JP3484248B2 - メチルアミノピリジン誘導体の合成方法 - Google Patents
メチルアミノピリジン誘導体の合成方法Info
- Publication number
- JP3484248B2 JP3484248B2 JP00823195A JP823195A JP3484248B2 JP 3484248 B2 JP3484248 B2 JP 3484248B2 JP 00823195 A JP00823195 A JP 00823195A JP 823195 A JP823195 A JP 823195A JP 3484248 B2 JP3484248 B2 JP 3484248B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formamide
- pyridyl
- amino
- methylamino
- methylpyridine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Pyridine Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、メチルアミノピリジン
誘導体の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】メチルアミノピリジン誘導体は、医薬、
農薬などの中間体、例えば循環器疾患治療剤、除草剤の
中間体として有用である。メチルアミノピリジン誘導体
の製造方法には、対応するハロピリジン誘導体とメチル
アミンとを反応させる方法(特公昭63−2555)や、対応
するアミノピリジン誘導体と1−ヒドロキシメチルベン
ゾトリアゾールとを縮合させた後に還元する方法(J. C
hem. Soc. Perkin Trans., 1987, 805)などが知られて
いる。しかしながらこれらの方法は、(1)オートクレー
ブ中、高温、長時間を要する、(2)原料あるいは試薬が
高価、(3)目的物以外の有機化合物が副生するなどの問
題があり、工業的な製造法としては満足のいくものでは
なかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の有する欠点を解決するものであり、メチルアミノ
ピリジン誘導体を経済的にかつ高収率で製造する方法を
提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、メチルアミノピリジン
誘導体を温和な条件下で高収率に製造することができる
方法を見出し本発明を完成した。 【0005】すなわち、本発明は一般式(I) 【化4】 (式中、RはC1〜C4アルキル基、nは1または2を表
す)で表されるアミノピリジン誘導体を、酢酸−ギ酸混
合酸無水物と反応させるか、又は無水酢酸の存在下にギ
酸と反応させて、一般式(II) 【化5】 (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を有する)で表さ
れるホルムアミド誘導体とし、次いで還元することを特
徴とする、一般式(III) 【化6】 (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を有する)で表さ
れるメチルアミノピリジン誘導体の製造方法である。 【0006】上記した一般式(I)〜(III)に於けるRで
表されるC1〜C4アルキル基の具体例としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等が挙げられ
る。 上記した一般式(I)〜(III)に於けるアルキル基Rにつ
いてのnが1である場合のピリジン環上のアルキル基の
置換位置としては3−位、4−位、5−位及び6−位が
挙げられ、又nが2である場合のピリジン環上の二つの
アルキル基の置換位置としては3,4−位、3,5−位、
3,6−位、4,5−位、4,6−位及び5,6−位が挙げ
られる。 【0007】上記した一般式(I)で表される化合物の具
体例としては、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジ
ン、2−アミノ−3,4−ジメチルピリジン、2−アミ
ノ−3,5−ジメチルピリジン、2−アミノ−3,6−ジ
メチルピリジン、2−アミノ−4,5−ジメチルピリジ
ン、2−アミノ−5,6−ジメチルピリジン、2−アミ
ノ−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリ
ジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−
6−メチルピリジン、 2−アミノ−4,6−ジエチル
ピリジン、2−アミノ−3−エチルピリジン、2−アミ
ノ−4−エチルピリジン、2−アミノ−5−エチルピリ
ジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ−
4,6−ジプロピルピリジン、2−アミノ−3−プロピ
ルピリジン、2−アミノ−4−プロピルピリジン、2−
アミノ−5−プロピルピリジン、2−アミノ−6−プロ
ピルピリジン、2−アミノ−4,6−ジブチルピリジ
ン、2−アミノ−3−ブチルピリジン、2−アミノ−4
−ブチルピリジン、2−アミノ−5−ブチルピリジン、
2−アミノ−6−ブチルピリジン等が挙げられる。 【0008】一般式(II)で表される化合物の具体例とし
ては、N−〔2−(4,6−ジメチル)ピリジル〕ホル
ムアミド、N−〔2−(3,4−ジメチル)ピリジル〕
ホルムアミド、N−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジ
ル〕ホルムアミド、N−〔2−(3,6−ジメチル)ピ
リジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4,5−ジメチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5,6−ジ
メチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−メ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−メチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−メチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−メチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4,6−ジ
エチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−エ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−エチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−エチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−エチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド,N−〔2−(4,6−ジ
プロピル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−
プロピル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−
メチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−メ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−プロ
ピル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4,6−
ジブチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−
ブチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−ブ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−ブチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−ブチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド等が挙げられる。 【0009】そして一般式(III)で表される化合物の具
体例としては、2−メチルアミノ−4,6−ジメチルピ
リジン、2−メチルアミノ−3,4−ジメチルピリジ
ン、2−メチルアミノ−3,5−ジメチルピリジン、2
−メチルアミノ−3,6−ジメチルピリジン、2−メチ
ルアミノ−4,5−ジメチルピリジン、2−メチルアミ
ノ−5,6−ジメチルピリジン、2−アミノ−3−メチ
ルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−メ
チルアミノ−5−メチルピリジン、2−メチルアミノ−
6−メチルピリジン、2−メチルアミノ−4,6−ジエ
チルピリジン、2−アミノ−3−エチルピリジン、2−
アミノ−4−エチルピリジン、2−メチルアミノ−5−
エチルピリジン、2−メチルアミノ−6−エチルピリジ
ン、2−メチルアミノ−4,6−ジプロピルピリジン、
2−メチルアミノ−3−プロピルピリジン、2−メチル
アミノ−4−プロピルピリジン、2−メチルアミノ−5
−プロピルピリジン、2−メチルアミノ−6−プロピル
ピリジン、2−メチルアミノ−4,6−ジブチルピリジ
ン、2−メチルアミノ−3−ブチルピリジン、2−メチ
ルアミノ−4−ブチルピリジン、2−メチルアミノ−5
−ブチルピリジン、2−メチルアミノ−6−ブチルピリ
ジン等が挙げられる。 【0010】一般式(II)で表される化合物は、一般式
(I)で表される化合物を、酢酸−ギ酸混合酸無水物でホ
ルミル化することにより得られる。一般式(I)で表され
る化合物1モルに対して、酢酸−ギ酸混合酸無水物は2
〜10モル量、好ましくは2.5〜5モル量用いられ
る。反応は無溶媒で行うことも出来るが、反応操作をよ
り容易にしまた好ましい条件下に行うために反応溶媒を
用いることが好ましい。かかる反応溶媒としては、原
料、試薬と反応しないものならばよく、例えばジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒や、
ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が用いられる。反
応温度は0〜60℃、好ましくは0〜30℃である。こ
こで、酢酸−ギ酸混合酸無水物は、無水酢酸1モルに対
し、ギ酸1〜5モル量、好ましくは1.5〜3モル量を
加え、反応温度10〜60℃で1〜4時間撹拌すること
で定量的に調製でき、精製することなく反応に使用する
ことができる。 【0011】別法として、一般式(II)で表される化合物
は、一般式(I)で表される化合物を、無水酢酸の存在下
にギ酸を用いてホルミル化することによっても同様に得
られる。この場合、無水酢酸とギ酸とは、無水酢酸1モ
ルに対し、ギ酸1〜5モル量、好ましくは1.5〜3モ
ル量で用いることが出来る。 そして使用されるギ酸の量
は一般式(I)で表される化合物1モルに対して、2〜1
0モル、好ましくは2.5〜5モルの量である。 【0012】一般式(III)で表される化合物は、一般式
(II)で表される化合物を、種々の還元剤で還元すること
で得られる。一般式(II)で表される化合物1モルに対し
て還元剤1〜5モル量、好ましくは1.5〜3モル量を
用いて行われる。還元剤としては、慣用の還元剤の例え
ば水素化アルミニウムリチウム、ジボラン、水素化ホウ
素ナトリウム−塩化コバルト、水素化ビス(2−メトキ
シエトキシ)アルミニウムナトリウム等が用いられる。
反応溶媒は、原料、試薬と反応しないものならばよく、
例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒や、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が
用いられる。反応は、0℃〜溶媒の沸点までの間の温度
で行われる。 【0013】 【発明の効果】上記に説明した本発明の方法によれば、
従来法における問題点を伴うことなく、目的とするメチ
ルアミノピリジン誘導体を効率よく製造することができ
る。以下に本発明を実施例によって具体的に説明する
が、これらは本発明を説明するためのものであり、これ
らによって本発明が限定されるものではない。 【0014】 【実施例】 実施例 1 (1) N−〔2−(4,6−ジメチル)ピリジル〕ホル
ムアミドの製造 8℃まで冷却した無水酢酸450gに、ギ酸250mLを
35分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で20分間撹
拌し、その後、さらに60℃で2時間撹拌した。この酢
酸−ギ酸混合酸無水物溶液を8℃まで冷却した後、これ
に、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン210gを
テトラヒドロフラン600mLに溶解した溶液を90分間
かけて滴下した。滴下終了後、この反応液を室温で15
時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。得られた残留物に
酢酸エチル1Lを加えて溶解したものに、氷冷中、攪拌
しながら25%水酸化ナトリウム水溶液1Lを加えて中
和した。これに酢酸エチル1.5Lを加えて抽出する操
作を3回繰り返した。抽出後の酢酸エチル層を合わせた
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮して粗結晶
296gを得た。この結晶に酢酸エチル1Lを加えて、
60℃の湯浴中で溶解した後、徐々に冷却して結晶を析
出させ、濾過、洗浄、乾燥して、N−〔2−(4,6−
ジメチル)ピリジル〕ホルムアミド220g(収率85
%)を得た。 m.p. 107〜109℃1 H NMR (500MHz, CDCl3) d 2.30(s,3H), 2.33(s,3H),
2.42(s,3H), 2.43(s,3H), 6.47(s, 1H), 6.75(s, 1H),
6.77(s, 1H), 7.85(s,1H), 8.14(br,1H), 8.25(br, 1
H), 8.43(s,1H), 9.25(d,J=11Hz,1H)。 IR (KBr) 3204, 3128, 1696, 1623, 1573, 1339, 127
3, 841, 757cm-1。 MS (EI, 70eV) 150(M+)。 【0015】(2) 2−メチルアミノ−4,6−ジメチ
ルピリジンの製造 テトラヒドロフラン2Lを氷冷し8℃にした後、アルゴ
ン気流下で、水素化アルミニウムリチウム88.8gを
5分間かけて投入した。投入終了後、氷浴を外し、室温
下で撹拌しながら、N−〔2−(4,6−ジメチル)ピ
リジル〕ホルムアミド226gのテトラヒドロフラン溶
液1.7Lを75分間かけて滴下した。滴下後、室温下
で45分間撹拌した後、氷冷し、水89mL、15%水酸
化ナトリウム水溶液89mL、水267mLを順次滴下し
た。滴下後、氷浴中で10分間撹拌し、析出した不溶物
を濾別し、テトラヒドロフラン500mLで3回洗浄し
た。濾液を濃縮すると黄色オイル243gが得られ、こ
のオイルをトルエン700mLに溶解した後、飽和食塩水
1Lで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮して、2−メチルアミノ−4,6−ジメチルピリジン
198g(収率97%)を得た。 b.p. 112〜114℃(8mmHg)。 m.p. 30〜40℃1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.21(s,3H), 2.33(s,3H),
2.87(d,J=5Hz,3H), 4.53(bs,1H), 6.02(s,1H), 6.31(s,
1H)。 IR (KBr) 3256, 2920, 1614, 1577, 1472, 1415, 123
4, 809cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0016】実施例 2 (1) N−〔2−(3−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−3−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 140〜141℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.26(s,3H), 7.00(dd,J=4H
z,7Hz,1H), 7.48(d,J=7Hz,1H), 7.94(bs,1H), 8.15(d,J
=4Hz), 9.49(d,J=10Hz,1H)。 IR (KBr) 3232, 1691, 1588, 1461, 1404, 1288, 125
8, 792cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0017】(2) 2−メチルアミノ−3−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(3−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 82〜83℃(6mmHg)。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.07(s,3H), 3.04(d,J=5H
z,3H), 4.17(bs,1H), 6.50-6.53(m,1H), 7.19-7.21(m,1
H), 8.05(d,J=4Hz,1H)。 IR (neat) 3330, 2938, 1605, 1512, 1475, 1398, 118
7, 765cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。 【0018】実施例 3 (1) N−〔2−(4−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−4−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 88〜89℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.36(s,3H), 2.39(s,3H),
6.70(s,1H), 6.89-6.93(m,1H), 8.08(s,1H), 8.17(d,J=
5Hz,1H), 8.49(s,1H), 9.29(d,J=11Hz,1H), 9.05(bs,1
H;H). IR (KBr) 2816, 1699, 1616, 1583, 1426, 1299, 119
5, 819cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0019】(2) 2−メチルアミノ−4−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(4−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 92〜93℃(6 mmHg).1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.24(s,3H), 2.89(d,J=5H
z,3H), 4.57(bs,1H), 6.20(s,1H), 6.41(d,J=5Hz,1H),
7.95(d,J=5Hz,1H)。 IR (neat) 3262, 2898, 1617, 1522, 1413, 1292, 118
5, 798cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。 【0020】実施例 4 (1) N−〔2−(5−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−5−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 121〜122℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.31(s.3H), 6.80(d,J=8H
z,1H), 7.49(dd,J=1Hz,8Hz,1H), 7.54(dd,J=2Hz,8Hz,1
H), 8.11(d,J=8Hz,1H), 8.12(s,1H), 8.14(s,1H), 8.64
(bs,1H), 8.47(d,J=1Hz,1H), 9.23(d,J=11Hz,1H)。 IR (KBr) 2970, 1695, 1680, 1603, 1542, 1422, 130
6, 831cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0021】(2) 2−メチルアミノ−5−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(5−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 92〜93℃(6mmHg)。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.17(s,3H), 2.88(d,J=5H
z,3H), 4.47(bs,1H), 6.32(d,J=9Hz,1H), 7.25-7.27(m,
1H), 7.92(d,J=1Hz,1H)。 IR (neat) 3268, 2922, 1621, 1519, 1376, 1291, 816
cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。 【0022】実施例 5 (1) N−〔2−(6−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−6−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 79〜80℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.47(s,3H), 2.48(s,3H),
6.65(d,J=8Hz,1H), 6.92(d,J=8Hz,1H), 6.94(d,J=8Hz,1
H), 7.54(t,J=8Hz,1H), 7.62(t,J=8Hz,1H), 8.00(d,J=8
Hz,1H), 8.21(bs,1H), 8.46(s,1H), 9.29(d,J=11Hz,1
H)。 IR (KBr) 3100, 1691, 1577, 1443, 1304, 1269, 116
1, 785cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0023】(2) 2−メチルアミノ−6−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(6−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 78〜79℃(6mmHg)。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.37(s,3H), 2.89(d,J=5H
z,3H), 4.54(bs,1H), 6.19(d,J=8Hz,1H), 6.45(d,J=7H
z,1H), 7.34-7.38(m,1H)。 IR (neat) 3264, 2908, 1601, 1472, 1428, 1334, 115
7, 779cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。
誘導体の製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】メチルアミノピリジン誘導体は、医薬、
農薬などの中間体、例えば循環器疾患治療剤、除草剤の
中間体として有用である。メチルアミノピリジン誘導体
の製造方法には、対応するハロピリジン誘導体とメチル
アミンとを反応させる方法(特公昭63−2555)や、対応
するアミノピリジン誘導体と1−ヒドロキシメチルベン
ゾトリアゾールとを縮合させた後に還元する方法(J. C
hem. Soc. Perkin Trans., 1987, 805)などが知られて
いる。しかしながらこれらの方法は、(1)オートクレー
ブ中、高温、長時間を要する、(2)原料あるいは試薬が
高価、(3)目的物以外の有機化合物が副生するなどの問
題があり、工業的な製造法としては満足のいくものでは
なかった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の有する欠点を解決するものであり、メチルアミノ
ピリジン誘導体を経済的にかつ高収率で製造する方法を
提供することにある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、メチルアミノピリジン
誘導体を温和な条件下で高収率に製造することができる
方法を見出し本発明を完成した。 【0005】すなわち、本発明は一般式(I) 【化4】 (式中、RはC1〜C4アルキル基、nは1または2を表
す)で表されるアミノピリジン誘導体を、酢酸−ギ酸混
合酸無水物と反応させるか、又は無水酢酸の存在下にギ
酸と反応させて、一般式(II) 【化5】 (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を有する)で表さ
れるホルムアミド誘導体とし、次いで還元することを特
徴とする、一般式(III) 【化6】 (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を有する)で表さ
れるメチルアミノピリジン誘導体の製造方法である。 【0006】上記した一般式(I)〜(III)に於けるRで
表されるC1〜C4アルキル基の具体例としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル等が挙げられ
る。 上記した一般式(I)〜(III)に於けるアルキル基Rにつ
いてのnが1である場合のピリジン環上のアルキル基の
置換位置としては3−位、4−位、5−位及び6−位が
挙げられ、又nが2である場合のピリジン環上の二つの
アルキル基の置換位置としては3,4−位、3,5−位、
3,6−位、4,5−位、4,6−位及び5,6−位が挙げ
られる。 【0007】上記した一般式(I)で表される化合物の具
体例としては、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジ
ン、2−アミノ−3,4−ジメチルピリジン、2−アミ
ノ−3,5−ジメチルピリジン、2−アミノ−3,6−ジ
メチルピリジン、2−アミノ−4,5−ジメチルピリジ
ン、2−アミノ−5,6−ジメチルピリジン、2−アミ
ノ−3−メチルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリ
ジン、2−アミノ−5−メチルピリジン、2−アミノ−
6−メチルピリジン、 2−アミノ−4,6−ジエチル
ピリジン、2−アミノ−3−エチルピリジン、2−アミ
ノ−4−エチルピリジン、2−アミノ−5−エチルピリ
ジン、2−アミノ−6−エチルピリジン、2−アミノ−
4,6−ジプロピルピリジン、2−アミノ−3−プロピ
ルピリジン、2−アミノ−4−プロピルピリジン、2−
アミノ−5−プロピルピリジン、2−アミノ−6−プロ
ピルピリジン、2−アミノ−4,6−ジブチルピリジ
ン、2−アミノ−3−ブチルピリジン、2−アミノ−4
−ブチルピリジン、2−アミノ−5−ブチルピリジン、
2−アミノ−6−ブチルピリジン等が挙げられる。 【0008】一般式(II)で表される化合物の具体例とし
ては、N−〔2−(4,6−ジメチル)ピリジル〕ホル
ムアミド、N−〔2−(3,4−ジメチル)ピリジル〕
ホルムアミド、N−〔2−(3,5−ジメチル)ピリジ
ル〕ホルムアミド、N−〔2−(3,6−ジメチル)ピ
リジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4,5−ジメチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5,6−ジ
メチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−メ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−メチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−メチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−メチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4,6−ジ
エチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−エ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−エチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−エチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−エチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド,N−〔2−(4,6−ジ
プロピル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−
プロピル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−
メチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−メ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−プロ
ピル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4,6−
ジブチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(3−
ブチル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(4−ブ
チル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(5−ブチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド、N−〔2−(6−ブチ
ル)ピリジル〕ホルムアミド等が挙げられる。 【0009】そして一般式(III)で表される化合物の具
体例としては、2−メチルアミノ−4,6−ジメチルピ
リジン、2−メチルアミノ−3,4−ジメチルピリジ
ン、2−メチルアミノ−3,5−ジメチルピリジン、2
−メチルアミノ−3,6−ジメチルピリジン、2−メチ
ルアミノ−4,5−ジメチルピリジン、2−メチルアミ
ノ−5,6−ジメチルピリジン、2−アミノ−3−メチ
ルピリジン、2−アミノ−4−メチルピリジン、2−メ
チルアミノ−5−メチルピリジン、2−メチルアミノ−
6−メチルピリジン、2−メチルアミノ−4,6−ジエ
チルピリジン、2−アミノ−3−エチルピリジン、2−
アミノ−4−エチルピリジン、2−メチルアミノ−5−
エチルピリジン、2−メチルアミノ−6−エチルピリジ
ン、2−メチルアミノ−4,6−ジプロピルピリジン、
2−メチルアミノ−3−プロピルピリジン、2−メチル
アミノ−4−プロピルピリジン、2−メチルアミノ−5
−プロピルピリジン、2−メチルアミノ−6−プロピル
ピリジン、2−メチルアミノ−4,6−ジブチルピリジ
ン、2−メチルアミノ−3−ブチルピリジン、2−メチ
ルアミノ−4−ブチルピリジン、2−メチルアミノ−5
−ブチルピリジン、2−メチルアミノ−6−ブチルピリ
ジン等が挙げられる。 【0010】一般式(II)で表される化合物は、一般式
(I)で表される化合物を、酢酸−ギ酸混合酸無水物でホ
ルミル化することにより得られる。一般式(I)で表され
る化合物1モルに対して、酢酸−ギ酸混合酸無水物は2
〜10モル量、好ましくは2.5〜5モル量用いられ
る。反応は無溶媒で行うことも出来るが、反応操作をよ
り容易にしまた好ましい条件下に行うために反応溶媒を
用いることが好ましい。かかる反応溶媒としては、原
料、試薬と反応しないものならばよく、例えばジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒や、
ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が用いられる。反
応温度は0〜60℃、好ましくは0〜30℃である。こ
こで、酢酸−ギ酸混合酸無水物は、無水酢酸1モルに対
し、ギ酸1〜5モル量、好ましくは1.5〜3モル量を
加え、反応温度10〜60℃で1〜4時間撹拌すること
で定量的に調製でき、精製することなく反応に使用する
ことができる。 【0011】別法として、一般式(II)で表される化合物
は、一般式(I)で表される化合物を、無水酢酸の存在下
にギ酸を用いてホルミル化することによっても同様に得
られる。この場合、無水酢酸とギ酸とは、無水酢酸1モ
ルに対し、ギ酸1〜5モル量、好ましくは1.5〜3モ
ル量で用いることが出来る。 そして使用されるギ酸の量
は一般式(I)で表される化合物1モルに対して、2〜1
0モル、好ましくは2.5〜5モルの量である。 【0012】一般式(III)で表される化合物は、一般式
(II)で表される化合物を、種々の還元剤で還元すること
で得られる。一般式(II)で表される化合物1モルに対し
て還元剤1〜5モル量、好ましくは1.5〜3モル量を
用いて行われる。還元剤としては、慣用の還元剤の例え
ば水素化アルミニウムリチウム、ジボラン、水素化ホウ
素ナトリウム−塩化コバルト、水素化ビス(2−メトキ
シエトキシ)アルミニウムナトリウム等が用いられる。
反応溶媒は、原料、試薬と反応しないものならばよく、
例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエー
テル系溶媒や、ジクロロメタン等のハロゲン系溶媒等が
用いられる。反応は、0℃〜溶媒の沸点までの間の温度
で行われる。 【0013】 【発明の効果】上記に説明した本発明の方法によれば、
従来法における問題点を伴うことなく、目的とするメチ
ルアミノピリジン誘導体を効率よく製造することができ
る。以下に本発明を実施例によって具体的に説明する
が、これらは本発明を説明するためのものであり、これ
らによって本発明が限定されるものではない。 【0014】 【実施例】 実施例 1 (1) N−〔2−(4,6−ジメチル)ピリジル〕ホル
ムアミドの製造 8℃まで冷却した無水酢酸450gに、ギ酸250mLを
35分間かけて滴下した。滴下終了後、室温で20分間撹
拌し、その後、さらに60℃で2時間撹拌した。この酢
酸−ギ酸混合酸無水物溶液を8℃まで冷却した後、これ
に、2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン210gを
テトラヒドロフラン600mLに溶解した溶液を90分間
かけて滴下した。滴下終了後、この反応液を室温で15
時間撹拌した後、減圧下で濃縮した。得られた残留物に
酢酸エチル1Lを加えて溶解したものに、氷冷中、攪拌
しながら25%水酸化ナトリウム水溶液1Lを加えて中
和した。これに酢酸エチル1.5Lを加えて抽出する操
作を3回繰り返した。抽出後の酢酸エチル層を合わせた
有機層を硫酸ナトリウムで乾燥した後、濃縮して粗結晶
296gを得た。この結晶に酢酸エチル1Lを加えて、
60℃の湯浴中で溶解した後、徐々に冷却して結晶を析
出させ、濾過、洗浄、乾燥して、N−〔2−(4,6−
ジメチル)ピリジル〕ホルムアミド220g(収率85
%)を得た。 m.p. 107〜109℃1 H NMR (500MHz, CDCl3) d 2.30(s,3H), 2.33(s,3H),
2.42(s,3H), 2.43(s,3H), 6.47(s, 1H), 6.75(s, 1H),
6.77(s, 1H), 7.85(s,1H), 8.14(br,1H), 8.25(br, 1
H), 8.43(s,1H), 9.25(d,J=11Hz,1H)。 IR (KBr) 3204, 3128, 1696, 1623, 1573, 1339, 127
3, 841, 757cm-1。 MS (EI, 70eV) 150(M+)。 【0015】(2) 2−メチルアミノ−4,6−ジメチ
ルピリジンの製造 テトラヒドロフラン2Lを氷冷し8℃にした後、アルゴ
ン気流下で、水素化アルミニウムリチウム88.8gを
5分間かけて投入した。投入終了後、氷浴を外し、室温
下で撹拌しながら、N−〔2−(4,6−ジメチル)ピ
リジル〕ホルムアミド226gのテトラヒドロフラン溶
液1.7Lを75分間かけて滴下した。滴下後、室温下
で45分間撹拌した後、氷冷し、水89mL、15%水酸
化ナトリウム水溶液89mL、水267mLを順次滴下し
た。滴下後、氷浴中で10分間撹拌し、析出した不溶物
を濾別し、テトラヒドロフラン500mLで3回洗浄し
た。濾液を濃縮すると黄色オイル243gが得られ、こ
のオイルをトルエン700mLに溶解した後、飽和食塩水
1Lで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥後、濃
縮して、2−メチルアミノ−4,6−ジメチルピリジン
198g(収率97%)を得た。 b.p. 112〜114℃(8mmHg)。 m.p. 30〜40℃1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.21(s,3H), 2.33(s,3H),
2.87(d,J=5Hz,3H), 4.53(bs,1H), 6.02(s,1H), 6.31(s,
1H)。 IR (KBr) 3256, 2920, 1614, 1577, 1472, 1415, 123
4, 809cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0016】実施例 2 (1) N−〔2−(3−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−3−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 140〜141℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.26(s,3H), 7.00(dd,J=4H
z,7Hz,1H), 7.48(d,J=7Hz,1H), 7.94(bs,1H), 8.15(d,J
=4Hz), 9.49(d,J=10Hz,1H)。 IR (KBr) 3232, 1691, 1588, 1461, 1404, 1288, 125
8, 792cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0017】(2) 2−メチルアミノ−3−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(3−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 82〜83℃(6mmHg)。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.07(s,3H), 3.04(d,J=5H
z,3H), 4.17(bs,1H), 6.50-6.53(m,1H), 7.19-7.21(m,1
H), 8.05(d,J=4Hz,1H)。 IR (neat) 3330, 2938, 1605, 1512, 1475, 1398, 118
7, 765cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。 【0018】実施例 3 (1) N−〔2−(4−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−4−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 88〜89℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.36(s,3H), 2.39(s,3H),
6.70(s,1H), 6.89-6.93(m,1H), 8.08(s,1H), 8.17(d,J=
5Hz,1H), 8.49(s,1H), 9.29(d,J=11Hz,1H), 9.05(bs,1
H;H). IR (KBr) 2816, 1699, 1616, 1583, 1426, 1299, 119
5, 819cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0019】(2) 2−メチルアミノ−4−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(4−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 92〜93℃(6 mmHg).1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.24(s,3H), 2.89(d,J=5H
z,3H), 4.57(bs,1H), 6.20(s,1H), 6.41(d,J=5Hz,1H),
7.95(d,J=5Hz,1H)。 IR (neat) 3262, 2898, 1617, 1522, 1413, 1292, 118
5, 798cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。 【0020】実施例 4 (1) N−〔2−(5−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−5−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 121〜122℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.31(s.3H), 6.80(d,J=8H
z,1H), 7.49(dd,J=1Hz,8Hz,1H), 7.54(dd,J=2Hz,8Hz,1
H), 8.11(d,J=8Hz,1H), 8.12(s,1H), 8.14(s,1H), 8.64
(bs,1H), 8.47(d,J=1Hz,1H), 9.23(d,J=11Hz,1H)。 IR (KBr) 2970, 1695, 1680, 1603, 1542, 1422, 130
6, 831cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0021】(2) 2−メチルアミノ−5−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(5−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 92〜93℃(6mmHg)。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.17(s,3H), 2.88(d,J=5H
z,3H), 4.47(bs,1H), 6.32(d,J=9Hz,1H), 7.25-7.27(m,
1H), 7.92(d,J=1Hz,1H)。 IR (neat) 3268, 2922, 1621, 1519, 1376, 1291, 816
cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。 【0022】実施例 5 (1) N−〔2−(6−メチル)ピリジル〕ホルムアミ
ドの製造 2−アミノ−6−メチルピリジンを原料として用い、実
施例1(1)の方法に従って標題化合物を得た。 m.p. 79〜80℃。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.47(s,3H), 2.48(s,3H),
6.65(d,J=8Hz,1H), 6.92(d,J=8Hz,1H), 6.94(d,J=8Hz,1
H), 7.54(t,J=8Hz,1H), 7.62(t,J=8Hz,1H), 8.00(d,J=8
Hz,1H), 8.21(bs,1H), 8.46(s,1H), 9.29(d,J=11Hz,1
H)。 IR (KBr) 3100, 1691, 1577, 1443, 1304, 1269, 116
1, 785cm-1。 MS (EI, 70eV) 136(M+)。 【0023】(2) 2−メチルアミノ−6−メチルピリ
ジンの製造 N−〔2−(6−メチル)ピリジル〕ホルムアミドを原
料として用い、実施例1(2)の方法に従って標題化合物
を得た。 b.p. 78〜79℃(6mmHg)。1 H NMR(500MHz, CDCl3) d 2.37(s,3H), 2.89(d,J=5H
z,3H), 4.54(bs,1H), 6.19(d,J=8Hz,1H), 6.45(d,J=7H
z,1H), 7.34-7.38(m,1H)。 IR (neat) 3264, 2908, 1601, 1472, 1428, 1334, 115
7, 779cm-1。 MS (EI, 70eV) 122(M+)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C07D 213/00 - 213/74
CA(STN)
REGISTRY(STN)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、RはC1〜C4アルキル基、nは1または2を表
す)で表されるアミノピリジン誘導体を、酢酸−ギ酸混
合酸無水物と反応させるか、又は無水酢酸の存在下にギ
酸と反応させて、一般式(II) 【化2】 (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を有する)で表さ
れるホルムアミド誘導体とし、次いで還元することを特
徴とする、一般式(III) 【化3】 (式中、Rおよびnは上記と同じ意味を有する)で表さ
れるメチルアミノピリジン誘導体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00823195A JP3484248B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | メチルアミノピリジン誘導体の合成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00823195A JP3484248B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | メチルアミノピリジン誘導体の合成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08198851A JPH08198851A (ja) | 1996-08-06 |
JP3484248B2 true JP3484248B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=11687395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00823195A Expired - Fee Related JP3484248B2 (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | メチルアミノピリジン誘導体の合成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3484248B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-23 JP JP00823195A patent/JP3484248B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08198851A (ja) | 1996-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
DE69723846T2 (de) | Verfahren zur Herstellung von Sildenafil | |
TW201840536A (zh) | 製備2-吡啶基乙基羧醯胺衍生物之方法 | |
JP3101003B2 (ja) | ピリジンジカルボン酸化合物の製法 | |
CZ282695B6 (cs) | Způsob přípravy dialkylpyridin-2,3-dikarboxylátů a jejich derivátů | |
JPH04230262A (ja) | ピリジン−2,3−ジカルボン酸ジアルキルの製法 | |
JP3484248B2 (ja) | メチルアミノピリジン誘導体の合成方法 | |
JP2001514619A (ja) | 置換チアゾリジンジオンの製造方法 | |
US3201406A (en) | Pyridylcoumarins | |
JPH01224364A (ja) | 除草性o―カルボキシアリ―ルイミダゾリノン類の製法 | |
CA1132570A (en) | Method for preparing 1,2-dihydro-2- oxo-5-(pyridinyl) nicotinonitriles | |
US6111112A (en) | Synthesis of 3-amino-2-chloro-4-methylpyridine from malononitrile and acetone | |
DE69832263T2 (de) | Herstellungsverfahren und trennverfahren für 2',4'-dipyridylderivate und herstellverfahren für benzoxazepinderivate und deren salze | |
JPH03223252A (ja) | 置換メチルアミン類の製造方法 | |
CN110734398A (zh) | 一种新的2-氯代烟酸的制备方法 | |
JPH01128982A (ja) | ベンゾ〔ij〕キノリジン−2−カルボン酸誘導体の合成方法 | |
US4533735A (en) | Process for preparing antibacterial compounds | |
DE69733897T2 (de) | HERSTELLUNG VON [1S-[1A,2B,3B,4(S*)]]-4-[7-[[1-(3-CHLOR-2-THIENYL)METHYL]PROPYL]AMINO]-3H-IMIDAZO[4,5-b]PYRIDIN-3-YL]-N-ETHYL-2,3-DIHYDROXYCYCLOPENTANCARBOXAMID | |
CN110423215B (zh) | 一种查尔酮吡啶盐及其制备方法和应用 | |
JPS6232753B2 (ja) | ||
US4033975A (en) | Process for the production of 2-amino-3-hydroxypyridine derivatives | |
KR850001223B1 (ko) | 피록시캄 및 그 중간체의 제조방법 | |
JPH06199798A (ja) | 2,3−ピリジン−ジカルボン酸の3−(2−イミダゾリン−2−イル)−ピコリン酸からの製法 | |
CN107474041B (zh) | 5-(苯并呋喃-2-羰基)-6-甲酰胺-5,6-二氢菲啶衍生物及合成和应用 | |
JP2719604B2 (ja) | フッ素置換ピリジン誘導体 | |
US2482521A (en) | Halogenated phenacylpyridines |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |