JP3484141B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP3484141B2
JP3484141B2 JP2000126091A JP2000126091A JP3484141B2 JP 3484141 B2 JP3484141 B2 JP 3484141B2 JP 2000126091 A JP2000126091 A JP 2000126091A JP 2000126091 A JP2000126091 A JP 2000126091A JP 3484141 B2 JP3484141 B2 JP 3484141B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording medium
ink
image forming
conveying
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000126091A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001301239A (ja
Inventor
浩一 藤田
宏和 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2000126091A priority Critical patent/JP3484141B2/ja
Publication of JP2001301239A publication Critical patent/JP2001301239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3484141B2 publication Critical patent/JP3484141B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)
  • Ink Jet (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
  • Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
  • Registering Or Overturning Sheets (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットプ
リンタなどの画像形成装置に関し、詳しくは、記録媒体
の表裏両面に画像を形成するものに係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、インクジェットプリンタにあっ
ては、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置から
入力された画像情報に基づいて記録媒体の表面に対しイ
ンクを吐出して画像を形成するようになされている。こ
のように、インクジェットプリンタは、コンシューマユ
ースでは片面に画像形成するものが一般的であり、両面
に画像形成する場合には、片面に画像形成した記録媒体
を表裏逆にして再度画像形成する必要がある。
【0003】ところで、家庭でのインクジェットプリン
タの使用用途の大半としては、年賀状や暑中見舞いなど
葉書の作成が掲げられる。この場合、葉書の作成時に
も、片面に宛名を画像形成した記録媒体を表裏逆にして
本文を画像形成する必要があるため、画像形成の効率が
落ちるばかりでなく、裏返した際に上下を逆にしてしま
って不良葉書を発生することがある。
【0004】そこで、従来、記録媒体の表裏両面に画像
を形成可能とするインクジェットプリンタとして、例え
ば、特開平7−89140号公報に開示された図17に
示すもののように、記録媒体pを略水平方向に搬送する
搬送経路aに対し記録媒体pを整列および頭出しして送
り出す上下一対の送り出しローラb,bと、この各送り
出しローラbよりも搬送方向下流側(図17では左側)
に設けられ、記録媒体pを搬送および保持する上下一対
の給紙ローラc,cと、この各給紙ローラcよりも搬送
方向下流側に設けられ、記録媒体pを搬送および保持す
る上下一対の排紙ローラd,dと、給紙ローラcと排紙
ローラdとの間において記録媒体pの表裏両面に対し略
鉛直方向に対向するように設けられ、記録媒体pの表裏
面に対し略鉛直方向からインクを吐出する上下一対のイ
ンクヘッドe,eとを備え、給紙ローラcと排紙ローラ
dとの間において記録媒体pを張架した状態で、記録媒
体pの表裏面に対し上下のインクヘッドe,eによって
同時に画像を形成するようにしたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
インクジェットプリンタなどの画像形成装置では、略水
平方向に記録媒体pが搬送されるため、以下に述べるよ
うな課題が生じることになる。
【0006】つまり、インクヘッドe,eとしては、上
向きおよび下向きのものが必要となり、上向きのインク
ヘッドeから吐出するインクの落下によってノズルが汚
れ、高質な画像を形成することができない。
【0007】また、水平方向に搬送される記録媒体pを
上下のインクヘッドe,eに対し等距離に保つ上で、記
録媒体pを張架する給紙ローラcおよび排紙ローラdが
必要不可欠なものとなり、コストが嵩むことになる。
【0008】さらに、水平方向に搬送される記録媒体p
の搬送スペース(搬送経路a)が平面視で大きなものと
なる上、記録媒体pを排出する排出スペースを確保する
必要があり、画像形成装置の設置スペースが非常に大き
なものとなる。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、高質な画像を形成す
ることができ、かつコストの低廉化およびコンパクト化
を図り得る画像形成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、入力された画像情報に基づいて記録媒
体に対しインクを吐出して画像を形成する画像形成装置
を前提とし、記録媒体を略鉛直方向下向きに搬送する搬
送経路と、この搬送経路に対し記録媒体を整列および頭
出しして送り出す第1の搬送手段と、この第1の搬送手
段よりも搬送方向下流側に設けられ、記録媒体を搬送お
よび保持する第2の搬送手段と、この第2の搬送手段よ
りも搬送方向下流側において記録媒体の表裏両面に対し
略水平方向に対向するように設けられ、記録媒体の表裏
面に対し略水平方向からインクを吐出する一対のインク
ヘッドとを備えている。そして、上記第1の搬送手段
を、記録媒体に対し摺接する搬送ローラにより構成する
一方、上記第2の搬送手段を、記録媒体の幅方向一側に
対し摺接する搬送ローラと、記録媒体の幅方向他側を位
置決めするスリットとで構成している。更に、画像形成
装置本体に、下方に進出する進退可能な脚部を設け、画
像形成時に脚部を進出させることによって、搬送経路の
下流端より下方に排出される記録媒体の排紙部を画像形
成装置本体下部に形成するようにしている。
【0011】この特定事項により、一対のインクヘッド
は、搬送経路を搬送される記録媒体の表裏両面に対し略
水平方向からそれぞれインクを吐出して画像形成するの
で、上向きにインクを吐出するインクヘッドのようにイ
ンクの落下によってノズルが汚れることがなく、記録媒
体の表裏両面いずれにおいても高質な画像を形成するこ
とが可能となる。また、第2の搬送手段により保持され
た記録媒体は、その自重によって鉛直方向に垂下し、略
水平方向のインクヘッドに対し等距離に保たれることに
なり、各インクヘッドよりも搬送方向下流側において記
録媒体を保持する搬送ローラなどの搬送手段が不要とな
って、コストの低廉化を図ることが可能となる。さら
に、略鉛直方向に搬送される記録媒体の搬送スペース
(搬送経路)が平面視で非常に小さなものとなる上、記
録媒体を排出する排出スペースを下方に設けることで、
画像形成装置の設置スペースが非常に小さなものとな
る。
【0012】そして、第1の搬送手段が、記録媒体に対
し摺接する搬送ローラにより構成されている一方、第2
の搬送手段が、記録媒体の幅方向一側に対し摺接する搬
送ローラと、記録媒体の幅方向他側を位置決めするスリ
ットとで構成されているので、搬送経路内において記録
媒体は、その自重と相俟って、記録媒体幅方向一側の搬
送ローラのみで搬送されることになり、搬送手段のコス
トの低廉化を図ることが可能となる。
【0013】 更に、下方に進出する進退可能な脚部を
画像形成時に進出させることによって、搬送経路の下流
端より下方に排出される記録媒体の排紙部が画像形成装
置本体下部に形成されるので、画像形成装置の不使用時
に脚部を没入させることで画像形成装置をコンパクトに
収納することが可能となる。一方、画像形成装置の使用
時に脚部を進出させることで画像形成装置本体下部に排
紙部が出現し、自重によって自然落下する記録媒体をそ
の表裏両面が擦られることなく排紙部に円滑に排出する
ことが可能となる。
【0014】これに対し、第1の搬送手段を、記録媒体
に対し摺接する搬送ローラにより構成する一方、第2の
搬送手段を、記録媒体の幅方向一側に対し搬送方向に長
く摺接する搬送ベルトと、記録媒体の幅方向他側を位置
決めするスリットとで構成している場合には、記録媒体
を保持する距離が搬送方向に長く確保され、記録媒体の
搬送方向に対する曲がりなどを効果的に防止することが
可能となる。さらに、記録媒体に対し搬送方向に長く摺
接する搬送ベルトによって、記録媒体が効果的に保持さ
れるため、第2の搬送手段にローラを用いた場合よりも
小径のローラ(ベルトを支持するローラ)を用いること
ができる。このため、第2の搬送手段と各インクヘッド
との記録媒体搬送方向の間隔を小さくでき、記録媒体の
終端の印字不可能領域を小さくすることが可能となる。
【0015】また、記録媒体の表面側のインクヘッド
と、記録媒体の裏面側のインクヘッドとを、画像形成時
に互いに逆方向に走査するようにしているとともに、上
記インクヘッドの主走査方向一側における各インクヘッ
ド間に、各インクヘッドをメンテナンスする単一のメン
テナンスステーションを設けている場合には、各インク
ヘッドの走査時における互いの慣性力が打ち消し合わ
れ、インクヘッドの加速・減速により発生していた振動
を抑制することが可能となる。しかも、単一のメンテナ
ンスステーションがインクヘッドの主走査方向一側にお
ける各インクヘッド間に設けられているので、画像形成
装置のインクヘッド主走査方向へのコンパクト化を図る
ことが可能となる。
【0016】ここで、一対のインクヘッドをモータの駆
動力によって走査させるようにそれぞれ個別のモータに
接続した場合には、インクヘッドのメンテナンスを行う
際に個別のモータによって各インクヘッドをそれぞれ主
走査方向一側のメンテナンスステーションまで移動させ
ることが可能となり、各インクヘッドのメンテナンスを
円滑に行うことが可能となる。
【0017】これに対し、一対のインクヘッドのうちの
一方をモータの駆動力によって走査させるように単一の
モータに接続する一方、他方を、モータの駆動力によっ
て走査させるようにモータの駆動力を断接可能とする駆
動力断接手段を介して上記単一のモータに接続した場合
には、インクヘッドのメンテナンスを行う際に、一方の
インクヘッドを主走査方向一側のメンテナンスステーシ
ョンまで移動させるに当たって駆動力断接手段により、
まず他方のインクヘッドをメンテナンスステーションま
で移動させた後、駆動力断接手段によりモータとの接続
を切断しておき、一方のインクヘッドをモータの駆動力
によってメンテナンスステーションまで移動させる。こ
れによって、単一のモータによって各インクヘッドのメ
ンテナンスを円滑に行え、単一のモータによるコストの
低廉化を図ることが可能となる。
【0018】特に、メンテナンスステーションにおける
インクヘッドの動きを特定するものとして、以下の構成
が掲げられる。
【0019】つまり、一対のインクヘッドをそれぞれ主
走査方向に延びるガイド軸に支持し、メンテナンスステ
ーションにおいて各インクヘッドをメンテナンスする際
に互いのインクヘッド間の間隔を変更させるように記録
媒体の表裏方向に各ガイド軸を移動可能に支持した場合
には、メンテナンスステーションにおいて、各インクヘ
ッドの間隔を変更することなく行えるノズルからのイン
ク吐出処理(パージ処理)はもちろんのこと、各インク
ヘッドのヘッド面を拭き取る処理(ワイピング処理)、
各インクヘッドのノズルからインクを吸引する処理(プ
ライム処理)および各インクヘッドのヘッド面を乾燥防
止する処理(キャッピング処理)などを行う際に各イン
クヘッド間の間隔を狭めれば、各インクヘッドがメンテ
ナンスステーションに対しそれぞれ表裏両面側から接触
することになる。これにより、メンテナンスステーショ
ンでのパージ処理、ワイピング処理、プライム処理およ
びキャッピング処理などを円滑に行うことが可能とな
る。
【0020】特に、搬送経路での記録媒体の搬送を円滑
にするものとして、以下の構成が掲げられる。
【0021】 つまり、第2の搬送手段のスリットを、
搬送経路に送り出された記録媒体の幅寸法に応じてその
幅方向に移動可能に設けた場合には、記録用紙をその大
小に係わらず円滑に搬送することが可能となる上、各イ
ンクヘッドによる画像形成も円滑に行うことが可能とな
る。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0033】図1は画像形成装置としてのカラーインク
ジェットプリンタを使用しない収納状態を、図2はカラ
ーインクジェットプリンタを使用する使用状態をそれぞ
れ示している。
【0034】図1および図2に示すように、本カラーイ
ンクジェットプリンタ1は、画像形成装置本体としての
略矩形状のプリンタ本体11の上面側に給紙トレイ12
(図2に表れる)を着脱可能に装着する給紙口13が設
けられ、給紙トレイ12は、給紙口13に対し斜め上方
から起立状態で装着される。この給紙トレイ12上に
は、載置された記録媒体としての葉書Pの給紙位置を幅
方向一側(図2では奥側)に対し他側(図2では手前
側)から位置決めするための位置決め部材12aが設け
られている。この位置決め部材12は、給紙トレイ12
上に載置される用紙の幅に応じて幅方向に移動可能に支
持されている。また、プリンタ本体11は、その外面に
対し上下方向に摺動自在に支持された略矩形枠状の脚部
14を備えている。脚部14は、カラーインクジェット
プリンタ1の収納時にプリンタ本体11の外面に沿って
重ね合わさった状態(図1に示す状態)に格納される一
方、カラーインクジェットプリンタ1の使用時にプリン
タ本体11の外面に沿って下方に引き出され、上部のみ
が重ね合わさった状態(図2に示す状態)で使用され
る。そして、脚部14は、カラーインクジェットプリン
タ1の使用時に下方に引き出されることによって、プリ
ンタ本体11の下方(脚部14内方)にプリンタ本体1
1から排出される葉書Pを受け止める排紙部15が構成
されるようになっている。この場合、カラーインクジェ
ットプリンタ1の不使用時に脚部14を没入させること
でカラーインクジェットプリンタ1をコンパクトに収納
することができる一方、カラーインクジェットプリンタ
1の使用時に脚部14を下方に進出させることでプリン
タ本体11下部に排紙部14が出現し、自重によって自
然落下する葉書Pをその表裏両面が擦られることなく排
紙部14に円滑に排出することができることになる。
【0035】一方、図3および図4に示すように、プリ
ンタ本体11の内部には、給紙トレイ12(給紙口1
3)から排紙部15に亘って、ピックアップローラ16
(図3に表れる)、第1の搬送手段2、上下方向に延び
る略I型の搬送経路3、第2の搬送手段4、一対のイン
クヘッド5,5(図3に表れる)および第3の搬送手段
6が順に設けられている。
【0036】ピックアップローラ16は、給紙トレイ1
2に載置されている葉書Pの1枚を取り出して、第1の
搬送手段2に受け渡すために供される。
【0037】第1の搬送手段2は、葉書Pに対しその表
裏両面から摺接する搬送ローラとしての一対の給紙ロー
ラ21,21よりなる。この各給紙ローラ21は、葉書
Pの搬送方向(図3および図4に示す矢印A方向)と直
交する幅方向両端よりも長く形成されている。そして、
各給紙ローラ21(第1の搬送手段2)は、ピックアッ
プローラ16により受け渡された葉書Pを整列および頭
出しして搬送経路3に対し送り出すようになされてい
る。
【0038】搬送経路3は、第1の搬送手段2の各給紙
ローラ21により頭出しされた葉書Pを排紙部14に向
かって鉛直方向下向きに搬送するものである。
【0039】第2の搬送手段4は、第1の搬送手段2よ
りも搬送方向下流側に設けられ、葉書Pを搬送および保
持するものであり、葉書Pの幅方向一側に対しその表裏
両面側から摺接する一対の搬送ベルト41,41と、葉
書Pの幅方向他側を位置決めするスリット42とを備え
ている。図3に示すように、各搬送ベルト41は、葉書
Pの幅方向一側において搬送方向に所定間隔隔てて配置
された上下のローラ部材41a,41aと、この上下の
ローラ部材41a,41a間に掛け渡されたベルト41
bとを備え、葉書Pの幅方向一側に対し表裏両面側から
搬送方向に長く摺接するようになされている。一方、図
5に示すように、スリット42は、葉書Pの幅方向他側
を表裏両側から位置決めする対向片42a,42aと、
この両対向片42a,42aの反葉書P側端を連結し、
葉書Pの幅方向他側端に接触して位置決めする位置決め
片42bとを備えている。また、各対向片42aの上部
は、上方に行くに従い互いに離間するように傾斜し、第
1の搬送手段2により搬送経路3に送り出された葉書P
の幅方向他側を対向片42a,42a間に挿通し易い形
状に形成されている。
【0040】一対のインクヘッド5,5は、図3および
図4に示すように、第2の搬送手段4よりも搬送方向下
流側において葉書Pの表裏両面に対し略水平方向に対向
するように設けられ、図示しないパーソナルコンピュー
タなどから入力された画像情報に基づいて葉書Pの表裏
面に対し略水平方向からインクを吐出するように構成さ
れている。この各インクヘッド5は、図示しないインク
タンクを備え、このインクタンクと共に葉書Pの表裏両
側のインクキャリッジ51,52にそれぞれ搭載されて
いる。図6に示すように、表側および裏側インクキャリ
ッジ51,52は、駆動機構50に連結されている。こ
の駆動機構50は、正逆回転可能な駆動モータ50a
と、この駆動モータ50aの駆動軸50bに回転一体に
連結された第1プーリ50cと、後述する裏側駆動プー
リ50gの軸50fに回転一体に連結された第2プーリ
50dと、第1プーリ50cと第2プーリ50dとの間
に掛け渡された動力伝達ベルト50eと、葉書Pの裏側
における幅方向他側(図6では左側)に設けられ、駆動
モータ50aの駆動力が第1プーリ50bおよび第2プ
ーリ50cから軸50fを介して伝達される裏側駆動プ
ーリ50gと、葉書Pの裏側における幅方向一側(図6
では右側)に設けられた裏側従動プーリ50hと、裏側
駆動プーリ50gと裏側従動プーリ50hとの間に掛け
渡された裏側ベルト50iと、葉書Pの表側における幅
方向他側に設けられた表側駆動プーリ50jと、葉書P
の表側における幅方向一側に設けられた表側従動プーリ
50kと、表側駆動プーリ50jと表側従動プーリ50
kとの間に掛け渡された表側ベルト50lと、駆動モー
タ50aの駆動軸50bの途中に回転一体に連結され、
駆動モータ50aの駆動力を表側駆動プーリ50jに対
し断接可能に接続する駆動力断接手段としての電磁クラ
ッチ50mとを備えている。上記裏側駆動プーリ50g
と裏側従動プーリ50hとの間における裏側ベルト50
iの往路(図6では上側)は裏側インクキャリッジ52
に固定されている一方、表側駆動プーリ50jと表側従
動プーリ50kとの間における表側ベルト50lの往路
(図6では下側)は表側インクキャリッジ51に固定さ
れている。そして、表側インクキャリッジ51(インク
ヘッド5)および裏側インクキャリッジ52(インクヘ
ッド5)は、葉書Pの表裏両面側においてそれぞれ主走
査方向に延びるガイド軸としてのガイドシャフト50n
に支持され、駆動モータ50aの駆動に伴って、図3に
おける紙面鉛直方向(主走査方向)にガイドシャフト5
0nに沿って往復移動可能になっている。この場合、表
側インクキャリッジ51(表側のインクヘッド5)と裏
側インクキャリッジ52(裏面側のインクヘッド5)と
は、画像形成時に互いに逆方向に走査するようになされ
ている。
【0041】また、表側インクキャリッジ51に搭載さ
れるインクタンクは、Bk(ブラック)のインクを収容
した単一のものである。一方、裏側インクキャリッジ5
2に搭載されるインクタンクは、Y(イエロー),M
(マゼンタ),C(シアン),Bk(ブラック)の各イ
ンクを個別に収容した4個のものであり、主走査方向に
順に並べられている。また、各インクヘッド5の内部に
は、インクタンクに図示しない供給路を経て個別に繋が
る複数のノズル(図示せず)が設けられている。
【0042】第3の搬送手段6は、各インクヘッド5よ
りも搬送方向下流側に設けられ、各インクヘッド5から
吐出するインクにより画像形成された葉書Pの幅方向両
端部をそれぞれ搬送経路3の下流端に案内するスリット
61,61を備えている。この各スリット61は、図5
に示すように、葉書Pの幅方向一側または他側を表裏両
側から位置決めする対向片61a,61aと、この両対
向片61a,61aの反葉書P側端を連結し、葉書Pの
幅方向一側端または他側端に接触して位置決めする位置
決め片61bとを備えている。また、各対向片61aの
上部は、上方に行くに従い互いに離間するように傾斜
し、画像形成された葉書Pの幅方向一側または他側を対
向片61a,61a間に挿通し易い形状に形成されてい
る。この場合、葉書Pの幅方向他側のスリット61は、
第2の搬送手段4のスリット42と共に、位置決め部材
12aの幅方向への移動に伴って、葉書Pの幅方向に移
動するようになされている。これにより、葉書Pなどの
記録用紙の大きさに係わらず円滑に搬送することができ
る上、各インクヘッド5による画像形成も円滑に行うこ
とができる。
【0043】そして、本カラーインクジェットプリンタ
1は各部を制御する制御装置(図示せず)を有してい
る。尚、以下に説明するカラーインクジェットプリンタ
1での処理および動作は、特に断らない限り制御装置が
制御するものとする。
【0044】本カラーインクジェットプリンタ1のプリ
ント動作が開始されると、先ず、給紙トレイ12に載置
されている葉書Pの1枚が、ピックアップローラ16に
より取り出され、給紙ローラ21(第1の搬送手段2)
により整列および頭出しされた状態で、搬送経路3に対
し送り出される。この搬送経路3に対し送り出された葉
書Pは、スリット42により幅方向他側が位置決めされ
た状態で、幅方向一側に対しその表裏両面側から摺接す
る一対の搬送ベルト41,41によって、搬送経路3内
を下流側(鉛直方向下向き)に保持されつつ搬送され
る。その後、葉書Pの表裏面が各インクヘッド5と対向
する位置まで搬送されると、葉書Pが各インクヘッド5
と対向する位置を通過する際に、葉書Pの位置及びプリ
ントデータに基づいて各インクヘッド5に備えられた各
ノズルから互いに異なる色のインクが滴状に個別に吐出
されることにより、葉書Pの表裏両面に対して画像形成
が行われる。
【0045】この画像形成動作を具体的に説明すると、
葉書Pが各インクヘッド5と対向する位置まで搬送され
た際、表側および裏側インクキャリッジ51、52がそ
れぞれ図6の矢印B方向(主走査方向)に移動しなが
ら、各ノズルから葉書Pの表裏両面に向かってインクが
吐出され、これによって葉書Pへの画像形成を行ってい
く。各インクキャリッジ51,52が葉書Pの幅方向一
側端部または他側端部まで移動すると、葉書Pを所定量
だけ下方に移動(搬送)させた後(図3および図4に矢
印Aで示す副走査方向に移動させた後)、停止させる。
そして、各インクキャリッジ51,52が図3および図
4の矢印B方向(主走査方向)に移動しながら画像形成
が行われる。このようにして、各インクキャリッジ5
1,52の主走査方向への移動による画像形成動作と、
葉書Pの送り動作とが交互に行われて葉書Pの表裏両面
全体への画像形成が行われる。
【0046】表裏両面の略全域に画像が形成された葉書
Pは、第3の搬送手段6の各スリット61により案内さ
れて、排紙部15に向かって排出される。
【0047】そして、図7〜図10に示すように、各イ
ンクキャリッジ51,52の主走査方向一側(葉書Pの
幅方向一側)には、各インクヘッド5をメンテナンスす
る単一のメンテナンスステーション7が設けられてい
る。このメンテナンスステーション7は、図7および図
8に示すように、各インクヘッド5のノズルからインク
吐出するパージ処理を行うパージ処理部71と、各イン
クヘッド5のヘッド面を拭き取るワイピング処理を行う
ワイピング処理部(図示せず)と、図9および図10に
示すように、各インクヘッド5のノズルからインクを吸
引するプライム処理および各インクヘッド5のヘッド面
を乾燥防止するキャッピング処理などを行うキャッピン
グ・プライム処理部72とを備え、図示しない変換機構
により、各インクヘッド5のメンテナンスの要求に応じ
て、パージ処理部71、ワイピング処理部、またはキャ
ッピング・プライム処理部72が、各インクキャリッジ
51,52の主走査方向一側における各インクヘッド5
間に位置付けられるように変換される。
【0048】図7および図8に示すように、パージ処理
部71は、表裏面が各インクヘッド5に対向するように
配された板状のウレタンスポンジ71aの周囲を外方か
ら囲む枠状に形成され、ウレタンスポンジ71aの表裏
面に対し吐出されたインクを下端から廃液タンク(図示
せず)に導くホース71b(図8に表れる)を備えてい
る。また、図9および図10に示すように、キャッピン
グ・プライム処理部72は、表裏面が各インクヘッド5
に対向するように配され、その表裏両面の中央部にそれ
ぞれ各インクヘッドのノズルとの干渉を防止する逃げ部
72a,72aが設けられている。このキャッピング・
プライム処理部72は、シリコンゴムよりなり、表裏面
に対し各インクヘッド5のヘッド面をそれぞれキャッピ
ングした状態で、各逃げ部72a内を真空状態に保持す
る吸引ホース72b(図10に表れる)を備えている。
【0049】そして、図11および図12に示すよう
に、各インクキャリッジ51,52(各インクヘッド
5)のガイドシャフト50nは、メンテナンスステーシ
ョン7において互いのインクヘッド5,5間の間隔を変
更させるように可動する可動機構73を備えている。こ
の可動機構73は、図示しない正逆回転可能なステッピ
ングモータにより回転する駆動ギヤ73aに噛合するカ
ムギヤ73bを備えている。このカムギヤ73bは、各
ガイドシャフト50n、50n間を主走査方向に延びる
回転軸73cに回動自在に支持され、回転軸73cに対
し点対称となる略四分の一円弧状の偏心溝73d,73
dに各インクキャリッジ51,52のガイドシャフト5
0nがそれぞれ摺動可能に挿通されている。また、各ガ
イドシャフト50nは、葉書Pの表裏方向に長い長孔7
4,74内にそれぞれ摺動自在に支持されている。そし
て、各ガイドシャフト50nは、メンテナンスステーシ
ョン7において各インクヘッド5をメンテナンスする際
に、駆動ギヤ73aを介してカムギヤ73bを略四分の
一回転させることによって、互いのインクヘッド5間の
間隔を変更させるように葉書Pの表裏方向に移動可能に
支持されている。
【0050】具体的には、各インクヘッド5のメンテナ
ンスを行う際には、表側インクキャリッジ51を主走査
方向一側のメンテナンスステーション7まで移動させる
に当たって電磁クラッチ50mにより表側駆動プーリ5
0jと駆動モータ50aとを接続しておき、表側インク
キャリッジ51を駆動モータ50aの駆動力によってメ
ンテナンスステーション7まで移動させてから、電磁ク
ラッチ50mにより表側駆動プーリ50jと駆動モータ
50aとを切断して裏側インクキャリッジ52を駆動モ
ータ50aの駆動力によってメンテナンスステーション
7まで移動させる。そして、メンテナンスステーション
7にインクキャリッジ51,52を移動させるときは、
各ガイドシャフト50n,50nが偏心溝73dの一端
に位置して各インクヘッド5の最も離れた状態(図11
に示す状態)にあり、インクキャリッジ51,52がメ
ンテナンスステーション7に位置してから駆動ギヤ73
aを図11に示す矢印方向に駆動させてカムギヤ73b
を図11に示す矢印方向に回転させる。すると、各ガイ
ドシャフト50nは、偏心溝73d内を他端側に案内さ
れながら長孔74内を内側に摺動し、各ガイドシャフト
50n,50nが偏心溝73dの他端に位置することで
各インクヘッド5が最も接近した状態(図12に示す状
態)となる。このとき、図7に示すように、メンテナン
スステーション7がパージ処理部71に変換されている
と、各インクヘッド5がウレタンスポンジ71aの表裏
面に対し吐出し易い近接位置に位置付けられる。また、
図9に示すように、メンテナンスステーション7がキャ
ッピング・プライム処理部72に変換されていると、各
インクヘッド5の周囲がキャッピング・プライム処理部
72の表裏面に当接するキャッピング位置に位置付けら
れる。
【0051】一方、各インクヘッド5により画像形成す
る際には、各ガイドシャフト50n,50nが偏心溝7
3dの他端に位置して各インクヘッド5が最も接近する
状態(図12に示す状態)から駆動ギヤ73aを図12
に示す矢印方向に駆動させてカムギヤ73bを図12に
示す矢印方向に回転させる。すると、各ガイドシャフト
50nは、偏心溝73d内を一端側に案内されながら長
孔74内を外側に摺動し、各ガイドシャフト50n,5
0nが偏心溝73dの一端に位置することで各インクヘ
ッド5が最も離れた状態(図11に示す状態)となり、
この状態でインクキャリッジ51,52をメンテナンス
ステーション7から画像形成位置に移動させ、その後、
各ガイドシャフト50n,50nは画像形成に適した状
態にカムギヤ73bにより位置される。
【0052】本実施形態の場合、一対のインクヘッド
5,5は、搬送経路3を搬送される葉書Pの表裏両面に
対し略水平方向からそれぞれインクを吐出して画像形成
するので、上向きにインクを吐出するインクヘッドのよ
うにインクの落下によってノズルが汚れることがなく、
葉書Pの表裏両面いずれにおいても高質な画像を形成す
ることができる。
【0053】また、第2の搬送手段4の各搬送ベルト4
1により葉書Pの幅方向一側に対しその表裏両面側から
保持された葉書Pは、その自重によって鉛直方向に垂下
し、略水平方向のインクヘッド5に対し等距離に保たれ
ることになる、このため、葉書Pの幅方向他側に搬送ベ
ルトや搬送ローラなどの保持手段を設ける必要がない
上、各インクヘッド5よりも搬送方向下流側において葉
書Pを排出ローラなどで保持する必要もなく、コストの
低廉化を図ることができる。しかも、搬送ベルト41に
よって、葉書Pを保持する距離が搬送方向に長く確保さ
れて効果的に保持されることになり、葉書Pの搬送方向
に対する曲がりなどを効果的に防止することができる
上、搬送ベルト41と各インクヘッド5との間の搬送方
向への距離を近付けることができ、葉書Pの終端の印字
不可能領域を小さくすることができる。
【0054】しかも、略鉛直方向に搬送される葉書Pの
搬送スペース(搬送経路3)が平面視で非常に小さなも
のとなる上、葉書Pを排出する排紙部15(排出スペー
ス)を下方に設けることが可能となり、カラーインクジ
ェットプリンタ1の設置スペースを非常に小さなものに
することができる。加えて、一対のインクヘッド5より
も搬送方向下流側において葉書Pの幅方向両端部が第3
の搬送手段6の各スリット61により搬送経路3の下流
端に案内されるので、自重により垂下する葉書Pに反り
や捩じれが発生していても、各スリット61によって葉
書Pの反りや捩じれが矯正され、インクヘッド5による
高質な画像を円滑に形成することができる。さらに、裏
側インクキャリッジ52に4種類のインクタンクが搭載
されている一方、表側インクキャリッジ51にブラック
の単一のインクタンクが搭載されているので、葉書Pの
表面側に黒色インクによるあて先を印字(画像形成)す
る一方、裏面側に4種類のインクによる本文を色彩鮮や
かに画像形成でき、表側インクキャリッジ51のインク
ヘッド5を安価なブラックインク専用とすることで、家
庭での使用用途の大半を占める葉書Pの作成に適したカ
ラーインクジェットプリンタ1を安価に提供することが
できる。
【0055】加えて、各インクヘッド5のメンテナンス
ステーション7がインクキャリッジ51,52の主走査
方向一側に設けられているので、カラーインクジェット
プリンタ1のインクキャリッジ主走査方向へのコンパク
ト化を図ることができる。また、表側インクキャリッジ
51と裏側インクキャリッジ52とが画像形成時に互い
に逆方向に走査するので、各インクヘッド5の捜査時に
おける互いの慣性力が打ち消し合われ、インクヘッド5
の加速・減速により発生していた振動を抑制することが
できる。
【0056】さらに、各インクキャリッジ51,52が
単一の駆動モータ50aの駆動力を断接する電磁クラッ
チ50mを備えた駆動機構50により走査されるので、
互いに逆方向に走査するインクキャリッジ51,52を
メンテナンスステーション7に移動させることが可能と
なり、単一の駆動モータ50aによって各インクヘッド
5のメンテナンスを円滑え、単一の駆動モータ50aに
よるコストの低廉化を図ることができる。また、メンテ
ナンスステーション7において各インクヘッド5をメン
テナンスする際に、可動機構73の駆動ギヤ73aを介
してカムギヤ73bを略四分の一回転させることによっ
て、互いのインクヘッド5間の間隔を変更させるように
各ガイド軸50nが葉書Pの表裏方向に移動するので、
メンテナンスステーション7のパージ処理部71でのパ
ージ処理、ワイピング処理部でのワイピング処理、並び
にキャッピング・プライム処理部72でのプライム処理
およびキャッピング処理などを円滑に行うことができ
る。
【0057】なお、本実施形態では、パーソナルコンピ
ュータなどから入力された画像情報に基づいて葉書Pの
表裏面に画像を形成するようにしたが、図13に示すよ
うに、葉書Pの表側のインクヘッド5およびインクタン
クを表側インクキャリッジ51に対し着脱自在に搭載
し、この表側インクキャリッジ51に、インクヘッド5
およびインクタンクを取り外した状態で、葉書Pの表側
の画像情報を読み取る画像情報読み取り装置としての画
像情報読み取りスキャナ81を着脱可能に装着し、イン
クヘッド5およびインクタンクと画像読み取りスキャナ
81とが交換できるようにする。また、図14に示すよ
うに、この画像情報読み取りスキャナ81と対向する葉
書Pの表面に、画像情報読み取りスキャナ81により読
み取られる画像情報原稿PCを着脱可能に取り付ける透
明のシートホルダ82を設け、このシートホルダ82
を、葉書Pと同寸法の画像情報原稿PCの下端を揃えて
葉書Pの表側に保持された画像情報原稿PCの表側の画
像情報を画像情報読み取りスキャナ81によって読み取
れるようにしてもよい。この場合、画像情報読み取りス
キャナ81によって読み取られた画像情報原稿PCの表
側の画像情報は、図示しない記憶装置にメモリされ、表
側インクキャリッジ51(画像情報読み取りスキャナ8
1)が葉書Pの幅方向一側端部または他側端部まで移動
するごとに記憶装置にメモりされた画像情報に基づいて
裏側インクキャリッジ52のインクヘッド5により葉書
Pの裏面に画像情報原稿PCの表側の画像と同じ画像を
形成するようになされている。これにより、葉書Pの表
裏両面に画像形成可能なカラーインクジェットプリンタ
1を複写機として利用することができる。その上、画像
情報読み取りスキャナ81により読み取った画像情報原
稿PCの画像情報ごとに裏側インクキャリッジ52のイ
ンクヘッド5による画像を形成し、画像情報読み取りス
キャナ81により読み取った画像情報原稿PCの画像情
報をメモリする記憶装置のメモリ機能を最小限に抑え
て、シンプルかつ安価な記憶装置を構成することができ
ることになる。
【0058】また、本実施形態では、単一の駆動モータ
50aにより各インクキャリッジ51,52を走査させ
るようにしたが、図15に示すように、葉書Pの表側に
設けられた表側駆動モータ91aと、葉書Pの表側にお
ける幅方向他側(図15では左側)に設けられ、表側駆
動モータ91aの駆動軸91bに回転一体に連結された
表側駆動プーリ91cと、葉書Pの表側における幅方向
一側(図15では右側)に設けられた表側従動プーリ9
1dと、表側駆動プーリ91cと表側従動プーリ91d
との間に掛け渡された表側ベルト91eと、葉書Pの裏
側に設けられた裏側駆動モータ91fと、葉書Pの裏側
における幅方向一側に設けられ、裏側駆動モータ91f
の駆動軸91gに回転一体に連結された裏側駆動プーリ
91hと、葉書Pの裏側における幅方向他側に設けられ
た裏側従動プーリ91iと、裏側駆動プーリ91hと裏
側従動プーリ91iとの間に掛け渡された裏側ベルト9
1jとによって、駆動機構91が構成されていてもよ
い。この場合、インクヘッド5のメンテナンスを行う際
に個別の駆動モータ91a,91fによって各インクキ
ャリッジ51,52をそれぞれ主走査方向一側のメンテ
ナンスステーション7まで移動させることが可能とな
り、各インクヘッド5のメンテナンスを円滑に行うこと
が可能となる。
【0059】一方、図16に示すように、葉書Pの表側
に設けられた駆動モータ92aと、葉書Pの表側におけ
る幅方向一側(図16では右側)に設けられ、駆動モー
タ92aの駆動軸92bに回転一体に連結された駆動プ
ーリ92cと、葉書Pの表側における幅方向他側(図1
6では左側)に設けられた表側従動プーリ92dと、葉
書Pの裏側における幅方向他側に設けられた裏側第1従
動プーリ92eと、葉書Pの裏側における幅方向一側に
設けられた裏側第2従動プーリ92fと、各プーリ92
c〜92fに順に掛け渡されたベルト92gとによっ
て、駆動機構92が構成されていてもよい。この場合、
図示しないが、メンテナンスステーションは、表側およ
び裏側専用のものが幅方向一側および他側にそれぞれ個
別に設けられる。
【0060】しかも、本実施形態では、第2の搬送手段
4を搬送ベルト41とスリット42とで構成したが、第
2の搬送手段が、葉書の幅方向一側の搬送ローラと幅方
向他側のスリットとで構成されていてもよい。
【0061】また、第3の搬送手段6は、設けられてい
なくともよい。
【0062】さらに、本実施形態では、記録媒体として
葉書Pを適用したが、これに限られるものではなく、そ
の他あらゆる用紙(記録媒体)が適用される。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、搬送
経路を略鉛直方向下向きに搬送される記録媒体の表裏両
面に対し一対のインクヘッドにより略水平方向からイン
クを吐出して画像形成することで、ノズルを汚すことな
く記録媒体の表裏両面いずれにおいても高質な画像を形
成することができる。また、第2の搬送手段により保持
した記録媒体をその自重によって鉛直方向に垂下させて
インクヘッドに対し等距離に保つことで、各インクヘッ
ドよりも搬送方向下流側での搬送ローラなどによる保持
を不要とし、コストの低廉化を図ることができる。そし
て、記録媒体の搬送スペースを平面視で非常に小さなも
のにできる上、記録媒体の排出スペースを下方に設ける
ことができ、画像形成装置の設置スペースを非常に小さ
なものにすることができる。しかも、インクヘッドより
も搬送方向下流側に記録媒体の幅方向両端部を案内する
スリットを設けることで、記録媒体の反りや捩じれを矯
正し、インクヘッドによる高質な画像を円滑に形成する
ことができる。また、第2の搬送手段を記録媒体幅方向
一側の搬送ローラと記録媒体幅方向他側のスリットとで
構成することで、記録媒体をその自重と相俟って記録媒
体幅方向一側の搬送ローラのみで搬送し、搬送手段のコ
ストの低廉化を図ることができる。更に、画像形成装置
本体の下方に進退可能な脚部を設け、画像形成装置の使
用時に脚部を進出させて記録媒体の排紙部を画像形成装
置本体下部に形成することで、自重で自然落下する記録
媒体を排紙部に円滑に排出することができる一方、画像
形成装置の不使用時に脚部を没入させることで、画像形
成装置をコンパクトに収納することができる。
【0064】これに対し、第2の搬送手段を記録媒体幅
方向一側の搬送ベルトと記録媒体幅方向他側のスリット
とで構成することで、記録媒体の保持距離を搬送方向に
長く確保でき、記録媒体の曲がりなどを効果的に防止す
ることができるとともに、搬送ベルトと各インクヘッド
との間の搬送方向への距離を近付けることができ、記録
媒体終端の印字不可能領域を小さくすることができる。
【0065】また、記録媒体の表面側のインクヘッドと
裏面側のインクヘッドとを互いに逆方向に走査させるこ
とで、互いの慣性力を打ち消し合え、インクヘッドの加
速・減速時の振動を抑制することができる。しかも、単
一のメンテナンスステーションをインクヘッドの主走査
方向一側における各インクヘッド間に設けることで、画
像形成装置のインクヘッド主走査方向へのコンパクト化
を図ることができる。
【0066】この場合、一対のインクヘッドをそれぞれ
個別のモータに接続することで、各インクヘッドのメン
テナンスを円滑に行うことができる。
【0067】これに対し、一方のインクヘッドを単一の
モータに接続する一方、他方のインクヘッドを駆動力断
接手段を介して上記単一のモータに接続することで、単
一のモータによって各インクヘッドのメンテナンスを円
滑え、単一のモータによるコストの低廉化を図ることが
できる。
【0068】特に、互いのインクヘッド間の間隔を変更
するように記録媒体の表裏方向に各ガイド軸を移動可能
に支持することで、メンテナンスステーションでのパー
ジ処理、ワイピング処理、プライム処理およびキャッピ
ング処理などを円滑に行うことができる。
【0069】更に、第2の搬送手段のスリットを記録媒
体の幅寸法に応じて幅方向に移動可能に設けることで、
記録用紙をその大小に係わらず円滑に搬送することがで
きる上、各インクヘッドによる画像形成も円滑に行うこ
とができる。
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカラーインクジェット
プリンタの不使用状態を示す外観斜視図である。
【図2】カラーインクジェットプリンタの使用状態を示
す外観斜視図である。
【図3】カラーインクジェットプリンタの内部構造を示
す断面図である。
【図4】カラーインクジェットプリンタの内部構造を示
す斜視図である。
【図5】スリットの斜視図である。
【図6】駆動機構の構成を模式的に示す説明図である。
【図7】パージ処理部でのメンテナンス状態を示すイン
クヘッドの平面図である。
【図8】パージ処理部を裏側からみた正面図である。
【図9】キャッピング・プライム処理部でのメンテナン
ス状態を示すインクヘッドの平面図である。
【図10】キャッピング・プライム処理部を裏側からみ
た正面図である。
【図11】各インクヘッドの最も離れた状態を示す可動
機構の側面図である。
【図12】各インクヘッドの最も接近した状態を示す可
動機構の側面図である。
【図13】本実施形態の変形例に係わる各インクキャリ
ッジ付近を葉書の幅方向他側から視た側面図である。
【図14】同じくシートホルダに対する画像情報原稿の
装着状態を葉書の幅方向他側から説明する説明図であ
る。
【図15】その他の変形例に係わる駆動機構の構成を模
式的に示す説明図である。
【図16】その他の変形例に係わる駆動機構の構成を模
式的に示す説明図である。
【図17】従来例に係わる画像形成装置の内部構造を示
す断面図である。
【符号の説明】
1 カラーインクジェットプリンタ(画像形
成装置) 11 プリンタ本体(画像形成装置本体) 14 脚部 15 排紙部 2 第1の搬送手段 21 給紙ローラ(搬送ローラ) 3 搬送経路 4 第2の搬送手段 41 搬送ベルト 42 スリット 5 インクヘッド 50a 駆動モータ(モータ) 50m 電磁クラッチ(駆動力断接手段) 50n ガイドシャフト(ガイド軸) 61 スリット 7 メンテナンスステーション 81 画像情報読み取りスキャナ(画像情報読
み取り装置) P 葉書(記録媒体) PC 画像情報原稿
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65H 5/06 B41J 3/00 S 5/38 3/04 101Z 9/14 102Z (56)参考文献 特開 平7−314702(JP,A) 特開 平9−290539(JP,A) 特開2000−115482(JP,A) 実開 昭61−118753(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 3/54 B41J 2/01 B41J 3/60 B41J 2/165 B65H 5/02 B65H 5/06 B65H 5/38

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像情報に基づいて記録媒体
    に対しインクを吐出して画像を形成する画像形成装置で
    あって、 記録媒体を略鉛直方向下向きに搬送する搬送経路と、 この搬送経路に対し記録媒体を整列および頭出しして送
    り出す第1の搬送手段と、 この第1の搬送手段よりも搬送方向下流側に設けられ、
    記録媒体を搬送および保持する第2の搬送手段と、 この第2の搬送手段よりも搬送方向下流側において記録
    媒体の表裏両面に対し略水平方向に対向するように設け
    られ、記録媒体の表裏面に対し略水平方向からインクを
    吐出する一対のインクヘッドとを備えており、 上記第1の搬送手段は、記録媒体に対し摺接する搬送ロ
    ーラよりなる一方、 上記第2の搬送手段は、記録媒体の幅方向一側に対し摺
    接する搬送ローラと、記録媒体の幅方向他側を位置決め
    するスリットとからなり、 画像形成装置本体は、下方に進出する進退可能な脚部を
    備え、画像形成時に脚部を進出させることによって、搬
    送経路の下流端より下方に排出される記録媒体の排紙部
    が画像形成装置本体下部に形成されるようになされてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 入力された画像情報に基づいて記録媒体
    に対しインクを吐出して画像を形成する画像形成装置で
    あって、 記録媒体を略鉛直方向下向きに搬送する搬送経路と、 この搬送経路に対し記録媒体を整列および頭出しして送
    り出す第1の搬送手段と、 この第1の搬送手段よりも搬送方向下流側に設けられ、
    記録媒体を搬送および保持する第2の搬送手段と、 この第2の搬送手段よりも搬送方向下流側において記録
    媒体の表裏両面に対し略水平方向に対向するように設け
    られ、記録媒体の表裏面に対し略水平方向からインクを
    吐出する一対のインクヘッドとを備えており、 上記第1の搬送手段は、記録媒体に対し摺接する搬送ロ
    ーラよりなる一方、 上記第2の搬送手段は、記録媒体の幅方向一側に対し搬
    送方向に長く摺接する搬送ベルトと、記録媒体の幅方向
    他側を位置決めするスリットとからなり、 画像形成装置本体は、下方に進出する進退可能な脚部を
    備え、画像形成時に脚部を進出させることによって、搬
    送経路の下流端より下方に排出される記録媒体の排紙部
    が画像形成装置本体下部に形成されるようになされてい
    ることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 入力された画像情報に基づいて記録媒体
    に対しインクを吐出して画像を形成する画像形成装置で
    あって、 記録媒体を略鉛直方向下向きに搬送する搬送経路と、 この搬送経路に対し記録媒体を整列および頭出しして送
    り出す第1の搬送手段と、 この第1の搬送手段よりも搬送方向下流側に設けられ、
    記録媒体を搬送および保持する第2の搬送手段と、 この第2の搬送手段よりも搬送方向下流側において記録
    媒体の表裏両面に対し略水平方向に対向するように設け
    られ、記録媒体の表裏面に対し略水平方向からインクを
    吐出する一対のインクヘッドとを備えており、 画像形成装置本体は、下方に進出する進退可能な脚部を
    備え、画像形成時に脚部を進出させることによって、搬
    送経路の下流端より下方に排出される記録媒体の排紙部
    が画像形成装置本体下部に形成されるようになされてい
    るとともに、 上記記録媒体の表面側のインクヘッドと、記録媒体の裏
    面側のインクヘッドとは、画像形成時に互いに逆方向に
    走査するようになされていて、 上記インクヘッドの主走査方向一側における各インクヘ
    ッド間には、各インクヘッドをメンテナンスする単一の
    メンテナンスステーションが設けられていることを特徴
    とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の画像形成装置にお
    いて、 一対のインクヘッドは、モータの駆動力によって走査さ
    れるようにそれぞれ個別のモータに接続されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項3に記載の画像形成装置にお
    いて、 一対のインクヘッドのうちの一方は、モータの駆動力に
    よって走査されるように単一のモータに接続されている
    一方、 他方は、モータの駆動力によって走査されるようにモー
    タの駆動力を断接可能とする駆動力断接手段を介して上
    記単一のモータに接続されていることを特徴とする画像
    形成装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項3に記載の画像形成装置にお
    いて、 一対のインクヘッドはそれぞれ主走査方向に延びるガイ
    ド軸に支持され、 この各ガイド軸は、メンテナンスステーションにおいて
    各インクヘッドをメンテナンスする際に互いのインクヘ
    ッド間の間隔を変更させるように記録媒体の表裏方向に
    移動可能に支持されていることを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1に記載の画像形成装置にお
    いて、 第2の搬送手段のスリットは、搬送経路に送り出された
    記録媒体の幅寸法に応じてその幅方向に移動可能に設け
    られていることを特徴とする画像形成装置。
JP2000126091A 2000-04-26 2000-04-26 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3484141B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000126091A JP3484141B2 (ja) 2000-04-26 2000-04-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000126091A JP3484141B2 (ja) 2000-04-26 2000-04-26 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001301239A JP2001301239A (ja) 2001-10-30
JP3484141B2 true JP3484141B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=18635932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000126091A Expired - Fee Related JP3484141B2 (ja) 2000-04-26 2000-04-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3484141B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4529179B2 (ja) * 2005-03-02 2010-08-25 富士フイルム株式会社 両面記録用インクジェット装置
US7661810B2 (en) 2005-03-02 2010-02-16 Fujifilm Corporation Image recording apparatus and inkjet apparatus for double-side recording

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001301239A (ja) 2001-10-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5353755B2 (ja) 画像形成装置
JP4635426B2 (ja) 画像形成装置
JP5463883B2 (ja) 画像形成装置
JP6070245B2 (ja) 画像形成装置
JP2007091445A (ja) 給紙装置及びそれを備えた画像記録装置
JP2023091088A (ja) 液体噴射装置
JP5927989B2 (ja) 画像形成装置
JP3484141B2 (ja) 画像形成装置
JP5942505B2 (ja) 画像形成装置
JP5673126B2 (ja) 画像記録装置
JP2023073374A (ja) 液体噴射装置
JP5029261B2 (ja) インクジェット記録装置および記録ヘッド
JP5672875B2 (ja) 画像形成装置
JP2023050317A (ja) 画像記録装置
JP2008023763A (ja) 画像形成装置
JP2013188894A (ja) 画像形成装置
JP2011189609A (ja) 画像形成装置
JP5672876B2 (ja) 画像形成装置
JP4604581B2 (ja) インクジェット記録装置
JP7286978B2 (ja) 液体噴射装置
JP2002052761A (ja) 作像装置及び画像形成装置
JP5927906B2 (ja) インク流通装置
JP2023050315A (ja) 画像記録装置
JP2004331272A (ja) 画像形成装置
JP2023050319A (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees