JP3485267B2 - ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方法 - Google Patents

ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方法

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JP3485267B2
JP3485267B2 JP2001300578A JP2001300578A JP3485267B2 JP 3485267 B2 JP3485267 B2 JP 3485267B2 JP 2001300578 A JP2001300578 A JP 2001300578A JP 2001300578 A JP2001300578 A JP 2001300578A JP 3485267 B2 JP3485267 B2 JP 3485267B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビニルエーテル基
含有(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方法に関
する。更に詳しくは、熱、紫外線、放射線、電子線、ラ
ジカル重合開始剤、酸等により容易に単独重合又は他の
重合性化合物と共重合することが可能である異種の重合
性基を分子内に併せ持つビニルエーテル基含有(メタ)
アクリル酸エステルの取り扱い方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル
酸エステル類は、異種の重合性基、すなわちラジカル重
合性及びアニオン重合性を有する(メタ)アクリロイル
基とカチオン重合性を有するビニルエーテル基とを分子
内に併せもつことから、医農薬原料、合成中間体、架橋
剤、粉体塗料用樹脂原料、更に重合性材料として接着
剤、粘着剤、生体材料、歯科材料、光学部材、情報記録
材料、光ファイバー用材料、レジスト材料、絶縁体、封
止材、印刷インキ、塗料、粉体塗料、注型材料、化粧
板、WPC、被覆材、ライニング材、土木建築材料、パ
テ、補修材、床材、舗装材ゲルコート、オーバーコー
ト、ハンドレイアップ・スプレーアップ・引抜成形・フ
ィラメントワインディング・SMC・BMC等成形材
料、シート等の用途に広範囲の工業用途に用いられる有
用な化合物である。
【0003】ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸
エステル類の製造方法としては、(メタ)アクリル酸と
水酸基含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法
(製法A)、(メタ)アクリル酸ハロゲン化物と水酸基
含有ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法
B)、(メタ)アクリル酸無水物と水酸基含有ビニルエ
ーテル類とをエステル化する方法(製法C)、(メタ)
アクリル酸エステル類と水酸基含有ビニルエーテル類と
をエステル交換する方法(製法D)等の方法が知られて
いる。また、(メタ)アクリル酸とハロゲン含有ビニル
エーテル類とをエステル化する方法(製法E)、(メ
タ)アクリル酸アルカリ(土類)金属塩とハロゲン含有
ビニルエーテル類とをエステル化する方法(製法F)に
よっても製造することができる。
【0004】ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸
エステル類のラジカル重合性及びカチオン重合性につい
ては多くの研究がなされている。しかしながら、ビニル
エーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類は、その
容易なラジカル重合性及びカチオン重合性ゆえに安定性
が悪く、保存時や取り扱い時に分解による不純物の生
成、過酸化物の生成及び重合を引き起こすため、充分に
実用化できるとは言い難かった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みてなされたものであり、ラジカル重合性及びカチオ
ン重合性を併せ持つビニルエーテル基含有(メタ)アク
リル酸エステル類を、その重合性を損なうことなく保存
安定性及び取り扱い安定性を向上させた、すなわちビニ
ルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を安定
的に取り扱う方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ビニルエ
ーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い
方法について種々検討した結果、(1)ビニルエーテル
基含有(メタ)アクリル酸エステル類を含む液相部の水
分濃度が高すぎると、ビニルエーテル基の分解やエステ
ル部の加水分解が起こること、この加水分解により生成
した(メタ)アクリル酸によるビニルエーテル基の重合
が危惧されること、(2)ビニルエーテル基含有(メ
タ)アクリル酸エステル類に接触する気相部の酸素濃度
が低すぎると(メタ)アクリロイル基が窒息重合を引き
起こし、気相部の酸素濃度が高すぎるとビニルエーテル
基が劣化することを見いだし、ビニルエーテル基含有
(メタ)アクリル酸エステル類を含む液相部の水分濃度
や、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル
類と接触する気相部の酸素濃度を特定範囲とすることに
より、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステ
ル類を安定的に取り扱うことができることに想到した。
【0007】また、ビニルエーテル基含有(メタ)アク
リル酸エステル類は、その容易な重合性のために、
(3)光、特に可視光線及び/又は紫外線の照射を受け
ると重合や分解による品質劣化を容易に引き起こすこ
と、(4)光による重合や分解による品質劣化は、分子
状酸素の影響を受けることを見いだし、ビニルエーテル
基含有(メタ)アクリル酸エステル類を遮光性構造物中
で取り扱うことによっても、安定的に取り扱うことがで
きること、また、遮光性構造物の気相部の分子状酸素濃
度を特定範囲とすると、より安定的に取り扱うことがで
きることに想到した。
【0008】なお、ビニルエーテル基含有(メタ)アク
リル酸エステル類は、保存時及び取り扱い時に、(1)
ビニルエーテル基に隣接する炭素原子上の水素原子が引
き抜かれてラジカルが発生し、また、(2)ビニルエー
テル基によりエーテル過酸化物が形成されてラジカルが
発生することにより重合することになると考えられる。
これらの場合、ラジカルを発生したビニルエーテル基含
有(メタ)アクリル酸エステル類が開始剤として作用す
ることを意味する。上記(2)では、窒素置換すること
により防止することができるが、このときには、(メ
タ)アクリロイル基が窒息重合を引き起こすため分子状
酸素を含む雰囲気下で取り扱うことになる。一方、(メ
タ)アクリル酸エステル類ではないビニルエーテルや、
ビニルエーテル基を有しない(メタ)アクリル酸エステ
ル類では、通常は上記(1)や(2)のようなことは起
こらない。すなわちビニルエーテル基含有(メタ)アク
リル酸エステル類は、これらに比べて安定性が充分なも
のではない。例外的に(メタ)アクリル酸エステル類の
中でもエーテル基を有するものでは、エーテル基に隣接
する炭素原子上の水素原子が引き抜かれてラジカルが発
生する場合もあるが、ビニルエーテル基含有(メタ)ア
クリル酸エステル類の方が水素原子が引き抜かれる速度
が格段にはやく、このような(メタ)アクリル酸エステ
ル類に比べてもビニルエーテル基含有(メタ)アクリル
酸エステル類の方が安定性が充分なものではない。本発
明者らは、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エ
ステル類の安定性を低下させるこれらの原因に着目し、
上記のようなこれまでになかった工夫をすることにより
上記課題をみごとに解決することができることに想到
し、本発明に到達したものである。
【0009】すなわち本発明は、下記一般式(1); CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R (1) (式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。R
は、有機残基を表す。Rは、水素原子又は有機残基
を表す。)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)ア
クリル酸エステル類を含む液相部の水分濃度を、15重
量%以下にして取り扱うビニルエーテル基含有(メタ)
アクリル酸エステル類の取り扱い方法である。
【0010】本発明はまた、上記一般式(1)で表され
るビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類
に接触する気相部の分子状酸素濃度を、0.01〜15
容量%にして取り扱うビニルエーテル基含有(メタ)ア
クリル酸エステル類の取り扱い方法でもある。
【0011】本発明はまた、上記一般式(1)で表され
るビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類
を含む液相部の水分濃度を、15重量%以下、かつ、該
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類に
接触する気相部の分子状酸素濃度を、0.01〜15容
量%にして取り扱うビニルエーテル基含有(メタ)アク
リル酸エステル類の取り扱い方法でもある。
【0012】本発明は更に、上記一般式(1)で表され
るビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類
を、遮光性構造物中で取り扱うビニルエーテル基含有
(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方法でもあ
る。
【0013】本発明はそして、上記一般式(1)で表さ
れるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル
類を、遮光性構造物中で、かつ該遮光性構造物の気相部
の分子状酸素濃度を0.01〜22容量%にして取り扱
うビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類
の取り扱い方法でもある。以下に本発明を詳述する。
【0014】本発明における一般式(1)で表されるビ
ニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類は、
式中のRで示される置換基が水素原子又はメチル基
で、Rで示される置換基が有機残基で、Rで示され
る置換基が水素原子又は有機残基で構成される化合物で
あれば特に限定されるものではない。本明細書中、一般
式で表される化合物中の有機残基とは、当該化合物を構
成する基本構造に結合している有機基を意味する。
【0015】上記一般式(1)において、Rで表され
る有機残基としては特に限定されず、例えば、炭素数2
〜20の直鎖状、分枝状又は環状のアルキレン基、構造
中にエーテル結合及び/又はエステル結合により酸素原
子を有する炭素数2〜20のアルキレン基、炭素数6〜
11の置換されていてもよい芳香族基等が挙げられる。
これらの中でも、炭素数2〜6のアルキレン基、構造中
にエーテル結合により酸素原子を有する炭素数4〜10
のアルキレン基が好適に用いられる。
【0016】上記一般式(1)中のRで示される有機
残基としては特に限定されず、例えば、炭素数1〜10
の直鎖状、分枝状又は環状のアルキル基、炭素数6〜1
1の置換されていてもよい芳香族基等が挙げられる。こ
れらの中でも、炭素数1〜2のアルキル基、炭素数6〜
8の芳香族基が好適に用いられる。
【0017】上記一般式(1)で表されるビニルエーテ
ル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の代表例として
は特に限定されず、具体的には、下記のもの等が挙げら
れる。(メタ)アクリル酸2−ビニロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸3−ビニロキシプロピル、(メタ)アク
リル酸1−メチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)ア
クリル酸2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸
4−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸1−メチル
−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1−ビ
ニロキシメチルプロピル、(メタ)アクリル酸2−メチ
ル−3−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸1,
1−ジメチル−2−ビニロキシエチル、(メタ)アクリ
ル酸3−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸1−メ
チル−2−ビニロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2
−ビニロキシブチル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキ
シシクロヘキシル、(メタ)アクリル酸6−ビニロキシ
ヘキシル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシメチルシ
クロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキ
シメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)アクリル酸2
−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、(メタ)ア
クリル酸p−ビニロキシメチルフェニルメチル、(メ
タ)アクリル酸m−ビニロキシメチルフェニルメチル、
(メタ)アクリル酸o−ビニロキシメチルフェニルメチ
ル。
【0018】(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエト
キシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイ
ソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニ
ロキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−
(ビニロキシエトキシ)イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)プロピル、(メ
タ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシ)イソ
プロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキ
シエトキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロ
キシエトキシイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリ
ル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)エチ
ル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキ
シイソプロポキシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−
(ビニロキシエトキシエトキシ)プロピル、(メタ)ア
クリル酸2−(ビニロキシエトキシイソプロポキシ)プ
ロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイソプロ
ポキシエトキシ)プロピル、(メタ)アクリル酸2−
(ビニロキシイソプロポキシイソプロポキシ)プロピ
ル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエト
キシ)イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロ
キシエトキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)
アクリル酸2−(ビニロキシイソプロポキシエトキシ)
イソプロピル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイ
ソプロポキシイソプロポキシ)イソプロピル、(メタ)
アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエトキシエトキ
シ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエト
キシエトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アク
リル酸2−(イソプロポキシエトキシ)エチル、(メ
タ)アクリル酸2−(イソプロポキシエトキシエトキ
シ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(イソプロポキシ
エトキシエトキシエトキシ)エチル、(メタ)アクリル
酸2−(イソプロポキシエトキシエトキシエトキシエト
キシ)エチル、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコ
ールモノビニルエーテル、(メタ)アクリル酸ポリプロ
ピレングリコールモノビニルエーテル。
【0019】これらの中でも、(メタ)アクリル酸2−
ビニロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ビニロキシ
プロピル、(メタ)アクリル酸1−メチル−2−ビニロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸2−ビニロキシプロピ
ル、(メタ)アクリル酸4−ビニロキシブチル、(メ
タ)アクリル酸4−ビニロキシシクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸6−ビニロキシヘキシル、(メタ)アク
リル酸4−ビニロキシメチルシクロヘキシルメチル、
(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシ)エチ
ル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシエトキシエト
キシ)エチル、(メタ)アクリル酸2−(ビニロキシイ
ソプロポキシ)プロピルが好適である。
【0020】本発明のビニルエーテル基含有(メタ)ア
クリル酸エステル類の取り扱い方法においては、(a)
上記一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メ
タ)アクリル酸エステル類を含む液相部の水分濃度を、
15重量%以下にして取り扱う形態、(b)上記一般式
(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル類に接触する気相部の分子状酸素濃度を、
0.01〜15容量%にして取り扱う形態、(c)上記
一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)
アクリル酸エステル類を含む液相部の水分濃度を、15
重量%以下かつ該ビニルエーテル基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル類に接触する気相部の分子状酸素濃度を、
0.01〜15容量%にして取り扱う形態、(d)上記
一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)
アクリル酸エステル類を、遮光性構造物中で取り扱う形
態、又は、(e)上記一般式(1)で表されるビニルエ
ーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を、遮光性
構造物中で、かつ該遮光性構造物の気相部の分子状酸素
濃度を0.01〜22容量%にして取り扱う形態のいず
れかの形態によりビニルエーテル基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル類を取り扱うことになるが、(a)、
(b)、(c)、(d)及び(e)の形態を適宜組み合
わせて行ってもよい。
【0021】本発明における「取り扱う」との用語は、
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を
タンクローリー等での輸送;タンク、容器等での貯蔵;
パイプ、バルブ、ノズル等を含めた配管での移送;反応
釜、反応装置、タンク、容器等での混合・攪拌等を意味
する。これらの操作は単独でも、あるいは2種類以上を
適宜組み合わせて実施することもできる。
【0022】上記(a)の形態においては、ビニルエー
テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を取り扱うに
際し、その液相部、すなわち上記一般式(1)で表され
るビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類
を含む液相部の水分濃度を特定の範囲に調整して取り扱
う。液相部の水分濃度としては、15重量%以下であ
り、5重量%以下が好ましく、3重量%以下がより好ま
しく、1重量%以下が更に好ましく、0.5重量%以下
が特に好ましい。上記水分濃度の範囲が、安定的な取り
扱いの点で好ましい。
【0023】上記液相部の水分濃度を15重量%以下に
調整するには、上記ビニルエーテル基含有(メタ)アク
リル酸エステル類を製造する際に、蒸留、水不溶性溶剤
による洗浄等により精製した後速やかに貯蔵する;乾燥
した窒素、アルゴン等の不活性ガス及びそれらの酸素と
の混合ガスを常温又は加温条件下にバブリングする;モ
レキュラーシブ、塩化カルシウム、硫酸マグネシウム、
硫酸カルシウム、炭酸カリウム等の脱水剤により乾燥す
る;等の方法が挙げられる。また、これらの方法を適宜
組み合わせて行ってもよい。
【0024】上記(b)の形態においては、ビニルエー
テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を取り扱うに
際し、その気相部、すなわちビニルエーテル基含有(メ
タ)アクリル酸エステル類に接触する気相部の分子状酸
素濃度を特定範囲に調整して取り扱う。気相部の分子状
酸素濃度としては、0.01〜15容量%であり、0.
02容量%以上が好ましく、0.05容量%以上がより
好ましく、12容量%以下が好ましく、10容量%以下
がより好ましい。上記分子状酸素濃度の範囲が、安定的
な取り扱いの点及び経済性の点で好ましい。
【0025】なお、この「気相部(ビニルエーテル基含
有(メタ)アクリル酸エステル類に接触する気相部)」
とは、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステ
ル類を取り扱う際に、タンクローリー、タンク等の容器
や構造物等に充填したときの気相部を意味する。
【0026】上記気相部の分子状酸素濃度を0.01〜
15容量%に調製する方法としては、例えば、窒素、ア
ルゴン等の不活性ガスを気相部及び/又は液相部に吹き
込む方法;不活性ガスと酸素との混合ガスを気相部及び
/又は液相部に吹き込む方法等の方法が挙げられる。
【0027】上記(c)の形態においては、ビニルエー
テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を取り扱うに
際し、その液相部の水分濃度を15重量%以下に調整
し、かつ、その気相部の分子状酸素濃度を0.01〜1
5容量%に調整することが、ビニルエーテル基含有(メ
タ)アクリル酸エステル類をより安定的にかつ経済的に
取り扱うことを可能にする。
【0028】上記(d)の形態においては、ビニルエー
テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を取り扱うに
際して、遮光性構造物中で取り扱うことが安定的な取り
扱いを可能にする。本発明における取り扱いに用いられ
る「遮光性構造物」とは、遮光性材質により構成された
タンクローリー等の輸送用構造物;タンク、ドラム、ビ
ン、缶等の貯蔵用構造物;パイプ、ノズル、バルブ等の
移送用構造物;反応釜、タンク、容器等の混合・攪拌用
構造物;等の構造物であり、構造物内部に光が達するこ
とができる構造物内表面積は、全構造物内表面積の20
%以下が好ましく、15%以下がより好ましく、10%
以下が更に好ましく、8%以下が特に好ましい。また、
ここでいう「遮光性材質」とは、実質的に光(可視光
線、紫外線及び赤外線)を透過しない材質である。更
に、構造物内部に光が達することができる構造物内表面
部分もしくは構造物内部に光が達することができない構
造物内表面部分は連続的あるいは非連続的でもよい。
【0029】上記、遮光性材質とは、特に限定されるも
のではないが、例えば、工業用純鉄、炭素鋼(JISG
−SS、JISG−SC、JISG−SB、JISG−
SM、JISG−SGP、JISG−STGP、JIS
G−STS、JISG−STB、JISG−STL、J
ISG−STKM、JISG−SWR、JISG−S
K、JISG−SF、JISG−SC等)、鋳鉄(JI
SG−FC、JISG−FCD、JISG−FCM
等)、低合金鋼(JISG−SNC、JISG−SNC
M、JISG−SCr、JISG−SCM、JISG−S
ACM、JISG−SCA等)、低合金鋳鉄(ニテンシ
ル、ニハード、アシキュラー等)、低ニッケル鋼(JI
SG−STPL、JISG−STBL、JES−Ni、
ASTM−A203等)、ニッケル鋼(ASTMA35
3等)、クロム鋼(JISG−SUH1、JISG−S
UH2、JISG−SUH3、AISI−TP501、
AISI−TP503等)等の鉄及び鋼;高ケイ素鋳
鉄;15%Ni鋳鉄(Ni−Resist1等)、20
%Ni鋳鉄(Ni−Resist2等)、30%Ni鋳
鉄(Ni−Resist3等)等の高ニッケル鋳鉄;高
Cr鋳鉄(Nirosta等)、高Cr−Mo鋳鉄等の
高クロム鋼。
【0030】13Cr鋼(SUS403、SUS41
0、SUS414、SUS416等)、13Cr高炭素
鋼(SUS420等)、16Cr2Ni鋼(SUS43
1、SUS440A、SUS440B、SUS440C
等)等のマルテンサイト系ステンレス鋼;18Cr鋼
(SUS420等)、25Cr鋼(SUS446等)、
13Cr−Al鋼(SUS405等)等のフェライト系
ステンレス鋼;18−8鋼(SUS301、SUS30
2、SUS303、SUS304、SUS305、SU
S308、SUS321、SUS347等)、18−8
L鋼(SUS304L等)、18−8Mo鋼(SUS3
16、SUS317等)、18−8MoL鋼(SUS3
16L等)、22Cr−12Ni鋼(SUS309、S
US309S等)、25Cr−20Ni鋼(SUS31
0、SUS310S、SUS314等)等のオーステナ
イト系ステンレス鋼
【0031】20合金(Worthite、Durim
et20、Carpenter20、Aloyco2
0、FA20等)、HN合金(Chromax等)等の
特殊オーステナイト系ステンレス鋼;Fe−Cr−Al
−Si合金(Sicromal8、Sicromal
9、Sicromal10、Sicromal11、S
icromal12等)、Fe−Cr−Al−Co合金
(KanthalA等)等のFe−Cr−Al合金;J
IS−SCMnH等の高マンガン鋳鋼;工業用純銅(J
IS−CuP、JIS−CuB、JIS−CuT、JI
S−DCuP、JIS−DCuT等)、Cu−Al合金
(JIS−ABP、JIS−ABB、JIS−BsT
F、アルミ青銅、アルミニウム黄銅等)、Cu−Si合
金(JIS−SiBT、JIS−SzBC、ケイ素青
銅、Everdur、AR合金、シルジン青銅等)、C
u−Sn−P合金(JIS−PBP、JIS−PBS、
JIS−PBB、JIS−PBC、リン青銅等)、Cu
−Sn−Zn合金(JIS−BsC、青銅鋳物等)、C
u−Zn合金(JIS−NBsP等)、Cu−Zn−S
n合金(Red−Brass等)、Cu−Zn合金(J
IS−BsP、JIS−LBC、JIS−RBsP、黄
銅、鉛入黄銅、丹銅等)等の銅及び銅合金;Cu−Ni
20(白銅、JIS−CNTF2等)、Ni−Ag(洋
白、洋銀、JIS−NSP、JIS−SNP1等)、C
u−Ni30(白銅、JIS−CNTF3、JIS−C
NP3等)等のCu−Ni合金
【0032】工業用純アルミニウム(JIS−AlP、
JIS−AlR、JIS−AlB、JIS−AlV、J
IS−AlW、JIS−AlT、ALCOA−EC、A
LCOA−1050、ALCOA−1060、ALCO
A−1100、ALCOA−1130、ALCOA−1
175、ALCOA−1260等)、高純度アルミニウ
ム、Al−Mn合金(JIS−A2P3、JIS−A2
T3、ALCOA−3003等)、高力アルミ合金(J
IS−A3P、JIS−A3R、JIS−A3T、JI
S−A3B、JIS−A3W、ALCOA−2014、
ALCOA−2017、ALCOA−2024、ALC
OA−2025、ジュラルミン、超ジュラルミン、Y合
金等)、Al−Mg−Si合金(JIS−A4F、AL
COA−6061等)、Al−Si合金(JIS−AC
3A、JIS−AC4ABC、ALCOA−4032、
シルミン鋳物等)、Al−Mg合金(JIS−耐食アル
ミ合金1種、JIS−耐食アルミ合金2種、JIS−耐
食アルミ合金7種、ALCOA−5052、ALCOA
−5056、ALCOA−5083等)等のアルミニウ
ム及びアルミニウム合金;工業用純マグネシウム、マグ
ネシウム合金(JIS−MC、Dowmetal、El
ektron等)等のマグネシウム及びマグネシウム合
金;工業用純ニッケル(JIS−VNiP、JIS−V
CNiP、JIS−VNiW、JIS−VCNiT、A
STM−B39、ASTM−160、ASTM−16
1、ASTM−162等)等のニッケル;27A(In
conel、Colmonoy6等)、27B(Inc
onel600、ASTM−B163、ASTM−B1
66、ASTM−B167、ASTM−B168等)、
27C等のNi−Cr−Fe合金
【0033】モネル(JIS−NCuT、JIS−NC
uP、ASTM−B127、ASTM−B163、AS
TM−B164、ASTM−B165、モネル400
等)、Kモネル等のNi−Cu合金;30A(Hast
elloyA、Contracid等)、30B(AS
TM−B333、ASTM−B335、ASTM−B4
94、HastelloyB、Chlorimet2
等)、30C(ASTM−B336、ASTM−B49
4、HastelloyC、Chlorimet3
等)、30D(HastelloyN等)、30E(H
astelloyF等)、30F(Ni−o−nel
等)、30G(R−55等)等のNi−Mo−Fe−C
r合金;31A(IlliumG等)、31B(Ill
ium98等)等のNi−Cr−Cu−Mo合金;Ha
stelloyD等のNi−Si合金;Co−Cr合金
(Stelite21、Stelite23、Stel
ite27、Stelite31等)、Co−Cr−N
i合金(Haynes25、Haynes36等)、C
o−Si合金等のコバルト合金;工業用純鉛(JIS−
PbP、JIS−PbT、JIS−PbTW、ASTM
−B29、ASTM−B325等)、テルル鉛、硬鉛
(JIS−HPbP、JIS−HPbT、ASTM−B
23、ASTM−B32等)、ホモゲン鉛融着ライニン
グ等の鉛及び鉛合金;錫;工業用純亜鉛(JIS−亜鉛
板、ASTM−B6等)、亜鉛合金(ASTM−B69
等)等の亜鉛及び亜鉛合金;銀、金、白金、ニオブ、タ
ンタル(ASTM−B364、ASTM−B365等)
等の貴金属、白金族及びバナジウム族金属;タングステ
【0034】工業用純チタン(JIS−TP、JIS−
TTP、JIS−TB、JIS−TW、ASTM−B2
65、ASTM−B337、ASTM−B338、AS
TM−B348、ASTM−B299、ASTM−B3
67、ASTM−B381等)、チタン合金(ASTM
−B265、ASTM−B348、ASTM−B36
7、ASTM−B381等)等のチタン及びチタン合
金;ジルコニウム(ASTM−B349、ASTM−B
350、ASTM−B351、ASTM−B352、A
STM−B353、ASTM−B356等)、ジルコニ
ウム合金(ジルカロイ1、ジルカロイ2、ジルカロイ
3、ASTM−B350、ASTM−B351、AST
M−B352、ASTM−B353、ASTM−B35
6等)等のジルコニウム及びジルコニウム合金;AST
M−B384、ASTM−B385、ASTM−B38
6、ASTM−B387等のモリブデン;ASTM−B
383、ASTM−B391、ASTM−B392、A
STM−B393、ASTM−B394等のクロム
【0035】磁器、化学用陶器、抗火石、耐酸煉瓦、耐
酸タイル、耐酸磁器、シリカセメント、耐火煉瓦、耐火
モルタル、ホーローエナメル等のケイ酸塩類製品;コン
クリート;硫黄セメント;炭素成形品、黒鉛成形品、不
浸透性炭素、不浸透性黒鉛等の炭素及び黒鉛製品;アス
ベスト;不透明な塩化ビニリデン系樹脂、不透明なフェ
ノール系樹脂、不透明なフラン樹脂、不透明な塩化ビニ
ル系樹脂、不透明な4フッ化エチレン、不透明な3フッ
化塩化エチレン、不透明なケイ素樹脂、不透明なポリエ
チレン、不透明なポリイソブチレン、不透明なポリスチ
レン、不透明なエポキシ樹脂、不透明な不飽和ポリエス
テル、不透明なポリアミド樹脂、不透明な塩素化ポリエ
ーテル樹脂、不透明なポリカーボネート樹脂、不透明な
ポリウレタン樹脂、不透明な尿素樹脂、不透明なメラミ
ン樹脂等の合成樹脂;アスファルト;不透明な天然ゴ
ム、不透明な塩酸あるいは塩素化天然ゴム、不透明なニ
トリルゴム、不透明なスチレンゴム、不透明なブタジエ
ン・イソブチレン合成ゴム、不透明なポリクロロプレ
ン、不透明な石綿充填ゴムシート、不透明なブチルゴ
ム、不透明なポリ硫化ゴム、不透明なクロロスルホン化
ポリエチレンゴム、不透明なフッ素ゴム、不透明なシリ
コンゴム、不透明なウレタンゴム等の天然ゴム及び合成
ゴム類;内側及び/又は外側が不透明な合成樹脂により
覆われたガラス、内側及び/又は外側が不透明な天然ゴ
ム又は合成ゴムにより覆われたガラス、内側及び/又は
外側が金属により覆われたガラス、内側及び/又は外側
が金属によりメッキされたガラス等のガラス等が挙げら
れる。
【0036】これらの実質的に光を透過しない材質は、
単独でも、あるいは2種以上を適宜組み合わせて使用す
ることができる。なお、括弧内に代表的な規格記号、商
品名等を記載した。また、「不透明な」とは、実質的に
光(可視光線、紫外線及び赤外線)を透過しないことを
意味する。
【0037】これらの中でも、鉄及び鋼、高ケイ素鋳
鉄、高ニッケル鋳鉄、高クロム鋼、マルテンサイト系ス
テンレス鋼、フェライト系ステンレス鋼、オーステナイ
ト系ステンレス鋼、特殊オーステナイト系ステンレス
鋼、Fe−Cr−Al合金、高マンガン鋳鋼、銅及び銅
合金、Cu−Ni合金、アルミニウム及びアルミニウム
合金、マグネシウム及びマグネシウム合金、ニッケル、
Ni−Cr−Fe合金、Ni−Cu合金、Ni−Mo−
Fe−Cr合金、Ni−Cr−Cu−Mo合金、Ni−
Si合金、コバルト合金、鉛及び鉛合金、錫、亜鉛及び
亜鉛合金、タングステン、チタン及びチタン合金、ジル
コニウム及びジルコニウム合金、モリブデン、クロム等
が好適である。これらの遮光性材質は、単独でも、ある
いは2種以上を適宜組み合わせて使用することができ
る。
【0038】上記(e)の形態においては、上記一般式
(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル類を取り扱うに際し、遮光性構造物中かつ
構造物気相部の分子状酸素濃度が0.01〜22容量%
の雰囲気において取り扱うことが、重合や分解による品
質劣化を効果的に防止し、ビニルエーテル基含有(メ
タ)アクリル酸エステル類をより安定的に取り扱うこと
を可能にする。
【0039】上記構造物気相部の分子状酸素濃度は0.
02容量%以上が好ましく、0.05容量%以上が特に
好ましく、18容量%以下が好ましく、15容量%以下
が特に好ましい。構造物気相部の分子状酸素濃度が0.
01容量%よりも低い場合には、ビニルエーテル基含有
(メタ)アクリル酸エステル類が窒息重合を起こすこと
がある。また、構造物気相部の分子状酸素濃度が22容
量%よりも高い場合には、重合や分解による品質劣化を
起こすことがある。よって、上記分子状酸素濃度の範囲
が、品質の点、重合抑制の点及び経済性の点で好まし
い。なお、上記重合や分解による品質劣化は、光を透過
する構造物中ではより加速されるため、遮光性構造物中
で取り扱う必要がある。
【0040】上記構造物気相部の分子状酸素濃度を特定
範囲に調整するには、(a)分子状酸素又は空気等の分
子状酸素を含むガスと窒素、アルゴン等の不活性ガスと
をそれぞれ構造物に供給する方法(b)分子状酸素又は
空気等の分子状酸素を含むガスと窒素、アルゴン等の不
活性ガスとを予め混合し、構造物に供給する方法等があ
る。また、ガスを供給する方法としては、液相部又は気
相部の一方又は両方に、連続的又は間歇的に供給すれば
よい。更に、構造物気相部の分子状酸素濃度を特定範囲
に維持する方法としては、連続的又は間歇的に供給し続
ける方法、又は初期に置換した後密閉する方法が挙げら
れる。
【0041】上記一般式(1)で表されるビニルエーテ
ル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を取り扱うに際
して、その取り扱い温度は、特に限定されるものではな
いが、具体的には−20℃以上が好ましく、−15℃以
上がより好ましく、−5℃以上が更に好ましく、0℃以
上が特に好ましい。また、125℃以下が好ましく、1
00℃以下がより好ましく、80℃以下が更に好まし
く、60℃以下が特に好ましい。また、取り扱い圧力も
特に限定されるものではなく、常圧(大気圧)、加圧、
減圧の何れの圧力でもよい。
【0042】本発明においては、一般式(1)で表され
るビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類
を取り扱うに際して、ラジカル重合禁止剤、又は、ラジ
カル重合禁止剤と塩基性化合物とを共存させておくこと
が好ましい。ラジカル重合禁止剤及び塩基性化合物は、
それぞれ単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよ
い。
【0043】本発明で用いるラジカル重合禁止剤として
は特に限定されず、一般にラジカル重合防止剤として用
いられるものであるならばいずれも使用することができ
る。具体的には、ヒドロキノン、メトキシヒドロキノ
ン、ベンゾキノン、p−tert−ブチルカテコール等
のキノン系重合禁止剤;2,6−ジ−tert−ブチル
フェノール、2,4−ジ−tert−ブチルフェノー
ル、2−tert−ブチル−4,6−ジメチルフェノー
ル、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノ
ール、2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール
等のアルキルフェノール系重合禁止剤;アルキル化ジフ
ェニルアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレン
ジアミン、フェノチアジン、4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−ベンゾイルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1,4
−ジヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、1−ヒドロキシ−4−ベンゾイルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン等のアミン系重合
禁止剤;ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジエチルジチ
オカルバミン酸銅、ジブチルジチオカルバミン酸銅等の
ジチオカルバミン酸銅系重合禁止剤;2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オ
キシル、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシ
ルのエステル等のN−オキシル系重合禁止剤;等が挙げ
られる。これらの中でも、好ましいラジカル重合禁止剤
として、キノン系重合禁止剤、アミン系重合禁止剤、ジ
チオカルバミン酸銅系重合禁止剤、N−オキシル系重合
禁止剤を挙げることができる。特に好ましいラジカル重
合禁止剤として、ヒドロキノン、メトキシヒドロキノ
ン、ベンゾキノン、p−tert−ブチルカテコール、
フェノチアジン、アルキル化ジフェニルアミン、ジブチ
ルジチオカルバミン酸銅、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−N−オキシル、4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−N−オキシル、
4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−N−オキシルのエステル等を挙げることができ
る。
【0044】上記ラジカル重合禁止剤の添加量は、上記
一般式(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)
アクリル酸エステル類の種類にもよるが、該ビニルエー
テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類に対して、
0.0001重量%以上が好ましく、0.0005重量
%以上がより好ましく、0.001重量%以上が更に好
ましく、0.002重量%以上が特に好ましく、5重量
%以下が好ましく、1重量%以下がより好ましく、0.
1重量%以下が特に好ましい。上記ラジカル重合禁止剤
添加量の範囲が、収率の点、重合抑制の点及び経済性の
点で好ましい。
【0045】本発明で用いる塩基性化合物としては特に
限定されず、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化セシウム、水酸化マグネシ
ウム、水酸化カルシウム等のアルカリ(土類)金属水酸
化物;炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、炭酸水素セシウム、炭酸水素マグネシウ
ム、炭酸水素カルシウム、炭酸リチウム、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、炭酸マグネシウム、
炭酸カルシウム等のアルカリ(土類)金属炭酸塩;酢酸
リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸セシウ
ム、酢酸マグネシウム、酢酸カルシウム等のアルカリ
(土類)金属カルボン酸塩;ナトリウムメトキシド、ナ
トリウムエトキシド、ナトリウムブトキシド、カリウム
メトキシド、カリウムエトキシド、カリウムブトキシ
ド、カルシウムエトキシド等のアルカリ(土類)金属ア
ルコキシド;アンモニア、メチルアミン、エチルアミ
ン、ブチルアミン、エタノールアミン、ジメチルアミ
ン、ジエチルアミン、ジブチルアミン、ジエタノールア
ミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチ
ルアミン、トリス(2−エチルヘキシル)アミン、トリ
エタノールアミン、エチレンジアミン、テトラメチルエ
チレンジアミン、トレン、1,4−ジアザビシクロ
[2,2,2]オクタン、アニリン、メチルアニリン、
ジメチルアニリン、ピリジン、ピペリジン、ピコリン、
N,N−ジメチル−p−トルイジン、ルチジン、キノリ
ン、イソキノリン、コリジン等のアミン類;等が挙げら
れる。これらの中でも、好ましい塩基性化合物としてア
ルカリ(土類)金属水酸化物、アミン類を挙げることが
できる。特に好ましい塩基性化合物として水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、トリス(2−エチルヘキシル)
アミン、トリエタノールアミンが挙げられる。
【0046】上記塩基性化合物の添加量は、一般式
(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル類の種類にもよるが、該ビニルエーテル基
含有(メタ)アクリル酸エステル類に対して0.000
01重量%以上が好ましく、0.0001重量%以上が
より好ましく、0.0002重量%以上が更に好まし
く、0.0005重量%以上が特に好ましく、5重量%
以下が好ましく、1重量%以下がより好ましく、0.5
重量%以下が更に好ましく、0.1重量%以下が特に好
ましい。上記塩基性化合物添加量の範囲が、収率の点、
重合抑制の点及び経済性の点で好ましい
【0047】本発明においては、ラジカル重合禁止剤を
共存させたり、ラジカル重合禁止剤と塩基性化合物とを
組み合わせて共存させたりすることにより、一般式
(1)で表されるビニルエーテル基含有(メタ)アクリ
ル酸エステル類をより効果的に安定化して取り扱うこと
ができる。その場合におけるラジカル重合禁止剤と塩基
性化合物の割合は特に限定されるものではなく、それぞ
れが上述の範囲内にあればよい。
【0048】本発明のビニルエーテル基含有(メタ)ア
クリル酸エステル類の取り扱い方法は、ビニルエーテル
基含有(メタ)アクリル酸エステル類の重合性を損なう
ことなく保存時及び取り扱い時の重合を防止してビニル
エーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の安定性
を向上させることができることから、ビニルエーテル基
含有(メタ)アクリル酸エステル類を安定的に取り扱う
ことができ、医農薬原料、合成中間体、架橋剤、粉体塗
料用樹脂原料、更に重合性材料として接着剤、粘着剤、
生体材料、歯科材料、光学部材、情報記録材料、光ファ
イバー用材料、レジスト材料、絶縁体、封止材、印刷イ
ンキ、塗料、粉体塗料、注型材料、化粧板、WPC、被
覆材、ライニング材、土木建築材料、パテ、補修材、床
材、舗装材ゲルコート、オーバーコート、ハンドレイア
ップ・スプレーアップ・引抜成形・フィラメントワイン
ディング・SMC・BMC等成形材料、シート等の用途
に広範囲の工業用途に好適に用いられる有用な化合物で
ある。
【0049】
【実施例】以下に実施例を揚げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるも
のではない。なお、実施例中で用いられる各ビニルエー
テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類は前記製法D
により合成した後、減圧蒸留により精製した物を用い
た。
【0050】実施例1 MKS510型カールフィッシャー水分計(京都電子工
業株式会社製;以下「水分計」と呼ぶ。指示薬;ハイド
ラナール・コンポジット5K(RdH Laborch
emikalien GmbH&Co.KG社製)。溶
剤;脱水溶媒KT(三菱化学株式会社製))により測定
した水分量0.01重量%のアクリル酸2−ビニロキシ
エチル100gを試験管に添加し、更にメトキシヒドロ
キノン10mgを添加混合した。次いで、該試験管の気
相部に21容量%の酸素ガス(窒素バランス)を10分
間流通した後、該試験管を密栓した。
【0051】以上のように調整した試験管を80℃の油
浴中で40日間振とうした後、目視、GC−1700型
ガスクロマトグラフィー(株式会社島津製作所社製;以
下「GC」と呼ぶ)、テトラヒドロフランをキャリアと
するHLC−8120GPC型ゲル透過クロマトグラフ
ィー(東ソー株式会社製;以下「GPC」と呼ぶ)及び
RQフレックス型過酸化物測定装置(MERCK C
O.LTD製;以下「RQ」と呼ぶ)により分析した結
果、不純物の生成及び高分子量物の生成は認められなか
ったが、2ppmの過酸化物が検出された。
【0052】実施例2〜24 使用したビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エス
テル類の種類、ラジカル重合禁止剤の種類及び量、酸素
濃度を変更したり、純水を加えることにより水分量を変
更したり、更に塩基性化合物を使用したりしたこと以外
は実施例1と同様の操作を行った。それらの種類及び
量、貯蔵温度、貯蔵日数、並びに目視、GC、GPC及
びRQにより分析した結果を表1〜3に示す。表2及び
表3中の記載については、表1と同様である。
【0053】
【表1】
【0054】表1について、以下に説明する。ビニルエ
ーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類において、
VEAとは、アクリル酸2−ビニロキシエチルであり、
VEMとは、メタクリル酸2−ビニロキシエチルであ
り、VEEAとは、アクリル酸2−(ビニロキシエトキ
シ)エチルであり、VEEMとは、メタクリル酸2−
(ビニロキシエトキシ)エチルであり、VBAとは、ア
クリル酸4−ビニロキシブチルであり、VBMとは、メ
タクリル酸4−ビニロキシブチルである。ラジカル重合
禁止剤において、MEHQとは、メトキシヒドロキノン
である。塩基性化合物において、TEHAとは、トリス
(2−エチルヘキシル)アミンである。
【0055】
【表2】
【0056】
【表3】
【0057】実施例25 遮光性構造物としての200mLSUS316製容器に
アクリル酸2−ビニロキシエチル100g、メトキシヒ
ドロキノン5mg及びトリス(2−エチルヘキシル)ア
ミン5mgを添加混合した。次いで、該容器気相部を7
容量%酸素ガス(窒素バランス)により完全に置換した
後に密栓した。該容器を直射日光が当たる大阪府吹田市
の当社研究所の屋外で2000年4月1日から180日
間保存した後、目視、GC、GPC及びRQにより分析
した結果、不純物の生成、高分子量物の生成及び過酸化
物の生成等の品質の劣化は認められなかった。
【0058】実施例26〜43 ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類、
ラジカル重合禁止剤、塩基性化合物の種類や量並びに酸
素濃度を変更した以外は、実施例25と同様の操作を行
った。それらの種類及び量、並びに目視、GC、GPC
及びRQにより分析した結果を表4及び表5に示す。
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】表4及び表5中について、以下に説明す
る。ラジカル重合禁止剤において、PTZとは、フェノ
チアジンである。その他の記載については、表1と同様
である。
【0062】実施例44 構造物を内表面積の85%が不透明な4フッ化エチレン
樹脂によりコートされた200mLガラス製容器とした
以外は実施例25と同様の操作を行った。GC、GPC
及びRQにより分析した結果、不純物の生成、高分子量
物の生成及び過酸化物の生成等の品質の劣化は認められ
なかった。
【0063】比較例1 構造物を200mL透明ガラス製容器とした以外は実施
例25と同様の操作を行った。目視、GC、GPC及び
RQにより分析した結果、不純物の生成、分子量150
0(数平均)の高分子量物の生成及び12ppmの過酸
化物の生成が認められた。
【0064】参考例1 アクリル酸2−ビニロキシエチルに変えてアクリロイル
基を有さない類似骨格のビニルエーテルであるプロピオ
ン酸2−ビニロキシエチルとした以外は比較例1と同様
の操作を行った。
【0065】参考例2 アクリル酸2−ビニロキシエチルに変えてビニルエーテ
ル基を有さない類似骨格のアクリル酸エステルであるア
クリル酸2−エトキシエチルとした以外は比較例1と同
様の操作を行った。
【0066】参考例1及び2において、180日間保存
後、容器中の組成物を目視、GC、GPC及びRQによ
り分析した結果、不純物の生成、高分子量物の生成及び
過酸化物の生成等の品質の劣化は認められなかった。以
上のことから、ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル
酸エステル類の特異な性質、すなわちアクリロイル基を
有さない類似骨格のビニルエーテルやビニルエーテル基
を有さない類似骨格のアクリル酸エステルにはない性質
が理解される。
【0067】
【発明の効果】本発明は、上述のような構成よりなり、
ビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の
重合性を損なうことなく保存時及び取り扱い時の重合を
防止してビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エス
テル類の安定性を向上させることができることから、ビ
ニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル類を安
定的に取り扱うことができる。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 69/54 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1); CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R (1) (式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。R
    は、炭素数2〜6のアルキレン基、又は、構造中にエ
    ーテル結合により酸素原子を有する炭素数4〜10のア
    ルキレン基を表す。Rは、水素原子を表す。)で表さ
    れるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル
    類に接触する気相部の分子状酸素濃度を、0.01〜1
    5容量%にして取り扱うことを特徴とするビニルエーテ
    ル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方
    法。
  2. 【請求項2】 下記一般式(1); CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R (1) (式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。R
    は、炭素数2〜6のアルキレン基、又は、構造中にエ
    ーテル結合により酸素原子を有する炭素数4〜10のア
    ルキレン基を表す。Rは、水素原子を表す。)で表さ
    れるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル
    類を、遮光性構造物中で取り扱うことを特徴とする光重
    合開始剤を含まないビニルエーテル基含有(メタ)アク
    リル酸エステル類の取り扱い方法。
  3. 【請求項3】 下記一般式(1); CH=CR−COO−R−O−CH=CH−R (1) (式中、Rは、水素原子又はメチル基を表す。R
    は、炭素数2〜6のアルキレン基、又は、構造中にエ
    ーテル結合により酸素原子を有する炭素数4〜10のア
    ルキレン基を表す。Rは、水素原子を表す。)で表さ
    れるビニルエーテル基含有(メタ)アクリル酸エステル
    類を、遮光性構造物中で、かつ該遮光性構造物の気相部
    の分子状酸素濃度を0.01〜22容量%にして取り扱
    うことを特徴とする光重合開始剤を含まないビニルエー
    テル基含有(メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方
    法。
  4. 【請求項4】 前記遮光性構造物は、該構造物内部に光
    が達することができる構造物内表面積が、全構造物内表
    面積の20%以下であることを特徴とする請求項2又は
    3記載の光重合開始剤を含まないビニルエーテル基含有
    (メタ)アクリル酸エステル類の取り扱い方法。
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