JP3484585B2 - プラスチック熱分解釜におけるコーキング層形成防止装置 - Google Patents

プラスチック熱分解釜におけるコーキング層形成防止装置

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JP3484585B2
JP3484585B2 JP10326795A JP10326795A JP3484585B2 JP 3484585 B2 JP3484585 B2 JP 3484585B2 JP 10326795 A JP10326795 A JP 10326795A JP 10326795 A JP10326795 A JP 10326795A JP 3484585 B2 JP3484585 B2 JP 3484585B2
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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃プラスチック等を
熱分解し、発生した熱分解ガスを冷却・凝縮させて熱分
解油として回収する際に、熱分解釜に残渣がコーキング
層を形成することを防止する装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】高分子のプラスチック
が熱分解により低炭素鎖の炭化水素に分離する際に、炭
素分が分離し、残渣として熱分解釜の融液内に蓄積す
る。この残渣は、長時間連続運転時に熱分解釜内面に付
着してコーキング層を形成する。そうすると、熱伝動が
阻害されて油化効率が低下する。また、コーキング層が
剥離すると、コーキング層の剥離片が融液に混入して融
液抜取用吸引管を閉塞させ、融液の抜取作業を行えなく
なる恐れがある。
【0003】さらに、コーキング層が形成されると、コ
ーキング層の断熱効果によって熱分解釜が過熱され、熱
分解釜の材料強度が問題となる場合もある。
【0004】この発明の目的は、熱分解釜にコーキング
層が形成されることを防止できるコーキング層形成防止
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】この発明によるコーキング層形成防止装置
は、回転攪拌翼を内蔵しているプラスチック熱分解釜に
おいて、攪拌翼の先端近くの部分に第1スクレーパ部材
がチェーンによって吊下げられるとともに、攪拌翼の基
端近くの部分に第2スクレーパ部材がチェーンによって
吊下げられ、第1スクレーパ部材および第2スクレーパ
部材の相対する端部に第3スクレーパ部材がチェーンに
よって吊下げられており、第1〜第3スクレーパ部材の
一部が熱分解釜底面と接触させられているものである
【0007】この発明による他のコーキング層形成防止
装置は、回転攪拌翼を内蔵しているプラスチック熱分解
釜において、攪拌翼の先端近くの部分に、一対の上下揺
動アームを介して第1スクレーパ部材が吊下げられると
ともに、攪拌翼の基端近くの部分に、一対の上下揺動ア
ームを介して第2スクレーパ部材が吊下げられ、攪拌翼
の先端および基端間の部分に、第1スクレーパ部材およ
び第2スクレーパ部材の相対するアームを挟む一対の上
下揺動アームを有する第3スクレーパ部材が吊下られて
おり、第1〜第3スクレーパ部材の一部が熱分解釜底面
と接触させられているものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。
【0009】図1および図2を参照すると、プラスチッ
クの熱分解装置は、原料プラスチックを融解させるとと
もに熱分解させる熱分解釜(1) および異物捕集容器(2)
を備えている。
【0010】熱分解釜(1) は、加熱用バーナ(3) を有す
る炉(4) 内に配置されている。熱分解釜(1) は平面から
見て円形で、その底面は下方に凹んだ凹球面状となって
いる。熱分解釜(1) の蓋(1a)に、原料プラスチックの供
給管(5) と、熱分解ガスの排出管(6) とが接続されてい
る。供給管(5) はバルブ(7) を介して原料ホッパ(8)に
接続されている。原料ホッパ(8) 内に、原料である廃プ
ラスチックが粉砕されて入れられている。排出管(6)
は、炭化水素のさらなる分解を行なう図示しない触媒層
を有する部分に接続されている。そして、熱分解ガス
は、熱分解釜(1) から排出管(6) を経て触媒層を有する
部分に送られ、ここで触媒によりさらに分解された後、
これに続いて冷却、凝縮部に送られて凝縮させられ、こ
こで軽質の油として回収される。
【0011】熱分解釜(1) の蓋(1a)の中央部を貫通し
て、中空状の垂直回転軸(9) が配置されている。蓋(1a)
の回転軸(9) 貫通か所にはシール装置(11)が介在されて
いる。垂直回転軸(9) は、上部構成部材(9a)と、上部構
成部材(9a)の下端にフランジ継手(10)を介して接続され
た横断面円形の下部構成部材(9b)とよりなる。上部構成
部材(9a)の上部は蓋(1a)よりも上方に突出しており、歯
車(12)(13)を介して駆動モータ(14)に連結されている。
下部構成部材(9b)の下端部は熱分解釜(1) の底部近傍に
達している。
【0012】下部構成部材(9b)の周壁下端部には2つの
外方突出状下攪拌翼(15)が垂直回転軸(9) の回転中心に
関して対称となるように固定状に設けられている。各下
攪拌翼(15)の回転方向後方の面と垂直回転軸(9) の下部
構成部材(9b)の周壁とにまたがるようにリブ(15a) が設
けられている。各下攪拌翼(15)は、平面から見て垂直回
転軸(9) の外周面との連接部を頂点とする放物線に近似
した形状であって、径方向外方に向かって垂直回転軸
(9) の回転方向前方に湾曲している。各下攪拌翼(15)の
下縁は、熱分解釜(1) の底面にそうように下向き凸の円
弧状に形成されている。
【0013】下部構成部材(9b)周壁の下攪拌翼(15)より
も若干上方の位置に、2つの外方突出状上攪拌翼(17)
が、平面から見て一直線上となるように固定状に設けら
れている。両下攪拌翼(15)の先端部どうしを結ぶ直線
と、各上攪拌翼(17)とは略直角をなしている。また、各
上攪拌翼(17)の回転方向後方の面と垂直回転軸(9) の下
部構成部材(9b)の周壁とにまたがるようにリブ(17a) が
設けられている。
【0014】垂直回転軸(9) 内に異物吸引管(18)が配置
されている。異物吸引管(18)の下端は垂直回転軸(9) の
下部構成部材(9b)周壁の切欠き(16)よりも若干上方に位
置している。異物吸引管(18)の上端部は垂直回転軸(9)
の上端よりも上方に伸びており、導管(19)を介して異物
捕集容器(2) に接続されている。異物吸引管(18)と導管
(19)との間にバルブ(20)が設けられている。垂直回転軸
(9) の上端と異物吸引管(18)との間にはシール装置(21)
が介在されている。
【0015】異物捕集容器(2) には、バルブ(22)を介し
て真空ポンプ(23)が接続されている。通常、バルブ(22)
が開状態となされるとともにバルブ(20)が閉状態となさ
れ、さらに真空ポンプ(23)が運転させられることにより
導管(19)を含んで異物捕集容器(2) 内が真空状態となさ
れている。
【0016】そして、両上攪拌翼(17)にはスクレーパ(3
1)が取付けられているが、これの詳細は、後述する。
【0017】産業廃棄物等の異物を混入した原料である
廃プラスチックは、バルブ(7) を開状態とすることによ
り原料ホッパ(8) から供給管(5) を通して熱分解釜(1)
に供給される。供給されたプラスチックは、加熱用バー
ナ(3) の燃焼熱により加熱、融解され、融解液(24)とな
る。ここで、プラスチック融解液(24)の温度分布を均一
にして反応を促進するために、垂直回転軸(9) を駆動モ
ータ(13)により図2矢印で示す方向に回転させ、熱分解
釜(1) 内の融解液(24)を両攪拌翼(15)(17)により攪拌す
る。融解液(24)は、プラスチックの種類にもよるが14
0℃以上に維持されると熱分解反応を起こし、熱分解ガ
スが発生する。発生したガスは炭素数1〜40の炭化水
素ガスを主成分とするものであり、排出管(6) を通って
触媒層を有する部分に送られ、ここでさらに低炭素鎖の
炭化水素に分解された後冷却、凝縮部に送られ、ここで
冷却されて凝縮させられ、軽質油として回収される。
【0018】このような操作を続けると、融解液(24)の
中に混入していた金属、ガラス等の比重の大きい異物(2
5)は沈降し、熱分解釜(1) の底部に溜まる。これらの異
物(25)は、放物線状攪拌翼(15)の働きにより、遠心力に
よって分散することなく、熱分解釜(1) の底部の中央
部、すなわち垂直回転軸(9) の近傍に集められる。そこ
で、バルブ(20)とバルブ(22)とを開状態とし、真空ポン
プ(23)を運転すると、異物捕集容器(2) 内が真空状態に
され、熱分解釜(1) 内の異物(25)はプラスチック融解液
(24)とともに垂直回転軸(9) の下部構成部材(9b)の切欠
き(16)を通って垂直回転軸(9) 内に入り、さらに異物吸
引管(18)および導管(19)を経て異物捕集容器(2) 内に吸
引される。切欠き(16)が垂直回転軸(9) の下部構成部材
(9b)の周壁の下端部における各攪拌翼(15)の基端部より
も回転方向前方の位置に形成されているので、攪拌翼(1
5)により垂直回転軸(9) の近傍に集められた異物(25)の
垂直回転軸(9) 内への侵入がスムーズに行われる。こう
して、熱分解装置の運転を停止することなく、異物(25)
が除去される。
【0019】図3を参照すると、スクレーパ(31)が詳細
に示されている。スクレーパ(31)は、上攪拌翼(17)一側
面の先端および基端にそれぞれ固定されかつ水平吊持バ
ー(32)を有している2つの取付金具(33)と、両取付金具
(33)の吊持バー(32)に両端チェーンリングが掛け止めら
れかつ攪拌翼(17)の長さよりやや長いチェーンよりなる
スクレーパ部材(34)とよりなる。スクレーパ部材(34)
は、攪拌翼(17)から熱分解釜(1) の底面に垂れ下がって
いる。
【0020】攪拌翼(17)の回転によってスクレーパ部材
(34)が熱分解釜(1) の底面上を引き摺られ、これによ
り、熱分解釜(1) の底面に付着しようとする炭素分等の
残渣がはぎ取られる。その結果、熱分解釜(1) の底面に
コーキング層が形成されることが、防止される。
【0021】図4を参照すると、スクレーパ(41)は、適
宜手段によって取付けられて攪拌翼(17)の長さ方向複数
か所から吊下げられている網状チェーンよりなる第1ス
クレーパ部材(42)と、回転軸(9) 下端の切欠(16)に通さ
れて両攪拌翼(17)の基部にまたがらされているチエーン
よりなる第2スクレーパ部材(43)とよりなる。
【0022】この例では、熱分解炉(1) の底面と第1ス
クレーパ部材(42)の接触面積が広くなる。また、第1ス
クレーパ部材(42)のかき残りが生じる熱分解炉(1) の底
面中央部は、第2スクレーパ部材(43)によってかき取ら
れる。
【0023】図5を参照すると、スクレーパ(51)は、攪
拌翼(17)一側面の先端および基端にそれぞれ固定されか
つ水平吊持バー(52)を有している2つの取付金具(53)
と、両取付金具(53)の吊持バー(52)に上端をそれぞれ掛
け止められている一対の吊下げチェーン(54)と、両吊下
げチェーン(54)の下端に渡し止められかつ攪拌翼(17)と
ほぼ同じ長さをもつブロック状スクレーパ部材(55)とよ
りなる。
【0024】図6を参照すると、スクレーパ(61)は、攪
拌翼(17)一側面の先端および基端にそれぞれ固定されか
つ水平吊持バー(62)を有している2つの取付金具(63)
と、両取付金具(63)の吊持バー(62)に先端をそれぞれ上
下揺動自在に掛けられている逆L字状アーム(64)が両端
に設けられかつ攪拌翼(17)とほぼ同じ長さをもつブロッ
ク状スクレーパ部材(65)とよりなる。
【0025】スクレーパ部材(65)は、図5に示すものと
ほぼ同形状のものである。スクレーパ部材(65)をアーム
(64)によって攪拌翼(17)から吊下げることにより、スク
レーパ部材(65)の位置づれがしなくなっている。
【0026】以上は、スクレーパ部材が上攪拌翼(17)に
取付けられた例を示したが、以下に、スクレーパ部材が
下攪拌翼(15)に取付けられた例を示す。この場合、上記
したように下攪拌翼(15)を平面より見て円弧状に形成す
ることに代えて、下攪拌翼(15)を平面より見て直線状に
形成することが好ましい。
【0027】図7を参照すると、スクレーパ(71)は、攪
拌翼(15)一側面の先端近くの部分に一対のチェーン(72)
よって連結されている第1スクレーパ部材(73)と、攪拌
翼(17)一側面の基端近くの部分に一対のチェーン(74)よ
って連結されている第2スクレーパ部材(75)と、第1ス
クレーパ部材(73)と第2スクレーパ部材(75)の相対する
端部に一対のチェーン(76)によって連結されている第3
スクレーパ部材(77)とよりなる。第1〜第3スクレーパ
部材(73)(75)(77)は、いずれも、攪拌翼(15)の長さのほ
ぼ1/3程度の長さもつブロック状のものである。攪拌
翼(15)の回転方向より見て、第1スクレーパ部材(73)の
および第2スクレーパ部材(75)の相対する端部と、第3
スクレーパ部材(77)の両端部は、オーバーラップさせら
れている。図8に示すように、第1スクレーパ部材(73)
の下面にはのこ刃状部(78)が設けられ、これにより、か
き取り効果が高められている。第2スクレーパ部材(75)
および第3スクレーパ部材(77)の下面にも同じようにの
こ刃状部が設けられている。
【0028】図9を参照すると、スクレーパ(91)は、攪
拌翼(15)の一側面にほぼ全長にわたって取付けられてい
る丸棒状水平吊持ちバー(92)と、攪拌翼(15)先端近くに
おいて吊持ちバー(92)に掛けられた一対のアーム(93)を
有する第1スクレーパ部材(94)と、攪拌翼(15)基端近く
において吊持ちバー(92)に掛けられた一対のアーム(95)
を有する第2スクレーパ部材(96)と、第1スクレーパ部
材(94)と第2スクレーパ部材(96)の相対するアーム(93)
(95)を挟むように吊持ちバー(92)に掛けられた一対のア
ーム(97)を有する第3スクレーパ部材(98)とよりなる。
第1〜第3スクレーパ部材(94)(96)(98)は、いずれも、
図8に示すものとほぼ同じ形状である。図10に示すよ
うに、第1スクレーパ部材(94)の下面にはエッジ部(99)
が設けられ、これにより、かき取り効果が高められてい
る。第2スクレーパ部材(96)のおよび第3スクレーパ部
材(98)の下面にも同じようにエッジ部が設けられてい
る。
【0029】以上は、熱分解釜(1) の底面にコーキング
層が形成されることを防止する場合について説明した
が、以下、熱分解釜(1) の底面から側面にかけての横断
面円弧状部分にコーキング層が形成されることを防止す
る場合について説明する。
【0030】図11を参照すると、スクレーパ(111)
は、攪拌翼(15)の先端にそれぞれ固定されている一対の
U字状取付ボルト(112) と、同円弧状部分にそうように
ループ状に曲げられて両ボルト(112) に通されて固定さ
れているワイヤーロープよりなるスクレーパ部材(113)
とよりなる。
【0031】図12を参照すると、スクレーパ(121)
は、攪拌翼(15)の先端部にボルト(121) と、これによっ
て取付けられた刷毛よりなるスクレーパ部材(122) とよ
りなる。図示しないが、刷毛の柄に設けられたボルト孔
は、長孔のように余裕をもった大きさに形成されてお
り、刷毛の毛が同円弧状部分にそうようにスクレーパ部
材(122) の取付位置の調節が自在となっている。
【0032】熱分解釜の底面から側面にかけての横断面
円弧状部分に対応するためのスクレーパは、下攪拌翼(1
5)に代えて、上攪拌翼(17)に取付けるようにしてもよ
い。
【0033】図13を参照すると、スクレーパ(131)
は、上攪拌翼(17)にボルト(132) によって取付けられた
2つのスクレーパ部材(133) を有している。スクレーパ
部材(133) は、図11に示すものと同じものである。
【0034】図14を参照すると、スクレーパ(141)
は、攪拌翼(17)一側面の先端に上下に間隔をおいて固定
されている2つの取付金具(142) と、両取付金具(142)
に両端チェーンリングが掛け止められているチェーンよ
りなるスクレーパ部材(143) とよりなる。スクレーパ部
材(143) は、攪拌翼から同円弧状部分にそうように垂れ
下がっている。
【0035】図15を参照すると、スクレーパ(151)
は、攪拌翼(17)の先端に上端をそれぞれ掛け止められて
いる長短の吊下げチェーン(152)(153)と、両吊下げチェ
ーン(152)(153)の下端に渡し止められかつ同円弧状部に
そうように円環状に形成されているブロック状スクレー
パ部材(154) とよりなる。
【0036】以上は、スクレーパを上下の攪拌翼のいず
れかに取付ける場合の例について説明したが、スクレー
パは、以下に説明するように、熱分解炉(1) の側面に取
付けても良い。
【0037】図16を参照すると、スクレーパ(161)
は、熱分解炉(1) の側面複数位置に取付けられている取
付金具(162) と、各取付金具(162) から吊り下げられか
つ熱分解炉(1) の側面にそわされたチェーンよりなるス
クレーパ部材(163) と、各スクレーパ部材(163) の下端
に取付けられかつ攪拌翼(15)の先端部移動経路内に入り
込んでいる重錘(164) とよりなる。
【0038】回転させられる攪拌翼(15)の先端部が重錘
(163) に当接し、これを押動すると、攪拌翼(15)の先端
部とともに重錘163)が移動しながら持ち上げられ、スク
レーパ部材(163) が傾斜させられていく。やがて、攪拌
翼(15)の先端部が重錘(163)の下方を通過すると、重錘
(163) およびスクレーパ部材(162) が元の位置に復帰
し、さらには、元の位置を越えて傾斜させられる。こう
して、攪拌翼(15)の先端部が重錘(163) につぎつぎに当
接、押動することにより、スクレーパ部材(162)がつぎ
つぎに揺動させられていく。
【0039】図17を参照すると、スクレーパ(171)
は、熱分解炉(1) の側面複数位置に取付けられている取
付金具(172) と、各取付金具(172) から吊り下げられか
つ熱分解釜(1) の側面にそわされた複数のチェーンより
なるスクレーパ部材(173) とよりなる。
【0040】この場合、スクレーパ部材(173) は、攪拌
翼(17)の先端部移動経路を上下に横切っている。攪拌翼
(17)の先端部がスクレーパ部材(173) のところを通過す
るときに、攪拌翼(17)の先端部がスクレーパ部材(173)
に直接当接し、これを押動する。これにより、スクレー
パ部材(173) が、図16に示すスクレーパ(171) と同様
に、揺動させられることに加えて、屈曲させられる。
【0041】さらに、図18および図19を参照する
と、スクレーパ(181) は、攪拌翼(17)の回転方向と反対
方向を向いた一側面の先端近くに回動自在に取付けられ
ている垂直支持軸(182) と、支持軸(182) の両端に固定
されかつ熱分解釜(1) の垂直側面に向かってのびた上下
一対のアーム(183) と、アーム(183) の先端に渡し止め
られている垂直方形板状スクレーパ部材(184) と、アー
ム(183) を攪拌翼(17)の回転方向と同じ方向に回転する
ように付勢しているねじりコイルばね(185) とよりな
る。
【0042】アーム(183) は、攪拌翼(17)の半径方向延
長線に対し攪拌翼の回転方向と反対方向に所定角度θだ
けずらされている。これにより、攪拌翼(17)の半径方向
延長線上における支持軸(182) から熱分解釜(1) の側面
までの距離をL1 とし、支持軸(182) からスクレーパ部
材(184) 先端までの距離をL2 としたときに、L1 <L
2 である。スクレーパ部材(184) は、横断面三角形の垂
直方形板状のもので、熱分解釜(1) の側面と接触させら
れた尖った先端を有している。ばね(185) は、支持軸(1
82) にはめられかつ攪拌翼側に固定された一端(185a)お
よびアーム側に固定された他端(185b)を有している。
【0043】このような構成によれば、ばね(185) の力
を選定することにより、スクレーパ部材(184) の熱分解
釜(1) の側面に対する接触力を最適に設定することがで
きる。さらに、例えば、熱分解釜(1) の側面に異物が付
着していて、スクレーパ部材(184) に不用意に大きな力
が作用しても、アーム(183) が攪拌翼(17)の回転方向と
反対方向に揺動してスクレーパ部材(184) が熱分解釜
(1) の側面から離れることができるため、スクレーパ(1
81) が破壊される心配がない。
【0044】また、図20に、熱分解釜(1) の底面から
側面にかけての円弧状部分のためのスクレーパ(191) が
示されている。このスクレーパ(191) は、図18および
図19のスクレーパ(181) と同様に、支持軸(192) 、ア
ーム(193) 、スクレーパ部材(194) およびばね(195) よ
りなるが、同スクレーパ(181) との相異は、つぎの通り
である。支持軸(192) は、同円弧状部のなす円弧のほぼ
中心にあって、垂直線に対して反時計方向に傾斜させら
れている。アーム(193) は、支持軸(192) に対応するよ
うに傾斜させられていて、同円弧状部に向かってのびて
いる。スクレーパ部材(194) の先端は、同円弧状部にそ
うように円弧状に形成されている。
【0045】
【発明の効果】この発明によれば、攪拌翼の回転にとも
なってスクレーパ部材が移動させられ、分解釜底面また
は側面に対するスクレーパ部材の接触部によって熱分解
釜底面または側面が擦られるから、熱分解釜の底面また
は側面に炭素分等の残渣が付着しようとしても、これを
スクレーパ部材がはぎ取るため熱分解釜の底面または側
面にコーキング層が形成されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるコーキング層形成防止装置を備
えた熱分解装置全体の垂直縦断面図である。
【図2】図1のIIーII線にそう水平横断面図である。
【図3】同コーキング層形成防止装置のスクレーパの詳
細を示す斜視図である。
【図4】スクレーパの他の例を示す斜視図である。
【図5】スクレーパのさらなる他の例を示す斜視図であ
る。
【図6】スクレーパのさらなる他の例を示す斜視図であ
る。
【図7】スクレーパのさらなる他の例を示す斜視図であ
る。
【図8】図7に示すスクレーパの断面図である。
【図9】スクレーパのさらなる他の例を示す斜視図であ
る。
【図10】図9に示すスクレーパの断面図である。
【図11】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図12】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図13】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図14】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図15】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図16】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図17】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図18】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【図19】図8に示すスクレーパの平面図である。
【図20】スクレーパのさらなる他の例を示す側面図で
ある。
【符号の説明】
11 熱分解釜 15 攪拌翼 17 攪拌翼54 チェーン 55 スクレーパ部材 64 アーム 65 スクレーパ部材 72、74、76 チェーン 73、75、77 スクレーパ部材 93、95 97 アーム 94、96、98 スクレーパ部材 183 193 アーム 184、194 スクレーパ部材 185、195 ばね
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−207276(JP,A) 特開 昭50−92980(JP,A) 実開 昭52−156769(JP,U) 米国特許4571091(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C10G 1/10 B09B 3/00 C08J 11/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転攪拌翼(15)を内蔵しているプラスチ
    ック熱分解釜(1)において、攪拌翼(15)の先端近くの部
    分に第1スクレーパ部材(73)がチェーン(72)によって吊
    下げられるとともに、攪拌翼(15)の基端近くの部分に第
    2スクレーパ部材(75)がチェーン(74)によって吊下げら
    れ、第1スクレーパ部材(73)および第2スクレーパ部材
    (75)の相対する端部に第3スクレーパ部材(77)がチェー
    ン(76)によって吊下げられており、第1〜第3スクレー
    パ部材(73)(75)(77)の一部が熱分解釜(1)底面と接触さ
    せられているコーキング層形成防止装置。
  2. 【請求項2】 回転攪拌翼(15)を内蔵しているプラスチ
    ック熱分解釜(1)において、攪拌翼(15)の先端近くの部
    分に、一対の上下揺動アーム(93)を介して第1スクレー
    パ部材(94)が吊下げられるとともに、攪拌翼(15)の基端
    近くの部分に、一対の上下揺動アーム(95)を介して第2
    スクレーパ部材(96)が吊下げられ、攪拌翼(15)の先端お
    よび基端間の部分に、第1スクレーパ部材(94)および第
    2スクレーパ部材(96)の相対するアーム(93)(95)を挟む
    一対の上下揺動アーム(97)を介して第3スクレーパ部材
    (98)が吊下られており、第1〜第3スクレーパ部材(94)
    (96)(98)の一部が熱分解釜(1)底面と接触させられてい
    るコーキング層形成防止装置。
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