JP3485263B2 - 貼り合わせた液晶パネルの溶剤による剥離方法 - Google Patents

貼り合わせた液晶パネルの溶剤による剥離方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶パネルにおけ
る液晶材料を封入した一対のパネルの剥離方法に関す
る。またその剥離方法に用いられる液晶材料を封入した
一対のパネルの剥離装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、デスクトップ型
のパーソナルコンピュータに用いられていたブラウン管
タイプの表示装置に代わり、ノート型のパーソナルコン
ピュータの普及また、デスクトップ型においても表示装
置の薄型化に伴い、多く液晶パネルが用いられるように
なって来た。また、携帯電話や卓上計算機などにおいて
も多くの情報を表示する為、表示装置そのものも大型化
してきた。この分野においては、ここ数年格段の技術の
進歩もあり、いずれの装置も非常に短い寿命で更新され
つつある。
【0003】従い、今まで単に、産業廃棄物として投棄
されていた液晶パネルについても環境の問題から、可能
な素材についてはリユース・リサイクルについて強く叫
ばれる様になって来つつある。
【0004】本発明は、液晶パネルを剥離することによ
り、可能な素材についてはリユース・リサイクル、ま
た、その他の物質についても個々に分別することを可能
とする為になされた。
【0005】
【従来の技術】液晶パネルは一対のカラーフィルター基
板とアレイ基板との間に液晶材料をサンドイッチにした
構造であり、周辺をエポキシ樹脂などの強固なシール剤
で封止され中のギャップに液晶材料が密閉された構造で
あるが、一対のカラーフィルター基板とアレイ基板はき
わめて強固に接着されている。時に、製造工程内の不良
品の再利用や、市場での廃棄品をカラーフィルター基板
やアレイ基板単体として再利用しようとしても強固にシ
ール剤で接着されており、傷をつけないで剥離すること
は困難であり事実上行われていなかった。
【0006】液晶パネルの剥離に関しては、特許公開公
報2000−111859号に水酸化ナトリウム溶液に
浸漬し剥離する方法が開示されているが、本発明はより
効率の良い方法を見出し、装置化し産業として成立させ
たものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達する為に、
請求項1に記載したように、液晶材料を封入した一対の
液晶パネルをカラーフィルター基板とアレイ基板とに剥
離する方法において、液晶パネル本体を有機溶剤中に浸
漬して剥離することを特徴とする。
【0008】 当該有機溶剤であるが、請求項2に記載
の様に、165.0℃以上の沸点を持つ有機溶剤である
ことを特徴とする。また加熱した有機溶剤中にて液晶
パネルを浸漬し剥離することを特徴とする。165.0
℃以上の沸点を持つ有機溶剤としては、例えば、 フェノール (沸点:181.8℃) 1−メチル−2−ピドリロン (沸点:165.0℃) Nジメチルホルムアミド (沸点:202.0℃) アニリン (沸点:184.5℃) Nブチルセロゾルブ (沸点:170.0℃) などを用いることが好ましい。さらに加熱条件として、
有機溶剤の沸点近傍にまで加熱することが好ましい。前
記条件下にて、液晶パネルを有機溶剤へ浸漬することに
より液晶パネルの一対の基板を傷つけることなく容易に
剥離することを可能とした。有機溶剤は無機溶剤に比
べ、浸透性が良く且つ膨潤効果により、エポキシ樹脂な
どの強固なシール剤を軟化させ、切断し易くなる。ま
た、浸漬時間についても1時間と比較的短時間で剥離さ
せることが出来、タクトタイムを短縮し、処理が早くな
る。
【0009】本発明の装置であるが前記液晶材料を封入
した一対の液晶パネルをカラーフィルター基板とアレイ
基板とに剥離する方法を実施する為に、液晶パネルの剥
離装置は、液晶パネルトレイ詰め装置、シール剤溶解装
置、液晶パネル取出装置、液晶パネル分離装置、剥離後
のカラーフィルター基板アレイ基板仕分装置にて構成さ
れる。
【0010】液晶材料を封入した一対の液晶パネルをカ
ラーフィルター基板とアレイ基板とに剥離する装置にお
いて、前記シール剤溶解装置は、トレイを吊り下げるク
ランプと該クランプを移載させる移載ユニットとトレイ
とともに該液晶パネルを有機溶剤に浸漬する為の薬液槽
と該有機溶剤を加熱する為のヒーターと有機溶剤を水洗
する為の水洗槽と液晶パネルの付着液を取り除く為のエ
アーシャワー装置からなることを特徴とする。
【0011】液晶材料を封入した一対の液晶パネルをカ
ラーフィルター基板とアレイ基板とに剥離する装置にお
いて、前記液晶パネル分離装置は、一対のパネルのカラ
ーフィルター基板側及びアレイ基板側に各々吸着する吸
着ハンドを設け、一対のパネルと平行な方向へスライド
させて剥離する構成であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、液晶パネルの剥離装置全体
を現す。液晶パネルの剥離装置は、液晶パネル受入スト
ッカー1、液晶パネルトレイ詰め装置2、シール剤溶解
装置3、液晶パネル取出装置4、液晶パネル分離装置
5、カラーフィルター基板アレイ基板仕分装置6、カラ
ー基板搬送収納部7、アレイ基板搬送収納部8からな
る。
【0013】液晶パネルAをシール剤溶解装置3に投入
するまでを図2を用いて説明する。段ボール箱50に梱
包搬入された剥離する液晶パネルAを並べて、液晶パネ
ル受入ストッカー1に供給する。次ぎに液晶パネルトレ
イ詰め装置2に供給し、1枚づつコンベアーで送られた
液晶基板Aを持ち上げ90度向きを変え縦にして順次送
られて来るトレイ21に1枚ずつ搭載する。液晶パネル
Aを搭載したトレイ21を図示しないがコンベアーを通
じてシール剤溶解装置3へ搬入する。図4に示す様に、
シール剤溶解装置3は、それぞれヒーター10a、10
b、10c、10dが配備された薬液槽9a、9b、9
c、9d及び、水洗層11、エアーシャワー12からな
り、薬液槽9a、9b、9c、9dに液晶パネルのシー
ル剤を軟化溶解する為の有機溶剤液イを必要量投入して
おき、ヒーター10a、10b、10c、10dを用い
て前記の様に該有機溶剤イの沸点近傍の温度まで加熱さ
れている。シール剤溶解装置3では、各工程ごとにステ
ーションを配列され回転している移載ユニット23に吊
り下げる様にクランプ22に把持され搬送される。次ぎ
にクランプ22が下がり薬液槽9aの沸点近傍まで加熱
された有機溶剤イに浸漬させる。薬液槽9a、9b、9
c、9dと4槽あるのは、有機溶剤イへの浸漬時間が約
1時間が好ましいことにより、前後の工程とのタクトタ
イムを合わせる為である。また、現段階では、充分見出
していないが、複数の有機溶剤イを各薬液槽9に順次浸
漬し、より液晶パネルAを剥離させ易い方法を見出した
場合に対応出来るように薬液槽9をa、b、c、dの4
段階に分けてある。従い薬液槽9には、約15分間づつ
浸漬する。次ぎに構造的には、薬液槽9と同等である
が、水洗槽11に浸漬して洗浄する。さらには、エアー
シャワー12へ移動し、水分をエアーで吹き飛ばす。洗
浄及び水分をエアーで吹き飛ばして後、図3に示す様に
移載ユニット23のアンロードステーションにてクラン
プ22が緩められ、次工程である液晶パネル取出装置4
へ送られる。
【0014】図3に示す様に、液晶パネル取出装置4で
はトレイ21から順次液晶パネルAが液晶パネル分離装
置5へ搬送する為の吸着ハンド13aにより図示してい
ない真空装置によって吸着され、1枚ずつ縦に取り出さ
れ上部にて90度回転され水平の状態に吊り下げ、液晶
パネル分離装置5へ送られる。図5に示す様に、液晶パ
ネル分離装置5では、液晶パネルAは水平状態に置か
れ、上側の吸着ハンド13bが液晶の中央位置にて液晶
パネルAの上側を吸着し、下側の吸着パネル13bも液
晶パネル下面を吸着する。その位置で上部の吸着ハンド
13b、と下面の吸着ハンド13bが液晶パネルAの一
対のカラーフィルター基板Bとアレイ基板Cとが平行に
ある方向へ横スライドすることにより一対の基板を剥離
する。剥離後は、図3に示す様に、カラーフィルター基
板アレイ基板仕分け装置6にて、図示しないが光透過式
センサーによりカラーフィルター基板Bとアレイ基板C
とを識別した後、カラーフィルター基板Bはカラーフィ
ルター基板収納ストッカー7にストックされ、アレイ基
板Cはアレイ基板C収納ストッカー8にストックされ
る。それぞれ収納ストッカー7、8が満杯になった時点
で、段ボール箱51に箱詰めさる。これによって、連続
的に効率良く液晶パネルAの剥離作業が行われ、カラー
フィルター基板B、アレイ基板Cに仕分けされた基板を
次ぎのリユース・リサイクル工程へと送付することが可
能となる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、液晶材料を封入した一
対の液晶パネルをカラーフィルター基板とアレイ基板と
に剥離する方法において、液晶パネル本体を165.0
℃以上の沸点を持つ有機溶剤中に有機溶剤の沸点近傍に
まで加熱して浸漬することにより、液晶パネルの一対の
基板を傷つけることなく容易に剥離することを可能とし
た。有機溶剤は無機溶剤に比べ、浸透性が良く且つ膨潤
効果により、エポキシ樹脂などの強固なシール剤を軟化
させ、切断し易くなる。また、浸漬時間についても1時
間と比較的短時間で剥離させることが出来、タクトタイ
ムを短縮し、処理が早くなる。
【0016】本発明の装置であるが前記液晶材料を封入
した一対の液晶パネルをカラーフィルター基板とアレイ
基板とに剥離する方法を実施する為に、液晶パネルの剥
離装置として、液晶パネルトレイ詰め装置、シール剤溶
解装置、液晶パネル分離装置、剥離後のパネル分配装置
としてライン化することにより、剥離処理の生産性を上
げることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶パネルの剥離装置全体図
【図2】液晶パネルローダー動作説明図
【図3】液晶パネルアンローダー、剥離、仕分動作説明
【図4】シール剤溶解装置3
【図5】液晶パネル分離装置5
【符号の説明】
A 液晶パネル B カラーフィルター基板 C アレイ基板 1 液晶パネル受入ストッカー 2 液晶パネルトレイ詰め装置 3 シール剤溶解装置 4 液晶パネル取出装置 5 液晶パネル分離装置 6 カラーフィルター基板アレイ基板仕分装置 7 カラーフィルター基板収納ストッカー 8 アレイ基板収納ストッカー 9 薬液槽 10 ヒーター 11 水洗槽 12 エアーシャワー装置 13 吸着ハンド 21 トレイ 22 クランプ 23 移載ユニット 50 段ボール 51 段ボール イ 有機溶剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1333 500 B09B 3/00 B09B 5/00 ZAB G02F 1/13 101

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体材料を封入した一対の液晶パネルを有
    機溶剤に浸漬しての剥離方法において、液晶パネル本体
    フェノールまたは1−メチル−2−ピドリロンまたは
    NジメチルホルムアミドまたはアニリンまたはNブチル
    セロゾルブからなる有機溶剤中に浸漬し剥離することを
    特徴とする液晶パネルの剥離方法。
  2. 【請求項2】有機溶剤が165.0℃以上の沸点を持つ
    有機溶剤であることを特徴とする請求項1に記載の液晶
    パネルの剥離方法。
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