JP3486193B2 - 光電半導体素子 - Google Patents
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Description
導体基体を有する光電半導体素子であって、例えばn導
電性である半導体サブストレートの上に、活性層列が配
置されており、該活性層列内に、前記半導体基体に電流
が流れる際に電磁ビームが発生されかつ該活性層列に
は、第1の導電形のドーピングし難い半導体層、例えば
pドーピングされた、ZnSeを有するII−VI半導体層、p
ドーピングされた、GaNを有するIII−V半導体層または
nドーピングされた、CdTeを有するII−VI半導体層が配
属されている形式のものに関する、 この形式の光電半導体素子は例えば、米国特許第5268
918号明細書から公知である、ここには、nまたはp導
電性のGaAsまたはGaPから成る半導体サブストレート
に、ZnMgSSeまたはBeZnSTeから成るnないしp導電性の
第1の被覆層が被着されており、その上にここでも、Zn
SSeまたはZnCdSeから成る活性層が配置されている、半
導体レーザ素子の半導体基体が記載されている。活性層
には、ZnMgSSeまたはBeZnSTeから成るpないしn導電性
の第2の被覆層が存在している。米国特許第5268918号
明細書に記載のこの光電素子は所謂“Separate Confine
ment Hetero Structure"(SCH)の原理に基づいてい
る。この層構造では、電気的なキャリアおよび発生され
た光波が相互に無関係にガイドされる。電子および正孔
は、単一量子ウェル(Single Quantum Well,SQW)また
は多重量子ウェル(Multiple Quantum Well,MQW)とし
て実現されており、従って活性層に接している障壁層よ
り僅かなバンドギャップを有している、光を放射する活
性層に注入される。障壁層(導波路層)は、活性層より
小さな屈折率を有しかつ同時に、障壁層に接している被
覆層より大きな屈折率を有している。このような屈折率
差によって、生成された光波は活性層の周りの狭い領域
に制限される。2つの被覆層の反対のドーピングによっ
てpn接合が生じ、そこに適当な電圧の印加によってキャ
リアが注入される。
I Blue−Green Laser Diodes",IEEE Journal of Select
ed Topics in Quantum Electronics,1,741ないし748
(1995年)および特開平7−066494号公報に記載されて
いる。
構造は例えば、W.Buldau,Halbleiter−Optoelektronik,
Hanser社刊、Mnchen,Wien,1995年、第182〜187頁に
記載されているので、ここではこれ以上詳しく説明しな
い。
ドーピングまたはnドーピングし難いという問題が生じ
る。殊に、この点に関して、ZnSe(pドーピング能力が
低い;殊にZnMgSSeまたはBeMgZnSe)またはCdTe(nド
ーピング能力が低い)を有するII−IV半導体材料、また
はGaN(pドーピング能力が低い)を有するIII−V半導
体材料である。米国特許第5338944号明細書に例えば、
青い光を放射するSiCダイオードが記載されており、そ
こではpドーピングされたSiCの劣っている透過性の問
題は薄いpドーピングされたSiC層における縮退pn接合
によって解決される。
たはBeMgZnSeから成るp導電性のカバー層(導波路層ま
たは被覆層)が使用されている、II−VI半導体材料をベ
ースにしたSCH構成を有するSQWおよびMQW半導体レーザ
では特に、この問題がレーザの機能特性に非常に不都合
に作用する。
よって、上述の材料のバンドギャップおよび屈折率も調
整設定することができる。しかしマグネシウムおよび硫
黄ないしベリリウムおよびマグネシウムの成分が増える
に従って、p導電性に対するアクセプタとして上述の組
成において使用されているプラズマ活性化される窒素の
効率が低下する。これにより、比較的高いMgおよびS濃
度ないし比較的高いBeおよびMg濃度を有する層は常に大
きな電気抵抗を有している。更にこれによりこれら層に
おける電気的なコンタクトの抵抗が高められ、これによ
りレーザ素子の特性が更に劣化される。このような問題
のために従来のII−VI半導体レーザにおいては、最大
で、約2.95eV(300K)のバンドギャップを有するカバー
層しか使用されないということになる。
の半導体材料と被覆層との間のエネルギー障壁の高さは
著しく制限されており、これにより電気的なキャリアは
不十分にしか量子ウェルに閉じ込められない。
にはまさに、もっと高い障壁を形成することが重要であ
り、このことはこれまで、ZnMgSSe−SCH半導体レーザに
おいては実現するのが難しい。更に、被覆層におけるMg
およびS濃度が低い場合、導波路層と被覆層との間の屈
折率は比較的小さいので、活性層において発生される光
波は弱くしかガイドされない。
電性の層に対するオーミックコンタクトの実現である。
半導体レーザのp導電性の側におけるこのオーミックコ
ンタクトを改善するために、これまでは通例、ZnSeおよ
びZnTeから成る超格子が使用され、この場合ZnSeおよび
ZnTe間の高い格子不整合に基づいて構造上の品質が非常
に劣っている。その他に、pコンタクトとしてBeZnTeSe
グレーディングまたはBeTe/ZnSe疑似グレーディングも
提案された。これらコンタクト層では、半導体表面での
吸湿性材料BeTeの酸化を阻むことは技術的に難しい。Be
ZnTeSeグレーディングまたはBeTe/ZnSe疑似グレーディ
ングを、p導電性の被覆層と半導体サブストレートとの
間の電気的に活性の緩衝層として使用する場合には、半
導体サブストレートとしてp導電性のGaAsが使用され
る。というのは、BeTeとGaAsとの間の価電子帯不連続性
が小さいからである。この場合、p導電性のGaAsがn導
電性のGaAsとして比較的悪い品質においてしか商業的に
入手できないことは不都合であり、これにより被着され
るエピタキシャル層の構造上の特性は著しく悪くなる。
述してきた公知の光電半導体素子に比べて、改善された
機能性を有しているように改良することである。殊に、
680nmおよび300nmの間のスペクトル領域に対して改善さ
れた半導体レーザ素子を使用できるようにしたい。
て解決される。別の有利な実施の形態は請求項1に従属
する請求項に記載されているとおりである。
グされた)のドーピングし難い半導体層と、この層に配
属されている、半導体基体のコンタクト層(例えばコン
タクト金属化部)との間に、第1の導電形(p+またはn+
ドーピングされた)の第1の高ドーピングされた縮退接
合層および第1の導電形とは反対の第2の導電形(n+な
いしp+ドーピングされた)の第2の高ドーピングされた
縮退接合層が、第1の高ドーピングされた縮退接合層が
ドーピングし難い半導体層と第2の高ドーピングされた
縮退接合層との間に存在するように配置されている。
またはMQW)、殊にSCH構成を有する、ZeSeをベースとし
ている半導体レーザ素子に使用される。この場合、活性
層は第1の導波路層と、第2の導波路層との間に配置さ
れている。活性層は、SCH構成に相応して、ここでも、
第1の外側の被覆層と第2の外側の被覆層とのに閉じこ
められている。有利にはこの場合第1の外側の被覆層は
nドーピングされており、第2の外側の被覆層はドーピ
ングし難い半導体層とpドーピングされたZnSeを有して
いるII−VI半導体層とを有しており、かつ第1の高ドー
ピングされた縮退接合層はp+ドーピングされた接合層
であり、かつ第2の高ドーピングされた縮退接合層はn
+ドーピングされた接合層であり、第2の外側の被覆層
とこれに配属されている、半導体基体のコンタクト層と
の間に配置されている。
の半導体サブストレートとの間またはp導電性の半導体
サブストレートと半導体基体のコンタクト層との間の電
気的なコンタクトして用いられる。素子に対して相対的
に逆方向に極性付けられているp+n+層列によって、電界
内のキャリアがp+n+層列において加速されかつ高速に活
性層に注入される。p+n+層列において、接合部の周りの
で場胃腸の間隔のところで導電形の真の反転が生じ、即
ちフェルミ準位はダイオードの一方の側におけるnドー
ピングによって伝導帯に移行しかつ反対の側においてp
ドーピングによる正孔はフェルミ準位を価電子帯に引っ
張る(「縮退」)。これら縮退ドーピングされた、p+
n+ダイオードの領域間の数オングストロームという非
常に狭い空間電荷帯域によって、pドーピングされた半
導体の価電子帯からの電子の、nドーピングされた半導
体の伝導帯の状態へのバンド間トンネルが生じ、これに
よりpドーピングされた領域に正孔が生じる。
施例において、第1の外側の被覆層および第2の外側の
被覆層はnドーピングされておりかつ2つの導波路層の
1つと活性層から見てこれに後設されている被覆層との
間に、ドーピングの能力の低い半導体層、例えばpドー
ピングされたZnSeを有するII−IV半導体層、第1の高ド
ーピングされた縮退接合層、例えばp+導電性の接合層、
および第2の高ドーピングされた縮退接合層、例えばn
+導電性の接合層が配置されている。この場合、p+n+層
列は活性層列近傍の「正孔コンバータ」または「インジ
ェクタ」として作用する。
が電荷搬送のために使用され、電子は活性層の直前で正
孔に変換される。この領域は、BeTeによって、殊にBeMg
ZnTeまたはBeZnCdTeによって申し分なく生成することが
できる。その理由は、BeTeは簡単に高p導電性にドーピ
ング可能でありかつ申し分なく格子整合されているから
である。
層、被覆層(導波路層および外側の被覆層)および接合
層がベリリウム含有カルコゲニドのグループから成る半
導体材料を有しているSCH量子ウェルレーザである。特
別有利な材料は例えば、活性層に対してはBexZnyCd
1-x-ySe(0≦x≦1,x+y≦1)であり、被覆層に対し
てはBexMgyZn1-x-ySe(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦
1)またはZn1-xMgxSySe1-y(0≦x≦1,0≦y≦1)で
あり、p+導電性の接合層に対しては高ドーピングされ
た、p導電性のBexMgyZn1-x-yTe(0≦x≦1,x+y≦
1)でありかつn+導電性の接合層に対しては高ドーピン
グされた、p導電性のBexMgyZn1-x-yTe(0≦x≦1,x+
y≦1)である。p+導電性の接合層とこれに隣接配置さ
れている導波路層との間に有利には、整合層が配置され
ている。これは、BeZnTeSeグレーディングまたはBeTe/Z
nSe疑似グレーディングを有している。有利にはこの形
態において公知のように簡単な手法で良好な品質におい
て使用可能なn導電性のGaAs半導体サブストレートおよ
び特別簡単に製造可能な従来のn形前面コンタクトが使
用されている。
よびTe濃度が、徐々の整合、例えば伝導帯エネルギーを
得るために1つの空間方向において変化される層構造で
ある。疑似グレーディングでは、この変化は、異なった
組成の交番する薄い層の変化する層厚比によって実現さ
れる。その際層厚は、効果的なキャリア搬送が保証され
るように選択されなければならない。
被覆層(導波路層および外側の被覆層)および接合層が
ベリリウム含有カルコゲニドから成る半導体材料を有し
ているSCH量子ウェルレーザである。個々の層に対する
特別有利な材料として、上に述べた本発明のSCH量子ウ
ェルレーザと関連して挙げるべきである。しかし上述の
構造とは異なって、ここではp+導電性の接合層およびn+
導電性の接合層が導波路層と被覆層との間に配置されて
おりかつ同じ導電形の第1および第2の被覆層を有して
いる。付加的に、有利には、p+導電性の接合層と上述し
た導波路層の間に、例えばBeZnTeSEグレーディングまた
はBeTe/ZnSe疑似グレーディングの形の整合層が存在し
ている。この付加的な整合層により、キャリアの、量子
ウェルへの搬送が可能になる。それは、第1の形のキャ
リアに対して障壁を形成しかつ同時に、相補的な導電形
のキャリアは通れるようにする。有利にはこの実施の形
態でも簡単な手法で良好な品質において使用可能である
n導電性のGaAs半導体サブストレートおよび特別簡単に
製造可能である従来のn形前面コンタクトが使用可能で
ある。
の材料層間の間隔は約100nmと約400nmとの間にありかつ
2つの層はそれぞれ、少なくとも200nmの層厚を有して
いる。
高い濃度をBeMgZnSeにおいてないしMおよびSもZnMgSS
eにおいて実現することができる。というのは、これら
の材料のnドーピングは経験的にpドーピングより効率
がよいからである。このようにして、被覆層において3.
1eV(300K)以上のバンドギャップを実現することがで
きる。この高い濃度によって、電気的なキャリアの閉じ
込めを改善しかつ光波を一層良好にガイドすることが可
能である。更に、pドーピングされたBeMgZnSeまたはZn
MgSSeによって形成される高抵抗の領域が省略される。
素子にBexMgyZn1-x-yTeを使用すれば別の利点が得られ
る。この波長に対して、BexMgyZn1-x-yTeは例えばBexZn
yCd1-x-ySeより小さな屈折率を有しており、これにより
光波はBexZnyCd1-x-ySeを使用してp+導電性の接合層お
よび整合層において一層良好にガイドされる。
びBeZnCdTeに対しても、プラズマ活性化される窒素の他
に、有利にはAsを使用することができる。Asは窒素に比
べて著しく僅かな拡散度を有しており、このためにドー
ピングの安定性が高められることになる。同様に、グル
ープSb、Pから成る1つまたは複数のドープ剤も、K、
RおよびCsのようなグループIの元素およびC,Si,Geお
よびSnのようなグループIVの元素をドープ剤として使用
することができる。
に関連した4つの実施例に基づいて詳細に説明する。そ
の際: 第1図は、第1の実施例の層構造の概略図であり、 第2図は、第2の実施例の層構造の概略図であり、 第3図は、第3の実施例の層構造の概略図であり、 第4図は、第4の実施例の層構造の概略図であり、 第5図は、第3図の実施例に対するエネルギーバンドの
概略図である。
ザの半導体基体12である。例えばnドーピングされたGa
Asから成る半導体サブストレート8上に、2つの反対の
導電性の、高ドーピングされた縮退接合層(縮退遷移
域)6,7から成る列が被着され、例えばn導電性の半導
体サブストレート8に、n+導電性の接合層(縮退遷移
域)7およびその上にP+導電性の接合層(縮退遷移域)
6が被着されている。接合層6,7から成るこの列は、接
合層6,7の上に配置されているSCH量子ウェル構造13に対
するバッファとして用いられる。この量子ウェル構造は
例えば、第1の外側の被覆層5および第2の外側の被覆
層1ような被覆層と、第1の導波路層4と、第2の導波
路層2と、活性層3とから形成されている。
1の導電形(例えば正孔または電子伝導)のものであり
かつ接合層6および第1の被覆層5は第1の導電形とは
反対の第2の導電層のものである。第2の被覆層1の導
電形も第1の被覆層5の導電形とは反対である。
InxGa1-xAsまたは高ドーピングされた、n導電形のBexM
gyZn1-x-ySe(0≦x≧1,0≦y≦1,x+y≦1)から成
っておりかつ接合層6は例えば、高ドーピングされた、
p導電性のBexMgyZn1-x-yTe(0≦x≦1,x+y≦1)か
ら成っている。
yCd1-x-ySe量子ウェル(0≦x≦1,x+y≦1)、導波
体層4,2としてのBexMgyZn1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y
≦1,x+y≦1)、被覆層1,5としてのBexMgyZn1-x-ySe
層(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)を有しており、そ
の際第1の被覆層5は例えば、BeZnTeSeグレーティング
またはBeTe/ZnSe疑似グレーティングと、pドーピング
されたBexMgyZn1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y
≦1)とから成る整合層11から組み合わされて成る。し
かし整合層11は、省略することもできるので、その場合
第1の外側の被覆層5は直接第2の接合層6に被着され
ている。第2の被覆層1は例えば、n導電性のBexMgyZn
1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)を有する
ことができる。
クト9およびオーミック表面コンタクト10を形成し、そ
の際オーミック裏面コンタクト9は半導体サブストレー
ト8の下面に配置されておりかつオーミック表面コンタ
クト10は第2の外側の被覆層1に配置されている。n導
電性のGaAsサブストレート8の場合、簡単に製造可能な
従来のn形上面コンタクトを使用することができる。第
2のオーミックコンタクト10は例えば、Ti/Pt/Auの列ま
たはアルミニウムから成っていることができる。
なって、表面コンタクト10とSCH量子ウェル構造13との
間に高ドーピングされた縮退接合層6および7の列が配
置されている。従って表面コンタクト10はもはや第2の
被覆層1ではなくて、接合層7またはこの上に配置され
ている別の層に被着されている。SCH量子ウェル構造13
および高ドーピングされた縮退接合層6,7は全体で、第
1図の実施例の場合とは逆の順序で半導体サブストレー
ト8上に被着されている。個々の層は例えば、第1図の
実施例の相応の層と同じ材料から成っている。
導電性のGaAsから成っており、その上にSCH量子ウェル
構造13が被着されており、これは例えば活性層としての
BexZnyCd1-x-ySe量子ウェル(0≦x≦1,x+y≦1)、
導波路層4,2としてのBexMgyZn1-x-ySe層(0≦x≦1,0
≦y≦1,x+y≦1)、被覆層1,5としてのBexMgyZn
1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)を有して
おり、その際第1の被覆層5は例えば、BeZnTeSeグレー
ティングまたはBeTe/ZnSe疑似グレーティングと、pド
ーピングされたBexMgyZn1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y≦
1,x+y≦1)とから成る整合層11から組み合わされて
成る。しかし整合層11はここでも省略することもできる
ので、この場合第1の外側の被覆層5は直接第2の接合
層6に接している。
反対の側において、例えば、BexMgyZn1-x-yTe層(0≦
x≦1,x+y≦1)から成る高ドーピングされた。p導
電性の接合層6が配置されており、その上にここでも、
BexMgyZn1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)
から成る高ドーピングされた、n導電性の接合層7が配
置されている。この高ドーピングされた、n導電性の接
合層7の使用により有利にも、BeTeが直接空気に触れる
ことが妨げられ、これにより技術的に著しい利点が得ら
れかつ低オーミックなコンタクトを形成することができ
る。表面コンタクト10は例えば、Ti/Pt/Auの列またはア
ルミニウムから成っていることができる。
6および7の列は、第1の外側の被覆層5と第1の導波
路層4との間に配置されている。第1の導電形の半導体
サブストレート8〜出発している個々の層の順序は次の
通りである: 第1の導電形の第1の外側の被覆層5、 第1の導電形の第1の縮退接合層7、 第2の導電形の第2の縮退接合層6、 第1の導波路層4、 活性層3、 第2の導波路層2、 第1の導電形の第2の外側の被覆層1および 前面側コンタクト10. 個々の層は例えば、第1図の実施例の対応する層と同
じ材料から成っている。
導波路層4との間に、キャリアの、量子ウェル3への搬
送を可能にする整合層11を挿入することも必要である。
その際この層がキャリアに対して一種の障壁を形成する
ことが注目すべきである。同時に、相補的な種類のキャ
リアに対して搬送が可能になる。
折率は有利には、導波路としての機能に整合されてい
る。殊に、外側の被覆層1および5の屈折率はその他の
層(第2の導波路層2,活性層3,第1の導波路層4,第2の
縮退接合層6,第2の縮退接合層7.接合層11)より小さい
ことに注目すべきである。この実施例においても、層1,
2,5,7,8は同じ導電形である。層4,6,11において、これ
とは反対の導電形が優勢である。
トレート8はn導電形のGaサブストレートであり、その
上に、n導電性のBexMgyZn1-x-ySe(0≦x≦1,0≦y≦
1,x+y≦1)層が第1の外側の被覆層5として被着さ
れている。
(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)でありかつ接合層6
は例えば、高p導電性のBexMgyZn1-x-yTe層(0≦x≦1
x+y≦1)であり。これはp導電性のBeZnTeSeグレー
ディングを用いてまたはBeTe/ZnSeを用いて整合層11と
して導波路層4に電気的に接続されている。活性層3は
例えばBexZnyCd1-x-ySe(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦
1)から成る量子ウェルを有している。導波路層2,4はB
exMgyZn1-x-ySe層(0≦x≦1,0≦y≦1,x+y≦1)か
ら成っていることができる。第2の外側の被覆層1は例
えば、n導電性のBexMgyZn1-x-ySe(0≦x≦1,0≦y≦
1,x+y≦1)から成利かつコンタクト10は例えば、Ti/
Pt/Auの列またはアルミニウムから成っている。
厚の合計は、有利には100nmを下回ってはならずかつ400
nmを上回ってはならず、これに対して被覆層1および5
は少なくとも200nmの厚さであるべきである。この構成
によって、被覆層1ないし5においてBeMgZnSeにおける
BeおよびMgの高い濃度またはZnMgSSeにおけるMおよび
Sの高い濃度を実現することができる。その理由は、こ
の材料のnドーピングは経験によれば、pドーピングよ
り効率がよいからである。このようにして、被覆層にお
いて3.1eV(300K)以上のバンドギャップを実現するこ
とができる。このような高い濃度によって、電気的なキ
ャリア閉じ込めを改善しかつ光波を一層良好にガイドす
ることができる。更に、pドーピングされたBeMgZnSeま
たはZnMgSSeからなる高抵抗の領域が省略される。460nm
より短い波長を有する短い波長の高を放射する素子に、
BexMgyZn1-x-yTeを使用すると別の利点が生じる。この
波長に対して、BexMgyZn1-x-yTeは例えばBexZnyCd1-x-y
Seより小さな屈折率を有しており、これにより光波はBe
xMgyZn1-x-yTeを使用した場合、層6および11において
一層良好にガイドされる。
に略示されている。個々の領域は第3図の層列に対応し
て示されている。この層構成におけるキャリア注入は次
のように生じる:p側が層6,11および4から成りかつn側
が層2および1から成っているpn接合を順方向にバイア
スする電圧を印加することによって、電子がコンタクト
10(第5図では図示されていない)から被覆層1および
導波路層2を介して活性層3に送られる。この場合整合
層11がエネルギー障壁によって、負のキャリアが高pド
ーピングされた接合層6に移動する可能性を妨げる(こ
の機能は択一的に層4が引き受けるようにしてもよ
い)。SCH量子ウェルの構成13のサブストレート側か
ら、この例において、高nドーピングされた接合層7、
n導電性の外側の被覆層5と、n−GaAsサブストレート
8とを介して電子が外部電圧の印加によって引き出され
る。高nドーピングされた接合層7と高pドーピングさ
れた接合層6との間の接合部において、電子はpドーピ
ングされた接合層6の材料の価電子帯から接合層7の伝
導帯まで障壁を貫くことができ、これにより層6,11およ
び4を介して活性層3へ効果的な正孔の流れが生じる。
この場合、導波路層2および/または外側の被覆層1は
正孔に対するエネルギー障壁を形成する。
第3図の量子ウェル構造13の構成は反対の順序で半導体
サブストレート8に被着されている。ここでは正孔注入
は、活性層3の表面近傍の側において存在する、接合層
6および7の列を介して行われる。これら接合層はここ
でも反対にドーピングされておりかつ高導電性である。
その他対応する層に対する構成および材料選択は第3図
の実施例に相応している。
および高pドーピングされた(またはp+ドーピングされ
た)、即ち縮退ドーピングとはそれぞれ有利には、≧10
17cm-3のドープ剤濃度の謂いである。
が、本発明をこれら実施例に制限するものでないことは
勿論である。
様に、例えばGaNまたは類似の混晶系、またはCdTe,BeT
e,BeSe,ZnS,MgS,CdSe,HgTeのようなII−IV半導体または
ZnxCd1-xSySe1-y,BexZnyCd1-x-yTe,BexMgyZn1-x-yTe,Be
xMgyZn1-x-ySまたはBexZnyCd1-x-ySのような類似の混晶
系のような半導体材料をベースにして実現することがで
きる。サブストレートとして、GaAsの他に例えば、GaP,
ZnSe,Si,Ge,InP,InGaAs,ZnO,Al2O3,SiCまたは類似のも
のを使用することができる。
Claims (13)
- 【請求項1】電磁ビームを発生するために適している半
導体基体(12)を有する光電半導体素子であって、半導
体サブストレート(8)の上に、活性層(3)が配置さ
れており、該活性層内に、前記半導体基体(12)に電流
が流れる際に電磁ビームが発生されかつ該活性層には、
少なくとも1つの、pドーピングされた、ZnSeを有する
II−VI半導体層が配属されている形式のものにおいて、 ドーピングし難い半導体層と該半導体層に配属されてい
る、半導体基体のコンタクト層(9)との間の電気的な
キャリア源として、第1の導電形の第1の高ドーピング
された縮退接合層(6)と第1の導電形とは反対の第2
の導電形の第2の高ドーピングされた縮退接合層(7)
とを有する逆方向に極性付けられた層列が配置されてお
り、その際第1の高ドーピングされた縮退接合層(6)
は前記ドーピングし難い半導体層と第2の高ドーピング
された縮退接合層(7)との間に存在しておりかつ第1
の高ドーピングされた縮退接合層(6)はp+導電性の接
合層でありかつBeTeを有している ことを特徴とする光電半導体素子。 - 【請求項2】前記pドーピングされた、ZnSeを有する層
は、ZnMgSSeまたはBeMgZnSeを有するII−VI半導体層を
有している 請求項1記載の光電半導体素子。 - 【請求項3】p+導電性の接合層は、BeMgZnTeまたはBeZn
CdTeを有している 請求項1または2記載の光電半導体素子。 - 【請求項4】前記活性層(3)は、第1の導波路層
(4)と第2の導波路層(2)との間に配置されている
量子ウェル構造を有している 請求項1から3までのいずれか1項記載の光電半導体素
子。 - 【請求項5】前記活性層(3)および前記第1および第
2の導波路層(2,4)は、第1の外側の被覆層(5)と
第2の外側の被覆層(1)との間に配置されている 請求項4記載の光電半導体素子。 - 【請求項6】前記第2の外側の被覆層(1)は第2の導
電形でありかつ前記第1の外側の被覆層(5)はドーピ
ングし難い半導体層を有しておりかつ第1の高ドーピン
グされた縮退接合層(6)および第2の高ドーピングさ
れた縮退接合層(7)は前記第1の外側の被覆層(5)
と該被覆層に配属されている、半導体基体(12)のコン
タクト層(9)との間に配置されている 請求項3記載の光電半導体素子。 - 【請求項7】前記第1の外側の被覆層(5)および前記
第2の外側の被覆層(1)は第2の導電形でありかつ前
記2つの導波路層(2,4)の一方と該層に前記活性層
(3)から見て後設されている外側の被覆層(1,5)と
の間に、ドーピングし難い半導体層(11)と、第1の高
ドーピングされた縮退接合層(6)および第2の高ドー
ピングされた縮退接合層(7)が配置されている 請求項5記載の光電半導体素子。 - 【請求項8】前記第1の外側の被覆層(5)および前記
第2の外側の被覆層(1)は第2の導電形でありかつ前
記2つの導波路層(2,4)の一方に第1の高ドーピング
された縮合接合層(6)が被着されており、該第1の縮
退接合層に第2の高ドーピングされた縮退接合層(7)
が被着されておりかつ該第2の縮退接合層には、前記外
側の被覆層(1,5)の1つが前記活性層(3)から見て
後設されている 請求項5記載の光電半導体素子。 - 【請求項9】前記活性層(3)は、ベリリウム含有カル
コゲニドまたはZn1-xCdxSySe1-yのグループからの半導
体材料を有している 請求項1から8までのいずれか1項記載の光電半導体素
子。 - 【請求項10】前記第1の導波路層(4)および前記第
2の導波路層(2)は、ベリリウム含有カルコゲニドの
グループからの半導体材料を有している 請求項4から8までのいずれか1項または請求項4から
8までおよび請求項9のいずれか1項記載の光電半導体
素子。 - 【請求項11】前記第1の外側の被覆層(5)および前
記第2の外側の被覆層(1)は、ベリリウム含有カルコ
ゲニドのグループからの半導体材料を有している 請求項5から8までのいずれか1項または請求項5から
8までおよび請求項9または10のいずれか1項記載の光
電半導体素子。 - 【請求項12】p+導電性の接合層(6)は、グループA
s,Sb,P,K,Rb,Cs,C,Si,GeおよびSnから成るドープ剤によ
ってドーピングされている 請求項1から11までのいずれか1項記載の光電半導体素
子。 - 【請求項13】前記2つの被覆層(1,4)の間の間隔は
約100nmと約400nmとの間にありかつ前記第1の被覆層
(5)および第2の被覆層(1)はそれぞれ、少なくと
も200nmの厚さを有している 請求項5から8までのいずれか1項または請求項5から
8までのいずれか1項および請求項9から12までのいず
れか1項記載の光電半導体素子。
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