラム軸13aに巻回された巻取ロープ14の端部は、滑
車16を介してウインチ18のロープ巻取ドラム18a
に止着されている。ウインチ18のハンドル18bを所
定方向に回転させると、巻取ロープ14がロープ巻取ド
ラム18aに巻回される。このウインチ18は、作業者
が、そのハンドル18bを操作しやすい高さ位置に取付
けられている。
る。図1ないし図3に示されるように、空間部Vにおけ
る各カーテンCの上方には、滑車取付板15が2本の足
場支柱3に固着されている。この滑車取付板15の正面
側のほぼ中央部には、滑車16が取付けられている。ま
た、前記滑車取付板15が固着されている足場支柱3の
下半部には、前記滑車取付板15とほぼ同一のウインチ
取付板17が固着されていて、該ウインチ取付板17の
正面側のほぼ中央部に、ウインチ18が固着されてい
る。図5に示されるように、上記したドラム体13のド
ラム軸13aに巻回された巻取ロープ14の端部は、滑
車16を介してウインチ18のロープ巻取ドラム18a
に止着されている。ウインチ18のハンドル18bを所
定方向に回転させると、巻取ロープ14がロープ巻取ド
ラム18aに巻回される。このウインチ18は、作業者
が、そのハンドル18bを操作しやすい高さ位置に取付
けられている。
【0016】本発明に係るカーテンCの開閉装置Aの作
用について説明する。最初に、閉じたカーテンCを巻き
上げて開かせる場合について説明する。図3に示される
ように、建物1の周囲に仮設された足場枠2に、2枚の
カーテンCが並列に取付けられている。即ち、足場枠2
を構成する複数本の足場支柱3の所定の高さ位置に、固
定パイプ7がほぼ水平に固着されていて、各カーテンC
の上端部6aが、前記固定パイプ7に止着されている。
各カーテンCは、巻取パイプ9と重り用パイプ8との各
自重によって足場枠2の手前側に垂れ下がっている。こ
のようにして、建物1の外面が遮蔽される。2枚のカー
テンCの間に設けられた空間部Vには、カーテンCの開
閉装置Aが取付けられている。開閉装置Aを構成するド
ラム体13には、予め、巻取ロープ14が、カーテンC
を巻き取る方向と逆方向に巻回されていて、該巻取ロー
プ14の端部は、各カーテンCの上方に取付けられた滑
車16を介してウインチ18のロープ巻取ドラム18a
に止着されている。本実施例の足場枠2は、カーテンC
を開閉する巻取ロープ14の張力F(後述)に十分に耐
えられるものである。
用について説明する。最初に、閉じたカーテンCを巻き
上げて開かせる場合について説明する。図3に示される
ように、建物1の周囲に仮設された足場枠2に、2枚の
カーテンCが並列に取付けられている。即ち、足場枠2
を構成する複数本の足場支柱3の所定の高さ位置に、固
定パイプ7がほぼ水平に固着されていて、各カーテンC
の上端部6aが、前記固定パイプ7に止着されている。
各カーテンCは、巻取パイプ9と重り用パイプ8との各
自重によって足場枠2の手前側に垂れ下がっている。こ
のようにして、建物1の外面が遮蔽される。2枚のカー
テンCの間に設けられた空間部Vには、カーテンCの開
閉装置Aが取付けられている。開閉装置Aを構成するド
ラム体13には、予め、巻取ロープ14が、カーテンC
を巻き取る方向と逆方向に巻回されていて、該巻取ロー
プ14の端部は、各カーテンCの上方に取付けられた滑
車16を介してウインチ18のロープ巻取ドラム18a
に止着されている。本実施例の足場枠2は、カーテンC
を開閉する巻取ロープ14の張力F(後述)に十分に耐
えられるものである。
【0017】図6に示されるように、ウインチ18のハ
ンドル18bを所定方向に回転させると、巻取ロープ1
4の端部が、ウインチ18のロープ巻取ドラム18aに
巻き取られるため、該巻取ロープ14には張力Fが作用
する(図7参照)。この張力Fは、ドラム体13に予め
巻回されている巻取ロープ14を繰り出す方向に作用す
るため、ドラム体13が矢印Pの方向に回転される。ド
ラム体13の回転に伴い、該ドラム体13と一体となっ
て各巻取パイプ9が、同一方向に回転される。各カーテ
ンCの中央部C1 は、複数本の止めビス11によって巻
取パイプ9に止着されているため、図7に示されるよう
に、カーテンCにおける上半部(上側カーテン部C2 )
と、下半部(下側カーテン部C3 )が、同じ長さだけ巻
取パイプ9に巻き取られる。
ンドル18bを所定方向に回転させると、巻取ロープ1
4の端部が、ウインチ18のロープ巻取ドラム18aに
巻き取られるため、該巻取ロープ14には張力Fが作用
する(図7参照)。この張力Fは、ドラム体13に予め
巻回されている巻取ロープ14を繰り出す方向に作用す
るため、ドラム体13が矢印Pの方向に回転される。ド
ラム体13の回転に伴い、該ドラム体13と一体となっ
て各巻取パイプ9が、同一方向に回転される。各カーテ
ンCの中央部C1 は、複数本の止めビス11によって巻
取パイプ9に止着されているため、図7に示されるよう
に、カーテンCにおける上半部(上側カーテン部C2 )
と、下半部(下側カーテン部C3 )が、同じ長さだけ巻
取パイプ9に巻き取られる。
【0018】ところが、各カーテンCの上端部6aが固
定パイプ7に止着されているため、上側カーテン部C2
が巻取パイプ9に巻き取られると、巻取パイプ9は回転
しながら上方に持ち上げられる。即ち、巻取パイプ9が
上方に転動される。各カーテンCの中央部C1 は、複数
本の止めビス11によって巻取パイプ9に止着されてい
るため、該巻取パイプ9が空回りすることはない。この
結果、各カーテンCの上側カーテン部C2 と下側カーテ
ン部C3 は、互いに重なり合いながら、巻取パイプ9に
同じ長さだけ巻き取られる。該巻取パイプ9が上下の各
カーテン部C2,C3 のほぼすべてを巻き取ると、図8に
示されるように、巻取パイプ9は、上側の固定パイプ7
及び下側の重り用パイプ8とほぼ密着状態となる。前記
ドラム体13には、予め、巻取ロープ14が十分に巻回
されているため、上下の各カーテン部C2,C3 のほぼす
べてが巻き取られる。上記した各カーテンCの巻き取り
は、2枚のカーテンCにおいて同時に行われるため、2
枚のカーテンCを同時に巻き取ることができる。また、
各カーテンCを巻き取る長さは、各カーテンCの全高の
約半分で済むため、作業の効率がよい。工事終了後、各
カーテンCは、ドラム体13から外され、足場枠2から
取り外される。各カーテンCが巻き取られた形態である
ため、コンパクトであり、輸送、保管等を行うのに好都
合である。
定パイプ7に止着されているため、上側カーテン部C2
が巻取パイプ9に巻き取られると、巻取パイプ9は回転
しながら上方に持ち上げられる。即ち、巻取パイプ9が
上方に転動される。各カーテンCの中央部C1 は、複数
本の止めビス11によって巻取パイプ9に止着されてい
るため、該巻取パイプ9が空回りすることはない。この
結果、各カーテンCの上側カーテン部C2 と下側カーテ
ン部C3 は、互いに重なり合いながら、巻取パイプ9に
同じ長さだけ巻き取られる。該巻取パイプ9が上下の各
カーテン部C2,C3 のほぼすべてを巻き取ると、図8に
示されるように、巻取パイプ9は、上側の固定パイプ7
及び下側の重り用パイプ8とほぼ密着状態となる。前記
ドラム体13には、予め、巻取ロープ14が十分に巻回
されているため、上下の各カーテン部C2,C3 のほぼす
べてが巻き取られる。上記した各カーテンCの巻き取り
は、2枚のカーテンCにおいて同時に行われるため、2
枚のカーテンCを同時に巻き取ることができる。また、
各カーテンCを巻き取る長さは、各カーテンCの全高の
約半分で済むため、作業の効率がよい。工事終了後、各
カーテンCは、ドラム体13から外され、足場枠2から
取り外される。各カーテンCが巻き取られた形態である
ため、コンパクトであり、輸送、保管等を行うのに好都
合である。
【0019】次に、開かれた各カーテンCを閉じる場合
について説明する。巻取ロープ14に作用する張力Fを
解放させる。すると、巻取パイプ9に巻き取られた各カ
ーテンCが、巻取パイプ9と重り用パイプ8との各自重
によって降下する。同時に、ウインチ18のロープ巻取
ドラム18aに巻き取られた巻取ロープ14が繰り出さ
れ、再びドラム体13に巻き取られるため、巻取パイプ
9は回転しながら下降される。即ち、該巻取パイプ9は
下方に転動される。このとき、各カーテンCにおける上
側カーテン部C2 と下側カーテン部C3 とが、同じ長さ
ずつ繰り出される。そして、上下の各カーテン部C2,C
3 がすべて繰り出されると、各カーテンCは、巻取パイ
プ9と重り用パイプ8との各自重によって張った状態
(張力が作用した状態)で閉じられる。上記したカーテ
ンCの繰り出しは、2枚のカーテンCにおいて同時に行
われるため、2枚のカーテンCが同時に閉じられる。
について説明する。巻取ロープ14に作用する張力Fを
解放させる。すると、巻取パイプ9に巻き取られた各カ
ーテンCが、巻取パイプ9と重り用パイプ8との各自重
によって降下する。同時に、ウインチ18のロープ巻取
ドラム18aに巻き取られた巻取ロープ14が繰り出さ
れ、再びドラム体13に巻き取られるため、巻取パイプ
9は回転しながら下降される。即ち、該巻取パイプ9は
下方に転動される。このとき、各カーテンCにおける上
側カーテン部C2 と下側カーテン部C3 とが、同じ長さ
ずつ繰り出される。そして、上下の各カーテン部C2,C
3 がすべて繰り出されると、各カーテンCは、巻取パイ
プ9と重り用パイプ8との各自重によって張った状態
(張力が作用した状態)で閉じられる。上記したカーテ
ンCの繰り出しは、2枚のカーテンCにおいて同時に行
われるため、2枚のカーテンCが同時に閉じられる。
【0020】上記したように、各カーテンCが閉じられ
た状態において、各カーテンCには、各巻取パイプ9と
各重り用パイプ8とのそれぞれの自重による張力が下方
に作用する。このため、各カーテンCが張った状態が保
持される。しかも、各巻取パイプ9、及び各重り用パイ
プ8は、各カーテンCの全幅に亘って取付けられてい
る。このため、各カーテンCが揺れたりすることが防止
される。
た状態において、各カーテンCには、各巻取パイプ9と
各重り用パイプ8とのそれぞれの自重による張力が下方
に作用する。このため、各カーテンCが張った状態が保
持される。しかも、各巻取パイプ9、及び各重り用パイ
プ8は、各カーテンCの全幅に亘って取付けられてい
る。このため、各カーテンCが揺れたりすることが防止
される。
【0021】上記したウインチ18には、そのロープ巻
取ドラム18aを一方向にのみ回転させて、しかも、そ
の回転を途中で停止させるための機構(例えば、爪歯車
と爪体)が設けられているため、カーテンCの開閉を途
中で停止させることができる。このため、例えば、カー
テンCを半開きの状態で保持させることも可能である。
取ドラム18aを一方向にのみ回転させて、しかも、そ
の回転を途中で停止させるための機構(例えば、爪歯車
と爪体)が設けられているため、カーテンCの開閉を途
中で停止させることができる。このため、例えば、カー
テンCを半開きの状態で保持させることも可能である。
【0022】本実施例では、2枚のカーテンCの間に開
閉装置Aを取付けた場合について説明した。この実施例
の場合、ドラム体13は、両側のカーテンCによってバ
ランスされた状態に配置されるため、2枚のカーテンC
を同時に開閉することができるという効果が奏されると
共に、開閉装置Aを構成する部品点数を少なくすること
ができる。しかし、開閉を行うカーテンCは、何枚であ
っても構わない。
閉装置Aを取付けた場合について説明した。この実施例
の場合、ドラム体13は、両側のカーテンCによってバ
ランスされた状態に配置されるため、2枚のカーテンC
を同時に開閉することができるという効果が奏されると
共に、開閉装置Aを構成する部品点数を少なくすること
ができる。しかし、開閉を行うカーテンCは、何枚であ
っても構わない。
【0023】本実施例では、足場枠2を構成する足場支
柱3に滑車取付板15を固着し、該滑車取付板15に滑
車16を吊り下げた形態である。しかし、足場枠2を構
成する横連結材4に滑車16を、直接吊り下げる形態で
あっても構わない。この場合、該滑車16の着脱が容易
である。
柱3に滑車取付板15を固着し、該滑車取付板15に滑
車16を吊り下げた形態である。しかし、足場枠2を構
成する横連結材4に滑車16を、直接吊り下げる形態で
あっても構わない。この場合、該滑車16の着脱が容易
である。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るカーテンの開閉装置は、カ
ーテンにおける上下方向のほぼ中央部に取付けられた巻
取パイプに、これとほぼ同心に取付けられたドラム体を
転動させながら、カーテンの上下の部分をほぼ同時に巻
き取り・繰り出しさせながら該カーテンを開閉させる構
成である。このため、カーテンの上下の部分がほぼ同時
に巻き取られるため、ドラム体を上昇させる高さはカー
テンの全長の約半分で済み、作業効率が良好である。カ
ーテンが閉じられた状態で、該カーテンには巻取パイプ
と、必要に応じて取付けられる重り用パイプとの各自重
による張力が作用しているため、そのままの状態であっ
てもカーテンが揺れたりすることがなく、平面状態が保
持される。また、巻き取られた状態のカーテンがコンパ
クトであるため、搬送、保管等の作業が容易である。
ーテンにおける上下方向のほぼ中央部に取付けられた巻
取パイプに、これとほぼ同心に取付けられたドラム体を
転動させながら、カーテンの上下の部分をほぼ同時に巻
き取り・繰り出しさせながら該カーテンを開閉させる構
成である。このため、カーテンの上下の部分がほぼ同時
に巻き取られるため、ドラム体を上昇させる高さはカー
テンの全長の約半分で済み、作業効率が良好である。カ
ーテンが閉じられた状態で、該カーテンには巻取パイプ
と、必要に応じて取付けられる重り用パイプとの各自重
による張力が作用しているため、そのままの状態であっ
てもカーテンが揺れたりすることがなく、平面状態が保
持される。また、巻き取られた状態のカーテンがコンパ
クトであるため、搬送、保管等の作業が容易である。
【図1】本発明に係るカーテンCの開閉装置Aの斜視図
である。
である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】2枚のカーテンCを閉じた状態の正面図であ
る。
る。
【図4】同じく開いた状態の正面図である。
【図5】2枚のカーテンCを閉じた状態の側面図であ
る。
る。
【図6】図3のX−X線拡大断面図である。
【図7】上下の各カーテン部C2,C3 が、巻取パイプ9
に巻き取られる状態の作用説明図である。
に巻き取られる状態の作用説明図である。
【図8】上下の各カーテン部C2,C3 が、巻取パイプ9
に巻き取られた状態を示す図である。
に巻き取られた状態を示す図である。
A:開閉装置
C:カーテン
C1 :中央部
C2 :上側カーテン部(カーテンの上半部)
C3 :下側カーテン部(カーテンの下半部)
F:張力
P:矢印(巻取方向)
1:建物
6a:上端部
6b:下端部
8:重り用パイプ(重り部材)
9:巻取パイプ
13:ドラム体
14:巻取ロープ
16:滑車(巻取手段)
18:ウインチ(巻取手段)
Claims (3)
- 【請求項1】 工事中の建物の外面を遮蔽するカーテン
の開閉装置であって、 上端部が固定されたカーテンにおける上下方向のほぼ中
央部に取付けられた巻取パイプと、 前記巻取パイプに、これとほぼ同心に取付けられたドラ
ム体と、 前記ドラム体に、カーテンの巻取方向と逆方向に巻回さ
れた巻取ロープの巻き取り・繰り出しを行うための巻取
手段とを備え、 巻取手段により巻取ロープに張力を与え、ドラム体に巻
回された巻取ロープを繰り出して、前記巻取パイプをカ
ーテンの巻取方向に転動させながら、前記カーテンの上
半部と下半部とをほぼ同時に巻き取ってカーテンを開
き、 前記巻取手段による巻取ロープの張力を解放させ、巻取
パイプを、その自重によってカーテンの繰り出し方向に
転動させながら、カーテンの上半部と下半部とをほぼ同
時に繰り出してカーテンを閉じるように構成したことを
特徴とするカーテンの開閉装置。 - 【請求項2】 前記ドラム体は、並列に配置された2枚
のカーテンの間に配置され、各カーテンの巻取パイプ
が、前記ドラム体と同心にして、しかもほぼ一直線状態
に取付けられていることを特徴とする請求項1に記載の
カーテンの開閉装置。 - 【請求項3】 前記カーテンの下端部に、重り部材が取
付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載
のカーテンの開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31689599A JP3486380B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | カーテンの開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31689599A JP3486380B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | カーテンの開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001132236A JP2001132236A (ja) | 2001-05-15 |
JP3486380B2 true JP3486380B2 (ja) | 2004-01-13 |
Family
ID=18082116
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31689599A Expired - Fee Related JP3486380B2 (ja) | 1999-11-08 | 1999-11-08 | カーテンの開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3486380B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101077983B1 (ko) | 2009-02-04 | 2011-10-31 | (주)이앤에치 | 휘장망 설치구 |
KR100910543B1 (ko) | 2009-03-27 | 2009-08-03 | (주)이앤에치 | 건축공사용 휘장망 설치장치 |
KR100910544B1 (ko) | 2009-03-27 | 2009-08-10 | (주)이앤에치 | 건축공사용 휘장망 설치장치 |
JP5804417B2 (ja) * | 2011-10-13 | 2015-11-04 | 株式会社 ▲高▼▲橋▼監理 | 工事用シート屋根(ロープ巻きタイプ) |
-
1999
- 1999-11-08 JP JP31689599A patent/JP3486380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001132236A (ja) | 2001-05-15 |
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