JP3486243B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP3486243B2
JP3486243B2 JP31510594A JP31510594A JP3486243B2 JP 3486243 B2 JP3486243 B2 JP 3486243B2 JP 31510594 A JP31510594 A JP 31510594A JP 31510594 A JP31510594 A JP 31510594A JP 3486243 B2 JP3486243 B2 JP 3486243B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被検体内で反射した超
音波を受信して得た受信信号に基づいて被検体内の情報
を表示する超音波診断装置に関し、特に被検体内の血流
を表示するに好適な超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体、特に人体内に超音波を送信し、
人体内の組織で反射して戻ってきた超音波を受信して受
信信号を得、この受信信号に基づく人体内の超音波画像
を表示することにより人体の内臓の疾患の診断を容易な
らしめる超音波診断装置が知られており、この超音波診
断装置の一態様として、もしくはBモード(断層像)表
示を行なう超音波診断装置のオプションとして、体内を
流れる血液中の血球等で反射して戻ってきた超音波を受
信して血流の速度、分散、パワー等の血流情報を得る超
音波ドプラ診断装置が用いられている。
【0003】図14は超音波診断装置の一例を示す概略
構成図である。送信制御部11から超音波プローブ12
を構成する多数の振動子(図示せず)にそれぞれ各所定
のタイミングでパルス信号Tpが送信され、これにより
被検体(図示せず)内に超音波パルスビームが送信され
る。ここでは例えばセクタ走査がなされ、各方向に例え
ば8回のパルス状の超音波ビームが送信される。この超
音波パルスビームは、被検体内を流れる血球やその他の
組織で反射され、超音波プローブ12内の多数の振動子
で受信される。各振動子で受信された受信信号Apは、
遅延加算部13に入力され、この遅延加算部13内で、
被検体内に延びる走査線に沿う情報を担持した受信信号
が得られるように遅延加算される。この遅延加算後の受
信信号SA は、Bモード検出部14と壁情報除去部15
に入力される。
【0004】Bモード検出部14では、入力された受信
信号SA に基づいてBモード像(断層像)を担う信号S
D が生成され、この信号SD がCRTディスプレイ装置
等からなる表示部17に入力され、この表示部17にお
いてBモード像が表示され診断に供される。また、壁情
報除去部15では、入力された受信信号SA に含まれる
壁情報と血流情報のうちの壁情報が除去される。受信信
号SA には、血球で反射した血流情報のほか、血流以外
の被検体内の各組織で反射した、血流情報と比べ例えば
100倍(40dB)ものパワーを持つ壁情報が含まれ
ており、壁情報除去部15では、この強大なパワーを持
つ壁情報が除去され、血流情報のみを担持する受信信号
B が生成され、血流情報検出部16に入力される。
【0005】血流情報検出部16では、壁情報の除去さ
れた受信信号SB に基づいて血流速度や血流パワー等が
検出され、検出信号SC を生成する。検出信号SC は、
表示部17に送られて、その表示画面上に、Bモード像
とともに、あるいはBモード像に代えて、血流速度、血
流パワー等の血流情報が表示される。以下、血流情報の
検出、表示に限ってさらに説明を続行する。
【0006】壁情報除去部15には、壁情報を除去する
ために、通常、いわゆるMTI(Moving Tar
get Indication)フィルタが備えられて
いる。このMTIフィルタは、レーダにおけるMTIフ
ィルタと同様のものであり、通常は、パルス信号の繰り
返し周期に相当する遅延時間をもつ遅延回路と積和器と
で構成される、低周波信号を遮断するディジタルフィル
タであって、超音波ドプラ診断装置の分野において広く
用いられているものである。近年、壁情報をより精度良
く除去するために、入力された受信信号SA から壁成分
の速度(壁速度)を検出し、壁速度に応じて適応的に動
作する複素型MTIフィルタを用いて壁情報を除去する
技術が提案されている(特願平3−161913号参
照)。
【0007】図15は、壁情報除去部の、従来の提案に
基づく一構成例を示した概略ブロック図である。受信信
号SA は壁速度算出手段151に入力される。この壁速
度算出手段151は例えば相関器で構成されており、相
関演算により壁速度Vwが求められる。この壁速度算出
手段151に入力された受信信号SA には、壁成分と血
流成分との双方の情報が含まれているが、壁成分は血流
成分と比べ、通常、例えば100倍(40dB)程度の
パワーを有しているため、血流成分の情報を含んだまま
相関演算を行なっても通常の場合ほとんど問題なく壁速
度VW が求められる。この壁速度Vwは、壁信号除去手
段153に入力される。この壁信号除去手段153には
壁速度Vwを、信号遮断帯域の中心周波数foを定める
係数に変換する変換テーブルと、その変換テーブルによ
り変換された後の係数がセットされる複素MTIフィル
タが備えられている。
【0008】また、受信信号SA は、遅延手段152に
入力され、壁速度算出手段151で壁速度Vwが求めら
れて壁信号除去手段153に入力され、上記係数に変換
されて複素MTIフィルタにセットされる迄の時間遅延
された後、壁信号除去手段153の複素MTIフィルタ
に入力される。この複素MTIフィルタは壁信号のみを
選択的に除去するように上記係数によりその特性が定め
られており、血流信号情報のみを有効に担持した信号S
B が取り出される。
【0009】図16は血流情報検出部の、従来の一構成
例を示した回路ブロック図である。図14に示す壁情報
除去部15から出力された、壁情報が除去された受信信
号SB は、図16に示す血流情報検出部に入力されて二
乗回路161で二乗され、ローパスフィルタ162で低
周波分が抽出され、これにより、血流パワーを表わす血
流情報が抽出される。
【0010】また、受信信号SB は、FIFOメモリ1
63に入力され、被検体内の同一方向への超音波送受信
による次の受信信号SB が入力される迄の間待機され、
その受信信号SB の入力とタイミングを合わせてFIF
Oメモリ163から出力される。FIFOメモリ163
から出力された受信信号SB は、乗算器164_0に入
力されるとともに、複数並んだ各遅延回路165_1,
165_2,…,165_8を順次経由しながら各乗算
器164_1,164_2,…,164_8に入力され
る。
【0011】一方、FIFOメモリ163から前回の受
信信号SB が出力されるのと同期して壁情報除去手段1
5から出力された今回の受信信号SB は、次回の演算の
ためFIFOメモリ163に入力されるとともに、この
例では4つ分の単位遅延回路からなる遅延回路166を
経由して各乗算器164_0,164_1,164_
2,…,164_8に入力される。すなわち、同一方向
への2回の超音波送受信により得られた前回の受信信号
および今回の受信信号は、各回の超音波送受信毎の各基
準時刻toを同一のタイミング合わせたとき、乗算器1
64_4には、それら2つの受信信号がタイミングを合
わせて入力され、各乗算器164_5,164_6,1
64_7,164_8には、今回の受信信号に比べ前回
の受信信号がそれぞれ1,2,3,4単位時間分だけ遅
延されて入力され、各乗算器164_3,164_2,
164_1,164_0には、今回の受信信号に比べ前
回の受信信号が、それぞれ、1,2,3,4単位時間分
だけ進んで入力される。
【0012】各乗算器164_0,164_1,164
_2,…,164_8では、各タイミングの2つの受信
信号どうしが乗算され、各ローパルフィルタ167_
0,167_1,167_2,…,167_8で低周波
分が抽出され、最大値タップ算出回路168に、その最
大値タップ算出回路168の各タップ168_0,16
8_1,168_2,…,168_8から入力される。
最大値タップ算出回路168は、それらのタップ168
_0,168_1,168_2,…,168_8のう
ち、どのタップから入力された信号のレベルが最大であ
るかを算出する回路であり、この最大値タップ算出回路
168の出力、即ち最大値(ピーク値)が入力されたタ
ップ位置が血流速度に対応している。すなわち、この図
16に示す血流情報検出部では、相関演算により血流速
度が求められる。血流速度、血流パワー等の血流情報
は、図14に示す表示部17に送られ、表示部17の表
示画面上には、例えば、Bモード像に重畳されて、血流
速度あるいは血流パワーの情報がカラーで表示される。
【0013】図17は、超音波プローブ12で送受信さ
れる超音波の、送受信の方向の順序を示した図である。
図17(A)は、#1〜#8の8回の送受信では被検体
内の#1の方向に延びる走査線に沿う送受信を行ない、
次の、#9〜#16の8回の送受信では被検体内の#2
の方向に延びる走査線に沿う送受信を行ない、以下同様
にして、一方向につき8回ずつ送受信を行なうことを表
わしている。また、ここでは、1つのフレームは128
方向の走査線で形成されている。
【0014】また、図17(B)は、#1〜#16の1
6回の送受信の間、被検体内の#1の方向と#2の方向
に交互に8回ずつ送受信を行ない、以下同様にして、1
6回の送受信を1単位として、その1単位の送受信の
間、隣接する2本の走査線方向に交互に8回ずつ送受信
を行なうことを表わしている。1つのフレームは、図1
8(A)の場合と同様、128方向の走査線で形成され
ている。
【0015】このような順序で各方向に超音波送受信を
行なうことにより、Bモード像形成と血流情報抽出のた
めの受信信号SA が得られる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】図15を参照して説明
したように、壁信号除去手段153に複素型MTIフィ
ルタを備えておき、壁速度算出手段151で壁速度Vw
を算出し、複素型MTIフィルタに壁速度Vwに応じた
係数をセットして壁情報を除去するように構成すると、
通常の場合、壁情報のみを効果的に除去し、血流情報の
みを担持した受信信号SB を抽出することができるが、
この壁情報除去部15に入力される受信信号SA には血
流情報のパワーと比べパワーが圧倒的に上まわる壁情報
が含まれていることを前提としており、壁情報のパワー
が血流情報のパワーを下回るような事態が発生すると、
壁速度算出手段151では壁速度に代わり血流速度が算
出されてしまい、その場合、壁信号除去手段153によ
り、抽出しようとした血流情報が逆に除去されてしまう
ことになる。このような事態は実際に生じることがあ
り、例えば太い血管内では超音波ビームのサイドローブ
上の壁からの散乱波の受信信号強度とメインローブ上の
血液からの散乱波受信信号強度が同レベルになり、結果
として壁情報が除去できず、むしろ血流情報が除去され
てしまう場合がある。
【0017】本発明は、この問題点を解決し、常に壁情
報を除去し血流情報を抽出することのできる超音波診断
装置を提供することを第1の目的とする。また、複素型
MTIフィルタは、従前から用いられていた通常のMT
Iフィルタと比べ回路規模が大きく、また壁速度を計測
して複素型MTIフィルタに係数をセットする必要があ
ることから、所定のフレームレートを確保しようとする
と回路の動作速度の増大化を招き、このことが装置化の
ネックとなっているという問題がある。具体的には、図
15に示す壁速度算出手段151が、例えば図16と同
様な相互相関演算によるピークのずれ量を計測するもの
である場合、相互相関関数を求めるためには乗算を数多
く行わなければならないこと、相互相関関数の正確なピ
ーク位置を決定するにあたって精度を上げるには複雑な
演算を行わなければならないという二つが、装置化のネ
ックとなっている。またこの問題が解決されれば、壁速
度を表示することにより組織の動きを表示したり、壁速
度の空間微分を表示することにより組織の硬さを表示す
ることも現実的となってくる。
【0018】また、血流情報検出部16においても、壁
情報が除去された後の受信信号SBを用いて、図16に
示すような相互相関演算回路により血流速度が求められ
るが、ここでも同様に厖大な演算を行なう必要がある。
本発明は、上記事情に鑑み、相関演算に代わる演算量の
少ない手法により必要な情報を抽出する構成を備えた超
音波診断装置を提供することを第2の目的とする。
【0019】また、従来、血流速度等を求めるために
は、同一方向に8から16回程度送受信しなければなら
ないために、フレームレート、走査線間隔、視野角のい
ずれか、あるいはそれらの内の複数が犠牲となってい
た。また、速度解析に用いることのできるデータ数が8
から16程度に限定されているためMTIフィルタのカ
ットオフを十分急峻にすることが困難であり、壁信号除
去を完全に行うことが困難であるという問題もある。強
引に再帰型MTIフィルタを用いることも可能ではある
が、設定した初期値により結果が大きく異なり、結局の
ところ壁信号除去が困難であるという結果になる。多方
向同時受信を行うことで、フレームレート、走査線間
隔、視野角は改善されてきてはいるものの、Bモード像
に比べるとまだ半分以下であり、しかもMTIフィルタ
のカットオフの問題については解決されていない。
【0020】本発明は、この点に鑑み、フレームレート
を向上させるとともにMTIフィルタのカットオフを急
峻にすることのできる構成を備えた超音波診断装置を提
供することを第3の目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る本発明の第1の超音波診断装置は、被検体内で反射し
た超音波を受信して得た、血流情報と壁情報とを含む受
信信号から血流情報を抽出して該血流情報に基づく画像
を表示する超音波診断装置において、 (1−1)受信信号に基づいて壁の速度を求める壁速度
算出手段 (1−2)受信信号に基づいて該受信信号の振幅を求め
る振幅算出手段 (1−3)被検体内の所定の観測点を含む所定領域内の
各点の速度を、該各点の振幅でそれぞれ重み付けて該所
定領域内で平均化することにより平均的な重み付き速度
を求める重み付き平均手段 (1−4)該重み付き平均手段で求められた重み付き速
度に応じて適応的に変化する周波数特性を有する、受信
信号から壁情報を除去する壁情報除去手段 を備えたことを特徴とする。
【0022】また、上記第2の目的を達成する本発明の
第2の超音波診断装置は、被検体内に延びる同一の走査
線に沿って超音波を複数回送受信して得た複数の受信信
号に基づいて該走査線上の観測点の移動速度、及び/又
は、歪み速度に相当する量を算出して表示する超音波診
断装置において、 (2−1)異なるタイミングの送受信により得られた、
少なくとも一対の受信信号を、各送受信毎の、互いに対
応する各基準時刻どうしを同時刻に重ねた基準状態より
も、該一対の受信信号のうちの一方を他方に対し相対的
に複数の各ずれ量だけ時間をずらした状態における、該
一対の受信信号の差の二乗を算出することにより、該複
数の各ずれ量をそれぞれに対応する各差分二乗値を求め
る差分二乗値算出手段 (2−2)上記観測点を含む所定領域内の各点の各差分
二乗値を該所定領域内で各ずれ量毎に平均化することに
より、各ずれ量毎の平均的な各差分二乗値を求める平均
化手段 (2−3)上記複数のずれ量のうち、上記平均化手段で
求められた平均的な複数の差分二乗値のうちの最小値に
対応するずれ量を求める最小値対応ずれ量抽出手段 を備えたことを特徴とする。
【0023】ここで、上記第2の超音波診断装置におい
て、 (2−3)受信信号から、血流情報および壁情報のうち
の壁情報を除去する壁情報除去手段を備え、 (2−4)差分二乗値算出手段が、壁情報除去手段から
出力された、壁情報が除去された受信信号に基づいて、
上記複数の各ずれ量それぞれに対応する各差分二乗値を
求めるものであってもよい。
【0024】また、上記第2の目的を達成する本発明の
第3の超音波診断装置は、被検体内で反射した超音波を
受信して得た受信信号から血流パワーを求めて表示する
超音波診断装置において、 (3−1)異なるタイミングの送受信により得られた、
少なくとも一対の受信信号を、各送受信毎の、互いに対
応する各基準時刻どうしを同時刻に重ねた基準状態より
も、該一対の受信信号のうちの一方を他方に対し相対的
に複数の各ずれ量だけ時間をずらした状態における、該
一対の受信信号の差の二乗を算出することにより、上記
複数の各ずれ量をそれぞれに対応する各差分二乗値を求
める差分二乗値算出手段 (3−2)上記観測点を含む所定領域内の各点の各差分
二乗値を該所定領域内で各ずれ量毎に平均化することに
より、各ずれ量毎の平均的な各差分二乗値を求める平均
化手段 (3−3)上記平均化手段で求められた平均的な複数の
差分二乗値のうちの最小値を求める最小値抽出手段 を備えたことを特徴とする。
【0025】上記第2ないし第3の超音波診断装置にお
いて、上記(2−2)ないし(3−2)の平均化手段
が、複数対の受信信号について求めた、所定領域内の各
点および複数の各ずれ量それぞれに対応する複数の差分
二乗値を、該所定領域内で各ずれ量毎に平均化すること
により、各ずれ量毎の平均的な各差分二乗値を求めるも
のであることが好ましい。
【0026】さらに、上記第3の目的を達成する本発明
の第4の超音波診断装置は、被検体内で反射した超音波
を受信して得た血流情報と壁情報とを含む受信信号から
血流情報を抽出して該血流情報に基づく画像を表示する
超音波診断装置において、 (4−1)超音波を被検体内に1回送信する毎に、被検
体内に延びる所定数の走査線で形成される、被検体内に
広がる断層面上の複数の走査線に対応する複数の受信信
号を得る複数方向同時受信手段 (4−2)順次連続する超音波の各送信毎に、循環的
に、上記断層面内の順次異なる複数の走査線に対応する
複数の受信信号が得られるように上記複数方向同時受信
手段を制御する受信方向変更手段 (4−3)受信信号から壁情報を除去する壁情報除去手
段 を備えたことを特徴とする。
【0027】ここで、上記第4の超音波診断装置におい
て、上記壁情報除去手段が、再帰型フィルタを備えたも
のであってもよい。また、上記第4の超音波診断装置に
おいて、さらに (4−4)受信信号に基づいて上記断層面に対応するB
モード像を生成するBモード像生成手段 (4−5)該Bモード像および前記血流情報に基づく画
像を、タイミングを合わせて同時に表示する表示手段 を備えた構成とすることが好ましい。
【0028】
【作用】本発明の第1の超音波診断装置は、壁速度を受
信信号の振幅で重み付け平均し、壁情報除去手段によ
り、その重み付け平均化された壁速度に応じて適応的に
周波数特性を変化させて壁情報を除去するものであるた
め、太い血管等により瞬間的に血流情報のパワーが壁情
報のパワーを上まわっても、壁情報除去手段は、振幅で
重み付られ、さらに平均化された壁速度に応じて変化す
るものであるため、血管内であってもその前後の平均的
な壁の速度が有効となり血流情報が除去されてしまう事
態が防止される。
【0029】また、同一方向への2回の超音波送受信に
より得られた2つの受信信号のずれ量は、その2回の超
音波送受信の間の被検体内の動き量に対応している。し
たがってそれら2つの受信信号を可変量だけ相対的にず
らして引き算を行ない、その残差の信号パワーが最小に
なるずれ量を検出すれば、被検体内の動き量、即ち速度
を知ることができる。
【0030】本発明の第2の超音波診断装置は、このよ
うな考え方に基づくものであり、相関演算を行なうこと
なしに、少ない演算量で、壁速度ないし血流速度を求め
ることができる。また、上記第3の超音波診断装置も、
第2の超音波診断装置と同様の考え方に基づくものであ
り、壁速度を検出してから壁情報を除去するというプロ
セスを踏むことなく、ダイレクトに、壁情報の影響のな
い血流パワーを求めることができる。
【0031】尚、上記第2ないし第3の超音波診断装置
において、一対の受信信号のみに基づいて壁速度等を求
めるのではなく、3回以上同一方向に送受信する場合に
複数対の受信信号に基づいて壁速度等を求めることによ
り、壁速度等がより高精度に求められる。尚、この場
合、各対をなす受信信号の一方が複数の対に跨って同一
の受信信号であってもよい。
【0032】さらに、本発明の第4の超音波診断装置に
よれば、被検体内に超音波を一回送信する毎に複数本の
走査線に対応する複数の受信信号を得、これを、順次連
続する超音波の各送信毎に、断層面内の順次異なる複数
の走査線に対応する複数の受信信号が得られるように循
環的に繰り返し、そのようにして得られた受信信号から
壁情報を除去するものであるため、その壁情報を除去す
るための、MTIフィルタのカットオフを十分急峻にす
ることができ、またスロー再生した場合にみかけのフレ
ームレートを向上させてなめらかに表示することができ
る。
【0033】このように、本発明によれば、血流速度を
検出するにあたり、壁情報の除去精度、およびフレーム
レート、走査線間隔、視野角が大幅に改善され、装置規
模の低減化が図られる。
【0034】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1は、本発明の第1の超音波診断装置の、図14に示す
壁情報除去部に対応する構成を示すブロック図である。
図1に示す壁情報除去部には、図15に示す従来例と比
べ振幅算出手段154と、重み付き平均手段155が付
加されている。
【0035】図2は、図1に示す壁情報除去部の各ノー
ドの信号波形模式図である。振幅算出手段154では、
受信信号SA の振幅が算出される。血管内では例えば図
2に示すように受信信号SA の振幅が低下する。この振
幅算出手段154で算出される振幅として、包絡線を二
乗した、いわゆるパワーを算出することが好ましいが、
包絡線の対数、包絡線そのものを算出してもよく、ま
た、この振幅算出手段154では1次元、2次、3次元
のいずれの信号から振幅を算出してもよい。
【0036】壁速度算出手段151では、受信信号SA
に基づいて壁速度が算出されるが、血管内では血流速度
が算出されてしまっている。重み付き平均手段155で
は、壁速度が振幅で重み付けされるとともに深さ方向に
一次元的に、あるいは断層面内で2次元的に移動平均さ
れ、重み付き平均壁速度が求められる。壁情報除去手段
153に備えられた複素MTIフィルタ(図示せず)に
は、その重み付き平均壁速度に基づく係数がセットされ
る。したがって壁速度算出手段151で血流速度が求め
られても、壁情報除去手段153において血流情報が除
去されてしまうことが防止される。
【0037】図3は、重み付き平均手段155の一例を
示すブロック図である。振幅算出手段154で算出され
た振幅情報および壁速度算出手段151で算出された壁
速度情報は、乗算器155_1に入力されて乗算され、
1次元ローパスフィルタ155_3で深さ方向に移動平
均化されて割算器155_4に入力される。一方、振幅
情報は、1次元ローパスフィルタ155_2にも入力さ
れ、深さ方向に移動平均化されて割算器155_4に入
力される。割算器155_4では、ローパスフィルタ1
55_3から出力された、移動平均化された振幅重み付
け壁速度情報が、ローパスフィルタ155_2から出力
された、移動平均化された振幅情報で割り算され、重み
付き平均壁速度が算出される。
【0038】図4は、重み付き平均手段155の他の例
を示すブロック図である。図3に示す重み付き平均手段
と比べ、図3に示す1次元ローパスフィルタ155_
2,155_3に代わり2次元ローパスフィルタ155
_5,155_6が備えられていることのみが異なる。
図5は、2次元ローパスフィルタの一例を示すブロック
図である。
【0039】順次隣接する走査線に対応する信号Sin
が順次入力され、各走査線方向(深さ方向)については
各FIR型フィルタ31_0,31_1,…,31_4
で移動平均化される。各加算器32_1,32,2_3
2_3,32_4には、1データ分の遅延回路33_
1,33_2,33_3,33_4および(1ライン−
1データ)分の遅延回路34_1,34_2,34_
3,34_4により複数の走査線上の同一の深さの点の
データが入力されて加算され、これにより、複数の走査
線に跨る方向に移動平均化される。このようにして図5
の一番下の加算器32_4からは2次元的に移動平均化
された信号Soutが出力される。
【0040】図6は、本発明の第2の超音波診断装置
の、図14に示す血流情報検出部に相当する部分のブロ
ック図である。図6に示す血流情報検出部には、図16
に示す従来例と比べ、図16に示す乗算器164_0,
164_1,164_2,…,164_8に代わり、減
算器169_0,169_1,169_2,…,169
_8および二乗器170_0,170_1,170_
2,…,170_8が備えられており、さらに、図16
に示す最大値タップ算出回路168に代わり、最小値タ
ップ算出回路171が備えられている。
【0041】各減算器169_0,169_1,169
_2,…,169_8では、各タイミングの2つの受信
信号どうしが減算され、二乗器167_0,167_
1,167_2,…,167_8でその差分が二乗され
ることによりその差分のパワーが求められ、ローパスフ
ィルタ167_0,167_1,167_2,…,16
7_8で移動平均化されて、最小値タップ算出回路17
1に、その各タップ171_0,171_1,171_
2,…,171_8から入力される。最小値タップ算出
回路171では、各タップ171_0,171_1,1
71_2,…,171_8から入力された差分のパワー
のうちの最小値が入力されたタップが求められる。差分
のパワーが最小であるということは、そのタップに相当
する相対遅延量に対応する量だけ、血球が移動したこと
を意味しており、その最小値が入力されたタップが血流
速度に対応していることになるからである。尚、各二乗
器170_0,170_1,170_2,…,170_
8は乗算器である必要はなく、ルックアップテーブル等
を用いて構成することができる。
【0042】尚、ここでは、壁情報が除去された後の受
信信号SB を入力して血流速度を求める例について説明
したが、例えば、図1に示す壁速度算出手段151に図
6に示す構成の回路を適用し、受信信号SA を入力して
壁速度を算出することもできる。また、そのようにして
算出された壁速度を空間微分することにより壁の歪速度
を求めることもでき、算出された壁速度や壁の歪速度を
表示部17(図14参照)に表示してもよい。
【0043】また、上記実施例は、深さ方向に沿う一次
元信号を入力して血流速度を求めるものであるが、2次
元信号あるいは3次元信号を入力して血流速度ないし壁
速度を求めてもよい。図7は、最小値タップ算出回路の
一例を示すブロック図である。各比較回路37_1,3
7_2,…,37_8では、2つの入力A,Bの大小が
比較され、その比較結果が出力される。各セレクタ38
_1,38_2,…,38_8では、対応する比較回路
37_1,37_2,…,37_8で小さいと判定され
た方のデータを選んで出力する。デコーダ39には、各
比較回路37_1,37_2,…,37_8での比較結
果が集められ、デコーダ39からは、それらの比較結果
に基づいて、各タップ171_0,171_1,171
_2,…,171_8から入力された信号のうちどのタ
ップから最小値の信号が入力されたかを表わすデータ、
即ち血流速度を表わすデータが出力される。
【0044】図8は、図6に示すローパスフィルタ16
7_0,167_1,167_2,…,167_8とし
て好適に用いることのできるFIR型ローパスフィルタ
の回路ブロック図である。各乗算器41_0,41_
1,41_2,…,41_6,41_7では、入力信号
INに各係数K0,K1,K2,…,K6,K7が乗算
される。各乗算器41_0,41_1,41_2,…,
41_6,41_7の出力は各遅延器42_1,42_
2,…,42_6,42_7で遅延されながら各加算器
43_0,43_1,43_2,…,43_6で加算さ
れて出力される。各乗算器41_0,41_1,41_
2,…,41_6,41_7に入力される各係数K0,
K1,K2,…,K6,K7により、このFIR型ロー
パスフィルタの特性が定まる。図7にブロックで示す各
ローパスフィルタ167_0,167_1,…,167
_8として、図8に示す構成のローパスフィルタを用い
ることができる。
【0045】図9は、図6に示すローパスフィルタとし
て好適に用いることができる移動平均回路の回路ブロッ
ク図である。1本の走査線に沿う受信信号がこの移動平
均回路に入力され、その先頭が遅延回路45を経由して
セレクタ44に達する迄の間はセレクタ44にはイニシ
ャル信号INITが入力されてセレクタ44からはデー
タ‘0’が出力され、セレクタ44に受信信号の先頭が
達した後は、イニシャル信号INITの入力が停止して
受信信号が出力される。減算器46では、遅延前の受信
信号から遅延後の受信信号が減算される。この減算器4
6の出力は加算器49に入力される。この加算器49に
は、この加算器49からの直前の出力がセレクタ47、
および遅延器48を経由して入力されており、加算器4
9では、それらの入力が加算される。セレクタ47から
は、クリア信号CLRによりデータ‘0’が出力され、
その後は加算器49からの出力が出力される。すなわ
ち、加算器49では、クリア後の、減算器46の出力信
号が順次累積される。このようにして、この移動平均回
路では、1本の走査線の深さ方向の短区間移動平均が算
出される。図7にブロックで示す各ローパスフィルタ1
67_0,167_1,…,167_8として、図9に
示す構成の移動平均回路を用いてもよい。
【0046】図10は、本発明の第3の超音波診断装置
の一実施例における、壁情報と血流情報との双方を含む
受信信号SA から、直接に血流パワーを求める回路を示
すブロック図である。この図10に示す回路ブロック図
は、図6に示す最小値タップ算出回路171に代わり、
最小値算出回路172が備えられていることを除き、図
6に示す回路と同一構成を有している。
【0047】最小値算出回路172では、差分パワーの
最小値が算出される。この差分パワーの最小値は、情報
が除去された後の信号のパワーに相当する。即ち、この
差分パワーの最小値は、血流パワーに相当する。図11
は、最小値算出回路の一例を示すブロック図である。各
比較回路37_1,37_2,…,37_8では、2つ
の入力A,Bの大小が比較され、その比較結果が、対応
する各セレクタ38_1,38_2,…,38_8に制
御信号として入力される。各セレクタ38_1,38_
2,…,38_8では、対応する比較回路37_1,3
7_2,…,37_8から入力された制御信号を受けて
2つの入力A,Bのうちの値の小さい方を出力する。
【0048】このようにして、最後段のセレクタ38_
6から、各タップ172_0,172_1,…,172
_8から入力された信号のうちの最小値が出力される。
図12は、本発明の第4の超音波診断装置の一実施例に
おける、超音波の送受信の順序を示した図である。ここ
では、1回の送信につき、順次隣接する8本の走査線の
受信信号が生成される。すなわち、ここでは#1の送信
で#1〜#8の走査線に沿う受信信号が得られ、#2の
送信で#9〜#16の走査線に沿う受信信号が得られ、
以下同様にして各送信毎に順次異なる各8本の走査線に
沿う受信信号が得られる。
【0049】図13は、上記のようにして得られた受信
信号から壁情報を除去するためのIIR型(再帰型)フ
ィルタを含むMITフィルタの回路構成図である。ここ
には、IIR型フィルタの前段側に段数の少ないFIR
型フィルタが接続された複合型のフィルタが示されてい
る。例えばこのような型式のMTIフィルタが8個並列
に並べられ、同時に得られた8本の受信信号それぞれか
ら壁情報が除去される。
【0050】図12に示すように送受信を行なうことに
より、MTIフィルタのカットオフを十分急峻にするこ
とができる。また例えば1/8の速度でスロー再生した
場合、図17(A),(B)に示す送受信の場合は8フ
レーム毎にしか画面を更新することができないが、図1
2に示す送受信の場合、各フレーム毎に画面を更新する
ことができ、スロー再生においても極めてなめらかに変
化する画面を表示することができる。
【0051】尚、図12に示すような送受信を行なった
場合、エイリアジングが起こる可能性が大きいため、血
流情報を表示するにあたっては、血流方向によらず同じ
色で表示するパワー表示を行なうことが好ましい。ま
た、血流情報を表示する場合、血流情報の算出に時間が
かかることを考慮し、その分だけBモード像を遅延さ
せ、Bモード像と血流情報をタイミングを合わせて重畳
して表示することが好ましい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の上記の種
々の態様によれば、血流情報を検出するにあたり、壁情
報除去能力およびフレームレート、走査線間隔、視野角
を大幅に改善することができ、また組織の速度を検出す
るための装置規模を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の超音波診断装置の、図14に示
す壁情報除去部に対応する構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す壁情報除去部の各ノードの信号模式
図である。
【図3】重み付き平均手段の一例を示すブロック図であ
る。
【図4】重み付き平均手段の他の例を示すブロック図で
ある。
【図5】2次元ローパスフィルタの一例を示すブロック
図である。
【図6】本発明の第2の超音波診断装置の、図14に示
す血流情報検出部に相当する部分のブロック図である。
【図7】最小値タップ算出回路の一例を示すブロック図
である。
【図8】図6にブロックで示す各ローパスフィルタとし
て好適に用いることのできるFIR型ローパスフィルタ
の回路ブロック図である。
【図9】図6にブロックで示す各ローパスフィルタとし
て好適に用いることができる移動平均回路の回路ブロッ
ク図である。
【図10】本発明の第3の超音波診断装置の一実施例に
おける、壁情報と血流速度との双方を含む受信信号か
ら、直接に血流パワーを求める回路を示すブロック図で
ある。
【図11】最小値算出回路の一例を示すブロック図であ
る。
【図12】本発明の第4の超音波診断装置の一実施例に
おける、超音波の送受信の順序を示した図である。
【図13】受信信号から壁情報を除去するためのIIR
型(再帰型)フィルタを含むMITフィルタの回路構成
図である。
【図14】超音波診断装置の一例の概略構成図である。
【図15】壁情報除去部の、従来の提案に基づく一構成
例を示した概略ブロック図である。
【図16】血流情報検出部の、従来の一構成例を示した
回路ブロック図である。
【図17】超音波プローブで送受信される超音波の、送
受信の順序を示した図である。
【符号の説明】
151 壁速度算出手段 152 遅延手段 153 壁情報除去手段 154 振幅算出手段 155 重み付き平均手段 169_0,169_1,…,169_8 差分器 167_0,167_1,…,167_8 ローパスフ
ィルタ 170_0,170_1,…,170_8 二乗器 171 最小値タップ算出回路 172 最小値算出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−110351(JP,A) 特開 平1−164355(JP,A) 特開 平4−218143(JP,A) 特開 平4−256740(JP,A) 特開 平5−7588(JP,A) 特開 平6−54847(JP,A) 特開 平6−245932(JP,A) 国際公開94/20866(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内で反射した超音波を受信して得
    た、血流情報と壁情報とを含む受信信号から血流情報を
    抽出して該血流情報に基づく画像を表示する超音波診断
    装置において、 前記受信信号に基づいて壁の速度を求める壁速度算出手
    段と、 前記受信信号に基づいて該受信信号の振幅を求める振幅
    算出手段と、 被検体内の所定の観測点を含む所定領域内の各点の速度
    を、該各点の振幅でそれぞれ重み付けて該所定領域内で
    平均化することにより平均的な重み付き速度を求める重
    み付き平均手段と、 該重み付き平均手段で求められた重み付き速度に応じて
    適応的に変化する周波数特性を有する、前記受信信号か
    ら壁情報を除去する壁情報除去手段とを備えたことを特
    徴とする超音波診断装置。
  2. 【請求項2】 この超音波診断装置が、被検体内に延び
    る同一の走査線に沿って超音波を複数回送受信して得た
    複数の受信信号に基づいて該走査線上の観測点の移動速
    度、及び/又は、歪み速度に相当する量を算出して表示
    する超音波診断装置であって、 異なるタイミングの送受信により得られた、少なくとも
    一対の前記受信信号を、各送受信毎の、互いに対応する
    各基準時刻どうしを同時刻に重ねた基準状態よりも、該
    一対の受信信号のうちの一方を他方に対し相対的に複数
    の各ずれ量だけ時間をずらした状態における、該一対の
    受信信号の差の二乗を算出することにより、前記複数の
    各ずれ量それぞれに対応する各差分二乗値を求める差分
    二乗値算出手段と、 前記観測点を含む所定領域内の各点の各差分二乗値を該
    所定領域内で各ずれ量毎に平均化することにより、各ず
    れ量毎の平均的な各差分二乗値を求める平均化手段と、 前記複数のずれ量のうち、前記平均化手段で求められた
    平均的な複数の差分二乗値のうちの最小値に対応するず
    れ量を求める最小値対応ずれ量抽出手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】 前記差分二乗値算出手段が、前記壁情報
    除去手段から出力された、壁情報が除去された受信信号
    に基づいて、前記複数の各ずれ量それぞれに対応する各
    差分二乗値を求めるものであることを特徴とする請求項
    2記載の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】 この超音波診断装置が、被検体内で反射
    した超音波を受信して得た受信信号から血流パワーを求
    めて表示する超音波診装置であって、 異なるタイミングの送受信により得られた、少なくとも
    一対の前記受信信号を、各送受信毎の、互いに対応する
    各基準時刻どうしを同時刻に重ねた基準状態よりも、該
    一対の受信信号のうちの一方を他方に対し相対的に複数
    の各ずれ量だけ時間をずらした状態における、該一対の
    受信信号の差の二乗を算出することにより、前記複数の
    各ずれ量それぞれに対応する各差分二乗値を求める差分
    二乗値算出手段と、 前記観測点を含む所定領域内の各点の各差分二乗値を該
    所定領域内で各ずれ量毎に平均化することにより、各ず
    れ量毎の平均的な各差分二乗値を求める平均化手段と、 前記平均化手段で求められた平均的な複数の差分二乗値
    のうちの最小値を求める最小値抽出手段とを備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】 前記平均化手段が、複数対の前記受信信
    号について求めた、前記所定領域内の各点および前記複
    数の各ずれ量それぞれに対応する複数の差分二乗値を、
    該所定領域内で各ずれ量毎に平均化することにより、各
    ずれ量毎の平均的な各差分二乗値を求めるものであるこ
    とを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。
  6. 【請求項6】音波を被検体内に1回送信する毎に、
    被検体内に延びる所定数の走査線で形成される、被検体
    内に広がる断層面上の複数の走査線に対応する複数の受
    信信号を得る複数方向同時受信手段と、 順次連続する超音波の各送信毎に、循環的に、前記断層
    面内の順次異なる複数の走査線に対応する複数の受信信
    号が得られるように前記複数方向同時受信手段を制御す
    る受信方向変更手段とを備えたことを特徴とする請求項
    1記載の超音波診断装置。
  7. 【請求項7】 前記壁情報除去手段が、再帰型フィルタ
    を備えたものであることを特徴とする請求項6記載の超
    音波診断装置。
  8. 【請求項8】 前記受信信号に基づいて前記断層面に対
    応するBモード像を生成するBモード像生成手段と、 該Bモード像、および前記血流情報に基づく画像を、タ
    イミングを合わせて同時に表示する表示手段とを備えた
    ことを特徴とする請求項6又は7記載の超音波診断装
    置。
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